JP3184343B2 - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

Info

Publication number
JP3184343B2
JP3184343B2 JP32523292A JP32523292A JP3184343B2 JP 3184343 B2 JP3184343 B2 JP 3184343B2 JP 32523292 A JP32523292 A JP 32523292A JP 32523292 A JP32523292 A JP 32523292A JP 3184343 B2 JP3184343 B2 JP 3184343B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
unit
key position
acc
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32523292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06178353A (ja
Inventor
俊明 河西
裕昭 坂本
俊幸 松▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP32523292A priority Critical patent/JP3184343B2/ja
Publication of JPH06178353A publication Critical patent/JPH06178353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3184343B2 publication Critical patent/JP3184343B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に搭載される多
重伝送装置であって、オーディオ装置、エアコン装置あ
るいはエンジン関係補器等の各種のアクチュエータが接
続された通信ユニットを多重通信線に接続して成る多重
伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車においては、電子制御の発
達に伴って搭載される電子機器が著しく増大し、それに
よって各電子器機間を結ぶ配線の肥大化、複雑化の問題
が顕著になって来ている。そこで、かかる問題を解決す
るため、複数の電子機器間の信号伝送を多重伝送で行な
う、つまり複数の電子機器用通信ユニットを共通の多重
通信線に接続し、各通信ユニット間の信号伝送を多重通
信で行なうことが検討され、実用化され始めている。
【0003】かかる自動車用の多重伝送装置として、従
来例えば特開平3-139093号公報に記載されているよう
に、各種のアクチュエータが接続された通信ユニットを
多重通信線に接続し、該多重通信線を介して各種の信号
を上記通信ユニットに送信して該通信ユニットに接続さ
れたアクチュエータの作動を制御すると共に、各通信ユ
ニットをバッテリ電源線に直接接続したものが提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のように、各通信ユニットに電力を供給するため
各通信ユニットをバッテリ電源線に直接接続したものに
おいては、各通信ユニットには常時バッテリ電源線から
電力が供給される状態となり、従ってもし通信系に異常
が生じて通信ユニットに接続されたアクチュエータの制
御が不可能となった場合、アクチュエータの作動を停止
させることができず、アクチュエータが不必要に作動し
続けたりあるいは不適切な作動をしてしまうという問題
が生じる。
【0005】本発明の目的は、上記事情に鑑み、通信系
に異常が生じた場合にも適宜通信ユニットに接続された
アクチュエータの作動を停止させることができる多重伝
送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる多重伝送
装置は、上記目的を達成するために、アクチュエータが
接続された複数の通信ユニットを多重通信線に接続して
成る多重伝送装置であって、イグニッションキースイッ
チのキー位置に対応した電源ラインを設け、上記複数の
通信ユニットを各々の通信ユニットに電力が供給される
べき上記イグニッションキースイッチのキー位置に対応
した上記電源ラインに接続し、上記イグニッションキー
スイッチのキー位置に応じて上記各電源ラインのオン・
オフを制御する電力供給制御ユニットと、上記多重通信
線を介して上記イグニッションキースイッチのキー位置
に応じて上記各通信ユニットに該通信ユニットに接続さ
れているアクチュエータの作動の可否信号を送信する作
動可否信号送信ユニットとを設けて成ることを特徴とす
る。
【0007】
【作用および発明の効果】本発明に係る多重伝送装置
は、上記の如く、イグニッションキースイッチのキー位
置に対応した電源ラインを設け、上記複数の通信ユニッ
トを各々の通信ユニットに電力が供給されるべき上記イ
グニッションキースイッチのキー位置に対応した上記電
源ラインに接続し、上記イグニッションキースイッチの
キー位置に応じて上記各電源ラインのオン・オフを制御
すると共に、上記イグニッションキースイッチのキー位
置に応じて上記各通信ユニットに該通信ユニットに接続
されているアクチュエータの作動の可否信号を送信する
ように構成されている。
【0008】従って、電源系に異常が生じた場合、例え
ば現時点におけるイグニッションキースイッチのキー位
置によれば電力を供給する必要のない通信ユニット(作
動させる必要のないアクチュエータが接続されている通
信ユニット)に対しても電源系の異常により電力が供給
され、その結果該通信ユニットに接続されたアクチュエ
ータの操作スイッチがオンになっている等の理由により
該アクチュエータが作動してしまうような場合において
も、イグニッションキースイッチのキー位置に応じて各
通信ユニットに上記の如き作動可否信号を送信すること
により、即ち現時点におけるイグニッションキースイッ
チのキー位置によれば電力を供給する必要のない通信ユ
ニットに対して該通信ユニットに接続されているアクチ
ュエータを作動させない様にする作動禁止信号を送信す
ることにより、該アクチュエータの作動を確実に停止さ
せることができる。
【0009】また、通信系に異常が生じた場合、例えば
現時点におけるイグニッションキースイッチのキー位置
によれば作動させる必要のないアクチュエータに対して
も通信系の異常により該アクチュエータの作動信号が送
信されてその作動信号を該アクチュエータが接続されて
いる通信ユニットが受信し、その結果該アクチュエータ
が不必要に作動してしまったり不適切な作動をしてしま
うような場合においても、上記の様にイグニッションキ
ースイッチのキー位置に応じて各電源ラインのオン・オ
フを制御することにより即ち現時点におけるイグニッシ
ョンキースイッチのキー位置によれば作動する必要のな
いアクチュエータが接続されている通信ユニットに対し
て電力を供給している電源ラインをオフとすることによ
り、該アクチュエータの作動を確実に停止させることが
できる。
【0010】即ち、上記の如く構成された多重伝送装置
によれば、通信系と電源系とでアクチュエータの作動管
理のため二重系を構成することができ、従って電源系に
異常が生じた場合は勿論のこと通信系に異常が生じた場
合にも確実にアクチュエータの作動を停止させることが
できる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。以下に説明する実施例は、本発
明を自動車の多重伝送装置であっていわゆるCSMA/
CD−AMP方式と称されるネットワークアクセス方式
を採用したものに適用した例である。ここでCSMA
(Carrier Sense Multiple Access)とは、各通信ユニッ
トが送信要求発生時に通信線の空きを確認して送信を行
なう方式を意味し、CD(Collision Detection)とは、
各通信ユニットは通信線の送信信号を監視し、信号の衝
突を検出すると再送制御をおこなう方式を意味し、AM
P(Arbitrationon Message Priority) とは、信号の衝
突時に優先度の高いメッセージは壊れないでそのまま送
信される方式を意味する。
【0012】図1は本発明に係る多重伝送装置の一実施
例を示すブロック図である。図示の実施例装置は、キー
位置がOFF,ACC,IG1,IG2,スタータの順
に配置されたロータリ式のイグニッションキースイッチ
を備えた自動車に搭載されたものであり、2重ラインか
らなる共通の多重通信線2と、図示しないバッテリに接
続されたバッテリ電源線4と、該バッテリ電源線4から
分岐された3本のキー位置対応電源ライン6,8,10
と、それぞれが多重通信部(多重IC)を有する多重通
信ユニット12,14,16,18,20,22とを備えて成る。
【0013】上記通信ユニット16は、イグニッションキ
ースイッチのキー位置が少なくともACCである場合
(ACCもしくはIG2,IG1である場合)に作動可
能状態とされるオーディオ装置等のACCアクチュエー
タ24が接続されたACCアクチュエータユニットであ
る。
【0014】上記通信ユニット18は、イグニッションキ
ースイッチのキー位置が少なくともIG2である場合
(IG2もしくはIG1である場合)に作動可能状態と
