JP3182775U - 水耕栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物の生育過程において養液中の養分濃度が低下した場合であっても生育に必要な養分を植物に継続的に与えることができ、養液の水質安定化をより確実にする水耕栽培装置を提供する。
【解決手段】栽培槽1、植物Mを支持する栽培棚2、養液Wを貯留しておく貯液槽3、貯液槽3と栽培槽1との間で栽培槽1に養液Wを循環させる養液循環装置4を備えてなる水耕栽培装置Aであって、栽培棚2に固形培地9を介して植物Mを支持させ、かつ、栽培槽1にゼオライト10を設けることで、植物Mの生育過程における追肥時以外においても植物Mの生育に必要な養分を継続的に与える。また、栽培棚2の下面と養液Wの液面との間に空隙部8を確保することで、藻の発生を抑止し、養液Wの水質安定化を図る。
【選択図】図1

Description

本考案は、水耕栽培装置に係り、特に、野菜などの植物のディスプレイを兼ねた植物栽培用として有効な水耕栽培装置に関する。
土を使わずに養液(培養液)を用いてニンニクなどの根菜類、そしてレタス、小松菜、みず菜、かいわれ、春菊などの葉菜類などの植物を生育させる水耕栽培は、栽培槽内に養液を溜めて植物を生育する静置法と、栽培槽内に養液を継続的に循環供給しながら植物を生育する流動法とがある。流動法は、植物を生育する栽培槽と、養液を貯留しておく貯液槽(養液槽)と、栽培槽と貯液槽との間で栽培槽に養液を送水(循環給水)する養液循環装置とを備えた構成形態にて行われる。
すなわち、貯液槽内に配置される養液循環装置の循環ポンプにより貯液槽内の養液が栽培槽に継続的に送水される一方で、設定水位を超えた栽培槽内の養液はドレーン方式による自然落下によって貯液槽に排水戻されるようになっている。
特開2004−329005号公報(段落番号0022、および図1参照)
ところで、栽培槽内に養液を送水して栽培槽内に養液の流れを作りながら植物を生育する流動法を採用している従来技術、例えば、特許文献1に記載の水耕栽培装置では、貯液槽にゼオライトを設けている。すなわち、養液の水質安定化を図る(養液中の陰イオンおよび陽イオン除去処理するなど)、また、殺菌の繁殖を抑えて植物の根腐れを防ぐためのゼオライトを貯液槽の養液中に浸漬させた状態で設けた構成を採用している。
この従来技術によれば、養液中に十分な肥料が溶け込み含有しているときにおいては貯液槽から栽培槽に送水(循環給水)されてくる養液から植物が十二分に養分を吸収することができる。しかしながら、植物Mの生育過程において養液中の養分濃度(肥料含有量)が低下した場合には植物に養分を供給することができなくなるといった問題を発生するおそれがあった。植物が養分を吸収することができなくなった場合には植物の生育が遅れることとなる。
また、従来技術では、栽培槽の上部側に配置されて植物を支持する栽培棚(培床)の裏面(下面)に接する(触れる)水位にて養液が栽培槽に送水貯えられているようにしている。そのために、養液が接する栽培棚の裏面には藻(藍藻類)が付着繁殖し易くなり、水質に影響を与えるおそれがあった。換言すれば、藻の発生による水質の悪化を招いて植物の生育に悪影響を与えるおそれがある。
なお、養液が栽培棚に常時接していると、栽培棚に接している養液の流れが止まり、当該接触部分に養液が淀む。また、養液が接する栽培棚の裏面には照明装置から光が入り込むなどによって当該栽培棚の裏面に藻が付着繁殖するものと言われている。
