JP3183315U

JP3183315U - 干し物の風鎮具

Info

Publication number: JP3183315U
Application number: JP2013001248U
Authority: JP
Inventors: 正次佐藤
Original assignee: 正次佐藤
Priority date: 2013-02-20
Filing date: 2013-02-20
Publication date: 2013-05-16
Anticipated expiration: 2023-02-20

Abstract

【課題】洗濯した干し物の下端部に挟んで吊り下げることにより、洗濯物の捲れや飛散及びしわや汚れを防止する風鎮具を提供する。
【解決手段】洗濯ばさみ１にくさり（環体）５とゴルフボール状錘７を連結してなることを特徴とする干し物の風鎮具であり、洗濯ばさみ１のリング状ばね２に相当する金具の中央にくさり（環体）５を係設し最終環をゴルフボール状錘７に固定したヒートン６に係設する事により洗濯物を挟んで引っ張ることのできる干し物の風鎮具を形成できる。
【選択図】図１

Description

本考案は、洗濯物を干す時に使用する干し物の風鎮具に関する。

従来、洗濯物はハンガーや干し竿に吊るしたり、掛けたりして干される。この際、干し物を吊るしたり、広げた状態を維持したり、又は風で舞うことを防止するために洗濯バサミが用いられる。干し物の上部は洗濯バサミで掴むことにより干すことができるが、下部は横方向にも上下方向にも引っ張った状態で干すことはできない。

例えば、干し物の引っ張具として洗濯ばさみに錘を固着したものが提案されている。（特許文献１）

特開平９−１４０９９７号公報

しかしながら、特許文献１記載の干し物引張具の効果は、干しながら干し物のしわを防止するものであり、下部に設置すれば捲れ防止にはなるが、錘を固着した複合の洗濯ばさみを使うため、洗濯物の下部に挟む作業に手間がかかり使いづらい。

また特許文献１記載の干し物引張具は、錘の重量を保持するため洗濯ばさみの挟持力を強化したり、錘を直接固着させることで製造コストは高くなり、一般的に安価な使いやすい商品とはいえず利用者の購買意欲を喚起するに至らない。

また特許文献１記載の干し物引張具は、しわのばしのため洗濯物の下部に数箇所挟むことにより錘の重量が増加し洗濯物の生地を伸ばしてしまう欠点がある。

また特許文献１記載の干し物引張具は、洗濯ばさみに錘が固着しており、干し物に設置すれば干し物と一体化になり、風の影響を受けやすくなる。又強風でこの錘が洗濯物から離脱し飛散した場合は危険である。

本考案は、干し物が風による捲れにより、効率の悪い乾燥となったり、ゆれにより、隣接する建造物に接触し汚れたり、強風により干し具から離脱して飛散することを防止でき、洗濯物が乾燥したときにしわができにくい風鎮具の提供を目的とする。

本考案は、洗濯ばさみにくさり（環体）を係設し、そのくさりの最終環にゴルフボール状錘を係設してなる干し物の風鎮具である。

本考案の風鎮具は、洗濯物の下端を挟ん吊り下げることにより、洗濯物が下方に引っ張られ風による捲れや、ゆれて隣接する建造物に接触し汚れたり、強風により干し具から離脱して飛散することを防止し、洗濯物が乾燥したときにしわができにくい。又錘としてゴルフボールの利用が適している。

錘として利用するゴルフボールは本来のスポーツ使用後でも利用できる。またゴルフボール製造過程において不具合のある製品でも利用することができ、無駄をなくし、有効な資源活用と商品の付加価値を高めることができる。

錘として利用するゴルフボールは一個の風鎮として大きさや重量が適当であり、下部で引っ張りすぎて生地を伸ばすこともなく、形状も握りやすく、カラーボールも利用することで、カラフルになり清潔で使いやすい。又干し物から落下しても安全性は高い。

錘として利用するゴルフボールの表面に加工してあるディンプルは空気力学的に、風の抵抗力が高く、洗濯物の錘として適当である。又洗濯物の大きさにより装着の数は適宣選択され全ての洗濯物に対応できる。

ゴルフボールと洗濯ばさみの連結は中間にくさり（環体）を連結しており、洗濯物と一体化しないため、風の影響を受けにくい。

考案を実地するための最良の形態

図３はこの考案の実施例を示す。この考案の風鎮具１０は、洗濯ばさみ１のリング状ばね２の中央に係設したくさり（環体）５にゴルフボール７を係設している。

ゴルフボールの大きさや重量は干し物の風鎮具とする観点から望ましく、挟持個数は干し物の大きさや重さにより適宣選択される。

洗濯ばさみ１は一般の市販品が適当である。リング状ばね２とくさり（環体）５の係設は４〜１０ｃｍのくさり（環体）５を連結し、そのくさり（環体）５の最終環をゴルフボール状錘７に固定したヒートン６に係設させる。

洗濯ばさみ１とくさり（環体）５の係設は洗濯ばさみ１の挟持部３の把持片４ａ又は４ｂの穴にも係設できるが、リング状ばね２の中央に係設するのがバランス的に適当である。

くさり（環体）５とゴルフボール状錘７の係設はゴルフボール状錘７に固定したヒートン６又は金具による締結など所望の手段が採用できる。くさり（環体）５は洗濯ばさみ１とゴルフボール状錘７を連結する連結補助具であり、紐状及び棒状でも良い。

洗濯ばさみ１の形状は、一般市販品のいずれであっても良く、材質は合成樹脂、金属、木材のいずれでも良い。又挟持力を高めるため、弾圧力の強いばねを使用した物が望ましい。

ゴルフボール状錘７はゴム、合成樹脂、金属、木材など比重の大きい物が良く、錘の重さは４０〜８０グラム、大きさは直径２〜６ｃｍの球状型が適当であり、ゴルフボールを錘として採用するのが最適である。

図３は洗濯物９を物干し竿８に掛けて干す場合であり、この考案の風鎮具１０の使用状態を示す。洗濯物９は物干し竿８で折り曲げられ洗濯物９の下端の両側には干し物の風鎮具１０が吊り下げられている。風鎮具１０が下部両端に吊り下げられることにより洗濯物９は下部方向へ引っ張られる。

洗濯ばさみ１に連結されたゴルフボール状錘７の重量により、干し物は風による捲れや、ゆれて隣接する建造物に接触し汚れたり、強風による干し物の飛散を防止したり、洗濯物が乾燥したときのしわも防止できる。

本考案の干し物の風鎮具の正面図である。本考案の干し物の風鎮具の斜視図である。本考案の使用状態を示す斜視図である。

１洗濯ばさみ
２リング状ばね
３挟持部（ａ，ｂ）
４把持片（ａ，ｂ）
５くさり（環体）
６ヒートン
７ゴルフボール（錘）
８干し竿
９洗濯物
１０干し物の風鎮具

Claims

洗濯ばさみにくさり（環体）とゴルフボール状錘を連結してなることを特徴とする干し物の風鎮具。
請求項１において、前記洗濯ばさみとゴルフボール状錘の連結補助具はくさり（環体）または紐状、棒状で連結してなることを特徴とする干し物の風鎮具。
請求項１において、前記洗濯ばさみと連結補助具の係設は洗濯ばさみのリング状ばねの中央又は挟持部材の把持片の穴に係設し、連結補助具とゴルフボール状錘の係設はゴルフボール状錘に固定したヒートン又は金具に連結補助具を係設することを特徴とする干し物の風鎮具。