JP3185575B2 - 繊維混合物および繊維成形体並びに繊維成形体の製造方法 - Google Patents
繊維混合物および繊維成形体並びに繊維成形体の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維混合物およびこれを
用いた繊維成形体並びに繊維成形体の製造方法に関す
る。
用いた繊維成形体並びに繊維成形体の製造方法に関す
る。
【0002】さらに詳しくは、電車や自動車などで使用
される車両用シート中材,パット材,ドアトリム,サン
バイザー,寝装用ベッド中材,マットレス,こたつ,家
具用ソファー,クッション,その他フィルター,衣料用
パッドの素材などクッション材として好適に使用される
繊維混合物および繊維成形体並びに繊維成形体の製造方
法に関するものである。
される車両用シート中材,パット材,ドアトリム,サン
バイザー,寝装用ベッド中材,マットレス,こたつ,家
具用ソファー,クッション,その他フィルター,衣料用
パッドの素材などクッション材として好適に使用される
繊維混合物および繊維成形体並びに繊維成形体の製造方
法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、クッション材としては、一般にポ
リウレタンなどの樹脂発泡体や特公昭62−2155号
公報、特公平1−18183号公報、特公平4−334
78号公報、特開平3−140185号公報などに熱接
着性の繊維として低融点の繊維を使用することや、高融
点の熱可塑性樹脂を芯部とし低融点の熱可塑性樹脂を鞘
部とする芯鞘構造の複合繊維を使用することが提案され
ている。
リウレタンなどの樹脂発泡体や特公昭62−2155号
公報、特公平1−18183号公報、特公平4−334
78号公報、特開平3−140185号公報などに熱接
着性の繊維として低融点の繊維を使用することや、高融
点の熱可塑性樹脂を芯部とし低融点の熱可塑性樹脂を鞘
部とする芯鞘構造の複合繊維を使用することが提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のクッション材は通気性や透湿性に劣り、吸湿性にも劣
っているため蒸れやすく、雨や水飛沫のあたる場所に設
置されたシートなどに用いると、水が溜まり、シートの
腐食や着座時に水が滲みだして使用者に不快感を与える
問題があった。
のクッション材は通気性や透湿性に劣り、吸湿性にも劣
っているため蒸れやすく、雨や水飛沫のあたる場所に設
置されたシートなどに用いると、水が溜まり、シートの
腐食や着座時に水が滲みだして使用者に不快感を与える
問題があった。
【0005】またソフトでありながらへたりにくく、製
造の際に、フロンガス等を使用せず、環境に悪影響を与
えないものは開示されていなかった。
造の際に、フロンガス等を使用せず、環境に悪影響を与
えないものは開示されていなかった。
【0006】本発明は前記の問題を解決する繊維混合物
およびこれを用いた繊維成形体並びに繊維成形体の製造
方法を提供することを課題とする。
およびこれを用いた繊維成形体並びに繊維成形体の製造
方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維混合物は前
記の課題を解決するために、以下の構成を有する。
記の課題を解決するために、以下の構成を有する。
【0008】すなわち、ポリエーテルエステルアミドR
1を芯部とし、ポリエステルR2を鞘部として複合され
てなる複合繊維A40〜80重量%とポリエステルR3
を芯部とし、ポリエステルR4を鞘部として複合されて
なる複合繊維B20〜60重量%とからなる繊維混合物
において、ポリエステルR4の融点がポリエステルR2
またはポリエステルR3のうち融点が低いものよりも低
く、R3/R4で表される重量比40/60〜80/2
0の範囲であることを特徴とする繊維混合物である。
1を芯部とし、ポリエステルR2を鞘部として複合され
てなる複合繊維A40〜80重量%とポリエステルR3
を芯部とし、ポリエステルR4を鞘部として複合されて
なる複合繊維B20〜60重量%とからなる繊維混合物
において、ポリエステルR4の融点がポリエステルR2
またはポリエステルR3のうち融点が低いものよりも低
く、R3/R4で表される重量比40/60〜80/2
0の範囲であることを特徴とする繊維混合物である。
【0009】また、本発明の繊維成形体は次の構成を有
する。
する。
【0010】すなわち、ポリエーテルエステルアミドR
1を芯部とし、ポリエステルR2を鞘部として複合され
てなる複合繊維A40〜80重量%とポリエステルR3
を芯部とし、ポリエステルR4を鞘部として複合されて
なる複合繊維B20〜60重量%とからなる繊維混合物
において、ポリエステルR4の融点がポリエステルR2
またはポリエステルR3のうち融点が低いものよりも低
く、R3/R4で表される重量比40/60〜80/2
0の範囲である繊維混合物の複合繊維B相互間および複
合繊維Bと複合繊維Aとの間の接触点の少なくとも一部
が接着して成形されてなることを特徴とする繊維成形体
である。
1を芯部とし、ポリエステルR2を鞘部として複合され
てなる複合繊維A40〜80重量%とポリエステルR3
を芯部とし、ポリエステルR4を鞘部として複合されて
なる複合繊維B20〜60重量%とからなる繊維混合物
において、ポリエステルR4の融点がポリエステルR2
またはポリエステルR3のうち融点が低いものよりも低
く、R3/R4で表される重量比40/60〜80/2
0の範囲である繊維混合物の複合繊維B相互間および複
合繊維Bと複合繊維Aとの間の接触点の少なくとも一部
が接着して成形されてなることを特徴とする繊維成形体
である。
【0011】さらに、本発明の繊維成形体の製造方法は
以下の構成を有する。
以下の構成を有する。
【0012】すなわち、ポリエーテルエステルアミドR
1を芯部とし、ポリエステルR2を鞘部として複合され
てなる複合繊維A40〜80重量%とポリエステルR3
を芯部とし、ポリエステルR4を鞘部として複合されて
なる複合繊維B20〜60重量%とからなる繊維混合物
において、ポリエステルR4の融点がポリエステルR2
またはポリエステルR3のうち融点が低いものよりも低
く、R3/R4で表される重量比40/60〜80/2
0の範囲である繊維混合物を開繊し、気体と共に通気性
型枠内に吹き込んで、密度0.02〜0.10g/cm
3 で充填したものに80〜200℃の熱処理を施すこと
を特徴とする繊維成形体の製造方法である。
1を芯部とし、ポリエステルR2を鞘部として複合され
てなる複合繊維A40〜80重量%とポリエステルR3
を芯部とし、ポリエステルR4を鞘部として複合されて
なる複合繊維B20〜60重量%とからなる繊維混合物
において、ポリエステルR4の融点がポリエステルR2
またはポリエステルR3のうち融点が低いものよりも低
く、R3/R4で表される重量比40/60〜80/2
0の範囲である繊維混合物を開繊し、気体と共に通気性
型枠内に吹き込んで、密度0.02〜0.10g/cm
3 で充填したものに80〜200℃の熱処理を施すこと
を特徴とする繊維成形体の製造方法である。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】本発明の繊維混合物は複合繊維Aと複合繊
維Bとから構成され、繊維成形体は複合繊維B相互間お
よび複合繊維Bと複合繊維Aとの間の接触点の少なくと
も一部が融着して成形されてなる。図1〜2は本発明に
用いる複合繊維Aの一例を示す模式的横断面図であり、
図1は同心型、図2は偏心型の形態を示す。
維Bとから構成され、繊維成形体は複合繊維B相互間お
よび複合繊維Bと複合繊維Aとの間の接触点の少なくと
も一部が融着して成形されてなる。図1〜2は本発明に
用いる複合繊維Aの一例を示す模式的横断面図であり、
図1は同心型、図2は偏心型の形態を示す。
【0015】本発明に用いる複合繊維Aはポリエーテル
エステルアミドR1およびポリエステルR2の2成分か
らなり、R1としては同一分子鎖内にエーテル結合、エ
ステル結合およびアミド結合をもつブロック共重合体が
挙げられる。例えば、ラクタム、アミノカルボン酸、ジ
アミンとジカルボン酸の塩から選ばれた1種もしくは2
種以上のポリアミド形成性成分(イ)およびジカルボン
酸とポリ(アルキレンオキシド)グリコールからなるポ
リエーテルエステル形成性成分(ロ)を重縮合反応させ
て得られるブロック共重合体ポリマ等が挙げられる。ポ
リエーテルエステルアミドのポリアミド形成性成分
(イ)としては、カプロラクタム、エナントラクタム、
ドデカノラクタム、ウンデカノラクタム等のラクタム
類、アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、1
2−アミノドデカン酸等のω−アミノカルボン酸、ナイ
ロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,1
2等の前駆体であるジアミン−ジカルボン酸のナイロン
塩類が挙げられ、これらを1種または2種以上混合して
用いることができる。好ましいポリアミド形成性成分と
してはε−カプロラクタム、ナイロン−6,6塩であ
る。
エステルアミドR1およびポリエステルR2の2成分か
らなり、R1としては同一分子鎖内にエーテル結合、エ
ステル結合およびアミド結合をもつブロック共重合体が
挙げられる。例えば、ラクタム、アミノカルボン酸、ジ
アミンとジカルボン酸の塩から選ばれた1種もしくは2
種以上のポリアミド形成性成分(イ)およびジカルボン
酸とポリ(アルキレンオキシド)グリコールからなるポ
リエーテルエステル形成性成分(ロ)を重縮合反応させ
て得られるブロック共重合体ポリマ等が挙げられる。ポ
リエーテルエステルアミドのポリアミド形成性成分
(イ)としては、カプロラクタム、エナントラクタム、
ドデカノラクタム、ウンデカノラクタム等のラクタム
類、アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、1
2−アミノドデカン酸等のω−アミノカルボン酸、ナイ
ロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,1
2等の前駆体であるジアミン−ジカルボン酸のナイロン
塩類が挙げられ、これらを1種または2種以上混合して
用いることができる。好ましいポリアミド形成性成分と
してはε−カプロラクタム、ナイロン−6,6塩であ
る。
【0016】一方、ポリエーテルエステルアミドのソフ
トセグメントを構成するポリエーテルエステル形成性成
分(ロ)としては、炭素数4〜20のジカルボン酸とポ
リ(アルキレンオキシド)グリコールが挙げられる。炭
素数4〜20のジカルボン酸としてはコハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ビメリン酸、スベリン酸、セバシン
酸、ドデカジ酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸等の脂環式ジカルボン酸を挙げることができ、1
種または2種以上混合して用いることができる。好まし
いジカルボン酸はアジピン酸、セバシン酸、ドデカジ
酸、テレフタル酸、イソフタル酸である。
トセグメントを構成するポリエーテルエステル形成性成
分(ロ)としては、炭素数4〜20のジカルボン酸とポ
リ(アルキレンオキシド)グリコールが挙げられる。炭
素数4〜20のジカルボン酸としてはコハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ビメリン酸、スベリン酸、セバシン
酸、ドデカジ酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸等の脂環式ジカルボン酸を挙げることができ、1
種または2種以上混合して用いることができる。好まし
いジカルボン酸はアジピン酸、セバシン酸、ドデカジ
酸、テレフタル酸、イソフタル酸である。
【0017】また、ポリ(アルキレンオキシド)グリコ
ールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2
−プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(1,3−プ
ロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレン
オキシド)グリコール、ポリ(ヘキサメチレンオキシ
ド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシ
ドまたはテトラヒドロフランとのランダムまたはブロッ
ク共重合体等が挙げられ、特にポリエチレングリコール
が好ましい。ポリ(アルキレンオキシド)グリコールの
数平均分子量は300〜10000、好ましくは500
〜4000の範囲で用いうる。
ールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2
−プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(1,3−プ
ロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレン
オキシド)グリコール、ポリ(ヘキサメチレンオキシ
ド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシ
ドまたはテトラヒドロフランとのランダムまたはブロッ
ク共重合体等が挙げられ、特にポリエチレングリコール
が好ましい。ポリ(アルキレンオキシド)グリコールの
数平均分子量は300〜10000、好ましくは500
〜4000の範囲で用いうる。
【0018】R1は前記したポリアミド形成性成分
(イ)とポリエーテルエステル形成性成分(ロ)を重縮
合することによって得られる。工業的に好ましい方法と
しては(イ)および(ロ)を減圧下、加熱重縮合する方
法があるが、その際、高重合度で着色の少ないポリマを
得るためには、例えば、酸化アンチモン、チタン酸エス
テル等を重縮合触媒として、またリン酸、リン酸エステ
ル等を着色防止剤として添加するのが好ましい。ポリエ
ーテルエステルアミド中の(イ)と(ロ)の重量比は9
9/1〜5/95が好ましく、より好ましくは80/2
0〜10/90である。
(イ)とポリエーテルエステル形成性成分(ロ)を重縮
合することによって得られる。工業的に好ましい方法と
しては(イ)および(ロ)を減圧下、加熱重縮合する方
法があるが、その際、高重合度で着色の少ないポリマを
得るためには、例えば、酸化アンチモン、チタン酸エス
テル等を重縮合触媒として、またリン酸、リン酸エステ
ル等を着色防止剤として添加するのが好ましい。ポリエ
ーテルエステルアミド中の(イ)と(ロ)の重量比は9
9/1〜5/95が好ましく、より好ましくは80/2
0〜10/90である。
【0019】ポリエーテルエステルアミドR1は主要な
吸湿成分であり、複合繊維Aへの混用量は繊維混合物ま
たはその繊維成形体として30℃×90%RHの雰囲気
中に24時間放置後の吸湿率が2%以上になるように混
用するのが好ましい。
吸湿成分であり、複合繊維Aへの混用量は繊維混合物ま
たはその繊維成形体として30℃×90%RHの雰囲気
中に24時間放置後の吸湿率が2%以上になるように混
用するのが好ましい。
【0020】吸湿率の上限は特に限定されるものではな
く、快適に使用するためには高いものであるのが好まし
い。
く、快適に使用するためには高いものであるのが好まし
い。
【0021】一般的には、100%程度までのものも好
ましく用いられる。
ましく用いられる。
【0022】また、ここでの吸湿率とは繊維混合物全体
としての値をいう。
