JP3135617U - バッククロス型着せ替えよだれ掛け - Google Patents

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【課題】 必要に応じて容易に着せ替えることが可能なバッククロス型着せ替えよだれ掛けを提供すること。
【解決手段】
本考案のバッククロス型着せ替えよだれ掛けSは、一対のたすき部Tを前掛け部Fに備え、該たすき部Tにはループ片2を1本若しくは複数本取り付けて成るバッククロス型よだれ掛け本体1と、前記一対のたすき部先端にそれぞれ備えた第1の係止手段3a,4aと、前記前掛け部Fに備えた第2の係止手段3bとを有し、第1の係止手段3a,4aと第2の係止手段3bとを前記たすき部Tがクロスするように係合させてバッククロス型の首掛け部Nを形成するとともに、前記よだれ掛け本体1のループ片2に、よだれや飲みこぼし用となる替え布8を差し込み使用できるようにした。このため、よだれで濡れる度に新しいよだれ掛けと交換しなくても、ガーゼやハンカチなどの替え布部分のみを取り替え得るため、よだれ掛け一つあれば、複数枚用意する必要がなく、経済的である。
【選択図】図6

Description

本考案は、主として乳幼児に着用するよだれ掛けに関するものである。
乳幼児の期間においては、口から常によだれを流しており、またミルクやスプーン、ストロー飲みの時に飲みこぼす事が多い。そのため、一般的に衣類を汚さないようによだれ掛けが着用される。
又、食事の度に、食べこぼしをキャッチ出来るポケットの付いた防水効果のあるナイロン等で構成された乳児専用の食事エプロンも着用されている。
一日のうちに、食事用エプロンやよだれ掛けを何枚も取り替える必要があり、動く乳幼児に着用させるのはとても手間がかかり、不便であった。
又、よだれ掛けは装着した一面(主に胸元)が汚れてしまえば他のものと取り替える必要があるが、小さいよだれ掛けだと洋服までよだれが染みる恐れがあり、一方、大きいよだれ掛けだと汚れない範囲も広いが衛生上、洗濯せざるを得なく、その分不経済であった。
現在主流となっている首の後ろで留めるタイプのよだれ掛けは、くるくる回ってしまったり、ホックや面状テープのゴワゴワにより乳幼児の皮膚が擦れて赤くなったり、あせもになるなどの悩みがあった。
従来のバッククロス型よだれ掛けは、後ろが大きく開いてクロスしているので、首周りを締め付けず、乳幼児の体にフィットし、ずれ難く、かつ取り外しやすく便利だが、乳幼児の腹部までの長さのものが多い。このため、バックのたすき部分を含め汚れない範囲が通常のよだれ掛けに比べ、非常に広く、洗濯の際に不経済であるとともに、それだけ生地も広い面積を必要とし、高価となるという問題もあった。
この種のよだれ掛けとして、例えば、実開昭55−151811号、実開昭56−134302号、実開昭63−183212号、実開平1−30305号がある。これらの公報には、着用したまま、汚れた部分だけを取り替えられるように、首掛け紐を有するよだれ掛け本体と、その前面に着用可能に当てられる取り替え用のアタッチメントから成るよだれ掛けが提案されている。
上記のような従来のよだれ掛けによれば、よだれ掛け本体を常時着用させておいてもアタッチメントだけを取り替えることにより、着衣の汚れ防止とよだれ掛けの衛生状態の保持とをなし得る。しかしながら、よだれ掛け本体とアタッチメントをホックや面状テープなどの係止部材により、よだれ掛けの前面上部左右に固着させるものであり、面状テープなどの係止部材は、固着部分が固く分厚い為、乳幼児は首が短いので頬や顎が常に当たっており、皮膚が擦れて赤くなったり、ホックなどの係止部材は金属による皮膚のアレルギーが起こるなど肌の弱い乳幼児には、よだれ掛けとアタッチメントを固着させる方法が問題だった。
又、首掛け紐により首に直接巻きつけることで引っ張りによる事故などの問題もあった。
この考案は、上記のような実情に鑑みて、バッククロス型着せ替えよだれ掛けにすることで、最も汚れやすい部分のみを取り替え得るようにしたものである。このため、生地の経済的な使用に適し、また安全に着用できるばかりでなく、乳幼児に対するよだれ掛けの交換による負担や、洗濯の手間を省き、食事の際にはよだれ掛け本体を外すことなく、よだれ掛けから食事専用のエプロンに変わるなど、必要に応じて容易に着せ掛けることが可能なバッククロス型着せ替えよだれ掛けを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成する為に、請求項1に記載の考案は、一対のたすき部を前掛け部に備え、該たすき部にはループ片を1本若しくは複数本取り付けて成るバッククロス型よだけ掛け本体と、前記一対のたすき部先端にそれぞれ備えた第1の係止手段と、前記前掛け部に備えた第2の係止手段とを有し、第1の係止手段と第2の係止手段とを前記たすき部がクロスするように係合させてバッククロス型の首掛け部を形成するとともに、前記よだれ掛け本体のループ片に、よだれや飲みこぼし用となる替え布を差し込み使用することを特徴とするものである。
請求項2に記載の考案は、よだれや飲みこぼし用となる前記替え布に代え、ループ片に差し込まれる一対の取り付け部と、該取り付け部に設けた係止手段と有する食事専用のエプロンを付加したことを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、前記食事専用エプロンには、食べこぼしを捕捉できるポケットを備えたことを特徴する。
請求項4に記載の考案は、前記前掛け部に備えた第2の係止手段は、該前掛け部の下部に設けてあることを特徴とする。
本考案のバッククロス型着せ替えよだれ掛けを上記のように構成したので、概略以下のような効果を奏する。
