JP3182421B2 - イミダゾ[1,2−a](ピロロ、チエノ又はフラノ)[3,2−d]アゼピン誘導体、組成物及び利用法 - Google Patents

イミダゾ[1,2−a](ピロロ、チエノ又はフラノ)[3,2−d]アゼピン誘導体、組成物及び利用法

Info

Publication number
JP3182421B2
JP3182421B2 JP51073492A JP51073492A JP3182421B2 JP 3182421 B2 JP3182421 B2 JP 3182421B2 JP 51073492 A JP51073492 A JP 51073492A JP 51073492 A JP51073492 A JP 51073492A JP 3182421 B2 JP3182421 B2 JP 3182421B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
formula
hydroxycarbonyl
substituted
het
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP51073492A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06507890A (ja
Inventor
ジヤンセンス,フランス・エドウアルト
デイールス,ガストン・スタニスラス・マルセラ
レーネルツ,ヨゼフ・エリザベト
コーイマンス,ルートビヒ・パウル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Janssen Pharmaceutica NV
Original Assignee
Janssen Pharmaceutica NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Janssen Pharmaceutica NV filed Critical Janssen Pharmaceutica NV
Publication of JPH06507890A publication Critical patent/JPH06507890A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3182421B2 publication Critical patent/JP3182421B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/12Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D487/14Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/12Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D491/14Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D495/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D495/12Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D495/14Ortho-condensed systems

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 欧州特許出願第0,339,978号に、PAF拮抗剤、抗ヒスタ
ミン薬及び/又は抗炎症薬として有用な(ベンゾ−又は
ピリド)シクロヘプタ複素環が記載さている。
J.Med.Chem.,26(1983,974−980に、神経安定性を有
するいくつかの1−メチル−4−ピペリジニリデン−9
−置換ピロロ[2,1−b][3]ベンズアゼピン誘導体
が記載されている。
本発明の化合物は、中心の7員環が必ず縮合イミダゾ
ール環の窒素原子を含む点、及び好ましい抗アレルギー
活性により引用文献から既知の化合物と構造的に異なっ
ている。
発明の説明 本発明は式 の新規イミダゾ[1,2−a](ピロロ、チエノ又はフラ
ノ)[3,2−d]アゼピン、製薬学的に許容し得るその
付加塩、及びその立体異性体に関し、式中、 各点線は独立して任意の結合を示し、 R1は水素、C1-4アルキル、ハロ、ヒドロキシカルボニ
ルもしくはC1-4アルキルオキシカルボニルにより置換さ
れたエテニル、ヒドロキシC1-4アルキル、ホルミル、ヒ
ドロキシカルボニル又はヒドロキシカルボニルC1-4アル
キルを示し、 R2は水素、C1-4アルキル、ヒドロキシカルボニルもし
くはC1-4アルキルオキシカルボニルにより置換されたエ
テニル、ヒドロキシカルボニルもしくはC1-4アルキルオ
キシカルボニルにより置換されたC1-4アルキル、ヒドロ
キシC1-4アルキル、ホルミル又はヒドロキシカルボニル
を示し、 R3は水素、C1-4アルキル、ヒドロキシC1-4アルキル、
フェニル又はハロを示し、 Lは水素、C1-6アルキルを示すか、又はヒドロキシ、
ハロ、C1-4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、C
1-4アルキルオキシカルボニル、C1-4アルキルオキシカ
ルボニルC1-4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニルC
1-4アルキルオキシ、C1-4アルキルオキシカルボニルア
ミノ、C1-4アルキルアミノカルボニル、C1-4アルキルア
ミノカルボニルアミノ、C1-4アルキルアミノチオカルボ
ニルアミノ、アリール、アリールオキシ及びアリールカ
ルボニルから成る群より選ばれる1個の置換基により置
換されたC1-6アルキル、ヒドロキシ及びアリールオキシ
の両方により置換されたC1-6アルキル、C3-6アルケニ
ル、アリールにより置換されたC3-6アルケニルを示し、 ここで、各アリールはフェニルであるか、又はハロ、
シアノ、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルキルオキ
シ、アミノカルボニル又はC1-4アルキルオキシカルボニ
ルもしくはヒドロキシカルボニルにより置換されたフェ
ニルにより置換されたフェニルであるか、 Lは式 −Alk−Y−Het1 (a−1) −Alk−NH−CO−Het2 (a−2)又は −Alk−Het3 (a−3) の基を示し、ここで AlkはC1-4アルカンジイルを示し、 YはO、S又はNHを示し、 Het1、Het2及びHet3はそれぞれ場合により1又は2個
のC1-4アルキル置換基によりそれぞれ置換されていても
よいフラニル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル又
はイミダゾリル、場合によりホルミル、ヒドロキシC1-4
アルキル、ヒドロキシカルボニル、C1-4アルキルオキシ
カルボニル又は1個もしくは2個のC1-4アルキル置換基
により置換されていてもよいピロリル又はピラゾリル、
場合によりアミノもしくはC1-4アルキルにより置換され
ていてもよいチアジアゾリル又はオキサジアゾリル、そ
れぞれ場合によりC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシ、
アミノ、ヒドロキシ又はハロにより置換されていてもよ
いピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジ
ニル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イルを示
し、 Het3はまたC1-4アルキルにより置換された4,5−ジヒ
ドロ−5−オキソ−1H−テトラゾリル、2−オキソ−3
−オキサゾリジニル、2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H
−ベンズイミダゾール−1−イル、あるいは式 の基を示すこともでき、ここで R4は水素又はC1-4アルキルを示し、 A−ZはS−CH=CH、S−CH2−CH2、S−CH2−CH2
CH2、CH=CH−CH=CH、CH2−CH2−CH2−CH2、−N(C
H3)−C(CH3)=CH−又は−CH=C(CH3)−O−を示
し、 XはO、S又はNR5を示し、 R5は水素、C1-6アルキル又はC1-4アルキルカルボニル
を示す。
前記の定義で用いられるハロはフルオロ、クロロ、ブ
ロモ及びヨードを定義し、C1-4アルキルは炭素数が1−
4の直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基、例えばメ
チル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、
1−メチルプロピル、1−メチルプロピル及び1,1−ジ
メチルエチルを定義し、C1-6アルキルは前記で定義した
C1-4アルキル基及び炭素数が5−6のその高級同族体、
例えばペンチル及びヘキシルを定義し、C3-6アルケニル
は炭素数が3−6で二重結合を1個含む直鎖状もしくは
分枝鎖状炭化水素基、例えば2−プロペニル、2−ブテ
ニル、3−ブテニル、2−メチル−2−プロペニル、2
−ペンテニル、3−ペンテニル、3,3−ジメチル−2−
プロペニル、ヘキセニルなどを定義し、C1-4アルカンジ
イルは、炭素数が1−4の2価の直鎖状もしくは分枝鎖
状炭化水素基、例えばメチレン、1,1−エタンジイル、
1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタ
ンジイルなどを定義する。
前文で用いられた製薬学的に許容し得る付加塩という
用語は、式(I)の化合物が形成することができる無毒
性の治療的活性な付加塩の形態を定義する。塩基性を有
する式(I)の化合物は、従来の方法に従って遊離の塩
基の形態を適した量の適した酸で処理することにより、
対応する治療的活性無毒性酸付加塩の形態に変換するこ
とができる。適した酸の例は、例えば無機酸、例えば塩
酸、臭化水素酸などの酸を例とするハロゲン化水素酸、
硫酸、硝酸、リン酸など、あるいは有機酸、例えば酢
酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、2−ヒドロキシプロ
パン酸、2−オキソプロパン酸、エタン二酸、プロパン
二酸、ブタン二酸、(Z)−2−ブテン二酸、(E)−
2−ブテン二酸、2−ヒドロキシブタン二酸、2,3−ジ
ヒドロキシブタン二酸、2−ヒドロキシ−1,2,3−プロ
パントリカルボン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、4−メチルベンゼンスルホ
ン酸、シクロヘキサンスルホン酸、2−ヒドロキシ安息
香酸、4−アミノ−2−ビロトキシ安息香酸などであ
る。
酸性を有する式(1)の化合物は同様の方法で対応す
る治療的活性無毒性塩基付加塩の形態に変換することが
できる。そのような塩基付加塩の形態の例は、例えばナ
トリウム、カリウム、カルシウム塩、及び製薬学的に許
容し得るアミン、例えばアンモニア、アルキルアミン、
ベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミ
ン、アミノ酸、例えばアルギニン、リシンなどとの塩で
ある。製薬学的に許容し得る付加塩という用語は、式
(I)の化合物が形成することができる溶媒和物、例え
ば、水和物、アルコレートなども含む。
前文で用いた立体異性体という用語は可能な種々の異
性体及び式(I)の化合物がとり得る立体配座形態を定
義する。他に記載又は指示がなければ、化合物の化学名
はすべての可能な立体化学的及び立体配座的異性体の形
態の混合物を示し、該混合物は基本的分子構造のすべて
のジアステレオマー、エナンチオマー及び/又は配座異
性体を含む。純粋な形態の、又は互いの混合物としての
式(I)の化合物のすべての立体化学的異性体は本発明
の範囲内に含まれるものとする。
本発明のいくつかの化合物は種々の互変異性体として
存在することができ、そのような互変異性体のすべてが
本発明の範囲内に含まれるものとする。
式(I)の興味深い化合物は、式中 R1が水素を示し、 R2が水素、C1-4アルキル、ヒドロキシC1-4アルキル、ホ
ルミル又はヒドロキシカルボニルを示し、 R3が水素、C1-4アルキル、ヒドロキシC1-4アルキル、フ
ェニル又はハロを示し、 Lが水素、C1-6アルキル、ヒドロキシ、C1-4アルキルオ
キシ、C1-4アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-4アル
キルアミノカルボニル、C1-4アルキルアミノカルボニル
アミノ、C1-4アルキルアミノチオカルボニルアミノ、ア
リール又はアリールオキシにより置換されたC1-6アルキ
ル、C3-6アルケニル、アリールで置換されたC3-6アルケ
ニルを示し、 ここで、各アリールはフェニルであるか、又はハロ、
C1-4アルキル又はC1-4アルキルオキシで置換されたフェ
ニルであるか、 Lが −Alk−Y−Het1 (a−1) −Alk−NH−CO−Het2 (a−2)又は −Alk−Het3 (a−3) の基を示し、ここで AlkはC1-4アルカンジイルを示し、 YはO、S又はNHを示し、 Het1、Het2及びHet3はそれぞれ場合により1又は2個
のC1-4アルキル置換基によりそれぞれ置換されていても
よいフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チ
アゾリル又はイミダゾリル、場合によりアミノ又はC1-4
アルキルにより置換されていてもよいチアジアゾリル又
はオキサジアゾリル、それぞれ場合によりC1-4アルキ
ル、C1-4アルキルオキシ、アミノ、ヒドロキシ又はハロ
により置換されていてもよいピリジニル、ピリミジニ
ル、ピラジニル又はピリダジニル、イミダゾ[4,5−
c]ピリジン−2−イルを示し、 Het3はまたC1-4アルキルにより置換された4,5−ジヒ
ドロ−5−オキソ−1H−テトラゾリル、2−オキソ−3
−オキサゾリジニル、2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H
−ベンズイミダゾール−1−イル、あるいは式 の基を示すこともでき、ここで R4は水素又はC1-4アルキルを示し、 A−ZはS−CH=CH、S−CH2−CH2、S−CH2−CH2
CH2、CH=CH−CH=CH又はCH2−CH2−CH2−CH2を示し、 XはO、S又はNR5を示し、 R5は水素又はC1-6アルキルを示す化合物である。
別の群の式(I)の興味深い化合物は、LがC1-4アル
キル又はヒドロキシカルボニルあるいはC1-4アルキルオ
キシカルボニルにより置換されたC1-4アルキルを示す化
合物である。
式(I)のさらに興味深い化合物は、R1、R2及びR3
水素を示す式(I)の化合物を含む。
さらに別の群の式(I)の興味深い化合物は、Xが
O、S又はNCH3を示す化合物である。
さらに別の群の式(I)の興味深い化合物は、式 [式中、R1、R2、R3、X及びLは式(I)の場合と同義
である] の化合物である。
好ましい化合物は式中 R1が水素、C1-4アルキル、ホルミル、ヒドロキシC1-4
ルキル又はヒドロキシカルボニルであり、 R2が水素又はC1-4アルキルであり、 R3が水素又はC1-4アルキルであり、 Lが水素、C1-4アルキル、プロペニル、ヒドロキシC1-4
アルキル、C1-4アルキルアミノカルボニルアミノC1-4
ルキル、フェニルC1-4アルキル、シアノフェニルC1-4
ルキル、メトキシフェニルC1-4アルキル、ヒドロキシフ
ェニルC1-4アルキル、アミノカルボニルフェニルC1-4
ルキル、ヒドロキシカルボニルC1-4アルキル、C1-4アル
キルオキシカルボニルC1-4アルキルであるか、又は Lが式 −Alk−Y−Het1 (a−1) −Alk−NH−CO−Het2 (a−2)又は −Alk−Het3 (a−3) の基を示し、ここで Het1、Het2及びHet3はそれぞれ場合によりC1-4アルキル
によりそれぞれ置換されていてもよいチエニル、フラニ
ル、チアゾリル又はイミダゾリルを示すか、又はピリミ
ジニル、ヒドロキシピリミジニル又はピリジニルを示
し、 Het3はまた2−オキソ−3−オキサゾリジニル、C1-4
アルキル基により置換されていてもよい4,5−ジヒドロ
−5−オキソ−1H−テトラゾリル、あるいは式 の基を示すこともできる式(I)の化合物である。
より好ましい化合物は、式中 R1が水素、メチル又はヒドロキシカルボニルであり、 R2が水素であり、 R3が水素又はメチルであり、 Lが水素、C1-4アルキル、プロペニル、ヒドロキシC1-4
アルキル、メチルアミノカルボニルアミノ−C1-4アルキ
ル、ヒドロキシカルボニルC1-4アルキル、C1-4アルキル
オキシカルボニルC1-4アルキル、シアノフェニルC1-4
ルキルであるか、又は Lが式 −Alk−Y−Het1 (a−1)又は −Alk−Het3 (a−3) の基であり、ここで YはS又はNHであり、 Het1はメチルで置換されたイミダゾリルであり、 Het3は2−オキソ−3−オキサゾリジニル、エチルで置
換された4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾリ
ル、ピリジニル、チエニル、フラニル又は式 であり、ここで A−Zは−S−CH=CH、−S−(CH2−、−S−(C
H2−又は−(CH2−を示す、好ましい化合物で
ある。
さらに好ましい化合物は、LがC1-4アルキル、プロペ
ニルであるか、又はヒドロキシカルボニルあるいはC1-4
アルキルオキシカルボニルにより置換されたC1-4アルキ
ルである、より好ましい化合物である。
最も好ましい化合物は: 6,10−ジヒドロ−7−メチル−10−(1−メチル−4−
ピペリジニリデン)−5H,7H−イミダゾ[1,2−a]−ピ
ロロ[3,2−d]アゼピン、 5,6−ジヒドロ−10−(1−メチル−4−ピペリジニリ
デン)−10H−イミダゾ[1,2−a]チエノ−[3,2−
d]アゼピン及び6,10−ジヒドロ−8−メチル−10−
(1−メチル−4−ピペリジニリデン)−5H−フロ[3,
2−d]イミダゾ−[1,2−a]アゼピン、 これらの立体異性体及び製薬学的に許容し得る酸付加塩
である。
以下の節にて、式(I)の化合物の製造の種々の方法
を記載する。式(I)の化合物及びその製造に介在する
中間体の構造式を簡単にするために、イミダゾ[1,2−
a]−(ピロロ、チエノ又はフラノ)[3,2−d]アゼ
ピン部分を後文では記号Tで示す。
式(I)の化合物は式(II)のアルコール又は式(II
I)のケトンの環化により製造することができる。
該環化反応は、式(II)又は(III)の中間体を適し
た酸で処理し、かくして活性中間体を得、それを環化し
て式(I)の化合物とすることにより簡単に行うことが
できる。適した酸は例えば強酸、特にメタンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸、三フッ化酢酸、メ
タンスルホン酸/三フッ化ホウ素、フッ化水素酸/三フ
ッ化ホウ素を例とする超酸系、又はルイス酸、例えば塩
化アルミニウム、トリメチルシリルヨーダイド、塩化リ
ンなどである。Lが与えられた反応条件下で安定な式
(I)の化合物のみを上記の反応法に従って製造できる
ことは明らかである。超酸の場合、反応は過剰の該酸中
で行うのが好ましく、塩化アルミニウムなどの固体ルイ
ス酸の場合、反応は好ましくは塩化ナトリウムなどの追
加の塩の存在下で出発材料と試薬を融解させることによ
り行うことができる。トリメチルシリルヨーダイドを用
いた環化脱水反応は、例えばトリクロロメタンを例とす
るハロゲン化炭化水素などの反応不活性溶媒中で簡単に
行われる。後者の反応はLがC1-4アルキルオキシカルボ
ニルを示す式(II)又は(III)の中間体にも行うこと
ができるのは特に注目すべきであり、この場合環化脱水
の他にカルバメートの分裂も観察され、Lが水素である
式(I)の化合物が得られる。
前記及び以下の製造において、反応混合物は当該技術
において既知の方法に従って仕上げ、生成物を単離し、
必要ならさらに精製する。
三環状部分の中心環が任意の結合を含まない式(I)
の化合物は、式(IV)の中間体を環化することにより製
造することもできる。
式(IV)及び後文においてWは適した脱離基、例えば
クロロ、ブロモなどを例とするハロ、あるいはメタンス
ルホニルオキシ、4−メチルベンゼンスルホニルオキシ
などを例とするスルホニルオキシ基を示す。
該環化反応は反応不活性溶媒、例えばベンゼン、メチ
ルベンゼン、ジメチルベンゼンを例とする芳香族炭化水
素、メタノール、エタノール、1−ブタノールなどを例
とするアルカノール、2−プロパノン、4−メチル−2
−ペンタノンなどを例とするケトン、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン、1,1′−オキシビスエタンなどを
例とするエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ニトロ
ベンゼン、1−メチル−2−ピロリジノンなどを例とす
る双極性非プロトン性溶媒、又はこれらの溶媒の混合物
中で簡単に行うことができる。例えばアルカリ又はアル
カリ土類金属炭酸塩、水素炭酸塩、アルコキシド、水素
化物、アミド、水酸化物又はオキシド、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert.
