JP3183821U - 車椅子用安全器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】起立したときに車椅子の後方への不用意な移動を規制するとともに車椅子の前方への移動を許容し、使用者が車椅子を前方に引き寄せる、介護者が車椅子を前方(使用者側)に移動させるといった操作を行い易くする車椅子用安全器具を提供する。
【解決手段】シリンダ69と、ブレーキロッド77と、弾性部材と、ブレーキ押圧体113と、からなるブレーキユニット39、車椅子3にブレーキロッド77に関係した状態で取り付けられ、着座することによりブレーキロッド77を弾性部材の付勢力に抗して引き戻し、ブレーキ押圧体113の車輪に対する押圧を解除し、起立することによりブレーキロッドの弾性部材による付勢ひいてはブレーキ押圧体の車輪への押圧を許容するブレーキユニット駆動手段と、を具備したもの。
【選択図】図4

Description

本考案は、車椅子用安全器具に係り、特に、着座している使用者が起立したときに車椅子の後方への不用意な移動を規制するとともに、車椅子の前方への移動を許容し、それによって、起立した使用者が車椅子を前方に引き寄せる、介護者が車椅子を前方(使用者側)に移動させるといった操作を行い易くすることができるように工夫したものに関する。
自走式の車椅子は、軽量、コンパクトで持ち運びが容易である。しかし、その反面、地面や床面の多少の傾斜や僅かな衝撃によって簡単に移動してしまうという問題点があった。そのため、車椅子にはブレーキ装置が備えられており、このブレーキ装置によって車輪の回転をロックし、上記車椅子の不用意な移動を防止するようにしている。
従来の車椅子用ブレーキとしては、例えば、特許文献1に示すようなものがある。
しかし、使用者がブレーキ装置の操作を忘れて無意識に起立する場合がある。このような場合は、使用者の起立による衝撃や使用者の体の一部が車椅子に触れることにより、車椅子が使用者の意図に反して、後方に不用意に移動してしまうことがある。車椅子が後方に移動していることを知らない使用者がその位置で再び車椅子に着座しようとした場合、元の位置に車椅子がないため、使用者が転倒してしまう等の事故を招いてしまう。
このことは、脳梗塞等、体の自由が利かない使用者においては車椅子使用上の重大な問題となっている。
このような問題に対して、本件実用新案登録出願人は、特許文献2、特許文献3に示すような車椅子用安全器具を出願している。
これら特許文献2、特許文献3に開示されている車椅子用安全器具は、着座している使用者が起立した場合には、ピストンロッドが車輪側に突出して車輪に押圧され、車輪の回転ひいては車椅子の移動が規制された状態となる。それによって、使用者の起立による衝撃や使用者の体の一部が車椅子に触れることにより、車椅子が使用者の意図に反して後方に移動してしまうようなことを防止している。
また、使用者が車椅子に着座した際には、上記ピストンロッドが引っ張られ、それによって、車輪の回転の規制ひいては車椅子の移動の規制が解除されるようになっている。
特開2006−289005号公報 実用新案登録第3138742号公報 実用新案登録第3139882号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
特許文献2、特許文献3に記載された車椅子用安全器具によっても、次のような問題があった。
特許文献2、特許文献3に記載された車椅子用安全器具によると、使用者が起立した状態では、車輪の前方側への回転と後方側への回転の両方が規制されてしまう。そのため、起立した使用者が車椅子を引き寄せる、介護者が車椅子を前方(使用者側)に移動させるといった操作が行い難いという問題があった。
ちなみに、上記特許文献2、特許文献3に記載された車椅子用安全器具の場合は、起立した使用者が車椅子を引き寄せる、介護者が車椅子を前方(使用者側)に移動させるためには、ピストンロッドを手で引っ張って回転させ、別途設けられた係合部に係合させてその引っ張った状態を保持し、それによって、車輪の回転規制を解除しなければならない。
また、再び、車椅子用安全器具を動作させるためには、ピストンロッドを逆方向に回転させて元の状態に戻さなければならない。
本考案は、このような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、着座している使用者が起立したときに車椅子の後方への不用意な移動を規制するとともに、車椅子の前方への移動を許容し、それによって、起立した使用者が車椅子を前方に引き寄せる、介護者が車椅子を前方(使用者側)に移動させるといった操作を行い易くすることができる車椅子用安全器具を提供することにある。
