JP3182551B2 - 自動工具交換用カップラー - Google Patents

自動工具交換用カップラー

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JP3182551B2
JP3182551B2 JP09816092A JP9816092A JP3182551B2 JP 3182551 B2 JP3182551 B2 JP 3182551B2 JP 09816092 A JP09816092 A JP 09816092A JP 9816092 A JP9816092 A JP 9816092A JP 3182551 B2 JP3182551 B2 JP 3182551B2
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浩久 酒井
智 安松
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロボット用の出力部
に取付けられる第1ユニットと、工具等を有したワーク
側の第2ユニットと、前記第1ユニットと第2ユニット
とを接続・切離を可能ならしめる接続・切離機構とを有
する自動工具交換用カップラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自動工具交換用カップラーとし
ては、例えば、図5及び図6に示すようなものがあり、
このカップラーの接続・切離機構Kは、第2ユニット2
の上面に突設した軸部8を第1ユニット1側に具備させ
た係止具により係止・係止解除させる構成としてある。
【0003】上記係止具は、同図に示すように、空気流
路98又は空気流路99に圧縮空気を送りこむことによ
り移動体90を昇降せしめ、これにより前記移動体90
とは別体の球体91を軸体挿入孔92に対して出没させ
る構成としたもので、前記移動体90の上昇・下降位
置、即ち、第1ユニットに対して第2ユニットが接続状
態にあるか否かを近接スイッチ97により検出するよう
にしている。
【0004】軸部8は、図4及び図5に示すように、そ
の先端部近傍に周溝80を形成してあり、球体91が上
記出没移動したときに球体91の一部が上記周溝80に
嵌入・離脱するようにしてある。したがって、上記自動
工具交換用カップラーでは、近接スイッチ97の信号に
より不完全な接続状態でのロボットのアームの駆動が回
避できることとなる。
【0005】しかしながら、移動体90と球体91とが
別体に構成されていることから、移動体90が上昇位置
にあったとしても球体91が軸体挿入孔92内に突出し
た状態となっていること(例えば、グリス等により球体
91が動きにくくなっている場合にこのようなことが発
生する)があり、このような場合には、近接スイッチ9
7が第1ユニット1に対して第2ユニット2が切離し可
能な状態にあるという信号を発するにもかかわらず、実
際には、第1ユニット1に対して第2ユニット2が切離
し状態にはない。
【0006】したがって、第1ユニットと第2ユニット
が接続状態となっている状態で、他の第2ユニットを接
続させようとする事態が発生し、ロボットやその他関連
部品の損傷を招いてしまう。生産ラインにおいてマニュ
プレータが多く使用されている現今では、検出スイッチ
の出力信号(第1ユニットに対して第2ユニットが接続
可能な位置にあるか、又は切離し可能な位置にあるかを
示す信号)と実際の第1ユニットと第2ユニットとの関
係が確実に一致する自動工具交換用カップラーの出現が
望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、実際の第1ユニットと第2ユニットとの接続・切離
状態が確実に検出できる自動工具交換用カップラーを提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の自動工具交換
用カップラーは、第1ユニット側に複数の偏心回動板及
びシリンダを設けると共に、前記シリンダの出力軸の伸
長・縮短により偏心回動板が第2ユニットの引掛部に対
して、摩擦係合位置又は第1・第2ユニット相互が分離
可能な係合解除位置に回動せしめられるようにしてあ
り、第1ユニットに二つの位置検出センサーを具備させ
ると共に偏心回動板に突起部を具備させ、上記摩擦係合
位置にある偏心回動板の突起部を非接触で検出できる位
置に一方の位置検出センサーを臨ませると共に、上記係
合解除位置にある偏心回動板の突起部を非接触で検出で
きる位置に他方の位置検出センサーを臨ませている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項2記載の発明は、
作業用ロボットの出力部に取付けられる第1ユニット
と、この第1ユニットに接続され、切離し時には置台に
載置される第2ユニットとから成り、前記第1ユニット
側に具備させたシリンダの出力軸の伸長・縮短により偏
心回動板を第2ユニットとの係止位置又は係止解除位置
に回動せしめ、これにより第1ユニットと第2ユニット
とを接続・切離させる自動工具交換用カップラーであっ
て、上記偏心回動板の外周面に被検出部を具備させてあ
ると共に第1ユニット側に位置検出センサーを設けてあ
り、前記位置検出センサーの検出部を、上記係止解除位
置にある偏止回動板の被検出部を検出できる位置に臨ま
せている。
【0010】請求項3記載の発明は、作業用ロボットの
出力部に取付けられる第1ユニットと、この第1ユニッ
トに接続され、切離し時には置台に載置される第2ユニ
ットとから成り、前記第1ユニットに具備させたシリン
ダの出力軸の伸長・縮短によりレバーを第2ユニットと
の係止位置又は係止解除位置に揺動せしめ、これにより
第1ユニットと第2ユニットとを接続・切離させる自動
工具交換用カップラーであって、第1ユニット側に位置
検出センサーを配設してあると共に、前記位置検出セン
サーの検出部を、上記係止位置又は係止解除位置にある
レバーを検出できる位置に臨ませてある。
【0011】
【作用】この発明は次のように作用する。 (請求項1、2の発明の作用)この自動工具交換用カッ
プラーでは、第2ユニットと係止・係止解除となる部材
とセンサーによって検出される部材とが別体である従来
の技術の欄に記載したカップラーと相違し、第2ユニッ
トと係止・係止解除となる部材(偏心回動板)と位置検
出センサーによって検出される部材(突出部)とが一体
であることから、実際の第1ユニットと第2ユニットと
の接続・切離状態が確実に検出できる。 (請求項3の発明の作用)この自動工具交換用カップラ
ーでは、第2ユニットと係止・係止解除となる部材とセ
ンサーによって検出される部材とが別体である従来の技
術の欄に記載したカップラーと相違し、第2ユニットと
係止・係止解除となるレバーの一部を位置検出センサー
によって検出するものであるから、実際の第1ユニット
と第2ユニットとの接続・切離状態が確実に検出でき
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の構成を実施例として示した
図面に従って説明する。この実施例の自動工具交換用カ
ップラーは、図1に示すように、所謂フローティング装
置Fを介して作業用ロボットのアームAに取付けられる
第1ユニット1と、この第1ユニット1に接続され、切
離し時には置台7に載置されるツール側の第2ユニット
2とから構成されており、図2及び図3に示す如く、前
記第1ユニット1に具備させた復動シリンダ3の切離し
ポート30又は接続ポート31への空気の供給に伴う出
力軸32の伸長・縮短により偏心回動板5を回動せし
め、この回動せしめられた偏心回動板5と第2ユニット
2部分との係止・係止解除により、第1ユニット1に対
して第2ユニット2を接続・切離するものである。
【0013】偏心回動板5は、図2及び図3に示すよう
に、上記第1ユニット1に回動自在に支持された扇形状
板により構成されており、第1ユニット1に形成した一
対の開口10から出没できるようになっている。そし
て、同図に示す如く、前記偏心回動板5の円弧状外周面
に、同図に示す如く、後述する位置検出センサーS1,
S2によって検出される突出部50(図に示す如く極端
に突出するものだけではなく、緩やかな山状や円弧状に
突出するもの含まれる)を具備させてある。
【0014】復動シリンダ3は、図2及び図3に示すよ
うに、上記した接続ポート31側に圧縮コイルバネ33
を有するものであり、シリンダ本体35の後端部に軸3
6を設けてある。そして、前記出力軸32の端部及び軸
36の端部をそれぞれピンを介して上記した偏心回動板
5に取付けてあり、出力軸32の伸長・縮短により偏心
回動板5,5が第1ユニット1の開口10から出没する
ようにしてある。
【0015】又、開口10と対応する第2ユニット2部
分には、図2に示すようにそれぞれピン20を設けてあ
り、図3に示す如く、偏心回動板5が開口10から突出
した状態にあるときにはこれと前記ピン20とが係止状
態になって第2ユニット2が第1ユニット1に対して適
正な状態で保持され、逆に、図2に示す如く、偏心回動
板5が没入した状態にあるときにはこれと前記ピン20
との係止が解除されて第2ユニット2が第1ユニット1
から切離しできるようになっている。
【0016】そして、この実施例では、第1ユニット1
側に位置検出センサーS1,S2を設けてあり、前記位
置検出センサーS2の検出部を、ピン20と係止状態に
ある偏心回動板5の突出部50を検出できる位置に臨ま
せると共に、前記位置検出センサーS1の検出部を、ピ
ン20と係止解除状態にある偏心回動板5の突出部50
を検出できる位置に臨ませている。尚、上記位置検出セ
ンサーS1,S2としては、近接センサー、小型のリミ
ットスイッチ、光センサー、超音波センサー等の検出器
が使用できる。
【0017】この実施例のものは上記の如く構成されて
いるから、作用の欄に記載した如く突出部50は偏心回
動板5の回動と一体的に移動することとなり、位置検出
センサーS1,S2により、実際の第1ユニット1と第
2ユニット2との接続・切離状態が確実に検出できるも
のとなる。又、前記位置検出センサーS1,S2のうち
どちらか一方のみを設けた構成としても、同様に確実な
検出ができる。
【0018】尚、この発明は、図4に示すような、第1
ユニット1の一部を利用して縦型シリンダ3’を構成さ
せ、この縦型シリンダ3’の出力軸32’によりレバー
5’を揺動させて第2ユニット2と係止・係止解除なら
しめる形式の自動工具交換用カップラーにも施すことが
でき、この構成のカップラーを採用する場合、前記レバ
ー5’の一部の上下動を位置検出センサSーによりを検
出させるようにすればよい。
【0019】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるか
ら、次の効果を有する。作用の欄に記載した内容から、
実際の第1ユニットと第2ユニットとの接続・切離状態
が確実に検出できる自動工具交換用カップラーを提供で
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロボットのアームに取付けられたこの発明の実
施例の自動工具交換用カップラーと、前記自動工具交換
用カップラーの第2ユニットを載置する為の置台を示す
図。
【図2】前記自動工具交換用カップラーにおける第1ユ
ニットと第2ユニットとの切離し状態を示す断面図。
【図3】前記自動工具交換用カップラーにおける第1ユ
ニットと第2ユニットとの接続状態を示す断面図。
【図4】この発明を施した他の自動工具交換用カップラ
ーの断面図。
【図5】従来の自動工具交換用カップラーにおける第1
ユニットと第2ユニットとの切離し状態を示す断面図。
【図6】従来の自動工具交換用カップラーにおける第1
ユニットと第2ユニットとの接続状態を示す断面図。
【符号の説明】
S 位置検出センサー S1 位置検出センサー S2 位置検出センサー 1 第1ユニット 2 第2ユニット 3 シリンダ 3’ 縦型シリンダ 5 偏心回動板 7 置台 32 出力軸 32’出力軸 50 突出部
フロントページの続き (72)発明者 井上 清孝 奈良県大和郡山市池沢町172 ニッタ株 式会社 奈良工場内 (72)発明者 千代 智一 奈良県大和郡山市池沢町172 ニッタ株 式会社 奈良工場内 (56)参考文献 特開 平2−121777(JP,A) 特開 昭59−205290(JP,A) 特開 昭60−263684(JP,A) 特開 昭60−123287(JP,A) 実開 平4−32885(JP,U) 実開 昭63−35596(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/04 B23Q 3/155 - 3/157

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ユニット側に複数の偏心回動板及び
    シリンダを設けると共に、前記シリンダの出力軸の伸長
    ・縮短により偏心回動板が第2ユニットの引掛部に対し
    て、摩擦係合位置又は第1・第2ユニット相互が分離可
    能な係合解除位置に回動せしめられるようにしてあり、
    第1ユニットに二つの位置検出センサーを具備させると
    共に偏心回動板に突起部を具備させ、上記摩擦係合位置
    にある偏心回動板の突起部を非接触で検出できる位置に
    一方の位置検出センサーを臨ませると共に、上記係合解
    除位置にある偏心回動板の突起部を非接触で検出できる
    位置に他方の位置検出センサーを臨ませたことを特徴と
    する自動工具交換用カップラー。
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