JP3184950U - 汗取りヘッド部付き乳児用衣服 - Google Patents

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【課題】乳児の首から頭にかけて生じる汗を効果的に取り、かつチャイルドシートなどを汚しにくく、また横抱きにした場合でも汗取り機能を充分に発揮することができる乳児用衣服を提供する。
【解決手段】乳児用衣服本体1と、この乳児用衣服本体1の形状に合わせて首部から頭部を覆う形状の汗取りヘッド部2とからなり、汗取りヘッド部2が乳児用衣服本体1に一体的に取り付けられていることを特徴とする。これにより、枕やベビーカーやチャイルドシート等が汚れるのを防止し、毎日洗濯するので衛生的にも良く、面倒なカバーを取り付ける手間が省ける。また、乳幼児を横抱きした時に腕と乳幼児の首が密着して汗疹ができるのを防ぐ。尚且つ、使用しない時はデザイン性のある襟にもなる。
【選択図】図1

Description

本考案は、乳児の首から頭にかけて生ずる汗を効果的にとると同時にデザイン性に優れた乳児用衣服に関する。
乳児は仰向けにして寝かせるのが一般的である。そして、体温が高いために汗をかきやすいが、自分では何もすることができない。また、母親なども汗が出たことをすぐに気づかないことがあるため、汗がでて衣服の背中部分が濡れた状態となり、体が冷たくなることがある。このような状態となるのを防ぐために、衣服と背中の間に汗取り用のガーゼやタオルを挟むことが行われている。通常の乳児服ではガーゼやタオルを挟むのみであり、乳児が体を動かすとガーゼ等が外れてしまい、汗取り効果を得ることができない場合が生じる。また、衣服を着せている状態ではガーゼ等を背中に挟むことが難しいなどの課題を有する。そこで、専用の汗取りパッドを差し込むことで、このような課題を解決する構造が開示されている(特許文献1)。特許文献1の発明は、衣服本体で肩から股下までを少なくとも覆う乳児用衣服において、衣服本体の後身頃の背中部分から腰部分の範囲のどこかに、手を出し入れ可能なスリットを形成することで、乳児の背中と衣服の間に汗取りパッドを差し込みやすい構造としたものである。
特開2008−38316号公報
上記先行技術文献に開示された発明では、スリットを使って背中に汗取りパッドを容易に出し入れすることはできるが、乳児が体を動かすと汗取りパッドがずれてしまいやすく汗取り効果を十分に発揮できない場合が生じる。また、この発明は背中の汗をとることを主たる目的としているため、首から頭部にかけてでる汗の汗取り機能は十分でなかった。このため、枕やベビーカー或いはチャイルドシート等が汗で汚れてしまうことに対する対策は十分でないという課題を有していた。さらに、従来の乳児服では、乳児を横抱きしたときに腕と乳児の首が密着し、汗が出やすくなり乳児の首に汗疹ができやすいという課題もあった。
本考案は、上記課題を解決するために考案したもので、乳児の首から頭にかけて生じる汗を効果的に取り、かつチャイルドシートなどを汚しにくく、また横抱きにした場合でも汗取り機能を充分に発揮することができる乳児用衣服を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本考案の汗取りヘッド部付き乳児用衣服は、乳児用衣服本体と、この乳児用衣服本体の形状に合わせて首部から頭部を覆う形状の汗取りヘッド部とからなり、汗取りヘッド部が乳児用衣服本体に一体的に取り付けられていることを特徴とする。なお、汗取りヘッド部を乳児用衣服本体に取付ける方法は、通常よく用いられる縫製が簡単であるが、縫製に限定はされない。例えば、布同士を接着する面ファスナー等を用いてもよいし、また乳児用衣服本体の作製時に同じ布から同時に作ってもよい。さらに、汗取りヘッド部は、乳児の首部から頭部までを充分に覆うことができるような大きさとすることが好ましい。その材質としては、乳児用衣服本体と同じ材質のものでもよいし、あるいは別の材質のものでもよい。夏季等の汗が出やすい時期に使用する場合などでは、汗の吸収性に優れた綿生地や、綿生地の中にガーゼやタオル地等を重ねた材質を用いると好適である。
本考案の汗取りヘッド部付き乳児用衣服は、乳児の首部から頭部までを充分覆うような形状の汗取りヘッド部が設けられているので、乳児が汗をかいてもすぐに吸収することから汗疹が生じにくくなる。また、枕やベビーカーあるいはチャイルドシート等に汗が付いて汚れるのを防ぐことができる。さらに、汗取りヘッド部が大きいので、動物の頭部を模した形状などにすればデザイン性に優れた乳児用衣服を提供できる。
本考案の実施例1の汗取りヘッド部付き乳児用衣服を示す正面図である。 同実施例の汗取りヘッド部付き乳児用衣服の背面図である。 本考案の実施例2の汗取りヘッド部付き乳児用衣服を示す正面図である。 本考案の実施例3の汗取りヘッド部付き乳児用衣服を示す正面図である。
本考案の汗取りヘッド部付き乳児用衣服100は、乳児用衣服本体1と、この乳児用衣服本体1の形状に合わせて首部から頭部を覆う形状の汗取りヘッド部2とからなり、汗取りヘッド部2が乳児用衣服本体1に一体的に取り付けられて構成され、汗の吸収性が良い生地で作製されており、かつデザイン性に優れる乳児用衣服である。
以下、本考案の汗取りヘッド部付き乳児用衣服100の実施例1について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本考案の汗取りヘッド部付き乳児用衣服100を示す正面図である。図2は、その背面図である。
図1及び図2に示すように、本考案の汗取りヘッド部付き乳児用衣服100は、乳児用衣服本体1と汗取りヘッド部2とが一体的に形成された構造からなる。乳児用衣服本体1は、袖6や首ぐり9などが形作られた前身頃3と後身頃4を縫製ライン8で縫い合わせて形成される。この乳児用衣服本体1には、乳児に着せる時に留め具5により所定の位置で留めれば乳児用衣服本体1となるような形状が設けられている。
本実施例においては、汗取りヘッド部2は後身頃4と同じ布で作られ2枚重ねになっており、縫製ライン8で縫い合わせている。
乳児用衣服本体1の材質も綿布等の吸水性に優れたものを使うことが多いが、汗取りヘッド部2はそれに加えてさらに吸水性に優れたガーゼやタオル地等を2枚重ねの中に縫い合わせると、より汗取り機能を改善できる。
汗取りヘッド部2の形状及びデザインは、乳児の頭部を充分にカバーする大きさであれば、どの様な形状やデザイン形態であってもよい。
なお、本考案は上記実施例には限定されるものではなく、例えば汗取りヘッド部2を 後身頃4とは別体で形成して首回りのどの位置から縫い合わせて一体化しても構わない。
また、汗取りヘッド部2をあとから縫製等で一体化できるものであれば、本実施例に限定されず、どの様な形状の衣服でも用いることができる。
図3は、本考案の汗取りヘッド部付き乳児用衣服100の実施例2の形状を示す正面図である。本実施例の全体形状は実施例1と同じであるが、汗取りヘッド部2を動物の熊の形態に模した形状としたことが特徴である。このような形状にすることで、汗取り機能に加えてデザイン面でも特徴のある乳児用衣服を提供することができる。なお、図1及び図2と同一の符号を付したものは同一のものを示しているので説明を省略する。
図4は、本考案の汗取りヘッド部付き乳児用衣服100の実施例3の形状を示す正面図である。本実施例においては、汗取りヘッド部2を乳児用衣服本体1とは別体で形成しておき、面ファスナー13等で一体化させた形状としていることが特徴である。このようにすることにより、汗取りヘッド部2を容易に交換することができる。
面ファスナー13の取り付け位置と形状については、乳児の首に面ファスナー13が接触しない位置であれば特に限定されずどこに取り付けてもよい。なお、本実施例では汗取りヘッド部2と乳児用衣服本体1とを面ファスナー13を用いて一体化する構造について説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、ボタンなどの留め具などを用いてもよい。また、取り外しはできなくなるが、乳児用衣服本体2に縫い付けて一体化する構成であってもよい。


100 汗取りヘッド付乳児用衣服
1 乳児用衣服本体
2 汗取りヘッド
3 前身頃
4 後身頃
5 留め具
6 衣服本体
7 足ぐり
8 縫製ライン
9 首ぐり
10 汗取り交換ヘッド
11 ヘッド補強部
12 首補強部
13 面ファスナー

Claims (1)

  1. 乳児用衣服本体(1)と、前記乳児用衣服本体の形状に合わせて首部から頭部を覆う形状の汗取りヘッド部(2)とからなり、前記汗取りヘッド部(2)が前記乳児用衣服本体(1)に一体的に取り付けられていることを特徴とする汗取り機能を備えた汗取りヘッド部付き乳児用衣服。









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