(1)よだれで濡れる度に新しいよだれ掛けと交換しなくても、ガーゼやハンカチなどの替え布部分のみを取り替え得るため、本考案のよだれ掛け一つあれば、複数枚用意する必要がなく、経済的である。
(2)ミルクやスプーン、ストロー飲みの時などの飲みこぼしをキャッチし、口も拭けて汚れたらサッと取り替えられて衛生的である。
(3)替え布を利用することで、よだれ掛け本体を汚すことなく洗濯などによる生地の消耗を防ぎ、長期間の使用が可能となった。
(4)乳幼児がミルクや食べ物を吐き戻した場合でも、本体そのものがよだれ掛けなので、衣服まで汚れずに済む為、衣服を着替えさせる必要がない。
(5)食事の際には衣服への汚れを軽減するため、別途乳児用エプロンを用意する必要があったが、本考案のバッククロス型よだれか掛けのループ片に食事用替えエプロンを差し込みホックで留めることにより、食事の際にはよだれ掛け本体を外すことなく、よだれ掛けから食事専用のエプロンに変わるなど、乳幼児に対する交換による負担の軽減などこのよだれ掛けの用途は幅広い。
(6)常に活発に動く乳幼児であっても、よだれ掛けがずれることがなく、乳幼児の腹部まですっぽり隠れる位たっぷりサイズの大きなバッククロス型よだれ掛けを使用できるようになり、乳幼児をお腹の冷えから守る腹巻等の別の機能を持たせる事もできる。
(7)本考案のよだれ掛け一つあれば、バッククロス型のよだれ掛け本体を常時ベスト感覚で着用せておいて、最も汚れやすい替え布部分のみを取り替え得るようにしたので、よだれ掛け本体を汚すことなく洗濯の手間も省け、複数枚用意する必要もなく衛生的かつ経済的である。
(8)キッチンペーパーなどを利用すれば、使い捨てもできるため、外出時の荷物の軽減にもなる。
バッククロス型よだれ掛け仕様にしたもののバックのたすき上部にループ片を1本もしくは複数本取り付けた形のものとする。
又、食事用替えエプロンには、食べこぼしを捕捉出来るポケットを表裏に備え、リバーシブルで使用する形のものとする。
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案のバッククロス型よだれ掛け仕様にしたものの平面図である。
図において、Sはバッククロス型着せ替えよだれ掛けの全体を示し、1は、その本体である。この本体1の上部にはバッククロス型の一対のたすき部Tと前掛け部Fが連設されている。このたすき部Tと前掛け部Fにより、首掛け部Nが形成される。
前記たすき部Tの下部近傍には、後述する替え布又は食事用エプロンを取り付けるための一対のループ片2,2が設けてある。
なお、この実施例ではループ片2,2を一対としたが、このループ片2は少なくとも1つあれば良い。
又、たすき部Tの先端には、ホック等からなる係止手段3a、4aが設けられている。この係止手段3a、4aは、長さ調整用に設けるものであり、図示では2つにしてあるが、これに限定されるものではなく、必要に応じてさらに多くの数にすることもできる。
一方、前掛け部Fの下部には、前記一対の係止手段3a、4aが係合する他方の係止手段3b、3bが本体1の裏面側に設けられている。このため、図2に示すように前記たすき部T、Tを背面でクロスさせ、前記係止手段3a若しくは4aと、前記係止手段3b,3bとを係合させることにより乳幼児に着用させることができる。又、ホック等の係止手段3b,3bは前掛け部Fの下部に設けてあるので、これらの係止手段が乳幼児の皮膚に直接接触することがなく、したがって、肌の弱い乳幼児に金属アレルギー等を生じさせるおそれもない。
図3は、食事用エプロン6を示す。この食事用エプロン6は、乳幼児に多い食事の際の食べこぼしを捕捉できるポケット部6aを備えている。このポケット部6aは表面側のみ若しくは表面側、裏面側の両方に設けてもよい。また、前記本体1に設けたループ片2に差し込まれる一対の取り付け部K,Kを有し、この取り付け部K,Kにはその先端部に係止手段7aと7bが設けてある。したがって、前記取り付け部K,Kをループ片2,2に差し込み、かつ、係脱させることによって本体1と食事用エプロン6との組み合わせが簡単にできる。
図4は、たすき部Tに設けたループ片2に図3の食事用エプロン6を取り付けた状態を示すものである。すなわち、食事用エプロン6の取り付け部K,Kの先端部をループ片2,2に差し込み、係止手段7a、7bを係合させて装着する。
図5は、ガーゼやハンカチ、キッチンペーパー等の替え布8を三角になるよう二つ折りにし、その端を図1のたすき部Tに設けたループ片2に差し込み使用する状態を示したものである。
ガーゼやハンカチは正方形のものを三角になるよう二つ折りにするが、初めから三角の形をした布から成るものも作ることができる。
なお、本実施では、本体部を布製としたが、替え布を利用することにより本体部は汚れないため、毛糸で編むなど素材は特に限定しないものとする。
又、本実施例の係止部材は、ホックに限らずボタンや面状テープに変えることもできる。
さらに、ループ片は、布、ひも、ゴム、リボン等を使うこともできる。
又、本考案のバッククロス型着せ替えよだれ掛けは、寝たきり老人等の着用にも有用なものとなる。
本考案のループ付きバッククロス型よだれ掛け本体の平面図である。 本考案のループ付きバッククロス型よだれ掛けを後ろから見た平面図である。 上記本体と組み合わせるポケットの付替えエプロンを示した平面図である。 上記替えエプロンを上記本体に組み合わせた状態の平面図である。 替え布を上記本体のループ片に通した状態の平面図である。 本考案のバッククロス型着せ替えよだれ掛けを乳幼児に着用させた状態の斜視図である。
符号の説明
S バッククロス型よだれ掛け
T たすき部
F 前掛け部
K 取り付け部
N 首掛け部
1 本体
2 ループ片
3 係止手段
4 係止手段
5 縁飾り
6 替えエプロン
6aポケット
7 係止手段
8 替え布

Claims (4)

  1. 一対のたすき部を前掛け部に備え、該たすき部にはループ片を1本若しくは複数本取り付けて成るバッククロス型よだけ掛け本体と、前記一対のたすき部先端にそれぞれ備えた第1の係止手段と、前記前掛け部に備えた第2の係止手段とを有し、第1の係止手段と第2の係止手段とを前記たすき部がクロスするように係合させてバッククロス型の首掛け部を形成するとともに、前記よだれ掛け本体のループ片に、よだれや飲みこぼし用となる替え布を差し込み使用することを特徴とするバッククロス型着せ替えよだれ掛け。
  2. 前記よだれや飲みこぼし用となる替え布に代え、前記ループ片に差し込まれる一対
    の取り付け部と、該取り付け部に設けた係止手段と有する食事専用のエプロンを付加
    したことを特徴とする請求項1に記載のバッククロス型着せ替えよだれ掛け。
  3. 前記食事専用エプロンには、食べこぼしを捕捉できるポケットを備えたことを特徴
    する請求項2に記載のバッククロス型着せ替えよだれ掛け。
  4. 前記前掛け部に備えた第2の係止手段は、該前掛け部の下部に設けてあることを
    特徴とする請求項1に記載のバッククロス型着せ替えよだれ掛け。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2495156A (en) * 2011-09-29 2013-04-03 Helen Moore A baby's bib with back straps which cross over

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