としての値をいう。
【0023】R2は特に限定されないが、例えば、テレ
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸あるいはそ
れらのエステルを主たるジカルボン酸成分とし、エチレ
ングリコールもしくはテトラメチレングリコールを主た
るグリコール成分とするポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、あるいはポリエチレン
2,6−ナフタレートなどのポリエステルが挙げられ
る。
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸あるいはそ
れらのエステルを主たるジカルボン酸成分とし、エチレ
ングリコールもしくはテトラメチレングリコールを主た
るグリコール成分とするポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、あるいはポリエチレン
2,6−ナフタレートなどのポリエステルが挙げられ
る。
【0024】このほか、本発明に用いるポリエステルに
は、ポリアクリル酸ソーダ、ポリN−ビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸、およびその共重合体、ポリメタア
クリル酸およびその共重合体、ポリビニルアルコールお
よびその共重合体、ポリアクリルアミドおよびその共重
合体、架橋ポリエチレンオキサイド系ポリマなどの吸
湿、吸水物質やポリオレフィン、ポリアミド等汎用熱可
塑性樹脂が本発明の目的を阻害しない程度添加されてい
てもよい。
は、ポリアクリル酸ソーダ、ポリN−ビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸、およびその共重合体、ポリメタア
クリル酸およびその共重合体、ポリビニルアルコールお
よびその共重合体、ポリアクリルアミドおよびその共重
合体、架橋ポリエチレンオキサイド系ポリマなどの吸
湿、吸水物質やポリオレフィン、ポリアミド等汎用熱可
塑性樹脂が本発明の目的を阻害しない程度添加されてい
てもよい。
【0025】複合繊維Aには、この他必要に応じて酸化
チタン、カーボンブラック等の顔料のほか抗酸化剤、着
色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等を添加することも好ま
しい。このような複合繊維Aは通常の複合紡糸法によっ
て製造することができる。
チタン、カーボンブラック等の顔料のほか抗酸化剤、着
色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等を添加することも好ま
しい。このような複合繊維Aは通常の複合紡糸法によっ
て製造することができる。
【0026】さらに複合繊維Aの断面形状は丸型以外
に、多角形などの異形断面でもよい。次に、本発明の繊
維成形体に嵩高性、ソフト感を付与し、圧縮に対する回
復性を向上させるため、複合繊維Aが機械捲縮を有する
のも好ましい。
に、多角形などの異形断面でもよい。次に、本発明の繊
維成形体に嵩高性、ソフト感を付与し、圧縮に対する回
復性を向上させるため、複合繊維Aが機械捲縮を有する
のも好ましい。
【0027】この捲縮数は繊維成形体の用途によって適
宜選択すればよいが、捲縮数は少なくとも3山/25m
mで捲縮度が少なくとも5%となるのが好ましい。
宜選択すればよいが、捲縮数は少なくとも3山/25m
mで捲縮度が少なくとも5%となるのが好ましい。
【0028】繊維混合物を構成する複合繊維Aとして
は、繊維混合物を用いて製造される繊維成形体の圧縮抵
抗性やソフト性付与の観点から繊度が0.5〜30デニ
ール、繊維長が10〜100mmの短繊維が好ましく用
いられる。
は、繊維混合物を用いて製造される繊維成形体の圧縮抵
抗性やソフト性付与の観点から繊度が0.5〜30デニ
ール、繊維長が10〜100mmの短繊維が好ましく用
いられる。
【0029】次に本発明に用いる複合繊維Bについて説
明する。
明する。
【0030】複合繊維BはポリエステルR3およびポリ
エステルR4の2成分からなり、R3は特に限定されな
いが、例えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸あるいはそれらのエステルを主たるジカルボン
酸成分とし、エチレングリコールもしくはテトラメチレ
ングリコールを主たるグリコール成分とするポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ある
いはポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエ
ステルが挙げられる。
エステルR4の2成分からなり、R3は特に限定されな
いが、例えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸あるいはそれらのエステルを主たるジカルボン
酸成分とし、エチレングリコールもしくはテトラメチレ
ングリコールを主たるグリコール成分とするポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ある
いはポリエチレン−2,6−ナフタレートなどのポリエ
ステルが挙げられる。
【0031】R4は、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレンブテン
共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリオレフ
ィンあるいはオレフィン共重合体、ポリヘキサメチレン
テレフタレート、ポリヘキサメチレンブチレンテレフタ
レート、ポリヘキサメチレンテレフタレートイソフタレ
ート等のポリエステルあるいは共重合ポリエステル等の
熱可塑性ポリマーから選ばれる少なくとも一種類のポリ
マーを挙げることができる。
ピレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレンブテン
共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリオレフ
ィンあるいはオレフィン共重合体、ポリヘキサメチレン
テレフタレート、ポリヘキサメチレンブチレンテレフタ
レート、ポリヘキサメチレンテレフタレートイソフタレ
ート等のポリエステルあるいは共重合ポリエステル等の
熱可塑性ポリマーから選ばれる少なくとも一種類のポリ
マーを挙げることができる。
【0032】R4の選択においては、前記のR2または
R3のうち融点が低いものよりR4の融点を低くするも
のである。熱接着性の観点から20℃以上低いのが好ま
しく、25℃以上低いのがより好ましい。
R3のうち融点が低いものよりR4の融点を低くするも
のである。熱接着性の観点から20℃以上低いのが好ま
しく、25℃以上低いのがより好ましい。
【0033】また、接着の効果や熱劣化を防止する観点
からR4の融点は80〜170℃の範囲に含まれるのが
好ましく、100〜170℃の範囲に含まれるのはより
好ましい。
からR4の融点は80〜170℃の範囲に含まれるのが
好ましく、100〜170℃の範囲に含まれるのはより
好ましい。
【0034】複合繊維Bにおける重量比R3/R4は4
0/60〜80/20とするものである。好ましくは5
0/50〜80/20である。R4の重量比が20%未
満になると、繊維間の熱接着性が十分に得られなくな
り、製造した繊維成形体の形態固定性が悪くなる問題が
ある。一方、R4の重量比が60%を越えると、繊維成
形体のソフト感が損なわれ、さらに圧縮残留歪が大きく
なる問題がある。
0/60〜80/20とするものである。好ましくは5
0/50〜80/20である。R4の重量比が20%未
満になると、繊維間の熱接着性が十分に得られなくな
り、製造した繊維成形体の形態固定性が悪くなる問題が
ある。一方、R4の重量比が60%を越えると、繊維成
形体のソフト感が損なわれ、さらに圧縮残留歪が大きく
なる問題がある。
【0035】複合繊維Bには、この他必要に応じてR
3,R4以外の酸化チタン、カーボンブラック等の顔料
のほか抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等が
添加されていても勿論良い。
3,R4以外の酸化チタン、カーボンブラック等の顔料
のほか抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤等が
添加されていても勿論良い。
【0036】このような複合繊維Bは通常の複合紡糸法
によって製造することができる。
によって製造することができる。
【0037】次に、本発明の繊維成形体に嵩高性、ソフ
ト感を付与し、圧縮に対する回復性を向上させるため、
複合繊維Bは機械捲縮を有するのも好ましい。
ト感を付与し、圧縮に対する回復性を向上させるため、
複合繊維Bは機械捲縮を有するのも好ましい。
【0038】この捲縮数は繊維成形体の用途によって適
宜選択すればよいが、捲縮数は少なくとも3山/25m
mで捲縮度が少なくとも5%となるのが好ましい。
宜選択すればよいが、捲縮数は少なくとも3山/25m
mで捲縮度が少なくとも5%となるのが好ましい。
【0039】繊維混合物を構成する複合繊維Bとして
は、繊維混合物を用いて製造される繊維成形体の形態固
定性向上の観点から繊度が0.5〜30デニール、繊維
長が10〜100mmの短繊維が好ましく用いられる。
は、繊維混合物を用いて製造される繊維成形体の形態固
定性向上の観点から繊度が0.5〜30デニール、繊維
長が10〜100mmの短繊維が好ましく用いられる。
【0040】本発明の繊維混合物は前記の複合繊維Aを
40〜80重量%とし、前記の複合繊維Bを20〜60
重量%とするものである。複合繊維Bが20重量%に満
たないと、複合繊維B同士の熱接着点が少なくなって形
態固定性が悪くなる問題がある。
40〜80重量%とし、前記の複合繊維Bを20〜60
重量%とするものである。複合繊維Bが20重量%に満
たないと、複合繊維B同士の熱接着点が少なくなって形
態固定性が悪くなる問題がある。
【0041】また、複合繊維Bが60重量%を越える
と、繊維成形体のソフト性が低下し、触感が粗硬になる
問題がある。
と、繊維成形体のソフト性が低下し、触感が粗硬になる
問題がある。
【0042】本発明においては、前記重量比の複合繊維
Aと複合繊維Bとを、通常の紡績工程で使用する給綿
機、混綿機、開繊機によって、十分に混綿、開繊し、繊
維混合物を得ることができる。十分に混綿、開繊するこ
とにより、繊維成形体の密度や硬度を均一にすることが
できる。
Aと複合繊維Bとを、通常の紡績工程で使用する給綿
機、混綿機、開繊機によって、十分に混綿、開繊し、繊
維混合物を得ることができる。十分に混綿、開繊するこ
とにより、繊維成形体の密度や硬度を均一にすることが
できる。
【0043】本発明の繊維成形体の製造方法は以下に示
す方法による。
す方法による。
【0044】つまり、複合繊維Aと複合繊維Bからなる
繊維混合物を開繊し、目的に応じた形状の通気性型枠に
送綿ファンによる空気流などの気体と共に吹き込んで充
填する。
繊維混合物を開繊し、目的に応じた形状の通気性型枠に
送綿ファンによる空気流などの気体と共に吹き込んで充
填する。
【0045】吹き込んで充填するためには、型枠が適度
の通気性を有する必要がある。例えば、JIS L 1
079−1966フラジール型通気性試験機により測定
した際においては、通気性は5〜200cc/cm2 ・
secの範囲が好ましい。
の通気性を有する必要がある。例えば、JIS L 1
079−1966フラジール型通気性試験機により測定
した際においては、通気性は5〜200cc/cm2 ・
secの範囲が好ましい。
【0046】このような型枠としては、例えば、図3に
示すパンチング金属板を用いた金型4,5を用いること
ができる。通気性型枠内に吹き込まれた繊維はタテ、ヨ
コ、厚み方向にランダムに配列した状態となる。
示すパンチング金属板を用いた金型4,5を用いること
ができる。通気性型枠内に吹き込まれた繊維はタテ、ヨ
コ、厚み方向にランダムに配列した状態となる。
【0047】次に、充填した繊維混合物を圧縮して、得
ようとする繊維混合物の用途に応じて適切な密度にする
ものである。密度は0.02〜0.10g/cm3 とす
るものである。好ましくは0.025〜0.095g/
cm3 である。密度が0.02g/cm3 に満たない
と、繊維混合物がソフトすぎて形態固定性が悪くなり、
希望の形状に裁断、成形しにくくなる問題がある。密度
が0.10g/cm3 を越えると、繊維混合物のソフト
性が低化する問題がある。
ようとする繊維混合物の用途に応じて適切な密度にする
ものである。密度は0.02〜0.10g/cm3 とす
るものである。好ましくは0.025〜0.095g/
cm3 である。密度が0.02g/cm3 に満たない
と、繊維混合物がソフトすぎて形態固定性が悪くなり、
希望の形状に裁断、成形しにくくなる問題がある。密度
が0.10g/cm3 を越えると、繊維混合物のソフト
性が低化する問題がある。
【0048】さらに、充填した繊維混合物を熱処理する
ものである。熱処理温度は80〜200℃とするもので
ある。熱処理温度が80℃に満たないと十分な熱接着性
が得られなく、200℃を超えると繊維混合物を構成す
る繊維が熱劣化する問題がある。この熱処理により、複
合繊維B相互間の接触点の少なくとも一部および複合繊
維Bと複合繊維Aとの接触点の少なくとも一部を接着す
ることができる。
ものである。熱処理温度は80〜200℃とするもので
ある。熱処理温度が80℃に満たないと十分な熱接着性
が得られなく、200℃を超えると繊維混合物を構成す
る繊維が熱劣化する問題がある。この熱処理により、複
合繊維B相互間の接触点の少なくとも一部および複合繊
維Bと複合繊維Aとの接触点の少なくとも一部を接着す
ることができる。
【0049】熱処理時間は繊維混合物の密度等によっ
て、適宜選択するのが好ましい。
て、適宜選択するのが好ましい。
【0050】
【実施例】次に本発明を実施例、比較例によりさらに詳
細に説明する。本発明に記載した諸特性の測定法を次に
示す。
細に説明する。本発明に記載した諸特性の測定法を次に
示す。
【0051】[捲縮数および捲縮度]捲縮数および捲縮
度はJIS L 1015−7−12−1およびJIS
L1015−7−12−2の方法に準じて測定した。
度はJIS L 1015−7−12−1およびJIS
L1015−7−12−2の方法に準じて測定した。
【0052】[繊度]JIS L 1015−7−51
Aの方法に準じて測定した。
Aの方法に準じて測定した。
【0053】[平均繊維長(カット長)]JIS L
1015A法(ステープルダイヤグラム法)に準じて測
定した。 [収縮率]JIS L 1015−7−15−2の方法
に準じて測定した。
1015A法(ステープルダイヤグラム法)に準じて測
定した。 [収縮率]JIS L 1015−7−15−2の方法
に準じて測定した。
【0054】[圧縮残留歪]一辺が100mmの正方
形、厚さ100mmの試験片を、厚み方向に50%圧縮
した状態で、70±1℃の温度の恒温漕中で22時間処
理した後、圧縮を解き室温で30分間放置した。その
後、厚さ(t1 mm)を測定し、次式により圧縮残留歪
を求めた。
形、厚さ100mmの試験片を、厚み方向に50%圧縮
した状態で、70±1℃の温度の恒温漕中で22時間処
理した後、圧縮を解き室温で30分間放置した。その
後、厚さ(t1 mm)を測定し、次式により圧縮残留歪
を求めた。
【0055】圧縮残留歪(%)=[(100−t1 )/
100]×100 [吸湿率]繊維混合物または繊維成形体の絶乾時の重量
