JP3184954U - 魚釣り用ウキ及びウキ釣り用仕掛け - Google Patents

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Abstract

【課題】別器具(針外し具)を使用することなく、釣り上げた魚を容易に針から外すことができる針外し機能を備えた魚釣り用ウキ及び前記ウキを使用した仕掛けを提供する。
【解決手段】ウキ1が適宜な太さ及び長さのチューブ体11の上方箇所に、チューブ体11と連続する糸通し孔13を備えるウキ部12を設けたもので、仕掛けは、釣り針2と繋がる釣り糸構成部3をチューブ体11及び糸通し孔13に挿通し、ウキ下の長さが所望位置となる箇所のウキ上の釣り糸(ミチイト32)に、糸抜け防止部31を設けてなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、釣り針外し機能を備えた魚釣り用ウキ及びウキ釣り用仕掛けに関するものである。
魚釣りに際して、釣り針に魚が食いついて釣り上げたのち、魚の口から針を外す必要がある。そして魚の種類によっては人の手が触ると傷みが進む魚もあり、またわざわざ魚を持って針を外す煩雑さがある。更に釣り針を口の奥に飲み込み外し難い場合が多い。そのため従来から魚に手を触れずに針を外すための器具が提案されている。
例えば特許文献1、2(特開2005−143416号公報、登録実用新案第3150381号公報)には、先端部をハリスに添って移動させ、釣り針位置に達して魚の口の中に侵入させて魚から釣り針を外す器具(針外し)が示されている。
また特許文献3(特開平10−150886号公報)には、ルアーに付属する釣り針を二股の開脚状態から閉脚状態になるようにルアーに対して進退自在に装着したルアーが開示されている。
然し独立した器具である針外しは、釣行に携帯する必要があり、使用に際しても携帯箇所から取り出して使用し、使用後はまた所定の場所(例えばチョッキのポケット等)にしまう必要があり、煩瑣な動作が要求される。また前記特許文献3に示されたように針外し機能を備えたルアーは、ルアー釣りに限定されてしまい、ルアーを使用しないエサ釣りには適用できない。
そこで本考案の出願人は、通常のエサ釣り・疑似餌釣りに使用することができる針外し機能を備えた新規な釣り用仕掛けを先に提案した(特許文献4:登録実用新案第3173380号公報)。
前記特許文献の器具は、チューブ体にハリスを挿通すると共に、チューブ体の先端から釣り針までの長さが十分である位置で、チューブ体の基端部分にハリスに固定し、チューブ体の側面の透孔から釣り針に結んだ針引き糸を引き出し、引出し端部を操作摘みと連結した仕掛けで、針に魚が掛かって釣り上げた後に操作摘みを引くと、針引き糸によって釣り針の結び目がチューブ体内に収納され、相対的にチューブ体が魚の口の中に侵入し、そこでチューブ体を上下左右に軽く揺すると、釣り針が魚から外れるようにしたものである。
特開2005−143416号公報。 登録実用新案第3150381号公報。 特開平10−150886号公報。 登録実用新案第3173380号公報。
本願の出願人が提案した特許文献4記載の釣り針外し機能を備えた釣り用仕掛けは、釣り糸(ハリス)を所定の一点でチューブ体に固定している。具体的にチューブ体にガン玉を圧入装着によって実現している。しかしガン玉がチューブ体より外れるとチューブ体が針引き糸の動作範囲でハリスに添って自由に移動してしまい、動揺する仕掛けは魚に対して注意を喚起することになり好ましくない。勿論前記仕掛けは、ハリスとチューブ体の固定が製造上煩瑣であるという課題もある。そこで出願人は更なる改良を提案したものである。
またウキを使用するウキ釣りに、前記仕掛けを採用する場合、ウキ下の構成部品として組み込む必要があり、仕掛けとして複雑になってしまう。そこで出願人はウキ自体に針外し機能を備えることを提案したものである。
本考案の請求項1に係る魚釣り用ウキは、適宜な太さ及び長さのチューブ体の上方箇所に、前記チューブ体と連続する糸通し孔を備えるウキ部を設けてなることを特徴とするものである。
また本考案の請求項3に係るウキ釣り用仕掛けは、適宜な太さ及び長さのチューブ体の上方箇所に、前記チューブ体と連続する糸通し孔を備えるウキ部を設け、釣り針と繋がる釣り糸構成部を前記チューブ体及び糸通し孔に挿通し、ウキ下の長さが所望位置となる箇所のウキ上の釣り糸に、糸抜け防止部を設けてなることを特徴とするものである。
前記のウキ及びウキを使用した仕掛けは、釣り対象の魚種に対応して、ウキ部の大きさ及びチューブ体の大きさが異なる複数の規格のものが採用されるもので、ウキ下となる釣り針と繋がる釣り糸構成部(ミチイト、ハリス、ハリス止め、撚り戻し、ガン玉、フカセからまん棒、水中ウキ等を組み合わせて、所望の構成とする)は、チューブ体及び糸通し孔を挿通できる大きさとし、糸抜け防止部でウキの上昇(仕掛けの下降)を防止することで魚釣りに使用されるものである。