本考案は、栽培槽内に養液を循環送水して植物を生育する水耕栽培装置であって、ゼオライトが養液の水質安定化、植物の根腐れ防止を図るゼオライトが養液中に溶け込み含有する養分(肥料成分)を吸着保持する特性を有する点に着目し、本考案の創案に至ったものである。すなわち、植物の生育過程において養液中の養分濃度が低下した場合であっても生育に必要な養分を植物に与えることができること、養液の水質安定化をより確実にすること、などが本考案の目的である。
前記課題を解決するために、本考案に係る水耕栽培装置では少なくとも以下の構成を具備している。
植物を生育するための栽培槽と、この栽培槽の上部側に配置されて前記植物を支持する栽培棚と、前記栽培槽に送水される養液を貯留しておくための貯液槽と、この貯液槽と前記栽培槽との間で当該栽培槽に前記養液を送水するとともに前記栽培槽の養液を前記貯液槽に戻す養液循環装置とを備えてなる水耕栽培装置であって、
前記栽培棚に固形培地を介して植物を支持させ、かつ、当該固形培地に接するように前記栽培槽にゼオライトを設けてなることを特徴とする。
ここで、前記栽培棚の下面と養液の液面との間に空隙部が確保されるように前記養液循環装置による前記栽培槽への養液循環を設定してなること、また、植物に対する照射距離を可変可能とする照明装置を備えていること、などの構成を採用することが好適なものとなる。
本考案の水耕栽培装置は、以上のような構成であることから、植物の生育過程における追肥時以外においても栽培槽に敷き詰めたゼオライトに吸着されている養分(肥料成分)を植物に継続的に与えることができる。つまり、ゼオライトによる養液の水質安定化(養液中の陰イオンおよび陽イオン除去処理するなど)、殺菌の繁殖を抑えて植物の根腐れ防止に加えて、植物の生育過程において養液中の養分濃度が低下した場合であっても生育に必要な養分をゼオライトから植物に与えることが可能になる。
また、栽培棚の下面と養液の液面との間に空隙部を確保していることで、藻(藍藻類)の発生を抑止し、養液の水質安定化を図るなどの効果を期待することができる。
本考案の実施形態に係る水耕栽培装置を概略的に示す説明図である。 同水耕栽培装置の一部を拡大して示す説明図である。 同水耕栽培装置をディスプレイ装置に適用させた場合の一例を示す説明図で、(a)は、正面図であり、(b)は、側面図である。
以下、本考案の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本考案の実施形態に係る水耕栽培装置を概略的に示す説明図であり、図2は、同水耕栽培装置の一部を拡大して示す説明図である。
≪水耕栽培装置の説明≫
水耕栽培装置Aは、植物Mを生育するための栽培槽1と、この栽培槽1の上部側に配置されて植物Mを支持する栽培棚2と、栽培槽1に送水される養液Wを貯えておくための貯液槽3と、この貯液槽3と栽培槽1との間で当該栽培槽1内に養液Wを送水(供給)するとともに栽培槽1内の養液Wを貯液槽3に戻すための養液循環装置4と、植物Mに光照射を行う照明装置5とを備えて構成されている。
≪栽培槽の説明≫
栽培槽1は、例えば、後記するディスプレイ装置Bの箱状陳列ケース内を幅方向全長にわたり上下方向に多段状に仕切るように設けられる各陳列棚上にそれぞれ載置されて多数の植物Mを整然と生育するものである。
この栽培槽1は、プラスチックやその他の硬質材料を用いて、例えば、後記するディスプレイ装置の陳列棚に載置し得る程度の大きさと所定の深さを有する平面視で略矩形箱状(受け皿状)に形成されている。そして、栽培槽1は、槽上部側(開口部側)に配置される栽培棚2を介して植物Mを支持生育するように形成されている。
≪栽培棚の説明≫
栽培棚2は、発泡スチロールやアクリルなど樹脂板や樹脂以外の材料からなる板部材を用いて、栽培槽1の開口部を塞ぐ程度の大きさ(好ましくは、栽培槽1よりも一回りほど小さめ)に形成されている。そして、栽培棚2は、図1および図2に示すように、植物Mを挿通させる適宜大きさの栽培孔6を整然と多数備えている。
なお、具体的な構造について図示を省略しているが、栽培棚2は、栽培槽1の槽上部側に取付部材を介して、または、栽培槽1内のほぼ全域にわたり配置される矩形トレイ部材を介して栽培槽1の槽上部側に取り付け配置されて、各栽培孔6と後記する固形培地9にて植物Mを支持するようになっている。
また、栽培棚2は、照明装置5の光源から照射される光を完全に遮断するとともに、高い反射率を有する被膜2aが表面(照明装置5と対向する面)に施されている。
なお、矩形トレイ部材は、栽培棚2の各栽培孔6と対向部位に、植木鉢形状で養液Wの流水窓を有する凹み部を整然と備え、各凹み部に後記する固形培地9が内設されるようになっている。
≪貯液槽の説明≫
貯液槽3は、栽培槽1に送水(供給)する養液Wを貯えるとともに、養液W中の養分濃度(肥料含有量)などを調整するための貯水タンクであり、プラスチックやその他の硬質材料を用いて形成されている。
≪養液循環装置の説明≫
養液循環装置4は、貯液槽3内に配置される循環ポンプ(水中ポンプ)4aと、貯液槽3の養液Wを循環ポンプ4aの運転により栽培槽1に送水する送水管(供給管)4bと、栽培槽1内の養液Wを貯液槽3に戻す排水管4cとから構成されている。
送水管4bは、図1に示すように、一端4b−1側が貯液槽3内の循環ポンプ4aに接続され、他端4b−2側が栽培槽1の開口部に臨むように配管されて、循環ポンプ4aの運転により圧送される貯液槽3内の養液Wを栽培槽1に送水するようになっている。また、送水管4bは、栽培槽1の開口部に臨ませた他端4b−2側に水量調整バルブ7を備えており、この水量調整バルブ7のコックを時計方向または反時計方向に回すことで、栽培槽1への養液Wの送水量(給水量)を適宜調整し得るようにしている。
排水管4cは、図1に示すように、一端4c−1側が貯液槽3の上部側に接続され、他端4c−2側が栽培槽1の槽底から所定の高さにて槽内垂直に立ち上がり開口するように貯液槽3から栽培槽1にわたり配管されることで、栽培槽1内の養液Wを貯液槽3へとドレーン方式にて戻すようになっている。
また、排水管4cの栽培槽1内に垂直に立ち上がり開口させた他端4c−2側を、栽培槽1の上部側に配置される栽培棚2の裏面(下面)位置よりも下げた位置において上向き開口させることで、栽培槽1内に送水貯溜(循環貯溜)される養液Wが栽培棚2の裏面に接しないようにその液面水位Lを設定するようにしている。これにより、図1および図2に示すように、栽培棚2の裏面と養液Wの液面との間に一定高さの空隙部8が確保されるようにしている。
このように、栽培棚2の裏面と養液Wの液面との間に空隙部8が確保されることで、養液Mが淀むことが無くなるとともに、植物Mの根mに空気を十二分に送り込むことができる。これにより、後記するゼオライト10との相乗効果によって栽培棚2に付着繁殖する藻(藍藻類)の発生を防ぐ抑止効果が期待できるとともに、植物Mを良好に生育させることができる。
そして、本実施例では、このように構成されている水耕栽培装置Aの栽培棚2に、植物Mを支持(定植)させる固形培地9を備え、当該固形培地9に接するように栽培槽1にゼオライト10を設けている。
≪固形培地の説明≫
固形培地9は、栽培棚2に開口された各栽培孔6に位置して栽培棚2の裏面側に配置されて植物Mの種子を載置(播く)または苗を定植しておくことで、毛細管現象により浸透してくる養液Wを種子や苗が取り込むことにより栽培孔6から上方へと植物Mが生育されて支持されるものである。
この固形培地9は、毛細管現象(養液吸収作用)を有する種々の材料から選択されて形成されるもので、例えば、ロックウール、ウレタンなどからなる無機物のものと、ヤシガラ、杉バーク、ビートモスなどからなる有機物のものとがある。本実施形態では固形培地9として所定大きさのブロック状に成形されたロックウール培地を用いて、植物Mの種子を載置または苗を定植しておくことによって植物Mを支持生育するようにしている。
≪ゼオライトの説明≫
ゼオライト10は、シリコンとアルミと酸素からなる微細孔を持った骨格からなる結晶性の化合物または鉱物であり、天然ものから合成したものなどがある。このゼオライト10は、内部に極微小な空洞や細孔をトンネル状に有しており、この空洞や細孔は非常に大きな表面積を持っているために、大量の物質を吸着する特性を有する。また、ゼオライト10は、吸着性に加えて、イオン交換性などの機能を持ち、養液W中の不要重金属を吸着、陰イオンおよび陽イオンを吸着するなどの特性を有する。
このような特性を有するゼオライト10を、図に示すように、固定培地10を栽培棚2との間で挟み込むように栽培槽1の槽底全域に所定の高さにて敷き詰めることで、養液Wの水質安定化を図る(養液中の陰イオンおよび陽イオン除去処理を行うなど)、また、殺菌の繁殖を抑えて植物Mの根腐れを防ぐ効果に加えて、植物Mの生育過程において貯液槽3から栽培槽1へと循環送水されてくる養液W中の養分(肥料成分)を吸着保持する効果が得られる。
これにより、植物Mの生育過程における追肥時以外においても植物Mは、図に示すように、固形培地からゼオライト10へと延びる根mによってゼオライト10の内部空洞や細孔から十二分の養分を吸収することができる。つまり、植物Mの生育過程において養液W中の養分濃度が低下した場合であっても生育に必要な十二分の養分を植物Mに与えることができる。
≪照明装置の説明≫
照明装置5は、植物Mに光合成のための人工光を照射(照光)してその生育を促進させるためのものである。この照明装置5は、適宜の材料を用いて栽培槽1の平面視形状にて平板状または平板枠状に形成されている装置基材5aに光源としてLED(光半導体素子)を取付け布設してなる。
LEDは、テープ状(帯状)のモールド材に複数所定の間隔で配置してなるものであり、450nm付近の波長の青色光を発する青色LED5b、または660nm付近の波長の赤色光を発する赤色LED5c、または青色LED5bと赤色LED5cである。
なお、装置基材5aへの青色LED5bおよび赤色LED5cの配置数などは、水耕栽培装置A(栽培槽1)側が要求する照度などに対応して設定されるものである。
そして、本実施形態では、このような構成からなる照明装置5を、栽培槽1の上方所定の高さ位置に配設するとともに、植物Mに対する人工光の照射距離を適宜に可変し得るようにしている。
このように、植物Mに対する照明装置5の光源(LED5b,5c)からの人工光の照射距離を可変可能とすることで、例えば、植物Mの種類に応じて、人工光の照射強さの強弱可変が可能となり、また、植物Mが食し得る状態まで生育された状態で当該生育状態を維持(生育抑制の度合い)などの人工光の植物Mに対する照射強さを調整することができる。また、照射距離に可変に伴う人工光の熱(輻射熱)による植物Mの葉焼けを防ぐこともできる。
なお、図示を省略しているが、本実施形態に係る水耕栽培装置Aにおいては、温度や湿度などを管理するための空調装置などを必要に応じて組み込むことができる。また、栽培棚2の栽培孔6を大きめに形成し、当該栽培孔6に固形培地9を挿入挟持させるなどよって栽培棚2に取り付けることができる。
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る水耕栽培装置Aを、図3に示すディスプレイ装置Bに適用させた場合の一例について説明する。
図3は、本実施形態に係る水耕栽培装置をディスプレイ装置に適用させた場合の一例を示す説明図である。ここでは、図1を適宜参照しながら説明する。
ディスプレイ装置Bは、レストラン、ホテル・旅館などの施設に設置されて、ニンニクなどの根菜類、そしてレタス、小松菜、みず菜、かいわれ、春菊などの葉菜類などの植物Mのディスプレイとして用いられる。勿論、食状態まで生育した食用植物は食として消費者に供される。
ディスプレイ装置Bは、図3に示すように、縦長ボックス状に枠組みされた装置本体(ラック)bの内部が複数の陳列棚20〜22により多段状に仕切られている。そして、ディスプレイ装置Bは具体的な構造について図示を省略しているが、装置本体bの背面が不透明な背面板によって塞がれ、正面と両側面とがガラス、アクリルその他の透明材料からなる透明板によって塞がれている。この正面と両側面においては、植物Mの陳列生育、食状態まで生育(成長)した植物Mを取り出すことができるように、陳列棚20〜22によって仕切られた各段の陳列収容部24〜26毎に上開きや横開きの開閉扉によって開閉されるようになっている。
また、ディスプレイ装置Bは、装置本体bの最下段部分27の正面と両側面が不透明な目隠し板(化粧パネルなど)によって塞がれており、この最下段部分27に設置される水耕栽培装置Aの貯液槽3などが外部により目視されないようになっている。
このように構成されているディスプレイ装置Bの各段の陳列収容部24〜26の各陳列棚20〜22上に、図1に示す本実施形態に係る水耕栽培装置Aの栽培槽1を載置するとともに、この栽培槽1の上方位置に照明装置5をそれぞれ配設する。そして、各段の陳列収容部24〜26の各栽培槽1に循環送水する養液Wを貯留して置くおくための貯液槽3を目隠しされた最下段部分27に配設するとともに、この貯液槽3と各栽培槽1との間で当該各栽培槽1毎に養液Wを送水するとともに各栽培槽1の養液Wを貯液槽3に戻す養液循環装置4を図3の(a)および(b)に示すように組み込む。
また、各栽培槽1の上方位置にそれぞれ配設される照明装置5においては具体的な構造について図示を省略しているが、植物Mに対する人工光の照射距離を可変し得るように上下動可能に配設している。例えば、装置本体bの両側ラック支柱などに設けられている縦長孔から照明装置5(装置基材5a)の両側に備えられている螺子軸を外向きに突出させ、当該螺子軸に蝶ナットを取り付けるなどによって、照明装置5を各段の陳列収容部24〜26の各栽培槽1の上方位置に上下動可能に配設する。これにより、蝶ナットを緩めたり、締め付けるなどの手動操作により照明装置5を縦長孔に沿わせて上下に移動させることで、植物Mに対する人工光の照射距離を可変し得るようにしている。
また、本実施形態では、水耕栽培装置Aをディスプレイ装置Bに適用させる場合、各段の陳列収容部24〜26の各栽培槽1において生育される植物Mの生育状況などをより見やすくするために、光源として3500〜8000Kの範囲、好ましくは6000Kの明るさを有する白色光を発する白色LED5dをさらに備えている。この場合、図1および図3の(a)に示すように、照明装置5の装置基材5aに対し、青色LED5bを栽培槽1の上方略中央(ディスプレイ装置Bを正面から見てその中央部位)に位置するように配置する。そして、赤色LED5cの外側に白色LED5dを隣接させた状態で、当該赤色LED5cと白色LED5dを青色LED5bの両側対称位置に所定の間隔をおいて位置するように配設する。
なお、植物Mに対する照射距離を可変するための照明装置5の上下動手段としては、ラックとピニオン、ピニオンを駆動させるモータ、そして照明装置5の上下動位置を段階的に制御するリミットスイッチなどから構成することができる。つまり、照明装置5の上下動手段としては、植物Mに対する光源からの照射距離を適宜段階的に可変し得るように照明装置5を上下移動し得るものであればよく、特に限定されるのではない。
また、テープ状LED5b〜5cの各段の陳列収容部24〜26における付設方向、つまり、テープの指向を、図3に示すディスプレイ装置Bの正面側(図(b)の紙面左側)から背面側(図(b)の紙面右側)とするも、または、ディスプレイ装置Bの一側面側(図(a)の紙面左側)から他側面側(図(a)の紙面右側)とするも任意であり、その指向は特に限定されるものでない。
[作用説明]
このようにして本実施形態に係る水耕栽培装置Aを適用させたディスプレイ装置Bによれば、貯液槽3内に配置された循環ポンプ4aの運転により各段の栽培槽1毎に分岐配管されている送水管4bを通して養液Wが継続的に送水される。そして、栽培槽1に貯留される養液Wの液面水位Lが設定水位に達すると、各段の栽培槽1毎に分岐配管されて当該設定水位の高さにて上向きに開口する排水管4cを通って余分な養液Wがオーバーフロー水となって貯液槽3に排水戻される。これにより、各段の栽培槽1毎の養液Wの液面は栽培棚3に接することなく、当該栽培棚3の裏面との間に空隙部8を確保する液面水位Lが保たれた状態にて貯液槽3から各段の栽培槽1毎に養液Wが循環送水されることとなる。
そして、固形培地(ロックウール培地)9、栽培棚3に支持されて生育される植物Mは、図2に示すように、栽培槽1の槽底に敷き詰められているゼオライト10へと延びる根mによって、植物Mの生育過程における追肥時以外においてもゼオライト10の内部空洞や細孔に吸着されている養分(肥料成分)を吸収することができる。つまり、植物Mの生育過程において養液W中の養分濃度が低下した場合であっても生育に必要な十二分の養分をゼオライト10から植物Mに与えることが可能になる。
また、植物Mに光合成のための人工光を照射(照光)する照明装置5は、青色LED5bおよび赤色LED5cに加えて、6000Kの明るさを有する白色光を発する白色LED5dを備えていることで、植物Mの生育状況などをより見やすく、また、植物Mの色彩をより鮮明にディスプレイすることができる。
また、植物Mに対する照射距離の可変によって植物Mへの人工光の照射強さを弱く(小さく)することで、植物Mが食し得る状態まで生育された状態で当該生育状態を維持(生育抑制)することが可能となる。これにより、ディスプレイとして最適な大きさまで生育して色彩豊かな植物Mを数日間にわたり維持管理することができる。
A 水耕栽培装置
B ディスプレイ装置
1 栽培槽
2 栽培棚
3 貯液槽
4 養液循環装置
4a 循環ポンプ
4b 送水管
4c 排水管
5 照明装置
5a 装置基材
5b 青色LED
5c 赤色LED
5d 白色LED
8 空隙部
M 植物
W 養液

Claims (3)

  1. 植物を生育するための栽培槽と、
    この栽培槽の上部側に配置されて前記植物を支持する栽培棚と、
    前記栽培槽に送水される養液を貯留しておくための貯液槽と、
    この貯液槽と前記栽培槽との間で当該栽培槽に前記養液を循環送水させるための養液循環装置と、を備えてなる水耕栽培装置であって、
    前記栽培棚に固形培地を介して前記植物を支持させ、かつ、前記栽培槽にゼオライトを設けてなることを特徴とする水耕栽培装置。
  2. 前記栽培棚の下面と養液の液面との間に空隙部が確保されるように、前記養液循環装置による前記栽培槽への養液循環を設定してなることを特徴とする請求項1に記載の水耕栽培措置。
  3. 植物に対する人工光の照射距離を可変可能とする照明装置を備えていること特徴とする請求項1または2に記載の水耕栽培装置。
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