JP3184593U - 粉末造形品の接合構造 - Google Patents

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健 樋口
博史 遠山
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株式会社栗本工業
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Abstract

【課題】分割された一対の分割造形部材同士の接着強度を高めることができる粉末造形品の接合構造を提供すること。
【解決手段】CADデータに基づいて、仕様範囲内で分割して形成された一対の分割造形部材2、3を、その接合面どうしを対向させて接着させる。この状態で、電熱ピン加熱キットに差し込まれた電熱ピン部材4を、分割造形部材2、3の接合部5を跨ぐように配置して加熱する。加熱された電熱ピン部材4は徐々に溶けるとともに押し込まれることによって分割造形部材2、3の接合部5を跨ぐように埋設される。電熱ピン加熱キットを電熱ピン部材4から脱着した後、電熱ピン部材4のキット差込部をニッパ等の工具で切断する。
【選択図】図1

Description

本考案は、粉末造形品、特に、分割された複数分割造形部品の接着強度を高めて接合することにより1個の完成された粉末造形品を形成する粉末造形品の接合構造に関する。
粉末造形品は、粉末材料の樹脂材料を、CO2 赤外線レーザーを照射することによって形成される。つまり、粉末造形で製造される所定の形状の部品は、CADデータに基づいて、放射エネルギーを樹脂材料の粉末材料に照射して所定の厚さの薄板状品として硬化させることにより先ず形成される。これを最下層の薄板状品とし、その上段から順に同様に形成された薄板状品を積層して形成するものである。
粉末造形品を形成する場合、通常、粉末造形機を使用することになるが、粉末造形機の使用範囲には、造形品の長さに沿って形成する最大長さが決められており、例えば、小型の粉末造型機の場合330mmや550mmであったり、また大型の粉末造形機の場合700mmであったりする。形成される造形品が、製造対象とする粉末造形機の使用範囲の長さより長い部品を形成しなければならなった場合には、2分割や3分割して形成することになる。つまり、1個の完成部品は、夫々分割された分割造形品の接合面同士を接合して完成されることになる。
従来、分割された分割造形品を接合する一つの方法は、分割された粉末造形品の対応する端面に夫々接着剤を塗布することによって行なわれていた。また、別の方法では、特許文献1に示されるように、接合される熱可塑性樹脂部相互間に凹凸部を備えた金属薄板を介在させて接合していた。
特開2007−8077号公報
分割された粉末造形品を接着剤で接着する場合、分割された粉末造形品の接着面に表面処理を行なうとともに接着剤で接着し、接着した意匠面・板裏面の数箇所を加熱溶着していたが、粉末造形品の接着強度が弱く、組み付けられた組付体の使用中に、接着された粉末造形品が接合面から割れ易い。
また、特許文献1による接合方法は、接合面に金属薄板が使用されることから、この粉末造形品を使用して組み付けられる組付体は、金属薄板を使用することによる弊害(例えば、通電による弊害や重量増大等)を生じるおそれがある。また、接合処理するコストも決して廉価ではない。
本願考案の粉末造形品の接合構造は、上記の課題を解決するために、以下のように構成するものである。すなわち、
本考案の請求項1記載に係る粉末造形品の接合構造は、粉末造形品を形成することにおいて、1個の部品を分割して造形された一対の分割樹脂部材を接合する粉末造形品の接合構造であって、分割された前記一対の分割樹脂部材の対向する接合面同士を跨ぐように、通電されて溶け込む複数の電熱ピンが点在して埋設されていることを特徴とするものである。
これによると、分割された分割樹脂部材の対向する面同士を接合させた状態で電熱ピンを、両者を跨ぐように配置させた後、通電により溶かすようにして埋設させる。この電熱ピンを、接合させる接合面に沿って複数箇所に跨ぐように埋設することによって両者の接着強度を増すことになる。また、電熱ピンを、市販されている電熱ピン用のキットで埋設処理すれば、接合作業を簡単に行なうことができる。さらに、電熱ピンは金属であっても、接合面に点在するだけであるから、金属薄板を介在する弊害(例えば、不必要な通電、重量増大等)はほとんどない。
請求項2記載の本願考案は、請求項1記載の考案に係るものであって、前記分割樹脂部材のそれぞれの接合面は、鉤状部を有して形成されていることを特徴としている。
これによれば、それぞれの分割樹脂部材の対向する接合面は、鉤状に形成することによって、接合される面積を多くとることができることから、その分、さらに接着強度を高くすることができる。
本考案の実施形態による粉末造形品の接合構造を示す斜視図である。 図1における粉末造形品の接合構造における電熱ピンを示す斜視図である。 分割造形部材同士を対向させる状態を示す作用図1である。 電熱ピン部材を電熱ピン加熱キットに差し込む状態を示す作用図2である。 電熱ピン部材を電熱ピン加熱キットで加熱させている状態を示す作用図3である。(a)は斜視図、(b)は断面図である。 電熱ピン部材を電熱ピン加熱キットから分離(a)し、電熱ピン部のキット差込部を切断(b)した状態を示す作用図である。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、一対の分割樹脂部材(以下、分割造形部材という。)を接合した状態を示す斜視図であり、図2は、両者を接合する電熱ピン(以下、電熱ピン部材という。)を示す斜視図である。
粉末造形部材1は、例えば、ポリプロピレン又はPA12ナイロンで形成された自動車の内装樹脂部品あるいは外装樹脂部品であり、長さ方向に長尺状に形成されている。粉末造形部材1は、所定の粉末造型機では使用範囲を超える長さであるため、粉末造形部材1を分割造形部材2及び分割造形部材3としてそれぞれ形成している。つまり、粉末造形部材1は、分割造形部材2(図1ではその一部を示している。)と分割造形部材3(図1ではその一部を示している。)を、図2に示すように、対向する分割面(以下、接合面ともいう)同士を電熱ピン部材4で接合することによって形成される。
分割造形部材2、3の分割面は、設計された粉末造形部材1のCADデータに基づいて設定され、図3に示すように、鉤状部Aを複数個所に形成して接合面の面積を多くしている。接合面の面積を増やすことによって、その分、接合面の接着強度を高くすることができる。分割された一対の分割造形部材2と分割造形部材3とは、それぞれの対向する接合面21、31に、上述の電熱ピン部材4を埋設することによって接合される。
図2に示す電熱ピン部材4は、複数の屈曲部4bを有して本体部4aが形成され、本体部4aの両端から、それぞれ同方向に立上るキット差込部4c、4cを備えている。キット差込部4c、4cは、図4に示す、例えば、旭産業株式会社製の電熱ピン加熱キット6により加熱される。
次に、この電熱ピン部材4で一対の分割造形部材2、分割造形部材3を接合する接合作用について説明する。先ず、図3に示すように、分割造形部材2の接合面21と分割造形部材3の接合面31とを長手方向に沿って対向させる。次に、図4に示すように、電熱ピン部材4を電熱ピン加熱キット6に差し込む。この際、電熱ピン加熱キット6のピン部6aには、ピン部6aの先端面からピン部6aの長手方向に沿って差込孔6bが形成されているため、電熱ピン部材4の一対のキット差込部4c、4cを一対のピン部6a、6aの差込孔6b、6bに差し込むことになる。
次に、図5に示すように、対向する分割造形部材2の接合する接合面21と分割造形部材3との接合面31とを隙間の生じないように合わせて接合部5を形成する。この際、接合部5の複数個所に接着剤を点付けにて塗布して両者を仮接合させておく。そして、接合部5の複数個所には電熱ピン加熱キット6に差し込まれた電熱ピン部材4を、図5(a)に示すように、接合部5を跨ぐように配置する。そして、電熱ピン加熱キット6に電源を接続して電熱ピン部材4のキット差込部4c、4cを押し込みながら加熱する。
キット差込部4c、4cで加熱された熱は、本体部4aに伝達され、本体部4aが加熱される。電熱ピン部材4は、電熱ピン加熱キット6で本体部4aが加熱されながら押圧されると、加熱されることによって徐々に溶かされ、図5(b)に示すように、分割造形部材2、3に埋設される。分割造形部材2と分割造形部材3とを跨いで埋設された電熱ピン部材4は、両者を強く接着することができる。
電熱ピン部材4の本体部4aのほぼ全体が分割造形部材2、3に埋設されると、電熱ピン加熱キット6の電源を切断し、図6(a)に示すように、電熱ピン部材4のキット差込部4c、4cから電熱ピン加熱キット6のピン部6a、6aを脱着する。電熱ピン加熱キット6を電熱ピン部材4から脱着すると、電熱ピン部材4は、キット差込部4cが立上った状態で残ることから、図6(b)に示すように、電熱ピン部材4のキット差込部4c、4cをニッパ等の工具で切り取る。これによって、電熱ピン部材4の本体部4aだけが分割造形部材2、分割造形部材3内を跨ぐように埋設されることになる。電熱ピン部材4を、接合部5の接合部5に沿って複数個所で溶かしながら埋設することによって、分割造形部材2と分割造形部材3との接着強度を高めることができる。
上述のように、分割された一対の分割造形部材2、3は、加熱された電熱ピン部材4が埋設されることによって、さらに両者の接着強度を高めることができる。電熱ピン部材4は、金属で形成されていても、一対の分割造形部材2、3の接合部5の接合面に点在して配置されることから、重量を増すわけではなく、また、粉末造形部材1の幅方向の両端部を通電させるものではないから、金属を使用することによる弊害はない。
また、一対の分割造形部材2、3のそれぞれの接合する接合面21、31を鉤状部Aとすることにより、接合面の接合面積を多くすることができ、接着強度を増やすことができる。
1、粉末造形部材
2、分割造形部材
3、分割造形部材
4、電熱ピン部材(電熱ピン)
5、接合部
6、電熱ピン加熱キット

Claims (2)

  1. 粉末造形品を形成することにおいて、1個の部品を分割して造形された一対の分割樹脂部材を接合する粉末造形品の接合構造であって、分割された前記一対の分割樹脂部材の対向する接合面同士を跨ぐように、通電されて溶け込む複数の電熱ピンが点在して埋設されていることを特徴とする粉末造形品の接合構造。
  2. 前記分割樹脂部材のそれぞれの接合面は、鉤状部を有して形成されていることを特徴とする請求項1記載の粉末造形品の接合構造。
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