と、30℃×90%RHの雰囲気下で恒温恒湿器の中に
24時間放置した後の重量変化から、次式により求め
た。 吸湿率(%)=(吸湿後の重量−絶乾時の重量)×10
0 [蓄熱性]試験片(タテ:50cm、ヨコ:50cm、
厚さ:20cm)の上面および側面を塩化ビニールのシ
ートで覆い、初期の部屋の雰囲気を38℃×45%にし
て塩化ビニールのシート表面側から7万ルックス、70
0Kcal/m2 ・hrの光を30分間照射したとき
の、試験片の上面から5cmの位置温度を測定した。 [密度]試験片(タテ:20cm、ヨコ:20cm、厚
さ:20cm)を20℃×65%の雰囲気中に24時間
放置した後の重量(w)を測定し、次式で求めた。
100]×100 [吸湿率]繊維混合物または繊維成形体の絶乾時の重量
と、30℃×90%RHの雰囲気下で恒温恒湿器の中に
24時間放置した後の重量変化から、次式により求め
た。 吸湿率(%)=(吸湿後の重量−絶乾時の重量)×10
0 [蓄熱性]試験片(タテ:50cm、ヨコ:50cm、
厚さ:20cm)の上面および側面を塩化ビニールのシ
ートで覆い、初期の部屋の雰囲気を38℃×45%にし
て塩化ビニールのシート表面側から7万ルックス、70
0Kcal/m2 ・hrの光を30分間照射したとき
の、試験片の上面から5cmの位置温度を測定した。 [密度]試験片(タテ:20cm、ヨコ:20cm、厚
さ:20cm)を20℃×65%の雰囲気中に24時間
放置した後の重量(w)を測定し、次式で求めた。
【0056】密度(g/cm3 )=w/8000 [形態固定性・ソフト性]触感によって、優(◎)から
不可(×)まで6段階に分類した。
不可(×)まで6段階に分類した。
【0057】[多方向裁断性]試験片を任意の方向に裁
断した際の、裁断の容易さによって優(◎)から不可
(×)まで6段階に分類した。
断した際の、裁断の容易さによって優(◎)から不可
(×)まで6段階に分類した。
【0058】[実施例1]ポリエーテルエステルアミド
R1として、ε−カプロラクタム340重量部、テレフ
タル酸18重量部、数平均分子量が1000のポリエチ
レングリコール100重量部、さらにイルガノックス1
330(チバガイギー社製)0.1重量部およびトリメ
チルフォスフェート0.01重量部をともに重合反応容
器に仕込み、窒素気流下に240℃で1時間加熱攪拌し
た後、三酸化アンチモン0.1重量部を添加し、昇温減
圧プログラム下250℃、0.5mmHg以下の条件で
4時間重合反応を行なうことにより、ナイロン6成分の
割合が45重量%であるポリエーテルエステルアミドブ
ロック共重合体を得た。この共重合体の融点は176℃
で、オルトクロロフェノール溶液(濃度0.5g/10
0ml)の25℃での相対粘度ηrは2.05であっ
た。
R1として、ε−カプロラクタム340重量部、テレフ
タル酸18重量部、数平均分子量が1000のポリエチ
レングリコール100重量部、さらにイルガノックス1
330(チバガイギー社製)0.1重量部およびトリメ
チルフォスフェート0.01重量部をともに重合反応容
器に仕込み、窒素気流下に240℃で1時間加熱攪拌し
た後、三酸化アンチモン0.1重量部を添加し、昇温減
圧プログラム下250℃、0.5mmHg以下の条件で
4時間重合反応を行なうことにより、ナイロン6成分の
割合が45重量%であるポリエーテルエステルアミドブ
ロック共重合体を得た。この共重合体の融点は176℃
で、オルトクロロフェノール溶液(濃度0.5g/10
0ml)の25℃での相対粘度ηrは2.05であっ
た。
【0059】また共重合体単独の吸湿率は15.2%で
あった。このR1と、ポリエステルR2として融点が2
55℃のポリエチレンテレフタレートを用いて、紡糸温
度280℃、紡糸口金孔数24孔、引取り速度1350
m/分、R1/R2で表される重量比が40/60のR
1を芯部とし、R2を鞘部とした同心円状複合繊維Aの
未延伸糸を紡糸した。
あった。このR1と、ポリエステルR2として融点が2
55℃のポリエチレンテレフタレートを用いて、紡糸温
度280℃、紡糸口金孔数24孔、引取り速度1350
m/分、R1/R2で表される重量比が40/60のR
1を芯部とし、R2を鞘部とした同心円状複合繊維Aの
未延伸糸を紡糸した。
【0060】次いで、この未延伸糸を延伸後のトウデニ
ールが10万デニールとなるべく合糸して、延伸倍率
3.0倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械
捲縮を付与した。さらに、70℃の熱セッターで乾燥し
た後、仕上げ油剤を付与して、カット長32mmに切断
して、繊度6.1デニール、捲縮数5.6山/25m
m、捲縮度6.2%の複合繊維Aを得た。
ールが10万デニールとなるべく合糸して、延伸倍率
3.0倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械
捲縮を付与した。さらに、70℃の熱セッターで乾燥し
た後、仕上げ油剤を付与して、カット長32mmに切断
して、繊度6.1デニール、捲縮数5.6山/25m
m、捲縮度6.2%の複合繊維Aを得た。
【0061】これとは別に、熱可塑性重合体R3として
融点が255℃のポリエチレンテレフタレート、熱可塑
性重合体R4としてイソフタル酸40モル%共重合した
融点が110℃のポリエチレンテレフタレート系ポリエ
ステルを用いて、紡糸温度285℃、紡糸口金孔数24
孔、引取り速度1350m/分、吐出量18.11g/
分、R3/R4で表される重量比が80/20のR3を
芯部とし、R4を鞘部とした同心円状複合繊維Bの未延
伸糸を紡糸した。
融点が255℃のポリエチレンテレフタレート、熱可塑
性重合体R4としてイソフタル酸40モル%共重合した
融点が110℃のポリエチレンテレフタレート系ポリエ
ステルを用いて、紡糸温度285℃、紡糸口金孔数24
孔、引取り速度1350m/分、吐出量18.11g/
分、R3/R4で表される重量比が80/20のR3を
芯部とし、R4を鞘部とした同心円状複合繊維Bの未延
伸糸を紡糸した。
【0062】次いで、この未延伸糸を延伸後のトウデニ
ールが10万デニールとなるべく合糸して、延伸倍率
3.0倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械
捲縮を付与した。さらに、70℃の熱セッターで乾燥し
た後、仕上げ油剤を付与して、カット長64mmに切断
して、繊度約4.2デニール、表面層の融点が約110
℃の複合繊維Bを得た。
ールが10万デニールとなるべく合糸して、延伸倍率
3.0倍、延伸浴温度80℃で延伸し、クリンパで機械
捲縮を付与した。さらに、70℃の熱セッターで乾燥し
た後、仕上げ油剤を付与して、カット長64mmに切断
して、繊度約4.2デニール、表面層の融点が約110
℃の複合繊維Bを得た。
【0063】重量比で複合繊維Aを60%、複合繊維B
を40%とし、ローラカードでさらに混綿,開繊し、繊
維混合物を得た。この繊維混合物を、金型の吹込口6か
ら、各面にパンチングが施された内面が500×500
×500mmの下金型3に、空気流と共に吹き込んだ。
各面にパンチングが施された上金型4で吹き込まれた繊
維混合物6を圧縮し、充填密度0.042g/cm3 、
厚さ100mmで固定した。金型に圧縮固定した繊維混
合物6を、紡績糸のセットに使用するヒートセッターを
用いて、蒸熱130℃で30分間熱セットし、繊維成形
体を得た。
を40%とし、ローラカードでさらに混綿,開繊し、繊
維混合物を得た。この繊維混合物を、金型の吹込口6か
ら、各面にパンチングが施された内面が500×500
×500mmの下金型3に、空気流と共に吹き込んだ。
各面にパンチングが施された上金型4で吹き込まれた繊
維混合物6を圧縮し、充填密度0.042g/cm3 、
厚さ100mmで固定した。金型に圧縮固定した繊維混
合物6を、紡績糸のセットに使用するヒートセッターを