ブトキシド、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、水
酸化ナトリウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、
酸化カルシウムなど、又は有機塩基、例えばアミン、例
えばN,N−ジエチルエタナミン、N−(1−メチルエチ
ル)−2−プロパンアミン、4−エチルモルホリン、ピ
リジンなどの適した塩基を用い、反応の進行の間に遊離
する酸を捕獲することができる。ある場合には、ヨーダ
イド塩、好ましくはアルカリ金属ヨーダイドの添加が適
している。幾分かの高温及び撹拌は、反応速度を加速す
ることができる。
別の場合、式(I−a)により示されるピペリジニル
部分及びイミダゾ[1,2−a](ピロロ、チエノ又はフ
ラノ)[3,2−d]アゼピン部分の間に二重結合が存在
する式(I)の化合物は、式(V)又は(VI)のアルコ
ールの脱水により製造することができる。
該脱水反応は従来の脱水試薬を用い、当該技術におい
て既知の方法に従って簡単に行うことができる。適した
脱水試薬は、例えば硫酸、リン酸、塩酸、メタンスルホ
ン酸、カルボン酸、例えば酢酸、三フッ化酢酸及びそれ
らの混合物などの酸、無水物、例えば酢酸無水物、五酸
化リンなど、塩化亜鉛、チオニルクロリド、三フッ化ホ
ウ素エーテレート、塩化ホスホリルピリジン、硫酸水素
カリウム、水酸化カリウム又は塩化ホスホリルなどの他
の適した試薬である。場合により該脱水反応はジクロロ
メタンを例とするハロゲン化炭化水素などの反応不活性
溶媒中で行う。ある場合には、該脱水反応は反応混合物
の加熱、特に還流温度までの加熱を必要とする。この場
合もLが与えられた反応条件下で安定な式(I−a)の
化合物のみを上記の反応法に従って製造することができ
る。後者の反応は点線が任意の結合を示さない中間体
(V)について行うと、三環状部分の二重結合及び三環
状部分とピペリジンを架橋する単結合を有する化合物も
与えることがあることは、特に注目すべきである: 式(I−b)で示されるLがC1-6アルキルである式
(I)の化合物は式(I−c)で示されるLが水素であ
る式(I)の化合物に多数の方法で変換することができ
る。第1の方法はC1-4アルキルクロロホルメートを用い
た式(I−b)の化合物の脱アルキル化−カルボニル
化、続いてかくして得られた式(VII−a)の化合物の
加水分解を含む。
C1-4アルキルクロロホルメートとの反応は、出発材料
(I−b)を適した溶媒中及び適した塩基の存在下で試
薬と共に撹拌及び加熱することにより簡単に行われる。
適した溶媒は、例えばメチルベンゼン、ジメチルベンゼ
ン、クロロベンゼンを例とする芳香族炭化水素、1,2−
ジメトキシエタンなどを例とするエーテルなどの溶媒で
ある。適した塩基は、アルカリ又はアルカリ土類金属炭
酸塩、水素炭酸塩、水酸化物又は有機塩基、例えばN,N
−ジエチルエタナミン、N−(1−メチルエチル)−2
−プロパンアミンなどである。
式(VII−a)の化合物は、従来の方法に従い酸性又
は塩基性媒体中で加水分解する。例えば臭化水素酸、塩
酸又は硫酸などの濃酸を用いることができ、代わりに水
中のアルカリ金属又はアルカリ土類金属水酸化物、アル
カンオール又は水−アルカノール混合物などの塩基を用
いることができる。適したアルカノールはメタノール、
エタノール、2−プロパノールなどである。反応の速度
を増すために、反応混合物を特に還流温度まで加熱する
ことが有利である。
式(I−b)の化合物は、例えばジクロロメタン、ト
リクロロメタンを例とするハロゲン化炭化水素、メチル
ベンゼン、ジメチルベンゼンを例とする芳香族炭化水
素、1,2−ジメトキシエタンを例とするエーテル、メタ
ノール、エタノール、2−プロパノールを例とするアル
コールなどの適した溶媒中で、場合によりアルカリ又は
アルカリ土類金属炭酸塩、水素炭酸塩、水酸化物又はア
ミン、例えばN,N−ジエチルエタナミン、N−(1−メ
チルエチル)−2−プロパンアミンなどの塩基の存在下
で、それをα−ハロC1-4アルキルクロロホルメートと共
に撹拌及び加熱することにより直接式(I−c)の化合
物に変換することができる。
式(I−c)の化合物は、反応不活性溶媒中の水素及
び適した触媒の存在下における触媒水添により、式(I
−d)の化合物を脱ベンジル化することによっても製造
することができる。
上記の反応における適した触媒は、例えば活性炭担持
白金、活性炭担持パラジウムなどである。該脱ベンジル
化反応に適した反応不活性溶媒は、例えばメタノール、
エタノール、2−プロパノールなどを例とするアルコー
ル、酢酸エチルなどを例とするエステル、酢酸などを例
とする酸である。
Lが水素以外の式(I)の化合物は式(I−e)で示
され、該LがL1であり、式L1−E(VIII)の試薬を用い
た式(I−c)の化合物のN−アルキル化により製造す
ることができる。
該N−アルキル化反応は、例えばベンゼン、メチルベ
ンゼン、ジメチルベンゼンなどを例とする芳香族炭化水
素、メタノール、エタノール、1−ブタノールなどを例
とするアルカンオール、2−プロパノン、4−メチル−
2−ペンタノンなどを例とするケトン、テトラヒドロフ
ラン、1,4−ジオキサン、1,1′−オキシビスエタンなど
を例とするエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ニト
ロベンゼン、1−メチル−2−ピロリジノンなどを例と
する双曲性非プロトン性溶媒、ジクロロメタン、1,2−
ジクロロメタンなどを例とするハロゲン化炭化水素又は
そのような溶媒の混合物などの反応不活性溶媒中で簡単
に行うことができる。アルカリ又はアルカリ土類金属炭
酸塩、水素炭酸塩、アルコキシド、水素化物、アミド、
水酸化物又はオキシド、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウムtert.ブトキシド、水
素化ナトリウム、ナトリウムアミド、水酸化ナトリウ
ム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウ
ムなど、又は有機塩基、例えばN,N−ジエチルエタナミ
ン、N−(1−メチルエチル)−2−プロパンアミン、
4−エチルモルホリン、ピリジンを例とするアミンなど
の適した塩基の添加を用いて反応の進行中に遊離する酸
を捕獲することができる。ある場合にはヨーダイド塩、
好ましくはアルカリ金属ヨーダイドの添加が適してい
る。幾分かの高温及び撹拌は、反応の速度を増すことが
できる。別の場合N−アルキル化は、当該技術において
既知の相移動触媒反応の条件を適用することにより行う
ことができる。
LがC1-6アルキル又は置換C1-6アルキルである式
(I)の化合物は、該Lが基L2H−で表される式(I−
f)により示され、式L2=O(IX)の適したケトン又は
アルデヒドを用いた式(I−c)の化合物の還元的N−
アルキル化によっても製造することができる。L2=O
は、式L2H2において2個の隣接水素原子が酸素原子によ
り置換され(=O)、L2が場合により置換されているこ
とができる隣接2価C1-6アルキリデン基である中間体を
示す。
該還元的N−アルキル化反応は、当該技術において既
知の還元的N−アルキル化法に従い、適した反応不活性
溶媒中で反応物の混合物を還元することにより簡単に行
うことができる。特に反応混合物は撹拌及び/又は加熱
して反応速度を加速することができる。適した溶媒は、
例えば水、C1-6アルカノール、例えばメタノール、エタ
ノール、2−プロパノールなど、エステル、例えば酢酸
エチル、γ−ブチロラクトンなど、エーテル、例えば1,
4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,1′−オキシビ
スエタン、2−メトキシエタノールなど、ハロゲン化炭
化水素、例えばジクロロメタン、トリクロロメタンな
ど、双極性非プロトン性溶媒、例えばN,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシドなど、カルボン酸、
例えば酢酸、プロパン酸など、又はそれらの溶媒の混合
物である。“当該技術において既知の還元的N−アルキ
ル化法”という用語は、反応をナトリウムシアノボロハ
イドライド、ナトリウムボロハイドライド、蟻酸又はそ
の塩、例えば蟻酸アンモニウムなどの還元剤を用いて、
又は代わりに水素雰囲気下で、場合により高温及び/又
は高圧にて活性炭担持パラジウム、活性炭担持白金など
の適した触媒の存在下で反応を行うことを意味する。反
応物及び反応生成物の中心官能基が望ましくなくさらに
水素化されるのを防ぐために、反応混合物に適した触媒
毒、例えばチオフェン、キノリン−硫黄などを加えるの
が有利である。ある場合には、フッ化カリウム、酢酸カ
リウムなどのアルカリ金属塩を反応混合物に加えるのも
有利である。
Lが基Het3−C2-4アルキルを示す式(I)の化合物は
式(I−g)により示され、式(X)の適したアルケン
への式(I−c)の化合物の付加反応により製造するこ
とができる。
Lが2−ヒドロキシ−C2-6アルキル又はアリールオキ
シ−2−ヒドロキシ−C2-6アルキルである式(I)の化
合物は式(I−h)により示され、式(I−c)の化合
物を、R6が水素、C1-4アルキル又はアリールオキシC1-4
アルキルを示すエポキシド(XI)で処理することにより
製造することができる。
(I−c)とそれぞれ(X)又は(XI)との反応は、
ケトン、例えば2−プロパノン、4−メチル−2−ペン
タノン、エーテル、例えばテトラヒドロフラン、アルコ
ール、例えばメタノール、エタノール、1−ブタノー
ル、双極性非プロトン性溶媒、例えばN,N−ジメチルホ
ルムアミドなどの反応不活性溶媒中で反応物を撹拌し、
望ましいなら加熱することにより行うことができる。
式(VII−b)の化合物は、Pが例えばC1-4アルキル
オキシカルボニルなどの保護基である式(I−i)で示
される、LがP−NH−C2-4アルキルを示す式(I)の化
合物から、当該技術において既知の脱保護法に従って製
造することができる。
式(VII−b)の化合物は式(VII−c)の化合物の還
元によっても製造することができる。
該還元は水素含有媒体中で、活性炭担持パラジウム、
活性炭担持白金、ラネイニッケルなどの触媒の存在下
で、メタノール、エタノールなどの適した溶媒中で出発
材料を撹拌、及び望ましいなら加熱することにより、あ
るいはテトラヒドロフランなどのエーテル中でリチウム
アルミニウムハイドライドなどの金属水素化物を用いて
還元することにより行うことができる。
Lが−Alk−Y−Het1である式(I)の化合物は式
(I−j)により示され、式(I−k)の化合物を式
(XII)の試薬を用いてアルキル化することにより製造
することができる。
代わりに式(I−j)の化合物は式(VII−d)の化
合物と式(XIII)の試薬の反応によっても製造すること
ができる。
上記のアルキル化反応は、例えばメチルベンゼン、ジ
メチルベンゼン、2−プロパノン、4−メチル−2−ペ
ンタノン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、メタノール、エタノール、1−ブタノールなどの反
応不活性溶媒中で簡単に行うことができる。アルカリ又
はアルカリ土類金属炭酸塩、水素炭酸塩、水素化ナトリ
ウム、N,N−ジエチルエタナミン又はN−(1−メチル
エチル)−2−プロパンアミンなどの適した塩基の添加
を用いて反応の進行中に遊離する酸を捕獲することがで
きる。反応速度を増すために反応混合物を加熱すること
ができる。
Lが式−Alk−NH−CO−Het2の基を示す式(I)の化
合物は式(I−l)により示され、式(XIV)のカルボ
ン酸又はその活性官能基誘導体を用いた式(VII−b)
の化合物のN−アシル化により製造することができる。
(XIV)と(VII−b)の反応は一般に当該技術におい
て既知のアシル反応法に従って行うことができる。例え
ばカルボン酸を活性誘導体、例えば無水物又はカルボン
酸ハライドに変換し、それを続いて(VII−b)と反応
させることができ、あるいは(XIV)及び(VII−b)を
アミドを形成することができる適した試薬、例えばN,N
−メタンテトライルビス[シクロヘキサミン]、2−ク
ロロ−1−メチルピリジニウムヨーダイドなどを用いて
反応させることにより行うことができる。該反応は、例
えばテトラヒドロフランを例とするエーテル、ジクロロ
メタン、トリクロロメタンを例とするハロゲン化炭化水
素、双極性非プロトン性溶媒などの適した溶媒中で簡単
に行うことができる。例えばN,N−ジエチルエタナミン
などの塩基の添加も適している。
LがC1-4アルキルアミノ(チオ)カルボニルアミノC
2-4アルキルを示す式(I)の化合物は式(I−m)に
より示され、例えばテトラヒドロフランを例とするエー
テルなどの反応不活性溶媒中におけるC1-4アルキルイソ
(チオ)シアナートとの反応により式(VII−b)の化
合物から製造することができる。
Het1がイミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル基を
示し、YがNHを示す式(I)の化合物は式(I−n)に
より示され、以下の反応図に従って式(VII−b)の化
合物から製造することができる。
イソシアナート(VII−e)は、N,N−メタンテトライ
ルビス[シクロヘキサンアミン]などの脱水剤の存在下
で、例えばテトラヒドロフランを例とするエーテルなど
の反応不活性溶媒中における(VII−b)と二硫化炭素
の反応により製造することができる。イソチオシアナー
トは、例えばテトラヒドロフランを例とするエーテルな
どの反応不活性溶媒中で3,4−ジアミノピリジンと反応
させ、得られたチオウレアを酸化第2水銀(II)などの
適した金属酸化物で処理することにより環化する。ある
場合には、反応混合物に少量の硫黄を補足するのが適し
ている。
化合物(VII−e)又は対応するイソシアナートは、
(VII−e)又は対応するイソシアナートをテトラヒド
ロフランを例とするエーテルなどの反応不活性溶媒中で
C1-4アルキルアミンと反応させることにより式(I−
m)の化合物を製造するためにも用いることができる。
Het1が1−メチル−2−イミダゾリルを示し、YがNH
を示す式(I)の化合物は式(I−o)により示され、
以下の反応図に従って式(VII−b)の化合物から製造
することができる。
化合物(VII−b)を2−プロパノールを例とするア
ルコールなどの反応不活性溶媒中で式(XV)の試薬と反
応させ、かくして得られる中間体(VII−g)を塩酸水
溶液などの酸性水溶液で処理することにより環化する。
Het3が2−C1-4アルキルオキシカルボニル−1−ピロ
リル基を示す式(I)の化合物は式(I−p)により示
され、式(VII−b)の化合物を式(XVI)の試薬と反応
させることにより製造することができる。
上記の反応は、例えば酢酸などの酸の存在下で行うの
が好ましい。場合により式(I−p)の化合物を酸又は
塩基の存在下で加水分解して対応するヒドロキシカルボ
ニル化合物とすることができる。
R5がC1-6アルキル又はC1-4アルキルカルボニルである
式(I)の化合物は式(I−q)により示され、該R5
R5-aにより示され、式(I−r)により示されるR5が水
素である式(I)の化合物を式(XVII)の試薬と反応さ
せることにより製造することができる。
上記の反応は、式(I−c)の化合物からの式(I−
e)の化合物の製造、及び式(VII−b)の中間体から
の式(I−l)の化合物の製造に関して前文で記載した
通り、塩基の存在下にて反応不活性溶媒中で簡単に行う
ことができる。
R1がハロである式(I)の化合物は式(I−s)によ
り示され、式(I−t)により示されるR1が水素である
式(I)の化合物を反応不活性溶媒中で適したハロゲン
化剤と反応させることにより製造することができる。
上記の反応における適したハロゲン化剤は、例えばN
−ブロモコハク酸イミドを例とするN−ハロゲン化アミ
ド、鉄などの触媒の存在下における塩素、臭素を例とす
るジハロゲニド、次亜塩素酸などの次亜ハロゲン酸など
である。該ハロゲン化反応のために適した反応不活性溶
媒は、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミドを例とする双極性非プロトン性溶媒など
である。
R1がホルミルである式(I)の化合物は式(I−u)
により示され、式(I−t)の化合物のホルミル化によ
り製造することができる。
該ホルミル化はホルミル化剤、例えば塩化ホスホリル
とホルムアミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミド(V
ilsmeyer−Haack)、シアン化亜鉛と塩酸(Gatterma
n)、トリクロロメタンとヒドロキシドイオン(Reimer
−Tiemann)などの存在下で簡単に行うことができる。
R1がヒドロキシメチルである式(I)の化合物は式
(I−v)により示され、反応不活性溶媒中における式
(I−u)の化合物の還元から製造することができる。
適した還元剤は、例えばリチウムアルミニウムハイド
ライド、ナトリウムボロハイドライド、ナトリウムシア
ノボロハイドライドなどを例とする金属水素化物であ
る。上記の還元反応に適した反応不活性溶媒は、例えば
メタノール、エタノール、2−プロパノールを例とする
アルコールである。
R1がヒドロキシカルボニルである式(I)の化合物は
式(I−w)により示され、式(I−u)の化合物の酸
化から製造することができる。
適した酸化剤は、例えば場合により水酸化カリウムな
どの塩基の存在下における過マンガン酸塩、クロム酸、
酸化銀、硝酸銀である。
R1がC1-4アルキルオキシカルボニルエテニルである式
(I)の化合物は式(I−x)により示され、例えばピ
リジン、ピペリジンなどの塩基の存在下で式(I−u)
の化合物を式(XVIII)の試薬と反応させることにより
製造することができる。
式(I−x)の化合物は酸又は塩基の存在下でさらに
加水分解してR1がヒドロキシカルボニルエテニルである
式(I)の化合物とすることができる。
式(I)の化合物はさらに、当該技術において既知の
官能基変換法に従って互いに変換することができる。
例えばLがC1-4アルキルオキシカルボニル部分を含む
式(I)の化合物は、酸又は塩基の存在下で加水分解
し、Lがヒドロキシカルボニル部分を含む式(I)の化
合物とすることができる。
LがシアノフェニルC1-6アルキルである式(I)の化
合物は、水性環境中で例えば酢酸、硫酸などの酸で処理
するとLがアミノカルボニルフェニルC1-6アルキルであ
る式(I)の化合物に変換される。
前記の製造中に介在する式(VII−aからVII−g)の
化合物は新規化合物であり、該製造における中間体とし
て利用するために特に開発された。結局本発明は式 [式中X、R1、R2及びR3は式(I)の化合物の場合と同
義であり、 Qは(C1-6アルキル又はフェニル)オキシカルボニ
ル、C1-4アルキルカルボニルを示すか、又はハロ、シア
ノ、アミノ、イソチオシアナート、(4−アミノ−3−
ピリジニル)アミノチオカルボニルアミノ、(CH3O)2C
H−CH2−NH−C(=NCH3)−NH又はメチルスルホニルオ
キシにより置換されたC1-6アルキルを示す] の新規化合物、製薬学的に許容多し得るその付加塩又は
その立体異性体にも関する。
特に興味深い式(VII)の化合物は、式中Qが(C1-6
アルキル又はフェニル)オキシカルボニル、C1-4アルキ
ルカルボニル、あるいはシアノ又はアミノにより置換さ
れたC1-6アルキルである化合物、その製薬学的に許容し
得る酸付加塩及びその立体異性体である。
以下の節では、前記の製造において用いられた出発材
料の製造のいくつかの方法を記載する。
式(II)の中間体は、式(III)の対応するケトンか
ら還元により製造することができる。
該還元は、例えばメタノール、エタノールを例とする
アルコール、酢酸を例とする酸、酢酸エチルを例とする
エステルなどの溶媒中で、活性炭担持パラジウム、活性
炭担持白金、ラネイニッケルなどの水素化触媒の存在下
で出発ケトン(III)を水素と反応させることにより簡
単に行うことができる。
反応速度を増すために反応混合物を加熱することがで
き、望ましい場合水素の圧力を上げることができる。
別の場合、式(II)のアルコールは、例えば1,1′−
オキシビスエタン、テトラヒドロフランなどを例とする
エーテル、メタノール、エタノールなどを例とするアル
コールなどの適した溶媒中で例えばリチウムアルミニウ
ムハイドライド、ナトリウムボロハイドライド、ナトリ
ウムシアノボロハイドライドなどの還元剤を用いてケト
ン(III)を還元することによっても製造することがで
きる。
点線が任意の結合ではない式(III)のケトンは、W
が前記と同義の活性脱離基を示す式(XXI)の試薬を用
いて式(XIX)の中間体をN−アルキル化することによ
り製造することができる。
該N−アルキル化反応は、式(I−c)の化合物から
式(I−e)の化合物を製造する場合に用いられた方法
に従って簡単に行うことができる。
式(III)のケトンは、式(I−c)の化合物からの
式(I−g)の化合物の製造の場合に前記で記載した反
応条件下で式(XX)の試薬に式(XIX)の化合物を付加
することにより製造することができる。
さらに点線が任意の結合ではない式(III)のケトン
は、式(I−c)の化合物からの式(I−f)の化合物
の製造の場合に記載した反応条件下で式(XIX)の化合
物を還元的N−アルキル化することにより製造すること
ができる。
式(XIX)の中間体は、式(XXII)のエステルを例え
ばメチルリチウム、ブチルリチウム、ナトリウムアミ
ド、ジアルキルリチウムアミド、例えばジイソプロピル
リチウムアミドなどの強塩基又はそれらの混合物の存在
下で、テトラヒドロフラン、ヘキサン、メチルベンゼン
など、又はそれらの混合物などの反応不活性溶媒中で式
(XXIII)の保護イミダゾール誘導体と反応させること
により簡単に製造することができる。
(XXIII)においてPは保護基、例えば加水分解によ
り除去することができるジ(C1-4アルコキシ)−メチ
ル、C1-4アルコキシメチル、ベンゼンスルホニル、トリ
メチルシリルエトキシメチル、N,N−ジアルキルアミノ
メチルを示す。(XXII)と(XXIII)の反応は低温で簡
単に行うことができる。例えば試薬(XXIII)を約−80
℃から約−40℃の温度で強塩基に加えることができる。
その後エステル(XXII)を加え、反応混合物を穏やかに
室温に加温する。かくして得られた生成物を非常に穏や
かな酸加水分解により中間体(XIX)に変換し、従来の
方法で単離する。
Lがメチルを示す式(III)のケトンはLが水素を示
すケトンから、式(I−c)の化合物からの式(I−
f)の化合物の製造に関して前文で記載した方法に従
い、ホルムアルデヒドを用いた還元的N−アルキル化に
より製造することができる。
Lが水素を示す式(III)のケトンは、式(I−b)
の化合物からの式(I−c)の化合物の製造に関して前
文で記載した従来の方法に従い、酸性又は塩基性媒体中
の式(III−a)のカルバメートの加水分解により製造
される。
式(III−a)の中間体は、式(XXIV)の酸ハライド
を式(XXV)のイミダゾール誘導体と反応させることに
より製造することができる。
該反応は、例えばN,N−ジエチルエタナミン、N−メ
チルモルホリンを例とするアミンなどの塩基の存在下、
例えばピリジン、アセトニトリル又はその混合物などの
適した溶媒中で反応物を撹拌及び加熱することにより簡
単に行うことができる。
式(III−c)の中間体は式(XXVI)のエステルか
ら、例えばメチルリチウム、ブチルリチウム、ナトリウ
ムアミド、ジアルキルリチウムアミド、例えばジイソプ
ロピルリチウムアミド又はそれらの混合物などの強塩基
の存在下、例えばテトラヒドロフラン、ヘキサン、メチ
ルベンゼンなど、又はその混合物などの反応不活性溶媒
中で式(XXV)のイミダゾールと反応させることにより
製造することもできる。
該反応は低温で簡単に行うことができる。例えば試薬
(XXV)を約−80℃から約−40℃の温度で撹拌し、その
後強塩基を加えることができる。続いてエステルを加
え、反応混合物を穏やかに室温に加温する。
式(V)の中間体は、例えばテトラヒドロフランなど
の反応不活性溶媒中のギリニヤル試薬(XXVII)の式(X
XVIII)のケトンへの付加により製造することができ
る。
式(XXVIII)の三環状ケトンは今度は式(XXIX)の中
間体から、反応不活性溶媒中で適した酸化剤を用いた酸
化により製造される。
適した酸化剤は、例えば二酸化マンガン、二酸化セレ
ン、硝酸アンモニウムセリウムなどである。反応不活性
溶媒は例えばジクロロメタン、トリクロロメタンなどを
例とするハロゲン化炭化水素である。
点線が任意の結合を示さない式(XXIX)の化合物は該
点線が任意の結合を示す式(XXIX)の対応する化合物か
ら、例えば水添触媒などの存在下における水素との反応
などの当該技術において既知の水添法により製造するこ
とができる。
式(XXIX−a)の中間体は式(XXX)のベンズアゼピ
ンから、式(XXXI)の試薬との反応、及びかくして得ら
れた中間体(XXXII)の酸性媒体中における環化により
製造することができる。(XXXI)において、RはC1-4
ルキルを示すか、又は両基Rが一緒になってC2-6アルカ
ンジイル、例えば1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジ
イル、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイルを示す。
(XXXII)の製造は、例えばメタノール、エタノール
等を例とするアルコールなどの反応不活性溶媒中で反応
物を撹拌及び加熱することにより簡単に行うことができ
る。
式(XXIX−a)の中間体への環化反応は、例えば場合
により塩酸などの無機酸と混合した酢酸、プロパン酸な
どのカルボン酸中で出発材料(XXXII)を撹拌及び加熱
することにより行う。
式(XXIX)の中間体は、式(XXXIII)の中間体の環化
によっても製造することができる。
該環化反応は、例えば塩化アルミニウムなどのルイス
酸の存在下で簡単に行われる。ある場合には適量の塩化
ナトリウムを反応混合物に補足するのが適している。
式(V)の中間体は、反応不活性溶媒中で酸の存在下
にて式(III)の中間体を環化することによっても製造
することができる。
上記の反応において適した酸は、例えば塩化第2錫
(IV)などを例とするルイス酸である。適した反応不活
性溶媒は、例えばジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ンなどを例とするハロゲン化炭化水素である。
式(VI)の中間体は例えばテトラヒドロフランなどの
反応不活性溶媒中の、例えばリチウムジイソプロピルア
ミドなどの存在下における式(XXXIV)のケトンと式(X
XIX)の中間体の反応により製造することができる。
式(VII−c)の中間体は、式(I−e)の化合物の
製造に関して前文で記載した方法に従い、式(I−c)
の化合物を式(XXXV)の試薬でN−アルキル化すること
により製造することができる。
式(VII−d)の中間体は、Yが酸素である式(I−
k)の化合物から、例えばチオニルクロリド、三塩化リ
ン、塩化ホスホリルなどのハロゲン化剤と反応させるこ
とにより、又は例えばメタンスルホニルクロリド、4−
メチルベンゼンスルホニルクロリドなどのスルホン化剤
と反応させることにより製造することができる。
式(XV)の中間体は、以下の反応経路により製造する
ことができる。
(XXXVI)とイソチオシアナート試薬との反応は、例
えばテトラヒドロフランなどを例とするエーテルなどの
反応不活性溶媒中で簡単に行うことができる。得られる
式(XXXVII)の中間体は、例えば2−プロパノンを例と
するケトンなどの反応不活性溶媒中でメチル化する。
前文で記載した製造に介在する式(XXIX)の化合物は
新規化合物であり、該製造における中間体として用いる
ために特に開発された。結局本発明は式 [式中R1、R2、R3及びXは式(I)の場合と同義であ
る] の新規化合物、その付加塩ならびにその立体化学的異性
体にも関する。
式(I)の化合物及び式(VII)の化合物のいくつ
か、特にQが(C1-6アルキル又はフェニル)オキシカル
ボニル、C1-4アルキルカルボニル又はシアノあるいはア
ミノにより置換されたC1-6アルキルを示す化合物、製薬
学的に許容し得るその酸付加塩ならびにその立体化学的
異性体は、有用な薬理学的性質を有する。特にこれらは
活性な抗アレルギー剤であり、その活性は多くの指標試
験で得られる試験結果により明らかに示すことができ
る。
抗ヒスタミン活性は、 ‘Protection of Rats from Compound 48/80−ind
uced Lethality'試験(Arch.Int.Pharmacodyn.Ther.,2
34,164−176,1978); ‘Histamine−induced Lethality in Guinea Pigs'
試験(Arch.Int.Pharmacodyn,Ther.,251,39−51,198
1); で示すことができ、広範囲抗アレルギー活性は、 ‘Passive cutaneous anaphylaxis in Rats'試験
(Drug Dev.Res.,,137−145,1985)(いくつかの化
合物の場合、この試験は化合物48/80をAscarisアレルゲ
ンで置換して修正した)、及び ‘Ascaris Allergy in Dogs'試験(Arch.Int.Pharma
codyn.Ther.,251,39−51,1981及びDrug Dev.Res.,,9
5−102,1986) により示すことができる。
本発明の化合物は、前文で引用した多様な試験法で得
られた結果により証明される通り、広範囲の抗アレルギ
ープロファイルを示す。
本発明の化合物の第2の有利な特徴は、その優れた経
口活性にあり、本発明の化合物を経口投与すると、皮下
投与した場合と実際に等力価であることが見いだされ
た。
ほとんどの本発明の化合物の特に重要な利点は、治療
的投薬量で、多くの抗ヒスタミン及び抗アレルギー性化
合物に伴うやっかいな副作用である鎮静性がないことで
ある。本発明の化合物の非鎮静性は、例えばラットの睡
眠−覚醒周期の研究(Psychopharmacology,97,436−44
2,(1989))で得た結果により示すことができる。
本発明の化合物の他の興味深い特徴は、その作用の迅
速な開始及びその作用の好ましい持続に関する。
抗アレルギー性の観点から、式(I)の化合物及びQ
が(C1-6アルキル又はフェニル)オキシカルボニル、C
1-4アルキルカルボニル又はシアノあるいはアミノによ
り置換されたC1-6アルキルを示す式(VII)の化合物、
ならびにその酸付加塩は、広範囲のアレルギー疾患、例
えばアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、慢性蕁麻
疹、アレルギー性喘息などの処置に非常に有用である。
本発明は又、抗アレルギー有効量の式(I)の化合物
又はQが(C1-6アルキル又はフェニル)オキシカルボニ
ル、C1-4アルキルカルボニル又はシアノあるいはアミノ
により置換されたC1-6アルキルを示す式(VII)の化合
物、ならびに製薬学的に許容し得るその酸付加塩を温血
動物に投与することによる、該アレルギー疾患に苦しむ
温血動物の処置法に有用である。
一般に抗アレルギー有効量は約0.001mg/kgから約20mg
/kg体重、より好ましくは約0.01mg/kgから約5mg/kg体重
であるものとする。
以下の実施例は例示を目的とし、本発明の範囲をその
すべての特徴において制限するものではない。
実験部分 A.中間体の製造 実施例1 a)17.8gのメタンスルホン酸[2−(1−メチル−1H
−ピロール−2−イル)エチル]、11.7gの1H−イミダ
ゾール、14gの炭酸カリウム及び410mlのテトラヒドロフ
ランの混合物を還流温度で3日間撹拌した。冷却後、反
応混合物を蒸発させ、残留物を水中に取り上げた。生成
物をジクロロメタンで抽出し、抽出物を乾燥し、濾過
し、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH 95:5)により精製した。
所望の留分の溶離剤を蒸発させ、残留物をメチルベンゼ
ン(3x)と共に共蒸発させた。生成物を濾過し、乾燥
し、9.3g(61.7%)の1−[2−(1−メチル−1H−ピ
ロール−2−イル)エチル]−1H−イミダゾールを得た
(中間体1)。
b)窒素雰囲気下で撹拌し、冷却した(−70℃)5.5gの
1−メチルN−(1−メチルエチル)エタナミン及び10
0mlのテトラヒドロフランの混合物に、15.0gのn.ブチル
リチウムのヘキサン中2.5Mの溶液を滴下した。−40℃で
15分間撹拌した後、−70℃で8.76gの中間体(1)を滴
下し、1時間後に9.4gの1−メチル−4−ピペリジンカ
ルボン酸エチルを滴下した。全体を最初に−70℃で1時
間撹拌し、その後室温で2時間撹拌し、水で希釈し、蒸
発させた。残留物を水中に取り上げ、生成物をジクロロ
メタンで抽出した。抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発さ
せ、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;C
H2Cl2/CH3OH 95:5→80:20)により精製した。所望の留
分の溶離剤を蒸発させ、9g(60.0%)の(1−メチル−
4−ピペリジニル)[1−[2−(1−メチル−1H−ピ
ロール−2−イル)エチル]−1H−イミダゾール−2−
イル]メタノン(中間体2)を得た。
実施例2 a)撹拌し、冷却した(氷浴)49gの1−メチル−1H−
ピロール−2−エタノール、47.6gのN,N−ジエチルエタ
ナミン及び500mlのジクロロメタンの混合物に、34mlの
メタンスルホニルクロリドを分けて加えた。室温で終夜
撹拌を続けた。反応混合物を水で希釈し、生成物をジク
ロロメタンで抽出した。抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発
させ、85.5g(100%)の1−メチル−1H−ピロール−2
−エタノール メタンスルホネート(エステル)を得た
(中間体3)。
b)窒素雰囲気下で撹拌した鉱油中の水素化ナトリウム
の分散液(50%)1.3ml及び150mlのN,N−ジメチルホル
ムアミドの混合物に、1.65gの4−メチル−1H−イミダ
ゾールを分けて加え、室温で1時間各はした後、いくら
かのN,N−ジメチルホルムアミド中の5.1gの中間体3の
溶液を滴下した。室温で撹拌を4時間続けた。反応混合
物を氷水中に注ぎ、生成物をジクロロメタンで抽出し
た。抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させ、残留物をエタ
ノール中で(E)−2−ブテンジオエート(1:1)に変
換した。塩をエタノール(2x)から再結晶し、2g(32.7
%)の4−メチル−1−[2−(1−メチル−1H−ピロ
ール−2−イル)エチル]−1H−イミダゾール(E)−
2−ブテンジオエート(1:1);融点137.3℃を得た(中
間体4)。
c)窒素雰囲気下で撹拌し、冷却した(−70℃)17.2g
の1−メチル−N−(1−メチルエチル)エタナミン及
び300mlのテトラヒドロフランの混合物に、42.2gのn.ブ
チルリチウムのヘキサン中の2.5M溶液を分けて加えた。
40℃で15分間撹拌した後、−70℃で100mlのテトラヒド
ロフラン中の23.5gの中間体(4)の溶液を滴下した。
室温で1時間撹拌を続け、その後−70℃にて100mlのテ
トラヒドロフラン中の23.3gの1−メチル−4−ピペリ
ジンカルボン酸エチルの溶液を加えた。−70℃で1時
間、及び室温で終夜撹拌した後、反応混合物を水で希釈
し、蒸発させた。残留物を水中に取り上げ、生成物をジ
クロロメタンで抽出した。抽出物を乾燥し、濾過し、蒸
発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル;CH2Cl2/CH3OH(NH3) 97:3)により精製した。所
望の留分の溶離剤を蒸発させ、32.2g(82.6%)の[4
−メチル−1−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2
−イル)エチル]−1H−イミダゾール−2−イル](1
−メチル−4−ピペリジニル)メタノン;融点80.6℃を
得た(中間体5)。
d)窒素雰囲気下で撹拌した100mlのN,N−ジメチルホル
ムアミド中の26mlの鉱油中の水素化ナトリウムの分散液
(50%)の混合物に、31gの4−メチル−1H−イミダゾ
ールを分けて加え、1時間後、100mlのN,N−ジメチルホ
ルムアミド中の99.6gの中間体(3)の溶液を滴下し
た。4時間撹拌を続け、その後反応混合物を氷水中に注
いだ。生成物をジクロロメタンで抽出し、抽出物を乾燥
し、濾過し、蒸発させた。残留物をエタノール中で
(E)−2−ブテンジオエート(1:1)に変換した。塩
をエタノール*から2回結晶化し、水中に取り上げた。
K2CO3で塩基性とした後、生成物をジクロロメタンで抽
出した。抽出物を乾燥し、濾過し、活性炭で処理し、再
度濾過し、蒸発させ、29.6g(41.2%)の4−メチル−
1−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エ
チル]−1H−イミダゾールを得た。合わせた母液*を蒸
発させ、残留物を前記の沈澱と同様に処理した。残留物
をさらにカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl
2/CH3OH 97:3)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸
発させ、残留物を2−プロパノン中でエタンジオエート
(1:1)に変換した。塩を水中に取り上げ、さらに前記
と同様に処理し、16.4g(22.8%)の5−メチル−1−
[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)エチ
ル]−1H−イミダゾールを得た(中間体6)。
e)窒素雰囲気下で撹拌し、冷却した(−70℃)12gの
1−メチル−N−(1−メチルエチル)エタナミン及び
350mlのテトラヒドロフランの混合物に、29.2gのn.ブチ
ルリチウムのヘキサン中の2.5M溶液を分けて加えた。−
40℃で15分間撹拌した後、いくらかのテトラヒドロフラ
ン中の16.4gの中間体(6)を−70℃で滴下した。−70
℃にて撹拌を1時間続け、その後いくらかのテトラヒド
ロフラン中の16.4gの1−メチル−4−ピペリジンカル
ボン酸エチルの溶液を滴下した。全体を−70℃で1時
間、及び室温で終夜撹拌した後、水で希釈し、蒸発させ
た。残留物を水とジクロロメタンに分配した。水層を分
離し、ジクロロメタンで再抽出した。合わせた有機層を
乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH(NH3) 97:3→
95:5)により精製した。所望の留分の溶離剤を蒸発さ
せ、18g(65.8%)の[5−メチル−1−[2−(1−
メチル−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1H−イミ
ダゾール−2−イル](1−メチル−4−ピペリジニ
ル)メタノンを得た(中間体7)。
実施例3 撹拌して冷却した(氷浴)9.3gの中間体(1)、19g
のN,N−ジエチルエタナミン及び150mlのアセトニトリル
の混合物に、20℃以下の温度を保って34.8gの4−クロ
ロカルボニル−1−ピペリジンカルボン酸エチルを滴下
した。室温で2時間、及び還流温度で4時間撹拌した
後、16mlのNaOH50%を分けて加えた。還流温度で1/2時
間撹拌を続けた。反応混合物を蒸発させ、残留物を水中
に取り上げた。生成物をジクロロメタンで抽出し、抽出
物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。生成物を濾過し、乾
燥し、25g(100%)の4−[[1−[2−(1−メチル
−1H−ピロール−2−イル)エチル]−1H−イミダゾー
ル−2−イル]カルボニル]−1−ピペリジンカルボン
酸エチルを得た(中間体8)。
実施例4 a)撹拌して冷却した(0℃)90mlのジクロロメタン中
の13gの2−チオフェンエタノール及び15.3gのN,N−ジ
エチルエタナミンの混合物に、8.6mlのメタンスルホニ
ルクロリドを滴下した。撹拌を1/2時間続け、その後反
応混合物を氷水で洗浄し、乾燥し、濾過し、蒸発させ
た。残留物を2,2′−オキシビスプロパン中に取り上
げ、全体を再度蒸発させ、20g(95.7%)の2−チオフ
ェンエタノールメタンスルホネート(エステル)を得た
(中間体9)。
同様にして 1H−ピロール−2−エタノールメタンスルホネート(エ
ステル)(中間体10)及び 5−メチル−2−フランエタノールメタンスルホネート
(エステル)(中間体11)も製造した。
b)窒素雰囲気下で撹拌し、冷却した(−70℃)3540ml
のテトラヒドロフラン中の132gの(1−メチルエチル)
−2−プロパンアミン混合物に、340gのn.ブチルリチウ
ムのヘキサン中の2.5M溶液を分けて加えた。−40℃で15
分間撹拌した後、混合物を−70℃に冷却し、170gの1−
(1,1−ジエトキシメチル)−1H−イミダゾールを滴下
した。反応混合物をこの温度で1時間撹拌し、283gの4
−(エチルオキシカルボニル)−1−ピペリジンカルボ
ン酸1,1−ジメチルエチルを滴下した。反応混合物を最
初に−70℃で1時間、その後室温で18時間撹拌した。混
合物を50mlの水で分解し、その後10℃にて塩酸で酸性化
し(pH4−5)、その後10℃で15分間撹拌し、炭酸カリ
ウムで処理した。反応混合物を蒸発させ、残留物を水中
に取り上げ、生成物をジクロロメタンで抽出した。抽出
物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3CN 85:15)に
より精製した。所望の留分の溶離剤を蒸発させ、アセト
ニトリルを用いて結晶化した後、182g(65%)の4−
[(1H−イミダゾール−2−イル)カルボニル]−1−
ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル;融点148.3
℃を得た(中間体12)。
同様の方法で (1H−イミダゾール−2−イル)(1−メチル−4−ピ
ペリジニル)メタノン;融点143.6℃(中間体13)も製
造した。
c)窒素雰囲気下で撹拌した鉱油中の4.3gの水素化ナト
リウムの分散液及び200mlのN,N−ジメチルホルムアミド
の混合物に、19.5gの中間体(12)を加えた。室温で1
時間撹拌した後、反応混合物を60℃に加熱し、N,N−ジ
メチルホルムアミド中の14.4gの中間体(9)の溶液を
滴下した。60℃で終夜撹拌した後、反応混合物を水で分
解し、生成物を4−メチル−2−ペンタノンで抽出し
た。抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH 9
5:5)により精製した。所望の留分の溶離剤を蒸発さ
せ、15.7g(57.5%)の4−[[1−[2−(2−チエ
ニル)エチル]−1H−イミダゾール−2−イル]カルボ
ニル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチ
ルを得た(中間体14)。
同様の方法で (1−メチル−4−ピペリジニル)[1−[2−(1H−
ピロール−2−イル)エチル−1H−イミダゾール−2−
イル]メタノン(中間体15); [1−[2−(2−フラニル)エチル]−1H−イミダゾ
ール−2−イル](1−メチル−4−ピペリジニル)メ
タノン(中間体16)及び[1−[2−(5−メチル−2
−フラニル)エチル]−1H−イミダゾール−2−イル]
(1−メチル−4−ピペリジニル)メタノン(中間体1
7)も製造した。
d)8.5gの中間体(14)、25mlの2−プロパノール/HCl
及び150mlのメタノールの混合物を還流温度で15分間撹
拌した。冷却後、沈澱生成物を濾過し、乾燥し、7g(89
%)の(4−ピペリジニル)[1−[2−(2−チエニ
ル)エチル]−1H−イミダゾール−2−イル]メタノン
二塩酸塩;融点236.4℃を得た(中間体18)。
e)18.1の中間体(18)、5gのポリオキシメチレン、15
gの酢酸カリウム、2mlのチオフェン、150mlのメタノー
ルの混合物を3gの活性炭担持パラジウム10%の存在下で
水添した。水添後、触媒を濾過し、濾液を蒸発させた。
残留物を水、ジクロロメタン及び水酸化アンモニウム中
に取り上げた。15分間撹拌した後、分離した水層をジク
ロロメタンで再抽出した。合わせたジクロロメタン層を
乾燥し、濾過し、蒸発させ、15.1g(100%)の(1−メ
チル−4−ピペリジニル)[1−[2−(2−チエニ
ル)エチル]−1H−イミダゾール−2−イル]メタノン
を得た(中間体19)。
実施例5 a)氷浴上の50mlのエタノールに過剰の塩酸ガスを吹き
込んだ。その後23.3gの3−チオフェンアセトニトリル
を加え、氷浴上で1時間撹拌を続けた。混合物を冷蔵庫
中に終夜置き、その後40℃で2,2′−オキシビスプロパ
ンと共に蒸発させた。残留物を1,1′−オキシビスエタ
ン中で撹拌し、沈澱を濾過し、室温で乾燥して28.8g(7
3.6%)のO−エチル3−チオフェンエタンイミデート
塩酸塩を得た(中間体20)。
b)150mlの1,2−ジメトキシエタン中の28.8gの中間体
(20)の溶液に15℃にて14.7gの2,2−ジメトキシエタナ
ミンを分けて加えた。全体を終夜撹拌し、混合物を蒸発
させ、37.1g(100%)のN−(2,2−ジメトキシエチ
ル)3−チオフェンエタンイミドアミド一塩酸塩を得た
(中間体21)。
c)150mlの酢酸中の37.1gの中間体(21)の混合物を窒
素雰囲気下で撹拌した。その後27gのメタンスルホン酸
を分けて加え、全体を終夜撹拌した。混合物を氷中に注
ぎ、水酸化ナトリウムで塩基性とした。沈澱を濾過し、
水層をジクロロメタンとメタノールの混合物で抽出し
た。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。沈
澱及び残留物を一緒にし、13.8g(60%)の4H−チエノ
[2,3−d]アゼピン−5−アミンを得た(中間体2
2)。
d)100mlのメタノール中の12.35gの中間体(22)及び1
5.9gの2,2−ジメトキシエタナミンの混合物を還流温度
で終夜撹拌した。反応混合物を蒸発させ、18.9g(100
%)のN−(2,2−ジメトキシエチル)−4H−チエノ
[2,3−d]アゼピン−5−アミンを得た(中間体2
3)。
e)260mlの酢酸及び35mlの塩酸中の18.9gの中間体(2
3)の混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を蒸
発させ、残留物を水中に取り上げた。全体を水酸化ナト
リウムで塩基性とし、生成物をジクロロルメタンで抽出
した。抽出物を分離し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。
残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl
2.CH3OH(NH3) 95:5)により精製した。所望の留分の
溶離液を蒸発させ、残留物を乾燥し、4.6g(13%)の10
H−イミダゾ[1,2−a]チエノ[3,2−d]アゼピンを
得た(中間体24)。
f)250mlのトリクロロメタン中の4.6gの中間体(24)
及び23gの二酸化マンガンの混合物を還流温度で48時間
撹拌した。混合物を熱時にケイ藻土上で濾過し、濾液を
蒸発させた。残留物をアセトニトリルから結晶化し、濾
過し、乾燥し、2.55g(51.6%)の10H−イミダゾ[1,2
−a]チエノ[3,2−d]アゼピン−10−オン;融点26
7.0℃を得た(中間体25)。
g)窒素雰囲気下の数個のヨー素の結晶、1.5gのマグネ
シウムリボン及び10mlのテトラヒドロフランの混合物に
1.2mlのブロモエタンを加えた。全体を還流温度まで加
熱し、30mlのテトラヒドロフラン中の8gの4−クロロ−
1−メチルピペリジンの溶液を滴下した。1時間還流し
た後、30mlのテトラヒドロフラン及び10.1gの中間体(2
5)を分けて加え、還流を30分間続けた。冷却後、NH4Cl
(水溶液)を加え、生成物をトリクロロメタンで抽出し
た。抽出物を分離し、乾燥し、濾過し、蒸発させ、残留
物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH
3OH 95:5→CH2Cl2/CH3OH(NH3) 90:10)により精製
した。所望の留分の溶離剤を蒸発させ、残留物を乾燥
し、9.9g(65.5%)の(±)−10−(1−メチル−4−
ピペリジニル)−10H−イミダゾ[1,2−a]チエノ[3,
2−]アゼピン−10−オールを得た(中間体26)。
実施例6 a)500mlのメタノール及び1mlのチオフェンのメタノー
ル溶液(4%)の中の34gの(1H−イミダゾール−2−
イル)(4−ピペリジニル)メタノン二塩酸塩、20gの
ベンズアルデヒド及び15gの酢酸カリウムの混合物を常
圧及び50℃にて3gの活性炭担持パラジウム10%触媒の存
在下で水添した。計算量の水素が吸収された後、触媒を
濾過し、濾液を蒸発させた。残留物をジクロロメタンと
NH4Cl(水溶液)に分配した。水層をジクロロメタンで
抽出し、合わせた有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させ
た。残留物を水中に取り上げ、塩酸で酸性化し、2,2′
−オキシビスプロパンで2回洗浄した。水層をNaOH50%
で塩基性とし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせ
た有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物を2,
2′−オキシビスプロパン中で撹拌し、濾過し、乾燥
し、22.3g(83%)の(1H−イミダゾール−2−イル)
−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]メタ
ノン;融点121.0℃を得た(中間体27)。
b)窒素雰囲気下で撹拌した24gの水素化ナトリウム50
%及び1300mlのN,N−ジメチルホルムアミドの混合物
に、130gの中間体(27)を分けて加え、1.5時間撹拌を
続けた。その後200mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の
113gの2−チオフェンエタノールメタンスルホネート
(エステル)の溶液を滴下した。60℃で終夜撹拌した
後、混合物を氷で分解し、蒸発させた。残留物をジクロ
ロメタン中に取り上げ、水で洗浄した。有機層を乾燥
し、濾過し、蒸発させた。残留物を水中に取り上げ、塩
酸で酸性化し、2,2′−オキシビスプロパンで2回洗浄
した。水層をNaOH50%で塩基性とし、ジクロロメタンで
3回抽出した。有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させ、19
0g(100%)の[1−(フェニルメチル)−4−ピペリ
ジニル][1−[2−(2−チエニル)エチル]−1H−
イミダゾール−2−イル]メタノンを得た(中間体2
8)。
同様の方法で、 [1−[2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)
エチル]−1H−イミダゾール−2−イル][1−(フェ
ニルメチル)−4−ピペリジニル]メタノン(中間体2
9)も製造した。
c)窒素雰囲気下で撹拌した250mlの1,2−ジクロロエタ
ン中の40gの中間体(28)の溶液に、50mlの塩化第2錫
(IV)を滴下した。5時間還流した後、混合物を氷−エ
タノール浴上で冷却した。反応混合物を氷で分解し、Na
OH50%で塩基性とした。生成物をジクロロメタンで3回
抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥し、濾過し、蒸発
させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;CH2Cl2/CH3OH(NH3) 98:2)で精製した。所望の留
分の溶離剤を蒸発させ、残留物を2,2′−オキシビスプ
ロパン中で撹拌し、20.8g(54.8%)の(±)−6,10−
ジヒドロ−10−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリ
ジニル]−5H−イミダゾ[1,2−a]チエノ[3,2−d]
アゼピン−10−オール;融点189.0℃を得た(中間体3
0)。
同様の方法で (±)−6,10−ジヒドロ−10−(1−メチル−4−ピペ
リジニル)−5H−イミダゾ[1,2−a]チエノ[3,2−]
アゼピン−10−オール;融点160.0℃(中間体31)、 (±)−6,10−ジヒドロ−8−メチル−10−(1−メチ
ル−4−ピペリジニル)−5H−フロ[3,2−d]イミダ
ゾ[1,2−a]アゼピン−10−オール;融点206.4℃(中
間体32)、 (±)−6,10−ジヒドロ−10−(1−メチル−4−ピペ
リジニル)−5H−フロ[3,2−d]イミダゾ[1,2−a]
アゼピン−10−オール;融点190.3℃(中間体33)も得
た。
実施例7 a)4.2の2,2−ジメトキシエタナミン、3.6gのイソチオ
シアナートメタン及び100mlのテトラヒドロフランの混
合物を終夜撹拌した。反応混合物を蒸発させ、7.1g(99
%)のN−(2,2−ジメトキシエチル)−N′−メチル
チオウレアを油性残留物として得た(中間体34)。
b)7.1の中間体(34)、8.5gのヨードメタン及び100ml
の2−プロパノンの混合物を終夜撹拌した。反応混合物
を蒸発させ、12.8g(99%)のメチルN−(2,2−ジメト
キシエチル)−N′−メチルカルバムイミドチオエート
一ヨー化水素酸塩を得た(中間体35)。
実施例8 22.3gの4′−メチル−(1,1′−ビフェニル)−2−
カルボン酸メチルを900mlの四塩化炭素に窒素流下で溶
解した。その後17.8gの1−ブロモ−2,5−ピロリジンジ
オン及び触媒量の過酸化ジベンゾイルを加えた。窒素雰
囲気下にて還流温度で2.5時間撹拌した後、反応混合物
を冷却し、濾過した。濾液を蒸発させ、>30g(100%)
の4′−(ブロモメチル)[1,1′−ビフェニル]−2
−カルボン酸メチルを粗残留物として得た(中間体3
6)。
B.最終化合物の製造 実施例9 8gの中間体(2)及び40mlのメタンスルホン酸の混合
物を80℃で6時間撹拌した。冷却後、反応混合物を氷水
中に注いだ。全体を水酸化ナトリウムで処理し、ジクロ
ロメタンで抽出した。抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発さ
せた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;CH2Cl2/CH3OH 95:5→CH2Cl2/CH3OH(NH3) 90:1
0)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸発させ、残留
物を1,1′−オキシビスエタン中で撹拌した。沈澱生成
物を濾過し、4−メチル−2−ペンタノンから再結晶
し、0.81g(10.8%)の6,10−ジヒドロ−7−メチル−1
0−(1−メチル−4−ピペリジニリデン)−5H,7H−イ
ミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン;融点18
6.8℃を得た(化合物2)。
実施例10 窒素雰囲気下で撹拌し、冷却した(0℃)20gの中間
体(8)及び200mlのトリクロロメタンの混合物に、30m
lのトリメチルシリルヨーダイドを滴下した。反応混合
物を室温で1時間撹拌し、その後終夜還流した。0℃に
冷却後、200mlのメタノールを滴下した。全体を蒸発さ
せ、残留物を水に取り上げ、炭酸カリウムで処理した。
生成物をジクロロメタンで抽出した。抽出物を乾燥し、
濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル;CH2CL2/CH3OH/NH3 90:10)で精製し
た。所望の留分の溶離液を蒸発させ、残留物を2−プロ
パノンに取り上げ、活性炭で処理した。沈澱を濾過し、
濾液を蒸発させた。残留物を酢酸エチル中で煮沸した。
冷却後、沈澱した生成物を濾過し(留分1)、濾液を蒸
発させた(留分2)。合わせた留分をエタノール中で
(E)−2−ブテンジオエートに変換し、6.7g(31.9
%)の5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチル−10−(4
−ピペリジニリデン)イミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2
−d]アゼピン(E)−2−ブテンジオエート(1:2)
融点206.0℃を得た(化合物1)。
実施例11 氷浴中及び窒素雰囲気下で冷却した2.5gの中間体(1
9)に50mlのトリフルオロメチルスルホン酸を加えた。
反応混合物を室温で7日間、その後35℃で18時間撹拌し
た。砕いた氷中に注いだ後、全体を水酸化ナトリウムで
処理し、生成物をジクロロメタンで抽出した。抽出物を
乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH/CH3OH:NH3 95:
0:5→93:0:7及びCH2Cl2/CH3OH/CH3OH:NH3 90:10:1→9
0:10:2)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸発させ
た。残留物をエタノール中で(E)−2−ブテンジオエ
ートに変換した。塩を濾過し、エタノールから再結晶
し、0.63g(19.1%)の5,6−ジヒドロ−10−(1−メチ
ル−4−ピペリジニリデン)−10H−イミダゾ[1,2−
a]チエノ[3,2−d]アゼピン(E)−2−ブテンジ
オエート(1:1);融点227.2℃を得た(化合物6)。
実施例12 6gの中間体(2)及び100mlの2,2,2−三フッ化酢酸の
混合物を還流温度で1.5時間撹拌した。冷却後、反応混
合物を氷水中に注ぎ、水酸化ナトリウムで塩基性とし
た。生成物をジクロロメタンで抽出し、抽出物を分離
し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH/CH3OH(N
H3) 96:0:4→90:10:2)で精製した。所望の留分の溶
離液を蒸発させ、残留物を2,2′−オキシビスプロパン
から結晶化し、0.4g(7%)の(±)−7,10−ジヒドロ
−7−メチル−10−(1−メチル−4−ピペリジニル)
イミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−]アゼピン;融点14
3.1℃を得た(化合物18)。
実施例13 窒素雰囲気下の0℃で撹拌した30gの中間体(30)及
び450mlのジクロロメタンの混合物に、50mlのジクロロ
メタン中の11gのチオニルクロリドの溶液を滴下した。
室温で終夜撹拌した後、反応混合物を0℃まで冷却し、
メタノール中のアンモニアの溶液(7N)を50ml滴下し
た。全体を1時間撹拌し、100mlの氷水を加えた。強力
に撹拌した後、有機層を分離し、乾燥し、濾過し、蒸発
させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル;CH2Cl2/CH3OH 95:5)で精製した。所望の留分の溶
離液を蒸発させ、残留物をアセトニトリル及び2,2′−
オキシビスプロパンの混合物から再結晶し、5.1g(17.6
%)の6,10−ジヒドロ−10−[1−(フェニルメチル)
−4−ピペリジニリデン]−5H−イミダゾ[1,2−a]
チエノ[3,2−d]アゼピン;融点177.7℃を得た(化合
物77)。
実施例14 還流温度にて9.9gの中間体(26)及び150mlの塩化ホ
スホリルの混合物に、数滴の水を注意深く加えた。還流
温度で2時間撹拌した後、反応混合物を蒸発させた。残
留物を水中に取り上げ、水酸化ナトリウムで塩基性とし
た。生成物をジクロロメタンで抽出し、抽出物を分離
し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH 95:5→CH2
Cl2/CH3OH(NH3) 95:5)で精製した。所望の留分の溶
離液を蒸発させ、残留物をアセトニトリルから結晶化
し、4.15g(44%)の10−(1−メチル−4−ピペリジ
ニリデン)−10H−イミダゾ[1,2−a]チエノ[3,2−
d]アゼピン;融点136.4℃を得た(化合物9)。
実施例15 還流温度にて12.1gの中間体(31)及び100mlの塩化ホ
スホリルの混合物を8時間撹拌した。反応混合物を蒸発
させ、残留物を氷水中に取り上げ、水酸化ナトリウムで
塩基性とした。生成物をジクロロメタンで抽出し、抽出
物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH/CH3OH(N
H3) 90:10:1)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸
発させ、残留物を2−プロパノール中で塩酸塩(1:2)
に変換し、2.1g(14%)の(±)−10−(1−メチル−
4−ピペリジニリデン)−10H−イミダゾ[1,2−a]チ
エノ[3,2−d]アゼピン二塩酸塩一水和物;融点240.9
℃を得た(化合物41)。
実施例16 a)17gの化合物(9)、25.2gのエチルクロロホルメー
ト、750mlのメチルベンゼン及び18gのN,N−ジエチルエ
タナミンの混合物を還流温度で3時間撹拌した。混合物
を蒸発させ、残留物を水中に取り上げ、水酸化ナトリウ
ム50%で塩基性とした。生成物をジクロロメタンで2回
抽出し、抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。再び2
5.2gのエチルクロロホルメート及び500mlのメチルベン
ゼン中の12gのN,N−ジエチルエタナミンの溶液を加え、
還流温度で撹拌を3時間続けた。混合物を蒸発させ、残
留物を水中に取り上げ、水酸化ナトリウム50%で塩基性
とした。生成物をジクロロメタンで3回抽出した。合わ
せた有機層を水で洗浄し、乾燥し、濾過し、蒸発させ
た。残留物を2,2′−オキシビスプロパン中で撹拌し、
濾過し、アセトニトリルから再結晶し、11.7gの4−(1
0H−イミダゾ[1,2−a]チエノ[3,2−d]アゼピン−
10−イリデン)−1−ピペリジンカルボン酸エチル;融
点193.5℃を得た(化合物19)。
b)11.7gの化合物(19)、19.0gの水酸化カリウム及び
170mlの2−プロパノールの混合物を還流温度で6時間
撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残留物を水中に取り
上げ、酢酸で中和した。生成物をジクロロメタンで抽出
し、抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH(N
H3) 95:5)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸発さ
せ、残留物をアセトニトリル中で塩酸塩(1:1)に変換
した。塩を濾過し、乾燥し、2.5g(24.0%)の10−(4
−ピペリジニリデン)−10H−イミダゾ[1,2−a]チエ
ノ[3,2−d]アゼピン一塩酸塩を得た(化合物28)。
実施例17 22gの化合物(6)の塩基及び500mlの1,2−ジクロロ
エタンの冷却した混合物(氷浴)に、冷却しながら22g
の1−クロロエチルクロロホルメートを滴下した。室温
で1時間及び還流温度で2時間撹拌した後、反応混合物
を蒸発させた。残留物を500mlのメタノールに取り上
げ、還流温度で1時間撹拌した。反応混合物を再度蒸発
させ、残留物を水に取り上げ、水酸化ナトリウム50%で
塩基性とした。生成物をジクロロメタンで抽出し、抽出
物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH(NH3) 9
5:5→92:8)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸発さ
せ、残留物をメタノール中でシクロヘキサンスルホン酸
塩(1:1)に変換した。塩を濾過し、乾燥し、14.63g(4
2.2%)の6,10−ジヒドロ−10−(4−ピペリジニリデ
ン)−5H−イミダゾ[1,2−a]チエノ[3,2−d]アゼ
ピンシクロヘキサンスルホン酸塩(1:1)融点<250℃
(分解)を得た(化合物17)。
実施例18 6.8gの化合物(31)及び200mlのメタノールの混合物
を常圧及び室温にて2gの活性炭担持パラジウム10%の存
在下で水添した。計算量の水素が吸収された後、触媒を
濾過し、濾液を蒸発させた。残留物を2,2′−オキシビ
スプロパン中で撹拌した。沈澱を濾過し、乾燥し、4.5g
(84.8%)の(±)−5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メ
チル−10−(4−ピペリジニル)イミダゾ[1,2−a]
ピロロ[3,2−d]アゼピン半水和物;融点121.6℃を得
た(化合物36)。
実施例19 2.75gの6−(2−クロロエチル)−7−メチル−5H
−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン、3.1gの
化合物(1)の塩基、1.6gの炭酸ナトリウム及び100ml
の4−メチル−2−ペンタノンの混合物を還流温度で72
時間撹拌した。冷却後、水を加え、全体を撹拌した。分
離した水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機
層を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH 95:5→CH2
Cl2/CH3OH(NH3) 95:5)で精製した。所望の留分の溶
離液を蒸発させ、残留物をアセトニトリルから結晶化し
た。沈澱を濾過し、乾燥し、1.70g(32.7%)の6−
[2−[4−(5,6−ジヒドロ−7−メチル−10(7H)
−イミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−10
−イリデン)−1−ピペリジニル]エチル]−7−メチ
ル−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン;
融点201.4℃を得た(化合物5)。
実施例20 1.2gの2−エテニルピリジン、2.7gの化合物(1)の
塩基及び150mlのn−ブタノールの混合物を還流温度で
終夜撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残留物をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH 90:1
0)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸発させ、残留
物を2−プロパノール中で(E)−ブテンジオエート塩
(1:1)に変換した。塩を濾過し、乾燥し、0.81g(16
%)の5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチル−10−[1
−[2−(2−ピリジニル)エチル]−4−ピペリジニ
リデン]イミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピ
ン半水和物(E)−2−ブテンジオエート(1:1);融
点172.9℃を得た(化合物53)。
実施例21 a)2gの化合物(36)、1gのポリオキシメチレン、150m
lのメタノール及び1mlのチオフェンのメタノール溶液
(4%)の混合物を、常圧及び50℃にて1gの活性炭担持
パラジウム触媒10%の存在下で水添した。計算量の水素
が吸収された後、触媒を濾過し、濾液を蒸発させた。残
留物を水に取り上げ、NH4OH(水溶液)を加えた。全体
を30分間撹拌し、生成物をジクロロメタンで3回抽出し
た。合わせた有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残
留物を2,2′−オキシビスプロパン中で撹拌し、1.4g(7
0%)の(±)−5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチル
−10−(1−メチル−4−ピペリジニル)イミダゾ[1,
2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン;融点163.9℃を得
た(化合物37)。
b)4.0gの化合物(1)、15mlの2−プロパノン及び30
mlの酢酸の混合物を窒素雰囲気下の室温で2時間撹拌し
た。2.25gのナトリウムテトラヒドロボレートを30分間
で分けて加えた。室温で終夜撹拌した後、反応混合物を
水で分解し、水酸化ナトリウム水溶液15%で処理した。
生成物をジロロメタンで抽出した。抽出物を乾燥し、濾
過し、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH(NH3) 96:5)で精製し
た。所望の留分の溶離液を蒸発させ、残留物をアセトニ
トリルから結晶化した。生成物を濾過し、乾燥し、3.06
g(67%)の5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチル−10
−[1−(1−メチルエチル)−4−ピペリジニリデ
ン)イミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン;
融点178.3℃を得た(化合物88)。
実施例22 8.8gの化合物(1)の塩基及び200mlのメタノールの
混合物にオキシランを3時間吹き込んだ。反応混合物を
蒸発させ、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル;CH2Cl2/CH3CH(NH3) 95:5)で精製した。所望の
留分の溶離液を蒸発させ、残留をエタノール中で(E)
−ブテンジオエート塩(1:1)に変換した。塩を濾過
し、乾燥し、6.43g(45.9%)の4−(5,6,7,10−テト
ラヒドロ−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2
−d]アゼピン−10−イリデン)−1−ピペリジンエタ
ノール(E)−2−ブテンジオエート(1:1)半水和
物;融点2103℃を得た(化合物64)。
実施例23 室温及び窒素雰囲気下で撹拌した0.58gの水素化ナト
リウムの鉱油中の分散液(50%)及び100mlのN,N−ジメ
チルアセトアミドの混合物に、2.7gの化合物(10)を分
けて加えた。室温で1時間撹拌した後、混合物を0℃に
冷却し、N,N−ジメチルアセトアミド中の0.79gのアセチ
ルクロリドの溶液を滴下した(0℃)。その後全体を室
温で終夜撹拌し、混合物を水中の炭酸水素ナトリウムの
混合物中に注いだ。生成物をジクロロメタンで抽出し、
抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH(NH3
97:3)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸発させ、
残留物をアセトニトリルから結晶化し、0.37g(12%)
の7−アセチル−5,6,7,10−テトラヒドロ−10−(1−
メチル−4−ピペリジニリデン)イミダゾ[1,2−a]
ピロロ[3,2−d]アゼピン;融点198.0℃を得た(化合
物30)。
実施例24 40mlのN,N−ジメチルホルムアミドに、冷却しながら
6.15gの塩化ホスホリルを滴下した。30分間撹拌した
後、8.5gの化合物(2)を冷却しながら分けて加えた。
温度を30℃まで上げ、混合物を1時間撹拌した。反応混
合物を室温に冷却し、氷水に注ぎ、炭酸カリウムで塩基
性とした。生成物をジクロロメタンで抽出し、抽出物を
乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH 95:5;CH2Cl2/C
H3OH(NH3) 95:5)で精製した。所望の留分の溶離液
を蒸発させ、残留物をアセトニトリルから結晶化した。
生成物を濾過し、乾燥し、5.41g(58%)の5,6,7,10−
テトラヒドロ−7−メチル−10−(1−メチル−4−ピ
ペリジニリデン)イミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−
d]アゼピン−8−カルボキシアルデヒド;融点203.2
℃を得た(化合物12)。
実施例25 100mlのメタノール中の3gの化合物(12)の混合物
に、3gのナトリウムテトラヒドロボレートを分けて加え
た。1時間撹拌した後、反応混合物を蒸発させ、残留物
を水に取り上げた。生成物をジクロロメタンで抽出し、
抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH(NH3
93:7→90:10)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸
発させ、残留物をアセトニトリル中で煮沸した。生成物
を濾過し、乾燥し、1.27g(42.8%)の5,6,7,10−テト
ラヒドロ−7−メチル−10−(1−メチル−4−ピペリ
ジニリデン)イミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]ア
ゼピン−8−メタノール;融点213.8℃を得た(化合物1
3)。
実施例26 100mlの水中の6gの化合物(12)の撹拌溶液に、40ml
の水中の6gの水酸化カリウムの溶液を滴下した。その後
60℃まで加熱しながら40mlの水中の6gの硝酸銀の溶液を
滴下し、混合物を60℃て24時間撹拌した。混合物をケイ
藻土上で濾過し、水で2回洗浄した。濾液をジクロロメ
タンで3回洗浄し、水層を活性炭と共に撹拌した。混合
物をケイ藻土上で濾過し、±60mlまで蒸発させ、カラム
クロマトグラフィー(HPLC Lichroprep RP−18;H2O/C
H3CN 95:5)で精製した。所望の留分の溶離剤を蒸発さ
せ、残留物をアセトニトリル及び水の混合物から再結晶
した。残留物を水から再結晶し、活性炭で処理し、1.6g
(24%)の5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチル−10−
(1−メチル−4−ピペリジニリデン)イミダゾ[1,2
−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−8−カルボン酸一
水和物;融点209.0℃を得た(化合物87)。
実施例27 a)1.55gの化合物(12)、1.32gのβ−エトキシ−β−
オキソプロパン酸、0.1mlのピペリジン及び30mlのピリ
ジンの混合物を還流温度で8時間撹拌した。反応混合物
を蒸発させ、残留物を水中に注いだ。生成物をジクロロ
メタンで抽出し、抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させ
た。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;C
H2Cl2/CH3OH(NH3) 95:5)で精製した。所望の留分の
溶離液を蒸発させ、残留物を乾燥し、1.7g(89.4%)の
(E)−3−[5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチル−
10−(1−メチル−4−ピペリジニリデン)イミダゾ
[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−8−イル]−
2−プロパン酸エチルを得た(化合物43)。
b)1.7の化合物(43)及び20mlのテトラヒドロフラン
の混合物に、50mlの水中の0.56gの水酸化カリウムの溶
液を滴下した。終夜撹拌した後、反応混合物をジクロロ
メタンで2回洗浄した。中和の後、混合物をカラムクロ
マトグラフィー(HPLC Lichroprep RP18;溶離剤1)H
2O100%;2)CH3CN100%;3)CH3OH)で精製した。所望の
留分の溶離剤を蒸発させ、残留物をアセトニトリル及び
4−メチル−2−ペンタノンの混合物から結晶化した。
結晶を濾過し、乾燥し、0.4g(21.1%)の(E)−3−
[5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチル−10−(1−メ
チル−4−ピペリジニリデン)イミダゾ[1,2−a]ピ
ロロ[3,2−d]アゼピン−8−イル]2−プロペン酸
三二水和物;融点220.0℃を得た(化合物44)。
実施例28 5.6gの化合物(2)、3.6gの1−ブロモ−2,5−ピロ
リジンジオン及び50mlのN,N−ジメチルホルムアミドの
混合物を室温で終夜撹拌した。その後反応混合物を氷水
中に注ぎ、炭酸カリウムで塩基性とした。生成物をジク
ロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を乾燥し、
濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH(NH3) 95:5)で精製し
た。所望の留分の溶離液を蒸発させ、残留物を水に取り
上げ、水酸化ナトリウム50%で塩基性とした。生成物を
ジクロロメタンで抽出し、抽出物を乾燥し、濾過し、蒸
発させた。残留物をアセトニトリル及び2,2′−オキシ
ビスプロパンの混合物(1/10)から再結晶し、1.7g(2
3.5%)の8−ブロモ−5,6,7,10−テトラヒドロ−7−
メチル−10−(1−メチル−4−ピペリジニリデン)イ
ミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン;融点17
9.2℃を得た(化合物42)。
実施例29 3gの化合物(16)及びアンモニアを飽和させた400ml
のメタノールの混合物を、常圧及び20℃にて1gのラネイ
ニッケルの存在下で水添した。計算量の水素が吸収され
た後、触媒を濾過し、濾液を蒸発させ、4g(100%)の
4−(5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチルイミダゾ
[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−10−イリデ
ン)−1−ピペリジンエタナミンを得た(化合物26)。
実施例30 1gの2−クロロピリミジン、3gの化合物(26)、0.8g
の炭酸水素ナトリウム及び100mlのエタノールの混合物
を還流温度で終夜撹拌した。冷却後、反応混合物を蒸発
させ、残留物をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄し、
乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH 95:5→90:10)
で精製した。所望の留分の溶離液を蒸発させ、残留物を
2−プロパノール中で煮沸し、(E)−2−ブテンジオ
エート塩に変換した。塩を水中に溶解し、水酸化ナトリ
ウム50%で塩基性とし、生成物をジクロロメタンで抽出
した。抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させた。その後10
0mlの3%NaOH溶液及び50mlの1,4−ジオキサンを加え、
全体を室温で終夜撹拌した。混合物をメチルベンゼンで
3回、及びジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有
機層を乾燥し、濾過し、蒸発させた。残留物をアセトニ
トリルから再結晶し、1.4g(35.9%)のN−[2−[4
−(5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチルイミダゾ[1,
2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−10−イリデン)−
1−ピペリジニル]エチル]−2−ピリミジンアミン;
融点202.0℃を得た(化合物27)。
実施例31 a)4.64gの2,5−ジエトキシテトラヒドロ−2−フラン
カルボン酸エチル、4.1gの化合物(26)及び100mlの酢
酸の混合物を80℃で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発
させ、残留物を水に取り上げ、炭酸カリウムで塩基性と
した。生成物をジクロロメタンで抽出し、抽出物を乾燥
し、濾過し。蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル;CH2Cl2/C2H5OH 96:4→92:8)で精
製した。所望の留分の溶離液を蒸発させ、残留物をアセ
トニトリルから結晶化し、2.35(41%)の1−[2−
[4−(5,6,7,10−テラヒドロ−7−メチルイミダゾ
[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−10−イリデ
ン)−1−ピペリジニル]エチル]−1H−ピロール−2
−カルボン酸エチル;融点161.5℃を得た(化合物8
0)。
b)1.65gの化合物(80)、25.0mlの水酸化ナトリウム1
N溶液、100mlの水及び40mlのテトラヒドロフランの混合
物を週末を越して撹拌及び還流した。反応混合物をジク
ロロメタンで洗浄し、25mlの塩酸1.0N溶液で処理した。
生成物をジクロロメタンで抽出した。抽出物を乾燥し、
濾過し、蒸発させた。残留物をメタノールから結晶化
し、0.3g(19.5%)の1−[2−[4−(5,6,7,10−テ
トラヒドロ−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピロロ
[3,2−d]アゼピン−10−イリデン)−1−ピペリジ
ニル]エチル]−1H−ピロール−2−カルボン酸を得た
(化合物89)。
実施例32 1.1gの3−フランカルボン酸、2gのN,N−ジエチルエ
タナミン及び150mlのジクロロメタンの撹拌混合物に、
2.6gの2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨーダイド
を加えた。室温で1時間撹拌した後、3.1gの化合物(2
6)を加え、3時間撹拌を続けた。その後混合物を水で
洗浄し、有機層を分離し、乾燥し、濾過し、蒸発させ
た。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;C
H2Cl2/CH3OH(NH3) 95:5)で精製した。所望の留分の
溶離液を蒸発させ、残留物を2,2′−オキシビスプロパ
ン中に懸濁させた。沈澱を濾過し、乾燥し、1.82g(44
%)のN−[2−[4−(5,6,7,10−テトラヒドロ−7
−メチルイミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピ
ン−10−イリデン)−1−ピペリジニル]エチル]−3
−フランカルボキシアミド半水和物;融点138.1℃を得
た(化合物50)。
実施例33 0.7gのメチルイソシアナート、3.1gの化合物(26)及
び150mlのテトラヒドロフランの混合物を室温で終夜撹
拌した。混合物を蒸発させ、残留物をカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3OH(NH3) 95:5)で
精製した。所望の留分の溶離液を蒸発させ、残留物を2,
2′−オキシビスプロパン中に懸濁した。生成物を濾過
し、乾燥し、0.84g(22%)のN−メチル−N′−[2
−[4−(5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチルイミダ
ゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−10−イリデ
ン)−1−ピペリジニル]エチル]ウレア半水和物;融
点126.2℃を得た。(化合物52)。
実施例34 a)6.4gのメチルN−(2,2−ジメトキシエチル)−
N′−メチルカルバムイミドチオエート一ヨー化水素酸
塩、6.2gの化合物(26)及び150mlの2−プロパノール
の混合物を還流温度で終夜撹拌した。反応混合物を蒸発
させ、9.1%(100%)のN−(2,2−ジメトキシエチ
ル)−N″−メチル−N′−[2−[4−(5,6,7,10−
テトラヒドロ−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピロロ
[3,2−d]アゼピン−10−イリデン)−1−ピペリジ
ニル]エチル]グアニジンを得た(化合物59)。
b)9.1gの化合物(59)及び150mlの塩酸10%の混合物
を還流温度で2時間撹拌した。反応混合物を氷中に注
ぎ、水酸化ナトリウムで塩基性とした。生成物をジクロ
ロメタンで抽出し、抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させ
た。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;
メチルベンゼン/1,4−ジオキサン/CH3OH/NH4OH 45:25:
25:5)で精製した。所望の留分の溶離液を蒸発させ、残
留物をエタノール中で(E)−2−ブタンジオエート塩
(1:2)に変換した。塩を濾過し、乾燥し、1.18gのN−
(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−4−
(5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチルイミダゾ[1,2
−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−10−イリデン)−
1−ピペリジンエタナミン(E)−2−ブテンジオエー
ト塩(1:2)半水和物;融点222.4℃を得た(化合物6
0)。
実施例35 a)−10℃で撹拌した9.6gの二硫化炭素、3.3gの(ジシ
クロヘキシル)カーボジイミド及び100mlのテトラヒド
ロフランの撹拌混合物に、テトラヒドロフラン中の5gの
化合物(26)の溶液を滴下した(温度−10℃)。室温で
1時間撹拌した後、反応混合物を蒸発させ、5.6g(100
%)の5,6,7,10−テトラヒドロ−10−[1−(2−イソ
チオシアナートエチル)−4−ピペリジニリデン]−7
−メチルイミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピ
ンを得た(化合物83)。
b)1.75の2,3−ピリジンジオン、5.6gの化合物(83)
及び150mlのテトラヒドロフランの混合物を還流温度で
終夜撹拌した。反応混合物を蒸発させ、7.3g(100%)
のN−(4−アミノ−3−ピリジニル)−N′−[2−
[4−(5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチルイミダゾ
[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−10−イリデ
ン)−1−ピペリジニル]エチル]チオウレアを得た
(化合物84)。
c)7.3gの化合物(84)、4.6gの酸化第2水銀(II)、
数個の硫黄粉末の結晶及びアンモニアを飽和させた150m
lのメタノールの混合物を還流温度で2時間撹拌した。
反応混合物をケイ藻土上で濾過し、蒸発させた。残留物
をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/CH3O
H(NH3) 90:10)で精製した。所望の留分の溶離液を
蒸発させ、残留物を2,2′−オキシビスプロパン中に懸
濁させた。生成物を濾過し、乾燥し、1.47g(21.4%)
のN−[2−[4−(5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メ
チルイミダゾ[1,2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン−
10−イリデン)−1−ピペリジニル]エチル]−1H−イ
ミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−アミン半水和物;融
点175.2℃を得た(化合物85)。
実施例36 2.2gの1H−1−メチル−2−イミダゾチオール、7.1g
の化合物(73)、2.7gの炭酸カリウム及び200mlの2−
プロパノンの混合物を還流温度で8時間撹拌した。反応
混合物を蒸発させ、残留物を水に取り上げた。生成物を
ジクロロメタンで抽出し、抽出物を乾燥し、濾過し、蒸
発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル;CH2Cl2/CH3OH(NH3) 95:5)で精製した。所望の
留分の溶離液を蒸発させ、残留物をアセトニトリルから
結晶化した。生成物を濾過し、乾燥し、0.87g(11%)
の5,6,7,10−テトラヒドロ−7−メチル−10−[1−
[2−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)
チオ]エチル]−4−ピペリジニリデン]イミダゾ[1,
2−a]ピロロ[3,2−d]アゼピン;融点199.5℃を得
た(化合物74)。
実施例37 10mlのテトラヒドロフラン中の3.7gの化合物(68)の
溶液に、30mlの水中の0.6gの水酸化カリウムの溶液を滴
下した。室温で終夜撹拌した後、反応混合物を蒸発さ
せ、水層をジクロロメタンで2回洗浄した。水層を活性
炭で処理し、ケイ藻土上で濾過し、5N塩酸で中和した。
沈澱を濾過し、乾燥し、2g(57%)の4−(5,6,7,10−
テトラヒドロ−7−メチルイミダゾ[1,2−a]ピロロ
[3,2−d]アゼピン−10−イリデン)−1−ピペリジ
ンプロパン酸半水和物;融点>260℃を得た(化合物6
9)。
実施例38 1.3gの化合物(55)、5mlの酢酸、5mlの硫酸及び5ml
の水の混合物を還流温度で2時間撹拌した。混合物を氷
水中に注ぎ、NH4OHで塩基性とした。生成物をジクロロ
メタンで抽出し、抽出物を乾燥し、濾過し、蒸発させ
た。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;C
H2Cl2/CH3OH(NH3) 90:10)で精製した。所望の留分
の溶離液を蒸発させ、残留物をアセトニトリルから結晶
化し、0.33g(24.6%)の4−[2−[4−(5,6−ジヒ
ドロ−10H−イミダゾ[1,2−a]チエノ[3,2−d]ア
ゼピン−10−イリデン)−1−ピペリジニル]エチル]
ベンズアミド;融点196.0℃を得た(化合物57)。
表1−3に挙げる化合物はすべて、実施例番号の欄に
示す実施例9−38に記載の製造法に従って製造した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 519/00 301 C07D 519/00 301 311 311 (72)発明者 レーネルツ,ヨゼフ・エリザベト ベルギー国ビー−2310−リーケフオルゼ ル・ポトベルクストラート35 (72)発明者 コーイマンス,ルートビヒ・パウル ベルギー国ビー−2340−ビールセ・グロ テ ベークストラート22/1 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 487/14 A61K 31/55 C07D 491/147 C07D 495/14 C07D 519/00 301 C07D 519/00 311 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、各点線は独立して任意の結合を示し、 R1は水素、C1-4アルキル、ハロ、ヒドロキシカルボニル
    もしくはC1-4アルキルオキシカルボニルにより置換され
    たエテニル、ヒドロキシC1-4アルキル、ホルミル、ヒド
    ロキシカルボニル又はヒドロキシカルボニルC1-4アルキ
    ルを示し、 R2は水素、C1-4アルキル、ヒドロキシカルボニルもしく
    はC1-4アルキルオキシカルボニルにより置換されたエテ
    ニル、ヒドロキシカルボニルもしくはC1-4アルキルオキ
    シカルボニルにより置換されたC1-4アルキル、ヒドロキ
    シC1-4アルキル、ホルミル又はヒドロキシカルボニルを
    示し、 R3は水素、C1-4アルキル、ヒドロキシC1-4アルキル、フ
    ェニル又はハロを示し、 Lは水素、C1-6アルキルを示すか、又はヒドロキシ、ハ
    ロ、C1-4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、C1-4
    アルキルオキシカルボニル、C1-4アルキルオキシカルボ
    ニルC1-4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニルC1-4
    ルキルオキシ、C1-4アルキルオキシカルボニルアミノ、
    C1-4アルキルアミノカルボニル、C1-4アルキルアミノカ
    ルボニルアミノ、C1-4アルキルアミノチオカルボニルア
    ミノ、アリール、アリールオキシ及びアリールカルボニ
    ルから成る群より選ばれる1個の置換基により置換され
    たC1-6アルキル、ヒドロキシ及びアリールオキシの両方
    により置換されたC1-6アルキル、C3-6アルケニル、アリ
    ールにより置換されたC3-6アルケニルを示し、 ここで、各アリールはフェニルであるか、あるいはハ
    ロ、シアノ、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルキル
    オキシ、アミノカルボニル、又はC1-4アルキルオキシカ
    ルボニルもしくはヒドロキシカルボニルにより置換され
    たフェニルにより置換されたフェニルであるか、あるい
    は Lは式 −Alk−Y−Het1 (a−1) −Alk−NH−CO−Het2 (a−2)又は −Alk−Het3 (a−3) の基を示し、ここで AlkはC1-4アルカンジイルを示し、 YはO、S又はNHを示し、 Het1、Het2及びHet3はそれぞれ場合により1もしくは2
    個のC1-4アルキル置換基によりそれぞれ置換されていて
    もよいフラニル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル
    又はイミダゾリル、場合によりホルミル、ヒドロキシC
    1-4アルキル、ヒドロキシカルボニル、C1-4アルキルオ
    キシカルボニル又は1個もしくは2個のC1-4アルキル置
    換基により置換されていてもよいピロリル又はピラゾリ
    ル、場合によりアミノ又はC1-4アルキルにより置換され
    ていてもよいチアジアゾリル又はオキサジアゾリル、そ
    れぞれ場合によりC1-4アルキル、C1-4アルキルオキシ、
    アミノ、ヒドロキシ又はハロにより置換されていてもよ
    いピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル又はピリダジ
    ニル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イルを示
    し、 Het3はまたC1-4アルキルにより置換された4,5−ジヒド
    ロ−5−オキソ−1H−テトラゾリル、2−オキソ−3−
    オキサゾリジニル、2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−
    ベンズイミダゾール−1−イル、あるいは式 の基を示すこともでき、ここで R4は水素又はC1-4アルキルを示し、 A−ZはS−CH=CH、S−CH2−CH2、S−CH2−CH2−CH
    2、CH=CH−CH=CH、CH2−CH2−CH2−CH2、−N(CH3
    −C(CH3)=CH−又は−CH=C(CH3)−O−を示し、 XはO、S又はNR5を示し、 R5は水素、C1-6アルキル又はC1-4アルキルカルボニルを
    示す] の化合物、製薬学的に許容し得るその付加塩又は立体化
    学的異性体。
  2. 【請求項2】LがC1-4アルキル、又はヒドロキシカルボ
    ニルもしくはC1-4アルコキシカルボニルにより置換され
    たC1-4アルキルである請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1が水素、C1-4アルキル、ホルミル、ヒド
    ロキシC1-4アルキル又はヒドロキシカルボニルであり、 R2が水素又はC1-4アルキルであり、 R3が水素又はC1-4アルキルであり、 Lが水素、C1-4アルキル、プロペニル、ヒドロキシC1-4
    アルキル、C1-4アルキルアミノカルボニルアミノC1-4
    ルキル、フェニルC1-4アルキル、シアノフェニルC1-4
    ルキル、メトキシフェニルC1-4アルキル、ヒドロキシフ
    ェニルC1-4アルキル、アミノカルボニルフェニルC1-4
    ルキル、ヒドロキシカルボニルC1-4アルキル、C1-4アル
    キルオキシカルボニルC1-4アルキルであるか、あるいは Lが式 −Alk−Y−Het1 (a−1) −Alk−NH−CO−Het2 (a−2)又は −Alk−Het3 (a−3) の基であり、ここで Het1、Het2及びHet3はそれぞれ場合によりC1-4アルキル
    によりそれぞれ置換されていてもよいチエニル、フラニ
    ル、チアゾリルもしくはイミダゾリルを示すか、又はピ
    リミジニル、ヒドロキシピリミジニルもしくはピリジニ
    ルを示し、 Het3はまた2−オキソ−3−オキサゾリジニル、C1-4
    ルキル基により置換された4,5−ジヒドロ−5−オキソ
    −1H−テトラゾリル、又は式 の基を示すこともできる 請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1が水素、メチル又はヒドロキシカルボニ
    ルであり、 R2が水素であり、 R3が水素又はメチルであり、 Lが水素、C1-4アルキル、プロペニル、ヒドロキシC1-4
    アルキル、メチルアミノカルボニルアミノ−C1-4アルキ
    ル、ヒドロキシカルボニルC1-4アルキル、C1-4アルキル
    オキシカルボニルC1-4アルキル、シアノフェニルC1-4
    ルキルであるか、又は Lが式 −Alk−Y−Het1 (a−1)又は −Alk−Het3 (a−3) の基であり、ここで YはS又はNHであり、 Het1はメチルで置換されたイミダゾリルであり、 Het3は2−オキソ−3−オキサゾリジニル、エチルで置
    換された4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾリ
    ル、ピリジニル、チエニル、フラニル又は式 であり、ここで A−Zは−S−CH=CH、−S−(CH2−、−S−(C
    H2−又は−(CH2−を示す 請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】該化合物が6,10−ジヒドロ−7−メチル−
    10−(1−メチル−4−ピペリジニリデン)−5H,7H−
    イミダゾ[1,2−a]−ピロロ[3,2−d]アゼピン、5,
    6−ジヒドロ−10−(1−メチル−4−ピペリジニリデ
    ン)−10H−イミダゾ[1,2−a]チエノ[3,2−d]ア
    ゼピン及び6,10−ジヒドロ−8−メチル−10−(1−メ
    チル−4−ピペリジニリデン)−5H−フロ[3,2−d]
    イミダゾ−[1,2−a]アゼピン、それらの立体異性体
    及び製薬学的に許容し得る酸付加塩から成る群より選ば
    れる請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】薬剤として用いるための請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】式 [式中 XはO、S又はNR5を示し、 R5は水素、C1-6アルキル又はC1-4アルキルカルボニルを
    示し、 R1は水素、C1-4アルキル、ハロ、ヒドロキシカルボニル
    もしくはC1-4アルキルオキシカルボニルにより置換され
    たエテニル、ヒドロキシC1-4アルキル、ホルミル、ヒド
    ロキシカルボニル又はヒドロキシカルボニルC1-4アルキ
    ルを示し、 R2は水素、C1-4アルキル、ヒドロキシカルボニルもしく
    はC1-4アルキルオキシカルボニルにより置換されたエテ
    ニル、ヒドロキシカルボニルもしくはC1-4アルキルオキ
    シカルボニルに置換されたC1-4アルキル、ヒドロキシC
    1-4アルキル、ホルミル又はヒドロキシカルボニルを示
    し、 R3は水素、C1-4アルキル、ヒドロキシC1-4アルキル、フ
    ェニル又はハロを示し、 Qは(C1-6アルキルもしくはフェニル)オキシカルボニ
    ル、C1-4アルキルカルボニルを示すか、又はハロ、シア
    ノ、アミノ、イソチオシアナート、(4−アミノ−3−
    ピリジニル)アミノチオカルボニルアミノ、(CH3O)2C
    H−CH2−NH−C(=NCH3)−NHもしくはメチルスルホニ
    ルオキシにより置換されたC1-6アルキルを示す] の化合物、製薬学的に許容し得るその付加塩又はその立
    体化学的異性体。
  8. 【請求項8】式(II)のアルコール又は式(III)のケ
    トンを酸の存在下で環化する [式中、L、R1、R2、R3及びXは請求項1で定義したと
    おりである] ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    化合物の製造法。
  9. 【請求項9】式(V)又は(VI)のアルコールを脱水剤
    の存在下で脱水し、かくしてピペリジニルと三環状部分
    の間に二重結合が存在する式(I)の化合物を得る [式中、L、R1、R2、R3及びXは請求項1で定義したと
    おりである] 4ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の化合物の製造法。
JP51073492A 1991-06-13 1992-06-09 イミダゾ[1,2−a](ピロロ、チエノ又はフラノ)[3,2−d]アゼピン誘導体、組成物及び利用法 Expired - Fee Related JP3182421B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US71448791A 1991-06-13 1991-06-13
US714,487 1991-06-13
PCT/EP1992/001331 WO1992022553A1 (en) 1991-06-13 1992-06-09 IMIDAZO[1,2-a](PYRROLO, THIENO OR FURANO)[3,2-d]AZEPINE DERIVATIVES, COMPOSITIONS AND METHODS OF USE

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06507890A JPH06507890A (ja) 1994-09-08
JP3182421B2 true JP3182421B2 (ja) 2001-07-03

Family

ID=24870247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51073492A Expired - Fee Related JP3182421B2 (ja) 1991-06-13 1992-06-09 イミダゾ[1,2−a](ピロロ、チエノ又はフラノ)[3,2−d]アゼピン誘導体、組成物及び利用法

Country Status (26)

Country Link
US (1) US5461050A (ja)
EP (2) EP0588859B1 (ja)
JP (1) JP3182421B2 (ja)
KR (1) KR100247504B1 (ja)
CN (1) CN1033587C (ja)
AT (1) ATE247118T1 (ja)
AU (1) AU652841B2 (ja)
CA (1) CA2102889C (ja)
DE (1) DE69233161T2 (ja)
ES (1) ES2204892T3 (ja)
FI (1) FI104077B (ja)
HR (1) HRP920156A2 (ja)
HU (1) HU221013B1 (ja)
IE (1) IE921919A1 (ja)
IL (1) IL101851A (ja)
MA (1) MA22554A1 (ja)
MX (1) MX9202860A (ja)
NO (2) NO934493D0 (ja)
NZ (1) NZ242775A (ja)
PL (1) PL170376B1 (ja)
SI (1) SI9200104A (ja)
TN (1) TNSN92049A1 (ja)
TW (1) TW218382B (ja)
WO (1) WO1992022553A1 (ja)
ZA (1) ZA924327B (ja)
ZM (1) ZM2892A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL101850A (en) * 1991-06-13 1996-01-31 Janssen Pharmaceutica Nv History 11-) 4-Pipridinyl (-Imidazo] B-1, 2 [] 3 [Benzazepine, their preparation and pharmaceutical preparations containing them
GR1001385B (el) * 1992-10-12 1993-10-29 Janssen Pharmaceutica Nv Παράγωγα ιμιδαζο 1,2-α (πυρρολο,?ειενο η φουρανο) 3,2-d αζεπίνης συν?έσεις και μέ?οδοι χρήσεως.
CA2150805C (en) * 1992-12-04 2006-08-15 Frans Eduard Janssens Antiallergic imidazo[1,2-a](pyrrolo, thieno or furano)[2,3-d]azepine derivatives
RU2127737C1 (ru) * 1992-12-04 1999-03-20 Жансен Фармасетика Н.В. Производные триазоло-(пирроло-тиено- или фурано-)-азепина, обладающие антиаллергической активностью, способ их получения, промежуточное для их получения, фармацевтическая композиция и способ ее получения
US5674866A (en) * 1993-07-13 1997-10-07 Janssen Pharmaceutica N.V. Antiallergic imidazoazepines
TW382017B (en) 1995-12-27 2000-02-11 Janssen Pharmaceutica Nv 1-(1,2-disubstituted piperidinyl)-4-(fused imidazole)-piperidine derivatives
TW527186B (en) 1996-03-19 2003-04-11 Janssen Pharmaceutica Nv Fused imidazole derivatives as multidrug resistance modulators
JP3882224B2 (ja) * 1996-05-31 2007-02-14 旭硝子株式会社 パロキセチンの製造方法
AU1146099A (en) * 1997-09-18 1999-04-05 Janssen Pharmaceutica N.V. Fused imidazole derivatives for improving oral bioavailability of pharmaceuticalagents
SK286158B6 (sk) * 1998-12-19 2008-04-07 Janssen Pharmaceutica N. V. Spirozlúčenina, spôsob a medziprodukt na jej prípravu, jej použitie, farmaceutická kompozícia s jejobsahom a spôsob jej prípravy
TWI225488B (en) * 1999-12-21 2004-12-21 Janssen Pharmaceutica Nv Derivatives of homopiperidinyl substituted benzimidazole analogues
WO2002100862A2 (en) 2001-06-12 2002-12-19 Janssen Pharmaceutica N.V. Novel substituted tetracyclic imidazole derivatives, processes for their preparation, pharmaceutical compositions comprising them and their use as a medicine
AU2004259009A1 (en) * 2003-07-23 2005-02-03 Exelixis, Inc. Azepine derivatives as pharmaceutical agents
JP5078869B2 (ja) 2005-03-08 2012-11-21 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ ニューロキニン(nk1)拮抗物質としてのジアザ−スピロ−[4.4]−ノナン誘導体
TWI498115B (zh) * 2007-12-27 2015-09-01 Daiichi Sankyo Co Ltd 咪唑羰基化合物
CN103570731B (zh) * 2012-07-30 2016-05-18 中国科学院广州生物医药与健康研究院 嘧啶并三环或嘧啶并四环类化合物及其药用组合物和应用

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4148903A (en) * 1977-07-28 1979-04-10 Merck & Co., Inc. Antipsychotic, antiserotonin and antihistaminic pyrrolo[2,1-b][3]benzazepines
GB8900380D0 (en) * 1989-01-09 1989-03-08 Janssen Pharmaceutica Nv 2-aminopyrimidinone derivatives
IL101850A (en) * 1991-06-13 1996-01-31 Janssen Pharmaceutica Nv History 11-) 4-Pipridinyl (-Imidazo] B-1, 2 [] 3 [Benzazepine, their preparation and pharmaceutical preparations containing them

Also Published As

Publication number Publication date
IL101851A (en) 1996-05-14
DE69233161D1 (de) 2003-09-18
CN1033587C (zh) 1996-12-18
NO300689B1 (no) 1997-07-07
ZM2892A1 (en) 1994-05-25
IE921919A1 (en) 1992-12-16
EP0588859A1 (en) 1994-03-30
FI935557A (fi) 1993-12-10
MA22554A1 (fr) 1992-12-31
JPH06507890A (ja) 1994-09-08
HU221013B1 (hu) 2002-07-29
HUT70428A (en) 1995-10-30
PL170376B1 (pl) 1996-12-31
NO934493L (no) 1994-01-04
WO1992022553A1 (en) 1992-12-23
CA2102889A1 (en) 1992-12-14
FI104077B1 (fi) 1999-11-15
NZ242775A (en) 1995-03-28
DE69233161T2 (de) 2004-05-27
ZA924327B (en) 1993-12-13
HU9303554D0 (en) 1994-04-28
US5461050A (en) 1995-10-24
MX9202860A (es) 1992-12-01
AU652841B2 (en) 1994-09-08
KR100247504B1 (ko) 2000-05-01
CA2102889C (en) 2002-11-26
CN1068116A (zh) 1993-01-20
HRP920156A2 (en) 1995-12-31
TNSN92049A1 (fr) 1993-06-08
IL101851A0 (en) 1992-12-30
NO934493D0 (no) 1993-12-09
ES2204892T3 (es) 2004-05-01
FI104077B (fi) 1999-11-15
EP0588859B1 (en) 2003-08-13
EP0518434A1 (en) 1992-12-16
TW218382B (ja) 1994-01-01
FI935557A0 (fi) 1993-12-10
AU1901192A (en) 1993-01-12
ATE247118T1 (de) 2003-08-15
SI9200104A (en) 1992-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2845407B2 (ja) イミダゾ[2,1−b][3]ベンズアゼピン誘導体、組成物及び利用法
JP3182421B2 (ja) イミダゾ[1,2−a](ピロロ、チエノ又はフラノ)[3,2−d]アゼピン誘導体、組成物及び利用法
AU687940B2 (en) Novel 9-hydroxy-pyrido(1,2-a)pyrimidin-4-one ether derivatives
US5674866A (en) Antiallergic imidazoazepines
JP3503064B2 (ja) 抗アレルギー性イミダゾ[1,2,−a](ピロロ、チエノ又はフラノ)[2,3−d]アゼピン誘導体
CA2165800C (en) Antiallergic imidazoazepines

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees