JP3182238B2 - 速度センサおよびこれを適用した半導体露光装置 - Google Patents

速度センサおよびこれを適用した半導体露光装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、速度センサ、および、
これをXYステージのように試料を機械的に超精密に位
置決めする機構における速度検出手段として適用した半
導体露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、半導体露光装置のXYステージ
の速度検出手段の一従来例を示す概略構成図である。
【0003】この速度検出手段は、可動Xガイド12お
よび固定Yガイド13にガイドされて定盤11上を図示
X軸方向およびY軸方向に移動するXYステージ14の
位置決めを行う際に使用されるものであり、XYステー
ジ14上に設けられたスコヤミラー21と、XYステー
ジ14の図示X軸方向の位置の測定を行うX軸レーザ干
渉計と、XYステージ14の図示Y軸方向の位置の測定
を行うY軸レーザ干渉計とからなる。
【0004】ここで、前記X軸レーザ干渉計は、レーザ
光を出射する第1のレーザ光源31と、第1のレーザ光
源31から出射されたレーザ光の進行方向を図示X軸方
向に変える第1のベンダ32と、第1のベンダ32から
出射されたレーザ光の偏光方向を揃える第1の偏光ビー
ムスプリッター33と、第1の偏光ビームスプリッター
33から出射されたレーザ光がスコヤミラー21で反射
されたのち第1の偏光ビームスプリッター33を透過し
た反射光を受光する第1の光量センサ34とからなる。
また、前記Y軸レーザ干渉計は、レーザ光を出射する第
2のレーザ光源41と、第2のレーザ光源41から出射
されたレーザ光の進行方向を図示Y軸方向に変える第2
のベンダ42と、第2のベンダ42から出射されたレー
ザ光の偏光方向を揃える第2の偏光ビームスプリッター
43と、第2の偏光ビームスプリッター43から出射さ
れたレーザ光がスコヤミラー21で反射されたのち第2
の偏光ビームスプリッター43を透過した反射光を受光
する第2の光量センサ44とからなる。なお、可動Xガ
イド12には、固定Yガイド13に対して推力を発生す
る第1のアクチュエータ(不図示)が設けられており、
XYステージ14には、可動Xガイド12に対して推力
を発生する第2のアクチュエータ(不図示)が設けられ
ている。また、可動Xガイド12と固定Yガイド13,
可動Xガイド12と定盤11,可動Xガイド12とXY
ステージ14およびXYステージ14と定盤11との間
には、エアスライド(不図示)がそれぞれ設けられてい
る。
【0005】XYステージ14の位置決めは、前記X軸
レーザ干渉計および前記Y軸レーザ干渉計でXYステー
ジ14の図示X軸方向およびY軸方向の位置を測定し
て、前記第1および第2のアクチュエータにサーボをか
けることにより行われる。このとき、サーボ系を安定化
して位置決め時間を短くするために、図示X軸方向およ
びY軸方向の速度に比例した抵抗力を前記第1および第
2のアクチュエータで発生させるようにしている。この
ために必要となる図示X軸方向およびY軸方向の各速度
の値は、前記X軸レーザ干渉計および前記Y軸レーザ干
渉計で得られるXYステージ14の位置データを差分し
て得ている。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
述した従来の速度検出手段では、以下に示す2つの問題
がある。
【0007】(1)位置決め完了前の低速度域で速度検
出が困難である。すなわち、半導体露光装置では通常、
前記X軸レーザ干渉計および前記Y軸レーザ干渉計の±
1分解能になるように位置決めを行い、また、前記X軸
レーザ干渉計および前記Y軸レーザ干渉計の位置データ
を差分してサーボをかける周期は、通常1ms以下であ
る。したがって、位置決めが完了する前の位置ずれが±
数分解能の領域では、1msの間には位置の変化がほと
んどないため、この領域では実質的に速度帰還がかから
なくなりサーボ系を安定化するためにはゲインを落とさ
ざるを得ず、位置決め時間が長くなったり、外乱に対す
る精度が低下したりする。
【0008】(2)他の振動モード(主に回転モード)
を励振する。すなわち、XYステージ14においては、
前記第1および第2のアクチュエータからスコヤミラー
21までの間には、前記エアスライドの圧縮性に起因す
るいくつかのバネが存在する。たとえば、可動Xガイド
12は図示Y軸方向およびZ軸方向の動きを規制するも
のであるが、図示Y軸方向およびZ軸方向はエア圧で規
制されるため、エアの圧縮性によりばねを介して規制さ
れることになる。このため、回転モードが発生し、図示
X軸方向に速度帰還でダンピングをかけたとき、速度帰
還のゲインを上げると回転モードを励振することにな
る。したがって、速度帰還のゲインを十分に上げること
ができず、結果的に剛体モードの制御周波数も十分に上
げることができない。
【0009】これら問題を解決する一手段として、被測
定物に固定された速度センサが周囲の流体に対して相対
速度をもったときに流体との間に発生する、流体との相
対速度に比例する摩擦力を検出することにより、被測定
物の速度を検出する方法が知られている。しかし、この
方法においても、被測定物が超低速で移動する場合に
は、速度センサで検出する前記摩擦力は極めて小さく、
大きさが数mm程度以上の速度センサでは、前記摩擦力
を精度よく検出することができないという問題がある。
すなわち、流体との相互作用による摩擦力F1 は、層流
境界層の厚さをL,流体との相対速度をU,摩擦係数を
μ,流体と摩擦を生ずる速度センサの要素の寸法をdと
すると、 F1=k1×μ×U/L×d×d (1) ただし、k1 は比例定数で表される。一方、流体と摩擦
を生ずる速度センサの要素が周囲の支持部(主に、軸受
け部)から受ける摩擦力F2 は、該要素の体積に比例す
るので、 F2=k2×d×d×d (2) ただし、k2 は比例定数で表される。
【0010】したがって、流体との相互作用による摩擦
力F1 は速度センサの要素の寸法dの二乗に比例するの
に対して、周囲の支持部から受ける摩擦力F2 は速度セ
ンサの要素の寸法dの三乗に比例するので、大きさが数
mm程度以上の速度センサでは、流体との相互作用によ
る摩擦力F1 に比べて、周囲の支持部から受ける摩擦力
2 のほうが十分大きいため、流体との相互作用による
摩擦力F1 を検出することができない。
【0011】本発明の目的は、低速度域でも精度よく速
度検出ができる速度センサおよびこれを適用した半導体
露光装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の速度センサは、
速度検出要素を含み、該速度検出要素が、重心周りに回
転自在に支持された、流体の速度に比例した摩擦力また
は動圧を発生する可動微小片と、該可動微小片の重心周
りのずれ量を検出して、該検出したずれ量に比例した出
力電圧を出力するずれ量検出手段と、該ずれ量検出手段
の出力電圧に比例した保持力を前記可動微小片に与え、
該可動微小片を重心周りに保持する保持手段と、前記ず
れ量検出手段の出力電圧より速度信号を算出する速度信
号算出手段とを含む。
【0013】ここで、流体との相対速度をU,層流境界
層の厚さをL,流体との摩擦係数をμ,k1 およびk2
を比例定数としたとき、前記可動微小片の寸法dが、 d≦(k1×μ×U/L)/(10×k2) を満たしていてもよい。
【0014】また、前記可動微小片が円板状の形状を有
するとともに、歯車状の突起群と位置検出用突起とが外
周に設けられ、軸受けが重心位置に設けられており、前
記ずれ量検出手段が、前記可動微小片の前記位置検出用
突起と微小ギャップをもって互いに対向してそれぞれ設
けられた第1および第2の位置検出用電極と、前記位置
検出用突起と前記第1の位置検出用電極との間の静電容
量および前記位置検出用突起と前記第2の位置検出用電
極との間の静電容量をそれぞれ検出する第1および第2
の静電容量検出回路と、該第1および第2の静電容量検
出回路の出力信号がそれぞれ入力される差動増幅器とを
有し、前記保持手段が、前記可動微小片の前記各突起と
微小のギャップをもって互いに対向して各凸部がそれぞ
れ設けられた駆動用電極と、前記差動増幅器の出力電圧
を増幅して前記駆動用電極に供給する電圧増幅器とを有
し、前記速度信号算出手段が、前記差動増幅器の出力電
圧を二乗することによって速度信号を算出する二乗演算
回路を有していてもよい。
【0015】さらに、前記可動微小片が、扇形部と矩形
部とが一体的に形成された形状を有するとともに、軸受
けが重心位置に設けられており、前記ずれ量検出手段
が、前記可動微小片の前記扇形部の両側面と微小ギャッ
プをもって互いに対向してそれぞれ設けられた第1およ
び第2の位置検出用電極と、前記可動微小片の前記扇形
部と前記第1の位置検出用電極との間の静電容量および
前記可動微小片の前記扇形部と前記第2の位置検出用電
極との間の静電容量をそれぞれ検出する第1および第2
の静電容量検出回路と、該第1および第2の静電容量検
出回路の出力信号がそれぞれ入力される差動増幅器とを
有し、前記保持手段が、前記可動微小片の前記扇形部と
微小のギャップをもって互いに対向して設けられた駆動
用電極と、前記差動増幅器の出力電圧を増幅して前記駆
動用電極に供給する電圧増幅器とを有し、前記速度信号
算出手段が、前記差動増幅器の出力電圧を二乗すること
によって速度信号を算出する二乗演算回路を有していて
もよい。
【0016】ここで、流体との相対速度をU,流体の密
度をρ,k1 およびk2 を比例定数としたとき、前記可
動微小片の寸法dが、 d≦(k1×ρ×U2)/(10×k2) を満たしていてもよい。
【0017】本発明の半導体露光装置は、XYステージ
を有する半導体露光装置において、前記XYステージ
に、本発明の速度センサが設けられている。
【0018】または、XYステージと、該XYステージ