上記課題を解決するべく本願考案の請求項1による車椅子用安全器具は、車椅子に取り付けられたシリンダと、上記シリンダに移動可能に配置されたブレーキロッドと、上記ブレーキロッドとシリンダとの間に介装されその付勢力により上記ブレーキロッドを上記車椅子の車輪側に付勢する弾性部材と、上記ブレーキロッドの先端に取り付けられ上記弾性部材の付勢力により上記ブレーキロッドが上記車椅子の車輪側に付勢されることにより上記車輪に押圧され上記車輪の後方への回転のみを規制するブレーキ押圧体と、からなるブレーキユニット、上記車椅子に上記ブレーキロッドに関係した状態で取り付けられ、使用者が上記車椅子に着座することにより上記ブレーキロッドを上記弾性部材の付勢力に抗して引き戻し、上記ブレーキ押圧体の上記車輪に対する押圧を解除し、使用者が上記車椅子から起立することにより上記ブレーキロッドの上記弾性部材による付勢ひいては上記ブレーキ押圧体の上記車輪への押圧を許容するブレーキユニット駆動手段と、を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項2による車椅子用安全器具は、請求項1記載の車椅子用安全器具において、上記ブレーキ押圧体は上記ブレーキロッドの先端にワンウェイクラッチを介して一方向にのみ回転可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3による車椅子用安全器具は、請求項1又は請求項2記載の車椅子用安全器具において、上記ブレーキ押圧体はローラでありその表面には凹凸が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4による車椅子用安全器具は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の車椅子用安全器具において、上記ブレーキユニット駆動手段は1本のベルトを備えていて、上記ベルトを上記車椅子の着座部を通して設置するとともにその端を上記ブレーキロッドの後端に連結し、使用者が着座して上記ブレーキロッドを上記弾性部材の付勢力に抗して引っ張ることにより、上記ブレーキ押圧体の上記車輪に対する押圧を解除するものであることを特徴とするものである。
また、請求項5による車椅子用安全器具は、請求項4記載の車椅子用安全器具において、上記シリンダには上記ベルトのねじれを防止するねじれ防止機構が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項6による車椅子用安全器具は、請求項4又は請求項5記載の車椅子用安全器具において、上記着座部には上記ベルトを張設するための張設具が設置されていることを特徴とするものである。
また、請求項7による車椅子用安全器具は、請求項6記載の車椅子用安全器具において、上記張設具は、上記ベルトが着座部から下方に屈曲・延長される際、その屈曲部に設置されているものであることを特徴とするものである。
また、請求項8による車椅子用安全器具は、請求項1〜請求項7の何れかに記載の車椅子用安全器具において、上記ブレーキユニットは上記車椅子の左右両輪にそれぞれ取り付けられていることを特徴とするものである。
以上述べたように、本願の請求項1による車椅子用安全器具によると、車椅子に取り付けられたシリンダと、上記シリンダに移動可能に配置されたブレーキロッドと、上記ブレーキロッドとシリンダとの間に介装されその付勢力により上記ブレーキロッドを上記車椅子の車輪側に付勢する弾性部材と、上記ブレーキロッドの先端に取り付けられ上記弾性部材の付勢力により上記ブレーキロッドが上記車椅子の車輪側に付勢されることにより上記車輪に押圧され上記車輪の後方への回転のみを規制するブレーキ押圧体と、からなるブレーキユニット、上記車椅子に上記ブレーキロッドに関係した状態で取り付けられ、使用者が上記車椅子に着座することにより上記ブレーキロッドを上記弾性部材の付勢力に抗して引き戻し、上記ブレーキ押圧体の上記車輪に対する押圧を解除し、使用者が上記車椅子から起立することにより上記ブレーキロッドの上記弾性部材による付勢ひいては上記ブレーキ押圧体の上記車輪への押圧を許容するブレーキユニット駆動手段と、を具備したため、使用者が着座していない状態では、例えば、車椅子の後方への移動のみが規制され、前方への移動は許容された状態にあるので、上記車椅子の取り扱いが容易になる。具体的には、上記使用者が着座していない状態の車椅子を、上記使用者が自ら引き寄せるために前方側へと移動させたり、介助者が上記使用者側へ移動させたりすることができる。
また、請求項2による車椅子用安全器具によると、請求項1記載の車椅子用安全器具において、上記ブレーキ押圧体は上記ブレーキロッドの先端にワンウェイクラッチを介して一方向にのみ回転可能に取り付けられているため、簡単な構成で所望の機能を備えた車椅子用安全器具を得ることができる。
また、請求項3による車椅子用安全器具によると、請求項1又は請求項2記載の車椅子用安全器具において、上記ブレーキ押圧体はローラでありその表面には凹凸が設けられているため、上記車輪と上記ブレーキ押圧体との間の摩擦力を増加させ、上記車輪の回転の規制を確実に行うことができる。
また、請求項4による車椅子用安全器具によると、請求項1〜請求項3の何れかに記載の車椅子用安全器具において、上記ブレーキユニット駆動手段は1本のベルトを備えていて、上記ベルトを上記車椅子の着座部を通して設置するとともにその端を上記ブレーキロッドの後端に連結し、使用者が着座して上記ブレーキロッドを上記弾性部材の付勢力に抗して引っ張ることにより、上記ブレーキ押圧体の上記車輪に対する押圧を解除するものであるため、簡易な構成により、上記使用者が上記車椅子に着座するだけ上記ブレーキ押圧体の上記車輪に対する押圧を解除する機構を実現できる。
また、請求項5による車椅子用安全器具は、請求項4記載の車椅子用安全器具において、上記シリンダには上記ベルトのねじれを防止するねじれ防止機構が設けられているため、上記ベルトのねじれを防止し、上記車椅子用安全器具の確実な動作を担保することができる。
また、請求項6による車椅子用安全器具によると、請求項4又は請求項5記載の車椅子用安全器具において、上記着座部には上記ベルトを張設するための張設具が設置されているため、簡易な構成により、上記車椅子用安全器具が確実に動作するようにできる。
また、請求項7による車椅子用安全器具は、請求項6記載の車椅子用安全器具において、上記張設具は、上記ベルトが着座部から下方に屈曲・延長される際、その屈曲部に設置されているものであるため、上記ベルトを上記着座部より上方側に浮かせた状態で張設することができ、使用者が車椅子に着座した際に上記車椅子用安全器具を確実に動作させることができる。
また、請求項8による車椅子用安全器具によると、請求項1〜請求項7の何れかに記載の車椅子用安全器具において、上記ブレーキユニットは上記車椅子の左右両輪にそれぞれ取り付けられているため、上記車椅子の左右両輪について回転の規制を行うことができる。
本考案の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による車椅子用安全器具を備えた車椅子を示す斜視図であり、使用者が着座した状態を示す図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による車椅子用安全器具を備えた車椅子を示す斜視図であり、使用者が起立した状態を示す図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による車椅子用安全器具を備えた車椅子をフレーム等構成の一部を破断して示す一部正面であり、使用者が着座した状態を示す図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による車椅子用安全器具を備えた車椅子をフレーム等構成の一部を破断して示す一部正面であり、使用者が起立した状態を示す図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による車椅子用安全器具を示す斜視図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による車椅子用安全器具のブレーキユニットの分解平面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による車椅子用安全器具の断面図であり、図7(a)は弾性部材の付勢力によりブレーキロッド及びブレーキ押圧体が付勢された状態を示す断面図、図7(b)は弾性部材の付勢力に抗して上記ブレーキロッド及びブレーキ押圧体が引き戻された状態を示す断面図、図7(c)は図7(a)におけるc部分の拡大図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、図8(a)は図7(a)におけるVIII−VIII断面図、図8(b)は図8(a)におけるb部分の拡大図でありワンウェイクラッチの回転規制方向の作用を示す図、図8(c)はワンウェイクラッチの回転許容方向の作用を示す一部横断面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による車椅子用安全器具を車椅子に設置した状態を示す拡大斜視図であり、ブレーキロッド及びブレーキ押圧体が弾性部材の付勢力により車輪側に付勢された状態を示す図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による車椅子用安全器具を車椅子に設置した状態を示す拡大斜視図であり、ブレーキロッド及びブレーキ押圧体が弾性部材の付勢力に抗して引き戻された状態を示す図である。
以下、図1乃至図10を参照して、本考案の一実施の形態について説明する。
本実施の形態による車椅子用安全器具1は、図1乃至図4に示すように、車椅子3に取り付けられている。
まず、車椅子3の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、上記車椅子3には、上記車椅子3全体の骨格を構成するフレーム5がある。このフレーム5の幅方向両側(図1中左上から右下に向かう方向の両側)には、それぞれ大径の車輪7、7が水平回転軸8、8(図1中左上から右下に向かう方向の回転軸)を中心に回転可能に取り付けられている。この車輪7の反フレーム5側(図1中左上側又は右下側)にはハンドリム9が設けられている。このハンドリム9は、使用者11が上記車椅子3に着座した状態で上記車輪7を回転させ、上記車椅子3を走行させる際に用いられる。
また、上記フレーム5の幅方向両側(図1中左上から右下に向かう方向の両側)であって上記車輪7の前方側(図1中左下側)には、小径の補助輪13、13が取り付けられている。この補助輪13は、フォーク15を介して上記フレーム5に取り付けられている。上記フォーク15は図1中上下方向に延長された鉛直回転軸(図示せず)を中心に回転可能となっており、上記補助輪13は上記フォーク15によって図示しない水平回転軸を中心に回転可能となっている。
また、上記フレーム5の上記車輪7、7間には、座面シート17が設置されている。また、上記フレーム5の上記座面シート17後方側(図1中右上側)には背もたれシート19が設置されている。また、上記フレーム5の幅方向(図1中左上から右下に向かう方向)両端側であって上記座面シート17の上側には、それぞれアームレスト21、21が設置されている。
また、上記補助輪13、13の上方(図1中上側)の上記フレーム5にはレッグレスト23が設置されている。また、上記フレーム5の先端(図1中左下端)には、フットレスト25、25が設置されている。このフットレスト25、25は、上記車椅子3の前後方向に延長された軸を中心に回動可能に設置されており、図1に示すような水平状態や図示しない垂直状態(図1中上側に指向させた状態)にすることができる。
また、上記フレーム5の幅方向(図1中左上から右下に向かう方向)の両端側であって上記アームレスト21、21の先端側(図1中左下側)には、使用者用ブレーキ装置27、27が設置されている。この使用者用ブレーキ装置27は、上記フレーム5に回動可能に取り付けられたレバー29と、このレバー29の先端側(図1中下側)に固着されたブレーキシュー31とから構成され、使用者11が上記レバー29を回動させることにより、上記ブレーキシュー31を既に述べた車輪7に押圧させて、上記車輪7の回転を規制するものである。
また、上記フレーム5の後端側(図1中右上側)の幅方向両側にはハンドル5a、5aが突出・配置されていて、これらハンドル5a、5aにはそれぞれハンドグリップ33、33が被嵌・固定されているとともに、介助者用ブレーキレバー35、35が回動可能に設置されている。個々の介助者用ブレーキレバー35にはケーブル37が接続されていて、図示しない介助者が上記ブレーキレバー35を操作することにより、上記ケーブル37に接続された図示しないブレーキ装置が動作し、上記車輪7、7の回転の規制が行われる。
以上が、車椅子3の構成についての説明である。
次に、既に述べた車椅子用安全器具1の構成について説明する。
上記車椅子用安全器具1は、図5に示すように、ブレーキユニット39、39と、これらブレーキユニット39、39がその両端に接続されたブレーキユニット駆動手段としてのベルト41と、このベルト41に取り付けられたベルト張設具43、43とから構成されている。
上記ブレーキユニット39、39は、図3や図4に示すように、止め具45、47を介して、上記フレーム5の下側(図3中下側)の幅方向両側(図3中左右方向両側)に取り付けられている。この止め具45は挟持部材49、51によって構成されていて、この挟持部材49、51の一端側は回動可能に連結されているとともに、他端側にはボルト53が上記挟持部材49、51を貫通して設けられている。上記ボルト53はナット55に螺合されている。
同様に、上記止め具47は挟持部材49、51によって構成されていて、この挟持部材49、51の一端側は回動可能に連結されているとともに、他端側にはボルト53が上記挟持部材49、51を貫通して設けられている。上記ボルト53はナット55に螺合されている。
上記ブレーキユニット39、39は、上記止め具45の挟持部材49、51間に挟持されており、上記止め具45のボルト53をナット55に螺合することによって、上記ブレーキユニット39、39が上記止め具45にそれぞれ固定されている。
また、上記止め具45の一方の挟持部材51には、上記止め具47の一方の挟持部材49が固着されている。上記止め具47の挟持部材49、51間には、上記フレーム5の下側(図3中下側)の幅方向両側(図3中左右方向両側)を構成するパイプ57が介挿されていて、上記止め具47のボルト55をナット55に螺合することによって、上記フレーム5に上記止め具47が固定されている。
ブレーキユニット39は、このような構成により、止め具45、47を介してフレーム5の所定位置に着脱可能に取り付けられている。
なお、ブレーキユニット39、39は、同一の構成を成しているので、図中同一部分には同一の符号を付して示す。
また、上記ベルト張設具43、43は、上記フレーム5の座面シート17の上側(図3中上側)の幅方向両側(図3中左右方向両側)に設置されている。上記ベルト張設具43は、図5に示すように、略円筒形状の筒体59と、この筒体59内に挿入された木製の芯材61とから構成されている。上記筒体59は、本実施の形態においては樹脂製であり、上記芯材61によってその形状が保持されている。また、上記筒体59の一部に切り込みが形成されていて、その切り込みがベルト貫通部63となっている。このベルト貫通部63を上記ベルト41が貫通することになる。
また、図3に示すように、上記ベルト41は上記座面シート17の図3中下側で交差され、上記ベルト41の一端部(図3中右側の端部)が一方のブレーキユニット39に接続されるとともに、上記ベルト41の他端部(図3中左側の端部)が他方のブレーキユニット39に接続されている。
上記ベルト41の両端部のそれぞれには、図5に示すように、平面ファスナ65、67が固着されている。上記平面ファスナ65の表面には多数のループ状の毛が植えられているとともに、上記平面ファスナ67の表面には多数の鈎状の毛が植えられており、上記平面ファスナ65と上記平面ファスナ67は互いに着脱可能に押付・固定されるようになっている。上記平面ファスナ65に平面ファスナ67を押し付けることにより上記ベルト41の端部をループ状に形成させて、このベルト41のループ状の端部を上記ブレーキユニット39、39に連結することになる。
次に、上記ブレーキユニット39、39の構成について説明する。
上記ブレーキユニット39、39には、図6や図7に示すように、略円筒形状のシリンダ69がある。このシリンダ69の後端側(図6中右側)は絞られて小径となっており、図7に示すように、その内部側にはバネ受け部71が形成されている。また、上記シリンダ69の後端面(図6中右側端面)の径方向両側(図6中紙面垂直方向両側)には、図6に示すように、切欠部73、73が形成されている。また、上記シリンダ69の先端側(図6中左側)の外周面には、貫通孔75が穿孔されている。
また、図7に示すように、上記シリンダ69内には、ブレーキロッド77が前後方向(図7中左右方向)に移動可能に収容・配置されている。また、上記ブレーキロッド77の後端面(図7中右側端面)には、図7(a)に示すように、引き戻し部材用雌ネジ部79が形成されている。また、上記ブレーキロッド77には、上記引き戻し部材用雌ネジ部79に直交する抜け止めねじ用雌ネジ部81、81が形成されている。
また、上記ブレーキロッド77の先端面(図7中左側端面)には、図7(a)に示すように、雌ネジ部83が形成されている。また、上記ブレーキロッド77には、上記雌ネジ部83に直交する抜け止めねじ用雌ネジ部85、85が形成されている。
また、図7に示すように、上記ブレーキロッド77と上記シリンダ69内のバネ受け部71との間には、弾性部材としてのコイルバネ87が介挿されている。このコイルバネ87は、その弾性力により上記ブレーキロッド77を前方側(図7中左側)に付勢している。
また、上記ブレーキロッド77の後端側(図7中右側)には、上記シリンダ69の後方側(図7中右側)を貫通して配置された引引き戻し部材89が連結されている。すなわち、上記引き戻し部材89の先端側(図7中左側)には雄ネジ部91が形成されていて、この雄ネジ部91が上記ブレーキロッド77の引き戻し部材用雌ネジ部79に螺合されている。
また、上記引き戻し部材89の後端側(図7中右側)は屈曲されて、略2等辺三角形状のフック93が形成されている。図5に示すように、このフック93にベルト41の両端側が連結されている。すなわち、上記フック93にベルト41の平面ファスナ65を通してループ状に屈曲させて平面ファスナ67に押し付ける。それによって、ベルト41がフック93を介して引き戻し部材89に連結されることになる。
また、上記ベルト41によって、上記引き戻し部材89を介して、上記ブレーキロッド77が上記コイルバネ87の弾性力に抗して、後方側(図7中右側)に移動されるようになっている。
また、既に述べたブレーキロッド77が上記コイルバネ87の弾性力によって先端側(図7中左側)いっぱいまで付勢されている場合も、上記ブレーキロッド77が上記ベルト41によって引っ張られている場合も、上記引き戻し部材89のフック93は、既に述べたシリンダ69の切欠部73、73に係合された状態となっている。そして、上記切欠部73、73により常に上記引き戻し部材89や上記ブレーキロッド77の回転が規制され、これにより、上記ベルト41のねじれが防止される。すなわち、上記切欠部73、73とフック93が上記ベルト41のねじれを防止するねじれ防止機構として作用するものである。
また、上記ブレーキロッド77の抜け止めねじ用雌ネジ部81、81内には、抜け止めネジ95、95が螺合されている。この抜け止めネジ95、95の先端によって上記引き戻し部材89の雄ネジ部91が押圧され、それによって、上記引き戻し部材89の不用意な緩みを防止するようになっている。
なお、この抜止ネジ95、95の抜け止めねじ用雌ネジ部81、81への螺合は、上記シリンダ69の貫通孔75に図示しない工具を差し込むことにより行われる。
また、図7に示すように、上記ブレーキロッド77の先端面(図7中左側端面)には、ボルト97が螺合・固定されている。このボルト97は、頭部99と軸部101とから構成されている。上記軸部101の後端側(図7中右側)は雄ネジ部103となっており、この雄ネジ部103が上記ブレーキロッド77の雌ネジ部83に螺合されることで、上記ボルト97が上記ブレーキロッド77に固定されている。
また、上記ブレーキロッド77の抜け止めねじ用雌ネジ部85、85内には、抜け止めネジ104、104が螺合されている。この抜け止めネジ104、104の先端によって上記ボルト97の雄ネジ部103が押圧され、それによって、上記ボルト97の不用意な緩みを防止するようになっている。
