JP3185008U - 高所作業用安全帯のフック - Google Patents

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Abstract

【課題】ストッパが閉位置にロックされた状態でフック本体とハンドル間に隙間が発生せず、固定用構造物に確実に係止されるフックを提供する。
【解決手段】フック本体1の基部1aにストッパ2が取り付けられ、閉位置と開位置間を旋回する。ロック部材4がストッパに旋回可能に取り付けられる。ピン7がフック本体1に取り付けられ、ロック部材のスリット6内に挿入される。ストッパとロック部材がバネによって付勢され、ストッパはロック部材によって閉位置にロックされる。ハンドル8がフック本体に旋回可能に取り付けられる。ハンドル8の一対の第1の壁8cの内面に、ハンドルのフック本体から遠ざかる向きへの旋回を規制するハンドル旋回規制段部9と、ロック部材ガイド段部10が設けられる。ハンドルがフック本体に向けて旋回すると、ロック部材ガイド段部によってロック部材が旋回し、ロック部材によるロックが解除される。
【選択図】図1

Description

本考案は、建築現場等の高所作業現場において使用される高所作業用安全帯、特に、その命綱の先端に備えられ、命綱を高所作業現場の固定用構造物に係止するために使用されるフックに関するものである。
従来のこの種のフックとして、例えば、特許文献1に記載されたようなものがある。
図3は、この従来のフックの平面図であり、(A)はフックのストッパが閉位置にある状態を示し、(B)はフックのストッパが開位置にある状態を示している。
図3に示すように、このフックは、鉤状の本体20を有し、本体20の基部20aに形成された命綱連結孔29に、高所作業用安全帯に備えられた命綱の先端が連結されるようになっている。
本体20の基部20aには、また、断面がコ字状のレバー形状をなすストッパ21が、本体20の基部20に外側から嵌め込まれた状態で、一端21aを第1のピン22によって取り付けられて第1のピン22のまわりに旋回可能とされ、そして、ストッパ21は、本体20の基部20aおよび先端20b間を閉じる閉位置(図3(A)参照)と、閉位置から本体20の内側に押し込まれて本体20の基部20aおよび先端20b間を開く開位置(図3(B)参照)をとるようになっている。
また、本体20の基部20a付近には、ロック部材23が取り付けられている。ロック部材23は、コ字状の断面を有し、一端がストッパ21の内側に嵌め込まれる一方、他端が本体20に外側から嵌め込まれた状態で、その一端を第2のピン24によってストッパ21に取り付けられて第2のピン24のまわりに旋回可能になっている。
ロック部材23の互いに対向する側壁の他端側には、ロック部材23の長さ方向にのびる第1スリット部分と、第1スリット部分からロック部材23の幅方向にストッパ21の先端21bに近づく向きにのびる第2スリット部分とからなるほぼL字状のスリット25が設けられている。さらに、本体20の基部20a付近には第3のピン26が取り付けられ、スリット25内に挿入されている。
図示はしないが、第2のピン24には、バネが取り付けられ、ストッパ21およびロック部材23に作用し、ストッパ21を閉位置に向けて弾性付勢する一方、ロック部材23を第3のピン26がスリット25の第2スリット部分に位置するように弾性付勢し、それによって、ストッパ21は、常時、ロック部材23によって閉位置にロックされるようになっている。
また、断面がコ字状のハンドル27が、その内側空間に本体20の一部、ロック部材23の一部および第3のピン26が挿入された状態で、一端27aを第4のピン28によって本体20の中間部に取り付けられて第4のピン28のまわりに旋回可能になっている。
さらに、図示はしないが、ハンドル27の内側面には、ロック部材23のストッパ21から遠ざかる側の側縁に当接する隆起が設けられている。
そして、ハンドル27が本体20に向けて旋回せしめられると、ロック部材23がハンドル27の隆起によってストッパ21に向けて押されて第3のピン23がスリット25の第2のスリット部分から第1のスリット部分に進入し、ロック部材23によるロックが解除され、さらに、第3のピン23が第1のスリット部分の範囲内を移動しつつ、ストッパ21が本体20に向けて旋回せしめられることでストッパ21が開位置をとる。
開位置において、本体20が高所作業現場の固定用構造物に引っ掛けられ、その後、ハンドル27が開放される。それによって、ハンドル27は閉位置に戻り、ロック部材23によってロックされ、フックが固定用構造物に係止される。
しかしながら、この構成によれば、ストッパ21が閉位置にロックされた状態で、ハンドル27の取付部には一定の遊びがあり、そのためハンドル27は本体20から遠ざかる向きに旋回し得るので、偶発的にハンドル27の他端27bと本体20の基部20aとの間に生じた楔状の隙間に命綱や固定用構造物の突起等が挟まり、その後、命綱が引っ張られることによって、図3(C)に示すように、ハンドル27が本体20から遠ざかる向きに第3のピン26が露出するまで大きく旋回し、それによって、第3のピン26が抜け落ち、あるいはハンドル27が破損することによって、フックが固定用構造物から外れてしまうおそれがあった。
特許第3287918号公報
したがって、本考案の課題は、ストッパが閉位置にロックされた状態でフック本体とハンドル間に楔状の隙間が発生せず、固定用構造物に確実に係止されるフックを提供することにある。
上記課題を解決するため、本考案は、高所作業現場において使用される高所作業用安全帯の命綱の先端に備えられ、前記命綱を前記高所作業現場の固定用構造物に係止するためのフックであって、鉤状のフック本体と、レバー形状をなし、一端を第1のピンによって前記フック本体の基部に取り付けられて前記第1のピンのまわりに旋回可能とされ、前記フック本体の基部および先端間を閉じる閉位置と、前記閉位置から前記フック本体の内側に押し込まれて前記フック本体の基部および先端間を開く開位置をとるストッパと、前記フック本体の基部付近において、一端を第2のピンによって前記ストッパに取り付けられて前記第2のピンのまわりに旋回可能とされ、他端が前記フック本体に向かってのびるロック部材を備え、前記ロック部材の他端側には、前記ロック部材の長さ方向にのびる第1スリット部分と、前記第1スリット部分における前記ロック部材の他端側の端に接続し、前記第1スリット部分から前記ロック部材の幅方向に前記ストッパの先端に近づく向きにのびる第2スリット部分とからなるほぼL字状のスリットが設けられ、さらに、前記フック本体の基部付近に取り付けられるとともに、前記ロック部材の前記スリット内に挿入された第3のピンを備え、前記第3のピンが前記第2スリット部分に位置するとき、前記ストッパが前記ロック部材によって前記閉位置にロックされるようになっており、さらに、
前記第2のピンに取り付けられるとともに、前記ストッパおよび前記ロック部材に作用し、前記ストッパを前記閉位置に向けて弾性付勢する一方、前記ロック部材を前記第3のピンが前記第2スリット部分に位置するように弾性付勢するバネと、一側縁、他側縁を有するレバー形状をなし、前記フック本体の一部および前記ロック部材の一部および前記第3のピンと重なり合った状態で、一端を第4のピンによって前記フック本体の中間部に取り付けられて前記第4のピンのまわりに旋回可能とされ、他端が前記フック本体の基部までのびるハンドルと、を備え、常時前記ハンドルの先端において前記ハンドルの前記一側縁と前記フック本体の基部が互いに重なり合い、さらに、前記ハンドルの前記フック本体に対向する面には、前記ストッパが前記閉位置にロックされた状態で前記第3のピンの前記ロック部材から突出する部分における前記ハンドルの前記他側縁から遠ざかる側の側面領域に当接するハンドル旋回規制段部が突設されて、前記ハンドルの前記フック本体から遠ざかる向きへの旋回が規制されるようになっており、さらに、前記ハンドルの前記フック本体に対向する面には、前記ロック部材の前記ストッパから遠ざかる側の側縁に当接するロック部材ガイド段部が突設されており、前記ハンドルが前記フック本体に向けて旋回せしめられるとき、前記ロック部材が前記ロック部材ガイド段部によって前記ストッパに向けて押されて前記第3のピンが前記第1のスリット部分に進入することで、前記ロック部材によるロックが解除され、さらに、前記第3のピンが前記第1のスリット部分の範囲内を移動しつつ、前記ストッパが前記フック本体に向けて旋回せしめられることで前記ストッパが前記開位置をとるものであることを特徴とするフックを構成したものである。
上記構成において、好ましくは、前記ストッパは、板体を折り曲げて断面をコ字状としたものからなり、前記フック本体の基部に外側から嵌め込まれた状態で、前記第1のピンによって前記基部に取り付けられ、前記ロック部材は、板体を折り曲げて断面をコ字状としたものからなり、前記ロック部材の前記一端が前記ストッパの内側に嵌め込まれる一方、前記ロック部材の前記他端が前記フック本体に外側から嵌め込まれた状態で、前記第2のピンによって前記ストッパに取り付けられ、前記ロック部材の互いに対向する側壁にそれぞれ前記スリットが設けられ、前記第3のピンは、前記フック本体および前記スリットのそれぞれを貫通してのび、前記ハンドルは、それぞれ前記一側縁および前記他側縁を有し、互いに平行な細長い一対の第1の壁と、前記一対の第1の壁の前記他側縁同士を接続する第2の壁と、からなり、前記第2の壁の内面が前記ストッパに対向しかつ前記一対の第1の壁の間の隙間に前記フック本体の一部および前記ロック部材の一部および前記第3のピンが挿入された状態で、前記第4のピンによって前記フック本体の中間部に取り付けられ、前記一対の第1の壁のそれぞれの内面に、前記ハンドル旋回規制段部および前記ロック部材ガイド段部が設けられている。
