JP3184595U - 免震装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】免震装置は、対象物2に対する水平方向の震動を防止する第一の免震機構11と、この第一の免震機構の上方に設けられ、対象物に対する垂直方向の震動を防止する第二の免震機構12と、この第二の免震機構の上方に設けられ、対象物に対する回転方向の震動を防止する第三の免震機構13と、第三の免震機構の上方に設けられ、対象物の位置を保つように設置台16に対して、相対的に水平的に移動する第四の免震機構14とを有する。
【選択図】図1
Description
これにより、本構成を有さない場合と比較して、地震によって生じる震動の影響をより低減することができる。
これにより、本構成を有さない場合と比較して、構成をより簡略化することができる。
これにより、本構成を有さない場合と比較して、構成をさらに簡略化することができる。
これにより、本構成を有さない場合と比較して、構成をさらに簡略化することができる。
これにより、本構成を有さない場合と比較して、地震によって生じる震動の影響をさらに低減することができる。
これにより、本構成を有さない場合と比較して、対象物をより安定して支持することができる。
これにより、本構成を有さない場合と比較して、装置の肥大化を抑制することができる。
これにより、本構成を有さない場合と比較して、より効果的に垂直方向に対する震動に対応することができる。
これにより、本構成を有さない場合と比較して、より効果的に水平方向に対する震動に対応することができる。
これにより、装置を設置する箇所に対す制限が抑制される。
本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の一実施形態の免震装置1の斜視図を示す。
免震装置1は、第一の免震機構11の垂直方向上方に、第二の免震機構12、第三の免震機構13、第四の免震機構14及び載置台16が積み重なるように配置されて構成される。免震装置1は、第一の免震機構11の下面が地面や設置台等の設置箇所と接するようにして設置される。
図2は、第一の免震機構11の正面図を示す。
図3は、図2のA−A線図を示す。
基台22は、免震装置1の設置箇所に固定されるようにしてもよい。
水平移動部24の側壁には、衝撃を緩衝する衝撃緩衝部材24cがこの水平移動部24の周囲を覆うようにして設けられている。衝撃緩衝部材24cは、例えば、低反発スポンジやゴム等の弾性体からなる。このため、本構成を有さない場合と比較して、水平移動部24が外壁等と衝突するような場合であっても、それによる衝撃が緩和され、これら水平移動部24や外壁等の破損が抑制される。
衝撃緩衝部材24cは、例えば、水平移動部24の側壁の各辺それぞれに一つ又は複数、間隔を空けて部分的に設けるようにしてもよい。
巻取り部26aは、水平移動部24に垂直方向回転自在に設けられており、ばね部26cの一端側を巻き取るようになっている。
回転支軸26bは、基台22に垂直方向に対して回転自在に設けられており、ばね部26cの一端側が固定されている。
水平移動部24は、水平可動部材24bを備えた構成に替えて、例えばろう石等、水平方向に移動自在な程度に摩擦の小さい部材を用いるようにしてもよい。
回転支軸26bが垂直方向を軸として回転自在に設けられているため、本構成を有さない場合と比較して、水平移動部24の移動に伴って生じるばね部26c等にかかる負担が抑制される。
図4(a)は、第二の免震機構12の側方からの概略図を示し、図4(b)は、図4(a)のB−B線図を示す。
枠体部32は、底板部40と、この底板部40から垂直方向に延びるように設けられた四つの柱体42と、この四つの柱体42に支持される天枠44と、この天枠44に設けられた四つの第二の定荷重ばね46と、位置調整部48とを備える。
天枠44は中央に開口が形成されており、この開口の内側に移動部34が垂直方向に移動するように配置されている。天枠44の左右前後方向に対する四隅に第二の定荷重ばね46がそれぞれ配置されている。
巻取り部46aは天枠44の下面に、前後方向を軸として回転自在に設けられており、ばね部46bの一端側を巻き取るようになっている。ばね部46bの他端は、移動部34の移動板62に固定されている。
位置調整部48は、底板部40の左側・右側にそれぞれ配置された二つの第三の定荷重ばね52と、これら二つの第三の荷重ばね50の間に配置された接続部材54とを備える。
巻取り部52aは、底板部40の上面に前後方向を軸として回転自在に設けられており、ばね部52bの一端側を巻き取るようになっている。
接続部材54の一端は一方(左側)のばね部52bの一端に固定されており、この接続部材54の他端は他方(右側)のばね部52bの一端に固定されている。接続部材54は、例えば針金等によって構成される。
四つの支持体66はそれぞれ円柱形状であり、移動板62の左右前後方向に対する四隅に配置されている。
移動部34は、第二の定荷重ばね46によって支持されるとともに、位置調整部48によって垂直方向に対する位置(高さ)が調整されるようになっている。移動部34は第二の定荷重ばね46によって支持されているため、重力に従って下降する(ばね部46bが巻き出される)こととなる。これに対して、位置調整部48は移動部34の下降を抑制するように機能する。このため、移動部34は、予め定められた位置に調整されることとなる。
図5は、第三の免震機構13周辺の概略図を示す。
図6は、第四の免震機構14の中央部分周辺の拡大正面図を示す。
本実施形態においては、弾性体100は内部が空洞の円筒形状であり、筒状部を含むように形成されている。
上板104は弾性体100の上部に固定され、その中央部が第四の免震機構14の基台110に対してねじ108により止められている。
滑り性部材112は、載置台16及び基台110よりも高い滑り性を有する部材であり、例えばランナーステンレス等が用いられる。
ストッパ部114は、水平方向に対する衝撃を緩衝する部材であり、例えばウレタンモールドベアリング等が用いられる。ストッパ部114は、表面が柔軟な素材からなり、垂直方向を軸として回転自在となっている。
図7は、回転方向の震動を防止する動作について説明する説明図を示す。
図7(a)はx軸に対する回転方向を示し、図7(b)はy軸に対する回転方向を示し、図7(c)はz軸に対する回転方向を示す。
例えば、図7(a)に示すようなx軸に対する回転方向の震動に対しては、四つの弾性体100のうち、x軸方向(図1における左右方向)に対して一方側に設けられた二つの弾性体100が折れ曲がるように変形することで、載置台16がx軸に対する回転方向に回転することが防止される(載置台16の水平性が保たれる)。
図8は、免震装置1の免震について説明する説明図を示す。
図8(a)は、載置台16と枠体部32とが最も離間している状態(図8の説明において以下、「離間状態」という)を示し、図8(b)は、震動が生じていない状態(同じく、「標準状態」という)を示し、図8(c)は、載置台16と枠体部32とが最も接近している状態(同じく、「接近状態」という)を示す。
図8(a)に示すように、離間状態においては、移動部32の移動板62は枠体部32の底板部40から離れ、第二の定荷重ばね46はばね部46bを巻き取った状態となる。この際、移動板62は底板部40に対して上昇し、接続部材54から離れた位置となる。
位置調整部48は、移動部34の移動(特に下降)を阻害することを抑制しつつ、この移動部34の標準状態における位置を調整する。
次に、第二の実施形態について説明する。
第一の実施形態においては、第二の定荷重ばね46等を備える第二の免震機構12を用いているのに対し、第二の実施形態においては、第二の免震機構122を用いている点で、両者は異なる。実質的に同一の構成要素についてはその説明を省略する。
図9は、第二の免震機構122周辺の概略図を示す。
第二の免震機構122は、載置台16(及びこれに載置される対象物2)に対する水平方向及び垂直方向の震動を防止する。
第一の支持体132は円柱状に限らず、四角柱状等の多角柱状としてもよい。
第二の支持体134の内側には、対向する一組の側面を渡るようにして水平支持板134aが設けられており、この水平支持板134aは、第一の支持体132の開口部132aを連通するように配設されている。
免震部材142a、142bは、水平方向に対する震動を防止する。免震部材142a、142bは例えば積層ゴムであり、弾性体と鋼板とを交互に積層して成形された構成となっている。
免震部材142aは、規制部材144aと水平支持板134aとの間に挟まれるように配置されており、規制部材144aによって上方側への移動が規制され、水平支持板134aによって下方側への移動が規制されるようになっている。
免震部材142aは、底面部132bと規制部材144bとの間で挟まれるように配置されており、底面部132bによって上方側への移動が規制され、規制部材144bによって下方側への移動が規制されるようになっている。
このように、載置台16にかかる荷重は、免震部材142a、142bにより支持されるようになっている。このため、水平方向の震動は免震部材142a、142bによって吸収され、載置台16に対する水平方向の震動が抑制される。
第三の支持体150と第二の支持体134との隙間であって空気ばね本体160により塞がれた空間に、エアータンク162が形成される。エアータンク162には、オリフィス(非図示)を通じて空気が吸入・吸出するようになっている。
第三の支持体150は、空気ばね本体160及びエアータンク162を介してこの第三の支持体150の内側に第二の支持体134を支持している。このため、第二の支持体134及び第一の支持体132は、垂直方向に移動自在となっている。
図10は、免震装置1の免震について説明する説明図を示す。
図10(a)は、載置台16と第三の支持体150とが最も離間している状態(図10の説明において以下、「離間状態」という)を示し、図10(b)は、震動が生じていない状態(同じく、「標準状態」という)を示し、図10(c)は、載置台16と第三の支持体150とが最も接近している状態(同じく、「接近状態」という)を示す。
空気ばね装置164は、比較的弱い地震による震動から比較的強い地震による震動まで対応するようになっている。
このように、弾性体100の個数や配置、長さ等を適宜変更することで、回転方向の震動に対する免震の能力が適宜調整される。
2 対象物
11 第一の免震機構
12 第二の免震機構
13 第三の免震機構
14 第四の免震機構
16 載置台
26 第一の定荷重ばね
32 枠体部
34 移動部
40 底板部
46 第二の定荷重ばね
48 位置調整部
50 案内部
52 第三の定荷重ばね
54 接続部材
64 被案内部
66 支持体
100 弾性体
Claims (9)
- 対象物に対する水平方向の震動を防止する第一の免震機構と、
前記第一の免震機構の垂直方向上方に設けられ、前記対象物に対する垂直方向の震動を防止する第二の免震機構と、
前記第二の免震機構の垂直方向上方に設けられ、前記対象物に対する回転方向の震動を防止する第三の免震機構と、
を有する免震装置。 - 前記第二の免震機構は、垂直方向に移動する支持体を備え、
前記第三の免震機構は、前記支持体に設けられた弾性体を備える請求項1記載の免震装置。 - 前記弾性体は筒状部を含む請求項2記載の免震装置。
- 前記弾性体は、防振ゴム又は免震ゴムである請求項2又は3記載の免震装置。
- 前記第三の免震機構の垂直方向上方に設けられ、前記対象物に対する水平方向の震動を防止する第四の免震機構、
をさらに有する請求項1乃至4いずれか記載の免震装置。 - 前記第四の免震機構の垂直方向上方に設けられ、前記対象物を載置する載置台、
をさらに有する請求項5記載の免震装置。 - 前記第四の免震機構は、
前記載置台を支持する基台と、
前記載置台と基台との間に設けられ、該載置台及び該基台よりも滑り性が高い滑り性部材と、
を有し、
前記滑り性部材を介して、前記基台と前記載置台とを相互に滑らせるようにして震動に対応する請求項6記載の免震装置。 - 前記第二の免震機構は、前記対象物の垂直方向の震動に対応する定荷重ばねを備える請求項1乃至7いずれか記載の免震装置。
- 前記第一の免震機構は、前記対象物の水平方向の震動に対応する定荷重ばねを備える請求項1乃至8いずれか記載の免震装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013002304U JP3184595U (ja) | 2013-04-23 | 2013-04-23 | 免震装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013002304U JP3184595U (ja) | 2013-04-23 | 2013-04-23 | 免震装置 |
Publications (1)
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JP3184595U true JP3184595U (ja) | 2013-07-04 |
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JP2013002304U Expired - Lifetime JP3184595U (ja) | 2013-04-23 | 2013-04-23 | 免震装置 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015113867A (ja) * | 2013-12-09 | 2015-06-22 | 特許機器株式会社 | 免震構造 |
JP2017190816A (ja) * | 2016-04-12 | 2017-10-19 | 有限会社秦永ダンボール | 免振装置 |
-
2013
- 2013-04-23 JP JP2013002304U patent/JP3184595U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015113867A (ja) * | 2013-12-09 | 2015-06-22 | 特許機器株式会社 | 免震構造 |
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