また、上記ボルト97の軸部101の基端側(図7中左側)には、ワンウェイクラッチ105が設置されている。ワンウェイクラッチ105は、図7、図8に示すように、略円筒形状の外筒107と、この外筒107の内側に設置されたリテイナ108と、上記外筒107の内周面側の複数の凹部109と上記リテイナ108の外周側に形成された複数のローラ保持部110との間に設置された複数のローラ111と、金属片を2つ折りにして構成され上記ローラ保持部110の内壁と上記ローラ111との間に設置される板バネ112から構成されている。上記ボルト97の軸部101は、上記ワンウェイクラッチ105を貫通しており、上記複数のローラ111が上記軸部101の外周面に当接している。
また、上記ワンウェイクラッチ105は、上記ボルト97を中心とした上記外筒107の周方向の内の一方向への回転は許容されているが、周方向の内の他方向への回転は規制されている。これは、周知の次のような構成によるものである。
まず、図8(b)や図8(c)に示すように、上記ローラ111が設置された凹部109は、上記外筒107の周方向の内の一方向側(図8(b)中右側)の空間に比べて他方向側(図8(b)中左側)の空間はより狭くなっているとともに、一方向側(図8(b)中右側)の空間に比べてより鋭角状に絞られた構成になっている。そして、上記ローラ111は、常時は板バネ112の弾性力によって上記外筒107の周方向の内の他方向(図8(b)中左側)に付勢されている。
ここで、上記ワンウェイクラッチ105を図8(a)中時計回り方向に回転させようとすると、図8(b)に示すような状態となる。この場合、上記ローラ111は、上記外筒107に対して相対的に上記ワンウェイクラッチ105の回転方向の反対側(図8(b)左側)に移動される。このとき、上記ローラ111は、上記外筒107の凹部109とボルト97の軸部101の外周面との間に嵌りこんだ状態となる。すなわち、上記ローラ111が楔のように機能し、これにより、上記ワンウェイクラッチ105の図8中時計回り方向への回転が規制される。
一方、上記ワンウェイクラッチ105を図8(a)中反時計回り方向に回転させようとすると、図8(c)に示すような状態となる。この場合、上記ローラ111は上記板バネ112の弾性力に抗して、上記外筒107に対して相対的に上記ワンウェイクラッチ105の回転方向の反対側(図8(c)中右側)へと移動される。このとき、上記ローラ111は上記外筒107の凹部109の広い側へと移動されているため、上記ローラ111は上記ワンウェイクラッチ105の回転に応じて回転が可能な状態となっており、上記ワンウェイクラッチ105の図8中反時計回り方向への回転は規制されないこととなる。
なお、ワンウェイクラッチとしては、図示した構成のものに限定されるものではなく、公知の様々な構成のワンウェイクラッチの使用が考えられる。
なお、図7及び図8に示すブレーキユニット39は、車椅子3の右側(図1中左側)に取り付けられるブレーキユニット39である。また、一方のブレーキユニット39に設置されたワンウェイクラッチ105と他方のブレーキユニット39に設置されたワンウェイクラッチ105とは同じ構成であるが、取り付ける向きが互いに逆向きになっている。そのため、車椅子3の右側(図3中左側)に設置された一方のブレーキユニット39のワンウェイクラッチ105は、上記車椅子3の右側(図3中左側)の車輪7の前方側への回転を許容するとともに後方側への回転を規制するように作用し、上記車椅子3の左側(図3中右側)に設置された他方のブレーキユニット39のワンウェイクラッチ105も、上記車椅子3の左側(図3中右側)の車輪7の前方側への回転を許容するとともに後方側への回転を規制するように作用する。
上記ワンウェイクラッチ105の外筒107の外周側にはブレーキ押圧体113が設置されている。図7に示すように、このブレーキ押圧体113には貫通孔115が形成されており、上記ワンウェイクラッチ105はこの貫通孔115内に圧入されている。そのため、上記ブレーキ押圧体113の上記ボルト97を中心とした回転方向も、一方向には許容されているが、他方向へは規制されている。
また、上記ブレーキ押圧体113の先端側(図7中左側)には面取り部117が形成されている。また、上記ブレーキ押圧体113の外周面には複数の滑り止め用溝119が形成されている。
以上が、ブレーキユニット39の構成についての説明である。
次に本実施の形態による車椅子用安全器具1の作用について説明する。
図2、図4に示すように、着座している使用者11が車椅子3から起立した状態では、ベルト41が緩み、ブレーキユニット39、39の引き戻し部材89を引っ張っていない状態となっている。このとき、上記ブレーキユニット39、39は、図7(a)に示すような状態となっており、コイルバネ87の弾性力により、上記車椅子用安全器具1のブレーキロッド77、ひいては、ブレーキ押圧体113が、先端側(図7中左側)に付勢されている。
このとき、図2、図4、及び、図9に示すように、上記ブレーキ押圧体113が上記車椅子3の車輪7に押圧された状態となっている。上記ブレーキ押圧体113はワンウェイクラッチ105により一方向への回転のみが許容されており、それにより、上記車輪7は前方側への回転は許容されるが、後方側への回転が規制された状態となっている。そのため、上記車椅子3は、前方側へは移動可能であるが、後方側への移動は規制されることになる。
このとき、起立した使用者11は、上記車椅子3を前方側へと引き寄せることができ、また、介助者が上記車椅子3を使用者11側に前進させることもできる。
また、図1や図3に示すように、使用者11が車椅子3に着座している状態では、ベルト41上に上記使用者11の臀部が載置されることで上記ベルト41が引っ張られた状態となり、ブレーキユニット39、39の引き戻し部材89がコイルバネ87の弾性力に抗して引っ張られる。このとき、上記ブレーキユニット39、39は、図7(b)に示すような状態となっており、上記車椅子用安全器具1のブレーキロッド77、ひいては、ブレーキ押圧体113が、後端側(図7中右側)に移動されている。
このとき、図1、図3、及び、図10に示すように、上記ブレーキ押圧体113が上記車椅子3の車輪7から離れた状態となっている。そのため、上記車輪7の回転の規制が解除され、上記車椅子3は前後方向に自由に移動可能な状態となっている。
なお、ブレーキロッド77が上記コイルバネ87の弾性力によって先端側(図7中左側)いっぱいまで付勢されている場合であっても、上記ブレーキロッド77が上記ベルト41によって引っ張られている場合であっても、上記引き戻し部材89のフック93は、既に述べたシリンダ69の切欠部73、73に係合された状態となっている。そのため、上記切欠部73により常に上記引き戻し部材89の回転が規制され、これにより、上記ベルト41のねじれが防止されている。
また、上記ベルト41の長さや上記ベルト41の端部の平面ファスナ65に対する平面ファスナ67の押し付け位置、及び、上記車椅子3に対するブレーキユニット39、39の取付位置や取付角度等は、使用者11が車椅子3に着座した際、上記ベルト41によって上記引き戻し部材89やブレーキロッド77が引っ張られても上記フック93が上記切欠部73から外れないように設定されている。
次に、本実施の形態の車椅子用安全器具1の効果について説明する。
まず、着座している使用者11が車椅子3から起立した状態では、ブレーキユニット39、39は機能することになるが、車椅子3の後方への移動のみが規制され、前方への移動は許容された状態にあるので、上記車椅子3の取り扱いが容易になる。具体的には、上記起立している使用者11が車椅子3を自ら引き寄せるために前方側へと移動させたり、図示しない介助者が上記使用者11側へ移動させたりすることができる。
これは、ワンウェイクラッチ105によって、ブレーキ押圧体113の一方向側への回転が許容されていて、車椅子3の車輪7の前方側への回転が許容されていることによる。
また、上記使用者11が上記車椅子3に着座するだけで上記車椅子3の後方への移動規制の解除を行うことができ、上記使用者11が上記車椅子3から起立するだけで上記車椅子3の後方への移動を規制することができ、煩雑な操作が不要である。
これは、上記使用者11は上記車椅子3から起立した状態では、ベルト41が緩んだ状態となっており、ブレーキロッド77が引き戻し部材69を介して上記ベルト41によって引っ張られておらず、コイルバネ87の弾性力によって上記ブレーキロッド77ひいては上記ブレーキ押圧体113が車輪7側に押圧されており、上記使用者11が上記車椅子3に着座した状態では上記ベルト41が引っ張られることにより上記コイルバネ87の弾性力に抗して上記ブレーキロッド77が引っ張られ、上記ブレーキ押圧体113の上記車輪7に対する押圧が解除されるからである。
また、上記車輪7の後方への回転のみを規制する構成は、ワンウェイクラッチ105によって行われているので、簡単な構成で所望の機能を備えた車椅子用安全器具1を得ることができる。
また、ブレーキ押圧体113の外周面には滑り止め用溝119が形成されているため、上記車輪7と上記ブレーキ押圧体113との間の摩擦力を増加させ、上記ブレーキ押圧体113による上記車輪7の回転の規制を確実に行うことができる。
また、上記使用者11が着座した際、ブレーキユニット駆動手段としてのベルト41が引っ張られることで、ブレーキロッド77が移動され、上記ブレーキ押圧体113と上記車輪7との当接が解除されるようになっているため、簡易な構成により、上記使用者11が着座しただけで上記車輪7の後方への回転規制が解除される機構を実現できる。
また、上記ベルト41は、ベルト張設具43、43を貫通しており、このベルト張設具43、43は座面シート17の上側(図3中上側)に設置されている。そのため、上記ベルト張設具43、43によって上記ベルト41が確実に張設された状態となり、上記車椅子用安全器具1の動作の信頼性を向上させることができる。
また、常に、シリンダ69の切欠部73に引き戻し部材89のフック93が係合された状態となっているため、上記ベルト41のねじれを防止することができ、上記車椅子用安全器具1の確実な動作を担保することができる。
なお、ブレーキユニット39、39が上記車椅子3の幅方向両側(図3中左右方向両側)に取り付けられているので、上記車椅子3の両方の車輪7、7について回転の規制を選択的に行うことができることは勿論である。
なお、本考案は、前述した一実施の形態に限定されない。
前述した一実施の形態においては、上記ベルト41は座面シート17の図3中下側で交差されているが、上記ベルト41を交差させずに上記座面シート17の左右両側から真っ直ぐ下に降ろしたような構成とすることも考えられる。この場合、上記ベルト41の端部がブレーキユニット39に接続される直前の部分に、例えば、ローラ状の部材を設置し、上記ブレーキユニット39の引き戻し部材89、ひいては、ブレーキロッド77やブレーキ押圧体113を、上記ベルト41によって引っ張ることができるような構成とする必要がある。
また、弾性部材としてコイルバネ87を用いているが、その他の種類の弾性部材を用いることも考えられる。
また、使用者11が着座した際にベルト41が引っ張られることを利用してブレーキユニット39のブレーキロッド77及びブレーキ押圧体113が引っ張られる構成になっているが、上記使用者11の着座をセンサによって感知し、ソレノイド等の動力を用いて上記ブレーキロッド77及びブレーキ押圧体113を引っ張る構成とすることも考えられる。
その他、本考案は、図示した構成に限定されず、様々な変形が考えられる。
本考案は、車椅子用安全器具に係り、特に、着座している使用者が起立したときに車椅子の後方への不用意な移動を規制するとともに、車椅子の前方への移動を許容し、それによって、起立した使用者が車椅子を前方に引き寄せる、介護者が車椅子を前方(使用者側)に移動させるといった操作を行い易くすることができるように工夫したものに関し、例えば、介護用車椅子の安全装置に好適である。
1 車椅子用安全器具
3 車椅子
39 ブレーキユニット
39 ブレーキユニット
41 ベルト(ブレーキユニット駆動手段の一部)
43 ベルト張設具(ブレーキユニット駆動手段の一部)
69 シリンダ
73 切欠部(ねじれ防止機構の一部)
77 ブレーキロッド
87 コイルバネ(弾性部材)
89 引き戻し部材(ブレーキユニット駆動手段の一部)
93 フック(ねじれ防止機構の一部)
105 ワンウェイクラッチ
113 ブレーキ押圧体
119 滑り止め用溝(凹凸)

Claims (8)

  1. 車椅子に取り付けられたシリンダと、上記シリンダに移動可能に配置されたブレーキロッドと、上記ブレーキロッドとシリンダとの間に介装されその付勢力により上記ブレーキロッドを上記車椅子の車輪側に付勢する弾性部材と、上記ブレーキロッドの先端に取り付けられ上記弾性部材の付勢力により上記ブレーキロッドが上記車椅子の車輪側に付勢されることにより上記車輪に押圧され上記車輪の後方への回転のみを規制するブレーキ押圧体と、からなるブレーキユニットと、
    上記車椅子に上記ブレーキロッドに関係した状態で取り付けられ、使用者が上記車椅子に着座することにより上記ブレーキロッドを上記弾性部材の付勢力に抗して引き戻し、上記ブレーキ押圧体の上記車輪に対する押圧を解除し、使用者が上記車椅子から起立することにより上記ブレーキロッドの上記弾性部材による付勢ひいては上記ブレーキ押圧体の上記車輪への押圧を許容するブレーキユニット駆動手段と、
    を具備したことを特徴とする車椅子用安全器具。
  2. 請求項1記載の車椅子用安全器具において、
    上記ブレーキ押圧体は上記ブレーキロッドの先端にワンウェイクラッチを介して一方向にのみ回転可能に取り付けられていることを特徴とする車椅子用安全器具。
  3. 請求項1又は請求項2記載の車椅子用安全器具において、
    上記ブレーキ押圧体はローラでありその表面には凹凸が設けられていることを特徴とする車椅子用安全器具。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の車椅子用安全器具において、
    上記ブレーキユニット駆動手段は1本のベルトを備えていて、上記ベルトを上記車椅子の着座部を通して設置するとともにその端を上記ブレーキロッドの後端に連結し、使用者が着座して上記ブレーキロッドを上記弾性部材の付勢力に抗して引っ張ることにより、上記ブレーキ押圧体の上記車輪に対する押圧を解除するものであることを特徴とする車椅子用安全器具。
  5. 請求項4記載の車椅子用安全器具において、
    上記シリンダには上記ベルトのねじれを防止するねじれ防止機構が設けられていることを特徴とする車椅子用安全器具。
  6. 請求項4又は請求項5記載の車椅子用安全器具において、
    上記着座部には上記ベルトを張設するための張設具が設置されていることを特徴とする車椅子用安全器具。
  7. 請求項6記載の車椅子用安全器具において、
    上記張設具は、上記ベルトが着座部から下方に屈曲・延長される際、その屈曲部に設置されているものであることを特徴とする車椅子用安全器具。
  8. 請求項1〜請求項7の何れかに記載の車椅子用安全器具において、
    上記ブレーキユニットは上記車椅子の左右両輪にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする車椅子用安全器具。
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