JP3184981B2 - 通信システム間のクロストークの低減 - Google Patents

通信システム間のクロストークの低減

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JP3184981B2 JP50740698A JP50740698A JP3184981B2 JP 3184981 B2 JP3184981 B2 JP 3184981B2 JP 50740698 A JP50740698 A JP 50740698A JP 50740698 A JP50740698 A JP 50740698A JP 3184981 B2 JP3184981 B2 JP 3184981B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/32Reducing cross-talk, e.g. by compensating

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、通信システム間のクロストークの低減に関
する。特に、電話ケーブルのより対線間におけるNEXT
(近端クロストーク)を低減することに関するが、これ
に限定されるものではない。従来、より対線は電話サー
ビスを加入者に供給するために用いられ、現在は、デー
タ通信やコンピュータ・ネットワーク接続のような追加
の通信サービスを供給するために用いられる場合が増え
てきている。
背景技術 より対線公衆電話回線は、電話信号の代わりに、また
は電話信号に追加して比較的高速の信号を運ぶために用
いられる場合が増えてきた。このような信号の例として
はADSL(非対称ディジタル加入者回線)信号、HDSL(高
速加入者回線)信号、T1(1.544Mb/s)信号、ISDN信号
などがある。電話回線を使ってコンピュータ・ネットワ
ークに高速で遠隔アクセスする需要は増大しており、こ
の需要に応じるため種々の提案が行われてきた。この中
には、DOV(音声によるデータ)システムを使用して、
音声帯域より上の周波数で、電話回線を介して信号を通
信する提案が含まれる。
このように、公衆電話ネットワークに異なった通信シ
ステムが用いられているため、異なったシステムおよび
同様なシステムが相互干渉を生じない要件が必要であ
る。この点において、もっとも顕著な効果は、多重ペア
線ケーブル・バインダ・グループ内にあるペア線間、ま
たは隣接バインダ・グループ内にあるペア線間のNEXT
(近端クロストーク)である。
サービス・リクエストに従って電話ケーブル内でペア
線を割り当てると、一般的にはペア線の使用はランダム
に分布され、実際の構成はほとんど正しく記録されない
結果になる場合が多い。さらに、ケーブル内のより線対
の性質によって、およびケーブルの分岐点や接続点で
は、ペア線は長さの異なる部分で他のペア線に隣接す
る。電話電話局(中央局)においては、ペア線の隣接に
よって、特に、長さがかなり異なるペア線の場合には、
信号レベル(および受信機の感度)にかなりの差がある
種々の変調方法を用いた種々のタイプのサービスを運ぶ
こともある。
統計的なデータが開発され、これは、多重ペア線電話
ケーブルの異なったペア線を用いたサービス間でクロス
トークを予想するために用いられている。たとえば、サ
ービス間の電力とスペクトル密度(PSD、たとえば、1
ヘルツ当たりのミリワットで測定され、デシベルまたは
dBm/Hzで表わされる)の重複に基づくBER(ビット・エ
ラー・レート)によるものがある。しかしながらこの統
計的データは、特定のペア線に接続された装置を使った
新しいサービスにおいては、前記した要因などから実際
の使用は限られている。
従って、電話会社では、特にNEXTの結果として、特に
ディジタル信号送信装置などの新しい装置を配置する
と、信号と既存のシステムの動作に悪影響があるのでは
ないかと懸念されている。特に非常に多数のコンピュー
タ・ネットワークに遠隔アクセスするために使う装置を
配置する場合、懸念が大きくなる。新しい装置は、総計
データに基づいて、他のシステムとの間の干渉を避ける
設計をすることができる。しかし、このために、信号ス
ペクトルと信号レベルが不要に制限され、そのような制
限が必要な比較的少ない部分の有用性が制限される。
本発明の目的は、既存のシステムに全体として互換性
があり通信容量を最適に使用する方法で、既存の通信パ
スに新しい通信システムを追加できる方法および装置を
供給することにある。
発明の概要 本発明の一見地によれば、本発明は、信号送信機から
通信パスへ信号を供給するために電力スペクトル密度
(PSD)を決定する方法において、信号送信機から通信
パスへ供給される信号がない時に、他の通信によって、
通信パス上のPSDを決定し、決定されたPSDに依存して信
号送信機から通信パスへ供給される信号の少なくとも1
つのパラメータを調整して、信号送信機から通信パスに
供給される信号のPSDと決定されたPSDの間の重複を低減
するように構成される。
このように、この方法に従って動作する新しい通信シ
ステムは、主に隣接通信パスを使った他の既存の通信シ
ステムからのNEXTによって通信パス上でPSDを決定し、
次にシステム自体のPSDを調整してPSD間の重複を低減
し、好ましくは最小限にする。この方法は、異なる通信
パス間のクロストークは逆方向に対しても等しいという
ことに基づき、新しいシステムが任意の既存の通信シス
テムに与える可能性のある干渉を低減し、好ましくは最
小限にする。たとえば、通信パスがより対線電話回線か
ら成る公衆電話ネットワーク内に新しい通信システムが
配置されると、その通信システムは既存システムの特定
の通信パス環境内で干渉を最小限にするように適応して
動作できる。適応的調整は新しいシステムの配置時に1
回だけ行われるが、継続して行われる方がはるかに好ま
しい。
通信パス上のPSDを決定するステップは、信号が信号
送信機から通信パスに供給されないときに、通信パス上
でPSDをモニタし、決定されたPSDを生成する。一方、モ
ニタの間信号送信機から通信パスへ信号を供給するので
はなく、信号送信機から通信パスに供給される信号がな
い他の通信によって、信号送信機から通信パスに供給さ
れる信号のPSDを、通信パス上のPSDを表すモニタされた
PSDから引くこともできる。
このように、決定されたPSDはモニタされたPSDから構
成される場合もある。このような決定は、既存の通信シ
ステムが対称システムで反対方向に送信される信号のPS
Dが本質的に同じ可能性がある場合には有効であるが、
信号のPSDが反対方向でかなり違う非対称システムにつ
いては正確でない場合がある。たとえば、ADSLシステム
内では、2つの反対方向に送信される信号のスペクトル
の使用(ここではPSD)は、かなり異なる。
この観点から、好ましくは、通信パス上でPSDを決定
するステップは、通信システム用のPSDテンプレートを
保存し、信号送信機から通信パスに信号が供給されない
ときに、他の通信によって、通信パス上のPSDをモニタ
し、通信パス上のモニタされたPSDとテンプレートを比
較して、モニタされたPSDに対応する通信システムを識
別し、識別された通信システムに応じて決定されたPSD
を生成する。これによって、信号送信機から通信パスに
供給される信号のPSDは調整され、隣接する通信パスの
反対方向に送信される既存システムの信号のPSDとの重
複を低減することができる。
PSDの重複を低減するために調整される少なくとも1
つのパラメータは、電力(すなわちレベル)、周波数帯
域、および/または信号送信機から通信パスに供給され
る信号の変調方法である。好ましくは、これらの全ての
パラメータは一緒に調整され、新しい通信システムの最
適な性能と一貫する既存の通信システムとの干渉を最小
にする。
本発明の他の見地によれば、第1の通信パスから第2
の通信パスへのクロストーク低減方法において、第1パ
スの第1終端に信号が供給されないときに、第2パス上
の通信によって第1パスの第1終端で受信されたクロス
トークをモニタし、モニタされたクロストークの電力ス
ペクトルを決定し、モニタされたクロストークの電力ス
ペクトルに応じて第1パスの第1終端に供給された信号
の電力スペクトルを調節し、第1パスの第1終端に供給
された前記信号によって、第1パスから第2パスへのク
ロストークを低減するように構成される。
この本発明は、好ましくは、第1パスの第2終端に信
号が供給されないときに、第2パス上の通信によって第
1パスの第2終端で受信されたクロストークをモニタ
し、モニタされたクロストークの電力スペクトルを決定
し、モニタされたクロストークの電力スペクトルに応じ
て第1パスの第2終端に供給される信号の電力スペクト
ルを調整し、第1パスの第2終端に供給される前記信号
によって第1パスから第2パスへのクロストークを低減
する。第1パスの各終端に信号が供給されない時にクロ
ストークをモニタする各ステップは、好ましくは、第1
パスへの信号の供給を中断するステップ、および好まし
くはこれらの信号をバッファする各ステップを含む。第
1パスの第1終端と第2終端で受信されたクロストーク
をモニタするステップは、好ましくは第1パスの第2終
端と第1終端にそれぞれ信号が供給されていない間に行
われる。回線の第1終端と第2終端に供給される電力ス
ペクトルは、回線の第2終端と第1終端でそれぞれモニ
タされたクロストークの電力スペクトルに応じて調整す
ることができる。
本発明のさらに他の見地によれば、本発明は、制御ユ
ニット、制御ユニットによって制御され制御ユニットに
よって制御された電力スペクトルを有する電話回線に選
択的に信号を供給する信号送信機、および制御ユニット
によって選択的に制御されるディジタル信号プロセッサ
(DSP)を有する電話回線に接続する装置において、電
話回線から信号を受信し、送信機が制御ユニットによっ
て電話回線に信号を供給しないように制御されるとき
に、電話回線上のクロストークをモニタするように構成
される。
図面の簡単な説明 本発明は以下の図面および説明によって理解される。
図1は、本発明が特に適用可能な高速信号を通信する
より対線電話回線を使って通信構成の一例を示す図であ
る。
図2は、本発明の一実施の形態の通信構成の例であ
る。
図3は、図2の構成で使用されるモデムの一部を示す
図である。
図4は、本発明の一実施の形態の構成の動作を説明す
るフローチャートである。
発明の実施の形態 図1において回線10は電話回線を表し、好ましくは電
話局(C.O.)で回線10に接続されたモデム12と加入者終
端で回線10に接続された相補のモデム14との間で通信を
供給するために使用される。公知のように、二重化フィ
ルタ(示されていない)を回線10の終端に接続し、モデ
ム12と14の間で高い周波数の通信と電話通信を同時に行
うこともできる。図を簡単にするために、関連する電話
装置は図1には表示されていない。
電話回線10は物理的にはより線対で構成され、一般的
には、1以上の複数ペア線ケーブル内で少なくともその
長さの一部が他のより対線と隣接している。これらの他
のペア線は電話と高速データ信号を含む任意の通信信号
を運び、クロストークの結果、回線10上の同じ周波数の
信号間で互いに干渉が起きる場合がある。背景技術で説
明したように、電話回線の環境とそれに関する記録は、
どの通信装置がどのより対線にどの部分で接続されてい
るのか実際には決定できないため、このような干渉の性
質と程度は予め決定できない場合が多い。高速通信シス
テムは電話回線全体に対して比較的小さい範囲で配置さ
れているので、重大な干渉が起きることは少ない。しか
しながら、既存の通信サービスに干渉する可能性もあ
る。
例えば、図1では、回線10の一部分は、電話局(C.
O.)の終端にあるモデム18と、加入者側終端にあるモデ
ム20の間で高速通信のために使われている他の電話回線
16に隣接している。以下の説明では、本発明の原理を十
分に説明するために既存のモデム18と20は回線16を介し
てADSL通信を供給すると仮定されているが、本発明は回
線上の通信信号の性質に関わらず適用することができ
る。回線22は他の電話回線を表し、干渉が起きる可能性
のある干渉信号を潜在的に送信する場合もある。
回線10と16は隣接しているので、好ましくないクロス
トークがこれらの回線の間で起きる可能性がある。すな
わち、1つの回線上の信号がある程度他の回線と結合
し、その程度はこれらの回線を含むケーブルの物理的特
性、信号のレベルと周波数(すなわち電力スペクトル密
度)などの多くの要因に依存する。高速通信では両方の
回線が同じまたは重複する周波数帯域を使って比較的高
い周波数で信号を送信しているため、クロストークが特
に問題になる。回線22で表わされる電話回線の大多数
は、高速送信用の高い周波数の信号を運ばないため、モ
デム12と14を追加して回線10を介して高速通信を行って
もクロストークに関して大きな問題は起きない。回線16
のような比較的小さな数の電話回線では、回線10を介し
た高速通信用のモデム12と14を追加すると、回線10から
回線16へのクロストークが回線16上の信号送信を妨害し
または回線16から回線10へのクロストークが回線10上の
信号送信を妨害したりするため、クロストークの問題が
生じる可能性がある。
この点でもっとも心配なのはNEXTである。図1は、電
話局(C.O.)および加入者終端を回線10と16との隣接部
分をそれぞれ矢印24と26で概念的に表している。モデム
12からの信号が回線10の近端から回線16へのクロストー
クによって結合されたモデム18に戻る信号は回線10およ
び16によってほとんど減衰しないのに対し、モデム14か
らの信号が回線10から回線16へのクロストークによって
結合されモデム18(FEXTすなわち遠端クロストーク)に
よって受信される信号は回線10および16の長さによって
かなりの減衰が生じることが分かる。
逆に、モデム14からの信号が回線10の近端から16への
クロストークによって結合され、モデム20に戻る信号
は、回線10および16によって比較的減衰されないのに対
し、モデム12から送信された信号が回線10から16へのク
ロストークによって結合され、モデム20が受信する信号
は回線10および16の長さによってかなりの減衰が生じ
る。逆方向においては、回線16上の信号がクロストーク
によって回線10に結合され、再びNEXTは、通信される回
線の長さによる信号の相対的な減衰という点でもっとも
重要な要因となる。
本発明の実施の形態の原理を説明するために、ADSLモ
デム18からADSLモデム20への信号(下流方向と呼ぶ)は
約100kHzから約1MHzの広い周波数帯域を占め、ADSLモデ
ム20からADSLモデム18への信号(上流方向と呼ぶ)は約
50kHzから150kHzという狭い周波数帯域を占めると仮定
する。これらの数字は本発明を簡単に説明するための単
なる一例である。
本発明の実行を容易にするためには、新しいモデム12
と14が追加され動作する場合、回線10と他の回線16と22
の間のクロストークが、回線上に存在する可能性がある
モデム18と20の間のADSL通信のような任意の通信間で干
渉を避けるに必要な程度にまで低減されることが望まし
い。一方、新しいモデム12と14が回線10を介して、たと
えば、最高の信号レベルおよび最大の周波数帯域で最適
に通信できることが望ましい。
この目的のために以下の一連のステップを最初に行う
か、および/または途中で行うこともでき、目的に応じ
て定期的に行うことも不定期に行うこともできるし、ト
ラフィック状況のようなパラメータに応じて行うことも
できる。これらのステップは、モデム12と14が接続され
ている回線10の測定またはモニタを含む。まず説明する
ようにモデム自体にとっては、測定またはモニタの間に
は回線10に信号を送信しないほうが便利であるが、その
すぐ後に説明するように別の方法もある。
新しいモデム12と14は、まず、モニタする間、回線10
への信号の送信をモニタ期間の間中止するが、この時間
は50msなどと比較的短い。この時間は目的または必要に
応じて延ばすこともできる。1回以上のモニタ期間に、
各モデム12と14の中で別々にまたは同時に、モデム受信
機は回線10を介して受信される任意の信号のスペクトル
分析を実行する。好ましくは、このスペクトル分析はモ
デム内の受信バンドパス・ディジタル・フィルタの帯域
幅および中心周波数を制御することによって実行され、
たとえば20kHzから1MHzの所望のスペクトルに渡って漸
次変わる狭帯域幅内の信号を受信し、一方、受信された
任意の信号の電力レベルをモニタする。このような信号
は主に、隣接する回線16および22上の信号からのNEXTの
結果であり、このモニタによって構成される電力スペク
トルはクロストークの程度を表し、このクロストークに
関与する通信信号のタイプの特性を示す。
このように各モデム12と14は回線10と他の回線16およ
び22の間のクロストークの程度を決定するだけでなく、
モニタした電力スペクトルとより対線ケーブルの既知の
NEXT周波数特性を考慮して適切に修正された種々のシス
テムに対する電力スペクトルの保存されたテンプレート
とを比較して、そのようなクロストークの原因となって
いる通信システムのタイプを決定することができる。そ
の後、各モデム12と14は回線10に送信される信号用の電
力スペクトル密度(PSD)を調整し、モニタされたNEXT
の原因と決定された通信システムに対して反対方向に送
信される信号のPSDとの重複を最小限にする。内部ネッ
トワーク10と他の回線の間のクロストークは双方向的で
あるので、モデム12と14の間の回線10上からクロストー
クの原因と決定された通信システムへの信号のNEXTを最
小化し、それによって、異なるシステムは最小限の干渉
で動作できる。その後、モデム12と14は調整されたPSD
に従って、回線10への信号の送信を再開(または開始)
する。
特に、この例では、モデム12は回線16上で下流方向AD
SL信号の100kHzから1MHzの広帯域周波数範囲の成分を有
する電力スペクトルを受信しモニタする。これによっ
て、モデム12は送信した信号のPSDを調整し、既存のモ
デム18が受信するADSLシステムの上流方向信号のNEXTを
避ける必要性を決定する。従って、モデム12は送信した
信号のスペクトルを調整して上流方向ADSL信号の50から
150kHzの範囲を避け、たとえばディジタル送信フィルタ
を制御して150kHzから1MHzのパス・バンドを供給し、こ
の周波数帯域内の適切なレベルで信号を送信する。この
場合比較的高いパワーレベルでも、この信号は回線16上
のADSL通信とは干渉しない。逆に、モデム14は回線16上
で上流方向ADSL信号の50から150kHzという狭帯域周波数
幅の成分を有する電力スペクトルを受信しモニタする。
これによって、モデム14は送信した信号のPSDを調節
し、既存のモデム20が受信するADSLシステムの下流信号
のNEXTを避ける必要を決定する。従って、モデム14は送
信した信号のスペクトルを調節して下流方向ADSL信号の
100kHzから1MHz範囲を避け、たとえばディジタル送信フ
ィルタを制御して50から100kHzのパス・バンドを供給
し、この周波数帯域内の適切なレベルで信号を送信す
る。この場合も、その信号は回線16上のADSL通信とは干
渉しない。
モニタされた電力スペクトルが前記の例のADSLのよう
な非対称システムではなく、ISDNなどの対称通信システ
ムに関する場合、モデム12および14が送信する信号の調
整されたPSDは、前記のように異なるものとはならず、
同じものになる。
前記のように、モニタしている間、モデム12と14から
の信号の送信は中断されるが、これは必ずしも必要では
ない。たとえば、モデム12によるモニタに対しては、中
断されるモデム14から回線10上で信号を送信する必要は
ない。これは、モデム12でのそのような信号のPSDは、
モデム12のモニタの間、検出され補償されるためであ
る。しかしながら、同じ受信フィルタを使って信号を受
信したりスペクトル分析を行うのに比べて、モデム12
は、モデム14からの信号を受信する機能と、モニタする
機能を別に持つ必要があるので、この方が好ましい。ま
た、モデム12は、回線10に信号を供給すると同時にNEXT
をモニタするように構成することも可能である。これら
の信号は既知のPSDを有し、このPSDはモニタおよびスペ
クトル分析プロセス中で差し引かれる。しかしながら、
これは実際に実行するのはかなり困難で、特にモニタさ
れたNEXTのパワーが、モデム12が回線10に供給する信号
より非常に低い場合は困難である。したがって、実際に
はNEXTのモニタを行っているモデムは信号の送信を中断
することが望ましく、モニタする間は双方のモデムが送
信を中断するとさらに好ましい。
さらに、前記のようにモデム12と14は比較的に互いに
独立して動作し、それぞれ必要なスペクトル分析を行っ
ているが、これは必ずしも必要はない。例えば、後に詳
しく説明するように、モデム14をマスタ・スレーブ関係
でモデム12に従属させ、モデム14はモデム12からのコマ
ンド・メッセージに応じて送信された信号のPSDのモニ
タと調整を実行し、スペクトル分析プロセスはモデム12
が実行するようにすることも可能である。さらに別の方
法として、後に詳しく説明するように、複数の回線10と
それに関する電話局(C.O.)のモデム12(これは異なる
回線10について多重化してもよい)および顧客モデム14
のスペクトル解析を別のコンピュータ装置で集中的に行
う場合もあり、中央のコンピュータ装置は時間多重化方
法でモデムでメッセージを通信する。
これらの代替方法は、1996年5月1日にJ.B.Terryら
の名前で提出された米国特許No.08/640,705、「情報ネ
ットワーク・アクセス装置および電話回線を介した情報
パケットの通信方法」、およびそれに対応して1996年9
月11日に出願された国際特許出願No.PCT/CA96/00601
(国際公開WO97/41667(1997.11.6))に記述されてい
るようなネットワーク・アクセス構成では特に有効であ
る。この出願は以下においては関連出願と呼ぶが、特に
既存のより対線電話回線を介したグローバルなコンピュ
ータ情報ネットワークへの遠隔アクセスを容易にするた
めに使用される方法と装置を詳述し、請求している。こ
のようなネットワークは一般的にはインターネットとし
て知られているが、本明細書では以下ネットワークと呼
ぶ。本発明はこの関連出願の構成に限られるものではな
いが、以下に詳述するようにこのような構成で応用する
と特に便利である。
このようなネットワーク・アクセス構成の中ではイー
サネット・フレームを使ったネットワークのようなCSMA
/CD(衝突検知付き搬送波感知多重アクセス)ネットワ
ークへのアクセスは、回線のヘッド終端にマスタ・モデ
ムを供給し、回線の加入者終端にスレーブ・モデムを供
給することによって、電話回線を介して行われる。マス
タ・モデムはネットワークにCSMA/CDインタフェースを
供給し、回線を介してスレーブ・モデムとの間の半二重
通信を制御し、回線上でイーサネット・フレームの衝突
を防ぐ。イーサネット・フレームはエラー・チェック情
報を有する回線上のフレーム内でエンベロープされ、モ
デム間の制御情報は同じおよび/または別のフレーム内
に含まれる。変調方法と信号の帯域幅はエラーによって
変化し、任意の特定の回線を介して最適な通信容量を供
給することができる。また、上流方向のフレームと下流
方向のフレームとの比はモデムにおけるバッファの量に
よって変化する。マスタ・モデムは複数回線用に多重化
することができる。変調信号周波数は電話信号の周波数
より大きいので、各回線は周波数2重化によって同時に
電話通信を行うことができる。
図2は1加入者についての構成を示す図である。図2
において、図1における回線10の電話局終端におけるモ
デム12はマスタ・モデム32によって構成され、図1にお
ける回線10の顧客側終端におけるモデム14はスレーブ・
モデム34によって構成される。マスタ・モデム32とスレ
ーブ・モデム34はダイプレクス・フィルタ(DF)30を介
して電話回線10に結合され、ダイプレクス・フィルタは
既知の方法で、回線10の各終端にある電話局(示されて
いない)と顧客電話(示されていない)との間を通信す
る低周波数電話信号と、モデム32と34との間の高周波数
信号とを分離する。これらの信号は回線10上で周波数多
重化される。
モデム32と34はそれぞれ、既知の形態のイーサネット
・インタフェースを含む。回線10の顧客側終端で、スレ
ーブ・モデム34を介して通信するイーサネット(ENET)
フレームは、端末デバイス(TD)36内で既知の形のイー
サネット・インタフェース(E I/F)に結合される。
ここで、端末デバイスは、たとえばパソコンなどであ
る。このように、イーサネット・フレームは、スレーブ
・モデム34と端末デバイス36の間で既知の方法で送信さ
れる。たとえば、より対線と10BASE−T CSMA/CD標準
を使った既知の方法などがある。この通信は既知の方法
で、さらに広範なLAM(ローカル・エリア・ネットワー
ク)に拡張することができる。回線の電話局終端では、
マスタ・モデム32を介して送信されるイーサネット・フ
レームは、イーサネット・ハブまたはスイッチ38、およ
びルータ40を介してネットワークと結合される。イーサ
ネット・ハブまたはスイッチ38およびルータ40はどちら
も既知のものである。さらに、たとえばコンピュータに
よって構成されるスペクトル互換マネジャ(SCM)42
も、図に示されたようにイーサネットスイッチ38または
ネットワーク内の任意の場所に接続される。SCM42の機
能は後述する。
図2の上部に示されたように、イーサネット・フレー
ムはこうしてスレーブ・モデム34の顧客側とマスタ・モ
デム32のネットワーク側の上で送信される。モデム32と
34の間では、イーサネット・フレームは衝突回避を使っ
た固定プロトコルを使って送信される。これは以下便宜
的にECAP(イーサネット衝突回避プロトコル)と呼ぶこ
とにする。関連出願中で述べられた部分の概要を以下に
説明する。
マスタ・モデムおよびスレーブ・モデムは下流方向
(マスタ・モデム32からスレーブ・モデム34へ)および
上流方向(スレーブ・モデム34からマスタ・モデム32
へ)に送信されるイーサネット・フレームをバッファす
る。バッファされたイーサネット・フレームのECAP通信
は半二重送信を含み、この中でマスタ・モデム32が優先
権を有し、スレーブ・モデム34を制御する。このよう
に、マスタ・モデム32は回線10を介して情報を下流方向
に送るタイミングを決定し、回線10を介して情報を上流
方向に送ることができるタイミングをスレーブ・モデム
34に知らせる。これらの通信を容易にするために、回線
10を介して送られる情報はイーサネット・フレームのデ
ータ・パケットだけではなく、マスタ・モデムとスレー
ブ・モデム間の下流方向制御パケットおよび上流方向応
答パケットも含む。データ・パケットおよび制御パケッ
トはECAPフレームに統合され、種々の形を取ることがで
きる。マスタ・モデムおよびスレーブ・モデム内の制御
ユニットはイーサネット・フレームとECAPデータ・フレ
ームの間で必要な変換を実行し、ECAP制御および応答フ
レームを生成し応答する。マスタ・モデム32とスレーブ
・モデム34はそれぞれ前記のように、イーサネット・イ
ンタフェースを含み、このインタフェースが供給する一
意的なネットワーク・アドレスを有する。これらのアド
レスを使ってモデム間のメッセージ(制御パケットおよ
び応答パケット)をアドレスし、また以下に詳述するよ
うにSCM42のような他のデバイスからのモデムをアドレ
スすることもできる。
モデム32と34はそれぞれ、変調器、復調器、および関
連する機能を含み、これらは好ましくは既知の方法でア
ナログ/ディジタル変換を伴う1以上のDSP(ディジタ
ル信号プロセッサ)を使って実現される。DSPを制御し
て、好ましくは、任意の異なった信号帯域幅、低周波数
の限界(または等化的には、フィルタ中心周波数)、変
調方法(たとえばDSPをプログラミングしてQAM(直交振
幅変調)、QPSK(4相位相変調)、BPSK(2相位相変
調)など複数の変調方法からどれかを選択する)、およ
び(QAMなどの)シンボル当たりの異なるビット数を供
給する。この方法のプログラミングおよびDSPの制御は
既知の方法であり、ここでは詳述しない。しかしなが
ら、このプログラミング、制御およびモデムから回線10
に送信される信号レベルの制御は、回線10に供給される
信号の電力スペクトル密度(PSD)の幅広い制御が必要
である。
前記から、衝突回避プロトコルはモデム32および34は
回線10を介してモデム32および34の間における半二重方
法の通信を確実にし、回線の全送信容量は、送信の下流
方向と上流方向の間で共有されることが分かる。このプ
ロトコルは信号帯域幅、変調方法などの制御を供給し、
関連出願に記述されたように回線10を介してイーサネッ
ト・フレームのスループットを最大にする。しかしなが
ら、本発明の同じ制御原理を用いてモデム32および34か
ら回線10に供給される信号のPSDを調整し、図1のよう
にNEXTを低減することもできる。
さらに、モデム32および34の間の半二重通信によれ
ば、前記のように信号を回線10に供給しないで、それに
よって回線10をモニタできる期間を供給できるかまたは
簡単に供給することができる。たとえば、マスタ・モデ
ム32からスレーブ・モデムに送信される制御パケットは
マスタ・モデムの機能を供給し、スレーブ・モデム34に
一定の期間の間回線10に信号を供給せず前記のように回
線10をモニタするように指示することができる。モニタ
の間、マスタ・モデム32は同様に回線10への信号の供給
を停止し、回線10をモニタすることができ、これによっ
て各モデムは、主にNEXTによる回線10上の信号をモニタ
する。その後、スレーブ・モデム34からのデータのモニ
タ情報は応答パケット中でマスタ・モデム32へ送信さ
れ、マスタ・モデム32だけがスペクトル分析を行い、そ
れによって、スレーブ・モデム34を簡単にすることがで
きる(スレーブ・モデムもNEXT PSDをモニタできる
が、その結果のデータを分析する必要はない)。関連出
願および上記に説明されているように、マスタ・モデム
32は複数の回線10とそれに関するスレーブ・モデムに対
して多重化して使うと有利であり、この場合、1つのマ
スタ・モデムは、サービスされるすべての回線10の動作
中にスペクトル分析を実行できる。その後、どの場合で
もマスタ・モデム32は自己のPSDパラメータを設定し、
制御パケットを介して各スレーブ・モデム34に、各回線
10上で決定されたPSDに従ってPSD重複(ここでは、NEX
T)を最小にするようにそのPSDパラメータを設定し、上
述のようにデータ・フレームのスループットを最適化す
るように指示する。
マスタ・モデム32とスレーブ・モデム34の間で確立さ
れたECAP通信は、回線10上のNEXTをモニタしモデムから
回線10に供給される信号のPSDを調整する無音期間を確
立する非常に簡単で便利な機能を供給する。これは送信
されるイーサネット・フレームがすでにモデム内のバッ
ファにバッファされているからである。これによって、
モニタのための無音期間の確立と電話回線に供給される
信号のPSDの制御がかなり複雑である既存のモデム通信
を使った構成に比べ、大きな利点が得られる。
上述のように、モデム12および14によるNEXTのモニタ
が供給するデータ分析は、モデム32が行うことができ、
これを複数の回線10に多重化することができる。この、
モデムの適切なPSDパラメータを決定する多重化および
データ分析の集中化は、さらに拡張され、モデムではな
くSCM42が実行することもできる。この場合、メッセー
ジはSCM42とモデムの間で送信される。この点で、モデ
ム32および34は、モデム間通信用の各イーサネット・ア
ドレスを使って独立に動作し、SCM42と各モデム間の通
信に対して個々にアドレスされる。一方、以下に詳述す
るように、SCM42は回線10の電話局終端においてマスタ
・モデムと通信し、マスタ・モデム32は上記のようにEC
AP通信を使ってスレーブ・モデムと通信することができ
る。
これについては、モデム32および34のブロック図を示
した図3およびフロー・チャートを示した図4を使って
以下に詳述する。
図3は、各モデム32および34は電話回線10に接続され
るハイブリッド・ユニット50(オプションとして、図3
に示されないダイプレクス・フィルタ(DF)30を介する
場合もある)、および端末装置36またはイーサネット・
スイッチ38に接続されるイーサネット・インタフェース
(ENET I/F)52を有する。回線10を介して受信される
アナログ信号はハイブリッド・ユニット50を介してアナ
ログ・ディジタル(A−D)変換器54に供給され、ディ
ジタルに変換される。ディジタル信号はディジタル信号
プロセッサ(DSP)56を介してバッファ58に送信され、
バッファ58は制御(または応答)情報を制御ユニット60
と交換し、イーサネット・フレーム上で渡されるデータ
はインタフェース52と交換される。反対方向において
は、バッファ62は制御情報または応答情報を制御ユニッ
ト60と交換し、およびイーサネットフレームデータをイ
ンタフェース52と交換し、バッファ62からの情報は送信
機(Tx)64およびディジタル・アナログ変換器66を介し
てハイブリッド・ユニット50に供給され、そこから回線
10に供給される。マスタ・モデム32のディジタル成分は
複数の回線10に多重化することができる。
制御ユニット60はマスタ・モデム32またはスレーブ・
モデム34のいずれかの動作を制御する。マスタ・モデム
32については、イーサネット・フレームはバッファ58お
よび62からインタフェース52を介してネットワークと交
換される。制御ユニット60は、バッファ62からのイーサ
ネット・データ・フレームのECAPフレームへのカプセル
化およびスレーブ・モデム34用に生成された制御情報を
制御する。また、制御ユニット60は、これらの送信機6
4、コンバータ66、ハイブリッド・ユニット50、および
回線10を介した下流方向への送信を制御する。この制御
情報はスレーブ・モデム34が上流方向に送信することを
可能にするポール(poll)を含み、これによってマスタ
・モデムは下流方向と上流方向の間で衝突しないで半二
重送信を確実に行うことができる。上流方向ECAPフレー
ムはハイブリッド・ユニット50、コンバータ54、DSP56
を介して受信され、応答情報は制御ユニット60に供給さ
れ、イーサネット・データ・フレームはバッファ58を介
してイーサネット・インタフェース52を供給される。
逆に、スレーブ・モデム34においては、回線10上のEC
APフレームはハイブリッド・ユニット50、コンバータ54
およびDSP56を介して受信され、制御情報はスレーブ・
モデムの制御ユニット60に供給され、イーサネット・デ
ータ・フレームはバッファ58およびイーサネット・イン
タフェース52を介して端末デバイス36に供給される。ス
レーブ・モデム内の制御ユニット60は、マスタ・モデム
から受信された制御情報内のポールに応じて、応答情報
を含む1つ以上のフレームの上流方向への送信、および
/またはスレーブ・モデム内のバッファ62からイーサネ
ット・データ・フレームの上流方向への送信をマスタ・
モデム32の指示に従って制御する。
各モデム内の制御ユニット60は、また、モデムのDSP5
6および送信機64を制御する。特に制御ユニット60は、
オン/オフ状態、信号レベル、振幅スロープ(パス帯域
幅にわたる周波数の信号振幅の変動)、中央周波数、変
調方法などの送信機64のパラメータを制御する。これら
のパラメータは送信速度だけではなく、送信された信号
のPSDにも影響を与える。制御ユニット60は、通常の動
作に使用されるモデムの受信モード中で、および上述の
NEXTをモニタするために使用されるモニタモード中でDS
P56に対する同様のパラメータを制御する。また、制御
ユニット60は、DSP周波数と帯域幅を制御し、受信され
たクロストークのレベル測定を行う。
図4のフロー・チャートはこのモニタに関するステッ
プを示したものであり、この場合、これらのステップ
は、上述のSCM42によって制御されている。以下の説明
では、各ステップは、かっこ内の参照番号によって示さ
れる。図4の左側に表示されているステップ70から77は
SCM42が実行する。図4の真ん中に表示されているステ
ップ78から92はマスタ・モデム32が実行する。図4の右
側に表示されているステップ93から98はスレーブ・モデ
ム34が実行する。
図4において、SCM42は、まず電話回線10を選択し(7
0)、テストする方向を選択する。つまり選択された回
線上でマスタ・モデム32におけるNEXTをモニタするか、
スレーブ・モデム34におけるNEXTをモニタするかを選択
する。次に、このモニタのための中央周波数と帯域幅を
選択し(71)、このマスタモデムのイーサネット・イン
タフェース52によって決定されたアドレスを使ってマス
タ・モデム32にアドレスされたイーサネット・フレーム
内の情報を含むメッセージをネットワークを介して送る
(72)。マスタ・モデム32はこのイーサネット・フレー
ムを受信し(78)、その制御ユニット60はスレーブ・モ
デム34がモニタを実行すべきかどうかを決定する(7
9)。実行すべきでない場合、マスタ・モデム32の制御
ユニット60は下流方向へのフレームの送信を中断し(8
0)(これによってスレーブ・モデム34へのポーリング
も中断されるので、フレームは回線10上で上流方向に送
信されない)、SCM42から供給されたメッセージに従っ
てDSP56を構成し、回線10上でNEXTの所望の測定または
モニタを実行し(81)、その結果のメッセージをネット
ワークを介してSCM42にアドレスされた既存のイーサネ
ット・フレームの中で送り、フレームの下流方向への送
信を再開する(83)(およびスレーブ・モデムのポーリ
ングを再開し、上流方向への送信を行う)。
SCM42はモニタ情報を含むイーサネット・フレームを
受信し(73)、所望の試験が完了したかどうかを決定す
る(74)。完了していない場合、ステップ71に戻り、別
の選択された中央周波数および/または帯域幅について
前記のシーケンスが繰り返される。試験が完了している
場合は、SCM42は供給されたモニタデータを分析し(7
5)、各モデムが各回線10に送る信号についてPSDパラメ
ータを決定し(75)、前記のように各モデムからの信号
とクロストークする可能性があると決定された他の通信
信号との干渉を最小化する。その後、アドレスされたイ
ーサネット・フレームを決定されたパラメータを伴うメ
ッセージを含むマスタ・モデム32に送る(76)。マスタ
・モデム32はこのイーサネット・フレームを受信し(8
4)、その制御ユニットはメッセージがスレーブ・モデ
ム34向けのものかどうかを決定する(85)。スレーブ・
モデム34向けのものでなかった場合、マスタ・モデム32
の制御ユニット60は送信機64の構成を供給されたPSDパ
ラメータに従って調整し(86)、イーサネット・フレー
ムをこの調整を確認するメッセージを伴うSCM42に送る
(87)。これをSCM42が受信し(77)、ステップ70に戻
る。SCM42のこれらのステップは多くの回線10について
同時に行われる。
マスタ・モデムがSCM42からのモニタメッセージがス
レーブ・モデム宛のものであると決定すると(79)、マ
スタ・モデムはECAPフレーム中のメッセージをスレーブ
・モデムに送り、その後、フレームの下流方向への送信
を中断する(80)。スレーブ・モデムはこのメッセージ
を受信し(93)、所望のモニタを実行し(94)(回線に
信号を供給するようにポーリングされていないので、回
線に信号は送信されない)、ECAP応答フレーム中のその
結果のモニタ情報をマスタ・モデム32に送る(95)。マ
スタ・モデムはこの情報を受信し(90)、上述のよう
に、続いてSCM42に送る。
同様に、マスタ・モデムがSCM42からのPSD調整メッセ
ージがスレーブ・モデム宛のものだと決定すると(8
5)、マスタ・モデムはECAPフレーム中のメッセージを
スレーブ・モデムに送り(91)、そのスレーブ・モデム
はこのメッセージを受信し(96)、その送信機64の構成
を供給されたPSDパラメータに従って調整し(97)、ECA
Pフレーム中のこの調整を確認するメッセージをマスタ
・モデム32に送る(98)。マスタ・モデムはこのメッセ
ージを受信し(92)、前記のように続いてSCM42に送る
(87)。
上述のように、モニタデータの分析はSCM42で集中的
に実行され、多数の回線10について効率的に実行され
る。関連する回線10に信号が供給されていない時にモニ
タが実行される場合、既存のDSPはこの目的のために構
成される。モニタの時間は比較的短いので、どちらの方
向でも大幅に妨げられることはない。これは、この情報
は各モデム内のバッファ62にすでにバッファされている
ためである。モニタの間、各モデム内のバッファ58から
のイーサネット・フレームは、各イーサネット・インタ
フェース52を介して供給され続ける。さらに、回線10上
で半二重通信に使われていない時間に短いモニタ時間が
設定され、回線10上の情報送信を中断せず、および/ま
たは同じモニタ期間を回線10の両方の終端でモニタに使
うことができる。
クロストークを低減するためにSCM42が供給するPSDパ
ラメータによる制限内で、マスタ・モデム34は回線10上
の通信を、関連出願に詳述された方法で最適化できる。
たとえば、バッファの充満度とは独立して上流方向およ
び下流方向のフレーム送信の割合を制御する。
上述のように、スレーブ・モデム34はマスタ・モデム
32を介してSCM42と通信するが、通信は直接SCM42とスレ
ーブ・モデム34間でアドレスされたイーサネット・フレ
ームを使って実行することもできる。このようなフレー
ムはもちろん、マスタ・モデム32を介して送信すること
もできる。
新しく供給される通信システム、およびその信号のPS
Dの調整に関して本発明を説明したが、本発明は多くの
干渉がある既存のシステムとも互換性がる。2つ以上の
システムの場合にも同じ利点があり、個々のシステムは
PSDを調整し、互いにまたは他の既存のシステムと干渉
しないように調整することもできる。このようにして、
複数のシステムが互換性を保ちながら共存することが可
能になる。
以上で本発明の特定の実施の形態について説明した
が、本発明の請求の範囲から逸れることなく種々の応用
が可能である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−119539(JP,A) 特開 昭63−76629(JP,A) 特開 昭63−136864(JP,A) SINGAPORE ICCS’94. CONFERENCE PROCEED INGS.(CAT.NO.94TH0691 −6),PROCEEDIGS OF ICCS’94,SINGAPORE,14 −18 NOV.1994,ISBN 0− 7803−2046−8,1994,NEW YOR K,NY,USA,IEEE,USA, pages630−634,vol.2,CA RBONELLI M ET AL: “Evaluation of nea r−end crossstalk n oise affecting ADS L systems" (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/32 H04B 3/46 H04M 3/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号送信機から通信パスへ信号を供給する
    ために電力スペクトル密度(PSD)を決定する方法にお
    いて、 信号送信機から通信パスへ供給される信号がない時に、
    他の通信によって、通信パス上のPSDを決定し、 決定されたPSDに依存して信号送信機から通信パスへ供
    給される信号の少なくとも1つのパラメータを調整し
    て、信号送信機から通信パスに供給される信号のPSDと
    決定されたPSDの間の重複を低減するステップから成る
    ことを特徴とする電力スペクトル密度決定方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 通信パス上のPSDを決定するステップは、 信号が信号送信機から通信パスに供給されないときに、
    通信パス上でPSDをモニタし、決定されたPSDを生成する
    ことを特徴とする電力スペクトル密度決定方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法において、 通信パス上でPSDを決定するステップは、 通信システム用のPSDテンプレートを保存し、 信号送信機から通信パスに信号が供給されないときに、
    他の通信によって、通信パス上のPSDをモニタし、 通信パス上のモニタされたPSDとテンプレートを比較し
    て、モニタされたPSDに対応する通信システムを識別
    し、 決定されたPSDを識別された通信システムに応じて生成
    するステップを含むことを特徴とする電力スペクトル密
    度決定方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の方法において、 通信パス上でPSDをモニタするステップは、 信号送信機から通信パスに信号が供給されないときに実
    行されることを特徴とする電力スペクトル密度決定方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の方法に
    おいて、 前記の少なくとも1つのパラメータは、信号送信機から
    通信パスに供給される信号電力を含むことを特徴とする
    電力スペクトル密度決定方法。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の方法に
    おいて、 前記の少なくとも1つのパラメータは、信号送信機から
    通信パスに供給される信号の周波数帯域を含むことを特
    徴とする電力スペクトル密度決定方法。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載の方法に
    おいて、 前記の少なくとも1つのパラメータが信号送信機から通
    信パスに供給される信号の変調方法を含むことを特徴と
    する電力スペクトル密度決定方法。
  8. 【請求項8】第1の通信パスから第2の通信パスへのク
    ロストーク低減方法において、 第1パスの第1終端に信号が供給されないときに、第2
    パス上の通信によって第1パスの第1終端で受信された
    クロストークをモニタし、モニタされたクロストークの
    電力スペクトルを決定し、 モニタされたクロストークの電力スペクトルに応じて第
    1パスの第1終端に供給された信号の電力スペクトルを
    調節し、第1パスの第1終端に供給された前記信号によ
    って、第1パスから第2パスへのクロストークを低減す
    るステップを含むことを特徴とするクロストーク低減方
    法。
  9. 【請求項9】請求項8記載の方法において、 第1パスの第1終端に信号が供給されないときに、クロ
    ストークをモニタするステップは、第1パスの第1終端
    に信号を供給することを中断するステップを含むこと特
    徴とするクロストーク低減方法。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載の方法において、 第1パスの第1終端に信号が供給されないときに、クロ
    ストークをモニタするステップは、第1パスの第1終端
    に供給するための信号をバッファするステップを含むこ
    とを特徴とするクロストーク低減方法。
  11. 【請求項11】請求項8、9または10記載の方法におい
    て、さらに、 第1パスの第2終端に信号が供給されないときに、第2
    パス上の通信によって第1パスの第2終端で受信された
    クロストークをモニタし、モニタされたクロストークの
    電力スペクトルを決定し、 モニタされたクロストークの電力スペクトルに応じて第
    1パスの第2終端に供給される信号の電力スペクトルを
    調整し、第1パスの第2終端に供給される前記信号によ
    って第1パスから第2パスへのクロストークを低減する
    ステップを含むことを特徴とするクロストーク低減方
    法。
  12. 【請求項12】請求項11記載の方法において、 第1パスの第2終端に信号が供給されないときに、クロ
    ストークをモニタするステップは、第1パスの第2終端
    に信号を供給することを中断するステップを含むことを
    特徴とするクロストーク低減方法。
  13. 【請求項13】請求項11または12記載の方法において、 第1パスの第2終端に信号が供給されないときに、クロ
    ストークをモニタするステップは、第1パスの第2終端
    に供給する信号をバッファするステップを含むことを特
    徴とするクロストーク低減方法。
  14. 【請求項14】請求項11、12または13のいずれかに記載
    の方法において、 第1パスの第1および第2終端で受信されたクロストー
    クをモニタするステップは、第1パスの第2および第1
    終端にそれぞれ信号が供給されないときに実行されるこ
    とを特徴とするクロストーク低減方法。
  15. 【請求項15】請求項11から14のいずれかに記載の方法
    において、 回線の第1終端および第2終端に供給される電力スペク
    トルは、回線の第2終端および第1終端でそれぞれモニ
    タされたクロストークの電力スペクトルによって調節さ
    れることを特徴とするクロストーク低減方法。
  16. 【請求項16】制御ユニット、制御ユニットによって制
    御され制御ユニットによって制御された電力スペクトル
    を有する電話回線に選択的に信号を供給する信号送信
    機、および制御ユニットによって選択的に制御されるデ
    ィジタル信号プロセッサ(DSP)を有する電話回線に接
    続する装置において、 電話回線から信号を受信し、 送信機が制御ユニットによって電話回線に信号を供給し
    ないように制御されるときに、電話回線上のクロストー
    クをモニタすることを特徴とする電話回線接続装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の装置において、さらに、 信号送信機を介して回線に供給する信号をバッファする
    ためのバッファを含むことを特徴とする電話回線接続装
    置。
  18. 【請求項18】請求項17記載の装置において、さらに、 DSPを介して回線から受信された信号をバッファするた
    めのバッファを含むことを特徴とする電話回線接続装
    置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の装置において、 前記のバッファとCSMA/CDパス間の信号を結合するCSMA/
    CD(搬送波感知多重アクセス/衝突検知)インタフェー
    スを含むことを特徴とする電話回線接続装置。
  20. 【請求項20】請求項16から19のいずれかに記載の装置
    において、さらに、 信号送信機からDSPに供給される電話信号を電話回線に
    結合する周波数ダイプレクサを含むことを特徴とする電
    話回線接続装置。
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