用いて、蒸熱130℃で30分間熱セットし、繊維成形
体を得た。
【0064】この繊維成型体はへたりにくく、軽くてソ
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
【0065】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を表1に示す。
維Bの特性を表1に示す。
【0066】
【表1】 また、繊維成形体の特性を表2に示す。
【0067】
【表2】 [実施例2]使用するR1〜R4は実施例1と同一のも
のとし、重量比でR1が40%、R2が60%である複
合繊維AおよびR3が50%、R4が50%である複合
繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
のとし、重量比でR1が40%、R2が60%である複
合繊維AおよびR3が50%、R4が50%である複合
繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0068】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.041g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.041g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0069】この繊維成型体はへたりにくく、軽くてソ
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
【0070】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表1に示す。
維Bの特性を併せて表1に示す。
【0071】また、繊維成形体の特性を併せて表2に示
す。
す。
【0072】[実施例3]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が40%、R4が60
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が40%、R4が60
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0073】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.041g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.041g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0074】この繊維成型体はへたりにくく、軽くてソ
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
【0075】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表1に示す。
維Bの特性を併せて表1に示す。
【0076】また、繊維成形体の特性を併せて表2に示
す。
す。
【0077】[実施例4]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0078】得られた複合繊維を重量比でAが80%、
Bが20%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.040g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが20%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.040g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0079】この繊維成型体はへたりにくく、軽くてソ
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
【0080】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表1に示す。
維Bの特性を併せて表1に示す。
【0081】また、繊維成形体の特性を併せて表2に示
す。
す。
【0082】[実施例5]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0083】得られた複合繊維を重量比でAが40%、
Bが60%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.040g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが60%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.040g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0084】この繊維成型体はへたりにくく、軽くてソ
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
【0085】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表1に示す。
維Bの特性を併せて表1に示す。
【0086】また、繊維成形体の特性を併せて表2に示
す。
す。
【0087】[実施例6]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0088】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.021g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.021g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0089】この繊維成型体はへたりにくく、軽くてソ
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
【0090】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表1に示す。
維Bの特性を併せて表1に示す。
【0091】また、繊維成形体の特性を併せて表2に示
す。
す。
【0092】[実施例7]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0093】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.050g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.050g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0094】この繊維成型体はへたりにくく、軽くてソ
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
【0095】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表1に示す。
維Bの特性を併せて表1に示す。
【0096】また、繊維成形体の特性を併せて表2に示
す。
す。
【0097】[実施例8]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0098】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.075g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.075g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0099】この繊維成型体はへたりにくく、軽くてソ
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
【0100】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表1に示す。
維Bの特性を併せて表1に示す。
【0101】また、繊維成形体の特性を併せて表2に示
す。
す。
【0102】[実施例9]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0103】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.099g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.099g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0104】この繊維成型体はへたりにくく、軽くてソ
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
フトであり、快適な使い心地を有するものであった。
【0105】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表1に示す。
維Bの特性を併せて表1に示す。
【0106】また、繊維成形体の特性を併せて表2に示
す。
す。
【0107】[比較例1]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が90%、R4が10
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が90%、R4が10
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0108】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.042g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.042g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0109】しかし、R4の重量比が20%未満となっ
たため、この繊維成型体は形態固定性の劣ったものとな
った。
たため、この繊維成型体は形態固定性の劣ったものとな
った。
【0110】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を表3に示す。
維Bの特性を表3に示す。
【0111】
【表3】 また、繊維成形体の特性を表4に示す。
【0112】
【表4】 [比較例2]使用するR1〜R4は実施例1と同一のも
のとし、重量比でR1が40%、R2が60%である複
合繊維AおよびR3が30%、R4が70%である複合
繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
のとし、重量比でR1が40%、R2が60%である複
合繊維AおよびR3が30%、R4が70%である複合
繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0113】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.040g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.040g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0114】しかし、R4の重量比が60%を越えたた
め、この繊維成型体はソフト性の劣ったものであった。
め、この繊維成型体はソフト性の劣ったものであった。
【0115】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表3に示す。
維Bの特性を併せて表3に示す。
【0116】また、繊維成形体の特性を併せて表4に示
す。
す。
【0117】[比較例3]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0118】得られた複合繊維を重量比でAが90%、
Bが10%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.041g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが10%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.041g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0119】しかし、複合繊維Bの混合割合が20重量
%未満のため、熱接着による形態固定性および多方向裁
断性に劣ったものであった。
%未満のため、熱接着による形態固定性および多方向裁
断性に劣ったものであった。
【0120】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表3に示す。
維Bの特性を併せて表3に示す。
【0121】また、繊維成形体の特性を併せて表4に示
す。
す。
【0122】[比較例4]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0123】得られた複合繊維を重量比でAが30%、
Bが70%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.042g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが70%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.042g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0124】しかし、複合繊維Bの混合割合が60%を
越えたため、ソフト性に劣ったものであった。
越えたため、ソフト性に劣ったものであった。
【0125】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表3に示す。
維Bの特性を併せて表3に示す。
【0126】また、繊維成形体の特性を併せて表4に示
す。
す。
【0127】[比較例5]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が0%、R2が10
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が0%、R2が10
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0128】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.041g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.041g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0129】しかし、複合繊維AにおいてR1が存在し
ないため、吸湿性、蓄熱性に劣ったものであった。
ないため、吸湿性、蓄熱性に劣ったものであった。
【0130】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表3に示す。
維Bの特性を併せて表3に示す。
【0131】また、繊維成形体の特性を併せて表4に示
す。
す。
【0132】[比較例6]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0133】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.013g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.013g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0134】しかし、繊維成形体の密度が0.02g/
cm3 に満たないため、熱接着による形態固定性および
多方向裁断性に劣ったものであった。
cm3 に満たないため、熱接着による形態固定性および
多方向裁断性に劣ったものであった。
【0135】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表3に示す。
維Bの特性を併せて表3に示す。
【0136】また、繊維成形体の特性を併せて表4に示
す。
す。
【0137】[比較例7]使用するR1〜R4は実施例
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
1と同一のものとし、重量比でR1が40%、R2が6
0%である複合繊維AおよびR3が50%、R4が50
%である複合繊維Bを実施例1と同じ方法で得た。
【0138】得られた複合繊維を重量比でAが60%、
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.112g/cm3 の繊維成形体を得た。
Bが40%となるように実施例1と同じ方法で圧縮し、
充填密度0.112g/cm3 の繊維成形体を得た。
【0139】しかし、繊維成形体の密度が0.10g/
cm3 を超えるためソフト性に劣ったものとなった。
cm3 を超えるためソフト性に劣ったものとなった。
【0140】繊維成形体を構成する複合繊維A、複合繊
維Bの特性を併せて表3に示す。
維Bの特性を併せて表3に示す。
【0141】また、繊維成形体の特性を併せて表4に示
す。
す。
【0142】
【発明の効果】本発明によれば、通気性、透湿性が大き
いため蒸れにくく、吸湿性にも優れ、かつ圧縮残留歪が
低いため形態が安定し、軽くてソフトでありながらへた
りにくく、快適な使い心地を有する繊維成形体を得るこ
とができる。さらに、多方向裁断性に優れ、使用目的に
応じて成形が容易であるので、繊維成形体の製造の際の
作業性も向上し、フロンガスを用いないため、環境に悪
影響を与えないという利点がある。
いため蒸れにくく、吸湿性にも優れ、かつ圧縮残留歪が
低いため形態が安定し、軽くてソフトでありながらへた
りにくく、快適な使い心地を有する繊維成形体を得るこ
とができる。さらに、多方向裁断性に優れ、使用目的に
応じて成形が容易であるので、繊維成形体の製造の際の
作業性も向上し、フロンガスを用いないため、環境に悪
影響を与えないという利点がある。
【図1】本発明の複合繊維Aの一例を示す模式的横断面
図である。
図である。
【図2】本発明の複合繊維Aの他の一例を示す模式的横
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の繊維成形体の製造方法に用いられる金
型の一例を示す模式的斜視図である。
型の一例を示す模式的斜視図である。
【図4】本発明の繊維成形体の製造方法に用いられる金
型の一例を示す模式的縦断面図である。
型の一例を示す模式的縦断面図である。
1:ポリエーテルエステルアミドR1 2:ポリエステルR2 3:下金型 4:上金型 5:気体の吹き込み口 6:繊維混合物
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−361617(JP,A) 特開 平4−361616(JP,A) 特開 平5−209316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00 B68G 1/00 D01F 8/14
Claims (6)
- 【請求項1】ポリエーテルエステルアミドR1を芯部と
し、ポリエステルR2を鞘部として複合されてなる複合
繊維A40〜80重量%とポリエステルR3を芯部と
し、ポリエステルR4を鞘部として複合されてなる複合
繊維B20〜60重量%とからなる繊維混合物におい
て、ポリエステルR4の融点がポリエステルR2または
ポリエステルR3のうち融点が低いものよりも低く、R
3/R4で表される重量比40/60〜80/20の範
囲であることを特徴とする繊維混合物。 - 【請求項2】30℃×90%RHの雰囲気中に24時間
放置後の吸湿率が2%以上であることを特徴とする請求
項1に記載の繊維混合物。 - 【請求項3】複合繊維Aが繊度0.5〜30デニール、
繊維長10〜100mmの短繊維であり、複合繊維Bが
繊度0.5〜30デニール、繊維長10〜100mmの
短繊維であることを特徴とする請求項1または2に記載
の繊維混合物。 - 【請求項4】請求項1,2または3に記載の繊維混合物
の複合繊維B相互間および複合繊維Bと複合繊維Aとの
間の接触点の少なくとも一部が接着して成形されてなる
ことを特徴とする繊維成形体。 - 【請求項5】複合繊維Aおよび複合繊維Bのいずれも、
少なくとも3山/25mmの捲縮数と少なくとも5%の
捲縮度とを有し、かつ密度が0.02〜0.10g/c
m3 であることを特徴とする請求項4に記載の繊維成形
体。 - 【請求項6】請求項1,2または3に記載の繊維混合物
を開繊し、気体と共に通気性型枠内に吹き込んで、密度
0.02〜0.10g/cm3 で充填したものに80〜
200℃の熱処理を施すことを特徴とする繊維成形体の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31083194A JP3185575B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 繊維混合物および繊維成形体並びに繊維成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31083194A JP3185575B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 繊維混合物および繊維成形体並びに繊維成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08170257A JPH08170257A (ja) | 1996-07-02 |
JP3185575B2 true JP3185575B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=18009931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31083194A Expired - Fee Related JP3185575B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 繊維混合物および繊維成形体並びに繊維成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185575B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP31083194A patent/JP3185575B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08170257A (ja) | 1996-07-02 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |