JP3183379U - 冷媒凝縮器 - Google Patents

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Abstract


【課題】凝縮器や冷却塔等の経年変化に対して、冷媒の凝縮圧力の上昇及びデフロスト水の温度上昇を防止できる簡素かつ低コストな冷媒凝縮器を実現する。
【解決手段】中空直状管胴60の両端64及び66は管板68及び70で中央部62と仕切られている。管板68及び70間にはこれら管板に開口する伝熱管72が設けられている。第1の端部64は、仕切板80によってデフロスト水dの流れ空間と冷却水cの流れ空間とに仕切られている。デフロスト水dの流れ空間は仕切板82でデフロスト水流入空間s1とデフロスト水流出空間s2とに仕切られ、冷却水cの流れ空間は仕切板86で冷却水流入空間s3と冷却水流出空間s5とに仕切られている。第2の端部66は、仕切板88でデフロスト水dの流れ空間と冷却水cの流れ空間とに仕切られている。中央部62には、冷媒流入管74及び冷媒流出管76が接続されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、冷凍サイクルを構成する冷凍機に設けられ、冷媒の凝縮とデフロスト水の加温とを行う凝縮器の構造に関する。
従来、ダブルバンドル型凝縮器を有する冷凍機が使用されている。ダブルバンドル型凝縮器とは、冷却塔等で冷却された冷却水が導入される配管と、温水取出し用配管とが設けられ、冷房運転と温水の製造又は暖房運転とを同時に可能にした凝縮器を言う。
特許文献1には、かかるダブルバンドル型凝縮器を有するターボ冷凍機が開示されている。このターボ冷凍機は、冷房運転時に、温水側配管にも冷却水を流すことで、コンデンサの凝縮圧力の上昇を抑え、熱効率の低下を防止することで、消費電力を低く抑えることを目的としている。
クーラ(蒸発器)にデフロスト水を散布する散水デフロスト設備を有する冷却施設においては、デフロスト水槽に貯留されたデフロスト水を温水負荷とするダブルバンドル型凝縮器を備えた冷凍機が用いられる。この種の凝縮器は、冷却塔等で冷却された冷却水で冷却されるとともに、デフロスト水で凝縮器の熱回収を行って、デフロスト水を加温し、デフロスト水槽内のデフロスト水を、クーラのデフロスト運転に好適な17〜18℃程度の温度に保っている。
特開昭60−117069号公報
しかし、水冷凝縮器や冷却塔等の経年変化のため、熱交換が徐々に不良となり、これによって、冷媒の凝縮圧力が上昇するという問題がある。水冷凝縮器や冷却塔等の経年変化後、特に、夏期の昼間など、周囲温度が高くなる時期には、冷媒の凝縮圧力が上昇し、冷凍機の高圧保護スィッチ設定圧力近くまで昇圧する場合がある。熱回収運転を逆に使用して、低温のデフロスト水槽の水を凝縮器に循環させて高圧力の上昇を抑制する場合がある。しかし、この熱回収運転をやりすぎると、デフロスト水槽のデフロスト水の温度が設定温度より上昇してしまうという問題がある。
食肉屠体を急冷する保冷室は、食肉屠体の品質を保つため、クーラによって一定温度に保冷されている。しかし、デフロスト水の温度が23℃以上になった場合、クーラのデフロスト運転時に、デフロスト水の散布によるモヤの発生で昇温し、食肉屠体の品質を劣化させるおそれがある。
本考案は、かかる従来技術の課題に鑑み、冷凍機の圧縮機から吐出された冷媒ガスを凝縮させるため、冷却塔などから冷却水が循環すると共に、デフロスト水槽内のデフロスト水を加温するダブルバンドル型凝縮器において、凝縮器や冷却塔等の経年変化に対して、冷媒の凝縮圧力の上昇及びデフロスト水の温度上昇を防止できる簡素かつ低コストな冷媒凝縮器を実現することを目的とする。
本考案の冷媒凝縮器は、両端部が管板で中央部と仕切られた中空直状管胴と、中央部に並列に配置され、両端が管板に開口する多数の伝熱管とで構成されている。中央部には、冷凍サイクルを構成する冷凍機の圧縮機から吐出された高温の冷媒ガスが導入される。中央部に導入された冷媒ガスは、一部の伝熱管内を流れるデフロスト水を加温すると共に、他の伝熱管内を流れる冷却水によって冷却される。
中空直状管胴の一方の端部(以下「第1の端部」と言う。)は、内部をデフロスト水の流れ空間と冷却水の流れ空間とに仕切る第1の仕切板と、デフロスト水の流れ空間を、デフロスト水流入空間とデフロスト水流出空間とに仕切る第2の仕切板と、冷却水の流れ空間を、冷却水流入空間と冷却水流出空間とに仕切る第3の仕切板とを有している。
中空直状管胴の他方の端部(以下「第2の端部」と言う。)は、第1の仕切板と伝熱管を挟んで同一位置に設けられ、内部をデフロスト水の流れ空間と冷却水の流れ空間とに仕切る第4の仕切板とを有している。
また、第1の端部の隔壁に、デフロスト水流入空間と連通したデフロスト水流入口と、デフロスト水流出空間と連通したデフロスト水流出口と、冷却水流入空間に連通した冷却水流入口と、冷却水流出空間に連通した冷却水流入口とが形成されている。
第1の仕切板及び第4の仕切板により、伝熱管は、デフロスト水が流れる伝熱管と冷却水が流れる伝熱管とに仕分けされる。また、第2の仕切板により、デフロスト水流入口から流入したデフロスト水は、中空直状管胴の両端部間を往復する流路を形成でき、第3の仕切板により、冷却水流入口から流入した冷却水も両端部間を往復する流路を形成できる。デフロスト水及び冷却水は、伝熱管を流れる間冷媒ガスと熱交換する。
これによって、両端部に仕切板を設けただけの簡素且つ低コストな構成で、冷媒ガスとデフロスト水及び冷却水との熱交換量を増加できる。夏季の昼間など、周囲温度が高い時には、デフロスト水を中空直状管胴に循環させ、冷媒温度を低下させることで、冷媒の凝縮圧力を低下できる。また、周囲温度が低い冬期や夜間などにおいては、冷媒の凝縮圧力はさほど上昇しないため、中空直状管胴へのデフロスト水の循環を止めることができる。これによって、デフロスト水槽に貯留されたデフロスト水の温度上昇を抑えることができる。従って、凝縮器や冷却塔等に経年変化が起り、冷媒とデフロスト水及び冷却水との熱交換不良が発生しても、冷媒ガスの凝縮圧力の上昇及びデフロスト水槽に貯留されたデフロスト水の昇温を防止できる。
本考案の一態様として、第1の端部は、デフロスト水流入口に接続されたデフロスト水流入管と、デフロスト水流出口に接続されたデフロスト水流出管と、冷却水流入口に接続された冷却水流入管と、冷却水流出口に接続された冷却水流出管と、デフロスト水流入管と前記冷却水流入管間を接続する第1のバイパス管、及び第1のバイパス管に設けられた第1の開閉弁と、デフロスト水流出管と冷却水流出管間を接続する第2のバイパス管、及び第2のバイパス管に設けられた第2の開閉弁とが設けられるようにすることができる。
これによって、デフロスト水をデフロスト水の流れ空間に循環させない時に、第1の開閉弁及び第2の開閉弁を開いて、冷却水をデフロスト水の流れ空間へも導入することができる。これによって、冷媒ガスの冷却効果を高めることができる。そのため、冷媒ガスの凝縮圧力の上昇及びデフロスト水の昇温をさらに有効に抑制できる。
本考案の一態様として、第1の端部に設けられた第3の仕切板は、冷却水の流れ空間を、冷却水流入空間と、冷却水流出空間と、第3の空間とに仕切るものであり、第2の端部は、第1の端部の冷却水流入空間から伝熱管を介して第2の端部の冷却水の流れ空間に流入した冷却水を、第3の空間に開口した伝熱管に流入させ、かつ第3の流れ空間から伝熱管を介して第2の端部の冷却水の流れ空間に流入した冷却水を、冷却水流出空間に開口した伝熱管に流入させる第5の仕切板をさらに有することができる。
これによって、冷却水を中空直状管胴の内部で2往復させることができるため、冷媒ガスと冷却水との熱交換量をさらに増加できる。
本考案の一態様として、中空直状管胴を横置きに配置し、中空直状管胴の外周面上部に冷媒流入管を接続すると共に、中空直状管胴の外周面下部に冷媒流出管を接続することができる。さらに、デフロスト水の流れ空間を中空直状管胴の上部に形成し、冷却水の流れ空間をデフロスト水の流れ空間の下方に形成することができる。
これによって、中空直状管胴の上部から導入される高温の冷媒ガスを、冷却水より低温のデフロスト水と先に熱交換させることができるため、デフロスト水の加温効果を高めることができる。また、冷媒ガスを冷却水より低温のデフロスト水と先に熱交換させることで、冷媒ガスの冷却効果を高めることができる。
中空直状管胴を横置きに配置した前記構成において、第1の端部に設けられた冷却水流出空間は冷却水流入空間の上方に形成し、第3の仕切板は、上下方向に配置され、冷却水の流れ空間の横断面を左右に仕切り、左右に仕切られた空間の一方を第3の空間とする第6の仕切板と、横方向に設けられ、左右に仕切られた空間の他方を、さらに冷却水流入空間と冷却水流出空間とに上下に仕切る第7の仕切板とで構成し、第2の端部に設けられた第5の仕切板は、第7の仕切板と同一高さで横方向に配置され、冷却水の流れ空間を上下に仕切るものとすることができる。
これによって、中空直状管胴の上部から導入される高温の冷媒ガスを、冷却水より先にデフロスト水と熱交換させることができると共に、冷却水を中空直状管胴の内部で2往復させることができるため、デフロスト水の加温効果と冷媒ガスの冷却効果とをさらに向上できる。
本考案の一態様として、デフロスト水は、デフロスト水槽に貯留され、デフロスト水槽からデフロスト水流入管を介して中空直状管胴に供給され、デフロスト水流出管を介してデフロスト水槽に戻されるものである。また、食肉屠体を急冷する保冷室に設けられたクーラのデフロスト運転時に、該デフロスト水はクーラに散布され、散布後デフロスト水槽に回収されるものである。本考案を適用すれば、デフロスト水槽に貯留されるデフロスト水の昇温を抑制でき、デフロスト水を常に17〜18℃に保持できるため、保冷室の内部でモヤの発生を防止でき、食肉屠体の品質低下を防止できる。
本考案によれば、凝縮器や冷却塔等が経年変化しても、圧縮機吐出側の冷媒ガスの凝縮圧力の上昇とデフロスト水の昇温を抑制して、冷凍機の正常運転を継続できる。
本考案の一実施形態に係る冷媒凝縮器を備えた冷凍機の系統図である。 前記冷媒凝縮器の斜視図である。 前記冷媒凝縮器の側面図である。
以下、本考案を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この考案の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
本考案の一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1において、冷凍機10は、冷媒循環路12に圧縮機14、凝縮器16、膨張弁18及びクーラ(蒸発器)20が設けられ、冷凍サイクルを構成している。圧縮機14はモータ14aによって駆動される。クーラ20は、保冷室22の内部に設けられている。保冷室22には多数の食肉屠体wがトロリー24に吊下されている。保冷室22内の空気はクーラ20で冷却され、冷却された空気は、ファン26でダクト28の内部を通り、食肉屠体wに均等に吹き付けられている。
冷凍機10は、デフロスト水dを貯留したデフロスト水槽30を備えている。デフロスト水槽30は、仕切壁31によって例えば3つの貯留空間に仕切られている。クーラ20には多数のノズル34が設けられ、多数のノズル34は配管32に接続され、配管32の他端はデフロスト水槽30の一つの貯留空間30aまで延設されている。配管32にはポンプ36が設けられている。クーラ20のデフロスト運転時に、デフロスト水槽30に貯留されたデフロスト水dは、ポンプ36によってノズル34に送られ、ノズル34から伝熱管群38に噴射される。ノズル34から噴射されたデフロスト水dは、伝熱管群38に付着した霜を解凍した後、ドレンパン40に滴下し、ドレンパン40から配管42を介してデフロスト水槽30の貯留空間30bに戻される。
冷凍機10は、冷却塔44を備えており、凝縮器16と冷却塔44との間に冷却水を循環する配管46及び48が設けられている。配管46には冷却水を冷却塔44から凝縮器16に送るポンプ50が設けられている。冷却塔44で通常、32℃前後に冷却された冷却水は、冷却塔44からポンプ50によって配管46を通り凝縮器16に送られる。凝縮器16に送られた冷却水は冷媒を冷却し凝縮させる。冷媒と熱交換して昇温した冷却水は、配管48から冷却塔44に戻され、冷却塔44で再び冷却される。
デフロスト水槽30の貯留空間30bと凝縮器16との間に配管52が設けられ、配管32にはポンプ54が設けられている。貯留空間30bに貯留されたデフロスト水dは、凝縮器16に送られ、凝縮器16で冷媒と熱交換して加温される。凝縮器16で加温されたデフロスト水dは、配管56を介して貯留空間30aに戻される。こうして、貯留空間30aに貯留されたデフロスト水dは、クーラ20のデフロスト運転に適した17〜18℃の温度に保持される。なお、必要ならば、デフロスト水槽30に補助ヒータ58を設け、デフロスト水dを補助的に加温してもよい。
次に、図2及び図3により、凝縮器16の構成を説明する。図2及び図3において、凝縮器16は、円筒形のハウジングからなる中空直状管胴60で構成されている。中空直状管胴60は横置きに配置され、両端部64及び66は、管板68及び70によって中央部位62と仕切られている。管板68及び70には多数の円形の開口68a及び70aが形成され、これら開口間に多数の伝熱管72が並列に接続されている。中空直状管胴60の外周面上部には冷媒流入管74が接続され、中空直状管胴60の外周面下部には冷媒流出管76が接続されている。
冷媒流入管74及び冷媒流出管76は夫々冷媒循環路12に接続され、冷媒流入管74から中央部62に流入した冷媒ガスrは、伝熱管72の内部を流れるデフロスト水d及び冷却水cと熱交換して冷却され凝縮される。凝縮した冷媒液rは、中央部62の底面に溜まり、冷媒流出管76から冷媒循環路12に流出する。
中央部62から管板68で仕切られた第1の端部64の内部は、水平方向に配置された仕切板80によって、上下に仕切られ、仕切板80の上方にデフロスト水dの流れ空間が形成され、仕切板80の下方に冷却水cの流れ空間が形成されている。デフロスト水dの流れ空間は、中央で上下方向に配置された仕切板82によって、横断面上で左右にデフロスト水流入空間s1とデフロスト水流出空間s2とに仕切られている。デフロスト水流入空間s1に面する隔壁には、デフロスト水流入口f1が形成され、デフロスト水流入口f1に配管52が接続されている。また、デフロスト水流出空間s2を形成する隔壁には、デフロスト水流出口f2が形成され、デフロスト水流出口f2には配管56が接続されている。
第1の端部64の冷却水cの流れ空間は、上下方向に配置された仕切板84によって、第1の端部64の横断面が左右に仕切られ、右側に第3の空間s4が形成されている。また、左側の空間は水平方向に配置された仕切板86によって上下に仕切られ、冷却水流入空間s3及び冷却水流出空間s5とが形成されている。冷却水流入空間s3に面した隔壁には冷却水流入口f3が形成され、冷却水流入口f3には、配管46が接続されている。冷却水流出空間s5に面した隔壁には、冷却水流出口f4が形成され、冷却水流出口f4には配管48が接続されている。
第2の端部66の内部には、伝熱管72を挟んで仕切板80と同一位置に水平方向に仕切板88が設けられ、仕切板88によって第2の端部66の内部は上下に仕切られている。また、仕切板86と同一高さで水平方向に仕切板90が設けられ、仕切板90によって第2の端部66の内部は上下に仕切られている。
図3に示すように、配管46と配管52間にはバイパス管92が接続され、バイパス管92には開閉弁96が設けられている。また、配管48と配管56間にはバイパス管92が設けられ、バイパス管92には開閉弁98が設けられている。
かかる構成において、保冷室22は、食肉屠体wの品質を劣化させないため、クーラ20によって設定温度に保冷されている。凝縮器16には、冷却塔44から配管46からポンプ50によって冷却水流入空間s3に冷却水cが供給される。冷却水流入空間s3に流入した冷却水cは、伝熱管72を流れ、第2の端部66において仕切板90の下方に形成された冷却水流入空間s8に流入する。冷却水流入空間s8に流入した冷却水cは、水平方向へ向けUターンし、管板68において第3の空間s4に開口した伝熱管72に流入する。該伝熱管72を通って第3の空間s4に到達した冷却水cは、上方へUターンし、上方に位置する伝熱管72の開口をから該伝熱管72に流入する。該伝熱管72を通った冷却水cは、仕切板90の上方に形成された冷却水流入空間s7に流入する。
冷却水流入空間s7に流入した冷却水cは、今度は水平方向へUターンし、管板68で冷却水流出空間s5に開口した伝熱管72に流入する。冷却水流出空間s5に到達した冷却水cは、冷却水流出口f4から配管48に流出する。このように、冷却水cは中空直状管胴60の内部で伝熱管72内を2往復し、その間に冷媒rと熱交換し、冷媒rを冷却する。
デフロスト水流入空間s1には、デフロスト水槽30に貯留されたデフロスト水dが、配管52を介して供給される。デフロスト水流入空間s1に流入したデフロスト水dは伝熱管72を通り、第2の端部66に形成されたデフロスト水流入空間s6に流入する。デフロスト水流入空間s6に流入したデフロスト水dは、水平方向へUターンし、管板68でデフロスト水流出空間s2に開口した伝熱管72に流入する。伝熱管72を通ってデフロスト水流出空間s2に到達したデフロスト水dは、デフロスト水流出口f2から配管56へ流出し、デフロスト水槽30に戻る。
デフロスト水dは、伝熱管72内を1往復し、その間に冷媒rと熱交換し、冷媒rによって加温される。こうしてデフロスト水槽30に貯留されたデフロスト水dは17〜18℃に維持される。周囲温度が高い、例えば夏期の昼間などでは、デフロスト水dを凝縮器16に通水することで、冷媒rを冷却し、冷媒rの凝縮圧力の上昇を防止できる。
クーラ20のデフロスト運転時にデフロスト水dの温度が23℃以上に上昇すると、クーラ20のデフロスト運転時に、デフロスト水dをクーラ20に散布したとき、モヤの発生で昇温し、食肉屠体wの品質を低下させるおそれがある。そのため、冷凍機10の周囲温度が低い冬期や夜間などでは、ポンプ54を停止させ、デフロスト水dを凝縮器16に送るのを止め、代わりに、開閉弁96及び98を開放し、冷却水cをデフロスト水dの流れ空間に導入する。これによって、冷媒rの冷却効果を増し、冷媒rの凝縮圧力の上昇を回避できる。
なお、開閉弁96及び98の開閉は、オペレータが手動で操作するようにしてもよいし、あるいは、開閉弁96及び98を制御装置によって操作される自動開閉弁としてもよい。自動開閉弁としたとき、例えば、制御装置に設けられたタイマにより、周囲温度が高い季節又は昼間に自動的に開動作し、周囲温度が低い季節又は夜間に自動的に閉動作するようにしてもよい。あるいは、デフロスト水槽30に貯留されたデフロスト水dの水温を検出するセンサを設け、該センサの検出値に応じて、開閉動作を制御させるようにしてもよい。例えば、デフロスト水dの水温が閾値を超えたら、ポンプ54を停止させると共に、開閉弁96及び98を開放させ、デフロスト水dの水温が閾値以下となったら、開閉弁96及び98を閉鎖し、ポンプ54を稼働させるようにする。
あるいは、冷媒rの凝縮圧力を検出するセンサを設け、該センサの検出値に応じて、開閉弁96及び98の開閉動作を制御するようにしてもよい。例えば、冷媒rの凝縮圧力が閾値を超えたら、開閉弁96及び98を閉鎖すると共に、ポンプ54を稼働させ、デフロスト水dを凝縮器16に循環させるようにし、冷媒rの凝縮圧力が閾値以下となったら、ポンプ54を停止させ、開閉弁96及び98を開放して、デフロスト水dの流れ空間に冷却水cを循環させるようにする。
本実施形態によれば、周囲温度が高い夏期の昼間などにおいては、例えば、冷媒rの凝縮圧力が1.35MPaになったら、ポンプ54を起動させ、デフロスト水dを凝縮器16に循環させることで、冷媒rの凝縮圧力の上昇を抑え、同時に、デフロスト水dをデフロスト運転に好適な温度に加温できる。また、周囲温度が低い冬期や夜間などにおいては、凝縮器16へのデフロスト水dの循環を止めることで、デフロスト水dの水温上昇を防止できると共に、開閉弁96及び98を開放し、冷却水cを凝縮器16のデフロスト水流出空間に循環させることで、冷媒rの冷却効果を増し、凝縮圧力の上昇を抑えることができる。本実施形態の凝縮器16では、これらを第1の端部64及び第2の端部66に仕切板を設けただけの簡素且つ低コストな構造で実現できる。
また、冷却水cを中空直状管胴60の内部で2往復させることで、冷媒rと冷却水cとの熱交換量を増加できるので、冷媒rの凝縮圧力の上昇を効果的に抑制できる。
また、中空直状管胴60を横置きにし、冷媒rを中空直状管胴60の上部から流入させ、かつ冷却水cより低温のデフロスト水dの流れ空間を中空直状管胴60の上部領域に形成したことで、冷媒rとデフロスト水dとの熱交換量を増加できる。そのため、デフロスト水dの加温効果と冷媒rの冷却効果を向上できる。
さらに、デフロスト水槽30に貯留されたデフロスト水dの温度を17〜18℃に保持できるので、保冷室22に設けられらクーラ20のデフロスト運転時に、保冷室22の内部でモヤの発生を防止でき、これによって、食肉屠体wの品質低下を防止できる。
本考案によれば、凝縮器や冷却塔等の経年変化に対して、冷媒の凝縮圧力の上昇及びデフロスト水の温度上昇を防止できる簡素かつ低コストな冷媒凝縮器を実現できる。
10 冷凍機
12 冷媒循環路
14 圧縮機
14a モータ
16 凝縮器
18 膨張弁
20 クーラ
22 保冷室
24 トロリー
26 ファン
28 ダクト
30 デフロスト水槽
30a、30b 貯留空間
31 仕切壁
32、42,46,48、52、56 配管
34 ノズル
36、50、54 ポンプ
38 伝熱管群
40 ドレンパン
44 冷却塔
58 補助ヒータ
60 中空直状管胴
62 中央部
64 第1の端部(一方の端部)
66 第2の端部(他方の端部)
68,70 管板
72 伝熱管
74 冷媒流入管
76 冷媒流出管
80 仕切板(第1の仕切板)
82 仕切板(第2の仕切板)
84 仕切板(第6の仕切板)
86 仕切板(第7の仕切板)
88 仕切板(第4の仕切板)
90 仕切板(第5の仕切板)
92 バイパス管(第1のバイパス管)
94 バイパス管(第2のバイパス管)
96 開閉弁(第1の開閉弁)
98 開閉弁(第2の開閉弁)
f1 デフロスト水流入口
f2 デフロスト水流出口
f3 冷却水流入口
f4 冷却水流出口
s1、s6 デフロスト水流入空間
s2 デフロスト水流出空間
s3、s7、s8 冷却水流入空間
s4 第3の空間
s5 冷却水流出空間
c 冷却水
d デフロスト水
r 冷媒

Claims (6)

  1. 両端部が管板で中央部と仕切られ、前記中央部に冷媒流入空間が形成された中空直状管胴と、
    前記中央部に並列に配置され、両端が前記管板に開口する多数の伝熱管とで構成され、
    前記両端部の一方の端部は、
    内部をデフロスト水の流れ空間と冷却水の流れ空間とに仕切る第1の仕切板と、
    前記デフロスト水の流れ空間を、デフロスト水流入空間とデフロスト水流出空間とに仕切る第2の仕切板と、
    前記冷却水の流れ空間を、冷却水流入空間と冷却水流出空間とに仕切る第3の仕切板とを有し、
    前記両端部の他方の端部は、前記第1の仕切板と前記伝熱管を挟んで同一位置に設けられ、前記他方の端部の内部をデフロスト水の流れ空間と冷却水の流れ空間とに仕切る第4の仕切板を有し、
    前記一方の端部の隔壁に、前記デフロスト水流入空間と連通したデフロスト水流入口と、前記デフロスト水流出空間と連通したデフロスト水流出口と、前記冷却水流入空間に連通した冷却水流入口と、前記冷却水流出空間に連通した冷却水流入口とが形成されていることを特徴とする冷媒凝縮器。
  2. 前記一方の端部は、
    前記デフロスト水流入口に接続されたデフロスト水流入管と、
    前記デフロスト水流出口に接続されたデフロスト水流出管と、
    前記冷却水流入口に接続された冷却水流入管と、
    前記冷却水流出口に接続された冷却水流出管と、
    前記デフロスト水流入管と前記冷却水流入管間を接続する第1のバイパス管、及び該第1のバイパス管に設けられた第1の開閉弁と、
    前記デフロスト水流出管と前記冷却水流出管間を接続する第2のバイパス管、及び該第2のバイパス管に設けられた第2の開閉弁とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷媒凝縮器。
  3. 前記一方の端部に設けられた第3の仕切板は、前記冷却水の流れ空間を、前記冷却水流入空間と、前記冷却水流出空間と、第3の空間とに仕切るものであり、
    前記他方の端部は、
    前記一方の端部の冷却水流入空間から前記伝熱管を介して前記他方の端部の冷却水の流れ空間に流入した冷却水を、前記第3の空間に開口した前記伝熱管に流入させ、かつ前記第3の流れ空間から前記伝熱管を介して前記第2の端部の冷却水の流れ空間に流入した冷却水を、前記冷却水流出空間に開口した前記伝熱管に流入させる第5の仕切板をさらに有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷媒凝縮器。
  4. 前記中空直状管胴は横置きに配置され、前記中空直状管胴の外周面上部に冷媒流入管が接続されると共に、前記中空直状管胴の外周面下部に冷媒流出管が接続され、
    前記デフロスト水の流れ空間は前記中空直状管胴の上部に形成され、前記冷却水の流れ空間は前記デフロスト水の流れ空間の下方に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の冷媒凝縮器。
  5. 前記一方の端部において、前記冷却水流出空間は前記冷却水流入空間の上方に形成され、
    前記第3の仕切板は、
    上下方向に配置され、前記冷却水の流れ空間の横断面を左右に仕切り、左右に仕切られた空間の一方を前記第3の空間とする第6の仕切板と、
    横方向に設けられ、前記左右に仕切られた空間の他方を、さらに前記冷却水流入空間と前記冷却水流出空間とに上下に仕切る第7の仕切板とで構成され、
    前記他方の端部に設けられた第5の仕切板は、前記第7の仕切板と同一高さで横方向に配置され、前記冷却水の流れ空間を上下に仕切るものであることを特徴とする請求項4に記載の冷媒凝縮器。
  6. 前記デフロスト水は、
    デフロスト水槽から前記デフロスト水流入管を介して前記中空直状管胴に供給されると共に、前記デフロスト水流出管を介して前記デフロスト水槽に戻され、
    食肉屠体を保冷する保冷室に設けられたクーラのデフロスト運転時に前記クーラに散布され、散布後前記デフロスト水槽に回収されるものであることを特徴とする請求項2〜5のいずれかの項に記載の冷媒凝縮器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114034139A (zh) * 2020-11-05 2022-02-11 烟台冰轮节能科技有限公司 一种冰浆机组用四管制六流程水冷冷凝贮液器

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