の移動速度を検出する速度検出器とを有する半導体露光
装置において、前記速度検出器が、本発明の速度センサ
である。
【0019】
【作用】本発明の速度センサは、可動微小片で発生する
流体の速度に比例した摩擦力または動圧と、可動微小片
を重心周りに保持するために保持手段が可動微小片に与
える保持力とを等しくすることにより、ずれ量検出手段
で検出した可動微小片のずれ量と流体の速度との間に一
定の関係をもたせることができるため、速度信号算出手
段でずれ量検出手段の出力電圧より速度信号を算出する
ことができる。すなわち、本発明の速度センサは、上記
(1)式および(2)式より、 F1/F2=k3×μ×U/L/d (3) ただし、k3 は比例定数であることに着目し、可動微小
片を用いて(3)式の寸法dを十分小さくすることによ
り、流体との相互作用による摩擦力F1 を周囲の支持部
から受ける摩擦力F2 よりも十分大きくして、流体との
相互作用による摩擦力F1 の検出精度を向上するもので
ある。
【0020】本発明の半導体露光装置は、本発明の速度
センサが適用されることにより、XYステージの移動を
高精度に制御することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】図1(A),(B)はそれぞれ、本発明の
速度センサの第1の実施例を示す図である。
【0023】速度センサ1は、図1(A)に示すよう
に、電源導入端子3および速度信号出力端子4を有する
匡体2と、匡体2の上面に3個ずつ3列に固定された9
個の速度検出要素601〜609とからなり、各速度検出
要素601〜609が、重心周りに回転自在に支持され
た、流体の速度に比例した摩擦力を発生する可動微小片
61と、可動微小片61の重心周りのずれ量を検出し
て、検出したずれ量に比例した出力電圧を出力するずれ
量検出手段と、ずれ量検出手段の出力電圧に比例した保
持力を可動微小片61に与え、可動微小片61を重心周
りに保持する保持手段と、ずれ量検出手段の出力電圧よ
り速度信号を算出する速度信号算出手段とを有するもの
である。
【0024】以下、各速度検出要素601〜609の構成
要素について、図1(B)を参照して説明する。
【0025】(1)可動微小片61 可動微小片61は円板状の形状を有するとともに、歯車
状の突起611 群と位置検出用突起612 とが外周に一
体的に設けられたものである。また、軸受け613 が可
動微小片61の重心位置に設けられており、匡体2に設
けられた軸(不図示)に軸受け613 が回転自在に嵌合
されて可動微小片61が匡体2に固定されることによ
り、可動微小片61は重心周りに回転自在となってい
る。なお、可動微小片61に周囲の流体の速度に比例し
た摩擦力を発生させるために、同図(A)に示すよう
に、可動微小片61の軸受け613 よりも位置検出用突
起612と反対側の部分は流体と接するように露出さ
れ、可動微小片61の残りの部分は流体と接しないよう
に匡体2によって覆われている。
【0026】(2)ずれ量検出手段 ずれ量検出手段は、可動微小片61の位置検出用突起6
2 と微小ギャップをもって互いに対向してそれぞれ設
けられた第1および第2の位置検出用電極62 1,622
と、位置検出用突起612 と第1の位置検出用電極62
1 との間の静電容量および位置検出用突起612 と第2
の位置検出用電極622 との間の静電容量をそれぞれ検
出する第1および第2の静電容量検出回路631,632
と、第1の静電容量検出回路631 の出力信号がプラス
の入力端子に入力され、第2の静電容量検出回路632
の出力信号がマイナスの入力端子に入力される差動増幅
器64とからなる。
【0027】ここで、第1および第2の位置検出用電極
621,622は、可動微小片61の突起611 群と後述
する駆動用電極65の凸部651 群とがちょうど対向す
る位置にきたとき、可動微小片61の位置検出用突起6
2 と第1の位置検出用電極621 との間の静電容量お
よび可動微小片61の位置検出用突起612 と第2の位
置検出用電極622 との間の静電容量が等しくなる位置
に設けられている。
【0028】(3)保持手段 保持手段は、可動微小片61の各突起611 と微小のギ
ャップをもって互いに対向して各凸部651 がそれぞれ
設けられた駆動用電極65と、差動増幅器64の出力電
圧VOUT1を増幅して駆動用電極65に供給する電圧増幅
器66とからなる。
【0029】(4)速度信号算出手段 速度信号算出手段は、差動増幅器64の出力電圧VOUT1
を二乗することによって速度信号S1 を算出して加算器
(不図示)に供給する二乗演算回路67からなる。
【0030】残りの速度検出要素602〜609も、上述
した速度検出要素601 と同様の構成を有する。なお、
前記加算器の出力信号は、速度信号出力端子4(同図
(A)参照)から外部に出力される。
【0031】以上のように、速度センサ1を構成する各
速度検出要素601〜609は、半導体リソグラフィ技術
を利用したマイクロメカトロニクス技術(KAST R
eport,Vol.2,No.4,1991)におけ
る犠牲層エッチングおよびLIGAプロセス(J.Mi
cromech,Microeng.1,167−17
0,1991)の組み合せにより作成される公知の静電
モータと同様の構造を有するため、上記(3)式におけ
る流体との相互作用による摩擦力F1 を周囲の支持部か
ら受ける摩擦力F2 よりも十分大きくできる程度の寸法
で、各速度検出要素601〜609を製造することができ
る。
【0032】次に、速度センサ1の動作について説明す
る。
【0033】速度センサ1が取り付けられた被測定物が
速度vをもって移動したとき、周囲の流体との摩擦によ
り、可動微小片61の軸受け613 よりも位置検出用突
起62と反対側の部分(露出部分)に摩擦力Tv が発生
する。このとき、被測定物が加速度をもったとしても、
該加速度は軸受け613 からの反力と釣り合うので、可
動微小片61に発生する摩擦力Tv は速度vに比例す
る。可動微小片61に摩擦力Tv が発生すると、可動微
小片61が軸受け613 周りに回転するため、位置検出
用突起612 が第1および第2の位置検出用電極6
1,622と互いに対向する位置からずれる。しかし、
該ずれ量に応じた静電容量差が第1および第2の静電容
量検出回路631,632により検出され、該静電容量差
に比例した電圧(差動増幅器64の出力電圧VOUT1)が
電圧増幅器66を介して駆動用電極65に与えられるこ
とにより、可動微小片61に保持力Th が加わり、可動
微小片61はもとの位置に戻される。
【0034】いま、保持力Th と摩擦力Tv とが釣り合
った状態を考え、可動微小片61の突起611 と駆動用
電極65の凸部651 との間の電位差をE,可動微小片
61の突起611 の周方向の延べ長さをW,可動微小片
61の突起611 と駆動用電極65の凸部651 とのず
れ量をΔW(ただし、ΔW《W),電圧増幅器66が駆
動用電極65に印加する電圧をV1 とすると、ずれ量Δ
Wは差動増幅器64の出力電圧VOUT1と対応し、差動増
幅器64の出力電圧VOUT1が電圧増幅器66で増幅され
て電圧V1 が決まるため、 V1=K1×VOUT1 =K2×ΔW (4) ただし、K1,K2は比例定数が成り立つので、可動微小
片61の突起611 と駆動用電極65の凸部651 との
微小ギャップ量をgとすると、 E=V1/g =K2×ΔW/g (5) が成り立つ。その結果、保持力Th は、 Th=K3×ε×E×E =K4×ΔW×ΔW (6) ただし、K3,K4は比例定数で表される。一方、摩擦力
v は速度vに比例するため、 Tv=K5×v (7) ただし、K5は比例定数で表される。
【0035】したがって、保持力Th と摩擦力Tv とは
釣り合っているため、 v=K6×ΔW×ΔW =K7×VOUT1×VOUT1 (8) ただし、K6,K7は比例定数が成り立つ。よって、差動
増幅器64の出力電圧VOUT1を二乗演算回路67で二乗
することにより、速度vに比例した速度信号S1 を得る
ことができる。
【0036】以上のようにして各速度検出要素601
609でそれぞれ得られた各速度信号S1〜S9は、前記
加算器で加算されたのち、速度信号出力端子4から外部
に出力される。
【0037】図2は、図6に示した半導体露光装置のX
Yステージの速度検出手段として、同図に示したX軸レ
ーザ干渉計およびY軸レーザ干渉計と図1に示した速度
センサ1を2個組み合せたものを用いたときの概略構成
図である。
【0038】XYステージ14および可動Xガイド12
上に速度センサ1を1個ずつ固定することにより、X軸
レーザ干渉計およびY軸レーザ干渉計のみでは困難であ
った位置決め完了前の低速度域で速度検出が可能とな
る。なお、速度センサ1を2個用いるのは、1個の速度
センサ1では1軸方向のみの速度しか検出できないため
である。
【0039】図3(A),(B)はそれぞれ、本発明の
速度センサの第2の実施例を示す図である。
【0040】速度センサ101は、図3(A)に示すよ
うに、電源導入端子103,X軸方向速度信号出力端子
104およびY軸方向速度信号出力端子105を有する
匡体102と、匡体102の各側面に9個ずつ固定され
た速度検出要素16011〜16019,16021〜160
29,16031〜16039,16041〜16049(速度検
出要素16032〜16039,16042〜16049は不図
示)とからなり、各速度検出要素16011〜16019
16021〜16029,16031〜16039,16041
16049が、重心周りに回転自在に支持された、流体の
速度に比例した動圧を発生する可動微小片161と、可
動微小片161の重心周りのずれ量を検出して、検出し
たずれ量に比例した出力電圧を出力するずれ量検出手段
と、ずれ量検出手段の出力電圧に比例した保持力を可動
微小片161に与え、可動微小片161を重心周りに保
持する保持手段と、ずれ量検出手段の出力電圧より速度
信号を算出する速度信号算出手段とを有するものであ
