JP3183623U - 建築用PCaコンクリート製カーテンウォール - Google Patents

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義明 古賀
正治 島澤
伸治 田中
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翠興産株式会社
東洋プレコン工業株式会社
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Abstract

【課題】圧縮強度、寸法精度に優れ、乾燥収縮が少なく、緻密で耐久性が高い建築用PCaコンクリート製カーテンウォールを提供する。
【解決手段】水、セメント、フライアッシュ、細骨材、粗骨材を主成分とするコンクリート材料を成形工場内で成形型枠内に充填して成形される建築用PCaコンクリート製カーテンウォールにおいて、コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が40〜80kg/mに設定され、硬化状態における圧縮強度が50N/mm以上であることを特徴としている。但し、フライアッシュの含有率を70〜80kg/m、粗骨材の含有率を420〜450Kg/mに設定するのが最も望ましい。
【選択図】図1

Description

本考案は、建築用PCaコンクリート製カーテンウォールに関し、少量のフライアッシュを混入した高流動コンクリート製のカーテンウォールであって、種々の特性を改善したカーテンウォールに関する。
従来、セメントの一部をフライアッシュで置換したフライアッシュセメント(A種、B種、C種)は公知である。このフライアッシュセメントは、コンクリート材料にした場合の流動性がよく、乾燥収縮が少なく、緻密で耐久性が高い等の特性を有するため、ダムや地下構造物等の水中コンクリートやマスコンクリートに採用される場合がある。
しかし、フライアッシュは、嵩張って輸送費が高価になるため、また、フライアッシュセメントを建築用PCaコンクリート製成形部材に適用した場合、所期の圧縮強度を確保することが難しいため、フライアッシュセメントを建築用PCaコンクリート製成形部材に適用することは全く実施されていない。
非特許文献1には、フライアッシュを混入したコンクリートの流動性を検討するために、コンクリート材料に約300〜360kg/m3 のフライアッシュを混入して実験した例が開示されている。
コンクリート工学年次論文集,Vol. 25,No.1,2003
従来のフライアッシュセメントを用いたコンクリートの場合、フライアッシュの含有量が多過ぎるため、コンクリートの圧縮強度を高めることが難しい。
尤も、ダムや地下構造物等の水中コンクリートやマスコンクリートの場合は、その圧縮強度は45N/m2 以下で十分であるため、フライアッシュセメントを用いたコンクリートをコンクリートを採用することができる。
しかし、建築用PCaコンクリート製カーテンウォール等の建築用PCaコンクリート成形品の場合、少なくとも50N/m2 以上の圧縮強度が要求されるので、フライアッシュセメントを用いて製作することは従来実施されていない。
しかも、非特許文献1に示すように、フライアッシュを混入したコンクリートでも、またフライアッシュを混入しないコンクリートでも、従来のコンクリートでは、通常約740kg/m3 以上もの多量の粗骨材(砕石等)を用いるため、コンクリートの圧縮強度を高める上で不利であった。
請求項1の建築用PCaコンクリート製カーテンウォールは、水、セメント、フライアッシュ、細骨材、粗骨材を主成分とするコンクリート材料を成形工場内で成形型枠内に充填して成形される建築用PCaコンクリート製カーテンウォールにおいて、前記コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が40〜80kg/m3 に設定され、硬化状態における圧縮強度が50N/mm2 以上であることを特徴としている。
請求項2の建築用PCaコンクリート製カーテンウォールは、請求項1の考案において、前記コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が70〜80kg/m3 に設定されたことを特徴としている。
請求項3の建築用PCaコンクリート製カーテンウォールは、請求項2の考案において、前記コンクリート材料における粗骨材の含有率が420〜450kg/m3 に設定されたことを特徴としている。
請求項1の考案によれば、前記コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が40〜80kg/m3 に設定され、フライアッシュの含有率を抑えているため、フライアッシュを混入することで得られる種々の特長を発揮させながら、硬化状態における圧縮強度を高める上で有利である。特に、硬化状態における圧縮強度が50N/mm2 以上であるため、建築用PCaコンクリート製カーテンウォールに必要な圧縮強度を確保することができる。
請求項2の考案によれば、前記コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が70〜80kg/m3 に設定されているため、コンクリート材料にした場合の流動性がよく、乾燥収縮が少なく、緻密で耐久性が高い等の特性を確保することができる。
請求項3の考案によれば、前記コンクリート材料における粗骨材の含有率が420〜450kg/m3 に設定されているため、乾燥収縮が少ないことによる製品の寸法精度に優れ、緻密で強度に優れた建築用PCaコンクリート製カーテンウォールとすることができる。
本考案の実施例に係る建築用PCaコンクリート製カーテンウォールの正面図である。 前記カーテンウォールの背面図である。 前記カーテンウォールの右側面図である。
以下、本考案を実施するための形態について、実施例に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、建築用PCaコンクリート成形品である建築用PCaコンクリート製カーテンウォール1は、水、セメント、フライアッシュ、細骨材、粗骨材を主成分とするコンクリート材料を成形工場内で成形型枠内に充填して成形される建築用PCaコンクリート製カーテンウォール1であって、前記コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が40〜80kg/m3 に設定され、硬化状態における圧縮強度が50N/mm2 以上であることを特徴とするものである。尚、「PCa」は、成形工場においてプレキャストしたコンクリート成形品という意味である。
建築用PCaコンクリート製カーテンウォール1(以下、カーテンウォールという)は、幅×高さ×厚さが例えば2000mm×4000mm×200mmのものであり、正面側の表面には、厚さ30mmの例えば人造大理石の化粧板2が貼り付けられている。尚、化粧板2と化粧板2の間の目地2aはジェットバーナー仕上げとされている。このカーテンウォール1は、例えば高層ビルの外壁として組付けられるものである。
また、図示してないが、カーテンウォール1の内部には、細径の格子状の1又は複数の鉄筋が埋め込まれ、カーテンウォール1の頂部には、4本の吊り補強筋3が埋め込まれている。
カーテンウォール1の背面側の下部には、カーテンウォール1を外部の建築物に組付ける際に外部の建築物の梁部等に支持させるための1対の埋込み金物4(ボルト4a付きの埋込み金物である)が設けられており、これら埋込み金物4の上方近傍部には1対の埋込みナット部材5が設けられている。カーテンウォール1の背面側の上部には、1対の埋込みボルト部材6が設けられ、これら埋込みボルト部材6の上方近傍には1対の埋込みナット部材7が設けられている。
上記のカーテンウォール を作るコンクリート材料の成分の一例は、次の通りである。
項目 含有量(kg/m3 ) 備考
水(W) 150〜160
セメント(C) 420 固定
フライアッシュ(FA) 40〜80 固定
結合材(B=C+FA) 500 固定
細骨材(S) 730〜800
粗骨材(G) 420〜450 絶乾質量
高性能AE減水剤(AD) 2.73〜4.62
AE剤(AE) 0.015〜0.063
水セメント比(W/C) 35.7〜38.1
水結合剤比(W/B) 30.0〜32.0
空気量 5.0±1.5%
尚、上記のセメントとしては、ポルトランドセメントを用いるものとする。
上記のフライアッシュとしてはJISA6201に規定されたフライアッシュII種を採用し、細骨材としてはJISA5005(2009)、JISA5308(2009)に規定された細骨材を採用し、粗骨材としてはJISA5002に規定された人工軽量骨材を採用した。
上記のコンクリート材料をミキサーにより混練し、それを前記カーテンウォール成形用の所定の型枠に充填し、翌日以降に脱型後、約28日間養生して硬化させ、圧縮強度50N/mm2 以上のカーテンウォールとする。
以上説明したカーテンウォール1は、次の効果を奏する。
前記コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が40〜80kg/m3 に設定され、フライアッシュの含有率を抑えているため、硬化状態における圧縮強度を高める上で有利である。特に、硬化状態における圧縮強度が50N/mm2 以上であるため、建築用PCaコンクリート製カーテンウォールに必要な圧縮強度を確保することができる。
そして、前記コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が40〜80kg/m3 に設定されているため、コンクリート材料にした場合の流動性がよく、乾燥収縮が少なく、緻密で耐久性が高い等の特性を確保することができる。
さらに、前記コンクリート材料における粗骨材の含有率が420〜450kg/m3 に設定されているため、乾燥収縮が少ないことによる製品の寸法精度に優れ、緻密で強度に優れた建築用PCaコンクリート製カーテンウォールとすることができる。
最後に、上記の実施例を部分的に変更する例について説明する。
(1)前記のコンクリート材料では、フライアッシュの含有量を40〜80kg/m3 に設定したが、フライアッシュの含有量を70〜80kg/m3 とするのが最も望ましい。
(2)前記のカーテンウォール1の諸元(諸寸法)、種々の金具類は、一例を示すものであり、適宜変更してもよい。
本考案によれば、圧縮強度、寸法精度に優れ、乾燥収縮が少なく、緻密で耐久性が高い建築用PCaコンクリート製カーテンウォールを提供することができる。
1 建築用PCaコンクリート製カーテンウォール

Claims (3)

  1. 水、セメント、フライアッシュ、細骨材、粗骨材を主成分とするコンクリート材料を成形工場内で成形型枠内に充填して成形される建築用PCaコンクリート製カーテンウォールにおいて、
    前記コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が40〜80kg/m3 に設定され、硬化状態における圧縮強度が50N/mm2 以上であることを特徴とする建築用PCaコンクリート製カーテンウォール。
  2. 前記コンクリート材料におけるフライアッシュの含有率が70〜80kg/m3 に設定されたことを特徴とする請求項1に記載の建築用PCaコンクリート製カーテンウォール。
  3. 前記コンクリート材料における粗骨材の含有率が420〜450kg/m3 に設定されたことを特徴とする請求項2に記載の建築用PCaコンクリート製カーテンウォール。
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