JP3183981B2 - 塵芥収集車 - Google Patents

塵芥収集車

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JP3183981B2
JP3183981B2 JP01389293A JP1389293A JP3183981B2 JP 3183981 B2 JP3183981 B2 JP 3183981B2 JP 01389293 A JP01389293 A JP 01389293A JP 1389293 A JP1389293 A JP 1389293A JP 3183981 B2 JP3183981 B2 JP 3183981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なる種類の塵芥を混
合した状態ではなく、分別して収集するようにした塵芥
収集車に関する。
【0002】
【従来の技術】このように異なる種類の塵芥を分別して
収集する塵芥収集車としては、例えば、特願平4−74
371号出願に開示されているものがある。この公報の
塵芥収集車の車体に載置された塵芥収容箱の上面には、
これの車幅の中央部付近に基部が車両の前後方向に延び
る軸に枢支されて上方に開閉自在である蓋体が設けられ
ている。この蓋体の先端側には、一対のロッドの基部が
枢支されており、収容箱の側部下方において、これらロ
ッドの先端部に、バケットの上部が枢支されている。さ
らに、このバケットには、車両の前後方向に一対のロー
ラが突設されており、これらローラを案内するためのガ
イドレールが収容箱の上下方向に延ばされ、上側では内
方に向けて半円状に屈曲されている。これにより、分別
された塵芥がバケットに投入され、蓋体がその基部を中
心として回動されると、これに伴って、一対のロッドが
回動しながら移動し、ローラがガードレールに案内され
ながらバケットが持上げられる。ローラがガイドレール
上方の半円状の屈曲部に到達すると、バケットが反転さ
れてバケット内の塵芥が収容箱内に投入される。なお、
この塵芥収容箱内の塵芥を排出する際には、この塵芥収
容箱が側方に移動して傾動(ダンプ)され、側部に設け
られた煽扉が回動して開けられて、塵芥が排出される。
【0003】また、異なる種類の塵芥を分別して収集す
る他の塵芥収集車としては、例えば、実開平2−438
04号公報に開示されているものがある。この公報の収
集車では、塵芥収容室が車両の前後方向に3個の収容室
に区画されており、収容室の上面には、各々、車両の前
後方向の軸に枢支されて上下に開閉する蓋体が設けられ
ている。収容室の側方では、この蓋体の先端に油圧シリ
ンダーが吊持されており、収容室の側部下方において、
各々、バケットが油圧シリンダーにより支持されてい
る。これらバケットには、各々、一対のローラが車両の
前後方向に突設されており、これらのロ−ラを案内する
ガイドレールが各々の収容室の上下方向に延ばされて上
側で略水平方向に屈曲されている。これにより、各収容
室の上部の蓋体が開けられ、油圧シリンダーがそのピス
トンを退動させると、ローラがガイドレールに案内され
ながらバケットが持上げられ、ローラが上部の略水平部
に到達すると、バケットが反転されて、バケット内の塵
芥が収容室内に投入される。このような3個の収容室内
への塵芥の積込みは、各々別々に行われている。なお、
収容室内の塵芥を排出する際には、収容箱全体が後方向
に傾動(ダンプ)され、収容箱後面の煽扉、又は収容箱
を車両の前後方向に仕切る隔壁が順次開かれて、各収容
室ごとに塵芥が排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者(特願平4−74371号出願)に開示された塵芥収
集車にあっては、バケットが反転される位置が塵芥収容
箱の側壁の近くの上部であるため、反転時にバケットか
ら落下された塵芥は、塵芥収容箱の一方の側壁近くに積
み重ねらえることが多く、塵芥収容箱内の反対側の側壁
の方には、塵芥が集められにくく、塵芥が片寄ってしま
うことがあるという問題がある。このような問題は、塵
芥収容箱が比較的深い場合には、塵芥は落下する時点で
収容箱内の他方の側にも移動することがあるため、比較
的問題になることは少ない。しかし、塵芥収容箱が比較
的浅い場合には、塵芥は落下時点で他方の側に移動する
ことが少なく、片寄りが著しいものとなっており、その
結果、塵芥収容箱内に塵芥を積込めないスペースがで
き、塵芥の積込み効率が悪くなっている。
【0005】また、上記後者(実開平2−43804号
公報)に開示された塵芥収集車においても、バケットが
反転される位置が塵芥収容箱の側壁の近くの上部である
ため、塵芥が収容箱内の一方の側にのみ片寄ることが多
い。しかも、この収集車では、塵芥収容箱内で区画され
た各収容室ごとに、各々のバケットが昇降されるように
されている。そのため、これの構成が複雑であると共
に、車両重量の増加につながり、ひいては、塵芥の積載
量が低下するという問題がある。
【0006】本発明の目的は、上述した問題点を解決す
るためのものであって、異なる種類の塵芥の分別積込み
時の片寄りを防止して塵芥の積込み効率を著しく向上す
ると共に、構成が簡易で軽量でありながら分別収集する
ことができ、ひいては塵芥積載量を増加することができ
る塵芥収集車を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明による塵芥収集車は、塵芥収容箱を車両の後
方向に傾動自在に塵芥収容箱後部を枢支し、塵芥収容箱
が傾斜した状態で塵芥収容箱の後側の塵芥排出口からこ
れの煽扉を開成して塵芥を排出する塵芥収集車におい
て、上記塵芥収容箱の内部を車両の前後方向に複数の収
容室に区画し、塵芥収容箱の両側壁上方に枢支されて前
後方向に回動自在である複数の隔壁と、各隔壁を塵芥収
容箱の床に対してロックするロック装置と、上記複数の
収容室の上方に開口された投入口と、塵芥収容箱の前後
方向に延びる枢軸に枢支され、上下に回動して上記投入
口を開閉する天蓋と、各収容室に配されて天蓋の枢軸に
固着された複数の板状部材と、上記天蓋の側方端部に枢
支されて側方に延びるロッドと、ロッドの先端部に懸架
されて塵芥収容箱の側部下方に配され、収容室の複数の
収容室に対応して前後方向に区画された複数のバケット
室を有するバケットと、このバケットに前後方向に軸着
され所定間隔離間された2個のローラと、これら2個の
ローラを嵌合して案内するように断面略コ字状に形成さ
れ、塵芥収容箱の側部下方から側部上方を介して投入口
上方で塵芥収容箱の車幅略中央まで延ばされて終端し、
この上方部位の幅がローラの径より大きくされている共
に、終端部近傍が下方に湾曲されたガイドレールとを具
備することを特徴としている。
【0008】
【作用】塵芥収容箱が前後方向に複数の収容室に区画さ
れ、収容箱の側部下方に設けられた1個のバケットが収
容室に対応して複数のバケット室に区画されている。さ
らに、天蓋の開成と同時にロッドが回動移動し、これに
伴って、1個のバケットが持上げられ、このバケットが
反転されてバケットの各バケット室の各塵芥が塵芥収容
箱の各収容室に投入されることができる。そのため、複
数のバケット並びにこれらを各々別々に昇降する機構が
必要とされず、構成が簡易で軽量でありながら分別収集
することができ、ひいては、塵芥積載量を増加すること
ができる。
【0009】また、天蓋の開成と同時にロッドが回動移
動してバケットが持上げられる際には、バケットの2個
のローラが、塵芥収容箱の側部下方から側部上方を介し
て投入口上方まで延びて終端したガイドレールに沿って
案内される。特に、このガイドレールは、側部上方から
投入口上方で塵芥収容箱の車幅略中央の終端手前までの
部位では、その幅がローラの径より大きくされている。
2個のローラがこの部位を案内されるときには、バケッ
トは前傾することが防止され、その姿勢は後下りの状態
で維持され、塵芥の排出が防止され、その後、ガイドレ
ールは終端部近傍で下方に湾曲されているため、バケッ
トは反転される。すなわち、バケットは、投入口上方で
塵芥収容箱の車幅略中央までは後下りの姿勢に維持さ
れ、車幅略中央の終端近傍で反転される。そのため、バ
ケット内の塵芥は塵芥収容箱の車幅略中央で収容箱内に
投入され、塵芥が収容箱の片側にのみ片寄ることが効果
的に防止できれ、塵芥の積込み効率を著しく向上でき
る。
【0010】さらに、塵芥が順次積込まれると、各収容
室では、略中央部を頂上として山なりに塵芥が積層され
ていく。この塵芥の頂上が各収容室の天井に近付いたと
きには、天蓋の枢軸に固着された板状部材が天蓋と共に
回動して、塵芥の山を崩し、各収容室の両側に塵芥が振
り向けられる。これにより、塵芥の充填効率が向上され
る。さらに、この板状部材の幅が調整されることによ
り、分別塵芥の大部分を占める瓶、缶類の塵芥が適切に
落下され、塵芥の充填効率を一層向上できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例による塵芥収集車を
図面を参照して説明する。図1乃至図6に示すように、
車体1の前部には、運転室2が設けられ、後部には、異
なる種類の塵芥、例えば、色違いの瓶、缶を分別して収
集するため、車両の前後方向に区画された複数の収容室
4を有する塵芥収容箱3が設けられている。この塵芥収
容箱3の側部下方には、複数の収容室4に対応して前後
方向に区画された複数のバケット室6を有するバケット
5が設けられている。これにより、このバケット5の各
バケット室6に異なる種類の塵芥が分別して投入される
と、図2乃至図3に示すように、バケット5が持上げら
れて、各バケット室6の塵芥が対応する塵芥収容箱3の
各収容室4に投入されて収容される。なお、塵芥収容箱
3から塵芥が排出される際には、図4に仮想線で示すよ
うに、塵芥収容箱3が後方向に傾動(ダンプ)して、各
収容室4の塵芥が順次排出される。
【0012】塵芥収容箱3の上面には、全ての収容室4
にわたる投入口7が設けられており、図5に示すよう
に、塵芥収容箱3の車幅寸法の半分より若干大きい幅を
有する天蓋8が、塵芥収容箱3の前壁9と後壁10との
間で前後方向に延びる枢軸11に固着されている。この
枢軸11の前端および後端には、図5,6に示すよう
に、アーム12a,12bの基端が固着されており、こ
れらのアーム12a,12bの先端には、油圧シリンダ
ー13a,13bが連結されている。そのため、これら
油圧シリンダー13a,13bが伸縮されると、アーム
12a,12bが回動され、天蓋8が上下方向に回動さ
れて投入口7が開閉される。
【0013】この塵芥収容箱3の内部は、塵芥収容箱の
両側壁15,16の上方に枢支されて前後方向に回動自
在である複数の隔壁17によって、複数の収容室4に区
画されている。この隔壁17は床面18に対してロック
されるが、このロック装置19の詳細は、図7に示され
ている。このロック装置19では、隔壁17内には、上
下方向に延びるロックピン20がガイド20aにより案
内されて上下方向移動自在に収納されている。このロッ
クピン20の下端は、床面18に設けられた孔(図示
略)に挿入自在に構成されている。一方、隔壁17の上
方では、収容箱3に固着されたブラケット22の軸23
に、油圧シリンダー24が回動自在に取付けられてお
り、また、このブラケット22の軸26に、2個のアー
ム部25a,25bを有するベルクランク25が回動自
在に取付けられている。このベルクランク25のアーム
部25aの先端は、油圧シリンダー24のピストン24
aに、ピン結合されている一方、アーム部25bの先端
は、下端側がロックピン20の上端にピン結合されたリ
ンク部材27の上端にピン結合されている。
【0014】したがって、図7に実線で示すように、油
圧シリンダー24がピストン24aを伸長させると、ベ
ルクランク25が軸26を中心として回動され、アーム
部25bが回動され、リンク部材27が下方に移動さ
れ、ロックピン20が下方に向けて移動され、このロッ
クピン20の下端が床面18の孔(図示略)に挿入され
る。これにより、隔壁17が床面18に対してロックさ
れる。一方、図7に仮想線で示すように、油圧シリンダ
ー24がピストン24aを収縮させると、ベルクランク
25は逆に回転され、アーム部24bが上方に向けて回
動され、リンク部材27が上方に移動され、ロックピン
20が持上げられ、ロックピン20の下端が床面18の
孔(図示略)から引き抜かれる。これにより、隔壁17
の床面に対するロックが解除される。
【0015】さらに、図6に示すように、塵芥収容箱3
の後壁9には、この後壁9の塵芥排出口を開閉するため
の煽扉28がその上部で2個のヒンジ29,29により
回動自在に取付けられている。この煽扉28の下部は、
図6,8に示すように、ロック装置30によりロックさ
れるように構成されている。このロック装置30では、
煽扉28の下端に、一対のアイボルト31,31が設け
られており、これらのアイボルト31,31に各々ロッ
ク係合する一対のフック32,32が車体1の床下の枢
軸33に回転自在に支持されている。
【0016】さらに、図8に示すように、このロック装
置30の駆動機構として、一対のフック32,32を同
時に駆動する油圧シリンダー34が、床面18から下方
に延びたブラケット35にその基端を回動自在にして固
着されている。この油圧シリンダー34のピストン34
aの先端は、枢軸36に回動自在に支持された第1アー
ム部材37の下部に回転自在に連結されている。この枢
軸36には、第2アーム部材38が回転自在に設けられ
ており、さらに、この第2アーム部材38の下端は、長
さ調整自在のロッド39の先端に回動自在にピン結合さ
れている。このロッド39の基端は、フック32の突出
部32aに回転自在にピン結合されている。
【0017】したがって、油圧シリンダー34のピスト
ン34aが、図8に示すように、収縮されると、第1及
び第2アーム部材37,38を介して、ロッド39が図
8の左方に移動され、フック32が回動してアイボルト
31にロック係合される。一方、油圧シリンダー34の
ピストン34aが伸長されると、ロッド39が図8の右
方に移動され、フック32が回動してアイボルト31と
のロック係合が解除される。
【0018】次に、図4に示すように、バケット5は、
複数の仕切板41によって、上述した複数のバケット室
6に区画されている。このバケット5は、前端面及び後
端面の各々において、上端側が天蓋8の先端に回動自在
に連結された一対のロッド42,42の下端に回動自在
に支持されている。すなわち、図10に示すように、バ
ケット5の前端面及び後端面の各々には、一対のピン4
3a,43bが取付けられており、このピン43bに、
ロッド42の下端のボス44が回動自在に連結されてい
る。これによって、天蓋8とバケット5とが、ロッド4
2,42を介して互いに連動するようになされている。
【0019】これらのピン43a,43bには、一対の
ローラ45a,45bが回転自在に支持されている。こ
れらのローラ45a,45bは、図9に示すように、バ
ケット5が収容箱3の側部下方にあるときに、斜め方向
に所定間隔離間されている。これらのローラ45a,4
5bは、断面略コ字状に形成されたガイドレール46,
46に嵌合して案内されるようになされている。このガ
イドレール46は、塵芥収容箱3の側部下方から側部上
方を介して、塵芥収容箱3の投入口7の上方を略水平に
延ばされ、塵芥収容箱3の車幅略中央まで延ばされて終
端している。さらに、ガイドレール46は、塵芥収容箱
3の側部下方から側部上方までの間では、幅がローラ4
5aの径を略同等にされているが、塵芥収容箱3の投入
口7の略上方部位Aでは、その幅がローラ45aの径よ
り大きくされている共に、終端部近傍Bでは下方に円弧
状に湾曲されている。
【0020】したがって、天蓋8の開成と同時にロッド
42が回動移動してバケット5が持上げられる際には、
バケット5の2個のローラ45a,45bが、塵芥収容
箱3ガイドレール46に沿って案内される。塵芥収容箱
3の側部下方から側部上方までバケット5が移動される
ときには、図9に仮想線で示すように、バケット5は略
垂直な姿勢で維持されている。図9のAの部位では、ガ
イドレール46は、その幅がローラの径より大きくされ
ているため、2個のローラ45a,45bがこの部位を
案内されるときには、バケット5は前傾することが防止
され、その姿勢は後下りの状態で維持され、塵芥の排出
が防止されている。その後、図9のBで示す部位では、
ガイドレール46は下方に湾曲されているため、バケッ
ト5は反転される。すなわち、バケット5は、投入口上
方Aで塵芥収容箱の車幅略中央までは後下りの姿勢に維
持され、車幅略中央の終端近傍Bで反転される。そのた
め、バケット5内の塵芥は塵芥収容箱3の車幅略中央で
収容箱3内に投入され、塵芥が収容箱3の片側にのみ片
寄ることが効果的に防止され、塵芥の積込み効率が著し
く向上される。
【0021】さらに、天蓋8の枢軸11に、平板状の板
状部材47が固着されて、天蓋8と共に回動するように
なされている。そのため、塵芥が順次積込まれると、各
収容室4では、略中央部を頂上として山なりに塵芥が積
層されていく。この塵芥の頂上が各収容室4の天井に近
付いたときには、板状部材47が天蓋8と共に回動し
て、塵芥の山を崩し、各収容室4の両側に塵芥が振り向
けられる。これにより、塵芥の充填効率が向上される。
【0022】さらに、板状部材47の天蓋8に対する相
対角度が調整可能になされている。これにより、塵芥の
種類、特に、瓶、缶類は、その流動性が異なるため、最
適の押込み効果が得られる。さらに、板状部材47の幅
が調整可能になされている。これにより、分別塵芥の大
部分を占める瓶、缶類の塵芥が適切に落下され、塵芥の
充填効率を一層向上することができる。
【0023】次に、図4に仮想線で示すように、塵芥収
容箱3が、その後方下部を中心として後方に傾動(ダン
プ)されるように構成されている。この駆動機構とし
て、後輪の前側の車体1に、油圧シリンダー48がその
基部を回動自在にして取付けられている。すなわち、油
圧シリンダー48が収縮されていると、塵芥収容箱3
は、車体1に略水平に載置された状態にあり、油圧シリ
ンダー48が伸長されると、塵芥収容箱3は、後方下部
を中心として後方に傾動(ダンプ)される。
【0024】このように塵芥収容箱3がダンプした状態
において、後部の煽扉28がロック解除されて開成され
ると、一番後側の収容室4内の塵芥が排出され、次で、
後から一番目の隔壁17がロック解除されて開成される
と、後から二番目の収容室4内の塵芥が排出され、順
次、各収容室4内の塵芥を排出できる。このように、隔
壁17のロック解除による開成が時期と場所とを変えて
行われることにより、種類の異なる塵芥が、それぞれの
決められた場所に排出される。
【0025】次に、本実施例による塵芥収集車の全体の
作用を説明する。
【0026】異なる種類の塵芥、例えば、色違いの瓶、
缶等を分別して収集する際には、先ず、図1に示すよう
に、車両の側部下方に位置されているバケット5の各バ
ケット室6に、異なる種類の塵芥が各々分別して投入さ
れる。次で、図2及び図3に示すように、天蓋8が開成
されると、同時にロッド42が回動移動し、これに伴っ
て、バケット5が持上げられ、このバケット5が反転さ
れてバケット5の各バケット室6の各塵芥が塵芥収容箱
3の各収容室4に投入される。この際、バケット5は、
投入口上方A(図9)で塵芥収容箱3の車幅略中央まで
は後下りの姿勢に維持され、車幅略中央の終端近傍Bで
反転されるため、バケット5内の塵芥は塵芥収容箱3の
車幅略中央で収容箱3内に投入され、塵芥が収容箱3の
片側にのみ片寄ることが効果的に防止されている。ま
た、板状部材47が天蓋8と共に回動して、塵芥の山を
崩し、各収容室4の両側に塵芥が振り向けられる。
【0027】塵芥の積込終了後は、天蓋8が閉成され
て、バケット5は、車両の側部下方の元の位置に戻され
る。
【0028】塵芥の排出の際には、図4に仮想線で示す
ように、油圧シリンダー48が伸長されて、塵芥収容箱
3がダンプされる。図8に詳細に示すロック装置30の
フック32がアイボルト31から係合解除されてロック
解除されると、図4に仮想線で示すように、後側の煽扉
28が開成され、一番後側の収容室4内の塵芥が排出さ
れる。次で、図7に詳細に示すロック装置19のロック
ピン20が持上げられてロック解除されると、後から一
番目の隔壁17がロック解除されて開成されて、後から
二番目の収容室4内の塵芥が排出される。このように、
隔壁17のロック解除による開成が時期と場所とを変え
て行われることにより、種類の異なる塵芥が、それぞれ
の決められた場所に排出される。
【0029】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、種々変形可能である。例えば、塵芥
収容箱内の隔壁およびバケット内の仕切板は、塵芥の分
別構成比によって適当に移動でき、1個の収容室のみが
満配になり、他の収容室には、空容積が残るといったこ
とのないように調整可能にされている。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、各バケ
ット室の各塵芥が塵芥収容箱の各収容室に投入されるた
め、複数のバケット並びにこれらを各々別々に昇降する
機構が必要とされず、構成が簡易で軽量でありながら分
別収集することができ、ひいては、塵芥積載量を増加す
ることができる。
【0031】また、バケットは、投入口上方で塵芥収容
箱の車幅略中央までは後下りの姿勢に維持され、車幅略
中央の終端近傍で反転されるため、バケット内の塵芥は
塵芥収容箱の車幅略中央で収容箱内に投入され、塵芥が
収容箱の片側にのみ片寄ることが効果的に防止できれ、
塵芥の積込み効率を著しく向上できる。
【0032】さらに、天蓋の枢軸に固着された板状部材
が天蓋と共に回動して、塵芥の山を崩し、各収容室の両
側に塵芥が振り向けられるため、塵芥の充填効率が向上
される。さらに、この板状部材の幅が調整されることに
より、分別塵芥の大部分を占める瓶、缶類の塵芥が適切
に落下され、塵芥の充填効率を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による塵芥収集車の斜視図で
あって、バケットが車両の側部下方に位置している状態
の図。
【図2】本発明の一実施例による塵芥収集車の斜視図で
あって、バケットが途中まで持上げられている状態の
図。
【図3】本発明の一実施例による塵芥収集車の斜視図で
あって、バケットが持上げられ塵芥を各収容室に投入し
ている状態の図。
【図4】本発明の一実施例による塵芥収集車の側面図。
【図5】本発明の一実施例による塵芥収集車の平面図。
【図6】本発明の一実施例による塵芥収集車の背面図。
【図7】本発明の一実施例による塵芥収集車の塵芥収容
箱内を区画する隔壁のロック装置の側面図。
【図8】本発明の一実施例による塵芥収集車の塵芥収容
箱の後側の煽扉のロック装置の側面図。
【図9】本発明の一実施例による塵芥収集車の塵芥収容
箱及びバケットの横断面図。
【図10】本発明の一実施例による塵芥収集車におけ
る、バケットの端部、ローラ、及びガイドレールの拡大
側面図である。
【符号の説明】
1 車体 3 塵芥収容箱 4 収容室 5 バケット 6 バケット室 7 投入口 8 天蓋 11 枢軸 17 隔壁 19 ロック装置 28 煽扉 41 仕切板 42 ロッド 45a,45b ローラ 46 ガイドレール 47 板状部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塵芥収容箱を車両の後方向に傾動自在に塵
    芥収容箱後部を枢支し、塵芥収容箱が傾斜した状態で塵
    芥収容箱の後側の塵芥排出口からこれの煽扉を開成して
    塵芥を排出する塵芥収集車において、 上記塵芥収容箱の内部を車両の前後方向に複数の収容室
    に区画し、塵芥収容箱の両側壁上方に枢支されて前後方
    向に回動自在である複数の隔壁と、各隔壁を塵芥収容箱
    の床に対してロックするロック装置と、上記複数の収容
    室の上方に開口された投入口と、塵芥収容箱の前後方向
    に延びる枢軸に枢支され、上下に回動して上記投入口を
    開閉する天蓋と、各収容室に配されて天蓋の枢軸に固着
    された複数の板状部材と、上記天蓋の側方端部に枢支さ
    れて側方に延びるロッドと、ロッドの先端部に懸架され
    て塵芥収容箱の側部下方に配され、収容室の複数の収容
    室に対応して前後方向に区画された複数のバケット室を
    有するバケットと、このバケットに前後方向に軸着され
    所定間隔離間された2個のローラと、これら2個のロー
    ラを嵌合して案内するように断面略コ字状に形成され、
    塵芥収容箱の側部下方から側部上方を介して投入口上方
    で塵芥収容箱の車幅略中央まで延ばされて終端し、この
    上方部位の幅がローラの径より大きくされている共に、
    終端部近傍が下方に湾曲されたガイドレールとを具備す
    ることを特徴とする塵芥収集車。
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