本考案によれば、常時ハンドルの先端においてハンドルの一側縁とフック本体の基部が互いに重なり合うようにするとともに、ハンドルにおけるフック本体に対向する面に、ストッパが閉位置にロックされた状態で第3のピンのロック部材から突出する部分におけるハンドルの他側縁から遠ざかる側の側面領域に当接するハンドル旋回規制段部を設けて、ストッパが閉位置にロックされた状態でのハンドルのフック本体から遠ざかる向きへの旋回を規制するようにしたので、ストッパが閉位置にロックされた状態でフック本体およびハンドル間に命綱や固定用構造物の突起が挟まれる隙間は全く生じない。それによって、フックが偶発的に固定用構造物から外れてしまうことが確実に防止される。
本考案の1実施例による高所作業用安全帯のフックを示す図であり、(A)はフックのストッパが閉位置にある状態の平面図であり、(B)はフックのハンドルを縦方向に2分割した縦断面図である。 図1に示したフックの平面図であり、(A)はストッパのロックが解除された状態を示し、(B)はストッパが開位置にある状態を示している。 高所作業用安全帯のフックの従来例を示す図であり、(A)はストッパが閉位置にある状態を示す平面図であり、(B)はストッパが開位置にある状態を示す平面図であり、(C)はハンドルがフック本体から遠ざかる向きに旋回した状態を示す斜視図である。
以下、本考案の好ましい実施例を図面を参照しつつ説明する。図1は、本考案の1実施例による高所作業用安全帯のフックを示す図であり、(A)はフックのストッパが閉位置にある状態の平面図であり、(B)はフックのハンドルを縦方向に2分割した縦断面図である。また、図2は、図1に示したフックの平面図であり、(A)はフックのストッパのロックが解除された状態を示し、(B)はフックのストッパが開位置にある状態を示している。なお、図1(A)および図2では、ハンドルの壁の一部を破断して描いている。
図1および図2を参照して、本考案による高所作業用安全帯のフックは、金属板から形成された鉤状のフック本体1を備えており、フック本体1の基部1aに形成された命綱連結孔12に、高所作業用安全帯に備えられた命綱の先端が連結されるようになっている。
フック本体1の基部1aには、レバー形状をなすストッパ2が取り付けられている。ストッパ2は、金属板を折り曲げて断面をコ字状としたものからなり、フック本体1の基部1aに外側から嵌め込まれた状態で、その一端2aを第1のピン3によって基部1aに取り付けられて第1のピン3のまわりに旋回可能になっている。そして、ストッパ2は、フック本体1の基部1aおよび先端1b間を閉じる閉位置(図1(A)参照)と、閉位置からフック本体1の内側に押し込まれてフック本体1の基部1aおよび先端1b間を開く開位置(図2(B)参照)をとる。図1(A)から明らかなように、閉位置では、フック本体の先端は、ストッパ2の他端(先端)2bの互いに対向する側壁間に挿入されるようになっている。
また、フック本体1の基部1a付近には、ロック部材4が取り付けられている。ロック部材4は、ストッパ2と同様、金属板を折り曲げて断面をコ字状としたものからなり、一端4aがストッパ2の内側に嵌め込まれる一方、他端4bがフック本体1に外側から嵌め込まれた状態で、一端4aを第2のピン5によってストッパ2に取り付けられて第2のピン5のまわりに旋回可能になっている。
ロック部材4の他端4b側の互いに対向する壁面には、それぞれ、ロック部材4の長さ方向にのびる第1スリット部分6aと、第1スリット部分6aにおけるロック部材4の他端4b側の端に接続し、第1スリット部分6bからロック部材4の幅方向にストッパ2の先端2aに近づく向きにのびる第2スリット部分6bとからなるほぼL字状のスリット6が設けられている。
また、フック本体1の基部1a付近には第3のピン7が取り付けられている。第3のピン7は、フック本体を貫通してのびるとともに、ロック部材4の各スリット6内に挿入されている。そして、第3のピン7が第2スリット部分6bに位置するとき、ストッパ2がロック部材6によって閉位置にロックされる。
図示はしないが、第2のピン5にはバネ8が取り付けられ、このバネ8は、ストッパ2およびロック部材4に作用し、ストッパ2を閉位置に向けて弾性付勢する一方、ロック部材4を第3のピン7が第2スリット部分6bに位置するように弾性付勢している。
さらに、断面がコ字状のハンドル8が、フック本体1の中間部に取り付けられている。ハンドル8は、それぞれ一側縁および他側縁を有し、互いに平行な細長い一対の第1の壁8cと、一対の第1の壁8cの他側縁同士を接続する第2の壁8dからなっており、一端8a側に、一対の第1の壁8cに貫通形成された一対の取付穴8eを有している。
そして、ハンドル8は、第2の壁8dの内面がストッパ2に対向しかつ一対の第1の壁8cの間の隙間にフック本体1の一部およびロック部材4の一部および第3のピン7が挿入された状態で、取付穴8eを貫通する第4のピン11によってフック本体1に取り付けられて第4のピン11のまわりに旋回可能になっている。ハンドル8の他端(先端)8bはフック本体1の基部1aまでのびている。ハンドル8の他端(先端)8bは、常時当該他端(先端)8bにおいて一対の第1の壁8cの一側縁とフック本体1の基部1aとが互いに重なり合うような形状を有している。
ハンドル8の一対の第1の壁8cの内面には、一対の第1の壁8c間の隙間内に突出するとともに、ストッパ2が閉位置にロックされた状態で第3のピン7のロック部材4から突出する部分の第2の壁8dから遠ざかる側の側面領域に当接するハンドル旋回規制段部9が設けられている。このハンドル旋回規制段部9によって、ハンドル8のフック本体1から遠ざかる向きへの旋回が規制される。
さらに、ハンドル8の一対の第1の壁8cの内面には、前記隙間内に突出するとともに、ロック部材4のストッパ2から遠ざかる側の側縁に当接するロック部材ガイド段部10が設けられている。
そして、ハンドル8およびストッパ2が使用者の手で握られた状態で、ハンドル8がフック本体1に向けて旋回せしめられると、ロック部材4がハンドル8のロック部材ガイド段部10によってストッパ2に向けて押されて第3のピン7が第2スリット部分6bから第1スリット部分6aに進入し、それによってロック部材4によるロックが解除され、さらに、第3のピン7が第1スリット部分6aの範囲内を移動しつつ、ストッパ2がフック本体1に向けて旋回せしめられ、ストッパ2が開位置をとる。
開位置において、フック本体1が高所作業現場の固定用構造物に引っ掛けられ、その後、ストッパ2およびハンドル8が開放される。それによって、ストッパ2が閉位置に戻り、ロック部材4によってロックされ、フックが固定用構造物に係止される。
こうして、ハンドル8の一対の第1の壁8cの内面に、それぞれ、ハンドル旋回規制段部9を設けて、ストッパ2が閉位置にロックされた状態でのハンドル8のフック本体1から遠ざかる向きへの旋回を規制するとともに、常時ハンドル8の先端において一対の第1の壁8cの一側縁とフック本体1の基部1aが互いに重なり合うようにしたので、ストッパ2が閉位置にロックされた状態でフック本体1およびハンドル8間に命綱や固定用構造物の突起が挟まれる隙間は全く生じることがなく、よって、フックが偶発的に固定用構造物から外れてしまうことが確実に防止される。
以上、本考案の構成を好ましい1実施例に基づいて説明したが、本考案の構成は上記実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した構成の範囲内において種々の変形例を案出することができることは言うまでもない。
例えば、上記実施例では、ストッパ、ロック部材およびハンドルを、いずれも断面がコ字状の部材としてフックを構成したが、ストッパ、ロック部材およびハンドルをすべて平坦な板状の部材としてフックを構成することもできる。
1 フック本体
1a 基部
1b 先端
2 ストッパ
2a 一端
2b 他端
3 第1のピン
4 ロック部材
4a 一端
4b 他端
5 第2のピン
6 スリット
6a 第1スリット部分
6b 第2スリット部分
7 第3のピン
8 ハンドル
8a 一端
8b 他端
8c 第1の壁
8d 第2の壁
8e 取付穴
9 ハンドル旋回規制段部
10 ロック部材ガイド段部
11 第4のピン
12 命綱連結孔
20 本体
20a 基部
20b 先端
21 ストッパ
21a 一端
21b 他端
22 第1のピン
23 ロック部材
24 第2のピン
25 スリット
26 第3のピン
27 ハンドル
27a 一端
27b 他端
28 第4のピン
29 命綱連結孔

Claims (2)

  1. 高所作業現場において使用される高所作業用安全帯の命綱の先端に備えられ、前記命綱を前記高所作業現場の固定用構造物に係止するためのフックであって、
    鉤状のフック本体と、
    レバー形状をなし、一端を第1のピンによって前記フック本体の基部に取り付けられて前記第1のピンのまわりに旋回可能とされ、前記フック本体の基部および先端間を閉じる閉位置と、前記閉位置から前記フック本体の内側に押し込まれて前記フック本体の基部および先端間を開く開位置をとるストッパと、
    前記フック本体の基部付近において、一端を第2のピンによって前記ストッパに取り付けられて前記第2のピンのまわりに旋回可能とされ、他端が前記フック本体に向かってのびるロック部材を備え、
    前記ロック部材の他端側には、前記ロック部材の長さ方向にのびる第1スリット部分と、前記第1スリット部分における前記ロック部材の他端側の端に接続し、前記第1スリット部分から前記ロック部材の幅方向に前記ストッパの先端に近づく向きにのびる第2スリット部分とからなるほぼL字状のスリットが設けられ、さらに、
    前記フック本体の基部付近に取り付けられるとともに、前記ロック部材の前記スリット内に挿入された第3のピンを備え、前記第3のピンが前記第2スリット部分に位置するとき、前記ストッパが前記ロック部材によって前記閉位置にロックされるようになっており、さらに、
    前記第2のピンに取り付けられるとともに、前記ストッパおよび前記ロック部材に作用し、前記ストッパを前記閉位置に向けて弾性付勢する一方、前記ロック部材を前記第3のピンが前記第2スリット部分に位置するように弾性付勢するバネと、
    一側縁、他側縁を有するレバー形状をなし、前記フック本体の一部および前記ロック部材の一部および前記第3のピンと重なり合った状態で、一端を第4のピンによって前記フック本体の中間部に取り付けられて前記第4のピンのまわりに旋回可能とされ、他端が前記フック本体の基部までのびるハンドルと、を備え、
    常時前記ハンドルの先端において前記ハンドルの前記一側縁と前記フック本体の基部が互いに重なり合い、さらに、
    前記ハンドルの前記フック本体に対向する面には、前記ストッパが前記閉位置にロックされた状態で前記第3のピンの前記ロック部材から突出する部分における前記ハンドルの前記他側縁から遠ざかる側の側面領域に当接するハンドル旋回規制段部が突設されて、前記ハンドルの前記フック本体から遠ざかる向きへの旋回が規制されるようになっており、さらに、
    前記ハンドルの前記フック本体に対向する面には、前記ロック部材の前記ストッパから遠ざかる側の側縁に当接するロック部材ガイド段部が突設されており、
    前記ハンドルが前記フック本体に向けて旋回せしめられるとき、前記ロック部材が前記ロック部材ガイド段部によって前記ストッパに向けて押されて前記第3のピンが前記第1のスリット部分に進入することで、前記ロック部材によるロックが解除され、さらに、前記第3のピンが前記第1のスリット部分の範囲内を移動しつつ、前記ストッパが前記フック本体に向けて旋回せしめられることで前記ストッパが前記開位置をとるものであることを特徴とするフック。
  2. 前記ストッパは、板体を折り曲げて断面をコ字状としたものからなり、前記フック本体の基部に外側から嵌め込まれた状態で、前記第1のピンによって前記基部に取り付けられ、
    前記ロック部材は、板体を折り曲げて断面をコ字状としたものからなり、前記ロック部材の前記一端が前記ストッパの内側に嵌め込まれる一方、前記ロック部材の前記他端が前記フック本体に外側から嵌め込まれた状態で、前記第2のピンによって前記ストッパに取り付けられ、前記ロック部材の互いに対向する側壁にそれぞれ前記スリットが設けられ、
    前記第3のピンは、前記フック本体および前記スリットのそれぞれを貫通してのび、
    前記ハンドルは、それぞれ前記一側縁および前記他側縁を有し、互いに平行な細長い一対の第1の壁と、前記一対の第1の壁の前記他側縁同士を接続する第2の壁と、からなり、前記第2の壁の内面が前記ストッパに対向しかつ前記一対の第1の壁の間の隙間に前記フック本体の一部および前記ロック部材の一部および前記第3のピンが挿入された状態で、前記第4のピンによって前記フック本体の中間部に取り付けられ、前記一対の第1の壁のそれぞれの内面に、前記ハンドル旋回規制段部および前記ロック部材ガイド段部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108488324A (zh) * 2018-06-27 2018-09-04 广东广航科技有限公司 一种具有钳夹功能的牵引绳固定挂钩

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