されるエアコン装置、パワーウインド装置、ワイパ装置
等のIG2アクチュエータ26が接続されたIG2アクチ
ュエータユニットである。
【0015】上記通信ユニット20は、イグニッションキ
ースイッチのキー位置が少なくともIG1である場合
(IG1もしくはスタータである場合)に作動可能状態
とされるエンジシン関係の補器からなるIG1アクチュ
エータ28が接続されたIG1アクチュエータユニットで
ある。
【0016】上記通信ユニット22は、アクチュエータと
してヘッドランプ等の各種のランプ類30が接続されたラ
ンプ類ユニットである。
【0017】上記通信ユニット12は、上記オーディオ装
置等のACCアクチュエータ24の操作を行なうオーディ
オ操作スイッチ等のACCアクチュエータ操作スイッ
チ、上記エアコン装置、パワーウインド装置、ワイパ装
置等のIG2アクチュエータ26の操作を行なうエアコン
操作スイッチ、パワーウインド操作スイッチ、ワイパ操
作スイッチ等のIG2アクチュエータ操作スイッチ、上
記ランプ類30の操作を行なうコンビスイッチ等の各種操
作スイッチ32が接続された操作スイッチユニットであ
り、この各種操作スイッチ32の操作情報を送信する。
【0018】上記通信ユニット14は、作動可否信号送信
ユニット34兼電力供給制御ユニット36であり、イグニッ
ションキースイッチ38が接続されると共に、この通信ユ
ニット14からは、上記イグニッションキースイッチ38の
キー位置ACC,IG2,IG1のそれぞれに対応する
上記3本のキー位置対応電源ライン即ちACC対応電源
ライン6,IG2対応電源ライン8およびIG1対応電
源ライン10が延設されている。
【0019】この通信ユニット14は、作動可否信号送信
ユニット34として、上記イグニッションキースイッチ38
のキー位置に応じて上記各通信ユニット16,18,20に接
続されている各アクチュエータ24,26,28の作動可否
(作動許可もしくは作動禁止)を知らせる作動可否信号
を送信すると共に、上記イグニッションキースイッチ38
のキー位置に応じてキー位置が今何であるかを知らせる
キー位置信号を送信する。
【0020】また、この通信ユニット14は、電力供給制
御ユニット36として、上記各キー位置対応電源ライン
6,8,10に設けられたドライバ40,42,44を備え、上
記イグニッションキースイッチ38のキー位置に応じてこ
れらのドライバ40,42,44を介して上記各キー位置対応
電源ライン6,8,10のオン・オフ制御を行なう。
【0021】上記各通信ユニット12,14,16,18,20,
22はいずれも上記多重通信線2に接続されている。上記
操作スイッチユニット12、通信ユニット14(作動可否信
号送信ユニット34兼電力供給制御ユニット36)およびラ
ンプ類ユニット22はそれぞれ直接上記バッテリ電源線4
に接続され、上記ACCアクチュエータユニット16は上
記ACC対応電源ライン6に、上記IG2アクチュエー
タユニット18は上記IG2対応電源ライン8に、上記I
G1アクチュエータユニット20は上記IG1対応電源ラ
イン10に接続されている。また、上記各キー位置対応多
電源ライン6,8,10は上記通信ユニット14が接続され
たバッテリ電源ライン4から分岐して配設されている。
【0022】上記各通信ユニット12,14,16,18,20,
22間の信号伝送は、上記多重通信線2を介して、時分割
分散制御方式であって上述のCSMA/CD−AMP方
式に基づく多重伝送により行なわれる。また、いずれか
の通信ユニットが送信した信号は全ての通信ユニットが
受信するように設定されている。
【0023】上記各通信ユニット16,18,20,22は、そ
れぞれ自己の通信ユニットに接続された各アクチュエー
タ24,26,28,30の作動を制御する制御部(CPU)を
備えた制御ユニットとして構成されている。即ち、上記
ACCアクチュエータユニット16は、上記多重通信線2
を介して受信した上記ACCアクチュエータ操作スイッ
チ32からの情報およびその他の各種の情報に基づいて上
記オーディオ装置等のACC対応アクチュエータ24の作
動を制御する。上記IG2アクチュエータユニット18
は、上記多重通信線2を介して受信した上記IG2アク
チュエータ操作スイッチ32からの情報およびその他の各
種の情報に基づいて上記エアコン装置等のIG2対応ア
クチュエータ26の作動を制御する。上記IG1アクチュ
エータユニット20は、上記多重通信線2を介して受信し
た各種の情報に基づいて上記エンジン関係の補器からな
るIG1アクチュエータ28の作動を制御する。上記ラン
プ類ユニット22は、上記多重通信線2を介して受信した
上記コンビスイッチ32からの情報およびその他の各種の
情報に基づいて上記ランプ類30の作動を制御する。
【0024】次に、上記通信ユニット14即ち作動可否信
号送信ユニット34兼電力供給制御ユニット36の作動につ
いて、図2に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0025】まず、S1でイグニッションキー32のキー
位置がACCであるか否かを判断する。キー位置がAC
CであればS2に進み、ACC電源ラインオン信号を出
力してドライバ40によりACC電源ライン6のみをオン
状態とし、該電源ライン6に接続されているACCアク
チュエータユニット16に電力を供給し、該ユニット16に
接続されているACCアクチュエータ24を作動可能状態
とする。
【0026】また、S3においてキー位置がIG2,I
G1になって初めて作動可能状態とされるべきIG2ア
クチュエータ26およびIG1アクチュエータ28に対する
オフ信号(作動禁止信号)を出力し、このオフ信号は上
記多重通信線2を介してIG2アクチュエータユニット
18およびIG1アクチュエータユニット20に送信され、
両ユニット18,20はそれらのオフ信号を受信して自ユニ
ット18,20に接続されているIG2およびIG1アクチ
ュエータ26,28の制御を停止し、該アクチュエータ26,
28が作動しないようにする。
【0027】上記S1でキー位置がACCでなかった場
合は、S4でキー位置がIG2か否かを判断する。キー
位置がIG2であればS5に進み、ACCおよびIG2
電源ラインオン信号を出力してドライバ40,42によりA
CC電源ライン6およびIG2電源ライン8のみをオン
状態とし、両電源ライン6,8に接続されているACC
およびIG2アクチュエータユニット16,18に電力を供
給し、両ユニット16,18に接続されているACCおよび
IG2アクチュエータ24,26を作動可能状態とする。
【0028】また、S6においてキー位置がIG1にな
って初めて作動可能状態とされるべきIG1アクチュエ
ータ28に対するオフ信号を出力し、このオフ信号は上記
多重通信線2を介してIG1アクチュエータユニット20
に送信され、該ユニット20はそのオフ信号を受信して自
ユニット20に接続されているIG1アクチュエータ28の
制御を停止し、該IG1アクチュエータ28が作動しない
ようにする。
【0029】上記S4でキー位置がIG2でなかった場
合は、S7でキー位置がIG1か否かを判断する。キー
位置がIG1であればS8に進み、ACC,IG2およ
びIG1電源ラインオン信号を出力してドライバ40,4
2,44により各電源ライン6,8,10をオン状態とし、
各電源ライン6,8,10に接続されているACC,IG
2およびIG1アクチュエータユニット16,18,20に電
力を供給し、各ユニット16,18,20に接続されているA
CC,IG2およびIG1アクチュエータ24,26,28を
作動可能状態とする。
【0030】上記S7でキー位置がIG1でなかった場
合は、S9でキー位置がスタータか否かを判断する。キ
ー位置がスタータであればS10に進み、IG1電源ライ
ンオン信号を出力してドライバ44によりIG1電源ライ
ン10のみをオン状態とし、該電源ライン10に接続されて
いるIG1アクチュエータユニット20に電力を供給し、
該ユニット20に接続されているIG1アクチュエータ28
を作動可能状態とする。
【0031】また、S11においてキー位置がACC,I
G2になって初めて作動可能状態とされるべきACCお
よびIG2アクチュエータ24,26に対するオフ信号を出
力し、このオフ信号は上記多重通信線2を介してACC
およびIG2アクチュエータユニット16,18に送信さ
れ、両ユニット16,18はそれらのオフ信号を受信して自
ユニット16,18に接続されているACCおよびIG2ア
クチュエータ24,26の制御を停止し、該アクチュエータ
24,26が作動しないようにする。
【0032】なお、キー位置がスタータのときはエンジ
ンを始動させるときであり、エンジン始動に必要なIG
2アクチュエータ28(エンジン関係の補器)のみを作動
させ、ACCアクチュエータ24やIG2アクチュエータ
26の作動は一時的に中止させるので、IG1電源ライン
10のみをオン状態とする。また、このキー位置がスター
タの場合は、IG1電源ライン10をオン状態として上記
エンジン関係の補器を作動可能状態とすると共に、さら
にIG1アクチュエータユニット20は上記作動可否信号
送信ユニット34から多重通信線2を介して送信されるキ
ー位置がスタータである旨のキー位置信号を受信してエ
ンジン始動に必要な上記補器28を適宜作動させる制御を
行なう。
【0033】上記S9でキー位置がスタータでなかった
場合は、結局キー位置はOFFであり、その場合はいず
れの電源ライン6,8,10に対してもオン信号を出力す
ることなくS12に進み、そこでキー位置がACC,IG
2およびIG1になって初めて作動可能状態とされるべ
きACC,IG2およびIG1アクチュエータ24,26,
28に対するオフ信号を出力し、このオフ信号は上記多重
通信線2を介してACC,IG2およびIG1アクチュ
エータユニット16,18,20に送信され、各ユニット16,
18,20はそれらのオフ信号を受信して自ユニット16,1
8,20に接続されているACC,IG2およびIG1ア
クチュエータ24,26,28の制御を停止し、該アクチュエ
ータ24,26,28が作動しないようにする。
【0034】本多重伝送装置は以上の様に構成されてい
るので、電源系に異常が生じ、例えばキー位置がACC
であるにも拘らずIG2およびIG1電源ライン8,10
が誤ってオン状態になってIG2およびIG1アクチュ
エータユニット16,18に電力が供給され、かつIG2お
よびIG1アクチュエータ操作スイッチ32がオンになっ
ていた場合であっても、IG2およびIG1アクチュエ
ータ26,28に対するオフ信号により該IG1およびIG
2アクチュエータ26,28の作動を確実に停止させること
ができる。
【0035】また、キー位置がIG2であるにも拘らず
IG1電源ライン10が誤ってオン状態になった場合であ
っても、同様にIG1アクチュエータ28に対するオフ信
号により該IG1アクチュエータ28の作動を確実に停止
させることができる。また、キー位置がスタータである
にも拘らずACC,IG2電源ライン8,10が誤ってオ
ン状態になった場合であっても、同様にACCおよびI
G2アクチュエータ24,26に対するオフ信号により該A
CCおよびIG2アクチュエータ24,26の作動を確実に
停止させることができる。
【0036】また、キー位置がオフであるにも拘らずA
CC,IG2もしくはIG1電源ライン6,8,10が誤
ってオン状態になった場合であっても、同様にACC,
IG2およびIG1アクチュエータ24,26,28に対する
オフ信号により該ACC,IG2およびIG1アクチュ
エータ24,26,28の作動を確実に停止させることができ
る。
【0037】また、通信系に異常が生じ、例えばキー位
置がACCである場合においてIG2もしくはIG1ア
クチュエータユニット18,20にIG2もしくはIG1ア
クチュエータ26,28を作動させる作動信号が誤って入力
されても、上記電源ラインオン信号によりACC電源ラ
イン6のみがオンとされIG2およびIG1電源ライン
8,10はオフとされているので、上記ユニット18,20に
よるIG2およびIG1アクチュエータ26,28の作動制
御は行なわれず、該IG2およびIG1アクチュエータ
26,28の作動は停止せしめられる。
【0038】また、キー位置がIG2である場合におい
てIG1アクチュエータユニット20にIG1アクチュエ
ータ28を作動させる作動信号が誤って入力されても、上
記電源ラインオン信号によりACCおよびIG2電源ラ
イン6,8のみがオンとされIG1電源ライン10はオフ
とされているので、上記ユニット20によるIG1アクチ
ュエータ28の作動制御は行なわれず、該IG1アクチュ
エータ28の作動は停止せしめられる。
【0039】また、キー位置がスタータである場合にお
いてACCもしくはIG2アクチュエータ16,18にAC
CもしくはIG2アクチュエータ24,26を作動させる作
動信号が誤って入力されても、上記電源ラインオン信号
によりIG1電源ライン10のみがオンとされACCおよ
びIG2電源ライン6,8はオフとされているので、上
記ユニット16,18によるACCおよびIG2アクチュエ
ータ24,26の作動制御は行なわれず、該ACCおよびI
G2アクチュエータ24,26の作動は停止せしめられる。
【0040】なお、上記キー位置がACC,IG2,ス
タータ,OFFである場合に作動可否信号送信ユニット
34から送信されるアクチュエータに対するオフ信号は、
それぞれキー位置がACCであるにも拘らずIG2,I
G1電源ライン8,10がオンに、キー位置がIG2であ
るにも拘らずIG1電源ライン10がオンに、キー位置が
スタータであるにも拘らずACC,IG2電源ライン
6,8がオンに、キー位置がオフであるにも拘らずAC
C,IG2,IG1電源ライン6,8,10がオンになっ
ている場合に有効に機能するものである。
【0041】次に、上記各通信ユニット12,14,16の電
源バックアップについて説明する。各通信ユニット12,
14,16は、それぞれバックアップ用電源として図1中に
破線で示す様に、IG1電源ライン10、IG1電源ライ
ン10およびACC電源ライン6に接続されている。ま
た、上記電力供給制御ユニット36は、各キー位置対応電
源ライン6,8,10の断線を検出する断線検出機能を有
している。
【0042】この電力供給制御ユニット36は、キー位置
がACCの場合はACC電源ライン6が断線しているか
否かを判断し、断線していなければ前述の様にACC電
源ライン6をオンにすると共に、断線していればIG1
電源ライン10をオンにしてこのIG1電源ライン10から
ACCアクチュエータユニット16にバックアップ電力を
供給し、ACCアクチュエータ24の作動を可能にする。
この場合、上述の様に作動可否信号送信ユニット34から
はキー位置がACCであることに対応してIG2,IG
1アクチュエータ26,28に対するオフ信号が出力されて
いるので、IG1電源ライン10がオンになってもIG2
およびIG1アクチュエータ26,28が作動する虞れはな
い。
【0043】また、キー位置がIG2の場合はACCお
よびIG2電源ライン6,8が断線しているか否かを判
断し、断線していなければ前述の様にACCおよびIG
2電源ライン6,8をオンにし、ACCもしくはIG2
電源ライン6,8が断線していればバックアップ用とし
てIG1電源ライン10をオンにし、かつ上述の様に作動
可否信号送信ユニット34からキー位置がIG2であるこ
とに対応してIG1アクチュエータ28に対するオフ信号
が出力される。
【0044】また、キー位置がIG1である場合は、元
々ACC,IG2,IG1電源ライン6,8,10の全て
をオンにするので、例えばACCやIG2電源ライン
6,8が断線していてもACCおよびIG2アクチュエ
ータユニット16,18にはIG1電源ライン10からバック
アップ電力が供給され、IG1電源ライン10が断線して
いてもIG1アクチュエータユニット20にはACC電源
ライン6からバックアップ電力が供給される。
【0045】また、キー位置がスータである場合も同様
であるが、この場合について図3のフローチャート(こ
れは図2中の破線で囲ったS9,S10のステップに対応
する)を参照しながら説明すると、S7でNOのときS
21に進み、このS21でキー位置がスタータであるか否か
を判断し、スタータの場合はS22に進んでIG1電源ラ
イン10が断線か否かを判断し、断線でなければS23でI
G1電源ライン10をオンにし、断線であればS24でバッ
クアップ用のACC電源ライン6をオンにし、続いて前
述のS11に進んでACCおよびIG2アクチュエータ2
4,26に対するオフ信号を出力し、S21でスタータでな
ければ前述のS12に進み、ACC,IG2およびIG1
アクチュエータ24,26,28に対するオフ信号を出力す
る。
【0046】上記構成によって、キー位置対応電源ライ
ン6,8,10のいずれかが断線した場合にもその断線し
た電源ラインに接続されているアクチュエータの作動を
確保することができる。
【0047】次に、図4を参照しながら本発明に係る多
重伝送装置の他の実施例について説明する。
【0048】前述の実施例は作動可否信号送信ユニット
34と電力供給制御ユニット36とを1つの通信ユニット14
により構成していたが、この実施例ではそれらのユニッ
ト34,36を別個に構成し、それぞれを多重通信線2に接
続し、かつイグニッションキースイッチ38を作動可否信
号送信ユニット34に接続して成る。
【0049】この場合、作動可否信号送信ユニット34
は、イグニッションキースイッチ38のキー位置に基づい
て前述のキー位置に応じたアクチュエータの作動可否信
号とキー位置信号とを送信する。また、電力供給制御ユ
ニット36は、そのキー位置信号を多重通信線2を介して
受信し、キー位置に応じて前述の電源ラインオン・オフ
制御を行なう。
【0050】また、図4には示していないが、この実施
例においても、図1に示す各種操作スイッチ32が接続さ
れた操作スイッチユニット12が多重通信線2に接続され
ている。
【0051】本発明に係る多重伝送装置は、上記実施例
に限定されるものではなく、種々の変更態様を取り得
る。例えば、イグニッションキースイッチ38は、要はそ
のキー位置信号がそれを必要とする各通信ユニット16,
18,20,34,36に直接的にあるいは多重通信線2を介し
て送信されれば良く、従って図示しない別個独立の通信
ユニット、図1に示す通信ユニット12、図2に示す通信
ユニット36あるいはその他の適当な通信ユニットに接続
することができる。
【0052】なお、イグニッションキースイッチ38を電
力供給制御ユニット36以外に接続した場合は、通信系の
異常が発生した場合電力供給制御ユニット36はキー位置
信号を受信できなかったり誤ったキー位置信号を受信す
ることとなるが、その場合は通信系の異常を電力供給制
御ユニット36自身が知ることができるので、該電力供給
制御ユニット36は例えば全てのキー位置対応電源ライン
6,8,10をオフにすることができる。
【0053】また、各種操作スイッチ32も、要はその操
作スイッチの操作信号がそれを必要とする各通信ユニッ
ト16,18,20に直接的にあるいは多重通信線を介して送
信されれば良く、従ってACCアクチュエータ操作スイ
ッチ、IG2アクチュエータ操作スイッチおよびコンビ
スイッチはそれぞれACC,IG2およびランプ類ユニ
ット16,18,22に直接接続しても良いし、その他の適当
な通信ユニットに接続しても良い。
【0054】また、各通信ユニット16,18,20は、上記
図1および図4に示す実施例では各種情報に基づいてア
クチュエータ制御信号を演算する制御部(CPU)を備
えた制御ユニットとして構成されているが、各アクチュ
エータ24,26,28の作動を制御する上記制御信号を演算
する制御部は別個の図示しない通信ユニットに設け、該
通信ユニットから送信された制御信号を受信してそれに
基づいて各アクチュエータ24,26,28を駆動するだけの
単なる通信ユニット(駆動ユニット)として構成するこ
とも可能である。
【0055】また、上記図1および図4に示す実施例に
おいては、各キー位置に対応してそれぞれ1つの通信ユ
ニット16,18,20を設け、ACCアクチュエータ24は全
てACCアクチュエータユニット16に、IG2アクチュ
エータ26は全てIG2アクチュエータユニット18に、I
G1アクチュエータ28は全てIG1アクチュエータユニ
ット20に接続しているが、各キー位置に対応する通信ユ
ニットを複数設け、各キー位置に対応するアクチュエー
タをそれらの複数の通信ユニットに適宜分割して接続し
ても良い。
【0056】また、各通信ユニット16,18,20のバック
アップ用電源への接続は適宜に行なうことができる。例
えば必要なユニットのみバックアップ用電源に接続する
ことができ、あるいはバックアップ用電源としていかな
る電源ライン(バッテリ電源ラインも含む)に接続する
かは適宜に決定することができる。
【0057】さらに、イグニッションキースイッチも例
えばOFF,ACC,IG2,IG1,スタータという
キー位置態様以外のキー位置態様のものを採用すること
ができ、その場合はそのキー位置態様に応じた装置構成
とすることができる。
【0058】また、上記作動可否信号送信ユニット34か
ら送信される作動可否信号は同ユニット34から送信され
るキー位置信号によって構成しても良い。この場合は、
各通信ユニット16,18,20はそれぞれがキー位置信号に
対して自ユニットに接続されているアクチュエータ24,
26,28の作動を許可すべきか禁止すべきかを予めプログ
ラムされていることが必要であり、作動可否の態様は前
述の実施例の通りである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重伝送装置の実施例を示すブロ
ック図
【図2および図3】図1に示す実施例の作動手順を示す
フローチャート
【図4】本発明に係る多重伝送装置の他の実施例を示す
ブロック図
【符号の説明】
2 多重通信線 6,8,10 キー位置対応電源ライン 16,18,20 通信ユニット 24,26,28 アクチュエータ 34 作動可否信号送信ユニット 36 電力供給制御ユニット 38 イグニッションキースイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−113730(JP,A) 特開 平3−139938(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16 H04L 12/40 - 12/46 B60R 16/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータが接続された複数の通信
    ユニットを多重通信線に接続して成る多重伝送装置であ
    って、 イグニッションキースイッチのキー位置に対応した電源
    ラインを設け、上記複数の通信ユニットを各々の通信ユ
    ニットに電力が供給されるべき上記イグニッションキー
    スイッチのキー位置に対応した上記電源ラインに接続
    し、上記イグニッションキースイッチのキー位置に応じ
    て上記各電源ラインのオン・オフを制御する電力供給制
    御ユニットと、上記多重通信線を介して上記イグニッシ
    ョンキースイッチのキー位置に応じて上記各通信ユニッ
    トに該通信ユニットに接続されているアクチュエータの
    作動の可否信号を送信する作動可否信号送信ユニットと
    を設けて成ることを特徴とする多重伝送装置。
JP32523292A 1992-12-04 1992-12-04 多重伝送装置 Expired - Fee Related JP3184343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32523292A JP3184343B2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 多重伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32523292A JP3184343B2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 多重伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06178353A JPH06178353A (ja) 1994-06-24
JP3184343B2 true JP3184343B2 (ja) 2001-07-09

Family

ID=18174506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32523292A Expired - Fee Related JP3184343B2 (ja) 1992-12-04 1992-12-04 多重伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3184343B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020522A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Autonetworks Technologies Ltd 車載電力供給制御装置
CN104029645B (zh) * 2014-03-12 2016-02-03 武汉英泰斯特电子技术有限公司 实现低功耗的车辆远程控制系统及该系统的控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06178353A (ja) 1994-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003304265A (ja) 通信システム
JP2961684B2 (ja) 車載多重伝送システム
JPH04219099A (ja) 車載用通信装置
WO2021020257A1 (ja) 車載電源システム
CN113632424B (zh) 车载通信系统,车载中继装置及车载控制装置
JP3184343B2 (ja) 多重伝送装置
JP2791169B2 (ja) 自動車用集約配線システム
EP1359057B1 (en) Vehicle data transmission system with link redundancy
JP2002316598A (ja) データ通信バックアップシステム
US20220266799A1 (en) In-vehicle power supply system
JP3317887B2 (ja) 自動車の遠隔制御システム
CN111674379A (zh) 一种电子驻车控制系统
JPH04275740A (ja) 車載用多重伝送装置
JP4240781B2 (ja) 移動体用多重伝送装置
JP3059757B2 (ja) 車載用多重伝送システム
JP3293697B2 (ja) 車両の監視制御データ転送装置
JP3247209B2 (ja) 多重伝送装置
WO2022244332A1 (ja) 電子モジュール
JP4961075B2 (ja) プログラム式モニタシステム、特にいわゆるハンズフリーモニタシステムが設けられた自動車用安全装置
KR100349860B1 (ko) 차량용 전원 분배장치
JP3583011B2 (ja) 車両の通信制御装置
JP2002261780A (ja) ノード保護システム及びノード保護装置
JP4000873B2 (ja) サーボシステムおよびその制御方法
JPH09118182A (ja) 自動車における電装品制御装置
JP2628808B2 (ja) パワーウインド制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080427

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090427

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090427

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees