JP3185583B2 - 定着ロール表層材用加熱硬化型シリコーンエラストマー組成物及び定着ロール - Google Patents

定着ロール表層材用加熱硬化型シリコーンエラストマー組成物及び定着ロール

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒドロシリル化反応に
よって硬化するPPCやファクシミリの定着ロール、電
子写真装置用などの定着ロールの表層材として使用され
る定着ロール表層材用加熱硬化型シリコーンエラストマ
ー組成物及び定着ロールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】PPC
や電子写真装置に用いられる定着ロールは、トナーパタ
ーンが付着したPPC用紙を熱圧着することによりトナ
ーを紙繊維組織中に圧入固定するためのヒーターロール
であることから、耐熱性が要求されるためにシリコーン
ゴムが一般的に使用されており、さらに高寿命の離型耐
久性を得るためにシリコーンオイルを内添又はフューズ
することにより離型性を出す方法やフッ素樹脂層をロー
ル表面に形成する方法が知られている。特に電子写真装
置においては、カラートナーを使用することや微妙な画
像を表現するために離型性についてはより配慮をするこ
とが必要となってくる。
【0003】しかしながら、上記した方法はいずれも満
足できるものではなく、例えば前述したようなフッ素樹
脂層を設けると微妙な画像を表現することが難しくな
る。また、ノンフィラー系のシリコーン樹脂層を表層に
設ける方法も知られているが、この方法では高い離型性
を有する反面、強度が十分に高くないことからクリーニ
ングブレード等のブレード類による摩耗に耐えうるよう
な耐摩耗性を有していない。特開平5−32898号に
は強度対策として補強性シリカを添加することにより耐
摩耗性の向上を図っているが、このような補強性のフィ
ラーを添加するとトナー離型耐久性が劣る方向にいって
しまう。また、特開平5−214250号にはシリコー
ン系のレジンを添加することにより強度を高くして耐摩
耗性の向上を計っているが、これだけでは耐摩耗性を向
上させるには不十分である。つまり、フィラー系は耐摩
耗性はあるが、離型耐久性に劣り、ノンフィラー系は離
型耐久性には優れるが、耐摩耗性に劣るという欠点があ
る。
【0004】従って、上述のような問題から、高い離型
性を有し、かつ優れた耐摩耗性を有するものが求められ
ている。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、定着ロール表層材として使用離型性及び耐摩耗性に
優れたロール表面を与える定着ロール、特にはフルカラ
ー用の定着ロールの表層材用加熱硬化型シリコーンエラ
ストマー組成物、及び該組成物の硬化物層を表層に有す
る定着ロールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、一分子中に
珪素原子と結合する脂肪族不飽和炭化水素基を2個以上
含有するオルガノポリシロキサンと、一分子中に珪素原
子と結合する水素原子を2個以上含有するオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンとを主成分として含有するノ
ンフィラー系の加熱硬化型シリコーンエラストマー組成
物に、平均粒径が0.5〜20μmの球状溶融シリカを
上記脂肪族不飽和炭化水素基含有オルガノポリシロキサ
ン及びオルガノハイドロジェンポリシロキサンの合計量
100重量部に対して1〜15重量部の範囲で配合する
ことにより、定着ロール表層材、特にはフルカラー用の
定着ロール表層材としてロール表面に成形した場合、表
面に適度で曲面的な凹凸が形成され、離型性を損なわず
に強度が向上し、その結果耐摩耗性も向上させることが
でき、それ故、上記目的を効果的に達成し得ることを知
見し、本発明をなすに至った。
【0007】従って、本発明は、 (1)一分子中に珪素原子と結合する脂肪族不飽和炭化
水素基を2個以上有するオルガノポリシロキサン (2)一分子中に珪素原子と結合する水素原子を2個以
上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン (3)平均粒径が0.5〜20μmの球状溶融シリカを
上記(1)成分と(2)成分との合計量100重量部に
対して1〜20重量部 を含有してなることを特徴とする定着ロール表層材用加
熱硬化型シリコーンエラストマー組成物、及びこのシリ
コーンエラストマー組成物の硬化物層が表層に形成され
てなることを特徴とする定着ロールを提供する。
【0008】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の加熱硬化型シリコーンエラストマー組成物の第一成
分である一分子中に珪素原子と結合する脂肪族不飽和炭
化水素基を2個以上含有するオルガノポリシロキサン
は、本発明の組成物の主材となる成分である。
【0009】ここで、上記オルガノポリシロキサンとし
ては、下記組成式(1)で示されるものを使用すること
ができる。 R1 a 2 b SiO[4-(a+b)]/2 (1) (但し、式中R1 は一価の脂肪族不飽和炭化水素基、R
2 は脂肪族不飽和炭化水素基以外の置換または非置換の
一価炭化水素基であり、a,bはそれぞれ0<a≦1、
1≦b<3、1≦a+b<3を満たす正数である。)
【0010】上記式(1)においてR1 としては、ビニ
ル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブ
テニル基、イソブテニル基、ヘモセニル基、シクロヘキ
セニル基などのアルケニル基が例示され、好ましくは炭
素数2〜10、特に2〜4の脂肪族不飽和炭化水素基で
あり、特にビニル基が好ましい。また、R2 は好ましく
は炭素数1〜12のもの、より好ましくは炭素数1〜8
のものであり、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基など
のようなアルキル基、フェニル基、トリル基のようなア
リール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキ
ル基、もしくはこれらの有機基の水素原子の一部もしく
は全部をハロゲン原子やシアノ基で置換したもの、例え
ばクロロメチル基、トリフロロプロピル基、シアノエチ
ル基などが例示されるが、特にメチル基、フェニル基、
トリフルオロプロピル基が好ましい。上記式(1)にお
いて、ケイ素原子に結合した各置換基は異なっていても
同一であっても良いが、一分子中に2個以上の脂肪族不
飽和炭化水素基を含んでいることが必要であり、特に分
子鎖両末端のケイ素原子上に有しているものが好まし
い。なお、オルガノポリシロキサンの構造は一般的には
直鎖状のジオルガノポリシロキサンであるが、部分的に
は分岐状や環状の骨格を有していても良く、また、トリ
オルガノシロキシ単位及びSiO4/2 単位を含有する三
次元網状の樹脂状物であってもよく、その重合度、即ち
分子中のケイ素原子の数は50〜2万、特に100〜1
万5千であることが望ましい。
【0011】本発明に使用される第二成分の一分子中に
珪素原子と結合する水素原子を2個以上含有するオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンは、第一成分のオルガ
ノポリシロキサンの架橋剤となる成分であり、下記組成
式(2)で示されるものが好適に使用される。 R3 C d SiO[4-(c+d)]/2 (2) (式中R3 は置換又は非置換の一価炭化水素基であり、
c,dはそれぞれ0.002≦c≦1.0、1.8≦d
≦2.2、で1.8<c+d≦3.0を満たす数であ
る。)
【0012】前記式(2)において、R3 としては前記
したR1 及びR2 として例示したものと同様のものを挙
げることができるが、好ましくは脂肪族不飽和結合を除
く、炭素数1〜8のもの、より好ましくは炭素数1〜4
のものであり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基のようなアルキル基、フェニル基、トリ
ル基のようなアリール基、もしくはこれらの有機基の水
素原子の一部もしくは全部をハロゲン原子やシアノ基で
置換したもの、例えばクロロメチル基、トリフロロプロ
ピル基、シアノエチル基などが例示される。この有機基
は一種類に限定されない。なお、上記オルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンの構造は一般的には直鎖状である
が、部分的には分岐状や環状の骨格を有していてもよ
く、また、三次元網状構造のものであっても良い。重合
度は3〜300が好ましい。このオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンは分子中に2個以上、好ましくは3個
以上のケイ素原子に結合した水素原子(即ち、SiH
基)を有するものであるが、このSiH基は分子鎖の末
端あるいは分子鎖途中のいずれに存在するものであって
もよい。
【0013】上記式(2)のオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンの配合量は、このオルガノハイドロジェン
ポリシロキサン分子中の珪素原子と結合する水素原子、
即ちSiH基と第一成分のオルガノポリシロキサン分子
中の珪素原子と結合する脂肪族不飽和炭化水素基とのモ
ル比が10:1〜1:10、特に3:1〜1:3となる
範囲が好ましい。
【0014】本発明では、第三成分として平均粒径が
0.5〜20μmの球状溶融シリカフィラーを配合す
る。
【0015】この第三成分の球状フィラーは、トナーの
離型性や強度向上に関して重要な役割を果たす。特にそ
の形状と粒径と添加量が関与している。まず形状に関し
ては球状である必要があり、表層材としてロール表面に
成形した場合、その球状であるという形状により表面に
適度で曲面的な凹凸を形成し、その結果トナーパターン
が付着したPPC用紙を熱圧着させる場合に適度な滑り
性を有することにより耐摩耗性が向上し、このフィラー
により強度も向上してくることから、その結果として離
型耐久性も損なうことがない。また、前述の特性を引き
出すにはその平均粒径も重要であり、平均粒径が0.5
〜20μm、好ましくは1〜10μmである。前記粒径
の範囲からはずれると表層材表面の適度な凹凸が形成で
きなくなる。
【0016】更に、球状フィラーの添加量は、上記第一
成分及び第二成分の合計量100重量部に対して1〜2
0重量部、好ましくは3〜12重量部とする。1重量部
より少ないと強度がだせなくなり、耐摩耗性を向上させ
ることができず、20重量部より多いと離型耐久性に問
題が出てくる。
【0017】本発明の組成物には、その他の成分とし
て、必要に応じて、補強剤となる上記以外のシリコーン
系のレジン、上記(1)成分と(2)成分を硬化する際
のヒドロシリル化反応に用いる付加反応触媒として白金
系の化合物、ロジウム系化合物、パラジウム系化合物等
の白金属金属化合物、窒素含有化合物やアセチレン化合
物、リン化合物、ニトリル化合物、カルボキシレート、
錫化合物、水銀化合物、硫黄化合物等のヒドロシリル化
反応制御剤、酸化鉄、酸化セリウムのような耐熱剤、接
着性付与剤、チクソ性付与剤等を配合することができ
る。
【0018】この付加反応触媒としては、上記(1)成
分のアルケニル基と、(2)成分のSiH基との付加反
応(アルケンのヒドロシリル化反応)を促進するもので
あれば特に制限はなく、例えば、白金系触媒、パラジウ
ム系触媒、ロジウム系触媒等の白金族元素よりなる付加
反応触媒を挙げることができ、中でも白金系触媒が好ま
しい。白金系触媒としては、例えば、白金の単体(白金
黒)、塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−アル
コール錯体、或いはアルミナ、シリカ等の担体に白金の
単体を担持させたものなどを挙げることができる。上記
塩化白金酸又は白金−オレフィン錯体は、アルコール系
溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、その他の有機溶
剤に溶解して用いることが好ましく、このように溶解し
て用いることにより、用いる触媒量を正確に計量するこ
とができ、また該触媒を組成物中に均一に混在させるこ
とができる。また、固形の触媒を用いる場合には、組成
物中に均一に混在させるために触媒を細かく粉砕するこ
とが有効である。また、上記の白金の単体等を担持させ
る担体としては、粒径が小さく、表面積が大きいものを
選択することが好ましい。
【0019】付加反応触媒の配合量は、上記(1)成分
と、(2)成分とを反応させ、硬化物を得ることができ
る量であれば特に制限はなく、通常、触媒中の白金族元
素の重量換算で、上記(A)成分の重量に対して、0.
1〜1000ppm、好ましくは1〜500ppm程度
とすることができる。
【0020】また、本発明の組成物には、硬化後の定着
ロール表層材の表面から徐々にしみ出して、トナー離型
性を保持・向上させるために無官能性のシリコーンオイ
ル又はシリコーン生ゴム(いずれも、通常トリメチルシ
リル基で末端が封鎖されたポリジメチルシロキサン)を
添加することができる。なお、これら任意成分の添加量
は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることが
できる。
【0021】本発明の加熱硬化型シリコーンエラストマ
ー組成物は、上記成分を通常の方法で混合した後、室温
(例えば10〜30℃)〜250℃、特に80〜150
℃で数秒〜8時間、特に1分〜4時間程度の条件で加熱
することで成形することができ、更に60℃〜250
℃、特に80℃〜200℃で10分〜48時間の条件で
ポストキュアーすることが好ましい。
【0022】
【発明の効果】本発明の加熱硬化型シリコーンエラスト
マー組成物は、離型性に優れている上、耐摩耗性にも優
れた硬化物を与えるもので、PPCやファクシミリの定
着ロール、電子写真装置の定着ロール、特にフルカラー
用電子写真装置の定着ロールの表層材として非常に優れ
た性能を有する。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。なお、各例で採用した性能評価方法は以
下の通りである。
【0024】(測定項目)耐トナー特性 市販のマゼンダ色トナー((株)キャノン製F41−6
821−100)を用い、そのトナーをコピー紙にの
せ、トナー付着面をシリコーンゴムシートに密着させ、
10kg/cm2 の圧力で160℃/5分の条件でプレ
スした。コピー紙をはぎ取った後、そのシリコーンゴム
シートに新たなコピー紙を載せ、同様の条件で再度プレ
スし、その紙に移行したかどうかを色差計によりΔa
(赤色度を示す指数の変化量)、ΔE(色差)の値をチ
ェックする。この作業を同様のシリコーンゴムシートで
50回繰り返した。
【0025】動摩擦係数 協和動摩擦係数精密測定装置DF・PM型(協和科学
(株)製)を用い、フルレンジ50g、ギヤ比1:1、
電圧82V、スピード50mm/minの測定条件で測
定した。
【0026】引張り強度 テンソーメータ10(モンサント社製)を用い、スピー
ド500in/minの測定条件で測定した。
【0027】硬度 JIS K 6301の硬度Aに従って測定した。
【0028】表面状態 3次元粗さ測定器SE−30K((株)小坂研究所製)
を用いて、X測定長さ0.9mm、Y送りピッチ10μ
m、X送り速さ0.2mm/secの測定条件にて観察
した。
【0029】〔実施例1〕両末端ビニル基含有ジメチル
ポリシロキサン(重合度8000、ビニル価0.000
34mol/100g)50部、両末端ビニル基含有ジ
メチルポリシロキサン(重合度500、ビニル価0.0
053mol/100g)60部、両末端がトリメチル
シリル基で封鎖された無官能ジメチルポリシロキサン
(重合度10000)10部、ビニル基を含有するM単
位(即ち、ビニルジメチルシリル単位;(CH2 =C
H)(CH3 2 SiO1/2 単位及びトリメチルシリル
単位;(CH3 3 SiO1/2 単位)とQ単位(即ち、
SiO4/2 単位)とからなるシリコーンレジン(ビニル
価0.044mol/100g)80部、球形の溶融シ
リカFB−3S(電気化学工業(株)製、平均粒径3μ
m)20部、メチルハイドロジェンポリシロキサン(重
合度27、Si−H当量0.00694mol/g)1
1部、白金触媒(Pt濃度1重量%)0.21部を混合
し、120℃で10分プレス成形後、200℃で4時間
ポストキュアーを行い、2mm厚シートを得た。
【0030】〔実施例2〕実施例1の溶融シリカFB−
3SをFB−10S(電気化学工業(株)製、平均粒径
10μm)に変更する以外は実施例1と同様な配合を
し、シート成形体を得た。
【0031】〔比較例1〕実施例1の溶融シリカFB−
3Sを使用しない以外は実施例1と同様な配合とし、シ
ート成形体を得た。
【0032】〔比較例2〕実施例1の溶融シリカFB−
3Sを補強性シリカであるエロジル300(日本アエロ
ジル社製、平均粒径0.007μm)を30部にし、メ
チルハイドロジェンポリシロキサンを10部にした以外
は実施例1と同様な組成とし、シート成形体を得た。
【0033】上記実施例及び比較例で得られたシートの
耐トナー特性、動摩擦係数、引張り強度を上記方法で評
価した。結果を表1,2に示す。
【0034】また、実施例1、比較例1,2の表面状態
を上記方法で評価した。結果をそれぞれ図1,2,3に
示す。
【0035】表1,2の結果から、本発明の加熱硬化型
シリコーンエラストマー組成物(実施例1,2)の硬化
物は、耐トナー性についてはΔE及びΔa値が低く、ノ
ンフィラー系と同等の性能を有すること、また、強度が
高く、動摩擦係数も低いことから耐摩耗性にも優れてい
ることが確認された。更に、図1乃至3から、本発明組
成物の硬化物の表面は、適度で曲面的な凹凸が形成され
ていることが確認された。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたシートの表面状態を示す画
像図である。
【図2】比較例1で得られたシートの表面状態を示す画
像図である。
【図3】比較例2で得られたシートの表面状態を示す画
像図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮越 雅信 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−255982(JP,A) 特開 昭53−6356(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/04 G03G 15/20 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)一分子中に珪素原子と結合する脂
    肪族不飽和炭化水素基を2個以上有するオルガノポリシ
    ロキサン、(2)一分子中に珪素原子と結合する水素原
    子を2個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロ
    キサン、(3)平均粒径が0.5〜20μmの球状溶融
    シリカを上記(1)成分と(2)成分との合計量100
    重量部に対して1〜20重量部、を含有してなることを
    特徴とする定着ロール表層材用加熱硬化型シリコーンエ
    ラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシリコーンエラストマー
    組成物の硬化物層が表層に形成されてなることを特徴と
    する定着ロール。
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