JP3332603B2 - ディジタル信号再生装置および記録再生装置 - Google Patents

ディジタル信号再生装置および記録再生装置

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JP3332603B2
JP3332603B2 JP23006694A JP23006694A JP3332603B2 JP 3332603 B2 JP3332603 B2 JP 3332603B2 JP 23006694 A JP23006694 A JP 23006694A JP 23006694 A JP23006694 A JP 23006694A JP 3332603 B2 JP3332603 B2 JP 3332603B2
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル映像信号記
録再生装置(ディジタルVTR、あるいはディジタルデ
ィスクプレイヤー等)、あるいはMPEG2等に代表さ
れるディジタル映像信号とディジタルオーディオ信号の
ビットストリームを記録するディジタルVTRなどのデ
ィジタル信号再生装置および記録再生装置に関し、特に
特殊再生時のインターフェイス制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図25は一般的な家庭用ディジタルVT
Rのトラックパターン図である。図において、磁気テー
プには斜めトラックが構成されており、一つのトラック
はディジタル映像信号を記録する映像エリアと、ディジ
タルオーディオ信号を記録するオーディオエリアの二つ
のエリアに分割されている。
【0003】このような家庭用ディジタルVTRに映像
およびオーディオ信号を記録するには二つの方法があ
る。一つは、アナログ映像信号とオーディオ信号を入力
として、映像やオーディオの高能率符号化器を用いて記
録する、いわゆるベースバンド記録方式である。もう一
つは、ディジタル伝送されたビットストリームを記録す
る、いわゆるトランスペアレント記録方式である。
【0004】アメリカ合衆国で審議されているATV
(Advanced Television)信号を記
録するには、後者のトランスペアレント記録方式が適し
ている。その理由は、ATV信号は既にディジタル圧縮
された信号であり、高能率符号化器や復号化器が不要で
あることや、そのまま記録するので画質の劣化がないこ
となどである。一方、短所としては、高速再生や、スチ
ル、スローなどの特殊再生時の画質である。特に、ビッ
トストリームを斜めトラックにそのまま記録しただけで
は、高速再生時はほとんど画像を再生することができな
い。
【0005】上述のようなATV信号を記録するディジ
タルVTRの方式として、1993年10月26日から
28日にカナダ国オタワ市で開催された“Intern
ational Workshop on HDTV’
93”における技術発表に、“A Recording
Method of ATV data on aC
onsumer Digital VCR”がある。以
下、この内容を従来例として述べる。
【0006】家庭用ディジタルVTRのプロトタイプの
基本仕様として、SD(Standard Defin
ition)モード時、ディジタル映像信号の記録レー
トを25Mbpsとして、フィールド周波数が60Hz
の場合、映像の1フレームを10トラックの映像エリア
に記録するものがある。ここで、ATV信号のデータレ
ートを17ー18Mbpsとすると、このSDモードで
ATV信号のトランスペアレント記録が可能になる。
【0007】図26は従来のディジタルVTRの通常再
生時と高速再生時における回転ヘッドのヘッド走査軌跡
を示す図である。図において、隣接したトラックは異な
るアジマス角度を持つヘッドにより交互に斜め記録され
ている。通常再生時は、テープ送り速度が記録時と同じ
であるので、ヘッドは記録トラックに沿って、図26
(a)のようにトレースすることができる。しかし、高
速再生時はテープ速度が異なるためいくつかのトラック
を横切ってトレースし、各同一アジマストラックの断片
のみを再生することができる。図26(b)では5倍速
の早送りの場合を示す。
【0008】MPEG2のビットストリームで(ATV
信号のビットストリームはほぼMPEG2のビットスト
リームに準拠している。)は、イントラ符号化されたブ
ロックのみが他のフレームを参照せずに独立に復号でき
る。もし、MPEG2のビットストリームが順番に各ト
ラックに記録されているとしたら、高速再生時の再生デ
ータは間欠的に再生された再生データからイントラ符号
されたデータを分離し、上記分離されたイントラ符号化
されたデータのみで画像を再構成することになる。この
とき、スクリーン上では、再生されるエリアは連続では
なく、また、ブロックの断片がスクリーンに広がること
になる。さらに、ビットストリームは可変長符号化され
ているので、スクリーンのすべてが周期的に更新される
保証はなく、ある一部が長い時間更新されないこともあ
る。結果として、高速再生時の画質は十分とは言えず、
家庭用ディジタルVTRでは受け入れられないことにな
る。
【0009】図27は高速再生が可能な従来のビットス
トリーム記録装置のブロック構成図である。ここでは、
各トラックの映像エリアを、すべてのATV信号のビッ
トストリームを記録するメインエリアと、高速再生時に
画像の再構成に用いるビットストリームの重要な部分
(HPデータ)を記録する複写エリアとに分ける。高速
再生時は、イントラ符号化ブロックのみが有効であるの
で、複写エリアにこれを記録するが、さらにデータを削
減するために、すべてのイントラ符号化ブロックから低
域周波数成分を抜き出して、HPデータとして記録す
る。図27において、1はビットストリームの入力端
子、2はビットストリームの出力端子、3はHPデータ
の出力端子、4は可変長復号器、5はカウンタ、6はデ
ータ抜き取り回路、7はEOB(End of Blo
ck)付加回路である。
【0010】MPEG2のビットストリームは入力端子
1から入力され、出力端子2からそのまま出力されて、
メインエリアに順次記録される。一方、入力端子1から
のビットストリームは可変長復号化器4にも入力され、
MPEG2のビットストリームのシンタックスが解析さ
れ、イントラ画像を検出し、カウンタ5にてタイミング
を発生し、データ抜き取り回路6でイントラ画像のすべ
てのブロックの低域周波数成分を抜き出し、さらに、E
OB付加回路7でEOBを付加して、HPデータを構成
し、複写エリアに記録する。
【0011】図28に従来のディジタルVTRで通常再
生、および高速再生を行った際のシステムの概念図を示
す。通常再生時はメインエリアに記録されているすべて
のビットストリームが再生され、ディジタルVTRの外
にあるMPEG2復号器に送られる。HPデータは捨て
られる。一方、高速再生時は、複写エリアのHPデータ
のみが集められて復号器に送られ、メインエリアのビッ
トストリームは捨てられる。
【0012】次に、メインエリアと複写エリアの1トラ
ック上の配置について述べる。図29に高速再生時のヘ
ッド走査軌跡の例を示す。テープ速度が整数倍速で、位
相ロック制御されておれば、ヘッドスキャンニングは同
じアジマストラックに同期する。従って、再生されるデ
ータの位置は固定される。図29において、再生信号の
出力レベルがー6dBより大きい部分が再生されると仮
定すると、一つのヘッドにより網掛けした領域が再生さ
れることになる。図29では9倍速の例を示しており、
9倍速ではこの網掛け領域の信号読みだしが保証され
る。従って、HPデータをこのエリアに記録すれば良
い。しかし、他の倍速では、信号読みだしは保証され
ず、いくつかのテープ速度で読み出せるようこの領域を
選ぶ必要がある。
【0013】図30にヘッドが同一アジマストラックに
同期する3つのテープ速度のスキャン領域の例を示す。
各テープ速度でスキャンされる領域には、いくつかの重
複領域がある。これらの領域から複写エリアを選択し、
異なるテープ速度でのHPデータの読みだしを保証す
る。図30では、4倍、9倍、17倍の早送りの場合を
示しているが、これらのスキャン領域は、ー2倍、ー7
倍、ー15倍の早送りの場合と同じになる。
【0014】いくつかのテープ速度で、全く同じ領域を
ヘッドがトレースするのは不可能である。それは、テー
プ速度によりヘッドが横切るトラック数が異なるからで
ある。さらに、どの同一アジマストラックからもトレー
スできる必要がある。図31に、異なるテープ速度のヘ
ッド走査軌跡の例を示す。図31では、5倍速と9倍速
の重複領域から領域1、2、3が選択されている。同じ
HPデータを9トラックに繰り返し記録することによ
り、HPデータは5倍速、9倍速どちらでも読み出せ
る。
【0015】図32は従来のディジタルVTRにおける
5倍速再生時の2つのヘッド走査軌跡図である。図から
わかるように、テープ速度と同じトラック数に同じHP
データを繰り返し記録することにより、HPデータは、
同一アジマストラックに同期したヘッドにより、読み出
すことができる。したがって、高速再生の最大のテープ
速度と同じトラック数に、HPデータの複製を繰り返す
ことにより、複製HPデータは、いくつかのテープ速度
で、正方向、逆方向のどちらでも、読み出しを保証する
ことができる。
【0016】以下、上記SDモードで定義される(以
降、SD規格と記す。)ディジタルVTRの1トラック
内の映像信号エリア、およびオーディオ信号エリアの誤
り訂正符号の構成を簡単に示す。図34にSD規格で定
義される1トラック内の映像信号、オーディオ信号等の
配置を示した。なお、SD規格では映像信号エリアの誤
り訂正符号として記録方向に(85,77,9)のリー
ドソロモン符号(以下、C1検査符号と記す。)を、垂
直方向に(149,138,12)のリードソロモン符
号(以下、C2検査符号と記す。)を用いている。ま
た、オーディオ信号エリアの誤り訂正符号として記録方
向に映像信号と同様の(85,77,9)のリードソロ
モン符号(C1検査符号)を、垂直方向に(14,9,
6)のリードソロモン符号(以下、C3検査符号と記
す。)を用いている。また、記録方向の記録単位である
1シンクブロック(C1ブロック)を図35に示す。図
35に示すように1シンクブロックは90バイトで構成
されており、その内先頭の5バイトはシンクパターンと
ID信号が記録されており、また後ろの8バイトには誤
り訂正符号(C1検出符号)が記録される。
【0017】図33は従来のディジタルVTRにおける
トラック配置図であり、メインエリアと複写エリアの例
を示す。家庭用ディジタルVTRでは、各トラックの映
像エリアは135のシンクブロックから構成されてお
り、メインエリアは97シンクブロック、複写エリアは
32シンクブロックとした。この複写エリアは、図30
で示した、4、7、17倍速に対応する重複領域を選ん
でいる。この場合、メインエリアのデータレートは約1
7.46Mbps、複写エリアは17回同じデータが記
録されるので、約338.8kbpsとなる。
【0018】なお、特殊再生時(高速再生、スロー再
生、スチル再生時など)は、回転ヘッドは記録トラック
を斜めに横ぎるため再生信号は各トラックより間欠的に
再生される。よって、特殊再生時には図34(a)に示
すような誤り訂正ブロック(映像データ)を構成するこ
とができない。従って、特殊再生時にはC1検査符号に
よる誤り訂正のみ再生データに施すものとする。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の家庭用ディジタ
ルVTRは以上のように構成されており、上述のように
上記複写エリアに特殊再生用データを何回も重複して記
録しているために、特殊再生用データの記録レートが著
しく低く、特にスロー再生、あるいは高速再生において
は再生画質が十分に得られないという問題点を有してい
た。たとえば、イントラフレームが2枚/秒とすると、
ATV信号のイントラ符号化のみのデータ量は約3Mb
ps程度と予測されるが、従来例では約340kbps
しか記録することができず再生画質は非常に劣化する。
【0020】また、特殊再生時に上記特殊再生エリアに
記録されているデータを用いて構成したATV信号のビ
ットストリーム(トランスポートパケット)を出力する
際、イントラ符号化されたデータのみを出力するため、
例えば、イントラフレームのデータ量が多い場合、トラ
ンスポートパケットの伝送過程でATVデコーダ内に設
けられているトランスポートパケット記憶用のメモリが
オーバフローを起こしATVデコーダにおいてシステム
が破綻してしまう場合が発生するという問題点を有す
る。また、再生側での特殊再生用メモリのメモリ容量が
必要以上に大きくなるという問題点を有する。
【0021】また、特殊再生時に上記特殊再生エリアに
記憶されているデータを用いて構成したATV信号のビ
ットストリーム(トランスポートパケット)を出力する
際、イントラ符号化されたデータのみを出力するため、
例えば、イントラフレームのデータ量が多い場合、所定
のフレーム数分のトランスポートパケットをATVデコ
ーダに伝送することができず、ATVデコーダにておい
てシステムが破綻してしまう場合が発生するという問題
点を有する。
【0022】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、特にスロー再生、あるいは高速
再生時の再生画質を改善するとともに、特殊再生時(高
速再生、スロー再生、およびスチル再生時)にATVデ
コーダ側の制御が通常再生時とまったく変わらないよう
にインターフェイス制御を行なうことを目的とする。
【0023】また、本発明は高速再生時の再生系のデー
タ制御が比較的簡単に行えるように記録時に上記トラン
スポートパケットを効率よく発生し、特に再生系側での
回路規模の削減し、効率よく高速再生を行うことを目的
とする。
【0024】また、本発明は高速再生時の再生系のメモ
リ容量を削減し、効率よく高速再生を行うことを目的と
する。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
信号再生再生装置および記録再生装置は、請求項1で
は、トランスポートパケットの状態で入力された、フレ
ームあるいはフィールド内、もしくは、フレームあるい
はフィールド間符号化されたディジタル映像信号と、デ
ィジタルオーディオ信号とがトランスペアレント記録さ
れるディジタル信号記録再生装置において、上記トラン
スポートパケットよりフレームあるいはフィールド内符
号化の施されたディジタル映像信号を分離するデータ分
離手段と、上記データ分離手段によって分離された上記
フレームあるいはフィールド内符号化の施されたディジ
タル映像信号を再構成して特殊再生用トランスポートパ
ケットを生成する特殊再生用パケット生成手段と、該特
殊再生用パケット生成手段より出力される特殊再生用ト
ランスポートパケットを複数個集め特殊再生用ブロック
を構成する特殊再生用ブロック構成手段を有し、該特殊
再生用ブロックを生成する際、同一スライスのデータが
複数の該特殊再生用ブロックにまたがらないように該特
殊再生用ブロックを構成するとともに、該特殊再生用ブ
ロック構成手段より出力されるデータを記録媒体上の予
め定められたエリアに記録するように構成する。
【0026】また、請求項2では、上記特殊再生用トラ
ンスポートパケットを生成する際、同一スライス内のデ
ータが複数の上記特殊再生用トランスポートパケットに
またがらないように該特殊再生用パケット生成手段を構
成する。
【0027】また、請求項3では、上記特殊再生用トラ
ンスポートパケットを生成する際、上記スライスデータ
を同一マクロブロック行に属する全てのマクロブロック
で構成するように特殊再生用パケット生成手段を構成す
る。
【0028】また、請求項4では、上記特殊再生用ブロ
ックを構成する際、上記特殊再生用ブロック内のデータ
を同一マクロブロック行に属する全てのマクロブロック
で構成するように特殊再生用ブロック構成手段を構成す
る。
【0029】また、請求項5では、予め定められた速度
で特殊再生を行う際に、回転ヘッド1走査期間で上記特
殊再生用ブロックを構成できるように記録媒体上に上記
特殊再生用ブロックを配置するように構成する。
【0030】また、請求項6では、上記特殊再生用ブロ
ックが2つの上記特殊再生用トランスポートパケットで
構成されるように上記特殊再生用ブロック構成手段を構
成する。
【0031】また、請求項7では、上記特殊再生用ブロ
ックが記録方向とは異なる方向の誤り訂正符号が付加さ
れた1誤り訂正ブロックで構成されるように上記特殊再
生用ブロック構成手段を構成する。
【0032】また、請求項8では、上記特殊再生用トラ
ンスポートパケットの先頭のマクロブロックのデータが
画面左はじのマクロブロックで構成されるように上記特
殊再生用パケット生成手段を構成する。
【0033】また、請求項9では、トランスポートパケ
ットの状態で入力された、フレームあるいはフィールド
内、もしくは、フレームあるいはフィールド間符号化さ
れたディジタル映像信号と、ディジタルオーディオ信号
とがトランスペアレント記録されるとともに、上記トラ
ンスポートパケットよりフレームあるいはフィールド内
符号化の施された上記ディジタル映像信号より特殊再生
時に用いる特殊再生用データが生成され、上記生成され
た特殊再生用データが所定の位置に記録されている記録
媒体を再生するをディジタル信号再生装置において、特
殊再生時に再生信号より上記特殊再生用データを分離す
るデータ分離手段と、分離された上記特殊再生用データ
を記憶するデータ記憶手段と、ディジタル信号再生装置
より出力されたデータをデコードし再生画像データを復
元する際、画面上の特定エリアの信号を静止するための
トランスポートパケットを生成する特定エリア固定パケ
ット生成手段と、1フレームの特殊再生トランスポート
パケットデータを出力する際の出力タイミング制御信号
を生成するデータ出力制御手段を有し、間欠的に再生さ
れてきたデータを用いて再生画像を構成する際、上記デ
ータ出力制御手段より所定のタイミングで上記出力タイ
ミング信号が出力されると、上記特定エリア固定パケッ
ト生成手段の出力と、上記データ記憶手段に記憶されて
いる特殊再生用データを用いて1フレームの上記特殊再
生用データを生成し伝送するように構成する。
【0034】また、請求項10では、上記データ出力制
御手段より出力する出力タイミング信号を回転ドラムヘ
ッドの走査回数に同期させ発生するように構成する。
【0035】また、請求項11では、上記データ出力制
御手段より出力する出力タイミング信号を外部に接続さ
れている表示機器のフレーム周波数に同期して発生する
ように構成する。
【0036】また、請求項12では、上記特定エリア固
定パケット生成手段より出力されるトランスポートパケ
ットをパケット内の全てのマクロブロックのデータが動
きベクトルが0で予測誤差が0であるデータで構成され
ているとともに、特殊再生時の全ての画像データの伝送
モードをインターフレームモードとし、上記特殊再生用
データのみをインターフレーム画像中の強制的なイント
ラモードとして伝送するように構成する。
【0037】
【作用】本発明に係るディジタル信号再生装置および記
録再生装置は、請求項1においては、トランスポートパ
ケットの状態で入力された、フレームあるいはフィール
ド内、もしくは、フレームあるいはフィールド間符号化
されたディジタル映像信号と、ディジタルオーディオ信
号とがトランスペアレント記録されるディジタル信号記
録再生装置において、上記トランスポートパケットより
フレームあるいはフィールド内符号化の施されたディジ
タル映像信号を分離するデータ分離し、分離された上記
フレームあるいはフィールド内符号化の施されたディジ
タル映像信号を再構成して特殊再生用トランスポートパ
ケットを生成し、生成した該特殊再生用トランスポート
パケットを複数個集め特殊再生用ブロックを構成する。
この際、スライスのデータが複数の該特殊再生用ブロッ
クにまたがらないように該特殊再生用ブロックを構成す
るとともに、該特殊再生用ブロック構成手段より出力さ
れるデータを記録媒体上の予め定められたエリアに記録
する。
【0038】また、請求項2においては、上記特殊再生
用トランスポートパケットを生成する際、同一スライス
内のデータが複数の上記特殊再生用トランスポートパケ
ットにまたがらないように該特殊再生用トランスポート
パケットを生成する。
【0039】また、請求項3においては、上記特殊再生
用トランスポートパケットを生成する際、上記スライス
データを同一マクロブロック行に属する全てのマクロブ
ロックで構成するように特殊再生用パケットを生成す
る。
【0040】また、請求項4においては、上記特殊再生
用ブロックを構成する際、上記特殊再生用ブロック内の
データを同一マクロブロック行に属する全てのマクロブ
ロックで構成するように特殊再生用ブロックを生成す
る。
【0041】また、請求項5においては、予め定められ
た速度で特殊再生を行う際に、回転ヘッド1走査期間で
上記特殊再生用ブロックを構成できるように記録媒体上
に上記特殊再生用ブロックを配置する。
【0042】また、請求項6においては、上記特殊再生
用ブロックが2つの上記特殊再生用トランスポートパケ
ットで構成されるように上記特殊再生用ブロック構成手
段を制御する。
【0043】また、請求項7においては、上記特殊再生
用トランスポートパケットが複数集められ、記録方向と
は異なる方向の誤り訂正符号が付加された1誤り訂正ブ
ロックのデータで上記特殊再生用ブロックを構成するよ
うに上記特殊再生用ブロック構成手段を制御する。
【0044】また、請求項8においては、上記特殊再生
用トランスポートパケットの先頭のマクロブロックのデ
ータが画面左はじのマクロブロックで構成されるように
上記特殊再生用トランスポートパケットを生成する。
【0045】また、請求項9においては、トランスポー
トパケットの状態で入力された、フレームあるいはフィ
ールド内、もしくは、フレームあるいはフィールド間符
号化されたディジタル映像信号と、ディジタルオーディ
オ信号とがトランスペアレント記録されるとともに、上
記トランスポートパケットよりフレームあるいはフィー
ルド内符号化の施された上記ディジタル映像信号より特
殊再生時に用いる特殊再生用データが生成され、上記生
成された特殊再生用データが所定の位置に記録されてい
る記録媒体を再生するをディジタル信号再生装置におい
て、特殊再生時に再生信号より上記特殊再生用データを
分離するデータ分離手段と、分離された上記特殊再生用
データを記憶するデータ記憶手段と、ディジタル信号再
生装置より出力されたデータをデコードし再生画像デー
タを復元する際、画面上の特定エリアの信号を静止する
ためのトランスポートパケットを生成する特定エリア固
定パケット生成手段と、1フレームの特殊再生トランス
ポートパケットデータを出力する際の出力タイミング制
御信号を生成するデータ出力制御手段を有し、間欠的に
再生されてきたデータを用いて再生画像を構成する際、
上記データ出力制御手段より所定のタイミングで上記出
力タイミング信号を出力する。上記出力タイミング信号
が出力されると、上記データ記憶手段は記憶されている
特殊再生用データの画面上の位置を検出し、検出した位
置情報を上記特定エリア固定パケット生成手段へ出力す
る。上記特定エリア固定パケット生成手段では、上記デ
ータ記憶手段でまだ構成されていない1フレームの画像
データ部分を静止するためのトランスポートパケットを
出力する。そして、これらの信号を合成して出力するよ
うに構成する。
【0046】また、請求項10においては、上記データ
出力制御手段より出力する出力タイミング信号を回転ド
ラムヘッドの走査回数をカウントする事により所定のタ
イミングで発生するように構成する。
【0047】また、請求項11においては、上記データ
出力制御手段より出力する出力タイミング信号を外部に
接続されている表示機器のフレーム周波数を再生データ
より分離しそのフレーム周波数に同期して発生するよう
に構成する。
【0048】また、請求項12においては、上記特定エ
リア固定パケット生成手段よりトランスポートパケット
内の全てのマクロブロックのデータが動きベクトルが0
で予測誤差が0であるデータを構成するとともに、画像
データを伝送する際、全ての画像データの伝送モードを
インターフレームモードとなるように、ピクチャーヘッ
ダを発生させ付け変えるとともに、上記特殊再生用デー
タのみをインターフレーム画像中の強制的なイントラモ
ードとして復号するようにヘッダ情報を付け変えて伝送
するように構成する。
【0049】
【実施例】実施例1. 図1は本発明の一実施例であるディジタルVTRの記録
系のブロック構成図である。図において、1はディジタ
ル映像信号とディジタルオーディオ信がビットストリー
ムとして入力される入力端子、11は送られてきたビッ
トストリームから映像信号やオーディオ信号等のパケッ
トを検出するパケット検出回路、12はビットストリー
ムを記憶する第1のメモリ、13はビットストリーム内
のイントラ符号化データを検出するイントラ検出回路、
14はイントラ検出回路13より出力されたイントラ符
号化データを記憶する第2のメモリ、15は第2のメモ
リ14より出力されるデータに誤り訂正符号を付加する
第1の誤り訂正符号器、16は第1のメモリ12、およ
第1の誤り訂正符号器15より出力されたデータを合
成して記録データストリームを生成する第1のデータ合
成回路、17は第1のデータ合成回路16より出力され
る記録データストリームにSD規格で定められた誤り訂
正符号を付加する第2の誤り訂正符号器、18は記録ア
ンプ、19は回転ドラム、20a、および20bは回転
ヘッドである。
【0050】図2は本発明の一実施例であるイントラ検
出回路13のブロック構成図である。図において、4は
図27に示すものと構成、および動作が同一であるので
説明は省略する。図において、40は入力端子、41は
出力端子、42はイントラパケットヘッダを検出すると
ともに、検出されたイントラフレームのデータをメモリ
43に書き込むための書き込み制御信号を発生するイン
トラパケットヘッダ検出回路、43はメモリ、44は可
変長復号器4より出力される可変長符号語の符号長、お
よびランレングス長より符号量を算出し、算出結果をも
とに特殊再生用トランスポートパケットの符号量を制御
する符号量制御回路、45はメモリ43より出力される
ビットストリームを合成してスライスを生成するスライ
ス生成回路、46はフォーマット生成制御信号の入力端
子である。
【0051】図3は本発明の一実施例であるスライス生
成回路45のブロック構成図である。図において、4は
図27に示すものと構成、および動作が同一であるので
説明は省略する。図において、50、および51は入力
端子、52はデータの出力端子、53はトランスポート
ヘッダ付加回路、54はスライスヘッダ付加回路、55
はスライス生成制御回路、56はフォーマット生成制御
信号の入力端子、57は出力端子である。
【0052】図4はATV信号におけるDCTブロッ
ク、およびマクロブロックの構成図である。図5はSD
規格に基づく本発明の一実施例である1トラック内のデ
ータの配置を示す図である。図6(a)〜(c)には上
記SDモード時に用いられる代表的な回転ドラム19上
の回転ヘッド20a、および20bの配置を示す。図7
に、本発明の1実施例によるデータパケットを示す。図
7(a)は入力ビットストリームに含まれるトランスポ
ートパケット図、図7(b)は磁気テープ上に記録され
る記録データパケット図である。図8に本実施例1で特
殊再生用データに付加する誤り訂正符号の符号構成(以
下、1誤り訂正ブロックと記す。)を示す。図9に各高
速再生速度において1トラックより収得可能なシンクブ
ロック数を示す。図10に本発明の1実施例である磁気
テープ上の上記特殊再生用データ記録エリア、および上
記ATV信号の記録エリアを示す。図11に本発明の1
実施例であるディジタルVTRの16倍速(ー14倍
速)データの1誤り訂正ブロックの分割方法を示す。図
12に本発明の1実施例であるディジタルVTRのトラ
ックフォーマットを示す。図13にATV信号のマクロ
ブロック構成方法を示す。
【0053】図14は本発明の一実施例であるディジタ
ルVTRの再生系のブロック構成図である。図におい
て、19、および20は図1に示すものと構成、および
動作が同一であるので説明は省略する。21はヘッドア
ンプ、22は再生信号よりディジタルデータを検出する
信号検出回路、23は信号検出回路22より出力される
再生ディジタルデータにディジタル復調を施すディジタ
ル復調回路、24は上記ディジタル復調信号よりID信
号を検出するID検出回路、25はディジタル復調の施
された再生信号中に含まれる誤りを上記C1検査符号を
用いて誤り訂正、あるいは誤り検出する第1の誤り訂正
復号回路、26は通常再生時、C1検査符号で誤り訂正
されなかったデータ(誤り検出されたデータ、あるいは
誤りを見逃したデータ)にC2検査符号を用いて誤り訂
正、あるいは誤り検出を行う第2の誤り訂正復号回路、
27は第3のメモリ、28は特殊再生用データに付加さ
れている誤り訂正符号(以降、C4検査符号と記す。)
を用いて誤り訂正、あるいは誤り検出を行う第3の誤り
訂正復号回路、29は第4のメモリ、30は第3のメモ
リ27、あるいは第4のメモリ29より出力される制御
信号に基づき静止画パケットを生成する静止画パケット
生成回路、31、および32はスイッチ、33はデータ
の出力端子、34はヘッダ付け変え回路である。
【0054】図15は本発明の一実施例である上記静止
画パケット生成回路30のブロック構成図である。図に
おいて、60、および61は入力端子、62、63、お
よび64は出力端子、65はスライスヘッダを生成する
スライスヘッダ生成回路、66はマクロブロックアドレ
ス生成回路、67は静止画マクロブロックデータ生成回
路、68はタイミング制御回路、69はパケット生成制
御回路、70はノーデータパケット生成回路、71はス
イッチ、72は入力端子である。
【0055】図16は本発明の一実施例である上記ヘッ
ダ付け変え回路34のブロック構成図である。図におい
て、75は入力端子、76は出力端子、77はピクチャ
ーヘッダ生成回路、78は特殊再生スライス検出回路、
79は強制イントラフラグ付加回路である。
【0056】図17に2倍速、4倍速、8倍速再生、お
よび16倍速再生を行った場合の回転ヘッド20aの走
査軌跡を示す。図18に各倍速数におけるトラッキング
制御ポイントを示す。図19に−2倍速再生を行った際
の回転ヘッド20aの走査軌跡、および特殊再生用デー
タの出力順序を示す。図20に順方向の特殊再生時の特
殊再生時の再生トランスポートパケットの出力状態を示
した。図21に順方向の特殊再生時の画面上での部分リ
フレッシュ状態を示した。図22に逆方向の特殊再生時
の特殊再生時の再生トランスポートパケットの出力状態
を示した。図23に逆方向の特殊再生時の画面上での部
分リフレッシュ状態を示した。図24に静止画スライス
の構成と静止画スライスで構成されたトランスポートパ
ケットを示した。
【0057】以下、実施例1の動作を説明する前に、M
PEG2で規定される画像データの符号化方式(ビデオ
パケットの構成方法)について簡単に述べる。MPEG
2(ATV信号もMPEG2と同様の符号化方式を採用
している。)では、入力画像データをフレーム、あるい
はフィールド内で符号化を行うイントラ符号化方式と、
フレーム、あるいはフィールド間で符号化を行うインタ
ー符号化方式(動き補償予測)を組み合わせて各フレー
ム、あるいはフィールドの画像データを伝送している。
【0058】また、各フレーム、あるいはフィールド内
のデータは、図4(a)に示すように隣接する8ライン
×8画素でブロック化(以降、このブロックをDCTブ
ロックと記す。)が施されている。MPEG2では、こ
のDCTブロックを最小の単位として高能率符号化を施
している。なお、イントラフレーム(フィールド)のデ
ータは高能率符号化時には上記DCTブロックに離散コ
サイン変換(以降、DCTと記す。)が施される。DC
T変換後の係数(以降、シーケンスと記す。)は低域側
にパワースペクトラムが集中するのでジグザグスキャニ
ングという方式でパワースペクトラムの集中する低域側
のデータより逐次上記シーケンスが伝送される。図4
(c)にスキャニングの順序を示した。図において伝送
順序の速い左上のシーケンスを低域シーケンスと呼び、
遅い右下のシーケンスを高域シーケンスと呼ぶ。
【0059】そして、隣接する上記DCTブロックが複
数個集められマクロブロックが構成される。インターフ
レーム(あるいはフィールド)のデータは、このマクロ
ブロックごとに動きベクトルの検出が行われ符号化が施
される。なお、マクロブロックの構成に関してはMPE
G2ではいくつかのケースが定義されている。ATV信
号においては図4(b)に示すように構成される。図4
(b)に示すように、ATV信号におけるマクロブロッ
クは隣接する4つの輝度信号のDCTブロック(図中Y
0〜Y3で示す。16ライン×16画素で構成されてい
る。)、それと画面上の同一位置にある2つの色差信号
のDCTブロック(8ライン×8画素)が(図中、C
R、およびCBと記す。)各1個ずつで構成される。
【0060】そして、上記マクロブロックを複数個集め
スライスが構成される。なお、MPEG2では、スライ
スを構成するにあたりいくつかの条件を満たす必要があ
る。以下、条件のいくつかを示す。(なお、詳細につい
てはMPEG2の規格書を参照のこと。)スライスは、
任意のマクロブロックの連続であり、その中に含まれる
マクロブロック数については限定していない。また、ス
ライスは少なくとも1つのマクロブロックを含む必要が
ある。また、スライス内の最初と最後のマクロブロック
はスキップできない。スライス内の最初と最後のマクロ
ブロックは同一水平マクロブロックの行(以下、同一マ
クロブロック行と記す。)に属する。スライスの位置
は、画面ごとに変化できる。また、スライスは、画面の
左上から始まりラスタスキャン順に左から右、および上
から下へと続く順序でビット列の中に現われなければな
らない。
【0061】次に、1フレームのビデオパケットの伝送
方法について説明する。各フレームの先頭にはピクチャ
ーヘッダが付加されており、画像の符号化情報が付加さ
れている。(具体的には、イントラ符号化か、インター
符号化を示す情報、あるいは量子化テーブル等)上記、
ピクチャーヘッダに続き1フレーム分の画像データが伝
送される。1フレームの画像データは上記複数のスライ
スデータで構成されており、各スライスは先頭にスライ
スヘッダが付加されている。スライスヘッダには、スラ
イスの行方向のアドレス(スライススタートコード)な
どの情報が付加されている。また、スライス内の各マク
ロブロックの先頭には、マクロブロックアドレスが付加
されており、この連続性により上記マクロブロックのス
キップの有無を判断する。上記マクロブロックスキップ
に関しては後述する。なお、MPEG2で定義されてい
る上記マクロブロックアドレスは、1つ前に伝送された
マクロブロックに対する行方向の相対アドレスが伝送さ
れる。
【0062】次に、図5〜図12を用いて本実施例1の
記録フォーマットについて説明する。図9は、高速再生
時のデータ収得可能なシンクブロック数を示す図であ
る。図において、9000rpmシステムとは図6
(a)、および図6(b)に示すヘッド配置のシステム
を示し、4500rpmシステムとは図6(c)に示す
ヘッド配置のシステムを示すものとである。図中の各値
は10μm(なお、SD規格におけるトラックピッチは
10μmとなっている。)の回転ヘッドを用いて特殊再
生を行った際に各再生速度において1本のトラックより
再生できるシンクブロック数を示したものである。な
お、計算は1トラック(180度相当)のシンクブロッ
ク数を186シンクブロックとし、従来例と同様に再生
信号の出力レベルがー6dBより大きい部分が得られる
ものと仮定して算出した。
【0063】図9に示すデータ収得可能なシンクブロッ
ク数を考慮して図10(a)に、本実施例1におけるデ
ィジタルVTRのトラック内の特殊再生用データ記録エ
リアの配置を示した。本記録フォーマットは特殊再生用
データ記録エリアが4トラック周期で繰り返され、ま
た、各倍速数に対応する特殊再生用データ記録エリアが
上記4本のトラック上に設けられている。なお、図中a
1、およびa2は2倍速、4倍速、およびー2倍速用の
特殊再生用データを記録するエリアとして、b1、およ
びb2は8倍速、およびー6倍速用の特殊再生用データ
を記録するエリアとして、またc1、およびc2は16
倍速、およびー14倍速用の特殊再生用データを記録す
るエリアとして設けられいる。また、入力されたATV
信号のビットストリームは他のエリア(以下、ATVデ
ータ記録エリアと記す。)に記録されるものとする。
【0064】図10(b)には、各特殊再生用データ記
録エリアに記録されるデータ(シンクブロック数)を示
した。図中、同一符号を記したエリアには同一信号が記
録されるものとする。(例えば、a1中の1のデータは
a2中の1の部分にも記録される。)また、a1、およ
びa2エリアに関しては同一データが2度繰り返して記
録され、b1、およびb2エリアに関しては同一データ
が4度繰り返して記録される。また、c1、およびc2
エリアに関しては上記誤り訂正符号の付加された特殊再
生用データ(1誤り訂正ブロック)を図11に示すよう
に5シンクブロックを単位として4分割し、上側の2つ
のブロックを8回繰り返し記録した後に下側2つのブロ
ックを8回繰り返して記録する。なお、各特殊再生用デ
ータ記録エリアの詳細な磁気テープ上の配置を図12に
示す。図中、同一符号を記したエリア(A1,A1’,
B1,B1’,C1,C1’等)には同一の特殊再生用
データが記録されることになる。
【0065】次に、特殊再生時の動作を図9を用いて簡
単に説明する。9000rpmシステムでは図9より4
倍速においては一つのトラックより62シンクブロック
データが再生できるのに対して、4500rpmシステ
ムでは31シンクブロックしか再生することができな
い。すなわち、本記録フォーマットでは4倍速再生時、
9000rpmのシステムではa1のトラックに記録さ
れている特殊再生用データを全て再生することができる
(すなわち、図10(b)に示す1、2、3、および4
の全ての信号(ECCも含む。)を再生することができ
る。)が、4500rpmシステムでは9シンクブロッ
ク程度再生されてこないため図8に示す1誤り訂正ブロ
ックが構成できない。すなわち、図10(b)中の1の
部分の先頭の数シンクブロックデータと、4の部分の最
後の数シンクブロックデータが再生されない。よって、
本実施例1ではa2部分に4500rpmシステム時に
用いる補助データを記録するように構成している。(4
500rpmシステムでの特殊再生時の1誤り訂正ブロ
ックの構成方法に関しては回転ヘッド20aで再生でき
ないシンクブロックに関しては、隣接して配置された
転ヘッド20bより再生されてくるシンクブロックを用
いて上記1誤り訂正ブロックを構成する。詳細について
は本発明の主旨とは異なるので省略する。)
【0066】ここで、上記図10に示す記録フォーマッ
トにおける4倍速再生時、8倍速再生時、および16倍
速再生時の再生画像のリフレッシュ時間(上記再生速度
において、上記特殊再生データ記録エリアに記録されて
いるデータを用いて特殊再生画像を構成する際に、特殊
再生画像が更新される最小の時間)を0.5秒に設定す
る。その際、1フレームを構成する特殊再生画像の符号
量は4倍速再生で約1.32Mbit、8倍速再生で約
0.66Mbit、16倍速で0.33Mbit程度と
なる。よって、特殊再生時の再生画質を大幅に改善する
ことができる。なお、本実施例1では予め設定された倍
速数で各々異なるイントラフレームより特殊再生用デー
タを生成するものとする。
【0067】次に、特殊再生用データの1誤り訂正ブロ
ックの構成方法を図7、および図8を用いて説明する。
入力されたビットストリームより分離されたイントラ符
号化された1フレームの画像データは、可変長復号が施
され、1フレームの符号量が上述のようになるようにデ
ータ量が削減される。そして、データ量の削減された上
記データは図7(a)に示すトランスポートパケットの
形に再構成される。そして、上記再構成されたトランス
ポートパケットは2つ集められ、同図(b)に示す記録
データブロックが構成される。そして、上記記録データ
ブロックが3つ集められて1誤り訂正ブロックが構成さ
れて、図8に示すC4検査符号が付加された後にC1検
査符号が付加される。なお、上記特殊再生用データのト
ランスポートパケット生成方法についての詳細は後述す
る。
【0068】本実施例1では、特殊再生用データのC4
検査符号として(20,15,6)のリードソロモン符
号を採用するものとする。よって、特殊再生時に上記C
4検査符号を用いて誤り訂正を行うのでシンボルエラー
レートが0.01における誤り検出確率が約10 10 倍改
善され実用上問題のないレベルになる。従来例でも述べ
たように、特殊再生時にはシンボルエラーレートが0.
01以上になる場合が多々発生するが誤り率に関する計
算結果を見る限り上記符号構成で実用上問題のないレベ
ルになり良好な特殊再生画像を得ることができる。
【0069】以上より、実施例1の記録フォーマットの
詳細を説明する。入力されたATV信号のビットストリ
ームは、上述のように5シンクブロックで2つのトラン
スポートパケットが構成され、1シンクブロックを単位
として上記記録トラック上のATVデータエリア(図5
参照)上の特殊再生用データ記録エリア以外のエリアに
記録される。
【0070】一方、誤り訂正符号の付加された上記20
シンクブロックの各倍速用の特殊再生用データは図10
(a)に示す対応する特殊再生用データ記録エリアに記
録される。なお、各倍速数に対応する特殊再生用データ
は上述のように所定回数繰り返し記録される。なお、a
1エリアの場合は最初の20シンクブロックで1つの誤
り訂正ブロックを構成し後半の20シンクブロックでも
う1つの誤り訂正ブロックを構成する。すなわち、前半
の誤り訂正ブロックと後半の誤り訂正ブロックでは内容
は異なる。また、16倍速再生用データの場合は図11
に示すように1誤り訂正ブロックを前半の10シンクブ
ロックと後半の10シンクブロックとに分け、前半の1
0シンクブロックのデータを8回繰り返した後に、後半
の10シンクブロックのデータを8回繰り返し記録す
る。図12に実施例1の磁気テープ上での記録フォーマ
ットを示す。
【0071】なお、各倍速数に対応する特殊再生用デー
タのリフレッシュ時間を上述のように0.5秒と設定す
ると、4倍速は2秒毎に、8倍速は4秒毎に、16倍速
は8秒毎に入力ビットストリームよりイントラ画像を抜
き出し特殊再生用画像を更新することになる。なお、リ
フレッシュ時間についてはこれに限るものではない。ま
た、リフレッシュ時間を各倍速数で異なる時間に設定し
てもよい。
【0072】以下、本実施例1の記録時の動作につい
て、図1〜図12を用いて説明する。本実施例1では、
トランスポートパケット中の映像信号はフレーム単位に
符号化されたデータを伝送するものとして以下の説明を
続ける。入力端子1より入力されるビットストリームに
は、ディジタル映像信号、ディジタルオーディオ信号、
さらには映像信号、およびオーディオ信号に関するディ
ジタルデータが含まれており、それらは図7(a)に示
すトランスポートパケットに区切られて伝送されてく
る。パケットは、4バイトのヘッダ部と184バイトの
データ部とから構成されている。本実施例1では、ビッ
トストリームをトランスポートパケット単位に検出し、
検出された2つのトランスポートパケットを図7(b)
に示すように5シンクブロックの記録データブロックに
変換し記録する。よって、まず始め入力端子1を介して
入力されたビットストリームは、パケット検出回路11
にてトランスポートパケットが検出され、第1のメモリ
12、およびイントラ検出回路13へ入力される。
【0073】SD規格では、従来例でも述べたが図5
(あるいは図34)に示すように1トラックあたり映像
データを記録するエリアとして149シンクブロック用
意されている。その内3ブロックがVAUXデータ記録
エリアとして、また11ブロックがC2検査符号エリア
として設けられている。また、1シンクブロックは従来
例と同様に、図35に示すように90バイトで構成され
ており、その内先頭の5バイトはシンクパターンとID
信号が記録されており、また後ろの8バイトにはC1検
出符号が記録される。よって、1シンクブロック内に記
憶することができるデータは図に示すように77バイト
となる。
【0074】第1のメモリ12では、上記トランスポー
トパケット単位で入力されたビットストリームデータを
一旦メモリ内に記憶し、図7(b)に示す記録データブ
ロックの構成になるようにデータを読みだす。図7
(b)は、上述のように1シンクブロック内のデータ長
を77バイトとした時に、5シンクブロックで2つのト
ランスポートパケットを構成するようにしたものであ
る。図において、H1は第1のヘッダ、H2は第2のヘ
ッダである。H1には5シンクブロックの何番目のシン
クかを示す識別データ、および特殊再生用データである
か通常再生用のデータであるかを識別するフラグなどが
記録される。H2には映像データかオーディオデータか
等の識別データなどが記録される。
【0075】一方、パケット検出回路11より出力され
るビットストリームはイントラ検出回路13へ入力され
る。以下、イントラ検出回路13の動作を図2、および
図3を用いて説明する。なお、本実施例1では、特殊再
生用データとして4倍速、8倍速、および16倍速の3
種類のデータを発生するので、図2に示す回路3つで上
記イントラ検出回路13は構成されている。また、第2
のメモリ14についても各々の倍速数に対してメモリが
単独で設けられているものとする。具体的には、4倍速
用のメモリとしては2つの誤り訂正ブロックを1本のト
ラックに記録する関係上30シンクブロックの容量を有
するメモリが配置されており、8倍速、および16倍速
用のメモリに関しては15シンクブロックの容量を有す
るメモリが配置されている。
【0076】入力端子40を介して入力されたビットス
トリームはイントラパケットヘッダ検出回路42でピク
チャーヘッダが分離され、各フレームの画像の符号化モ
ードが検出される。検出結果、イントラ符号化モードで
あった場合、イントラパケットヘッダ検出回路42は、
上記ビットストリームをメモリ43へ書き込むための書
き込みアドレス、および書き込み制御信号を発生する。
その際、イントラパケットヘッダ検出回路42では1フ
レームのイントラ画像の符号量をカウントし、カウント
結果を符号量制御回路44へ出力する。符号量制御回路
44では、上記符号量カウント結果に基づき予めデータ
の伝送レートを予測する。具体的には、本実施例1では
上記符号量カウント結果に基づきDCTブロック内の何
シーケンスまでのデータを伝送するかを予測する。そし
て、この予測結果を初期値として各トランスポートパケ
ットの符号量制御を行う。符号量制御回路44の動作の
詳細は後述する。
【0077】なお、本実施例1ではイントラフレームの
データをメモリ43に書き込みむ際には、トランスポー
トパケット単位に、ピクチャーヘッダの検出されたトラ
ンスポートパケットより次のフレームデータのピクチャ
ーヘッダの検出されたトランスポートパケットまでを書
き込むものとする。これは、トランスポートパケットの
先頭に付加されているヘッダ部分には、トランスポート
パケットに関する情報が付加されており特殊再生用デー
タを生成する際にこの情報が必要になる。また、メモリ
43は、1フレーム分のイントラ画像を記憶できる2つ
のメモリブロックで構成されており、一方のメモリブロ
ックが特殊再生用トランスポートパケットを生成してい
る際、他方のデータは上記イントラフレームのビットス
トリームを書き込むように制御するものとする。
【0078】一方、入力端子46よりフォーマット生成
制御信号が入力されるとイントラ検出回路13では予め
定められた数の特殊再生用トランスポートパケットを出
力する。例えば、本実施例1では16倍速データの場合
6個の特殊再生用トランスポートパケットが生成され
る。よって、メモリ43では、フォーマット生成制御信
号が入力されるとメモリ43内に記憶されているイント
ラフレームのトランスポートパケットが6個の特殊再生
用トランスポートパケットの生成が終了するまで順番に
読み出される。なお、本実施例1では上記メモリ43か
らのデータの読みだし制御信号は符号量制御回路44よ
り出力されるものとする。メモリ43より出力されたデ
ータは可変長復号器4、およびスライス生成回路45へ
入力される。可変長復号器4では入力されたビットスト
リームを可変長復号し符号長、およびランレングスを符
号量制御回路44へ出力する。符号量制御回路44で
は、上記予測結果をもとに符号量制御を行う。
【0079】以下、特殊再生用トランスポートパケット
の生成方法について説明する。入力端子50を介して入
力されたデータはトランスポートヘッダ付加回路53へ
入力される。トランスポートヘッダ付加回路53では、
ビットストリームに予め付加されているトランスポート
ヘッダをもとに、特殊再生用トランスポートヘッダを生
成する。生成されたトランスポートヘッダはスライス生
成制御回路53より出力される制御信号に基づきビット
ストリームに付加される。なお、ビットストリーム中の
トランスポートヘッダ(ビットストリームと一緒に伝送
されてきたもの)は、トランスポートヘッダ付加回路5
3で除去される。
【0080】トランスポートヘッダの付加されたビット
ストリームは、スライスヘッダ付加回路54でスライス
ヘッダが付加されスライスが再構成される。なお、スラ
イスの再構成方法については詳細を後述する。スライス
生成制御回路55では、ビットストリームよりスライス
ヘッダを検出し、スライスヘッダ付加回路54にスライ
スヘッダを付加するための制御信号を出力する。なお、
トランスポートヘッダに続くスライスヘッダは符号量制
御回路44より出力される制御信号に基づきビットスト
リームに付加される。また、伝送されてきたスライスヘ
ッダはスライスヘッダ付加回路54で除去される。
【0081】スライスヘッダ付加回路54でスライスヘ
ッダの付加された特殊再生用のデータはEOB付加回路
7へ入力される。EOB付加回路7では、入力されたビ
ットストリームよりDCTブロックを検出するととも
に、符号量制御回路44より出力される制御信号をもと
に各DCTブロックに強制的にEOBを付加する。そし
て、強制的に付加されたEOB以降のDCTブロックの
高域データは除去される。強制的にEOBの付加された
データは出力端子52を介して第2のメモリへ出力され
る。
【0082】以下、符号量制御回路44の動作を簡単に
説明する。まづはじめ、特殊再生用トランスポートパケ
ットの生成が開始されると、符号量制御回路44では、
スライス生成制御回路55にトランスポートヘッダを付
加するための制御信号を出力する。それと同時に、符号
量制御回路44内に配置されている符号量カウンタの初
期値がセットされる。トランスポートヘッダがビットス
トリームに付加されるとスライスヘッダを付加するため
の制御信号をスライス生成回路55へ出力するととも
に、スライスヘッダの符号長分、上記符号量カウント値
が増加する。スライスヘッダの付加が終了すると、メモ
リ43内ののデータを読み出すため読みだしアドレス、
および読みだし制御信号を出力する。
【0083】メモリ43より読みだされたデータは可変
長復号器4で可変長復号が施され符号長と、ランレング
スデータが符号量制御回路44へ入力される。符号量制
御回路44では、上記ランレングスデータをカウントす
る事により現在何シーケンスまで伝送したかを判別す
る。また、符号長をカウントすることにより符号量が算
出される。符号量は1マクロブロックの伝送が終了する
度に目標値と比較され、目標値より符号量が多い場合
は、伝送シーケンス量が減らされ、少ない場合は伝送シ
ーケンス量を増やされる。なお、伝送シーケンス量の初
期値は、上記予測結果とする。
【0084】各DCTブロックのEOBの挿入位置は、
符号量制御回路44で上記シーケンス位置情報と伝送シ
ーケンス量が比較され検出される。具体的には、シーケ
ンス位置情報が上記伝送シーケンス量をこえた上記可変
長符号語をEOBに置き換えるように制御信号を発生す
る。なお、データの切れ目に関しては、符号量制御回路
44より上記可変長復号結果をもとに出力されるものと
する。そして、所定のマクロブロック数の伝送が終了す
ると空きエリアにダミービットを付加して188バイト
の特殊再生用トランスポートパケットを生成する。な
お、上記特殊再生用トランスポートパケット内で画面上
の水平マクロブロック行が変わる場合は、スライス生成
回路55でスライスヘッダを検出することにより水平マ
クロブロック行の変わり目を検出し新たなスライスヘッ
ダを付加するための制御信号をスライスヘッダ付加回路
65へ出力する。なお、トランスポートヘッダ、あるい
はスライスヘッダ等の検出は可変長復号器4でも行わ
れ、符号量制御のため符号量制御回路44へ出力され
る。
【0085】なお、イントラ検出回路13は、上記図
2、および図3に示す回路が3系統設けられており各回
路は上述のような動作を行う。
【0086】上記動作を所定回繰り返し、所定数のトラ
ンスポートパケットを得る。具体的には、16倍速再生
用のデータの場合は、上述のようにフォーマット生成制
御信号がイントラ検出回路13に入力される度に6個の
トランスポートパケットを生成し出力する。上記要領で
生成された特殊再生用トランスポートパケットは第2の
メモリ14へ記憶される。なお、上記強制的に打ち切ら
れたDCTブロック内のデータの除去は、実施例1では
第2のメモリ14へのデータの書き込みを行わないこと
により実行されるものとする。よって、EOB付加回路
7ではデータの書き込みの有無を示すフラグを付加し特
殊再生用トランスポートパケットを伝送するものとす
る。
【0087】第2のメモリ14に記憶されたデータは上
記フォーマット生成制御信号が入力されると1誤り訂正
ブロックを単位として第2のメモリより所定数読みださ
れる。その際、図7(b)に示す記録データブロックの
構成になるようにデータが読みだされる。すなわち、上
述のように1シンクブロック内のデータ長を77バイト
とし、5シンクブロックで2つのトランスポートパケッ
トをが構成される。図において、H1、およびH2はヘ
ッダで上述のような信号が付加される。
【0088】第2のメモリ14より、5シンクブロック
単位(1シンクブロック内のデータ長は77バイト)で
読みだされた特殊再生用トランスポートパケットは15
シンクブロック集められ第1の誤り訂正符号器15で誤
り訂正符号が付加される。以下、図8を用いて第1の誤
り訂正符号器15の動作を簡単に説明する。図8には特
殊再生用データに付加される誤り訂正符号の符号構成を
示した。本実施例1では、特殊再生用データの誤り訂正
符号として記録方向にATV信号のビットストリームに
付加される誤り訂正符号と同一の(85,77,9)の
リードソロモン符号(C1検査符号)を、垂直方向に最
小距離がオーディオ信号と同一の(20,15,6)の
リードソロモン符号(C4検査符号)を用いる。
【0089】第2のメモリ14より、5シンクブロック
単位で読みだされた特殊再生用データは第1の誤り訂正
符号器15で15シンクブロック集められ1誤り訂正ブ
ロックが構成される。そして、垂直方向にC4検査符号
が付加される。なお、C1検査符号については後述する
第2の誤り訂正符号器17で第1のメモリ12より出力
されるATV信号共々付加され、積符号形式の誤り訂正
ブロックが構成される。なお、上述のようにC4検査符
号の最小距離がオーディオ信号のC3検査符号と同一で
あるので符号長を切り変えるだけで符号化回路をオーデ
ィオ信号のものと共用することができる。
【0090】第1のメモリ12、および第1の誤り訂正
符号器15より出力されたデータは第1のデータ合成回
路16へ入力される。第1のデータ合成回路16では、
第1のメモリ12、および第1の誤り訂正符号器15よ
り出力されるデータを合成して図12に示すトラックフ
ォーマットを生成する。以下、第1のデータ合成回路1
6より出力されるフォーマット生成制御信号について簡
単に説明する。
【0091】記録フォーマット生成信号は図10(ある
いは図12)に示す、ATV信号のビットストリームを
記録するエリアでは第1のメモリ12に1シンクブロッ
ク単位に制御信号が出力される。第1のメモリ12より
出力された上記1シンクブロックのデータは第1のデー
タ合成回路16中に設けられているトラックフォーマッ
ト生成用のメモリ内の所定のエリアに記憶される。
【0092】一方特殊再生用データに関しては、第1の
データ合成回路16よりフォーマット生成制御信号が出
力されると第2のメモリよりその倍速数に相当するデー
タが読みだされ第1の誤り訂正符号器15でC4符号が
付加された後に第1のデータ合成回路16中に設けられ
た各倍速用のバッファメモリに一旦記憶される。(な
お、バッファメモリ内には上記特殊再生用データは1誤
り訂正ブロックを単位として記憶される。なお、4倍速
再生に関しては2誤り訂正ブロック分のバッファメモリ
が設けられているものとする。)そして、所定のタイミ
ングで各倍速の特殊再生用データが所定シンクブロック
数読みだされ上記トラックフォーマット生成用メモリ内
で合成される。上記バッファメモリのデータの更新は、
各特殊再生用データの読みだしが終了した時点で、特殊
再生用データの繰り返し回数を確認する。そして、繰り
返が所定回数であった場合、その特殊再生データに対応
するフォーマット生成制御信号を出力することにより実
行される。
【0093】第1のデータ合成回路16で生成されたデ
ータは、第2の誤り訂正符号器17でまずはじめ垂直方
向の誤り訂正符号(C2検査符号)が付加された後に記
録方向の誤り訂正符号(C1検査符号)が付加される。
よって、図7に示す特殊再生用データにはこのタイミン
グでC1検査符号が付加されることになる。誤り訂正符
号の付加された記録データは記録アンプ18でディジタ
ルへ変調が施された後に増幅され回転ヘッド20a、お
よび20bを介して磁気テープ上に記録される。
【0094】以下、本発明の1実施例である上記特殊再
生用トランスポートパケットの生成方法について説明す
る。図17に2倍、4倍、8倍、および16倍速再生時
を行った場合の回転ヘッド20aの走査軌跡を示した。
図に示すように、4倍速再生時は、回転ヘッド20a
1走査で図8に示す誤り訂正ブロックを2ブロック、8
倍速再生時では回転ヘッド20aの1走査で誤り訂正ブ
ロックを1ブロック、16倍速再生では、回転ヘッド
0aの2走査で誤り訂正ブロックを1ブロックを再生す
ることができる。
【0095】よって、本実施例1では上記のことを考慮
して特殊再生用トランスポートパケットを生成する。図
13(a)にATV信号の1フレームの画面構成を示
す。図に示すように画面は1080ライン×1920画
素で構成されている。本実施例1ではATV信号を符号
化する際は、同図(b)に示すように画面の上端部に8
ラインのダミーデータ(例えば黒レベルのデータ)を挿
入して符号化を行うものとする。よって、水平方向に1
20マクロブロックが配置され、垂直方向に68マクロ
ブロック行が配置される。
【0096】本実施例1では特殊再生用トランスポート
パケットを生成する際、高速再生時のデータ制御等をふ
まえて、以下のようにスライスを構成する。スライスデ
ータを伝送する際、連続する2つのトランスポートパケ
ットに同一スライス内のデータがまたがらないように符
号量制御回路44で符号量の制御を行う。また、トラン
スポートパケットを生成する際は、上記回転ヘッドの1
走査期間で同一マクロブロック行に属する全てのマクロ
ブロックのデータが構成できるように符号量制御回路4
4で符号量を制御する。なお、16倍速再生用データに
関しては、上述のように構成されているので回転ヘッド
2走査期間で2つの同一マクロブロック行に属する全て
のマクロブロックのデータが再生できるように符号量制
御を行うものとする。
【0097】以下、各倍速数に対応する特殊再生用トラ
ンスポートパケットの生成方法を符号量制御、およびパ
ケットの構成方法を中心に図2、および図3を用いて説
明する。まず始め4倍速データの生成方法を簡単に説明
する。
【0098】入力端子50を介して入力されたビットス
トリームデータはトランスポートヘッダ付加回路53で
上記の要領でトランスポートヘッダが付加される。な
お、ビットストリーム中のトランスポートヘッダ(ビッ
トストリームと一緒に伝送されてきたもの)は除去され
る。
【0099】トランスポートヘッダの付加されたビット
ストリームは、スライスヘッダ付加回路54でスライス
ヘッダが付加されスライスが再構成される。具体的に
は、トランスポートヘッダが上記トランスポートヘッダ
付加回路53で付加されるたびにスライスヘッダを発生
しビットストリーム中に付加する。4倍速再生用のデー
タは回転ヘッドの1走査期間で2誤り訂正ブロックのデ
ータを再生できる。すなわち、12トランスポートパケ
ットで同一マクロブロック行に属する全てのマクロブロ
ックデータを伝送することになる。従って、この間スラ
イスヘッダ中のスライススタートコードは同一の値をと
ることになる。スライスヘッダの生成に関しては、スラ
イス生成制御回路55で、ビットストリームよりスライ
スヘッダを検出し、スライスヘッダ中に付加されている
スライススタートコードより現在入力されてきているビ
ットストリームのマクロブロック行を検出する。また、
伝送されてきたスライスヘッダは上記マクロブロック行
の検出後除去される。
【0100】スライスヘッダの付加された特殊再生用の
データはビットストリームよりDCTブロックを検出す
るとともに、符号量制御回路44より出力される制御信
号をもとに各DCTブロックに強制的にEOBが付加さ
れ高域シーケンスデータの伝送が打ち切られる。符号量
制御は12トランスポートパケットに同一マクロブロッ
ク行に属する全てのマクロブロックのデータが入るよう
に行われる。具体的には、本実施例1では各トランスポ
ートパケットの先頭にトランスポートヘッダ(4バイ
ト)、およびスライスヘッダ(スライススタートコード
のみで4バイト)を付加するので、その分を考慮して符
号量制御が行われる。
【0101】同様に、8倍速データに関しては6トラン
スポートパケットで同一マクロブロック行に属する全て
のマクロブロックのデータが伝送できるように符号量制
御が行われる。16倍速データに関しては6トランスポ
ートパケットで2つの同一マクロブロック行に属する全
てのマクロブロックのデータが伝送できるように符号量
制御が行われる。以下、16倍速データに関して簡単に
説明する。
【0102】入力端子50を介して入力されたビットス
トリームデータはトランスポートヘッダ付加回路53で
トランスポートヘッダが付加される。トランスポートヘ
ッダの付加されたビットストリームは、スライスヘッダ
付加回路54でスライスヘッダが付加されスライスが再
構成される。(スライスヘッダの付加方法については上
述の通り)16倍速再生用のデータは回転ヘッドの2走
査期間で1誤り訂正ブロックのデータを再生できる。す
なわち、6トランスポートパケットで2つの同一マクロ
ブロック行に属する全てのマクロブロックのデータを伝
送することになる。
【0103】なお、本実施例1では3トランスポートパ
ケットで同一マクロブロック行に属する全てのマクロブ
ロックのデータを伝送するように制御を行わず、6トラ
ンスポートパケットで2つの同一マクロブロック行に属
する全てのマクロブロックのデータを伝送するように制
御を行う。これは、高速再生時、再生データは図7に示
す誤り訂正ブロックが一旦構成され誤り訂正が施され
る。よって、16倍速再生時の再生系側での信号処理は
回転ヘッド20aの2走査期間単位で行われることにな
る。従って、16倍速再生用データは、トランスポート
パケットの途中で異なるスライス行を指し示すスライス
スタートコードが現われるパケットが1つ存在すること
になる。スライスヘッダの生成に関しては、スライス生
成制御回路55で、ビットストリームよりスライスヘッ
ダを検出し、スライスヘッダ中に付加されているスライ
ススタートコードより現在入力されてきているビットス
トリームのマクロブロック行を検出する。
【0104】スライスヘッダの付加された特殊再生用デ
ータはビットストリームよりDCTブロックを検出する
とともに、符号量制御回路44より出力される制御信号
をもとに各DCTブロックに強制的にEOBが付加され
る。符号量制御は6トランスポートパケットに2つの同
一マクロブロック行に属するすべてのマクロブロックの
データが入るように行われる。具体的には、本実施例1
では各トランスポートパケットの先頭にトランスポート
ヘッダ(4バイト)、およびスライスヘッダ(スライス
スタートコードのみで4バイト)、およびトランスポー
トパケットの途中でスライスヘを付加するパケットのス
ライスヘッダ分を考慮して符号量制御が行われる。
【0105】上記要領で構成された特殊再生用のトラン
スポートパケットは以下のような特徴を有する。まず始
めは、エラー伝搬に対して強いという特性がある。これ
は、上述のようにトランスポートパケットが構成されて
いるので、トランスポートパケット毎に、スライスヘッ
ダが必ず付加されており、再生データに誤りが検出され
た場合でも、エラーの伝搬は同一水平マクロブロック行
以外には波及せず、また、上記トランスポートパケット
の連続性によりスライスヘッダを類推することができる
ので、誤りが1トランスポートパケットのみの場合は、
残りのデータより誤ったマクロブロック位置を推定する
ことができる。具体的には、MPEG2の規格ではイン
トラ符号化の施されている画像は上記マクロブロックス
キップを行うことができないので、マクロブロックの連
続性より誤りの発生したトランスポートパケットの前後
のトランスポートパケット内のマクロブロック数を検出
することにより誤りの検出されたマクロブロック位置が
検出できる。そして、トランスポートパケット合成時に
この部分のパケットを静止画パケット生成回路30で静
止画パケットを発生することにより良好な再生画像が得
られる。(静止画パケット生成回路30についての詳細
は後述する。)
【0106】2番目の大きな特徴としては特殊再生時の
再生系の回路構成が非常に簡単になることが上げられ
る。これについては後述する再生系の動作のところで詳
しく説明する。
【0107】以下、上述のような記録フォーマットを有
するディジタルVTRで通常再生を行った場合の再生系
の動作を図14を用いて説明する。磁気テープより回転
ヘッド20a、および20bを介して再生されたデータ
は、ヘッドアンプ21で増幅された後に信号検出回路2
2で信号検出が行われ再生ディジタルデータに変換され
る。なお、その際各シンクブロックの先頭に付加されて
いる同期信号を検出する。信号検出回路22より出力さ
れる再生ディジタルデータはディジタル復調回路23で
ディジタル復調が施される。ディジタル復調の施された
データはID検出回路24、および第1の誤り訂正復号
回路25に入力される。ID検出回路24では、信号検
出回路22で検出された同期信号を基準にして各シンク
ブロックの先頭部分に付加されているID信号を分離
し、ID信号に付加されている誤り検出符号を用いてI
D信号中に含まれる誤りを検出する。一方、第1の誤り
訂正復号回路25では、記録方向に付加されているC1
検査符号をもちいて再生信号中に発生した誤りの訂正、
および検出が施される。誤り訂正の施されたデータは第
2の誤り訂正復号器26、および第3の誤り訂正復号器
28へ入力される。
【0108】第2の誤り訂正復号器26では、上記C1
検査符号で誤り訂正されなかったデータ(誤り検出され
たデータ、あるいは誤りを見逃したデータ)にC2検査
符号を用いて誤り訂正、あるいは誤り検出を施す。(C
2復号と記す。)C2復号の施されたデータは、第3の
メモリ27へ入力される。第3のメモリ27では入力さ
れたデータよりATV信号のビットストリームを分離
し、上記ビットストリームのみメモリ内に記憶する。
(特殊再生用データはこの段階で従来例と同様に捨てら
れる。)
【0109】一方、第3の誤り訂正復号器28に入力さ
れたデータは、まずはじめ、上記特殊再生用データ記録
エリアに記録されている特殊再生用データが再生データ
より分離され図8に示す1誤り訂正ブロックが構成され
る。なお、特殊再生用データ記録エリアの分離はシンク
ブロック中のID信号中に記録されているシンクブロッ
クナンバーによりトラック上での特殊再生用データ記録
エリアの位置を検出し、シンクブロック内のヘッダを検
出することにより特殊再生用データであるか通常のAT
V信号のビットストリームであるかを判別する。
【0110】上記1誤り訂正ブロックのデータが構成さ
れると、第3の誤り訂正復号器28では、上記C1検査
符号で誤り訂正されなかったデータにC4検査符号を用
いて誤り訂正、あるいは誤り検出を施す。C4復号の施
されたデータは、第4のメモリ29へ入力される。
【0111】なお、本実施例1では、特殊再生用データ
のC4検査符号の最小距離とオーディオデータのC3検
査符号の最小距離を同一に設計している。これは、AT
V信号の音声信号は従来例でも述べたようにATV信号
のビットストリーム中にディジタル映像データとともに
伝送されてくるため、オーディオ信号エリアには記録さ
れず映像信号エリアに映像信号と一緒に記録されること
になる。従って、ATV信号を記録したディジタルVT
Rを再生する場合にはオーディオ信号用の誤り訂正復号
回路が使用されていないことになる。本実施例1では、
上述のようにC4検査符号の最小距離とC3検査符号の
最小距離を同一にすることにより第3の誤り訂正復号器
28をオーディオ信号の誤り訂正復号器と共用して用い
ることにより回路規模の削減を図る。
【0112】第4のメモリ29では入力された誤り訂正
の施された特殊再生用データをメモリ内に記憶する。通
常再生時はスイッチ32は常に第3のメモリ27の出力
を選択するように構成されており、第3のメモリ27で
188バイトのパケット情報に復元されたATVのビッ
トストリームが出力端子33より出力される。
【0113】次に、高速再生時の再生系の動作を図14
〜図17を用いて説明する。なお、本実施例1では図6
(a)に示す回転ヘッドの構成の場合について説明す
る。図17に2倍、4倍、8倍、および16倍速再生を
行った場合の回転ヘッド20aの走査軌跡を示した。な
お、図17に示す回転ヘッド20aの走査軌跡は図6
(b)に示す回転ヘッドの構成でも同一の軌跡をとる。
(しかし、回転ヘッド20bに関してはヘッド配置が異
なるため全く違う軌跡になる。)まず始め、本実施例1
における高速再生時のトラッキング制御方法について図
18を用いて説明する。なお、各再生速度においてトラ
ックから再生できるシンクブロック数は図9のようにな
る。
【0114】よって、効果的に特殊再生用データを収得
するためには、各倍速数において上記特殊再生用データ
が記録されているエリアの中心で再生出力が最大になる
ように回転ヘッド20aのトラッキングを制御すればよ
い。図18(a)〜(c)に各再生速度における回転ヘ
ッド20aのトラッキング制御ポイントを示した。な
お、本実施例1に示す記録フォーマットでは9000r
pmシステムでは回転ヘッド20bより再生されてくる
データを用いなくても図8に示す1誤り訂正ブロックの
データを構成することができるので図17では回転ヘッ
20bの走査軌跡に関しては省略した。
【0115】次に、本実施例1の高速再生時の特殊再生
用トランスポートパケットの伝送方法について説明す
る。特に、伝送方法の有効性が顕著に現れる逆方向の高
速再生時の場合について説明をする。図12に示す記録
フォーマットを有するディジタルVTRで逆方向の高速
再生時を行なった場合は上記スライスが記録時とは反対
の順番で再生されてくる。
【0116】図19を用いて逆方向の高速再生時の特殊
再生用データパケットの再生順序を説明する。図19
(a)に1フレーム内のスライスブロックの構成の1実
施例を示す。同図(b)に−2倍速再生を行なった際の
回転ヘッド20aの走査軌跡を示した。同図(c)に回
転ヘッド20aより出力される特殊再生用データの再生
順序を示した。同図(c)では回転ヘッド20aより再
生されてくる4倍速エリアに記録されている特殊再生用
データの出力順序を示したものである。(回転ヘッド
0aより再生されてくる再生信号出力(エンベロープ出
力とは異なる。)図に示すように高速再生時に、上述の
ようにスライスのデータが逆に再生されてくるため、第
4のメモリ29でスライスデータを並べかえる必要があ
る。
【0117】これは、MPEG2の規格によって定めら
れている。MPEG2の規格ではマクロブロックの伝送
順序は上述のように画面左上に配置されたマクロブロッ
クよりラスタスキャンの順番に伝送しなければならな
い。よって、ATVデコーダではイントラフレームのデ
ータが入力されると先頭のスライスより画像データの復
号を開始する。その時、入力ビットストリーム中のスラ
イスの伝送順序が所定の順番と異なる場合、ATVデコ
ーダでは再生画像を構成することができない。これは、
ATVデコーダ(MPEG2の規格)に上記再生された
スライスの順番が異なる場合画面上の所定の位置に、復
号した上記スライスをデシャフリングするような機能が
サポートされていないために生じる。この様な場合、逆
方向の高速再生を実現しようとすると、少なくとも1フ
レーム分の上記特殊再生用データを記憶することが可能
なメモリを再生系に用意し、再生されたデータを並べか
える必要がある。
【0118】本実施例1では、逆方向の高速再生時にお
いてデータ並べ換えメモリを不要とするために、上記特
殊再生データを複数のフレームに分割して伝送する。図
20、および図22に本実施例1のデータ伝送方法を示
す。本実施例1では高速再生時に間欠的に再生されてき
た特殊再生用トランスポートパケットよりデータを検出
し、複数の同一マクロブロック行に属する全てのマクロ
ブロックのデータを集めてスライスブロックを構成し、
このスライスブロックと静止画パケット生成回路30で
生成される静止画パケット(詳細は後述する。)を組み
合わせて1フレームのトランスポートパケットを生成
し、ATVデコーダへ出力する。(以下、部分リフレッ
シュ方式と記す。)具体的には、トランスポートパケッ
ト(画像データ)の出力モードをインターフレームモー
ド(フィールド間、あるいはフレーム間予測のモード)
として伝送する。
【0119】この場合高速再生時に間欠的に再生されて
くるスライス単位の特殊再生用データは強制的なイント
ラフレームのモードとして伝送するようにヘッダを付け
変える。図20、および図22は1フレームをn個のス
ライスブロックに分割した場合を示す。(nは2以上の
整数)なお、本実施例1では上述のように磁気テープ上
にデータが記録されているので、同一マクロブロック行
に属するマクロブロックのデータを単位としてスライス
ブロックを構成したが、一般的にはマクロブロックアド
レスの連続する複数のマクロブロックを集めて上記スラ
イスブロックを構成する。
【0120】以下、順方向の高速再生を行った場合の上
記部分リフレッシュ方式を図20、および図21を用い
て説明する。図20(a)に、順方向の高速再生を行っ
た際に回転ヘッド20より再生されてくる特殊再生用デ
ータを示す。同図(b)にスイッチ32より出力される
特殊再生時の再生トランスポートパケットを示す。な
お、図中に記した1フレームとは1フレーム分の上記特
殊再生時の再生トランスポートパケットを示す。同図
(c)にはスイッチ31の切換信号を示す。また、図2
1にはディジタルVTRより出力される各インターフレ
ームのデータを示す。図中斜線を施した部分のデータが
強制的なイントラモードで伝送される特殊再生データを
示し、他の部分は静止画パケット生成回路30より出力
される静止画パケットの伝送部分を示す。本実施例1で
は、図20に示すように1フレームの特殊再生用画像を
n個のスライスブロックに分割して伝送する。
【0121】同様に、逆方向の高速再生を行った場合の
上記部分リフレッシュ方式を図22、および図23を用
いて説明する。図20(a)に、逆方向の高速再生を行
った際に回転ヘッド20より再生されてくる特殊再生用
データを示す。同図(b)にスイッチ32より出力され
る特殊再生時の再生トランスポートパケットを示す。な
お、図中に記した1フレームとは1フレーム分の上記特
殊再生時の再生トランスポートパケットを示す。同図
(c)にはスイッチ31の切換信号を示す。また、図2
3にはディジタルVTRより出力される各インターフレ
ームのデータを示す。
【0122】以上のことを踏まえて、高速再生時の再生
系の動作を図14〜図18を用いて説明する。高速再生
のモード信号が入力されるとスイッチ32はヘッダ付け
の出力を選択する。回転ヘッド20a、および20bを
介して間欠的に再生されてくる再生データはヘッドアン
プ21で増幅された後に信号検出回路22で信号検出が
行われ再生ディジタルデータに変換される。なお、その
際各シンクブロックの先頭に付加されている同期信号を
検出する。信号検出回路22より出力される再生ディジ
タルデータはディジタル復調回路23でディジタル復調
が施される。ディジタル復調の施されたデータはID検
出回路24、および第1の誤り訂正復号回路25に入力
される。ID検出回路24では、信号検出回路22で検
出された同期信号を基準にして各シンクブロックの先頭
部分に付加されているID信号を分離し、ID信号中に
付加されている誤り検出符号を用いてID信号中に含ま
れる誤りを検出する。
【0123】一方、第1の誤り訂正復号回路25では、
記録方向に付加されているC1検査符号をもちいて再生
信号中に発生した誤りの訂正、および検出が施される。
C1復号施されたデータは第3の誤り訂正復号器28へ
入力される。なお、第1の誤り訂正復号回路25の出力
は、第2の誤り訂正復号回路26にも入力されるが上述
のようにデータが間欠的に再生されるためC2復号が行
えず、またトランスポートパケットを生成することがで
きないので、本実施例1では高速再生時にはC2復号動
作は行なわないものとする。
【0124】第3の誤り訂正復号回路28で誤り訂正の
施されたデータは第4のメモリ29へ記憶される。
【0125】一方、静止画パケット生成回路30では静
止画パケットを発生する。ATVデコーダでは上記静止
画パケットが検出されるとその静止画パケットで伝送さ
れてきたスライスデータ部分を前フレームの復号画像デ
ータに置き換える。静止画パケットの具体的な構成方法
の1実施例を以下に示す。静止画パケットととは、トラ
ンスポートパケット内の属する全てのスライス内の全て
のマクロブロックのデータが、動きベクトルが0で、予
測誤差が0のデータで構成されているトランスポートパ
ケットを示す。図15、および図24を用いて静止画パ
ケットについてまず説明する。
【0126】図24(a)に上記静止画パケット内のス
ライスの構成方法を示した。本実施例1ではマクロブロ
ックスキップを用いることにより、上記静止画スライス
データを図に示すように構成する。具体的には、スライ
スヘッダ(スライススタートコードを含む)に続き、マ
クロブロック内のデータが動きベクトルが0で予測誤差
が0である2つのマクロブロックで構成されている。よ
って、上記スライスを生成する際はスライスヘッダ中の
スライススタートコードに付加されるスライスアドレス
と、2番目のマクロブロックのマクロブロックアドレス
を発生し、その部分のみを書き換えることにより生成す
ることができる。スキップされたマクロブロックはMP
EG2では前フレームの画面で補間されることになり、
動きベクトルが0で予測誤差が0であるマクロブロック
のデータを伝送した場合と同じ結果になる。なお、マク
ロブロックスキップはインターフレームのデータのみ行
うことができる。(なお、前フレームのデータでのデー
タの補間はPフレームでは定義されている。)
【0127】そして、静止画パケット生成回路30で
は、上記静止画スライスを複数集め図24(b)に示す
ようなトランスポートパケットを生成する。なお、静止
画スライス1つでトランスポートパケットを構成しても
よい。
【0128】以下、図15を用いて静止画パケットの生
成方法を説明する。入力端子60、および61よりデー
タ出力要求信号、および上記スライスブロックの先頭、
および最後のマクロブロックのアドレスが第4のメモリ
29より入力される。
【0129】パケット生成制御回路69では、特殊再生
用データのマクロブロックアドレスが入力されるとこの
情報をもとに2つの静止画パケットを生成する。具体的
には、上記入力された先頭のマクロブロックの1つ前の
マクロブロックまでの第1の静止画パケット、および最
終マクロブロックの次のマクロブロックより1フレーム
の最終マクロブロックまでの第2の静止画パケットを生
成する。なお、入力されたマクロブロックアドレスの先
頭が、画面上での先頭マクロブロックであった場合は後
者のパケットのみを生成し、入力されたマクロブロック
アドレスの最後のアドレスが画面上最後のマクロブロッ
クアドレスであった場合は前者のパケットのみを生成す
る。なお、その判断はパケット生成制御回路69で行う
ものとする。
【0130】パケット生成制御回路69では、上記マク
ロブロックアドレスをもとにスライスアドレスを算出し
スライスヘッダ生成回路65にスライスアドレスを出力
する。スライスヘッダ生成回路65では上記スライスア
ドレスをもとにスライスヘッダを生成する。なお、各フ
レームの先頭スライスヘッダを生成する際は、ピクチャ
ーヘッダも生成する。また、トランスポートパケットヘ
ッダもスライスヘッダ生成回路65で生成する。なお、
上記ピクチャーヘッダの生成、およびトランスポートヘ
ッダの生成に関しては、パケット生成制御回路69より
制御信号がスライスヘッダ生成回路65に出力されその
制御情報に基づき生成されるものとする。
【0131】マクロブロックアドレス生成回路66では
パケット生成制御回路69より出力される制御信号に基
づきマクロブロックアドレスを生成する。なお、その
際、動きベクトルに関するヘッダ情報(動きベクトルが
0)も付加される。マクロブロックアドレスとしては、
先頭のマクロブロックの相対アドレス1と2番目のマク
ロブロックのスキップを行った際の相対アドレスが生成
される。なお、スキップを行った際の相対アドレスは、
パケット生成制御回路69より出力されるマクロブロッ
クアドレスをもとに算出される。生成されたマクロブロ
ックアドレスはパケット生成制御回路69より出力され
るタイミングパルスに基づきビットストリーム中に付加
される。静止画マクロブロック生成回路67では、パケ
ット生成制御回路69より出力される制御信号に基づき
予測誤差が0であるマクロブロックのデータがビットス
トリーム中に付加され、静止画スライスが構成される。
(図24(a)参照)
【0132】そして、1フレームの先頭のマクロブロッ
クより、上記第4のメモリ29より出力された先頭のマ
クロブロックの1つ前のマクロブロックまでのデータ含
む静止画スライスが集められ、第1の静止画パケットが
生成される。同様に、上記第4のメモリ29より出力さ
れた最終マクロブロックの次のマクロブロックより1フ
レームの最終マクロブロックまでのデータ含む静止画ス
ライスが集められ第2の静止画パケットが生成される。
なお、第1、および第2の静止画パケットは複数のトラ
ンスポートパケットで構成されていてもよい。なお、複
数のトランスポートパケットに分けて構成される場合
は、予めスライスヘッダ生成回路65でトランスポート
ヘッダが付加されているものとする。
【0133】以下、図14〜図16を用いて、第4のメ
モリ29、静止画パケット生成回路30、スイッチ3
1、およびヘッダ付け変え回路34の動作を説明する。
本実施例1では、4倍速、および8倍速再生時は1フレ
ームの特殊再生用データを12フレームに分けて伝送す
るものとする。上述のように、1フレームの特殊再生用
データは回転ヘッド20aの68回の走査で構成するこ
とができる。(すなわち、実施例1では、回転ヘッド
0aの1走査で同一マクロブロック行に属する全てのマ
クロブロックのデータが再生できる。また、1フレーム
が68マクロブロック行で構成されていることによ
る。)よって、本実施例1では回転ヘッド20aの5走
査で構成されたスライスブロックを4フレーム分伝送し
た後に、6走査で構成したスライスブロックを8フレー
ム分伝送することにより特殊再生画像を構成するものと
する。同様に16倍速再生時は1フレームの特殊再生用
データを6フレームに分けて伝送するものとする。
【0134】第4のメモリ29では第3の誤り訂正復号
回路28より出力されるデータより上述の要領でスライ
スブロックを生成する。スライスブロックの生成が終了
すると第4のメモリ29は静止画パケット生成回路30
へデータ出力要求信号、および上記スライスブロックの
先頭、および最後のマクロブロックのアドレスを出力す
る。上記データ出力要求信号が入力されると、タイミン
グ制御回路68では、現在出力中のトランスポートパケ
ットの状態を確認する。そして、静止画パケットを発生
している場合は、1フレーム分のパケットの出力が完了
するまでパケットの出力は待機状態になる。また、ノー
データパケット(詳細は後述する。)を発生している場
合は現在発生している1パケット出力完了後するまでパ
ケットの出力は待機状態になる。上述のように、静止画
パケット生成回路30で静止画パケットを発生している
際、パケットの出力が待機状態になるのは、ATVデコ
ーダでインターフレームのデータが途中でとぎれ、他の
フレームのデータの先頭が入力された場合誤動作を起こ
す可能性がある。タイミング制御回路68はこれを回避
するためパケットの発生を制御している。
【0135】タイミング制御回路68では上記待機状態
が解除されると、パケット生成制御回路69へ上記第1
の静止画パケットを生成するため第1の静止画パケット
生成開始信号を出力するとともにスイッチ71を静止画
マクロブロック生成回路67の出力を選択するように制
御信号を出力する。また、スイッチ31も静止画パケッ
ト生成回路30の出力を選択するように制御信号を出力
する。タイミング制御回路68より第1の静止画パケッ
ト生成開始信号が入力されるとパケット生成制御回路6
9はスライスヘッダ生成回路65、マクロブロックアド
レス生成回路66、および静止画マクロブロックデータ
生成回路67を制御し第1の静止画パケットを生成す
る。パケット生成制御回路69では第1の静止画パケッ
トの生成が終了すると第1の静止画パケット生成終了信
号をタイミング制御回路68へ出力する。タイミング制
御回路68では上記第1の静止画パケットの出力終了を
確認すると、第4のメモリ29へデータ読みだし開始信
号を出力するとともにスイッチ31へ第4のメモリ29
の出力を選択するように制御信号を出力する。
【0136】第4のメモリ29では、上記信号を受け取
ると先ほど構成したスライスブロックを先頭より読みだ
す。上記スライスブロックの読みだしが終了するとデー
タ読みだし終了信号をタイミング制御回路68へ出力す
る。タイミング制御回路68では上記信号を受け取ると
パケット生成制御回路69へ上記第2の静止画パケット
を生成するために第2の静止画パケット生成開始信号を
出力する。(なお、スイッチ71は1フレーム分のデー
タの伝送が完了するまで静止画マクロブロック生成回路
67の出力を選択するものとする。)また、スイッチ3
1も静止画パケット生成回路30の出力を選択するよう
に制御信号を出力する。
【0137】タイミング制御回路68より第2の静止画
パケット生成開始信号が入力されるとパケット生成制御
回路69はスライスヘッダ生成回路65、マクロブロッ
クアドレス生成回路66、および静止画マクロブロック
データ生成回路67を制御し第2の静止画パケットを生
成する。パケット生成制御回路69では第2の静止画パ
ケットの生成が終了すると第2の静止画パケット生成終
了信号をタイミング制御回路68へ出力する。タイミン
グ制御回路68では上記第2の静止画パケットの出力終
了を確認するとスイッチ71をノーデータパケット生成
回路70の出力を選択するように制御信号を出力する。
そして、次のスライスマクロブロックデータ、あるいは
静止画データが構成されるまでノーデータパケット生成
回路70の出力を選択する。
【0138】ATVのビットストリームではトランスポ
ートヘッダでノーデータパケットを定義することができ
る。ビットストリーム中にノーデータパケットが検出さ
れた場合はATVデコーダではそのパケットは捨てられ
る。ノーデータパケット生成回路70では上記パケット
を生成し出力する。
【0139】上記要領で構成されたトランスポートパケ
ットはスイッチ31を介してヘッダ付け変え回路34へ
入力される。本実施例1では上述のようにトランスポー
トパケットはインターフレームモード(フィールド間、
あるいはフレーム間予測のモード)として伝送する。ま
た、第4のメモリ29より出力される特殊再生用データ
は強制的なイントラフレームのモードとして伝送する。
よって、ヘッダ付け変え回路34では、特殊再生用デー
タが出力されている時は、各マクロブロックの復号モー
ドを指し示すヘッダ部を検出し、このヘッダを強制的な
イントラフレームモードのヘッダに付け変える。また、
上記特殊再生用データがピクチャーヘッダを有する場合
は、ピクチャーヘッダより画像の伝送モードを指し示す
ヘッダ部分を検出しインターフレーム(あるいはをイン
ターフィールド)指し示すヘッダに付け変える。
【0140】以下、図16を用いてヘッダ付け変え回路
34の動作を説明する。入力端子75を介して入力され
たデータはピクチャーヘッダ生成回路77でピクチャー
ヘッダが検出される。ピクチャーヘッダが検出されると
ヘッダ中の画像伝送モードを指し示すフラグをインター
フレームモードのフラグに付け変える。なお、第1の静
止画パケットに付加されているピクヤーヘッダは予めイ
ンターフレームモードとして伝送されてくるが、本実施
例1では区別せずに上記ヘッダ部分を付け変えるものと
する。
【0141】上記要領でピクチャーヘッダの内容が変更
されたデータは強制イントラフラグ付加回路79、およ
び特殊再生スライス検出回路78へ入力される。特殊再
生スライス検出回路78では入力されたデータより第4
のメモリ29より出力された特殊再生用スライスブロッ
ク内のマクロブロックアドレスを検出する。本実施例1
では特殊再生用スライスブロックの検出に関してはスイ
ッチ31の切り変え信号を用いる。検出結果は強制イン
トラフラグ付加回路79へ入力される。強制イントラフ
ラグ付加回路79では上記検出されたマクロブロックア
ドレスに続くマクロブロックの復号モードを指し示すフ
ラグを強制的にイントラ復号を行うフラグに付け変え
る。なお、ビットストリーム中のトランスポートヘッダ
の付け変えもヘッダ付け変え回路34で行う。(具体的
には、トランスポートパケットの連続性を示すヘッダ部
分の付け変えを行う。)
【0142】ヘッダの付け変えられた特殊再生時の再生
トランスポートパケットはスイッチ32を介して出力端
子33へ供給される。これにより、特殊再生時の再生ト
ランスポートパケットはインターフレームのパケットと
して伝送されるとともに、各マクロブロックのデータは
強制イントラフレームモードのとしてATVデコーダで
復号される。
【0143】なお、静止画パケット生成回路30では現
在までATVデコーダに出力したデータ量により出力す
るパケットを切り換える。具体的には、ATVデコーダ
側へ伝送されたデータ量(フレーム数)が多すぎATV
デコーダ内のメモリがオーバーフローを起こしそうな場
合はノーデータのパケットを出力し符号量を制御する。
反対に少なすぎる(アンダーフロー)場合には、静止画
パケット生成回路30で1フレームがすべて静止画スラ
イスで構成されているトランスポートパケットを生成し
出力する。
【0144】本実施例1でも再生フレームの数を合わせ
るために特殊再生時に1秒間に3フレーム程度、上記1
フレームが全て静止画スライスで構成されているトラン
スポートパケットを発生する必要がある。そして、この
トランスポートパケットと、ノーデータのトランスポー
トパケットを用いてATVビットストリームの符号量制
御を行う(ATVデコーダ内のメモリが上述のようにオ
ーバーフロー、あるいはアンダーフローを起こさないよ
うに出力フレーム数の制御を行なう。)
【0145】なお、発生タイミングは伝送された上記特
殊再生時の再生トランスポートパケットのデータ伝送量
情報をもとにタイミング制御回路68で制御するものと
する。また、データ伝送量(フレーム数)のカウントは
本実施例1ではスイッチ32の出力段でカウントされ、
カウント結果が静止画パケット生成回路30に入力され
るものとする。また、データ伝送量は、伝送されまだデ
ーコードされていないフレームデータの枚数、およびそ
の符号量をカウントすることにより求められる。なお、
簡易的には上記まだデコードされていないフレームデー
タの枚数でもよい。
【0146】図20、および図21に上記要領で生成さ
れた順方向の高速再生を行った際の特殊再生時の再生ト
ランスポートパケットを示した。図に示すように、1フ
レームの特殊再生用データはnフレームの上記トランス
ポートパケットに分割され伝送される。再生画像は上記
強制イントラモードで伝送されている特殊再生スライス
部分のみリフレッシュされる。図21には、各フレーム
の上記トランスポートパケットが伝送された際に書き換
えられる画面上の位置(再生された特殊再生用エリアの
位置)を斜線で示した。図に示したように特殊再生時の
再生トランスポートパケットを伝送することにより順方
向の高速再生時は1フレームの画面の上側のスライスデ
ータよりnフレーム周期で再生画像をリフレッシュする
ことができる。
【0147】同様に図22、および図23に上記要領で
生成された逆方向の高速再生を行った際の特殊再生時の
再生トランスポートパケットを示した。図に示すよう
に、1フレームの特殊再生用データはnフレームの上記
トランスポートパケットに分割され伝送される。再生画
像は上記強制イントラモードで伝送されている特殊再生
スライス部分のみリフレッシュされる。図23には、各
フレームの上記トランスポートパケットが伝送された際
に書き換えられる画面上の位置(再生された特殊再生用
エリアの位置)を斜線で示した。図に示したように逆方
向の高速再生時は1フレームの画面の下側のスライスデ
ータよりnフレーム周期で再生画像をリフレッシュする
ことができる。なお、高速再生時の再生系の動作は順方
向、および逆方向ともほぼ同一であり、再生画像のリフ
レッシュ方向のみ異なる。唯一制御の異なる点は、逆方
向の高速再生時には再生されてきたスライスデータをス
ライスブロックを構成する際に並び変える動作が必要と
なる。
【0148】以上のように、第4のメモリ29、静止画
パケット生成回路30、スイッチ31、ヘッダ付け変え
回路34、およびスイッチ32を制御することにより、
ATVデコーダでは高速再生モードを意識することなく
再生画像を構成することができ、良好な高速再生画像を
生成することができる。また、上記静止画パケット、お
よびノーデータパケットを組み合わせて採用することに
よりATVデコーダ中のメモリのオーバーフロー、およ
びアンダーフローを防ぐことができ良好な特殊再生画像
を構成することができる。
【0149】また、記録時に上述のように特殊再生用デ
ータを生成するので、静止画パケットを発生する際、静
止画パケット生成回路30で発生する各静止画スライス
を同一マクロブロック行に属する全てのマクロブロック
が静止画であるスライスで構成できる。よって、静止画
スライスを発生する際は上記スライススタートコード中
のスライスアドレスのみを付け変えるだけで上記静止画
スライスを構成することができるので回路規模の削減が
図れる。また、スライスブロックを構成する際も、各ト
ラックより再生される特殊再生用データの先頭のスライ
スは画面上いちばん左端のマクロブロックであるので、
高速再生時におけるスライスヘッダの分離が非常に簡単
行うことができ回路規模の削減が図れる。(なお、16
倍速再生用データは回転ヘッド2走査毎検出できる。)
【0150】また、同一マクロブロック行に属する全て
のマクロブロックの特殊再生用データが回転ヘッド1走
査で構成することができるので、上記スライスブロック
を構成する際、ドラム19の回転合わせて1フレームの
インターフレームのデータを生成でき、上記タイミング
制御回路68の回路規模をかなり削減できる。記録時に
上述のような制御を行わなかった場合は、第4のメモリ
29の入力で再生されてきたスライスのデータ量をカウ
ントし、そのデータ量によりスライスブロックを構成し
なければならない。
【0151】また、第4のメモリ29でのデータの書き
込み、および読みだし制御が非常に簡略化できる。記録
時に上述のような制御を行わなかった場合は、第4のメ
モリ29の入力で、再生されてきたパケットよりスライ
スを抽出し、新たにトランスポートパケットを生成しな
ければ、上述のような部分リフレッシュによるデータ伝
送はできなかった。これは、スライス(あるいはスライ
スブロック)の切れ目が必ずしもトランスポートパケッ
トの切れ目に一致していないために生じていた。
【0152】上記のように高速再生時には、実施例1で
は1フレーム単位で再生データを高速再生用のメモリに
記憶させるのではなく、1スライスブロック単位で高速
再生用のメモリに記憶させることによりメモリ容量を削
減することができる。また、逆方向の高速再生時には、
スライスが記録時とは反対の順序で再生されてくるた
め、ATVデコーダで再生画像を構成するためには少な
くとも1フレーム分の高速再生用データを記憶すること
が可能な並べ変え用メモリを再生系に用意し、再生され
たデータを並べ変える必要があったが、上記のように高
速再生時にはインターフレームモードにモードの切り変
えを行い、スライス単位で再生されてくる特殊再生デー
タを強制イントラフレームモードにモードの切り変えト
ランスポートパケットを生成することにより、上記並べ
変え用メモリが不要となる。また、順方向の高速再生時
と同様に1スライス単位で再生データを高速再生用のメ
モリに記憶させるためメモリ容量の削減が可能となる。
例えば実施例1では、1フレームのデータを12個のス
ライスブロックに分割して伝送するのでメモリ容量をお
よそ1/12程度に削減できる。
【0153】よって、本実施例1では、上述のように出
力トランスポートパケットを制御するので第4のメモリ
29のメモリ容量は実施例1の場合と比べ大幅に削減す
ることができる。具体的には1スライス分(スライスの
構成によっては数スライス分)のデータを記憶できるメ
モリを配置すればよく上述のように1フレーム分のメモ
リを再生系側に配置する必要がない。特に、再生専用機
などでは1フレーム分のメモリを持つ必要がないので回
路規模の削減ができる。上記実施例1では具体的には、
データ量のいちばん多い4倍速用のデータを、6スライ
スブロック×2のメモリ容量を有するメモリで第4のメ
モリ29を構成すればよい。また、ATVデコーダにつ
いては特殊再生モード意識することなくトランスポート
パケットの復号が行える。
【0154】実施例2.本実施例2では、記録時におけ
る他の特殊再生用トランスポートパケットの生成方法に
ついて説明する。実施例1では特殊再生用トランスポー
トパケットを生成する際、高速再生時のデータ制御等を
ふまえて、以下のようにスライスを構成いた。スライス
データを伝送する際、連続する2つのトランスポートパ
ケットに同一スライス内のデータがまたがらない。ま
た、トランスポートパケットを生成する際は、上記回転
ヘッドの1走査期間で同一マクロブロック行に属する全
てのマクロブロックのデータが構成できる。なお、16
倍速再生用データに関しては、上述のように構成されて
いるので回転ヘッド2走査期間で2つの同一マクロブロ
ック行に属する全てのマクロブロックのデータが再生で
きるように符号量制御を行う。
【0155】以下、本実施例2における、特殊再生用ト
ランスポートパケットの構成方法を説明する。実施例1
でも述べたように、イントラ検出回路13で生成された
特殊再生用トランスポートパケットは、2つが合成され
て、第2のメモリ14で5シンクブロックの記録データ
ブロックに変換され記録される。(図7参照)上記実施
例1では、トランスポートパケットを生成する際、各ト
ランスポートパケットの先頭に必ずスライスヘッダを配
置するように構成したが、本実施例2では複数のトラン
スポートパケットを集め例えば図7(b)に示すような
記録データブロックを再構成して記録媒体上に記録する
記録フォーマットを有するディジタルVTRにおいてス
ライスデータを伝送する際、上記複数の記録データブロ
ックに同一スライス内のデータがまたがらないように符
号量制御回路44で符号量制御を行う。なお、トランス
ポートパケットを生成する際は、実施例1と同様に上記
回転ヘッドの1走査期間で1マクロブロック行のデータ
が構成できるように符号量制御を行うものとする。ま
た、16倍速再生用データに関しては、回転ヘッド2走
査期間で2つのマクロブロック行が再生できるように符
号量制御を行う。
【0156】なお、実施例2におけるディジタルVTR
の記録系の構成、イントラ検出回路13の構成、および
スライス生成回路45の構成は図1、図2、および図3
に示すものと同一であるものとする。また、磁気テープ
上の記録フォーマット、画面上のマクロブロックの構成
も実施例1のものと同一であるとする。
【0157】以下、実施例2における、各倍速数に対応
する特殊再生用トランスポートパケットの生成方法を符
号量制御、およびパケットの構成方法を図2、および図
3を用いて簡単に説明する。まず始め4倍速データの生
成方法を説明する。
【0158】入力端子50を介して入力されたビットス
トリームデータはトランスポートヘッダ付加回路53で
特殊再生用のトランスポートヘッダが付加される。な
お、ビットストリーム中のトランスポートヘッダ(ビッ
トストリームと一緒に伝送されてきたもの)は除去され
る。
【0159】トランスポートヘッダの付加されたビット
ストリームは、スライスヘッダ付加回路54でスライス
ヘッダが付加されスライスが再構成される。スライスの
再構成に当たっては上記記録ブロックの先頭にくるトラ
ンスポートパケットを検出し、そのトランスポートヘッ
ダに続いてスライスヘッダを発生する。4倍速再生用の
データは回転ヘッドの1走査期間で2誤り訂正ブロック
のデータを再生できる。すなわち、12トランスポート
パケットで同一マクロブロック行に属する全てのマクロ
ブロックのデータを構成する。この間スライスヘッダ中
のスライススタートコードは同一の値をとることにな
る。スライスヘッダの生成に関しては実施例1と同一で
あるので省略する。伝送されてきたスライスヘッダは上
記マクロブロック行の検出後除去される。
【0160】トランスポートヘッダ、およびスライスヘ
ッダの付加された特殊再生用のデータはEOB付加回路
7でビットストリームよりDCTブロックが検出され
る。そして、符号量制御回路44より出力される制御信
号をもとに各DCTブロックに強制的にEOBを付加さ
れる。符号量制御は12トランスポートパケットに同一
マクロブロック行に属する全てのマクロブロックのデー
タが入るように行われる。具体的には、本実施例2では
各トランスポートパケットの先頭にトランスポートヘッ
ダ(4バイト)を、そして各記録ブロックにスライスヘ
ッダ(スライススタートコードのみで4バイト)を付加
するので、その分を考慮して符号量制御が行われる。
【0161】同様に、8倍速データに関しては6トラン
スポートパケットで同一マクロブロック行に属する全て
のマクロブロックのデータが伝送できるように符号量制
御が行われる。16倍速データに関しては6トランスポ
ートパケットで2つの同一マクロブロック行に属する全
てのマクロブロックのデータが伝送できるように符号量
制御が行われる。以下、16倍速データに関して簡単に
説明する。
【0162】入力端子50を介して入力されたビットス
トリームデータはトランスポートヘッダ付加回路53で
トランスポートヘッダが付加される。上記トランスポー
トヘッダの付加されたビットストリームは、スライスヘ
ッダ付加回路54でスライスヘッダが付加されスライス
が再構成される。スライスの再構成に当たっては4倍速
データの場合と同様に、上記記録ブロックの先頭にくる
トランスポートパケットを検出し、そのトランスポート
ヘッダに続いてスライスヘッダを発生するように制御す
る。また、16倍速再生用のデータは回転ヘッドの2走
査期間で1誤り訂正ブロックのデータを再生できる。よ
って、上述のように6トランスポートパケットで2つの
同一マクロブロック行に属する全てのマクロブロックの
データを構成することになる。なお、符号量の制御は6
トランスポートパケットで行われる。
【0163】スライスヘッダの付加された特殊再生用の
データはEOB付加回路7でビットストリームよりDC
Tブロックが検出される。そして、符号量制御回路44
より出力される制御信号をもとに各DCTブロックに強
制的にEOBを付加される。符号量制御は6トランスポ
ートパケットに2つの同一マクロブロック行に属する全
てぼマクロブロックのデータが入るように行われる。具
体的には、本実施例1と同様に各トランスポートパケッ
トの先頭にトランスポートヘッダ(4バイト)、および
そして各記録ブロックにスライスヘッダ(スライススタ
ートコードのみで4バイト)、およびトランスポートパ
ケットの途中でスライスヘを付加するパケットのスライ
スヘッダ分を考慮して符号量制御が行われる。
【0164】上記要領で構成された特殊再生用のトラン
スポートパケットは以下のような特徴を有する。まず始
めは、記録ブロック単位にスライスヘッダを付加するの
で基本的には記録ブロックの先頭のトランスポートパケ
ットに付加されているスライスヘッダのみを再生時には
意識していればよい。すなわち、特殊再生時にトランス
ポートパケット中のスライスヘッダを検出することなし
にスライスブロックを構成することができる。また、各
トランスポートヘッダにスライスヘッダを付加しないの
で特殊再生用の画像データのデータ量が若干改善されの
特殊再生時の再生画質も若干良くなる。
【0165】次に、エラー伝搬に対して強いという特性
がある。これは、上述のようにトランスポートパケット
が構成されているので、記録データブロック毎に、スラ
イスヘッダが必ず付加されており、再生データに誤りが
検出された場合でも、エラーの伝搬は同一マクロブロッ
ク行以外には波及せず、また、上記記録データブロック
の連続性によりスライスヘッダを類推することができる
ので、誤りが1トランスポートパケットのみの場合は、
残りのデータより誤ったマクロブロック位置を推定する
ことができる。具体的には、MPEG2の規格ではイン
トラ符号化の施されている画像は上記マクロブロックス
キップを行うことができないので、マクロブロックの連
続性より誤りの発生したトランスポートパケットの前後
のトランスポートパケット内のマクロブロック数を検出
することにより誤りの検出されたマクロブロック位置が
検出できる。そして、トランスポートパケット合成時に
この部分のパケットを上記静止画パケット生成回路30
で発生される静止画パケットで置き換えることにより良
好な再生画像が得られる。
【0166】また、記録時に上述のように特殊再生用デ
ータを生成するので、実施例1と同様に静止画パケット
を発生する際に各静止画スライスを同一マクロブロック
行に属する全てのマクロブロックが静止画であるスライ
スを発生するだけで構成できるので、静止画パケット生
成回路30の回路規模の削減が図れる。また、スライス
ブロックを構成する際も、各トラックより再生される先
頭の特殊再生用データは画面上いちばん左端のマクロブ
ロックであるので、高速再生時におけるスライスヘッダ
の分離を非常に簡単行うことができ回路規模の削減が図
れる。(なお、16倍速再生用データは回転ヘッド2走
査毎検出できる。)
【0167】また、同一マクロブロック行に属するすべ
てのマクロブロックの特殊再生用データが回転ヘッド1
走査で構成することができるので、上記スライスブロッ
クを構成する際、ドラム19の回転に合わせて1フレー
ムのインターフレームのデータを生成できる。よって、
記タイミング制御回路68の回路規模をかなり削減でき
る。また、第4のメモリ29でのデータの書き込み、お
よび読みだし制御が非常に簡略化できる。
【0168】実施例3.本実施例3では、記録時におけ
る他の特殊再生用トランスポートパケットの生成方法に
ついて説明する。本実施例3における、特殊再生用トラ
ンスポートパケットの構成方法を説明する。実施例1で
述べたように、イントラ検出回路13で生成された特殊
再生用トランスポートパケットは、2つが合成されて、
第2のメモリ14で5シンクブロックの記録データブロ
ックに変換され記録される。(図7参照)また、上述の
ように、特殊再生時は回転ヘッド20がトラックを斜め
に横切って再生されるため、C1検査符号のみで誤り訂
正をした場合、誤りの検出確率が上述のように非常に高
くなり良好な再生画像を合成することができない。
【0169】よって、実施例1に示すように記録時に図
8に示すような誤り訂正符号を特殊再生用データに付加
して記録する場合がある。図8に示すように、特殊再生
用データで1誤り訂正ブロックを構成しC4検査符号を
付加する。そして、上記C1検査符号で誤りの訂正され
なかったデータに、C4検査符号による誤り訂正を施し
特殊再生用データ中に発生する誤りを抑える場合があ
る。以下、特殊再生用データに上記C4検査符号を付加
して伝送するような記録フォーマットを有するディジタ
ルVTRのトランスポートパケットの生成方法について
説明する。
【0170】まず始め、上記1誤り訂正ブロックの構成
方法について説明する。実施例1と同様に、2つの特殊
再生用トランスポートパケットより上記5シンクブロッ
クで構成された記録データブロックを生成する(図7参
照)。そして、上記記録データブロックを3つ集めて1
誤り訂正ブロックの情報シンボル部を構成し、C1検査
符号、及びC4検査符号を付加する。
【0171】次に、本実施例3のトランスポートパケッ
トの生成方法について以下説明をする。本実施例3では
上述のような記録フォーマットを有するディジタルVT
Rにおいてスライスデータを伝送する際、上記複数の誤
り訂正ブロックに同一スライス内のデータがまたがらな
いように符号量制御回路44で符号量制御を行う。すな
わち、上記1誤り訂正ブロックの先頭のトランスポート
パケットには必ずスライスヘッダが付加される。なお、
トランスポートパケットを生成する際は、実施例1と同
様に上記回転ヘッド20の1走査期間で同一マクロブロ
ック行に属する全てのマクロブロックのデータが構成で
きるように符号量制御を行うものとする。また、16倍
速再生用データに関しては、回転ヘッド20の2走査期
間で2つの同一マクロブロック行に属する全てのマクロ
ブロックのデータが再生できるように符号量制御を行
う。
【0172】なお、実施例3におけるディジタルVTR
の記録系の構成、および動作はスライスヘッダ生成部を
除き実施例1と同一であるので詳細は省略する。以下、
図3を用いてスライスヘッダ生成部分の動作を簡単に説
明する。入力端子50を介して入力されたビットストリ
ームデータはトランスポートヘッダ付加回路53で特殊
再生用のトランスポートヘッダが付加される。トランス
ポートヘッダの付加されたビットストリームは、スライ
スヘッダ付加回路54でスライスヘッダが付加されスラ
イスが再構成される。スライスの再構成に当たっては上
記1誤り訂正ブロックの先頭にくるトランスポートパケ
ットを検出し、そのトランスポートヘッダに続いてスラ
イスヘッダを発生する。
【0173】トランスポートヘッダ、およびスライスヘ
ッダの付加された特殊再生用のデータはEOB付加回路
7でビットストリームよりDCTブロックが検出され
る。そして、符号量制御回路44より出力される制御信
号をもとに各DCTブロックに強制的にEOBを付加さ
れる。符号量制御は実施例1に示す要領で行われる。な
お、磁気テープ上の記録フォーマット、画面上のマクロ
ブロックの構成も実施例1のものと同一であるとする。
【0174】上記要領で構成された特殊再生用のトラン
スポートパケットは以下のような特徴を有する。まず始
めは、エラー伝搬に対して強いという特性がある。これ
は、回転ヘッドの1走査期間で上述のように同一マクロ
ブロック行に属する全てのマクロブロックのデータが構
成される。また、1誤り訂正ブロックの先頭のトランス
ポートパケットには、スライスヘッダが必ず付加されて
おり、再生データに誤りが検出された場合でも、エラー
の伝搬は同一マクロブロック行以外には波及せず、ま
た、上記記録データブロックの連続性によりスライスヘ
ッダを類推することができるので、誤りが1トランスポ
ートパケットのみの場合は、残りのデータより誤ったマ
クロブロック位置を推定することができる。
【0175】また、特殊再生時のデータ処理は、C4検
査符号による誤り訂正が施されるため、図8に示す誤り
訂正ブロックを構成した後に上記スライスブロックを構
成するので無理なく信号処理を行える。なお、上記誤り
訂正ブロックは回転ヘッドの1走査で構成される必要は
なく、例えば16倍速再生用データのように2走査期
間、あるいはそれ以上の走査期間(なお、0.5走査期
間、あるいは1.3走査期間等、非整数期間で構成され
るような記録フォーマットでもよい。)で構成されても
よい。
【0176】また、記録時に上述のように特殊再生用デ
ータを生成するので、実施例1と同様に静止画パケット
を発生する際に各静止画スライスを同一マクロブロック
行に属するすべてのマクロブロックが静止画であるスラ
イスを発生するだけで構成できるので、静止画パケット
生成回路30の回路規模の削減が図れる。また、スライ
スブロックを構成する際も、各トラックより再生される
先頭の特殊再生用データは画面上いちばん左端のマクロ
ブロックであるので、高速再生時におけるスライスヘッ
ダの分離が非常に簡単行うことができ回路規模の削減が
図れる。(なお、16倍速再生用データは回転ヘッド2
走査毎検出できる。)
【0177】また、同一マクロブロック行に属する全て
のマクロブロックの特殊再生用データが回転ヘッド20
の1走査で構成することができるので、上記スライスブ
ロックを構成する際、ドラム19の回転に合わせて1フ
レームのインターフレームのデータを生成できるので上
記タイミング制御回路68の回路規模をかなり削減でき
る。また、第4のメモリ29でのデータの書き込み、お
よび読みだし制御が非常に簡略化できる。また、スライ
スヘッダの少ない分、実施例1、および実施例2に比べ
て再生画質が向上する
【0178】実施例4.なお、上記では、1マクロブロ
ック行に属する全てのマクロブロックが回転ヘッド20
の1走査期間で再生されるように構成したがこれに限る
ものではなく、実施例1では、各トランスポートパケッ
トの先頭に、実施例2では、記録データブロックの先頭
に、実施例3では1誤り訂正ブロックの先頭に少なくと
もスライスヘッダが付加されていれば、スライスブロッ
クを生成する際は、再生されてくる実施例1ではトラン
スポートパケット数、実施例2では記録データブロック
数、実施例3では誤り訂正数を数え、所定数になった時
点で構成すればよく、また、静止画パケット生成回路3
0で静止画パケットを生成する際、スライスブロックの
先頭アドレスが上述のようにつけられているので、特殊
再生用トランスポートパケット単位で全ての処理を行え
る。また、スライスアドレスの終了は、次のトランスポ
ートパケットに付加されているスライスヘッダにより確
認できる。
【0179】よって、上述のように特殊再生用トランス
ポートパケットを生成することにより、特殊再生時、ス
ライスブロックの構成の際に、再生ビットストリームよ
りスライスヘッダを検出し、トランスポートパケットを
再構成をすることなしに上記特殊再生データのビットス
トリームを生成することができるので再生系側での回路
規模が大幅に削減できる。
【0180】実施例5.本実施例5では、記録時におけ
る他の特殊再生用トランスポートパケットの生成方法に
ついて述べる。本実施例5における、特殊再生用トラン
スポートパケットの構成方法を説明する。本実施例5で
は、上記トランスポートパケットを生成する際、各トラ
ンスポートパケットの先頭に画面左はじのマクロブロッ
クのデータがくるように符号量制御を行うものである。
【0181】MPEG2の信号を記録するディジタル蓄
積メディア(例えば、ディジタルVTR、ディジタルデ
ィスクプレーヤー等)ではトランスポートパケットの状
態でデータが記録されると予測される。その際、特殊再
生を実現するために上述のようにイントラパケットのデ
ータを抽出して記録媒体上の予め定められたエリアに上
記信号が記録されることが予測される。例えば4:2:
2で定義されるコンポーネント信号を4:2:0の信号
に変換してMPEG2のビットストリームを構成すると
同一マクロブロック行に属する全ての特殊再生用データ
のデータ量はATV信号のデータ量に比べ少なくなる。
【0182】よって、1トランスポートパケットで同一
マクロブロック行に属する全てのマクロブロックで構成
されたスライスデータを1、あるいはそれ以上伝送する
ことができる。その際、各トランスポートパケットの先
頭に画面左はじのマクロブロックのデータがくるように
上記特殊再生用トランスポートパケットを構成すれば、
再生系での制御が非常に簡略化され回路規模の大幅な削
減が図れる。特にディジタルディスクプレーヤーの再生
専用機では再生系の回路規模が大幅に削減することがで
き非常に有効な手段になる。
【0183】また、上記要領で構成された特殊再生用の
トランスポートパケットは、エラー伝搬に対して強いと
いう特性がある。これは、マクロブロック行の切り変わ
りがトランスポートパケットの先頭に同期するため、エ
ラー伝搬がトランスポートパケット内にのみ留まるため
である。
【0184】また、記録時に上述のように特殊再生用デ
ータを生成するので、実施例1と同様に静止画パケット
を発生する際に各静止画スライスを同一マクロブロック
行に属するすべてのマクロブロックが静止画であるスラ
イスを発生するだけで構成できるので、静止画パケット
生成回路30の回路規模の削減が図れる。また、スライ
スブロックを構成する際も、各トランスポートパケット
の先頭のデータは画面上いちばん左端のマクロブロック
であるので、高速再生時におけるスライスヘッダの分離
が非常に簡単行うことができ回路規模の削減が図れる。
【0185】また、同一マクロブロック行に属する全て
のマクロブロックの特殊再生用データが1トランスポー
トパケットで構成することができるので、上記スライス
ブロックを構成する際、再生されたトランスポートパケ
ット数をカウントしてスライスブロックを構成できるの
で上記タイミング制御回路68の回路規模をかなり削減
できる。また、第4のメモリ29でのデータの書き込
み、および読みだし制御が非常に簡略化できる。
【0186】実施例6.なお、上記実施例では、トラン
スポートパケット単位、記録データブロック単位、ある
いは1誤り訂正ブロック単位でスライスヘッダを付加し
たが、本実施例6では、ディジタルVTRにおける上記
1シンクブロック単位にスライスヘッダを設けるもので
ある。なお、ディジタルディスクプレーヤー等ではデー
タに付加される同期信号に続く特殊再生用データの先頭
にスライスヘッダを付加する。上述のようにスライスヘ
ッダを構成すれば上記実施例と同様に再生系での制御が
非常に簡略化され回路規模の大幅な削減が図れる。特に
ディジタルディスクプレーヤーの再生専用機では再生系
の回路規模が大幅に削減することができ非常に有効な手
段になる。
【0187】実施例7. 以下、ディジタルVTRの特殊再生時の再生系の他の動
作を説明する。なお、記録フォーマットとしては実施例
1に示すものとする。再生系のブロック構成、静止画パ
ケット生成回路30のブロック構成、およびヘッダ付け
変え回路34の構成も実施例1と同一のものであるとす
る。図14〜図16を用いて再生系の動作を説明する。
なお、本実施例7では特殊再生時に1フレームの特殊再
生時の再生トランスポートパケットを出力する際のタイ
ミング発生方法が実施例1と異なる。上記実施例1では
回転ヘッド20aの磁気テープの操作回数で1フレーム
の特殊再生時の再生トランスポートパケットの出力タイ
ミングを生成していた。今回は、出力するトランスポー
トパケットのタイミング情報を出力するTVなどのフレ
ーム同期に合わせるものである。
【0188】以下、本実施例7の特徴的な部分である第
4のメモリ29以降の高速再生時の動作を図14〜図1
6を用いて説明する。なお、第4のメモリ29より前の
回路動作は実施例1と同一であるものとする。
【0189】第3の誤り訂正復号回路28で誤り訂正の
施されたデータは第4のメモリ29へ記憶される。一
方、静止画パケット生成回路30では静止画パケット、
および特殊再生用ビットストリームの出力タイミング信
号の生成を行う。以下、上記出力タイミング信号の生成
方法について説明する。上述のように、本実施例7では
特殊再生時の再生トランスポートパケットをATVデコ
ーダへ出力する際、生成する特殊再生画像の出力タイミ
ングをTVなどのフレーム同期に合わせて出力する。
【0190】高速再生モード信号が入力されるとスイッ
チ32はヘッダ付け変え回路34の出力を選択するとと
もに、ピクチャーヘッダより、ビットストリームのフレ
ーム周波数を検出する。本実施例7ではフレーム周波数
が30Hzであったものとして説明を続ける。フレーム
周波数の検出結果はタイミング制御回路68へ入力され
る。タイミング制御回路68では内部にもうけられてい
るカウンタに分周値をセットする。そして、その分周結
果に基づき1秒間に30枚分の特殊再生時の再生トラン
スポートパケットを出力するように出力タイミング信号
を出力する。なお、静止画パケット生成回路30での静
止画パケット生成動作に関しては実施例1と同一である
ので説明は省略する。
【0191】上記出力タイミング信号は出力端子64を
介して第4のメモリ29へ出力される。第4のメモリ2
9では現在までに合成したトランスポートを用いてスラ
イスブロックを構成し、スライスブロックの先頭、およ
び最終のマクロブロックアドレスをパケット生成制御回
路69へ出力する。なお、メモリ内に2フレーム分のト
ランスポートパケットが存在した場合は、先に伝送する
べきフレームデータの上記マクロブロックアドレスを伝
送する。なお、残った特殊再生用データは次の特殊再生
時の再生トランスポートパケットを伝送する際出力す
る。
【0192】パケット生成制御回路69では、特殊再生
用データのマクロブロックアドレスが入力されると、こ
の情報をもとに上記実施例1と同様に上記入力された先
頭のマクロブロックの1つ前のマクロブロックまでの第
1の静止画パケット、および最終マクロブロックの次の
マクロブロックより1フレームの最終マクロブロックま
での第2の静止画パケットを生成する。なお、入力され
たマクロブロックアドレスの先頭が、画面上での先頭マ
クロブロックであった場合は後者のパケットのみを生成
し、入力されたマクロブロックアドレスの最後のアドレ
スが画面上最後のマクロブロックアドレスであった場合
は前者のパケットのみを生成する。なお、その判断はパ
ケット生成制御回路69で行うものとする。
【0193】一方、出力タイミング信号を第4のメモリ
29へ出力すると、タイミング制御回路68では、現在
出力中のトランスポートパケットの状態を確認する。そ
して、前フレームのビットストリームを発生している場
合は、1フレーム分のパケットの出力が完了するまで上
記第1の静止画パケットの出力は待機状態になる。ま
た、ノーデータパケットを発生している場合は現在発生
している1パケット出力完了するまで第1の静止画パケ
ットの出力は待機状態になる。
【0194】タイミング制御回路68では上記待機状態
が解除されると、パケット生成制御回路69へ上記第1
の静止画パケットを生成するため第1の静止画パケット
生成開始信号を出力するとともにスイッチ71を静止画
マクロブロックデータ生成回路67の出力を選択するよ
うに制御信号を出力する。また、スイッチ31も静止画
パケット生成回路30の出力を選択するように制御信号
を出力する。タイミング制御回路68より第1の静止画
パケット生成開始信号が入力されるとパケット生成制御
回路69はスライスヘッダ生成回路65、マクロブロッ
クアドレス生成回路66、および静止画マクロブロック
データ生成回路67を制御し第1の静止画パケットを生
成する。パケット生成制御回路69では第1の静止画パ
ケットの生成が終了すると第1の静止画パケット生成終
了信号をタイミング制御回路68へ出力する。タイミン
グ制御回路68では上記第1の静止画パケットの出力終
了を確認すると、第4のメモリ29へデータ読みだし開
始信号を出力するとともにスイッチ31へ第4のメモリ
29の出力を選択するように制御信号を出力する。
【0195】第4のメモリ29では、上記信号を受け取
ると先ほど構成したスライスブロックを先頭より読みだ
す。上記スライスブロックの読みだしが終了するとデー
タ読みだし終了信号をタイミング制御回路68へ出力す
る。タイミング制御回路68では上記信号を受け取ると
パケット生成制御回路69へ上記第2の静止画パケット
を生成するために第2の静止画パケット生成開始信号を
出力する。なお、スイッチ71は静止画マクロブロック
生成回路67の出力を選択するものとする。また、スイ
ッチ31も静止画パケット生成回路30の出力を選択す
るように制御信号を出力する。
【0196】タイミング制御回路68より第2の静止画
パケット生成開始信号が入力されるとパケット生成制御
回路69はスライスヘッダ生成回路65、マクロブロッ
クアドレス生成回路66、および静止画マクロブロック
データ生成回路67を制御し第2の静止画パケットを生
成する。パケット生成制御回路69では第2の静止画パ
ケットの生成が終了すると第2の静止画パケット生成終
了信号をタイミング制御回路68へ出力する。上記タイ
ミング制御回路68では上記第2の静止画パケットの出
力終了を確認するとスイッチ71をノーデータパケット
生成回路70の出力を次の出力タイミング信号が発生
れるまで選択するように制御信号を出力する。
【0197】上記要領で構成されたトランスポートパケ
ットはスイッチ31を介してヘッダ付け変え回路34へ
入力される。なお、ヘッダ情報の付け変え動作は実施例
1と同様であるので省略する。ヘッダの付け変えられた
特殊再生用データパケットはスイッチ32を介して出力
端子33へ供給される。これにより、特殊再生時の再生
トランスポートパケットはインターフレームのパケット
として伝送されるとともに、各マクロブロックのデータ
は強制イントラフレームモードのとしてATVデコーダ
で復号される。
【0198】なお、本実施例7では、実施例1に示すよ
うに1フレームがすべて静止画パケットであるダミーフ
レームのパケットを送る必要がない。これは、1フレー
ムのデータをATVデコーダのフレーム周期に合わせて
生成しているためである。よって、ディジタルVTRで
は、ATVデコーダ側へ伝送されたデータのオーバーフ
ロー、あるいはアンダーフローなどと言った制御を考慮
せずに特殊再生時の再生トランスポートパケットを生成
でき、回路規模の削減が図れる。具体的には、上記1フ
レームの静止画パケットを生成する必要がなくなるの
で、タイミング制御が非常に簡略化できる。特に、特殊
再生時に磁気テープと回転ヘッド20の相対速度をあわ
せるために若干ドラムの回転数を変動させるが、この場
合に実施例1と比べタイミング制御が非常に簡単にな
る。なお、データの伝送はスライスブロックの大きさ、
および部分リフレッシュされ伝送される特殊再生用デー
タのデータ量がフレームによって異なる。
【0199】以上のように、第4のメモリ29、静止画
パケット生成回路30、スイッチ31、ヘッダ付け変え
回路34、およびスイッチ32を制御することにより、
ATVデコーダでは高速再生モードを意識することなく
再生画像を構成することができ、良好な高速再生画像を
生成することができる。また、ディジタルVTR側では
ATVデコーダ中のメモリのオーバーフロー、およびア
ンダーフローを全く気にせず制御を行うことができ良好
な特殊再生画像を構成することができる。
【0200】また、同一マクロブロック行に属する全て
のマクロブロックの特殊再生用データが回転ヘッド1走
査で構成することができるので、上記スライスブロック
を構成する際、上記出力タイミング信号とドラム19の
回転位相により発生する。このように、データの出力タ
イミングを生成すれば、静止画パケットを発生する際に
各静止画スライスを同一マクロブロック行に属する全て
のマクロブロックが静止画であるスライスを発生するだ
けで構成できるので、静止画スライスを発生する際スラ
イスヘッダ中のスライススタートコード中のスライスア
ドレスのみを付け変えるだけで発生できるので回路規模
の削減が図れる。
【0201】また、スライスブロックを構成する際も、
各トラックより再生される特殊再生用データは画面上い
ちばん左端のマクロブロックであるので、高速再生時に
おけるスライスヘッダの分離が非常に簡単行うことがで
き回路規模の削減が図れる。(なお、16倍速再生用デ
ータは回転ヘッド2走査毎検出できる。)なお、本実施
例7では具体的に述べなかったが、1誤り訂正ブロック
を単位として上記スライスブロックを構成すると回路規
模のさらなる削減が図れる。なお、記録時のスライス構
成は実施例1に示すものに限るものではない。実施例2
〜実施例6に示すスライスの構成でも同様の効果を奏す
る。
【0202】なお、記録時に上述のようなスライス構成
のための制御を行わなかった場合は、実施例1でも述べ
たように、第4のメモリ29の入力で再生されてきたス
ライスのデータ量をカウントし、そのデータ量によりス
ライスブロックを構成しなければならない。よって、第
4のメモリ29でのデータの書き込み、および読みだし
制御が複雑になる。また、再生されてきたトランスポー
トパケットは、スライスがトランスポートパケットより
抽出され、スライスの切れ目に相当するトランスポート
パケットは検出されたスライス単位に新たに1トランス
ポートパケットを生成しなければ、上述のような部分リ
フレッシュによるデータ伝送はできなかった。これは、
スライス(あるいはスライスブロック)の切れ目が必ず
しもトランスポートパケットの切れ目に一致していない
ために生じていた。
【0203】上記のように高速再生時には、実施例7で
は1フレーム単位で再生データを高速再生用のメモリに
記憶させるのではなく、1スライスブロック単位で高速
再生用のメモリに記憶させることによりメモリ容量を削
減することができる。また、逆方向の高速再生時には必
要であった上記並べ変え用メモリが不要となる。また、
順方向の高速再生時と同様に1スライス単位で再生デー
タを高速再生用のメモリに記憶させるためメモリ容量の
削減が可能となる。特に、再生専用機などでは1フレー
ム分のメモリを持つ必要がないので回路規模の削減がで
きるまた、ATVデコーダについては特殊再生モード意
識することなくトランスポートパケットの復号が行え
る。
【0204】実施例8.また、上記実施例では静止画パ
ケットを動きベクトルが0、予測誤差が0のパケットを
伝送したがこれに限るものではなく、例えば、特殊再生
時データが伝送されなかった場合、前フレーム(あるい
は前フィールド)の画像で補間するようなパケットであ
れば同様の効果を奏する。特に実施例1、あるいは7で
説明したように1フレームの特殊再生画像を複数のフレ
ームに分けて伝送するように構成すれば再生系でのメモ
リ容量を削減することができ回路規模の削減がはかれる
ことは言うまでもない。
【0205】例えば、他の静止画パケットの生成方法と
して、MPEG2のシステムヘッダ部分ではDSMトリ
ックモードというフラグを定義している。このフラグで
定義される高速再生モード時にはイントラスライスリフ
レッシュというフラグが定義されており、このフラグの
定義されておるトランスポートパケットではスライスデ
ータが再生されてこなかった場合、前フレームのデータ
で補間するという意味を持つ。しかし、スライスデータ
内のマクロブロックは相対アドレスでしかスライス内の
位置が定義されていないため、例えば、スライスの行方
向のアドレスがとんだ場合に先頭のスライスのデータを
どのように制御するのか、あるいは先頭のスライスは必
ず左はじのマクロブロックのデータからはじめらなけれ
ばならないといったデコーダでの記述が全くされていな
い。
【0206】よって、このDSMトリックプレイフラグ
を用いて、再生されてきた特殊再生用データを伝送する
際は、上記部分リフレッシュを行う際に、行方向のスラ
イスアドレスが不連続に出力される場合は、不連続部分
の最初のスライスの先頭のマクロブロックのデータは画
面左はじのマクロブロックで構成されるように伝送する
ように構成する。上述のように、スライスを構成すれば
MPEG2のデコーダで上記DSMトリックモードフラ
グを用いても上記部分リフレッシュによる特殊再生時の
トランスポートパケットの伝送を行うことができ、再生
系の回路規模の削減が行える。また、記録時にスライス
を実施例1〜実施例6に示すように構成すれば再生系で
の回路規模の更なる削減が行えることは言うまでもな
い。
【0207】実施例9.なお、上記実施例では静止画パ
ケットをトランスポートパケット単位で生成するように
述べたがこれに限るものではなく、(特殊再生時のスラ
イスブロックをトランスポートパケット単位で構成する
ような場合)再生されてきた特殊再生用トランスポート
パケットの途中より上記動きベクトルが0、予測誤差が
0のマクロブロックを挿入しトランスポートパケットを
生成しても同様の効果を奏する。また、上記静止画像を
示すマクロブロックに続いて再生されてきた特殊再生用
データ(スライス単位)を挿入してトランスポートパケ
ットを構成しても同様の効果を奏する。
【0208】実施例10.なお、上記実施例では記録デ
ータブロックを図8(b)に示すように2つのトランス
ポートパケットを用いて、5シンクブロックのブロック
データで構成したがこれに限るものではない。(特に、
まだ規格化されていないディジタル信号を記録再生、あ
るいは再生するディスクプレーヤーでは、1シンクブロ
ックの構成がディジタルVTRのものとは異なると予想
される。)また、特殊再生用データを用いて構成した1
誤り訂正ブロックの構成も図9に示すものに限るもので
はない。
【0209】実施例11.なお、本実施例では特殊再生
用データをフレーム画像のデータとして扱ってきたがこ
れに限るものではなく、伝送されてきたトランスポート
パケットがフィールド画像であるならフィールド画像と
して扱って同様の処理を行えば同様の効果を奏する。ま
た、ノンインターレース画像であってもよい。また、上
記実施例ではデータの記録フォーマットととして図12
に示す場合について説明したがこれに限るものではな
く、MPEG2に代表される動き補償予測を用いた高能
率符号化方式により高能率符号化の施されたディジタル
信号を記録するディジタルVTRにおいて、上記ディジ
タル信号より特殊再生用データとしてイントラ符号化の
施されたデータを分離し、記録媒体上の予め定められた
エリアに上記分離された特殊再生用データが記録される
フォーマットを有するディジタル信号再生装置ならば上
記制御で同様の効果を奏することはいうまでもない。上
記実施例では、特殊再生用データを、回転ヘッドの操作
軌跡上の1本のトラック上に記録していたが、回転ヘッ
ドの操作軌跡上の複数のトラックに上記特殊再生用デー
タエリアをもうけ記録する場合でも、特殊再生用トラン
スポートパケットを上述のように構成すれば同様の効果
を有する。また、上記実施例ではディジタル信号再生装
置の1実施例としてディジタルVTRについて述べたが
これに限るものではなく、上記信号を上述の要領で記録
するディスクプレイヤーなどの記録時のスライス構成、
および特殊再生時の再生系制御に用いても同様の効果を
奏する。
【0210】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0211】本発明になるディジタル信号再生装置およ
び記録再生装置は、請求項1によれば、トランスポート
パケットの状態で入力された、フレームあるいはフィー
ルド内、もしくは、フレームあるいはフィールド間符号
化されたディジタル映像信号と、ディジタルオーディオ
信号とがトランスペアレント記録されるディジタル信号
記録再生装置において、上記トランスポートパケットよ
りフレームあるいはフィールド内符号化の施されたディ
ジタル映像信号を分離し、分離された上記フレームある
いはフィールド内符号化の施されたディジタル映像信号
を再構成して特殊再生用トランスポートパケットを生成
し、生成した該特殊再生用トランスポートパケットを複
数個集め特殊再生用ブロックを構成する。この際、スラ
イスのデータが複数の該特殊再生用ブロックにまたがら
ないように該特殊再生用ブロックを構成するとともに、
該特殊再生用ブロック構成手段より出力されるデータを
記録媒体上の予め定められたエリアに記録するので、誤
り伝搬に非常に強い特殊再生用トランスポートパケット
が生成できるとともに、再生系での制御が非常に簡略化
され回路規模の大幅な削減が図れる効果がある。
【0212】また、請求項2によれば、上記特殊再生用
トランスポートパケットを生成する際、同一スライス内
のデータが複数の上記特殊再生用トランスポートパケッ
トにまたがらないように該特殊再生用トランスポートパ
ケットを生成するので、特殊再生時に特殊再生用トラン
スポートヘッダよりスライスヘッダを抽出して新たな特
殊再生用トランスポートヘッダを生成する操作を行うこ
となしに、ビットストリームを生成することができ再生
系の回路規模の削減が図れる効果がある。
【0213】また、請求項3によれば、上記特殊再生用
トランスポートパケットを生成する際、上記スライスデ
ータを同一マクロブロック行に属する全てのマクロブロ
ックで構成するように特殊再生用パケットを生成するの
で、特殊再生時の1フレームのビットストリームを出力
するタイミングを特殊再生用トランスポートパケットの
再生パケット数で制御することができるので、データの
出力タイミングの生成が非常に簡単にできるとともに、
ATV信号より1フレームデータ量が少ない例えば4:
2:2のコンポーネント信号を4:2:0の色差線順次
信号に変換した後にMPEG2の規格に乗っ取り生成さ
れたデータを記録再生あるいは再生するディジタル蓄積
メディアでは非常に効果的に再生系の回路規模の削減が
行える効果がある。
【0214】また、請求項4によれば、上記特殊再生用
ブロックを構成する際、上記特殊再生用ブロック内のデ
ータを同一マクロブロック行に属する全てのマクロブロ
ックで構成するように特殊再生用ブロックを生成するの
で、特殊再生時の1フレームの再生トランスポートパケ
ットを出力するタイミングを特殊再生用ブロックの再生
ブロック数で制御することができるので、データの出力
タイミングの生成が非常に簡単にできるとともに1トラ
ンスポートパケットでは同一マクロブロック行に属する
全てのマクロブロックを伝送することが困難なデータ量
の比較的多いATV信号では非常に効果的に再生系の回
路規模が図れる効果がある。また、スライスヘッダの少
ないぶん他の実施例に比べて再生画質が向上する。
【0215】また、請求項5によれば、予め定められた
速度で特殊再生を行う際に、回転ヘッド1走査期間で上
記特殊再生用ブロックを構成できるように記録媒体上に
上記特殊再生用ブロックを配置するので、再生系ではド
ラムの回転ヘッドの操作回数を用いて特殊再生時の1フ
レームのビットストリームデータを出力するタイミング
を生成することができるので、再生系に回路規模をさら
に削減することができる効果がある。
【0216】また、請求項6によれば、上記特殊再生用
ブロックが2つの上記特殊再生用トランスポートパケッ
トで構成されるように上記特殊再生用ブロック構成手段
を制御するので、SD規格で定義されたディジタルVT
Rに効果的に上記特殊再生用トランスポートパケットを
詰め込むことができる効果がある。
【0217】また、請求項7によれば、上記特殊再生用
トランスポートパケットが複数集められ、記録方向とは
異なる方向の誤り訂正符号が付加された1誤り訂正ブロ
ックのデータで上記特殊再生用ブロックを構成するよう
に上記特殊再生用ブロック構成手段を制御するので、特
殊再生時に1フレームのビットストリームデータを出力
するタイミングを誤り訂正復号の完了タイミングを用い
て生成できるとともに、再生系に回路規模をさらに削減
することができる効果がある。
【0218】また、請求項8によれば、上記特殊再生用
トランスポートパケットの先頭のマクロブロックのデー
タが画面左はじのマクロブロックで構成されるように上
記特殊再生用トランスポートパケットを生成するので、
ATV信号と比べ比較的低レートでデータが伝送される
データをディジタル蓄積メディアに記録する際、効率的
に上記特殊再生用パケットが構成できるとともに再生系
の回路規模を効果的に削減できる。
【0219】また、請求項9によれば、トランスポート
パケットの状態で入力された、フレームあるいはフィー
ルド内、もしくは、フレームあるいはフィールド間符号
化されたディジタル映像信号と、ディジタルオーディオ
信号とがトランスペアレント記録されるとともに、上記
トランスポートよりフレームあるいはフィールド内符号
化の施された上記ディジタル映像信号より特殊再生時に
用いる特殊再生用データが生成され、上記生成された特
殊再生用データが所定の位置に記録されている記録媒体
を再生するをディジタル信号再生装置において、特殊再
生時に再生信号より上記特殊再生用データを分離するデ
ータ分離手段と、分離された上記特殊再生用データを記
憶するデータ記憶手段と、ディジタル信号再生装置より
出力されたデータをデコードし再生画像データを復元す
る際、画面上の特定エリアの信号を静止するためのトラ
ンスポートパケットを生成する特定エリア固定パケット
生成手段と、1フレームの特殊再生トランスポートパケ
ットデータを出力する際の出力タイミング制御信号を生
成するデータ出力制御手段を有し、間欠的に再生されて
きたデータを用いて再生画像を構成する際、上記データ
出力制御手段より所定のタイミングで上記出力タイミン
グ信号を出力する。上記出力タイミング信号が出力され
ると、上記データ記憶手段は記憶されている特殊再生用
データの画面上の位置を検出し、検出した位置情報を上
記特定エリア固定パケット生成手段へ出力する。上記特
定エリア固定パケット生成手段では、上記データ記憶手
段でまだ構成されていない1フレームの画像データ部分
を静止するためのトランスポートパケットを出力する。
そして、これらの信号を合成して出力するように構成す
るので、再生系において、上記特殊再生用データを記憶
するメモリのメモリ容量を大幅に減少させることができ
るとともに、再生系の制御を非常に簡略化できる効果が
ある。
【0220】また、請求項10によれば、上記データ出
力制御手段より出力する出力タイミング信号を回転ドラ
ムヘッドの走査回数をカウントする事により所定のタイ
ミングで発生するように構成するので、相対速度を合わ
せるためにドラムの回転数を変化させた場合でも、ドラ
ムの回転数に合わせて上記信号を発生することができる
ので、タイミング発生が非常に簡単に行える効果があ
る。
【0221】また、請求項11によれば、上記データ出
力制御手段より出力する出力タイミング信号を外部に接
続されている表示機器のフレーム周波数を再生データよ
り分離しそのフレーム周波数に同期して発生するように
構成するので、外部の表示機器の種類によって特殊再生
用データの発生のための制御を変える必要がないので、
タイミング発生が非常に簡単であるとともに、フレーム
周波数の異なる機器との接続も非常に簡単に行える効果
がある。
【0222】また、請求項12によれば、上記特定エリ
ア固定パケット生成手段よりトランスポートパケット内
の全てのマクロブロックのデータが動きベクトルが0で
予測誤差が0であるデータを構成するとともに、画像デ
ータを伝送する際、全ての画像データの伝送モードをイ
ンターフレームモードとなるように、ピクチャーヘッダ
を発生させ付け変えるとともに、上記特殊再生用データ
のみをインターフレーム画像中の強制的なイントラモー
ドとして復号するようにヘッダ情報を付け変えて伝送す
るように構成するので、ディジタル蓄積メディア側での
再生系の回路規模の削減が行えるとともに、ATVデコ
ーダ側では、ディジタル蓄積メディアの再生状態を認識
せずそのまま入力されたビットストリームをデコードす
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるディジタルVTRの
記録系のブロック構成図である。
【図2】 本発明の一実施例であるイントラ検出回路の
ブロック構成図である。
【図3】 本発明の一実施例であるスライス生成回路の
ブロック構成図である。
【図4】 ATV信号におけるDCTブロック、および
マクロブロックの構成図である。
【図5】 SD規格に基づく本発明の一実施例である1
トラック内のデータ配置を示す図である。
【図6】 SDモード時に用いられる代表的な回転ドラ
ム19上の回転ヘッド20a、および20bの配置図で
ある。
【図7】 本発明の一実施例である入力ビットストリー
ムのトランスポートパケット図と、磁気テープに記録す
る記録データパケット図である。
【図8】 本発明の一実施例であるディジタルVTRの
特殊再生用データに付加する誤り訂正符号の符号構成図
である。
【図9】 高速再生時のデータ収得可能なシンクブロッ
ク数を示す図である。
【図10】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
のトラック内の特殊再生用データ記録エリアの配置図、
および特殊再生用データ記録エリアに記録するデータの
配置を示す図である。
【図11】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
の16倍速(ー14倍速)データの1誤り訂正ブロック
の分割方法を示す図である。
【図12】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
のトラックフォーマットを示す図である。
【図13】 本発明の一実施例であるATV信号のマク
ロブロックの画面上での構成を示す図である。
【図14】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
の再生系のブロック構成図である。
【図15】 本発明の一実施例である静止画パケット生
成回路のブロック構成図である。
【図16】 本発明の一実施例であるヘッダ付け変え回
路のブロック構成図である。
【図17】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
で2倍、4倍、8倍、および16倍速の高速再生を行な
った場合の回転ヘッド20aのヘッド走査軌跡図であ
る。
【図18】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
のトラッキング制御動作を説明するための動作説明図で
ある。
【図19】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
の逆方向の特殊再生時の動作説明図である。
【図20】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
の順方向の特殊再生時の再生トランスポートパケットの
状態を説明するための図である。
【図21】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
の順方向の特殊再生時の画面上での部分リフレッシュを
示す図である。
【図22】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
の逆方向の特殊再生時の再生トランスポートパケットの
状態を説明するための図である。
【図23】 本発明の一実施例であるディジタルVTR
の逆方向の特殊再生時の画面上での部分リフレッシュを
示す図である。
【図24】 本発明の一実施例である静止画スライスの
構成と静止画スライスで構成されたトランスポートパケ
ットの構成図である。
【図25】 一般的な家庭用ディジタルVTRのトラッ
クパターン図である。
【図26】 従来のディジタルVTRの通常再生時と高
速再生時におけるヘッド走査軌跡を示す図である。
【図27】 高速再生が可能な従来のビットストリーム
記録装置のブロック構成図である。
【図28】 従来のディジタルVTRの通常再生時と高
速再生時の概要を示す図である。
【図29】 一般的な高速再生時のヘッド走査軌跡図で
ある。
【図30】 従来の複数の高速再生速度時のオーバラッ
プのエリアを説明する図である。
【図31】 従来のディジタルVTRにおける5倍速と
9倍速のヘッド走査軌跡図である。
【図32】 従来のディジタルVTRにおける5倍速再
生時の2つのヘッド走査軌跡図である。
【図33】 従来のディジタルVTRにおけるトラック
配置図である。
【図34】 SD規格における映像信号の1トラック内
の映像信号記録エリアのデータフォーマット図である。
【図35】 SD規格における1シンクブロックの構成
を示す図である。
【符号の説明】
4 可変長復号器、7 EOB付加回路、11 パケッ
ト検出回路、12 第1のメモリ、13 イントラ検出
回路、14 第2のメモリ、15 第1の誤り訂正符号
器、16 第1のデータ合成回路、29 第4のメモ
リ、30 静止画パケット生成回路、31,32,71
スイッチ、34 ヘッダ付け変え回路、42 イント
ラパケットヘッダ検出回路、43 メモリ、44 符号
量制御回路、45 スライス生成回路、53 トランス
ポートヘッダ付加回路、54 スライスヘッダ付加回
路、55 スライス生成制御回路、65 スライスヘッ
ダ生成回路、66 マクロブロックアドレス生成回路、
67 静止画マクロブロックデータ生成回路、68 タ
イミング制御回路、69 パケット生成制御回路、70
ノーデータパケット生成回路、77 ピクチャーヘッダ
生成回路、78 特殊再生スライス検出回路、79 強
制イントラフラグ付加回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−276484(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 G11B 20/10 - 20/12

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスポートパケットの状態で入力さ
    れた、フレームあるいはフィールド内、もしくは、フレ
    ームあるいはフィールド間符号化されたディジタル映像
    信号と、ディジタルオーディオ信号とがトランスペアレ
    ント記録されるディジタル信号記録再生装置において、
    上記トランスポートパケットよりフレームあるいはフィ
    ールド内符号化の施されたディジタル映像信号を分離す
    るデータ分離手段と、上記データ分離手段によって分離
    された上記フレームあるいはフィールド内符号化の施さ
    れたディジタル映像信号を再構成して特殊再生用トラン
    スポートパケットを生成する特殊再生用パケット生成手
    段と、該特殊再生用パケット生成手段より出力される特
    殊再生用トランスポートパケットを複数個集め特殊再生
    用ブロックを構成する特殊再生用ブロック構成手段を有
    し、該特殊再生用ブロックを生成する際、同一スライス
    のデータが複数の該特殊再生用ブロックにまたがらない
    ように該特殊再生用ブロックを構成するとともに、該特
    殊再生用ブロック構成手段より出力されるデータを記録
    媒体上の予め定められたエリアに記録するよう記録デー
    タを制御する記録データ制御手段を有することを特徴と
    するディジタル信号記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記特殊再生用トランスポートパケット
    を生成する際、同一スライス内のデータが複数の上記特
    殊再生用トランスポートパケットにまたがらないように
    該特殊再生用パケット生成手段を制御することを特徴と
    する請求項1記載のディジタル信号記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記特殊再生用トランスポートパケット
    を生成する際、上記スライスデータを同一マクロブロッ
    ク行に属する全てのマクロブロックで構成するように特
    殊再生用パケット生成手段を制御することを特徴とする
    請求項2記載のディジタル信号記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記特殊再生用ブロックを構成する際、
    上記特殊再生用ブロック内のデータを同一マクロブロッ
    ク行に属する全てのマクロブロックで構成するように特
    殊再生用ブロック構成手段を制御することを特徴とする
    請求項1記載のディジタル信号記録再生装置。
  5. 【請求項5】 予め定められた速度で特殊再生を行う際
    に、回転ヘッド1走査期間で上記少なくとも1個の特殊
    再生用ブロックを構成できるように記録媒体上に上記特
    殊再生用ブロックを配置することを特徴とする請求項1
    記載のディジタル信号記録再生装置
  6. 【請求項6】 上記特殊再生用ブロックが2つの上記特
    殊再生用トランスポートパケットで構成されていること
    を特徴とする請求項4記載のディジタル信号記録再生装
    置。
  7. 【請求項7】 上記特殊再生用ブロックが記録方向とは
    異なる方向の誤り訂正符号が付加された1誤り訂正ブロ
    ックで構成されていることを特徴とする請求1記載の
    ディジタル信号記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項2において、特殊再生用トランス
    ポートパケットの先頭のマクロブロックのデータが画面
    左はじのマクロブロックで構成されていることを特徴と
    するディジタル信号記録再生装置。
  9. 【請求項9】 トランスポートパケットの状態で入力さ
    れた、フレームあるいはフィールド内、もしくは、フレ
    ームあるいはフィールド間符号化されたディジタル映像
    信号と、ディジタルオーディオ信号とがトランスペアレ
    ント記録されるとともに、上記トランスポートパケット
    よりフレームあるいはフィールド内符号化の施された上
    記ディジタル映像信号より特殊再生時に用いる特殊再生
    用データが生成され、上記生成された特殊再生用データ
    が所定の位置に記録されている記録媒体を再生するをデ
    ィジタル信号再生装置において、特殊再生時に再生信号
    より上記特殊再生用データを分離するデータ分離手段
    と、分離された上記特殊再生用データを記憶するデータ
    記憶手段と、ディジタル信号再生装置より出力されたデ
    ータをデコードし再生画像データを復元する際、画面上
    の特定エリアの信号を静止するためのトランスポートパ
    ケットを生成する特定エリア固定パケット生成手段と、
    1フレームの特殊再生トランスポートパケットデータを
    出力する際の出力タイミング制御信号を生成するデータ
    出力制御手段を有し、間欠的に再生されてきたデータを
    用いて再生画像を構成する際、上記データ出力制御手段
    より所定のタイミングで上記出力タイミング信号が出力
    されると、上記特定エリア固定パケット生成手段の出力
    と、上記データ記憶手段に記憶されている特殊再生用デ
    ータを用いて1フレームの上記特殊再生用データを生成
    し伝送するように制御することを特徴とするディジタル
    信号再生装置。
  10. 【請求項10】 上記データ出力制御手段より出力する
    出力タイミング信号を回転ドラムヘッドの走査回数に同
    期させ発生することを特徴とする請求項9記載のディジ
    タル信号再生装置。
  11. 【請求項11】 上記データ出力制御手段より出力する
    出力タイミング信号を外部に接続されている表示機器の
    フレーム周波数に同期させることを特徴とする請求項9
    記載のディジタル信号再生装置。
  12. 【請求項12】 上記特定エリア固定パケット生成手段
    より出力されるトランスポートパケットをパケット内の
    全てのマクロブロックのデータが動きベクトルが0で予
    測誤差が0であるデータで構成されているとともに、特
    殊再生時の全ての画像データの伝送モードをインターフ
    レームモードとし、上記特殊再生用データのみをインタ
    ーフレーム画像中の強制的なイントラモードとして伝送
    ことを特徴とする請求項9記載のディジタル信号再生装
    置。
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