釣り針に魚が掛かって釣り上げた後に、ウキ上のミチイトを引くと、ウキ下の釣り糸構成部がチューブ体に引き込まれ、釣り針の結び目がチューブ体内に収納されることになる。この結果、相対的にチューブ体が魚の口の中に侵入することになり、そこでウキ(チューブ体)を上下左右に軽く揺することで、容易に釣り針を魚から外すことができる。
またまた本考案の請求項4に係るウキ釣り用仕掛けは、更にウキ下の適宜位置に、チューブ体に圧入可能としたスナップリング部品で形成したウキ止め部を設けてなるもので、釣り針にエサを付けて水面に投げ入れる際、ウキ止め部の位置でウキが止まり、釣り針側が沈下するにしたがって、ウキが糸抜け防止部まで達することになり、投げ入れに際してウキが邪魔にならない。
本考案の構成は前記のとおりで、ウキ自体に針外し機能を備えたもので、針外し器具を携帯する必要が無く、魚を釣った後の処置が容易であり、便利な仕掛けを提供できたものである。
本考案の仕掛けの説明図(魚釣り時の状態)。 同図(針外し時の状態)。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示した仕掛けは、主として釣堀等で使用される簡易な仕掛けを例示したものである。
前記仕掛けに使用される本考案の実形態となるウキ1は、チューブ体11とウキ部12で構成され、チューブ体11は、釣堀の魚種にもよるが、ニジマスを例にすると外径φ10mm、内径φ8mm、長さ7〜8cm程度の透明アクリル樹脂製細管であり、ウキ部12は、発砲樹脂で形成して前記チューブ体11の上方に一体に設けたものである。
またウキ部12は、チューブ体11をウキ部12内に位置するように設ける等して、記チューブ体11と連続する糸通し孔13を備えるものである。
仕掛けは、前記のウキ1と、釣り針2と、竿先と釣り針2との間の釣り糸構成部3で構成される。
釣り糸構成部3は、糸抜け防止部31を除いて、全てチューブ体11及び糸通し孔13を通過できる大きさのもので、前記糸抜け防止部31の他に、竿先と連結或いは連絡するミチイト32、スナップ付撚り戻し33、ガン玉34、釣り針2に連結されるハリス35からなるものである。
糸抜け防止部31は、シモリ玉とウキ止めゴムで構成され、ウキ下の長さ(タナの深さ)が所望位置となるようにウキ止めゴムをミチイト32に固定するものである。またスナップ付撚り戻し33は、特にスナップ部分がチューブ体11に圧入状態で通過できる大きさとしたものである。
而して前記の仕掛けは、例えば釣堀のような箇所で、ミチイト32を竿先に繋いで使用するもので、釣り針2にエサを付け、釣堀に投げ入れる際には、チューブ体11がスナップ付撚り戻し33にぶつかってウキ1が針先に向かうのが阻止され、釣り糸を水面に垂らすと、糸抜け防止部31でウキの上昇(仕掛けの下降)が止まり、釣り針2が所定のタナに位置して魚釣りが行われるものである。
そして釣り針2に魚が掛かって釣り上げた後に、ウキ1の上のミチイト32を、ある程度の力で引き上げると、スナップ付撚り戻し33は、チューブ体11内に圧入されて通過するので、ウキ1の下方の釣り糸構成部3(ミチイト32、スナップ付撚り戻し33、ガン玉34、ハリス35)の全てがチューブ体11に引き込まれ、或いは通過することになり、釣り針2の結び目がチューブ体11内に収納される。
この結果、相対的にチューブ体11が魚の口の中に侵入することになり、そこでウキ1を上下左右に軽く揺すると、容易に魚から釣り針2が外れるものである。
尚前記実施形態はニジマス等の対象とした釣堀用の仕掛けを例として説明したが、対象の魚種(川釣り、海釣り等)に応じて、ウキ上、ウキ下の仕掛けは、所望の構成とするものである。
1 ウキ
11 チューブ体
12 ウキ部
13 糸通し孔
2 釣り針
3 釣り糸構成部
31 糸抜け防止部
32 ミチイト
33 スナップ付撚り戻し
34 ガン玉
35 ハリス

Claims (4)

  1. 適宜な太さ及び長さのチューブ体の上方箇所に、前記チューブ体と連続する糸通し孔を備えるウキ部を設けてなることを特徴とする魚釣り用ウキ。
  2. チューブ体が透明樹脂で形成されている請求項1記載の魚釣り用ウキ。
  3. 適宜な太さ及び長さのチューブ体の上方箇所に、前記チューブ体と連続する糸通し孔を備えるウキ部を設け、釣り針と繋がる釣り糸構成部を前記チューブ体及び糸通し孔に挿通し、ウキ下の長さが所望位置となる箇所のウキ上の釣り糸に、糸抜け防止部を設けてなることを特徴とするウキ釣り用仕掛け。
  4. ウキ下の適宜位置に、チューブ体に圧入可能としたスナップリング部品で形成したウキ止め部を設けてなる請求項3記載のウキ釣り用仕掛け。
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