る。
【0041】以下、各速度検出要素16011〜16
19,16021〜16029,16031〜16039,16
41〜16049の構成要素について、図3(B)および
図4を参照して説明する。
【0042】(1)可動微小片161 可動微小片161は、図3(B)に示すように、扇形部
1611 と矩形部1612 とが一体的に形成されたもの
である。また、軸受け1613 が可動微小片161の重
心位置に設けられており、匡体102に設けられた軸
(不図示)に軸受け1613 が回転自在に嵌合されて可
動微小片161が匡体102に固定されることにより、
可動微小片161は重心周りに回転自在となっている。
なお、可動微小片161に周囲の流体の速度に比例した
動圧を発生させるために、図3(A)に示すように、可
動微小片161の矩形部1612 は流体と接するように
露出され、可動微小片161の扇形部1611 は流体と
接しないように匡体102によって覆われている。な
お、可動微小片161では、流体との相互作用として摩
擦力よりも動圧を受けることを目的とするため、厚さが
大きくされている。
【0043】(2)ずれ量検出手段 ずれ量検出手段は、可動微小片161の扇形部1611
の両側面(図4図示左右側面)と微小ギャップをもって
互いに対向してそれぞれ設けられた第1および第2の位
置検出用電極1621,1622と、可動微小片161の
扇形部1611と第1の位置検出用電極1621 との間
の静電容量および可動微小片161の扇形部1611
第2の位置検出用電極1622 との間の静電容量をそれ
ぞれ検出する第1および第2の静電容量検出回路163
1,1632と、第1の静電容量検出回路1631 の出力
信号がプラスの入力端子に入力され、第2の静電容量検
出回路1632 の出力信号がマイナスの入力端子に入力
される差動増幅器164とからなる。
【0044】ここで、第1および第2の位置検出用電極
1621,1622は、可動微小片161の扇形部161
1 の曲面と後述する駆動用電極165とがちょうど対向
する位置にきたとき、可動微小片161の扇形部161
1 と第1の位置検出用電極1621 との間の静電容量お
よび可動微小片161の扇形部1611 と第2の位置検
出用電極1622 との間の静電容量が等しくなる位置に
設けられている。
【0045】(3)保持手段 保持手段は、可動微小片161の扇形部1611 と微小
のギャップをもって互いに対向して設けられた駆動用電
極165と、差動増幅器164の出力電圧VOU T11 を増
幅して駆動用電極165に供給する電圧増幅器166と
からなる。
【0046】(4)速度信号算出手段 速度信号算出手段は、差動増幅器164の出力電圧V
OUT11 を二乗することによって速度信号S11を算出して
第1の加算器(不図示)に供給する二乗演算回路167
からなる。
【0047】残りの速度検出要素16012〜16019
16021〜16029,16031〜16039,16041
16049も、上述した速度検出要素16011と同様の構
成を有する。なお、速度検出要素16011〜16019
16031〜16039から出力される各速度信号S11〜S
19,S31〜S39は前記第1の加算器で加算されたのち、
X軸方向速度信号出力端子104(図3(A)参照)か
ら外部に出力される。また、速度検出要素16021〜1
6029,16041〜16049から出力される各速度信号
21〜S29,S41〜S49は第2の加算器(不図示)で加
算されたのち、Y軸方向速度信号出力端子105(図3
(A)参照)から外部に出力される。
【0048】以上のように、速度センサ101を構成す
る各速度検出要素16012〜160 19,16021〜16
29,16031〜16039,16041〜16049は、半
導体リソグラフィ技術を利用したマイクロメカトロニク
ス技術における犠牲層エッチングおよびLIGAプロセ
スの組み合せにより製造することができるため、上記
(3)式における流体との相互作用による摩擦力F1
周囲の支持部から受ける摩擦力F2 よりも十分大きくで
きる程度の寸法で、各速度検出要素16012〜16
19,16021〜16029,16031〜16039,16
41〜16049を製造することができる。
【0049】次に、速度センサ101の動作について説
明する。
【0050】速度センサ101が取り付けられた被測定
物がX軸方向に速度vをもって移動したとき、周囲の流
体からの動圧(および多少の摩擦)により、可動微小片
161の矩形部1612 (露出部分)に動圧力Tw が発
生する。このとき、被測定物が加速度をもったとして
も、該加速度は軸受け1613 からの反力と釣り合うの
で、可動微小片161に発生する動圧力Tw は速度vに
比例する。可動微小片161に動圧力Tw が発生する
と、可動微小片161が軸受け1613 周りに回転する
ため、可動微小片161の扇形部1611 が第1および
第2の位置検出用電極1621,1622と互いに対向す
る位置からずれる。しかし、該ずれ量に応じた静電容量
差が第1および第2の静電容量検出回路1631,16
2により検出され、該静電容量差に比例した電圧(差
動増幅器164の出力電圧VOUT11 )が電圧増幅器16
6を介して駆動用電極165に与えられることにより、
可動微小片161に保持力Th が加わり、可動微小片1
61はもとの位置に戻される。
【0051】いま、保持力Th と動圧力Tw とが釣り合
った状態を考え、可動微小片161の扇形部1611
駆動用電極65との間の電位差をE,可動微小片161
の扇形部1611 の周方向の延べ長さをW,可動微小片
161の扇形部1611 と駆動用電極165とのずれ量
をΔW(ただし、ΔW《W),電圧増幅器166が駆動
用電極165に印加する電圧をV11とすると、ずれ量Δ
Wは差動増幅器164の出力電圧VOUT11 と対応し、差
動増幅器164の出力電圧VOUT11 が電圧増幅器166
で増幅されて電圧V11が決まるため、 V11=K11×VOUT11 =K12×ΔW (9) ただし、K11,K12は比例定数が成り立つので、可動微
小片161の扇形部1611 と駆動用電極65との微小
ギャップ量をgとすると、 E=V11/g =K12×ΔW/g (10) が成り立つ。その結果、保持力Th は、 Th=K13×ε×E×E =K14×ΔW×ΔW (11) ただし、K13,K14は比例定数で表される。一方、動圧
力Tw は速度vに比例するため、 Tw=K15×v (12) ただし、K15は比例定数で表される。
【0052】したがって、保持力Th と動圧力Tw とは
釣り合っているため、 v=K16×ΔW×ΔW =K17×VOUT11×VOUT11 (13) ただし、K16,K17は比例定数が成り立つ。よって、差
動増幅器164の出力電圧VOUT11 を二乗演算回路16
7で二乗することにより、X軸方向の速度vに比例した
速度信号S11を得ることができる。
【0053】なお、可動微小片161の寸法dは、たと
えば流体との相対速度Uが0.01μm/s程度のとき
には、 d≦(k1×ρ×U2)/(10×k2) (14) ただし、ρは流体の密度 k1 およびk2 は比例定数を満たすようにすればよい。
【0054】図5は、図6に示した半導体露光装置のX
Yステージの速度検出手段として、同図に示したX軸レ
ーザ干渉計およびY軸レーザ干渉計と図3(A)に示し
た速度センサ101を組み合せたものを用いたときの概
略構成図である。
【0055】XYステージ14上に速度センサ101を
固定することにより、X軸レーザ干渉計およびY軸レー
ザ干渉計のみでは困難であった位置決め完了前の低速度
域で速度検出が可能となる。なお、速度センサ101は
1個でX軸方向およびY軸方向の速度が検出できるた
め、XYステージ14上に速度センサ101を1個固定
するだけでよい。
【0056】図7は、本発明の半導体露光装置の一実施
例であるX線アライナーの概略構成図である。
【0057】X線アライナー1300は、メインフレーム13
01と、オートアライメントユニット1302と、ウエハカセ
ット1303と、ウエハイジェクタ1304と、オリフラ検知台
1305と、ウエハトラバーサ1306と、プリアライメントユ
ニット1307と、シャッターユニット1308と、マスクエレ
ベータ1309と、マスクカセット1310と、マスク搬送ユニ
ット1311と、ウエハステージ位置計測光学系1312と、ウ
エハ1315が載置されるウエハステージ1314と、レーザ光
源1316と、マスクフレーム2604と、ウエハステージ1314
にそれぞれ取り付けられた、図1に示した速度センサ1
と同様の構成を有するX軸用速度センサ1400X およびY
軸用速度センサ1400Y (図8参照)とを含む。また、X
線アライナー1300の露光雰囲気は、150TorrのH
eガスで満たされている。なお、図面の簡単のため、図
7では、X軸用速度センサ1400XおよびY軸用速度セン
サ1400Y を省略した。
【0058】X線アライナー1300では、ウエハ1315は、
ウエハイジェクタ1304によってウエハカセット1303から
取り出されたのち、オリフラ検知台1305に載置されて、
図示Z軸まわり方向の位置が修正される。続いて、ウエ
ハ1315は、ウエハトラバーサ1306によってオリフラ検知
台1305からウエハステージ1314へ搬送されたのち、ウエ
ハステージ1314に載置されて、プリアライメントユニッ
ト1307により図示X軸方向およびY軸方向の位置が修正
される。一方、マスクは、マスク搬送ユニット1311によ
ってマスクカセット1310から取り出されたのち、マスク
フレーム2604に搬送されて載置される。また、図示右下
から図示Z軸方向に沿って入射してくる、SR光源(不
図示)からのシンクロトロン放射光(以下、「SR光」
と称する。)が、シャッターユニット1308によって照射
面が矩形状に整形されて、マスクのパターン領域に照射
されている。
【0059】ウエハステージ1314は、レーザ光源1316お
よびウエハステージ位置計測光学系1312などからなるレ
ーザ干渉計により、1/1000ミクロン程度の分解能
および1ms以下の周期で位置が計測され、サーボ回路
(不図示)で所定位置に移動するよう位置決め制御され
ている。所定位置に対する上位の指令は、オートアライ
メントユニット1302の出力信号を基に決定される。
【0060】上記レーザ干渉計による位置決め制御時に
おいては、ウエハステージ1314が位置決め点付近にくる
と、前述のように1ms以下の間には位置が1/100
0μm変化しない場合も生じるため、レーザ干渉計の出
力の差分信号はほとんど得られなくなる。しかし、X線
アライナー1300では、ウエハステージ1314に取り付けら
れたX軸用速度センサ1400X およびY軸用速度センサ14
00Y でHeガスの図示X軸方向およびY軸方向の流れを
それぞれ検出することによって、ウエハステージ1314の
図示X軸方向およびY軸方向の速度信号がそれぞれ生成
される。各速度信号はサーボ系に負帰還されており、こ
れが減衰力として作用することにより、サーボ系の安定
性を向上させたり、高ゲインのサーボ系を実現させたり
している。
【0061】以上説明したように、X線アライナー1300
では、本発明によるX軸用速度センサ1400X およびY軸
用速度センサ1400Y を位置決め点付近のウエハステージ
1314の低速度の検出に用いることにより、サーボ系の安
定性とゲインとを向上させることができる。その結果、
マスクとウエハとの位置決め精度を向上させることがで
きる。
【0062】なお、図7に示したX線アライナー1300で
は、図1に示した速度センサ1と同様の構成を有するX
軸用速度センサ1400X およびY軸用速度センサ1400Y
を用いたが、これらの代わりに、図3に示した速度セン
サ101と同様の構成の速度センサを用いても、同様の
効果が得られる。
【0063】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0064】請求項1乃至請求項5記載の発明(本発明
の速度センサ)は、微小可動片が周囲の流体から受ける
摩擦力または動圧を測定し、これを速度として検出する
ことにより、 (1)位置決め完了前の低速度域でも精度よく速度検出
ができる。 (2)半導体リソグラフィ技術を利用したマイクロメカ
トロニクス技術により極めて小型に製造できるため、被
測定物に多数個取り付けることが容易になるので、機械
部品の局部的な速度検出が可能になり、回転モードのみ
の速度を検出して抵抗力を与えてサーボ系全体のゲイン
を上げ、外乱に対する精度を向上させ、位置決め時間を
短縮することができる。
【0065】請求項6または請求項7記載の発明(本発
明の半導体露光装置)は、XYステージの移動を高精度
に制御することができるため、マスクとウエハとの位置
決め精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の速度センサの第1の実施例を示す図で
あり、(A)は全体の斜視図、(B)は速度検出要素の
概略構成図である。
【図2】図6に示した半導体露光装置のXYステージの
速度検出手段として、同図に示したX軸レーザ干渉計お
よびY軸レーザ干渉計と図1に示した速度センサを2個
組み合せたものを用いたときの概略構成図である。
【図3】本発明の速度センサの第2の実施例を示す図で
あり、(A)は全体の斜視図、(B)可動微小片の斜視
図である。
【図4】図3に示した速度検出要素の概略構成図であ
る。
【図5】図6に示した半導体露光装置のXYステージの
速度検出手段として、同図に示したX軸レーザ干渉計お
よびY軸レーザ干渉計と図3に示した速度センサとを組
み合せたものを用いたときの概略構成図である。
【図6】半導体露光装置のXYステージの速度検出手段
の一従来例を示す概略構成図である。
【図7】本発明の半導体露光装置の一実施例であるX線
アライナーの概略構成図である。
【図8】図7に示したX線アライナーにおける速度セン
サの取付け位置を説明するための図である。
【符号の説明】
1,101 速度センサ 2,102 匡体 3,103 電源導入端子 4 速度信号出力端子 601〜609,16011〜16019,16021〜160
29,16031,16041速度検出要素 61,161 可動微小片 611 突起 612 位置検出用突起 613,1613 軸受け 621,1621 第1の位置検出用電極 622,1622 第2の位置検出用電極 631,1631 第1の静電容量検出回路 632,1632 第2の静電容量検出回路 64,164 差動増幅器 65,165 駆動用電極 651 凸部 66,166 電圧増幅器 67,167 二乗演算回路 104 X軸方向速度信号出力端子 105 Y軸方向速度信号出力端子 1611 扇形部 1612 矩形部 1300 X線アライナー 1301 メインフレーム 1302 オートアライメントユニット 1303 ウエハカセット 1304 ウエハイジェクタ 1305 オリフラ検知台 1306 ウエハトラバーサ 1307 プリアライメントユニット 1308 シャッターユニット 1309 マスクエレベータ 1310 マスクカセット 1311 マスク搬送ユニット 1312 ウエハステージ位置計測光学系 1314 ウエハステージ 1315 ウエハ 1316 レーザ光源 1400X X軸用速度センサ 1400Y Y軸用速度センサ 2604 マスクフレーム VOUT1,VOUT11 出力電圧 S1,S11 速度信号

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度検出要素を含み、 該速度検出要素が、 重心周りに回転自在に支持された、流体の速度に比例し
    た摩擦力または動圧を発生する可動微小片と、 該可動微小片の重心周りのずれ量を検出して、該検出し
    たずれ量に比例した出力電圧を出力するずれ量検出手段
    と、 該ずれ量検出手段の出力電圧に比例した保持力を前記可
    動微小片に与え、該可動微小片を重心周りに保持する保
    持手段と、 前記ずれ量検出手段の出力電圧より速度信号を算出する
    速度信号算出手段とを有することを特徴とする速度セン
    サ。
  2. 【請求項2】 流体との相対速度をU,層流境界層の厚
    さをL,流体との摩擦係数をμ,k1 およびk2 を比例
    定数としたとき、前記可動微小片の寸法dが、 d≦(k1×μ×U/L)/(10×k2) を満たすことを特徴とする請求項1記載の速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記可動微小片が円板状の形状を有する
    とともに、歯車状の突起群と位置検出用突起とが外周に
    設けられ、軸受けが重心位置に設けられており、 前記ずれ量検出手段が、前記可動微小片の前記位置検出
    用突起と微小ギャップをもって互いに対向してそれぞれ
    設けられた第1および第2の位置検出用電極と、前記位
    置検出用突起と前記第1の位置検出用電極との間の静電
    容量および前記位置検出用突起と前記第2の位置検出用
    電極との間の静電容量をそれぞれ検出する第1および第
    2の静電容量検出回路と、該第1および第2の静電容量
    検出回路の出力信号がそれぞれ入力される差動増幅器と
    を有し、 前記保持手段が、前記可動微小片の前記各突起と微小の
    ギャップをもって互いに対向して各凸部がそれぞれ設け
    られた駆動用電極と、前記差動増幅器の出力電圧を増幅
    して前記駆動用電極に供給する電圧増幅器とを有し、 前記速度信号算出手段が、前記差動増幅器の出力電圧を
    二乗することによって速度信号を算出する二乗演算回路
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記可動微小片が、扇形部と矩形部とが
    一体的に形成された形状を有するとともに、軸受けが重
    心位置に設けられており、 前記ずれ量検出手段が、前記可動微小片の前記扇形部の
    両側面と微小ギャップをもって互いに対向してそれぞれ
    設けられた第1および第2の位置検出用電極と、前記可
    動微小片の前記扇形部と前記第1の位置検出用電極との
    間の静電容量および前記可動微小片の前記扇形部と前記
    第2の位置検出用電極との間の静電容量をそれぞれ検出
    する第1および第2の静電容量検出回路と、該第1およ
    び第2の静電容量検出回路の出力信号がそれぞれ入力さ
    れる差動増幅器とを有し、 前記保持手段が、前記可動微小片の前記扇形部と微小の
    ギャップをもって互いに対向して設けられた駆動用電極
    と、前記差動増幅器の出力電圧を増幅して前記駆動用電
    極に供給する電圧増幅器とを有し、 前記速度信号算出手段が、前記差動増幅器の出力電圧を
    二乗することによって速度信号を算出する二乗演算回路
    を有することを特徴とする請求項1記載の速度センサ。
  5. 【請求項5】 流体との相対速度をU,流体の密度を
    ρ,k1 およびk2 を比例定数としたとき、前記可動微
    小片の寸法dが、 d≦(k1×ρ×U2)/(10×k2) を満たすことを特徴とする請求項4記載の速度センサ。
  6. 【請求項6】 XYステージを有する半導体露光装置に
    おいて、 前記XYステージに、請求項1乃至請求項5いずれか1
    項記載の速度センサが設けられていることを特徴とする
    半導体露光装置。
  7. 【請求項7】 XYステージと、該XYステージの移動
    速度を検出する速度検出器とを有する半導体露光装置に
    おいて、 前記速度検出器が、請求項1乃至請求項5いずれか1項
    記載の速度センサであることを特徴とする半導体露光装
    置。
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