JP3183024U - 貯水式省エネ洗濯機 - Google Patents

Abstract

【課題】あらゆるタイプの洗濯機に使用される貯水式省エネ洗濯機の構造を提供する。
【解決手段】貯水式省エネ洗濯機には、貯水装置１が設けられる。前記貯水装置１から出水して洗濯槽１１ａへと入水する口径は、大口径、あるいは、複数口径、あるいは、ポンプが取り付けられた大きさの口径（例えば洗濯機に既設の入水口径の倍数に設計）をなす。この設計によって、入水速度が加速され、洗濯過程において、洗濯槽１１ａの入水量が大幅に上昇して洗濯時間が短縮される。前記貯水装置１は、二種類の入水方法を有する。一つは、水道水から入水して貯水する方法であり、もう一つは、洗濯工程の少なくとも最後の一回、あるいは、最後の二回以上の洗浄排水を回収して、次の洗濯の洗濯用水として利用する方法である。これによって、時間短縮、及び節電、節水という省エネ効果が達成される。
【選択図】図１

Description

本考案は、洗濯機に関し、特に、洗濯時間を短縮し、電力消費量を節約するとともに、一部の洗濯廃水を回収再利用することによって、時間短縮、節電、節水といった省エネ効果を効果的に達成することができる、貯水式省エネ洗濯機に関する。

近年、洗濯機産業は迅速に発展しているが、その発展は、オゾン殺菌、インバータ搭載といった洗濯機能の増加に集中しており、時間短縮、及び節水の機能の発展については、研究開発を行っている企業が見られない。現在市場に出回っている各種タイプの洗濯機は、いずれも水道水の蛇口から入水している。また、通常の洗濯工程では、一度目に洗剤に浸した後、３回から４回の洗浄、排水、脱水の工程を繰り返す必要がある。洗濯工程の中で、水に液体洗剤もしくは粉末洗剤を加えて洗浄を行う一度目の工程を除いて、残りの洗濯用水は、全て衣服に残留した洗剤を洗い流すために用いられる。毎回の洗浄の前に、必ず水が必要な水量になるまで待ってから、洗浄の工程が行われるため、所要時間が増加することになる。

上述に鑑み、本考案は、少なくとも洗濯時間と、洗濯機の消費電力と、洗濯用水とを節約することのできる、貯水式省エネ洗濯機を提供することを目的とする。

上述の目的を達成するために、本考案の貯水式省エネ洗濯機は、洗濯槽と、入水管と、入水水位スイッチ制御装置と、貯水装置と、出水絞り弁と、排水回収管と、三方向絞り弁と、制御装置とからなる。前記入水管は、外部の清潔な水源と接続される。前記入水水位スイッチ制御装置は、前記貯水装置の内部に設けられるとともに、前記貯水装置内の水位に基づいて前記入水管からの入水の可否を制御する。前記貯水装置は、前記入水管からの入水を貯水することに用いられるとともに、前記洗濯槽の少なくとも最後の一回の洗浄排水の貯水に用いられる。前記出水絞り弁は、少なくとも１本以上の出水管と接続されるとともに、前記貯水装置と前記出水管の間に接続される。前記出水管は、大口径、もしくは、複数の小口径、もしくは、洗濯機に既設の口径に加圧ポンプが取り付けられた大きさの口径をもつ中空の管状構造を呈する。前記出水管の一部は、前記貯水装置と前記出水絞り弁の間に接続され、前記出水管の残りの一部は、前記出水絞り弁と前記洗濯槽の間に接続される。前記排水回収管は、一端が前記貯水装置に接続されるとともに、前記洗濯槽の少なくとも最後の一回の洗浄排水を前記貯水装置へと流入させるのに用いられる。前記三方向絞り弁は、少なくとも、前記洗濯槽の排水口と、前記排水回収管とに接続される。前記制御装置は、前記出水絞り弁と前記三方向絞り弁を制御するのに用いられる。

本考案の貯水式省エネ洗濯機の構造図である。 本考案の貯水式省エネ洗濯機の具体的実施例の構造図である。 本考案の貯水式省エネ洗濯機の制御装置と、出水絞り弁と、三方向絞り弁のブロック図である。 本考案の貯水式省エネ洗濯機の応用実施例の構造図である。 本考案の貯水式省エネ洗濯機の制御装置と、水質測定器と、出水絞り弁と、三方向絞り弁のブロック図である。 本考案の貯水式省エネ洗濯機の多槽式洗濯機における実施例の構造図である。

図１、図２、図３を参照する。本考案の貯水式省エネ洗濯機１１には、入水管２に接続された貯水装置１が設けられる。入水管２は外部の清潔な水源（例えば、水道水）を運搬する。入水水位スイッチ制御装置３は、貯水装置１の内部に取り付けられるとともに、入水管２の端末と接続されて、貯水装置１の内部の水位を制御する機能を有する。貯水装置１の内部の水位が所定の水位に達した時、入水水位スイッチ制御装置３は、入水管２の入水を停止させる。貯水装置１に接続された出水管４の口径は、一つもしくは複数の大口径、あるいは、一つもしくは複数の小口径、あるいは、洗濯機に既設の口径に加圧ポンプが取り付けられた大きさの口径（例えば、従来の洗濯機の水道水入水管口径の倍数）を成す。同様に、出水絞り弁５の出水管６の口径は、一つもしくは複数の大口径、あるいは、一つもしくは複数の小口径、あるいは、洗濯機に既設の口径に加圧ポンプが取り付けられた大きさの口径（例えば、従来の洗濯機の水道水入水管口径の倍数）を成す。この設計によって、洗濯槽１１ａに流入する水量を増加させることができる。出水管４、６は、口径が一つもしくは複数の大口径、あるいは、一つもしくは複数の小口径、あるいは、洗濯機に既設の口径に加圧ポンプが取り付けられた大きさの口径をもつ中空の管状構造を呈する。前述した出水管４、６の大口径の直径は、例えば洗濯機に既設の入水口径の一倍以上に設計され、小口径の直径は、洗濯機に既設の入水口径の一倍以下に設計される。入水水位スイッチ制御装置３には、例えば、従来のフロートスイッチを採用することができる。

本考案の貯水式省エネ洗濯機１１を使用して洗濯を行うと、洗濯の工程を担う制御装置７が出水絞り弁５を制御して開くことによって、貯水装置１からの水流が出水管４と、出水管６とを経由して、迅速かつ大量に、洗濯槽１１ａへと流入する。出水量が従来の洗濯機よりもはるかに多いため、洗濯槽１１ａへの注水が洗濯水位に達するまでの待ち時間が短縮される。また、貯水装置１は、衣服の洗浄、排水、脱水といった工程の間に、入水水位スイッチ制御装置３の制御によって、所定の水位に達するまで入水することができ、次の洗濯工程の時に迅速かつ大量に洗濯槽１１ａへの注水が行われる。これによって、洗濯槽１１ａへの注水が洗濯水位に達するまでの待ち時間が更に短縮される。通常、一般的な洗濯工程では、大よそ３回から４回の入水が必要とされる。したがって、本考案の貯水式省エネ洗濯機１１は、洗濯槽１１ａへの給水時間を大幅に短縮することができるため、洗濯時間と洗濯機の消費電力が大幅に節約される。

次に、本考案の貯水式省エネ洗濯機１１による節水機能の動作について説明する。洗濯工程の中で、水に液体洗剤もしくは粉末洗剤を加えて洗浄を行う一度目の工程を除いて、残りの洗濯用水は、全て衣服に残留した洗剤を洗い流すために用いられるが、少なくとも最後の洗浄排水は、回収して再利用することが可能である。なぜなら、衣服は、最後の洗浄の後、干すか乾燥機で乾燥させるかしてから直接身につけるので、排出された水は十分に清潔であるはずである。あるいは、水質測定器１１ｂが洗濯槽１１ａ内の洗浄排水の清潔度を測定する。制御装置７は、水質測定器１１ｂが出した信号を受信し、その信号に基づいて、少なくとも最後の一回或いは最後の二回以上の洗浄工程から排出された洗浄排水の清潔度が判断される。洗浄排水は、それぞれ別々に、あるいは、一緒に、貯水装置１へと回収され、再利用される。よって、本考案の貯水式省エネ洗濯機１１は、洗濯槽１１ａの排水口の近くに、三方向絞り弁８が設けられる。三方向絞り弁８は、洗濯槽１１ａの排水の流水方向を制御することができる。

三方向絞り弁８は、三本の管路に接続される。そのうち一本目の管路の二つの末端は、それぞれ洗濯槽１１ａの排水口と、三方向絞り弁８の入水口とに接続される。二本目の管路は、排水管１２であり、そのうち一つの末端は、三方向絞り弁８の出水口に接続される。三本目の管路は、排水回収管９であり、その二つの末端はそれぞれ三方向絞り弁８のもう一つの出水口と、貯水装置１の回収注水口に接続される。洗濯工程の最後の排水の時、制御装置７は三方向絞り弁８を制御して、一本目の管路と排水回収管９を連通させると同時に、一本目の管路と排水管１２を不通にさせる。以上のようにして、洗濯槽１１ａの洗濯排水が貯水装置１へ回収され、次の洗濯の洗濯用水として使用されることによって、洗濯用水の節約という省エネ効果を達成する。

また、貯水装置１が故障した場合、水が満杯になり溢れ出す可能性があるが、この場合、水は余水吐管１０を経由して排水管１２へと流水する。余水吐管１０の二つの末端は、それぞれ排水管１２と、貯水装置１の余水吐口とに接続される。

図２を参照する。貯水装置１の具体的実施例では、左側貯水槽と右側貯水槽という二つの貯水槽が設けられる。左側貯水槽には、入水水位スイッチ制御装置３が設けられるとともに、入水管２と出水管４とが接続される。右側貯水槽には、出水管４’と、排水回収管９と、余水吐管１０とが接続される。ただし、貯水装置１の貯水槽の設置数は、二つに限定されず、例えば、一つ、或いは、三つ以上を採用することも可能である。

図３を参照する。制御装置７は、貯水式省エネ洗濯機１１の洗濯と脱水といった工程を担うとともに、出水絞り弁５と三方向絞り弁８を制御する。制御装置７は、控制閥５と三方向絞り弁８に電気的に接続される。

洗濯槽１１ａが一槽式洗濯機の場合、洗濯槽１１ａは脱水槽の機能も兼ね備えている。図６を参照する。本考案の貯水式省エネ洗濯機１１の貯水装置１は、一槽式洗濯機、あるいは、多槽式洗濯機、あるいは、ドラム式洗濯機のあらゆるタイプの洗濯機において実施することが可能である。

制御装置７には、従来の洗濯機の制御装置を採用することができる。出水絞り弁５と三方向絞り弁８には、従来の電気制御弁素子を採用することができる。

図４、図５を参照する。図４、図５は、本考案の貯水式省エネ洗濯機１１の応用実施例を示している。洗濯槽１１ａで行われる最後の一回の洗浄から排出された洗濯排水を例に取る。洗濯槽１１ａの内部に設けられた水質測定器１１ｂは、洗濯槽１１ａ内の水の清潔度を測定する機能を持つ。制御装置７は、水質測定器１１ｂが出した信号を受信するとともに、受信した信号に基づいて洗濯槽１１ａ内の水の清潔度を判断する。水の清潔度が回収再利用されるレベルであると判断された場合、洗濯槽１１ａで排水が行われる際に、制御装置７が三方向絞り弁８Ａを制御して、洗濯槽１１ａから排出される洗濯排水を洗浄排水回収ユニット１Ｂへと流入させる。以上のようにして、洗濯排水回収の機能が達成され、次の洗濯の洗濯用水として使用されることにより、洗濯用水の節約という省エネ効果を達成する。もし、水の清潔度が回収再利用できないレベルであると判断された場合は、洗濯槽１１ａで排水が行われる際に、制御装置７が三方向絞り弁８Ａを制御して、洗濯槽１１ａから排出される洗濯排水を排水管１２へ流入させ、外部へと排出させる。水質測定器１１ｂには、従来の水質測定器を採用することができる。

図４の出水管４Ａ、４Ｂと、出水絞り弁５Ａと、三方向絞り弁８Ａとは、それぞれ、図２の出水管４、４’と、出水絞り弁５と、三方向絞り弁８と同様である。よって、ここでは説明を省略する。

入水加速ユニット１Ａは、洗濯槽１１ａの入水を加速させる機能を持つ。入水加速ユニット１Ａの具体的実施例は、例えば、図２の左側貯水槽と入水水位スイッチ制御装置３であり、例えば、制御装置７に制御されるとともに入水管２の水流を加速させる機能を備えたポンプである。

洗浄排水回収ユニット１Ｂの具体的実施例は、例えば図２の右側貯水槽である。

１ 貯水装置
２ 入水管
３ 入水水位スイッチ制御装置
４ 出水管
４’ 出水管
５ 出水絞り弁
６ 出水管
７ 制御装置
８ 三方向絞り弁
９ 排水回収管
１０ 余水吐管
１１ 貯水式省エネ洗濯機
１１ａ 洗濯槽
１２ 排水管
１Ａ 入水加速ユニット
１Ｂ 洗浄排水回収ユニット
４Ａ 出水管
４Ｂ 出水管
５Ａ 出水絞り弁
８Ａ 三方向絞り弁
１１ｂ 水質測定器

Claims (4)

1. 洗濯槽と、入水管と、入水水位スイッチ制御装置と、貯水装置と、出水絞り弁と、少なくとも１本以上の出水管と、排水回収管と、三方向絞り弁と、制御装置とからなる貯水式省エネ洗濯機であって、
   前記入水管は、外部の清潔な水源と接続され、
   前記入水水位スイッチ制御装置は、前記貯水装置の内部に設けられるとともに、前記貯水装置内の水位に基づいて前記入水管からの入水の可否を制御し、
   前記貯水装置は、前記入水管からの入水を貯水することに用いられるとともに、前記洗濯槽の少なくとも最後の一回の洗浄排水の貯水に用いられ、
   前記出水絞り弁は、前記出水管と接続されるとともに、前記貯水装置と前記出水管の間に接続され、
   前記出水管は、中空の管状構造を呈するとともに、前記出水管の一部は、前記貯水装置と前記出水絞り弁の間に接続され、また前記出水管の残りの一部は、前記出水絞り弁と前記洗濯槽の間に接続され、
   前記排水回収管は、一端が前記貯水装置に接続されるとともに、前記洗濯槽の少なくとも最後の一回の洗浄排水を前記貯水装置へと流入させるのに用いられ、
   前記三方向絞り弁は、少なくとも、前記洗濯槽の排水口と、前記排水回収管とに接続され、
   前記制御装置は、前記出水絞り弁と前記三方向絞り弁を制御するのに用いられることを特徴とする、貯水式省エネ洗濯機。
2. 前記貯水式省エネ洗濯機はさらに排水管を備え、前記排水管の一端は前記三方向絞り弁に接続されることを特徴とする、請求項１に記載の貯水式省エネ洗濯機。
3. 前記貯水式省エネ洗濯機はさらに余水吐管を備え、前記余水吐管は前記貯水装置と前記排水管の間に接続されることを特徴とする、請求項２に記載の貯水式省エネ洗濯機。
4. 前記貯水装置には、少なくとも一つ以上の貯水槽が設けられることを特徴とする、請求項１に記載の貯水式省エネ洗濯機。

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