JP3181411B2 - 帯域圧縮信号処理装置 - Google Patents

帯域圧縮信号処理装置

Info

Publication number
JP3181411B2
JP3181411B2 JP35783292A JP35783292A JP3181411B2 JP 3181411 B2 JP3181411 B2 JP 3181411B2 JP 35783292 A JP35783292 A JP 35783292A JP 35783292 A JP35783292 A JP 35783292A JP 3181411 B2 JP3181411 B2 JP 3181411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refresh
frame
circuit
block
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35783292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06197311A (ja
Inventor
一治 新村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP35783292A priority Critical patent/JP3181411B2/ja
Publication of JPH06197311A publication Critical patent/JPH06197311A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3181411B2 publication Critical patent/JP3181411B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像信号等をデジタ
ル信号に変換し、フレーム内符号化処理とフレーム間符
号化処理とを組み合わせた帯域圧縮を行なう装置に係
り、この出力信号を例えばテープにヘリカルスキャン方
式で記録しそれを再生する記録再生装置に伝送した際
に、特にその高速再生時に良好な再生画像を容易に得ら
れるようにしたものに関する。また、高品位TVなどの
広帯域な信号を長時間記録できる装置を提供するものに
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、映像信号をデジタル伝送
するにあたっては、可変長符号化方式を利用した伝送方
法や、フレーム内符号化処理とフレーム間符号化処理と
を組み合わせて帯域圧縮を行ない伝送する方法等が検討
されている。このうち、フレーム内符号化処理とフレー
ム間符号化処理とを組み合わせて帯域圧縮を行ない伝送
する技術は、例えば文献 IEEE Trans.on Broadcasting
Vol.36 No.4 DEC.1990に記載されたWoo Paik:“Digita
l compatible HD-TV Broadcast system ”に示されてい
るように帯域圧縮技術であり、以下にその特徴的な部分
を説明する。
【0003】図37において、入力端子11に入力され
た映像信号は、減算回路12と動き評価回路13とにそ
れぞれ供給される。この減算回路12では、後述する減
算処理が行なわれ、その出力は、DCT(離散コサイン
変換)回路14に入力される。DCT回路14は、水平
方向8画素、垂直方向8画像を単位ブロック(8×8画
素=64画像)として取り込み、画素配列を時間軸領域
から周波数領域へ変換した係数を出力する。そして、各
係数は、量子化回路15で量子化される。この場合、量
子化回路15は、32種類の量子化テーブルを持ってお
り、選択された量子化テーブルに基づいて個々の係数が
量子化される。なお、量子化回路15において、量子化
テーブルを備えているのは、情報の発生量と送出量とが
一定の範囲以内に収まるようにするためである。
【0004】そして、量子化回路15から出力された係
数データは、単位ブロック毎に低域より高域へジグザグ
・スキャンされて取り出された後、可変長符号化回路1
6に入力されて、零係数の続く数(ラン・レングス)と
非零係数とを1組にして可変長符号化される。なお、符
号器は、ハフマン符号等の発生頻度により符号長の異な
る可変長符号器である。そして、可変長符号化されたデ
ータは、FIFO(ファースト・イン・ファースト・ア
ウト)回路17に入力されて規定の速度で読み出された
後、出力端子18を介して図示しない次段のマルチプレ
クサー[制御信号、音声データ、同期データ(SYN
C)、後述するNMP等を多重する]に供給され、伝送
路へ送出される。FIFO回路17は、可変長符号化回
路16の出力が可変レートであり、伝送路のレートが固
定レートであるため、この発生符号量と送出符号量の違
いを吸収するバッファの役目をしている。
【0005】また、量子化回路15の出力は、逆量子化
回路19に入力されて逆量子化される。さらに、この逆
量子化回路19の出力は、逆DCT回路20に入力され
て元の信号に戻される。この信号は、加算回路21を介
してフレーム遅延回路22に入力される。フレーム遅延
回路22の出力は、動き補償回路23と前記動き評価回
路13とにそれぞれ供給されている。動き評価回路13
は、入力端子11からの入力信号とフレーム遅延回路2
2の出力信号とを比較し、画像の全体的な動きを検出し
て、動き補償回路23から出力される信号の位相位置を
制御する。静止画の場合は、原画像と1フレーム前の画
像とが一致するように補償される。動き補償回路23の
出力は、スイッチ24を介して減算回路12に供給され
るとともに、スイッチ25を介して加算回路21からフ
レーム遅延回路22に帰還することもできる。
【0006】次に、上記したシステムの基本的な動作を
説明する。このシステムの基本動作としては、フレーム
内符号化処理とフレーム間符号化処理とがある。フレー
ム内符号化処理は以下のように行なわれる。この処理が
行なわれるときは、スイッチ24,25は共にオフであ
る。入力端子11の映像信号は、DCT回路14で時間
軸領域から周波数領域に変換され、量子化回路15にお
いて量子化される。この量子化された信号は、可変長符
号化処理を受けた後、FIFO回路17を介して伝送路
へ出力される。量子化された信号は、逆量子化回路19
及び逆DCT回路20で元の信号に戻され、フレーム遅
延回路22で遅延される。したがって、フレーム内符号
化処理のときは、入力映像信号の情報がそのまま可変長
符号化されているのと等価である。このフレーム内処理
は、入力映像信号のシーン・チェンジ及び所定のブロッ
ク単位で適宜な周期で行なわれる。周期的フレーム内処
理に関して後述する。
【0007】次に、フレーム間符号化処理について説明
する。フレーム間符号化処理が実行されるときは、スイ
ッチ24,25が共にオンされる。このため、入力映像
信号と、その1フレーム前の映像信号との差分に相当す
る信号が減算回路12から得られる。この差分信号が、
DCT回路14に入力され、時間軸領域から周波数軸領
域に変換され、次に量子化回路15で量子化されること
になる。またフレーム遅延回路22には、差分信号と映
像信号とが加算回路21で加算されて入力されるから、
差分信号を作成する元となった入力映像信号を予測した
予測映像信号が作成されて入力されることになる。
【0008】図38には、高品位テレビジョン信号のビ
デオ信号が、上記のようにフレーム内処理とフレーム間
処理とを施され、伝送路上に送出された状態のライン信
号を示している。この信号は、伝送路の信号であり、コ
ントロール信号、音声信号、同期信号(SYNC)、シ
ステム制御信号、NMP等が多重された状態で示してい
る。図38(a)は、第1ラインの信号を示し、同図
(b)は、第2ライン以降の信号を示している。この映
像信号がフレーム内処理されているものであれば、逆変
換すれば正常な映像信号が得られる。しかし、フレーム
内符号化処理を施されている映像信号の場合は、この信
号を逆変換しても差分信号が再現されるだけである。し
たがって、この差分信号に、1フレーム前に再現してい
る映像信号(または予測映像信号)を加算することによ
って、正常な映像信号が再現できることになる。
【0009】上記のシステムによると、フレーム内処理
された信号は、全情報を可変長符号化しており、次のフ
レーム以降でフレーム間処理された信号は、差分情報を
伝送することになり、帯域圧縮を実現していることにな
る。
【0010】次に、上記の帯域圧縮システムで処理する
画素の集合の定義を説明する。すなわち、 ブロック:水平方向8画素、垂直方向8画素から構成さ
れる64画素の領域のことである。
【0011】スーパーブロック:輝度信号の水平方向4
ブロック、垂直方向2ブロックからなる領域のことであ
る。この領域に、色信号U,Vとしての1ブロックづつ
が含まれる。また、動き評価回路13から得られる画像
動きベクトルは、スーパーブロック単位で含まれる。
【0012】マクロブロック:水平方向の11のスーパ
ーブロックのことである。また、符号が伝送される際に
は、ブロックのDCT係数は、零係数の連続数と、非零
係数の振幅により決められた符号とに変換され、それら
が組になって伝送され、ブロックの最後にはエンド・オ
ブ・ブロック信号が付加されている。そして、スーパー
ブロック単位で行なわれた動き補正の動きベクトルは、
マクロブロック単位で付加されて伝送される。
【0013】図38に示した伝送信号について、以後、
特に関連ある事項について、さらに説明を加える。第1
ラインの同期(SYNC)信号は、デコーダにおいてフ
レームの同期信号を示しており、1フレームにつき1つ
の同期信号を用いてデコーダの全てのタイミング信号が
作りだされる。第1ラインのNMP信号は、この信号の
終りから次のフレームのマクロブロックの初めまでのビ
デオデータ数を示している。これは、フレーム内符号化
処理とフレーム間符号化処理とを適応的に切り換えて符
号を構成しているために、1フレームの符号量がフレー
ム毎に異なることになり、符号の位置が異なってくるた
めである。そこで、1フレームに相当する符号の位置を
NMP信号で示している。
【0014】また、使用者がチャンネルを変えた場合の
対策として、周期的フレーム内処理が行なわれる。すな
わち、この帯域圧縮システムでは、前述したように、水
平方向の11のスーパーブロックをマクロブロックと称
しており、1画面の水平方向には、44スーパーブロッ
クが存在している。つまり、1フレームには、水平方向
に4マクロブロック、垂直方向に60マクロブロックの
合計240マクロブロックが存在することになる。そし
て、この帯域圧縮システムでは、図39(a)〜(h)
及び図40(a)〜(c)に示すように、4つのマクロ
ブロック単位でそれぞれスーパーブロックの縦の一列毎
にリフレッシュが行なわれ、11フレーム周期で全ての
スーパーブロックがリフレッシュされる。すなわち、リ
フレッシュされたスーパーブロックを、図40(d)に
示すように、11フレーム分蓄積することにより全ての
領域においてフレーム内処理が行なわれることになる。
このため、例えばVTR(ビデオ・テープレコーダ)等
の通常再生時には、上記したフレーム内処理が11フレ
ーム周期で行なわれるため、問題なく再生画像を見るこ
とができる。
【0015】なお、上記マクロブロックの先頭には、ヘ
ッドデータが挿入されている。このヘッドデータには、
各スーパーブロックの動きベクトル、フィールド・フレ
ーム判定、PCM/DPCM判定及び量子化レベル等が
まとめて挿入されている。
【0016】ところで、上記した帯域圧縮システムは、
テレビジョン信号の帯域圧縮のためのエンコーダとして
用いられ、受信側ではそのデコーダが用いられる。ここ
で、上記の伝送信号をVTRに記録することを考える。
一般的なVTRは、1フィールドの映像信号を固定長符
号に変換し、一定量の情報量を発生させ、X本(Xは正
の整数)のトラックに記録する方式である。
【0017】一方、上記帯域圧縮システムで得られた伝
送信号をそのまま用いてVTRに記録再生しようとする
と、フレーム内処理及びフレーム間処理した符号にその
まま可変長符号を用いることになるため、周期的にフレ
ーム内処理した符号が記録される位置が固定されず、高
速再生時において、リフレッシュされないブロックが発
生することになる。
【0018】具体的に言えば、図41は、上記のように
可変長符号化された信号を磁気テープ26にヘリカル記
録した場合の、トラックパターンを示している。トラッ
クパターンT1 〜T11において、太線で示す部分がフレ
ームF1 〜F11の切り替わり位置を示している。フレー
ムF1 〜F11の切り替わり位置が揃っていないのは、可
変長符号により記録データが作成されているからであ
る。そして、この磁気テープ26は、VTRで通常再生
した場合には、全てのトラックパターンT1 〜T11が磁
気ヘッドにより順次スキャンされるため、その再生出力
をデコーダに通すことにより、何ら問題なく正常な映像
信号を再生することができる。すなわち、通常再生時に
は、磁気テープ26に記録された、フレーム内処理した
符号とフレーム間処理した符号とを全て再生することが
できるため、全ての符号を用いて画像を構成できるから
である。
【0019】しかしながら、VTRでは、例えば特殊再
生における倍速再生モード等のように、限られたトラッ
クのみを再生する場合がある。このとき、磁気ヘッド
は、トラックをジャンプして記録信号をピックアップす
ることになる。この場合、フレーム内符号化処理された
信号のトラックが次々と再生されれば問題ないが、フレ
ーム間符号化処理されたトラックが再生されると、差分
信号による画像しか得られないことになる。
【0020】図42は、2倍速再生を行なった場合の磁
気ヘッドのトレース軌跡X1 〜X11を示している。図4
2において、フレームF1 〜F24にそれぞれフレーム内
符号化処理された信号が分散されて記録されているた
め、画面内で再生されるフレーム内処理部分の位置は不
定となっている。2倍速再生時に再生することができる
フレーム内処理した信号を、図43(a)〜(h)及び
図44(a)〜(c)に示している。そして、これら1
1フレームを蓄積すると、図44(d)に示すように、
周期的にフレーム内処理を施した符号が存在していな
い、つまり、リフレッシュされたスーパーブロックが存
在しない部分があり、再生画像を構成することができな
い部分が生じることになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
帯域圧縮システムを備えたヘリカルスキャン方式の記録
再生装置では、倍速再生等の高速再生が困難になるとい
う問題を有している。
【0022】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、高速再生時に良好な再生画像を容易に得
ることができる極めて良好な帯域圧縮信号処理装置を提
供することを目的とする。また、高品位TVなどの広帯
域な信号を長時間記録できる装置を提供することを目的
とする。
【0023】従来例の問題点は、シーンに応じて発生し
たフレーム内処理が、強制的にフレーム内処理を施した
リフレッシュ期間(リフレッシュから次のリフレッシュ
までの期間)に生じた場合、発生符号量が増加してしま
うという問題点が生じることにある。
【0024】この発明の目的は、画像の内容に応じてフ
レーム内処理が発生した場合に、リフレッシュをさらに
行なうことにより、符号化効率が低下することをさける
ことにある。更に、画像の内容に応じて、フレーム内処
理が発生した場合に、その領域にリフレッシュを施さな
い場合、記録再生装置においては高速再生ができないと
いう問題点が生じる。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明においては、次の技術的手段を採用した。フ
レーム内/間決定回路において、fフレームのリフレッ
シュインターバルを設定し、該fフレームのリフレッシ
ュインターバル内で、画像の内容に応じてフレーム内処
理が発生しなかった領域にのみ強制的にフレーム内処理
を施す画像リフレッシュ手段を備え、該画像リフレッシ
ュを施した画像リフレッシュブロック及び画像の内容に
応じてフレーム内処理が生じた領域のブロックを記録再
生装置の高速再生時に再生する領域に配置する。
【0026】
【作用】上記構成によれば、画像内容に応じて生じたフ
レーム内処理後はリフレッシュが施されなくなり、リフ
レッシュによる符号化効率の低下をさけることができ、
高画質化が図れる。また、記録再生装置において高速再
生が実現できる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して詳細に説明する(なお、新規な構成は、ブロック
図において2重枠で示すものとする)。 1.基本構成 図1はこの発明における基本構成を示す図である。映像
入力端子27,28,29には、高品位TVなどの輝度
信号Y、色信号U,Vを入力する。これらの信号には必
要な前処理を施した後に、ブロック化回路30で2章で
後述する画素構成のブロックを構成し、入力端子11に
入力する。入力端子11に入力された映像信号は、減算
回路12と動き評価回路13とにそれぞれ供給される。
この減算回路12では、後述する減算処理が行なわれ、
その出力は、DCT(離散コサイン変換)回路14に入
力される。DCT回路14は、水平方向8画素、垂直方
向8画素を単位ブロック(8×8画素=64画素)とし
て取り込み、画素配列を時間軸領域から周波数領域へ変
換した係数を出力する。そして、各係数は、量子化回路
15で量子化される。この場合、量子化回路15は、1
0種類あるいは32種類の量子化テーブルを持ってお
り、選択された量子化テーブルに基づいて個々の係数が
量子化される。なお、量子化回路15において、量子化
テーブルを備えているのは、情報の発生量と送出量とが
一定の範囲以内に収まるようにするためである。
【0028】そして、量子化回路15から出力された係
数データは、単位ブロック毎に低域より高域へジグザク
・スキャンされて取り出された後、可変長符号化回路1
6に入力されて、零係数の続く数(ラン・レングス)と
非零係数とを1組にして可変長符号化される。なお、符
号器は、ハフマン符号等の発生頻度により符号長の異な
る可変長符号器である。そして、可変長符号化されたデ
ータは、FIFO(ファースト・イン・ファースト・ア
ウト)回路17に入力されて規定の速度で読み出された
後、出力端子18を介して図示しない次段のマルチプレ
クサー[制御信号、音声データ、同期データ(SYN
C)、後述するNMP等を多重する]に供給され、伝送
路へ送出される。FIFO回路17は、可変長符号化回
路16の出力が可変レートであり、伝送路のレートが固
定レートであるため、この発生符号量と送出符号量の違
いを吸収するバッファの役目をしている。
【0029】また、量子化回路15の出力は、逆量子化
回路19に入力されて逆量子化される。さらに、この逆
量子化回路19の出力は、逆DCT回路20に入力され
て元の信号に戻される。この信号は、加算回路21を介
してフレーム遅延回路22に入力される。フレーム遅延
回路22の出力は、動き補償回路23と前記動き評価回
路13とにそれぞれ供給されている。動き評価回路13
は、入力端子11からの入力信号とフレーム遅延回路2
2の出力信号とを比較し、画像の全体的な動きを検出し
て、動き補償回路23から出力される信号の位相位置を
制御する。静止画の場合は、原画像と1フレーム前の画
像とが一致するように補償される。動き補償回路23の
出力は、スイッチ24を介して減算回路12に供給され
るとともに、スイッチ25を介して加算回路21からフ
レーム遅延回路22に帰還することもできる。
【0030】次に、上記したシステムの基本的な動作を
説明する。 2.画素構成 入力端子11に入力する信号は、1画面内の有効画素を
複数個集めて、ブロック、スーパーブロック、マクロブ
ロックを構成している。なお、この構成は、DigiCipher
の例を基本にしているが、MPEGやDSC-HDTV:Zenith+AT
T の方式などで用いているブロック構成を用いても良い
ことは言うまでもない。
【0031】図2を用いて、ブロック構成の定義を説明
する。
【0032】ブロック:水平方向8画素、垂直方向8画
素から構成される64画素の領域のことである(図2
(d)参照)。
【0033】スーパーブロック:輝度信号の水平方向4
ブロック、垂直方向2ブロックからなる領域のことであ
る。この領域に、色信号U,Vとしての1ブロックづつ
が含まれる。また、動き評価回路13から得られる画像
動きベクトルは、スーパーブロック単位で設定できる
(図2(c)参照)。
【0034】マクロブロック:水平方向の11のスーパ
ーブロックのことである。また、符号が伝送される際に
は、ブロックのDCT係数は、零係数の連続数と、非零
係数の振幅により決められた符号とに変換され、それら
が組になって伝送され、ブロックの最後にはエンド・オ
ブ・ブロック信号が付加されている。そして、スーパー
ブロック単位で行なわれた動き補正の動きベクトルは、
マクロブロック単位でオーバーヘッドデータとして付加
されて伝送される(図2(b)参照)。
【0035】すなわち、この帯域圧縮システムでは、前
述したように、水平方向11のスーパーブロックをマク
ロブロックと称しており、1画面の水平方向には、44
スーパーブロックが存在している。つまり、1フレーム
には、水平方向に4マクロブロック、垂直方向に60マ
クロブロックの合計240マクロブロックが存在するこ
とになる。そして、この帯域圧縮システムでは、図3
(a)〜(h)及び図4(a)〜(c)に示すように、
4つのマクロブロック単位でそれぞれスーパーブロック
の縦の一列毎にリフレッシュが行なわれ、11フレーム
周期で全てのスーパーブロックがリフレッシュされる。
すなわち、リフレッシュされたスーパーブロックを、図
4(d)に示すように、11フレーム分蓄積することに
より全ての領域においてフレーム内処理が行なわれるこ
とになる。
【0036】1画面:1050本の走査線からなり、イ
ンターレースになっている。有効画素は、水平方向14
08画素、垂直方向960画素からなっている。1画面
の映像信号を4つのプロセッサで処理している(図2
(a)参照)。
【0037】図5に1画面と、スーパーブロックアドレ
ス(以下S.B.A=Super BlockAddress と略す)と
の関係を示す。水平方向に44スーパーブロック、垂直
方向に60スーパーブロックが存在する。そこで、1画
面内には2640個のスーパーブロックが存在する。こ
のそれぞれのスーパーブロックにアドレスS.B.Aを
割り当てる。水平方向のスーパーブロックアドレスを
x、垂直方向のそれをyとすると、S.B.A=60・
x+yの関係がある。 3.フレーム内/フレーム間符号化 このシステムの基本動作として第1に、フレーム内符号
化処理とフレーム間符号化処理とがある。フレーム内符
号化処理は以下のように行なわれる。この処理が行なわ
れるときは、スイッチ24,25は共にオフである。入
力端子11の映像信号は、DCT回路14で時間軸領域
から周波数領域に変換され、量子化回路15において量
子化される。この量子化された信号は、可変長符号化処
理を受けた後、FIFO回路17を介して伝送路へ出力
される。量子化された信号は、逆量子化回路19及び逆
DCT回路20で元の信号に戻され、フレーム遅延回路
22で遅延される。したがって、フレーム内符号化処理
のときは、入力映像信号の情報がそのまま可変長符号化
されているのと等価である。このフレーム内処理は、入
力映像信号のシーン・チェンジ及び所定のブロック単位
で適宜な周期で行なわれる。周期的フレーム内処理に関
しては後述する。
【0038】次に、フレーム間符号化処理について説明
する。フレーム間符号化処理が実行されるときは、スイ
ッチ24,25が共にオンされる。このため、入力映像
信号と、その1フレーム前の映像信号との差分に相当す
る信号が減算回路12から得られる。この差分信号が、
DCT回路14に入力され、時間軸領域から周波数軸領
域に変換され、次に量子化回路15で量子化されること
になる。またフレーム遅延回路22には、差分信号と映
像信号とが加算回路21で加算されて入力されるから、
差分信号を作成する元となった入力映像信号を予測した
予測映像信号が作成されて入力されることになる。一般
的にフレーム内処理した画像の発生符号量は、フレーム
間処理した画像の発生符号量より多くなっている。 4.フレーム内/フレーム間切り換え処理 4.1 画像適応フレーム内処理 このフレーム内符号化処理とフレーム間符号化処理の切
り換えは、フレーム内/間決定回路31により制御す
る。この制御方法は2種類ある。まず第1の手法は、入
力映像信号の内容に応じ、フレーム間の相関がある信号
は、フレーム間処理を施し、フレーム間の相関のない信
号に対しては、フレーム内処理を施す手法である。シー
ン・チェンジなどが生じた場合はフレーム内処理が施さ
れる。フレーム内/間決定回路31では、入力端子11
からの現フレームの信号と動き補償回路23の出力の予
測信号との予測誤差エネルギーと、現信号のエネルギー
を比較する。
【0039】図6において、端子11,32,33,3
4,35は図1の端子11,32,33,34,35と
同一である。端子11には現信号を入力する。この現信
号をエネルギー比較回路36に入力するとともに、減算
回路37に入力する。端子33には動き補償回路23の
出力の予測信号を入力し、減算回路37で現信号と予測
信号の差である予測誤差を求める。現信号は現信号エネ
ルギー算出回路36aで求め、予測誤差は予測誤差エネ
ルギー算出回路36bで求めエネルギーを比較する。現
信号および予測誤差のエネルギー算出式の例は次のとお
りである。
【0040】
【数1】 図7はエネルギー比較回路36におけるフレーム内/間
判別方法の例を示している。同図において横軸は、現信
号のエネルギー、縦軸は予測誤差のエネルギーを示して
いる。また、原点0からななめに引いた実線は、予測誤
差のエネルギーと、現信号のエネルギーが等しい場合を
示している。この実線より下の領域は、予測誤差のエネ
ルギーの方が小さいため、フレーム間処理を施す。ま
た、実線より上は現信号のエネルギーの方が小さいため
フレーム内処理を施す。エネルギー比較回路36の出力
は、入力信号に適応したフレーム内/間判別信号を出力
し、加算回路38で合成し、端子34より出力する。
【0041】4.2 強制フレーム内処理(リフレッシ
ュ) 第2の手法は、映像信号の相関とはかかわりなく強制的
にフレーム内処理を行なう手法である。この場合、周期
的に画面の所定領域にフレーム内処理を施す。この強制
的フレーム内処理を行なう目的は2つある。使用者がチ
ャネルを変更した場合に、一定時間以内に画像を認識で
きるようにするために必要である。VTRやディスクな
どの記録メディアにおいて、特殊再生が実現できるよう
にするためである。この強制的にフレーム内処理を施す
ことをリフレッシュと呼ぶ。また、所定の領域がリフレ
ッシュされるのに必要な時間をリフレッシュタイムと名
づける。このリフレッシュタイミング発生回路39は、
図6に示すように、端子32より同期信号を入力し、こ
の同期信号と同期して所定の周期でフレーム内選択信号
を発生させる。この信号とエネルギー比較回路36のフ
レーム内/間判別信号を加算回路38で加算し、フレー
ム内/間切り換え信号を端子34から出力する。 5.リフレッシュ 次の各方式のリフレッシュに関して詳しく説明する。
【0042】5.1 DigiCipher(商標)リフレッシュ DigiCipherでは、前述したように、水平方向の11のス
ーパーブロックをマクロブロックと称しており、1画面
の水平方向には、44スーパーブロックが存在してい
る。つまり、1フレームには、水平方向に4マクロブロ
ック、垂直方向に60マクロブロックの合計240マク
ロブロックが存在することになる。そして、この帯域圧
縮システムでは、図3(a)〜(h)及び図4(a)〜
(c)に示すように、4つのマクロブロック単位でそれ
ぞれスーパーブロックの縦の一列毎にリフレッシュが行
なわれ、11フレーム周期で全てのスーパーブロックが
リフレッシュされる。すなわち、リフレッシュされたス
ーパーブロックを、図4(d)に示すように、11フレ
ーム分蓄積することにより全ての領域においてフレーム
内処理が行なわれることになる。このリフレッシュのメ
リットは、各フレーム当りに均等にリフレッシュが行な
われるため、レートバッファの容量が小さくて良いとい
う利点がある。
【0043】このDigiCipherのリフレッシュを図5に示
したスーパーブロックアドレスを用いて表わすと図8の
ようになる。同図において縦軸はスーパーブロックアド
レス、横軸はフレーム番号を示し、黒くぬりつぶした部
分がフレーム内処理した部分を示している。同図では、
リフレッシュブロックのみを示した。同図においてはフ
レーム番号F0 〜F10の11フレームで一画面の全ての
スーパーブロックでリフレッシュが施される。4つのプ
ロセッサで同一の処理をしているため、図8の1つのプ
ロセッサ当りのリフレッシュ動作を用いて、DigiCipher
のリフレッシュに関して、図9を用いて説明する。
【0044】すなわち、S.B.アドレス=0〜659
の部分に関して説明する。図9(a)においては、リフ
レッシュおよび画像適応フレーム内処理を施した部分を
黒ぬりで示している。例えば、F0 ではシーン・チェン
ジが発生したことを想定して、S.B.アドレス0〜5
69の全ての領域にフレーム内処理が施されている。ま
た、F14では、S.B.アドレス0〜59の領域でフレ
ーム内処理が施されている。
【0045】図9(b)にDigiCipherのリフレッシュ時
間を示す。1フレーム当り一部の領域をリフレッシュし
ていき、11フレーム期間でリフレッシュが完結するた
め11フレームがリフレッシュ時間となる。また、この
リフレッシュはどの11フレーム期間をとっても1画面
のリフレッシュが完結する。すなわち、F0 〜F10の1
1フレーム期間でもF1 〜F11の11フレーム期間でも
リフレッシュが完結する。
【0046】図9(c)に示したように、最小アクイジ
ションタイムは、1フレーム期間であり、シーン・チェ
ンジが発生した時にイニシャライズが始まった時に得ら
れる。また、図9(d)の最大アクイジションタイム
は、画像適応フレーム内処理が全く発生しない場合であ
り、11フレーム期間となる。VCRに記録し、リフレ
ッシュブロックのみを用いて、高速再生を実現する場合
には、各リフレッシュブロックアドレスにおいて、図9
(e)に示したように、時間的にずれた11フレーム期
間がVCRの記録インターバルとなる。
【0047】5.2 MPEGのリフレッシュ まず、MPEGで用いられているリフレッシュに関し
て、図10を用いて説明する。MPEGでは、フレーム
単位でリフレッシュが行なわれる。このリフレッシュを
行なったフレームはIピクチャと呼ばれる。このIピク
チャの周期すなわち、リフレッシュ周期は、フレーム単
位に設定され、12,15,……フレームなどが選ばれ
る。この様子を図10を用いて説明する。なお、説明を
簡単にするため走査線が1050の場合についてのみ説
明するが、他のブロック構成でも良いことは言うまでも
ない。
【0048】図10(a)において、縦軸は、スーパー
ブロックアドレスを示している。このスーパーブロック
アドレスは、図2で定義したスーパーブロックアドレス
に対応している。また、横軸はフレーム番号を示してい
る。また、黒くぬりつぶした部分は、フレーム内処理を
施した部分を示している。ここでフレーム番号0,1
2,24,36,……は周期的に挿入したフレーム内処
理画像を示し、フレーム番号13,15,17,19,
21,23に示した黒ぬりの部分は画像適応フレーム内
処理を施した部分を示す。
【0049】この例では、リフレッシュ時間は、図10
(b)に示したように12フレームである。使用者がチ
ャンネルを変えたイニシャライズの際に、1画面の画像
を得るためには、フレーム内処理が1画面全ての領域に
施されなければならない。そこでこの時間を次の様に定
義する。
【0050】アクイジションタイム:1画面全ての領域
にフレーム内処理が施されるまでに関する時間。
【0051】このアクイジションタイムは使用者がチャ
ンネルを変えるタイミングにも依存する。図10(c)
に最小アクイジションタイムを示す。最小アクイジショ
ンタイムはイニシャライズのスタートとリフレッシュま
たはシーン・チェンジが同時に起きた時であり、1フレ
ーム期間で1画面の画像が得られる。図10(d)に最
大アクイジションタイムを示す。最大アクイジションタ
イムは、リフレッシュを終了した直後に、イニシャライ
ズがスタートした場合である。この場合、12フレーム
期間で1画面の画像が得られる。
【0052】次にこの場合にVTRなどの記録メディア
での特殊再生を周期的なフレーム内処理であるリフレッ
シュブロックで実現しようとした場合を考える。12フ
レーム周期のリフレッシュを基本としているため、VT
Rのリフレッシュブロックの記録インターバルは図10
(e)に示すように12フレームとなる。 6.画像適応リフレッシュ(画像適応全画面リフレッシ
ュ) 画像の内容が変化した場合、たとえば、シーン・チェン
ジなどが発生した場合には、画像適応フレーム内処理が
施される。フレーム間処理した符号量に比べ、フレーム
内処理した符号量は大きい。そこで、リフレッシュイン
ターバル(周期的に挿入したフレーム内処理の期間)に
画像適応フレーム内処理が発生した場合には、発生符号
量が増加する。実際には、レートバッファを用いること
により発生符号量を一定にする制御がかかるため、リフ
レッシュインターバルに画像適応フレーム内処理が発生
した場合には、画質の劣化が生じることになる。この画
質の低下を防ぐ手法としてこの発明の画像適応リフレッ
シュが考えられる。この手法は、リフレッシュインター
バル内に、画像適応フレーム内処理が生じた場合には、
その領域には強制的なリフレッシュを行なわない手法で
ある。また、リフレッシュインターバル内に画像適応フ
レーム内処理が生じない場合には、その領域は所定のフ
レームで強制的なリフレッシュを行なう。
【0053】図11に示したように、画像適応リフレッ
シュを実現するために、フレーム内/間決定回路31に
新たに、フレーム内判別履歴記憶回路40と間引き回路
41を用いる。フレーム内判別履歴記憶回路40は、エ
ネルギー比較回路36の出力のリフレッシュインターバ
ルに生じた画像適応フレーム内処理の発生フレームと画
面上の位置を記憶する。これにより、リフレッシュを行
なう際に、強制的フレーム内処理を施さない領域を決定
し、間引き回路41に入力する。間引き回路41では、
リフレッシュインターバルで画像適応フレーム内処理が
発生しなかった領域のみ周期的フレーム内処理を施すよ
うに、周期的リフレッシュタイミング信号発生回路39
の出力信号を間引く。間引き回路41の出力信号と、エ
ネルギー比較回路36の出力信号を加算回路38で合成
し、端子34から出力する。これにより、画像適応フレ
ーム内処理がリフレッシュインターバルで施された領域
は除き、リフレッシュが実現される。
【0054】6.1 画像適応MPEGリフレッシュ MPEGに画像適応リフレッシュを施した場合を図12
を用いて説明する。MPEGでは図12(a)に示す様
に1フレーム単位でリフレッシュを行なっている。ここ
では、一例として、f=12フレーム単位でリフレッシ
ュが行なわれるものとする。12フレームでリフレッシ
ュが行なわれるため、リフレッシュインターバルを図1
2(b)に示したように設定する。リフレッシュインタ
ーバルにフレーム番号F0 〜F11を割り当てたとする。
フレーム内判別履歴記憶回路40では、リフレッシュイ
ンターバル内のフレーム番号F0 〜F10の11フレーム
(f−1=12−1=11)における画像適応フレーム
内処理が行なわれた領域を記憶する(また、必要に応じ
て、画像適応フレーム内処理が行なわれたフレーム番号
も記憶する)。
【0055】フレーム番号F0 〜F10で、画像適応フレ
ーム内処理が発生しなかった領域にのみ、リフレッシュ
インターバルの最後のフレームF11で強制リフレッシュ
を行なう。例えば、図12(a)において、S.B.ア
ドレス0〜239の領域は、フレーム番号F0 で画像適
応リフレッシュが行なわれる。そこでF11では強制リフ
レッシュを行なわない。また、S.B.アドレス240
〜479では、フレーム番号F0 〜F10でリフレッシュ
が行なわれていないため、F11で強制リフレッシュを行
なう。このようにした場合は、リフレッシュインターバ
ル期間内で完結してリフレッシュが実行される。また、
画像適応フレーム内処理とリフレッシュが重複すること
がないため、リフレッシュによる画質劣化を防ぐことが
できる。
【0056】上記動作を実現する回路の一例を図11を
用いて説明する。周期的リフレッシュタイミング発生回
路39では、12フレーム毎にフレーム番号F11でリフ
レッシュを行なう信号を発生し、間引き回路41に入力
する。また、フレーム内判別履歴記憶回路40で、記録
されたフレーム内処理を施した領域情報を間引き回路4
1に入力する。間引き回路41では、フレーム番号F11
でリフレッシュを行なう際にリフレッシュインターバル
でフレーム内処理を施した領域を除いて、リフレッシュ
を施す信号を発生する。間引き回路41とエネルギー比
較回路36の出力信号は、加算回路38で加算して出力
する。また、必要に応じて画像適応フレーム内処理を施
したフレーム番号も合わせて出力する。画像適応MPE
Gリフレッシュの最小アクイジションタイムは、イニシ
ャライズスタートと1画面フレーム内処理が一致した時
に発生し、1フレーム期間となる(図12(c)参
照)。
【0057】1画面フレーム内処理が施されるのは次の
場合である。
【0058】1.1画面の全領域でシーン・チェンジが
発生した場合 2.リフレッシュインターバルのF0 〜F10にフレーム
内処理が全く発生せず、F11にのみフレーム内処理が発
生する場合である。
【0059】静止画が続く場合はF11にのみフレーム内
処理が発生する。
【0060】次に最大アクイジションタイムは、静止画
が続く場合は12フレームとなり、従来のMPEGのリ
フレッシュタイムと同一である。また、シーン・チェン
ジのフレーム内処理がF0 で発生し、イニシャライズを
1 から始めた場合、最大アクイジションタイムは23
フレームとなる(図12(d)参照)。リフレッシュ周
期fと最大アクイジションタイムTaqは次の関係にあ
る。
【0061】 Taq=2×f−1 =2×12−1 =23 VCRなどの蓄積メディアでは、リフレッシュインター
バル期間でフレーム内処理した信号を蓄積し、テープ上
に所定の位置に記録することにより高速再生が実現でき
る。
【0062】6.2 画像適応DigiCipherリフレッシュ
(:画像適応一部領域リフレッシュ) 次に図13に示した画像適応DigiCipherリフレッシュに
関して説明する。この手法は、図13(a)に示すよう
に小さな領域に分割し、2リフレッシュを行ない、か
つ、小領域においてリフレッシュインターバルで、画像
適応フレーム内処理が生じた時は、その領域は強制的な
リフレッシュを行なわない手法である。
【0063】図13(e)に示したように、リフレッシ
ュの各小領域にリフレッシュインターバルを設定する。
リフレッシュインターバル期間は11フレーム期間に設
定している。また、小領域間では、1フレーム毎にずれ
たタイミングでリフレッシュインターバルを設定する。
そして、このリフレッシュインターバル内では、必ず一
度はリフレッシュが行なわれるようにする。例えば、
S.B.アドレス0〜59の領域では、図13(b)に
示したようにリフレッシュインターバルを設定する。ま
た、リフレッシュインターバル内のフレーム番号F0
10と設定する。S.B.アドレス0〜59の領域では
2 に画像適応フレーム内処理が行なわれているため、
10では強制リフレッシュを行なわない。また、S.
B.アドレス60〜119の領域ではF0 〜F9 に画像
適応フレーム内処理が発生していないためF10で強制リ
フレッシュを行なっている。
【0064】この動作を実現する回路は、図11と同様
である。周期的リフレッシュタイミング発生回路39
は、図13(e)に示した各小領域ごとに、リフレッシ
ュインターバルを設定し、11フレーム毎にフレーム番
号F10でリフレッシュを行なう信号を発生する。また、
フレーム内判別履歴回路40は、各小領域ごとにリフレ
ッシュインターバルにおけるフレーム内処理した領域を
記憶する。この記憶した領域を間引き回路41に入力す
る。間引き回路41では、リフレッシュインターバル内
で画像適応フレーム内処理を施した領域を除き、リフレ
ッシュインターバルのフレーム番号F10でリフレッシュ
を施す領域のみリフレッシュ指示信号を出力する。ま
た、間引き回路41とエネルギー比較回路36の出力信
号を加算回路38で加算して出力する。また、必要に応
じて、画像適応フレーム内処理を施したフレーム番号も
合わせて出力する。この場合の最小アクイジションタイ
ムは1フレームの映像信号期間でシーン・チェンジが生
じた場合であり、1フレーム期間である。図13(a)
で言えば0番のフレームの場合である。また、最大アク
イジションタイムはシーン・チェンジ直後から受像機の
イニシャライズが始まった場合であり21フレーム期間
となる。図13(a)で言えば、1番のフレームからイ
ニシャライズが始まり、それ以降、画像適応フレーム内
処理が全く行なわれず、11番〜21番のフレームで、
リフレッシュが行なわれた場合である。
【0065】最大アクイジションタイムTaq.maxはリフ
レッシュ周期fに対し次の式で決定する。
【0066】 Taq.max=2×f−1 =2×11−1 =21 また、静止画が続く場合は、強制的リフレッシュ期間が
最大アクイジションタイムとなるため、11フレーム期
間となる。また、VCRなどの蓄積メディアでは、リフ
レッシュの各領域ごとにリフレッシュインターバル期間
でフレーム内処理した信号を蓄積し、所定位置に記録す
ることにより高速再生が実現できる。 9.高速再生必要条件 次に高速再生に必要となる条件を画像適応DigiCipherリ
フレッシュを用いた場合について説明する。
【0067】9.1 リフレッシュブロック符号入れ替
え 先ず、最も簡単な場合の実施例を述べる。
【0068】画像適応DigiCipherリフレッシュでは11
フレームのリフレッシュインターバルで1画面2640
個の各リフレッシュ領域にフレーム内符号化処理が施さ
れるため、1画面内の領域数a=2640個の各リフレ
ッシュ領域R0 〜R10においてリフレッシュは、f=1
1フレームである。リフレッシュ領域R0 〜R10に関し
て、図14,図15を用いて簡単に説明する。図14,
図15の黒ぬりの部分は、11フレームのリフレッシュ
インターバル期間でリフレッシュが施される領域を示し
ている。図13(e)に示した様に各リフレッシュ領域
0 〜R10ごとにリフレッシュインターバルの時間を設
定してある。次に1本のトラックを2分割し、1フレー
ム分の平均映像符号を1トラックに記録する場合を説明
するため、1トラックの分割数d=2個、1フレーム分
の平均映像符号を記録するトラック数c=1本とする。
すなわち、記録媒体領域数d×c×f=2×1×11=
22個となる。リフレッシュブロックの画面領域と記録
媒体領域との対応は、1:1に対応づけた場合に関して
述べる。1つの記録媒体領域に入る画面の領域数e=a
/d×c×f=2640/2×1×11=120個とな
り、e=120個づつをd×c×f=22個の領域に対
応付ける場合を述べる。
【0069】また、図16には、このシステムの動作タ
イミングを示している。
【0070】図1に関して説明する。入力端子32に
は、入力映像信号の同期信号が供給される。この同期信
号は、同期信号検出回路42に入力されて検出される。
同期信号検出回路42は、同期信号に同期した同期パル
スを出力端子43より発生してトラック形成信号発生回
路44に供給している。
【0071】図16(a)は、入力映像信号を示してお
り、Yは輝度信号、U,Vは色信号を示し、枠内に記入
してある数字はフレームの番号を示している。図16
(b)は、同期信号検出回路42から得られる出力端子
43の同期パルスを示し、図16(a)に示した入力映
像信号のフレームの切り替わり点に同期して発生されて
いる。図16(c)は、トラック形成信号発生回路44
から得られるトラック形成信号を示している。このトラ
ック形成信号に付しているA,Bは、回転ドラム45の
Aヘッド及びBヘッドがそれぞれ交互にトラックを形成
する期間を指定している。Aヘッド及びBヘッドは、図
1に示すように、回転ドラム45に180°対向した位
置に取り付けられている。この実施例では、図16
(b)に示す同期パルスの発生タイミングと、図16
(c)に示すトラック形成信号の切り替わりタイミング
とが同期している。図16(d)は、Aヘッド及びBヘ
ッドにより形成されるトラックを示し、枠内に記入して
ある数字はトラックの番号を示している。
【0072】そして、トラック形成信号発生回路44か
ら出力されるトラック形成信号は、トラック形成制御回
路46に供給される。このトラック形成制御回路46
は、回転ドラム45の回転位相を制御する。また、同期
信号検出回路42の同期パルスを符号入れ替え回路47
に入力することでAヘッド及びBヘッドへの記録信号供
給タイミングを制御している。
【0073】次に、VTRの高速再生を可能とするため
に、この実施例で用いた符号入れ替え方法について説明
する。まず、入力端子27,28,29に供給された輝
度信号Yおよび色信号U,Vを、ブロック化回路30で
結合させたものが、入力端子11より入力映像信号とし
て減算回路12や動き評価回路13に供給されており、
可変長符号回路16から帯域圧縮符号化されたビデオ符
号が出力されている。ここで、図37に示した従来の帯
域圧縮システムでは、映像信号を可変長符号化してお
り、図16(i)に示すように、ビデオ符号のフレーム
の切り替わり点はフレームによって異なっている。図1
6(h)に示したNMP信号は、このビデオ信号のフレ
ームの切り替わり点を示している。従来では、1フレー
ムに2640個のスーパーブロックが存在しており、こ
の2640個のスーパーブロックが図16(h)のNM
P信号で示した1フレーム期間内に入っている。
【0074】次に画像適応リフレッシュブロックに関し
て詳しく説明する。図14,図15に画像適応リフレッ
シュブロック領域を示す。図中黒くぬりつぶした部分は
リフレッシュインターバル期間でリフレッシュが施され
る領域R0 〜R10を示している。
【0075】図13(a),(e)に示した様にリフレ
ッシュインターバルは領域R0 〜R10全て11フレーム
であるが、リフレッシュインターバルの設定時間は、画
像適応領域ごとに異なっている。例えば、図14(a)
に示した画像適応リフレッシュブロックR0 は、図13
(a)の横軸に示したフレーム12〜22の11フレー
ムがリフレッシュインターバルになっている。また、図
14(b)に示した画像適応リフレッシュブロックR1
は図13(a)の横軸のフレーム13〜23の11フレ
ームがリフレッシュインターバルになっている。
【0076】ここで、リフレッシュインターバル内で画
像適応リフレッシュ処理を行なうスーパーブロックを画
像適応リフレッシュブロックと称し、画像適応リフレッ
シュ処理を行なわなかったスーパーブロックを非リフレ
ッシュブロックと称することにする。
【0077】ここで、言葉の定義として、 画像適応リフレッシュブロック:リフレッシュインター
バルにおいて、フレーム内処理を施したブロックを示
す。リフレッシュインターバルに画像適応フレーム内処
理が存在しない時には強制的にフレーム内処理を行なっ
たスーパーブロックを画像適応リフレッシュブロックと
称する。また、リフレッシュインターバルに画像適応フ
レーム内処理が存在した時には、このスーパーブロック
が画像適応リフレッシュブロックとなる。
【0078】更に、リフレッシュインターバルに画像適
応フレーム内処理が2つ以上存在した時には、時間的に
後方の画像適応フレーム内処理したスーパーブロックを
画像適応リフレッシュブロックとする。
【0079】非リフレッシュブロック:上述した画像適
応リフレッシュブロック以外のスーパーブロックであ
る。
【0080】ここで、1リフレッシュインターバル期間
のリフレッシュ領域にはリフレッシュブロックは240
個(=2640÷11)存在している。そこで、画像適
応リフレッシュでは、図16(h)に示す1フレーム期
間に同図(g)に示すように平均240個のリフレッシ
ュブロックが存在する。そして、画像適応リフレッシュ
の信号をそのままVTRで記録すると、リフレッシュブ
ロックの位置が定まらなくなり、前述したように高速再
生ができなくなる。
【0081】図17(a),(b)は、リフレッシュイ
ンターバルF0 〜F10まで蓄積した際のリフレッシュ領
域R5 を示している。同図において、G5 ,G6 で示し
た部分が画像適応リフレッシュブロックを示し、H5
6 で示した部分が非リフレッシュブロックを示してい
る。そして、以後、リフレッシュインターバルF0 〜F
10まで蓄積した際のリフレッシュ領域Rn に対応する画
像適応リフレッシュブロックをGn とし、フレーム番
号、非リフレッシュブロック番号の間において、フレー
ム番号Fn (nは整数)のフレームの非リフレッシュブ
ロック番号をHnとする。
【0082】この発明では、画像適応リフレッシュブロ
ックと非リフレッシュブロックとのトラック上の配置を
異なったものにしている。
【0083】この実施例では、1トラックを2分割して
記録する場合を示している。1トラックを2分割した場
合、高速再生としては2倍速まで再生が可能となる。3
倍以上の高速再生時には、リフレッシュブロックをすべ
て再生できなくなるため、図44(d)で示した図と同
様に、画像を構成できない領域が発生することになる。
もし、VTRの仕様として、20倍速の高速再生を実現
したい場合には、1トラックを20分割すればよい。さ
らに、速い高速再生を実現したい場合には、リフレッシ
ュブロックをトラック上に等間隔に配置すればよい。
【0084】図16(e)は、1トラックを2分割する
タイミングパルスを示しており、同図(b),(c)に
示した1トラック期間をほぼ等分に2分割している。そ
して、この分割された1期間をセクタと称する。つま
り、言葉の定義として、 セクタ:1トラック期間をほぼ等分にd(この場合2)
分割した期間をいう。
【0085】この実施例においては、図16(f)に示
すように1セクタに120個の画像適応リフレッシュブ
ロックを入れている。このようにすれば、1トラックは
2セクタからなるため、1トラックで240個の画像適
応リフレッシュブロックが挿入されることになり、映像
信号の1フレームの平均画像適応リフレッシュブロック
数と一致している。つまり、1セクタに入る画像適応リ
フレッシュブロック数eは、周期的にフレーム内処理が
行なわれるスーパーブロック数をbとし、b個のフレー
ム内処理信号をc本のトラックに記録したとすると、e
=b/c×d(この場合240/1×2×120)とな
っている。
【0086】以上のような符号入れ替えを行なうことに
よって、1セクタ期間に均等数の画像適応リフレッシュ
ブロックが存在するように配置することができる。
【0087】図18はトラックパターンを示している。
すなわち、磁気テープ26上におけるトラックT1 〜T
11の枠内に記入したG1 〜G11は、前述した画像適応リ
フレッシュブロック番号Gn に対応する。この画像適応
リフレッシュブロックとトラックTn との関係は、トラ
ックTn 内に番号Gn の画像適応リフレッシュブロック
が記録されるという関係になっている。また、トラック
1 〜T11の枠内に記入したH1 〜H11は、前述した非
リフレッシュブロック番号Hn に対応する。この非リフ
レッシュブロックの切り替わり点は、トラックT1 〜T
11の枠内に示した太線の部分となっている。
【0088】図18のトラック48にセクタとトラック
との関係を示している。トラック48は2分割されd=
2個のセクタに分割される。この1つのセクタには、e
=120個づつの画像適応リフレッシュブロックが配置
されている。非リフレッシュブロックは、画像適応リフ
レッシュブロックを配置した間に入れる。ここで、トラ
ックT5 ,T6 を例にとって詳しく説明すると、トラッ
クT5 にフレームF5の画像適応リフレッシュブロック
5 を記録する。また、トラックT6 にはフレームF6
の画像適応リフレッシュブロックG6 を記録する。この
画像適応リフレッシュブロックを配置した空き部分に非
リフレッシュブロックを記録する。トラックT5 には非
リフレッシュブロックH5 ,H6 を記録し、トラックT
6 には非リフレッシュブロックH6 ,H7 を記録する。
【0089】以上のような記録形態を実現するために、
再び図1において、可変長符号化回路16から得られる
帯域圧縮符号化されたビデオ符号は、符号入れ替え回路
47に供給される。また、画像適応リフレッシュタイミ
ング発生回路39は、前述した画像適応リフレッシュブ
ロックの符号位置信号を出力端子35から発生するもの
で、この符号位置信号は符号入れ替え回路47に供給さ
れる。この符号入れ替え回路47は、可変長符号を同期
パターンと画像適応リフレッシュブロックの符号位置信
号とに基づいて、画像適応リフレッシュブロックと非リ
フレッシュブロックとの並べ替えを行なう。すなわち、
1トラック内に設けた2個のセクタそれぞれに120個
づつの画像適応リフレッシュブロックを挿入する処理が
行なわれる。この処理を行なうためには、一旦、符号を
図示しないメモリに記憶し、該メモリから符号を読み出
す際に、画像適応リフレッシュブロックを1セクタに1
20個入るように読み出すことによって実現される。
【0090】符号入れ替え回路47の出力は、インデッ
クス挿入回路49に供給される。このインデックス挿入
回路49は、非リフレッシュブロックが一部分離されて
記録されていることを再生時に検出することができるよ
うに、インデックス信号を各セクタの制御データ部に挿
入する。なお、このインデックス信号は、画像適応リフ
レッシュタイミング発生回路39からの符号位置信号が
供給されるインデックス発生回路50により準備されて
いる。そして、このインデックス挿入回路49が含まれ
るマルチプレクサ51の出力が、ECC回路52、ユニ
ットシンク挿入回路53及び変調回路54を介して磁気
テープ26に記録される。
【0091】図19(a),(b)は、2倍速再生時に
おけるヘッドのトレース軌跡X1 〜X11を示している。
なお、各トラックT1 〜T22の枠内には、図18と同様
にリフレッシュブロックGn 及び非リフレッシュブロッ
クHn を示している。そして、この図19に示す2倍速
再生時のヘッドトレースにおいて、再生可能な画像適応
リフレッシュブロックを図20(a)〜(h)及び図2
1(a)〜(c)に示している。この図20(a)〜
(h)及び図21(a)〜(c)に示すフレーム1〜1
1は、図19(b)に示す2倍速再生時のヘッドトレー
ス軌跡X1 〜X11で再生可能な画像適応リフレッシュブ
ロックを示している。例えばフレーム1においては、ヘ
ッドトレースX1 を行なうことにより、画面の上半分に
画像適応リフレッシュブロックG1 を表示し、画面の下
半分に画像適応リフレッシュブロックG2 を表示するこ
とが可能となる。同様にフレーム2〜11においては、
画像適応リフレッシュブロックG3 〜G22までを再生す
ることが可能となる。このため、再生可能な画像適応リ
フレッシュブロックをフレーム1〜11まで蓄積する
と、図21(d)に示すように、全ての画面領域の符号
を再生することができる。
【0092】図22,図23は、画像適応リフレッシュ
ブロックGと磁気テープ26のトラック上のセクタの関
係を詳しく説明した図であり、図17,図18と同様で
ある。
【0093】フレーム間処理した符号及び画像の内容に
応じてフレーム内処理した符号は、周期的にフレーム内
符号化処理を施した符号の間にいれる。そして、これら
の符号は、画像領域と記録媒体領域に対応関係がない。
【0094】なお、記録媒体としては、磁気テープ26
に限らず、ビデオディスクでも適用可能であり、この場
合はディスクのトラック1周がテープの1トラックに相
当する。 23.データマルチプレクスフォーマット 再合成したビデオビットストリームを、図1の出力端子
55を通してAヘッド及びBヘッドで記録する際に、V
TRに必要な信号を付加して記録する。このVTRデー
タマルチプレクスフォーマットを図24に示す。同図は
トラック0の伝送データを示した図である。横軸は、後
述する1ユニットの期間と対応し、縦軸は1トラックに
記録するユニット数と対応する。ここでは、1フレーム
の平均符号量を1トラックに記録する場合を述べるた
め、縦軸側も1フレームの平均符号量に対応する。デー
タマルチプレクスフォーマットは、図24に示すように
信号、(非−)非リフレッシュブロックポジション、非
リフレッシュブロックアドレス、その他付加情報および
エラー訂正符号などを付加して記録する。
【0095】23.1 ユニットシンク VTRには、シリンダの回転むらによるジッタ、特殊再
生時のトラックジャンプなどがあるため、所定の周期で
ユニットシンク信号を付加する必要がある。ここで、こ
のシンク信号の一期間を1ユニットと名づけることにす
る。
【0096】言葉の定義 ユニット:VTRへの伝送データにおけるシンクの一期
間。この期間にはシンク、付加情報、非リフレッシュブ
ロックポジションコード、(N−)R.B.P、非リフ
レッシュブロックアドレスコード(N−)R.B.P、
および(非−)リフレッシュスライスの符号、エラー訂
正コードなどが含まれる。また、このユニット期間に設
定したVTR用のシンク信号をユニットシンクと名づけ
ることにする。
【0097】言葉の定義 ユニットシンク:ユニットに1個設定したVTR用のシ
ンク、ユニットシンクの後にはVTR用の付加情報など
を記録する。付加情報としては、ユニットシンク番号、
映像音声識別、トラック番号、ユニット番号などがあげ
られる。また、VTRのエラー訂正用にエラー訂正用の
パリティを付加する。
【0098】23.2 (非−)リフレッシュブロック
ID (非−)リフレッシュブロックIDは、23.3節〜2
3.5節で説明する(非−)リフレッシュブロックフレ
ーム・アドレス・ポジションを示すブロックが、非リフ
レッシュブロックの時、(N−)R.B.ID=0,リ
フレッシュブロックの時、(N−)R.B.ID=1を
示す。
【0099】23.3 (非−)リフレッシュブロック
フレーム (非−)リフレッシュブロックフレームは、(非−)リ
フレッシュブロックポジションで示すブロックのフレー
ム番号を示す。
【0100】23.4 (非−)リフレッシュブロック
アドレス(N−)R.B.A (非−)リフレッシュブロックアドレス(N−)R.
B.Aは、各ブロックの映出位置情報を表わしている。
【0101】さて、各ブロックは可変長符号で構成され
ているため、ブロックの切り換わり点は固定されない。
そこで、各ユニットに入る最初の(非−)リフレッシュ
ブロックのアドレス(N−)R.B.Aを示す。
【0102】23.5 (非−)リフレッシュブロック
ポジション(N−)R.B.P 可変長符号およびフレーム間DPCM処理を用いている
ため、ブロックの開始点も固定されない。そこで、この
開始点を(非−)リフレッシュブロックポジションで示
す。なお、非リフレッシュスライスの間に、リフレッシ
ュスライスを配置する際には、リフレッシュブロックポ
ジションコードでリフレッシュブロックの先頭ブロック
の位置を必ず示す様に挿入する。
【0103】ユニット内にはリフレッシュブロックや非
リフレッシュブロックが複数存在する場合もある。この
場合、リフレッシュブロックポジションで示す位置は、
最初に現われる(非)リフレッシュブロックの位置を示
す。そこで、リフレッシュスライスの先頭ブロックは、
ユニット内で最初に現われる様に配置する。
【0104】また、伝送データ符号量に比べて、記録可
能符号量が多い場合は、空き領域を設定して、リフレッ
シュスライスの先頭ブロックはユニット内の先頭位置か
ら配置しても良い。高速再生時は、ヘッドがトラックを
横切りながらトレースするため、ヘッドがトラックに完
全に一致した時にエンベロープが最大になり、それ以外
は必ずエンベロープが小さくなる。これはエラーレート
が増加することを示しており、再生不可能になることが
あることを示している。
【0105】一方、リフレッシュスライスを再生信号と
して活用するためには、先ず、リフレッシュスライスの
先頭符号の開始位置を知らなければならないため、(N
−)R.B.P信号が再生されていなくてはならない。
この(N−)R.B.P信号を検出するためには、ユニ
ットシンク信号を検出していなくてはならない。そこ
で、ユニット内の先頭位置から、リフレッシュブロック
を配置しておけば、エンベロープが小さくなる影響を最
大限におさえることができる。
【0106】さらに、空き領域を設定して(非−)リフ
レッシュスライスの先頭ブロックをユニット内の先頭位
置に配置した場合、デコーダにおける符号再入れ替えで
は、(非−)リフレッシュブロックIDのみ用いて、リ
フレッシュブロックと非リフレッシュブロックを異なる
FIFOメモリに振り分けることが可能になるため、符
号再入れ替えが簡単に構成できるというメリットがあ
る。
【0107】23.6 具体例 図25は、(非−)リフレッシュブロックID、フレー
ム、アドレス、ポジションのインデックス信号の具体例
を示している。
【0108】図25(a)は、図24の映像に関するユ
ニットを拡大した図である。同図においては、 (非−)リフレッシュブロックID[(N−)R.B.
ID] (非−)リフレッシュブロックフレーム[(N−)R.
B.Frame] (非−)リフレッシュブロックアドレス[(N−)R.
B.Address] (非−)リフレッシュブロックポジション[(N−)
R.B.Position ] のインデックス信号を挿入する位置を示している。ま
た、可変長符号を挿入する位置を示し、ユニット内のブ
ロックの切り換わり位置を示すために、符号量の位置を
上に0〜150まで示している。
【0109】図25(b)は、フレーム番号F6 のリフ
レッシュブロックR.B0 がユニット内の先頭のブロッ
クとなった場合の挿入するインデックス信号の値を示し
ている。
【0110】 R.B.ID=1 R.B.F=6 R.B.A=0 R.B.P=50 となる。
【0111】図25(c)は、フレーム番号F10の非リ
フレッシュブロックN.R.B710がユニット内の先頭
ブロックとなった場合に、挿入するインデックス信号の
値を示している。
【0112】 R.B.ID=0 R.B.F=10 R.B.A=710 R.B.P=50 となる。
【0113】VTRデータマルチプレクスフォーマット
は、インデックスなどの付加情報をつけるだけであり、
このフォーマット上からは映像源符号化に対する要求は
全くない。そこで、映像情報の内容をこのフォーマット
により劣化させることはない。
【0114】23.7 付加情報 図24の付加情報としては、ユニット番号、トラック番
号などを入れる。これらの情報を入れることにより、ス
ロー再生時にユニット番号に従い、ユニットを並べ替え
ることにより、スロー再生が実現できる。更に、高速再
生時に、トラックの特定位置を再生するために、このユ
ニット番号を用いる。すなわち、リフレッシュスライス
を配置した位置のエンベロープが最大になる様にサーボ
をかける。 24.符号入れ替え回路 記録時の符号入れ替え回路47の構成に関して、図26
を用いて詳しく説明する。出力端子56に放送波で伝送
するビットストリームが入力されていた場合を説明す
る。放送波のビットストリームを入力した場合の処理が
可能になれば、VTRのみに記録する場合の必要事項は
含まれる。そこで、この場合を説明する。
【0115】先ず、出力端子56に入力するビットスト
リームのマクロブロックを画像適応リフレッシュブロッ
クと非リフレッシュブロックに分離する。この分離した
画像適応リフレッシュブロック及び(非−)リフレッシ
ュブロックを、画像適応リフレッシュブロックメモリ4
7a及び非−リフレッシュブロックメモリ47bに記憶
する。上記分離を行なうために、(非−)リフレッシュ
ブロックメモリ書き込み制御回路47cで、必要なタイ
ミング信号を発生させる。このタイミング信号を発生さ
せるために、NMP検出回路47dで先ずフレームの開
始位置を把握し、オーバーヘッドデータ検出回路47e
で、マクロブロック内のオーバーヘッドデータを検出す
る。
【0116】次に、NMPデータ、フレームカウントデ
ータ、オーバーヘッドデータを検出することにより、以
下の動作を行なう。
【0117】1.マクロブロックの区切り目を把握す
る。
【0118】2.各スーパーブロックのフレーム内/フ
レーム間の区別を明らかにする。
【0119】3.フレームカウントデータより、画像適
応リフレッシュ領域を設定しリフレッシュインターバル
を把握する。これらを把握することにより、画像適応リ
フレッシュブロック検出回路47fでは、リフレッシュ
インターバル期間の画像適応リフレッシュブロックを検
出する。画像適応リフレッシュブロックであるか否か
は、リフレッシュインターバル期間、各スーパーブロッ
クのフレーム内/間判別信号を蓄積することにより把握
できる。
【0120】そこで、データ遅延回路47gで、伝送デ
ータを一時蓄積しておき、NMP検出、オーバーヘッド
データ検出、画像適応リフレッシュブロック検出の処理
を行なう。これらの処理が終了し、画像適応リフレッシ
ュブロックの位置を検出した後に、画像適応リフレッシ
ュブロックメモリ47a、非−リフレッシュブロックメ
モリ47bに、それぞれのスーパーブロックを記憶して
いく。
【0121】なお、別の手法として、画像適応リフレッ
シュブロックが存在することを示すインデックスを付加
して、データを送付して来る場合は、このインデックス
を検出するのみで、画像適応リフレッシュブロックの分
離が行なわれることは言うまでもない。
【0122】これらのデータを用いて、(非−)リフレ
ッシュブロックメモリ書き込み制御回路47cは、画像
適応リフレッシュブロックメモリ47a及び非−リフレ
ッシュブロックメモリ47bに必要な書き込みタイミン
グ信号を端子47h,47iから発生させる。
【0123】図27を用いて、この書き込みタイミング
を説明する。図27(a)は、放送波として送出する場
合のビットストリームを表している。図27(a)にお
いて、黒ぬりの□はマクロ(非−)リフレッシュブロッ
クアドレス、□はマクロブロックオーバーヘッドデータ
を示している。また、LR は画像適応リフレッシュブロ
ック符号長であり、LN,R は非リフレッシュブロックの
符号長である。そして、図27(a)のマクロブロック
ビットストリームから、図27(b),(c)に示した
ビットストリームのみ抽出して、画像適応リフレッシュ
ブロックメモリ47a及び非−リフレッシュブロックメ
モリ47bにそれぞれ記憶する。
【0124】図27(c)に、画像適応リフレッシュブ
ロックメモリ47aに書き込む信号を示した。すなわ
ち、マクロブロックアドレスとマクロブロックオーバー
ヘッドデータ、画像適応リフレッシュブロックのオーバ
ーヘッドデータおよび可変長符号を書き込む。また、図
27(c)に非−リフレッシュブロックメモリ47bに
書き込む信号を示した。すなわち、マクロブロックアド
レス、マクロブロックオーバーヘッドデータ、非−リフ
レッシュブロックのオーバーヘッドデータおよび可変長
符号を書き込む。
【0125】次にメモリ読み出し(非−)リフレッシュ
スライス結合制御回路57に関して説明する。先ず、画
像適応リフレッシュブロックをいくつか結合し、リフレ
ッシュスライスを形成し、更に、非リフレッシュスライ
スをいくつか結合し、非リフレッシュを形成する。
【0126】(非−)リフレッシュスライスを結合する
際のポイントを先ず説明する。図28にVCRの高速再
生時のエンベロープを示す。図28(a)は、図23で
示した磁気テープ26とトラックおよび2倍速時のヘッ
ドトレースの一部を示した図である。これに対応するエ
ンベロープを図28(b)に示す。図28(b)におい
て、実線で示した部分が、ヘッドで再生できるエンベロ
ープ形状を示しており、エンベロープが大きい所はエラ
ーレートが小さい。
【0127】そこで、リフレッシュスライスを非リフレ
ッシュスライスの間に配置する際のポイントは、高速再
生時にエンベロープが最大になる点を中心に、リフレッ
シュスライスを配置することである。そこで、記録時に
トラック上の所定位置を中心として、リフレッシュスラ
イスを配置する処理を行なう。高速再生時は、リフレッ
シュスライスの中心値をヘッドがトレースする様にサー
ボをかける。
【0128】メモリ読み出し(非−)リフレッシュスラ
イス結合制御回路57では、図29に示すように、先
ず、端子47jから入力するリフレッシュブロック長L
R を用いて、リフレッシュスライス符号量算出回路57
aで、リフレッシュスライス符号量を算出する。また、
リフレッシュスライス配置位置指定ROM57bでは、
1セクタの記録符号量および高速再生時に各トラックを
ヘッドがトレースする位置を記録してある。
【0129】リフレッシュスライス符号量とリフレッシ
ュスライス配置位置を用いて、非リフレッシュスライス
/リフレッシュスライス結合点決定回路57cでリフレ
ッシュスライスと非リフレッシュスライスの切り換わり
点を決定する。この決定を行なうために、非リフレッシ
ュブロック符号量算出回路57dは、各非リフレッシュ
ブロックの符号量の総和を算出する。これを用いてリフ
レッシュスライスの中心点がトラック上の所定位置に配
置されるように、(非−)リフレッシュスライス結合点
を決定する。
【0130】この(非−)リフレッシュスライス結合点
を用いてリフレッシュブロックメモリ読み出し制御回路
57e及び非リフレッシュブロックメモリ読み出し制御
回路57fは、画像適応リフレッシュブロックメモリ4
7a及び非−リフレッシュブロックメモリ47bからそ
れぞれの符号を読み出す。また、これに従い、スイッチ
47kを切り換える。さらに、(非−)リフレッシュブ
ロックアドレス発生回路57gは、(非−)リフレッシ
ュスライス結合点を用いて、(非−)リフレッシュブロ
ックアドレスを発生させる。また、このアドレスをアド
レス挿入回路47lでビットストリームに挿入する。
【0131】図27に示した様に、画像適応リフレッシ
ュブロックをマクロブロックから分離し、残りを非リフ
レッシュブロックとする。ここで、非リフレッシュブロ
ックには画像適応リフレッシュブロックを分離したこと
を示すインデックスと、可変長符号上の画像適応リフレ
ッシュブロック分離位置を示す符号長およびフレーム番
号を挿入して記録する。また画像適応リフレッシュブロ
ックには、この符号長を示すオーバーヘッドデータおよ
びフレーム番号も挿入して記録する。 25.デコーダ基本構成 デコーダの基本構成を図30を用いて詳しく説明する。
先ず、使用者からの常通再生/高速再生などのVTRの
モード信号を端子101を通し、再生速度設定回路10
2に入力する。テープ送り制御回路103およびトラッ
ク再生制御回路104で、VCRのサーボをかけること
により、ドラムの回転位相及びテープの送り速度位相を
制御する。特に高速再生時は、リフレッシュスライスが
記録してある領域を読み出すようにサーボをかける。こ
れにより、磁気テープ26に記録してある信号をAヘッ
ド及びBヘッドを用いて読み出す。読み出した信号は、
Aヘッド及びBヘッドを切り換えるスイッチ105を通
し、再生波形等化などを施した後にエラー訂正回路10
6およびユニットシンク検出回路107に入力する。ユ
ニットシンク検出回路107では、各ユニットに挿入さ
れているシンク信号を検出する。これにより、VTRの
ジッタなどの影響を除去する。
【0132】このシンク信号を検出することにより各ユ
ニットを把握し、インデックス検出回路108で、図2
4に示したインデックス信号を検出する。インデックス
検出回路108で検出した(非−)リフレッシュブロッ
クポジション信号により、(非−)リフレッシュブロッ
クの開始点を把握する。また、(非−)リフレッシュブ
ロックIDを用いてこの開始点で始まる(非−)リフレ
ッシュブロックの非−リフレッシュかリフレッシュの区
別を行なう。また、(非−)リフレッシュブロックフレ
ームおよびアドレスを検出することにより、(非−)リ
フレッシュブロックの映出位置及び映出するフレームの
順序を知ることができる。
【0133】次に符号長検出回路109は、端子110
から入力する(非−)リフレッシュブロックポジション
[(N−)R.B.P]を用いて(非−)リフレッシュ
ブロックの先頭位置を検出し、(非−)リフレッシュブ
ロックのオーバーヘッドデータに入っている(非−)リ
フレッシュブロック符号長を検出する。この(非−)リ
フレッシュブロック符号長を用いて、(非−)リフレッ
シュブロックの区切りを明らかにし、順次オーバーヘッ
ドデータの検出および可変長符号の位置を把握すること
ができる。なお、図30において符号長検出回路109
と、オーバーヘッドデータ検出回路111は、別構成と
して示してあるが、符号長検出回路109は、オーバー
ヘッドデータ検出回路111に含まれるものである。
【0134】図31に各回路で用いるインデックスとオ
ーバーヘッドデータの関係を示した。各回路においては
○印をつけたインデックスとオーバーヘッドデータを用
いて、信号処理を行なう。符号再入れ替え回路112
は、(非−)リフレッシュブロックIDを用いてVTR
ビットストリームから(非−)リフレッシュスライス
と、リフレッシュスライスの分離を行なう。また、この
分離した(非−)リフレッシュスライスを、図32に示
す符号再入れ替え回路112内の、画像適応リフレッシ
ュブロックメモリ112aと非リフレッシュブロックメ
モリ112cにそれぞれ記憶する。
【0135】通常再生時は、符号再入れ替え回路112
内の同一のマクロブロックに挿入する画像適応リフレッ
シュブロックメモリ112aと非リフレッシュブロック
メモリ112bとを切り換えながら読み出し、非リフレ
ッシュブロックと画像適応リフレッシュブロックを合成
し、マクロブロックの構成にして符号再入れ替え回路1
12から端子113を通して出力する。
【0136】VTRの通常再生のビットストリームと放
送波のビットストリームは、同一のマクロブロック構成
を有しており、放送波のビットストリームを入力する場
合には、端子113から入力する。放送波のビットスト
リームの場合は、オーバーヘッドデータ検出回路111
を用いオーバーヘッドデータを検出し、デコードを行な
う。通常再生時の動作は、放送波をデコードする動作と
同じであるため、先ず、この動作を説明する。
【0137】先ず、端子113のマクロブロックのビッ
トストリームのうち、(非−)リフレッシュブロックの
可変長符号を可変長符号復号回路114に入力する。こ
の可変長符号を抽出する際には、オーバーヘッドデータ
内の(非−)リフレッシュブロック符号長と、オーバー
ヘッドデータのデコードを行なうことにより、ビットス
トリームから可変長符号を抽出する。可変長符号復号回
路114では、可変長符号の先頭位置からハフマンテー
ブルと符号を比較することにより、順次ハフマン符号を
検出していく。この検出したハフマン符号を用いて、量
子化後のDCT係数の零係数の続く数(ラン・レング
ス)と非零係数(振幅)を得る。この係数はジグザグス
キャンを行なった順序で配列されているため、逆DCT
回路115の必要に応じて、係数の順序を並びかえる。
【0138】可変長符号を復号した信号は、逆量子化回
路116に入力される。逆量子化回路116では、マク
ロブロック量子化レベルに、(非−)リフレッシュブロ
ック補正量子化レベルで補正を行い、スーパーブロック
単位で量子化レベルを求める。
【0139】次に、1ブロック当り64個の各係数に先
ず、重み付けテーブルに従って重み付け値をかける。次
にスーパーブロック単位の量子化レベルに従った量子化
スケール値を64個の各係数にかけることにより、逆量
子化を行ない、DCT係数を得る(なお、ここでは、8
章で説明した第2の量子化手法の場合を説明した)。こ
の64個のDCT係数を逆DCT回路115を通し、周
波数領域であった係数を時間軸領域に変換し、水平方向
8画素、垂直方向8画素の64画素の信号を得る。
【0140】この逆DCT回路115の出力を加算器1
17に入力する。また、加算器117にはスイッチ11
8の信号を入力し、逆DCT回路115の出力信号を加
算する。スイッチ118は、フレーム内/間切り替え回
路119で制御する。加算器117の出力信号は非ブロ
ック化回路120に入力するとともにフレーム遅延回路
121に入力してある。フレーム遅延回路121はフレ
ームメモリで構成しており、このフレームメモリの出力
信号は動き補償回路122および非ブロック化回路12
0に入力してある。動き補償回路122の出力信号は、
スイッチ118に入力する。非ブロック化回路120
は、加算器117とフレーム遅延回路121の信号を用
いて、帯域圧縮信号処理とTVの走査線の映出順序を合
わす処理をし、輝度信号と色差信号U,Vを出力端子1
23〜125から出力する。
【0141】デコーダの動作にはフレーム内処理とフレ
ーム間処理がある。スイッチ118において、スイッチ
118がオフの時がフレーム内処理で、スイッチ118
がオンの時がフレーム間処理である。このスイッチ11
8のオン,オフの制御をフレーム内/間切り換え回路1
19が行なう。
【0142】オーバーヘッドデータ内のPCM/DPC
M判別信号を端子126を通し、フレーム内/間切り換
え回路119に入力する。ここでPCMとはフレーム
内、DPCMとはフレーム間処理を示している。PCM
でスイッチ118をオフ、DPCMでスイッチ118を
オンにする。なお、3章で述べたように、フレーム内/
フレーム間処理は画像適応フレーム内処理と、リフレッ
シュ(強制フレーム内処理)がある。先ず、フレーム内
処理の動作説明を行なう。フレーム内処理時は、逆DC
T回路115の出力信号をフレーム遅延回路121およ
び非ブロック化回路120に入力し、輝度信号Yと色差
信号U,Vを出力する。
【0143】次に、フレーム間処理の動作を説明する。
この場合は、フレーム遅延回路121に記憶している1
フレーム前の予測信号を読み出し、動き補償回路122
に入力する。また、端子126よりオーバーヘッドデー
タの動きベクトルを動き補償回路122に入力し、予測
信号の画面上の位置をずらす。逆DCT回路115の出
力信号の画面上の位置と一致する位置に相当する予測信
号を、動き補償回路122から出力し、スイッチ118
を通し、加算器117に入力する。加算器117では、
逆DCT回路115の出力と予測信号を加算し、フレー
ム遅延回路121および非ブロック化回路120に入力
する。そして、輝度信号Yと色差信号U,Vを分離し、
端子123〜125から出力する。
【0144】以上述べた放送波および記録メディアの通
常再生における可変長符号復号回路114、逆量子化回
路116、逆DCT回路115、フレーム遅延回路12
1への書き込み処理は、常にマクロブロックを基本とし
て処理していく。すなわち、1プロセッサ当りのこれら
の回路の処理は、マクロブロック内の11スーパーブロ
ックを順次処理することを基本とし、マクロブロックを
画面上、上から下へ順次処理していく。 26.高速再生 次に、高速再生時の動作を詳しく説明する。
【0145】先ず、符号再入れ替え回路112では、ビ
ットストリームのうち、リフレッシュスライスを記憶し
てある画像適応リフレッシュブロックメモリ112aの
みを読み出す。このリフレッシュスライスには、リフレ
ッシュブロックアドレスおよびフレームID、プロセッ
サIDが入っているため、このオーバーヘッドデータを
オーバーヘッドデータ検出回路111で検出することに
より、映出位置を把握することができる。さらに、25
章で述べた図24のインデックス信号内のリフレッシュ
ブロックアドレスを検出することにより、映出位置を把
握することができる。これにより、フレーム遅延回路1
21内のフレームメモリに書き込む際の映像位置と対応
した書き込みのメモリアドレスを決定することができ
る。
【0146】高速再生時には、リフレッシュブロックの
み映出データとして有効であり、非リフレッシュブロッ
クのデータは有効でない。そこで、リフレッシュブロッ
クのみを、可変長符号復号回路114、逆量子化回路1
26、逆DCT回路115、フレーム遅延回路121へ
の書き込み処理を行なう。リフレッシュブロックは、常
にフレーム内処理であるため、フレーム内/間切り換え
回路119では、フレーム内処理の指定を行なう。すな
わち、スイッチ118は常にオフ状態である。
【0147】リフレッシュブロックはマクロブロックに
1個しか存在しない。そこで、1画面内においては、水
平方向に11スーパーブロックとびに、リフレッシュブ
ロックを送出するか、垂直方向に連続してリフレッシュ
ブロックを送出する手法しかない。これは、走査線に従
った画素の送出順序と異なる。そこで、高速再生時に
は、フレーム遅延回路121のフレームメモリにリフレ
ッシュブロックのデータを順次書き込む。その後、フレ
ーム遅延回路121のフレームメモリのデータを走査線
に従った画素の送出順序で、読み出し、高速再生画を得
る。 27.符号再入れ替え回路 図32は、符号再入れ替え回路112の構成を示す図で
ある。端子127には、VTRからの再生ビットストリ
ームをエラー訂正した信号を入力する。先ず、リフレッ
シュスライスと非リフレッシュスライスの分離をスイッ
チ112cで行なう。このスイッチ112cの切り換え
は、図24に示したVCRデータマルチプレクスフォー
マットのインデックスである(非−)リフレッシュブロ
ックID、(非−)リフレッシュブロックポジション信
号を、端子128より入力し切り換える。これにより、
リフレッシュスライスを画像適応リフレッシュブロック
メモリ112aに、非リフレッシュスライスを非リフレ
ッシュブロックメモリ112bに記憶する。
【0148】次に通常再生時は、スイッチ112dを用
いて、画像適応リフレッシュブロックメモリ112aと
非リフレッシュブロックメモリ112bからの信号を画
像適応リフレッシュブロックメモリ読み出し回路112
eおよび非リフレッシュブロックメモリ読み出し回路1
12fを用いて読み出す。この際に、同一マクロブロッ
ク内に同一のフレームおよび画像位置に相当する画像適
応リフレッシュブロックと非リフレッシュが合成する様
に読み出す。これにより、通常再生時は端子113に
は、マクロブロックの可変長符号の構成で信号が出力さ
れる。
【0149】非リフレッシュブロックメモリ読み出し回
路112fは、リフレッシュスライス層の非リフレッシ
ュブロックアドレスおよびプロセッサIDから、各非リ
フレッシュブロックのアドレスを算出する。このアドレ
スを用いてマクロブロックの構成にする。また、各非リ
フレッシュブロック符号長を用い、非リフレッシュブロ
ックメモリ112bから符号を読み出す。
【0150】画像適応リフレッシュブロックメモリ読み
出し回路112eは、リフレッシュスライス層のリフレ
ッシュブロックアドレスおよびプロセッサIDからリフ
レッシュブロックのアドレスを算出する。次に、画像適
応リフレッシュブロックメモリ112aの出力が、マク
ロブロックのビットストリームを構成できるように、画
像適応リフレッシュブロックメモリ読み出し回路112
eはアドレスを発生させる。すなわち、画像適応リフレ
ッシュブロックメモリ読み出し回路112eは、画像適
応リフレッシュブロックの入れ替えも行なうこともでき
る。この読み出しを行なう際に、画像適応リフレッシュ
ブロックメモリ読み出し回路112eは、リフレッシュ
ブロック符号長を用いて処理する。また、高速再生時
は、スイッチ112cおよびスイッチ112dは、画像
適応リフレッシュブロックメモリ112aのみを選択
し、端子113より、画像適応リフレッシュブロックの
みを送出する。
【0151】放送波のデータを受信するデコーダに出力
する際には、マクロブロックのビットストリーム構造を
基本に送出する。そこで、まず、マクロブロックアドレ
スをデコーダに端子126を用いて送る。このマクロブ
ロックアドレスを開始点として、マクロブロック構成を
基本とし、画像適応リフレッシュブロックを送出する。
【0152】図21ではリフレッシュスライス層内のリ
フレッシュブロックは、縦方向に隣接したリフレッシュ
ブロックが、連続して配置してある。そこで、符号再入
れ替え回路112内のリフレッシュブロックメモリ11
2a内には、各プロセッサそれぞれに、リフレッシュブ
ロックメモリ112a1〜112a4を有する。各メモ
リ112a1〜112a4は、各プロセッサに対応する
リフレッシュブロックを記憶する。通常再生の読み出し
時は、非リフレッシュブロックとスイッチ112g〜1
12jで合成し、マクロブロックを構成する。また、高
速再生時は、スイッチ112cはリフレッシュブロック
のみ選択し、リフレッシュブロックメモリ112aに書
き込む。また、スイッチ112g〜112jはリフレッ
シュブロックメモリ112aのみ読み出す。
【0153】マクロブロック内に2つ以上のリフレッシ
ュブロックが存在する場合には、2つの方法を用いてデ
コーダに送る方法がある。第1の手法は、マクロブロッ
クアドレスにしたがって、リフレッシュブロックをマク
ロブロック内に再配置し、リフレッシュブロックが存在
しない部分は、トリック量子化レベルTQL=31に設
定し、デコーダにおいてはスキップを行なう方法であ
る。この場合、符号再入れ替え回路112内の、リフレ
ッシュブロックメモリ112aを読み出す際に、リフレ
ッシュブロックメモリ読み出し回路112eでリフレッ
シュブロックの再配置を行なう。
【0154】第2の手法は、マクロブロック内の先頭位
置にリフレッシュブロックを入れ、残りのスーパーブロ
ックは、全てトリック量子化レベルTQL=31に設定
し、スキップを行なう。この条件を満たした上で、マク
ロブロックアドレスを送ることにより、リフレッシュブ
ロックの位置を指定する。マクロブロック内に2つ以上
のリフレッシュブロックが存在する場合は、マクロブロ
ックアドレスを複数指定する。この場合は、スーパーブ
ロックアドレスの指定が1フレーム期間で重複して行な
われることになるが、スキップが存在するためスキップ
をアドレス設定前に検出してあれば、重複したアドレス
指定も何ら問題がない。 70.ビデオディスク テープを用いた記録再生装置としては、DATなどの装
置があり、この場合は前述した手法が適用できる。テー
プ以外の記録再生装置としては、ビデオディスクが存在
する。ディスクには回転数一定で記録したCAV(Cons
tant Angalar Velocity )ディスクと線速度一定(回転
数は半径に応じて変化する)で記録したCLV(Consta
nt Linear Velocity)ディスクとがある。ここで、フレ
ーム間符号処理を用いた場合には、1フレームの発生符
号量がフレームにより異なる。ただし、伝送路の伝送符
号量は決っているため、平均発生符号量は所定の値とな
る。
【0155】この平均発生符号量の記録方法には、前述
したCAVとCLVの2つの記録手法をとり得る。先ず
CAVで記録する場合に、本発明を適応した場合を説明
する。ディスクに記録する場合は、図1においてエンコ
ーダから端子58を通し、ディスクに記録する。また、
ディスクからピックアップで再生した信号は、図30の
端子130を通し、デコーダに入力する。
【0156】図33に、CAVの時のトラックパターン
を示す。同図において点線部分は、ディスクのトラック
を示しており、1トラックはaからaまでの1周から成
るものとする。ここでは仮に、1トラックに1フレーム
の映像信号の平均符号量が記録されるものと仮定し説明
する。すなわち、図33において、aの地点が1フレー
ムの平均発生符号量の境界になるものとする。ただし、
フレームごとに発生符号量は異なるため、フレームの切
り換わり点は、常にフレームごとに異なる。
【0157】図33中において、実線は、2倍速再生時
のピックアップのトラックトレースを示している。図3
3に示すように、ディスクの特殊再生は、ピックアップ
を半径方向にキックさせて行なう。図33に半径方向に
示した矢印は、キックによるピックアップの動きを示し
ている。この例では、bの地点でピックアップを隣接す
るトラックにジャンプさせる。この様に、2倍速の高速
再生を行なう場合は、図33にF,Sで示した様にトラ
ックにセクタを設定する。すなわち、S0 はa〜bまで
の半トラック、S1 はb〜aまでの半トラックを示す。
また、リフレッシュブロックを記録する際のフレームと
の対応関係を示すために、aの位置にフレーム番号F0
〜F8 を示した。ただし、フレーム当りの発生符号量は
異なるため、これはフレームの切り換わり点を示してい
るのではなく、リフレッシュブロックを配置するための
領域を示している。VCRの場合と同様に、画像適応リ
フレッシュブロックと非リフレッシュブロックの符号を
入れ替えることにより、画像適応リフレッシュブロック
を高速再生時にピックアップがトレースする領域に記録
する。
【0158】図34に画像適応リフレッシュブロックの
記録位置を示す。同図において、実線で示した部分が、
周期的にフレーム内処理を施した画像適応リフレッシュ
した符号を記録した位置である。リフレッシュブロック
も可変長であるため、実線の長さもそれぞれ異なる。リ
フレッシュした符号を結合し、リフレッシュスライスを
形成する。また、このリフレッシュスライスを以下に示
す例の様に記録する。
【0159】 リフレッシュスライス0→セクタ0 リフレッシュスライス1→セクタ1 可変長符号を用いているため1フレームの映像信号の符
号長を実線で示したリフレッシュスライスの符号長も可
変である。ただし、高速再生時に画像適応リフレッシュ
ブロックを再生することが可能となる様に、画像適応リ
フレッシュブロックを複数集中させ、リフレッシュスラ
イスとし、所定のセクタ内に記録する。
【0160】従来例のように、画像適応リフレッシュブ
ロックがマクロブロック内に存在する場合には、リフレ
ッシュブロックがばらばらに存在するために、ディスク
のピックアップで画像適応リフレッシュブロックのみを
読み出すことは困難である。しかし、本発明のように、
画像適応リフレッシュブロックを集中させ、リフレッシ
ュスライスを作成し、所定のセクタ内に記録し、高速再
生時にピックアップで所定のセクタのみ再生すれば高速
再生画を得ることができる。
【0161】次にCLVの場合に関して説明する。図3
5はCLVのトラックを示している。図中の点線はトラ
ックを示し、FSで示した領域はトラック上に設定した
セクタを示している。また実線は、2倍速再生時のピッ
クアップを示している。リフレッシュスライスの記録位
置を図36に示す。図中実線がリフレッシュスライスの
実際の記録位置の例を示している。高速再生時にピック
アップがトレースする位置にリフレッシュスライスを配
置することにより、高速再生画を実現できる。これらの
動作を実現する回路は、1章〜27章でVTRに関して
説明した回路と同様の回路を用いる。
【0162】なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
【0163】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の構成によ
れば、画像内容に応じて生じたフレーム内処理後はリフ
レッシュが施されず、リフレッシュインターバル内でフ
レーム内処理が施されなかった領域のみリフレッシュが
施されるため、リフレッシュによる符号量の増加を最小
限におさえることができる。さらに、加入者がチャンネ
ルを変更した際の静止画部分のアクイジションタイムは
従来例と変らない。更にVTRなどの記録再生装置の高
速再生が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る帯域圧縮信号処理装置の一実施
例を示すブロック構成図。
【図2】同実施例における画素領域を説明するために示
す図。
【図3】同実施例のリフレッシュを説明するために示す
図。
【図4】同実施例のリフレッシュを説明するために示す
図。
【図5】同実施例におけるスーパーブロックアドレスを
説明するために示す図。
【図6】同実施例におけるフレーム内/間決定回路の詳
細を示すブロック構成図。
【図7】同実施例におけるフレーム内/間判断特性を説
明するために示す図。
【図8】同実施例における強制リフレッシュを説明する
ために示す図。
【図9】同実施例における1プロセッサ当りの強制リフ
レッシュを説明するために示す図。
【図10】同実施例におけるMPEGのリフレッシュを
説明するために示す図。
【図11】同フレーム内/間決定回路の他の例を示すブ
ロック構成図。
【図12】同フレーム内/間決定回路におけるMPEG
リフレッシュを説明するために示す図。
【図13】同フレーム内/間決定回路におけるDigiCiph
erリフレッシュを説明するために示す図。
【図14】同実施例の画像適応リフレッシュ領域を説明
するために示す図。
【図15】同実施例の画像適応リフレッシュ領域を説明
するために示す図。
【図16】同実施例の動作を説明するために示すタイミ
ング図。
【図17】同実施例におけるリフレッシュインターバル
0 〜F10のリフレッシュ領域との関係を示す図。
【図18】同実施例におけるトラックパターンを示す
図。
【図19】同実施例における2倍速再生時のヘッドトレ
ース軌跡を示す図。
【図20】同実施例におけるフレーム1〜8までの再生
可能なリフレッシュブロックを示す図。
【図21】同実施例におけるフレーム9〜11までの再
生可能なリフレッシュブロック及び11フレーム蓄積し
たリフレッシュブロックを示す図。
【図22】同実施例におけるフレーム番号Fn ,Fn+1
のリフレッシュブロックと非リフレッシュブロックとの
関係を示す図。
【図23】同実施例における2倍速再生時のヘッドトレ
ース軌跡を示す図。
【図24】VTRの伝送データの構造を示す図。
【図25】VTRの伝送データの構造の例を示す図。
【図26】符号入れ替え回路の詳細を示すブロック構成
図。
【図27】(非−)リフレッシュブロックメモリ書き込
み制御タイミングを示す図。
【図28】VTRの高速再生時のエンベロープを説明す
るために示す図。
【図29】メモリ読み出し(非−)リフレッシュスライ
ス結合制御回路を示すブロック構成図。
【図30】この発明のデコーダ側の一実施例を示すブロ
ック構成図。
【図31】インデックス、オーバーヘッドデータと各回
路の関係を示す図。
【図32】符号再入れ替え回路の詳細を示すブロック構
成図。
【図33】ディスクの高速再生を説明するために示す
図。
【図34】ディスクの高速再生を説明するために示す
図。
【図35】ディスクの高速再生を説明するために示す
図。
【図36】ディスクの高速再生を説明するために示す
図。
【図37】従来の帯域圧縮システムを示すブロック構成
図。
【図38】同従来システムから送出される信号のフォー
マットを示す図。
【図39】同従来システムにおける通常再生時にフレー
ム1〜8までの再生可能なリフレッシュブロックを示す
図。
【図40】同従来システムにおける通常再生時にフレー
ム9〜11までの再生可能なリフレッシュブロック及び
11フレーム蓄積したリフレッシュブロックを示す図。
【図41】同従来システムにおけるトラックパターンを
示す図。
【図42】同従来システムにおける2倍速再生時のヘッ
ドトレース軌跡を示す図。
【図43】同従来システムにおける2倍速再生時にフレ
ーム1〜8までの再生可能なリフレッシュブロックを示
す図。
【図44】同従来システムにおける2倍速再生時にフレ
ーム9〜11までの再生可能なリフレッシュブロック及
び11フレーム蓄積したリフレッシュブロックを示す
図。
【符号の説明】
11…入力端子、12…減算回路、13…動き評価回
路、14…DCT回路、15…量子化回路、16…可変
長符号化回路、17…FIFO回路、18…出力端子、
19…逆量子化回路、20…逆DCT回路、21…加算
回路、22…フレーム遅延回路、23…動き補償回路、
24,25…スイッチ、26…磁気テープ、27〜29
…映像入力端子、30…ブロック化回路、31…フレー
ム内/間決定回路、32〜35…端子、36…エネルギ
ー比較回路、37…減算回路、38…加算回路、39…
リフレッシュタイミング発生回路、40…フレーム内判
別履歴記憶回路、41…間引き回路、42…同期信号検
出回路、43…出力端子、44…トラック形成信号発生
回路、45…回転ドラム、46…トラック形成制御回
路、47…符号入れ替え回路、48…トラック、49…
インデックス挿入回路、50…インデックス発生回路、
51…マルチプレクサ、52…ECC回路、53…ユニ
ットシンク挿入回路、54…変調回路、55,56…出
力端子、57…メモリ読み出し(非−)リフレッシュス
ライス結合制御回路、58…端子、101…端子、10
2…再生速度設定回路、103…テープ送り制御回路、
104…トラック再生制御回路、105…スイッチ、1
06…エラー訂正回路、107…ユニットシンク検出回
路、108…インデックス検出回路、109…符号長検
出回路、110…端子、111…オーバーヘッドデータ
検出回路、112…符号再入れ替え回路、113…端
子、114…可変長符号復号回路、115…逆DCT回
路、116…逆量子化回路、117…加算器、118…
スイッチ、119…フレーム内/間切り替え回路、12
0…非ブロック化回路、121…フレーム遅延回路、1
22…動き補償回路、123〜125…出力端子、12
6〜130…端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 7/24 - 7/68 G11B 20/10 - 20/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号に対して、フレーム内の情報を
    用いてフレーム内符号化処理を施したフレーム内処理信
    号と、フレーム間の差分情報を用いてフレーム間符号化
    処理を施したフレーム間処理信号とを作成し、前記フレ
    ーム内符号化処理の後は、前記フレーム間符号化処理を
    施す信号処理方式を入力映像信号の動き評価に応じて適
    応的に繰り返す帯域圧縮手段を備え、1画面の画像領域
    をfフレーム(fはf≧2の整数)を周期に、前記フレ
    ーム内符号化処理を施す際に、画像の各領域ごとにfフ
    レームのインターバルを設け、該fフレームのインター
    バル内で、画像の内容に応じてフレーム内処理が発生し
    なかった領域にのみ強制的にフレーム内処理を施す画像
    リフレッシュ手段を備え、該画像リフレッシュを施した
    画像リフレッシュブロック及び画像の内容に応じてフレ
    ーム内処理が生じた領域のブロックを記録再生装置の高
    速再生時に再生する領域に配置したことを特徴とする帯
    域圧縮信号処理装置。
JP35783292A 1992-12-25 1992-12-25 帯域圧縮信号処理装置 Expired - Fee Related JP3181411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35783292A JP3181411B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 帯域圧縮信号処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35783292A JP3181411B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 帯域圧縮信号処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06197311A JPH06197311A (ja) 1994-07-15
JP3181411B2 true JP3181411B2 (ja) 2001-07-03

Family

ID=18456160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35783292A Expired - Fee Related JP3181411B2 (ja) 1992-12-25 1992-12-25 帯域圧縮信号処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3181411B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06197311A (ja) 1994-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970007530B1 (ko) 대역 압축 신호 처리 장치
JP3184011B2 (ja) 帯域圧縮信号処理装置
JP3261844B2 (ja) デジタルビデオ記録装置及び記録方法
KR100384572B1 (ko) 비표준속도플레이백기능을갖는디지털비디오카세트레코더
JPH08214261A (ja) デジタルビデオテ−プレコ−ダ回路およびその動作方法
JP2000138897A (ja) データ処理装置およびデータ記録装置
JP3172643B2 (ja) ディジタル記録再生装置
US6807366B1 (en) Data recording apparatus, data recording/reproducing apparatus, data recording method, and data recording/reproducing method
JP3181411B2 (ja) 帯域圧縮信号処理装置
JP3332603B2 (ja) ディジタル信号再生装置および記録再生装置
JP3304634B2 (ja) ディジタル信号再生装置
JP3210425B2 (ja) 記録再生装置
JP3105046B2 (ja) 記録再生装置
JP3231833B2 (ja) 帯域圧縮信号処理装置
KR20010101937A (ko) 기록 장치 및 방법
JP3152729B2 (ja) 帯域圧縮処理装置
JP3073581B2 (ja) 記録再生装置
JP4010067B2 (ja) 同期検出装置および方法、ならびに、再生装置
JP3572659B2 (ja) ディジタルビデオ信号の記録装置、再生装置、記録再生装置及び記録媒体
JP3082302B2 (ja) ディジタルビデオ信号の記録/再生装置
JP3152730B2 (ja) 帯域圧縮処理装置
JP3257243B2 (ja) ディジタルビデオ信号の記録方法及び記録装置
JP2000132914A (ja) データ処理装置およびデータ記録装置
JP2000134110A (ja) データ伝送装置および伝送方法
JP3284678B2 (ja) ディジタルビデオ信号記録方法及び記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees