JP3181331U - 連結具、及び留め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の衣類等の中でもスライドファスナーのエレメント列のような帯状物を縁部又は単独に備えるものを取付対象として定めた上で、帯状物に対して着脱自在であり、単体としても使用可能である連結具、及び複数の連結具により一揃えとなる留め具を提供する。
【解決手段】連結具は、磁石吸着方式、嵌合方式、及び面ファスナー方式のうち何れかの方式の一体である係止体4と、係止体を保有する連結部材3とを備える。連結部材は、帯状物に着脱可能な帯状物取付部30と、係止体を保有する係止体保有部40とを一体成型したものである。帯状物取付部は、帯状物を一時的に通過させる第一溝33aと、帯状物を収容する第二溝33bとを有し、第一溝と第二溝は連通し、且つ長さ方向に貫通しており、第一溝の溝幅を第二溝よりも狭くしてある。
【選択図】図1

Description

本考案は、細長い帯状物を備えるものを取付対象に用いる連結具、及び複数の連結具により一揃えとなる留め具に関する。
従来、衣類の前立てや鞄の合せ目等に用いる留め具としては、例えば、二体の磁石吸着体による磁石吸着方式(特許文献1、2)、雄体と雌体による嵌合方式、及びフック体ループ体又は二体のフック体による面ファスナー方式のものが公知となっている。
実開平5−72901号公報 実用新案登録3169768号公報
しかしながら、何れの方式も、連結具は、衣類等に固定されたもの、つまり、衣類等の一部であるので、後から簡単に取り外したり、取り付けたりできない。しかも、このように連結具の位置が固定していると、衣類等の所有者が自分の好みに合わせて位置を変更することが簡単にはできないので、意匠性に自由度が無いものといえる。その他にも、連結具の位置が固定していると、アイロンがけの邪魔になったり、洗濯等に対する耐久性を向上させたりしなければならない。特に、連結具に磁石吸着体を用いるものであれば、衣類等の洗濯等を繰り返すうちに、錆びることがあり、耐食性が良好ではない。
ところで、衣類等にはスライドファスナーが用いられることがある。スライドファスナーにおいてエレメントは、ファスナーテープの縁部に取り付けられており、ファスナーテープに対してその厚み方向両側に突出している。そこで、本発明者は、この突出しているエレメントを利用して、連結具を取り付けることに思い至った。
また、エレメントはファスナーテープの縁部に沿って間隔をあけて多数配置されており、それによってエレメント列を構成している。このエレメント列は、全体として細長い帯状物となっている。従って、長さについてはともかく、このような帯状物を縁部に有するものであれば、同じ要領で連結具を取り付けることができると考えられる。例えば、鞄の縁部にはパイピングテープと言われる帯状物が鞄本体に対して取り付けられたものが存在する。
さらに開閉用の留め具が商品の販売時点で既に付いている衣類や鞄等に限らず、留め具を有さないが帯状物を縁部に有する衣類等に対して留め具を付けることができれば、商品購入後に開閉機能を付加することができる。そればかりではなく、単独の帯状物からなる物体(例えばコード)を2つ用意し、この2つの帯状物に対して連結具をそれぞれ付ければ、2つの帯状物を一体化したり、分離したりすることもできる。
因みに、これまで説明してきた留め具の大半は、開閉機能を有するものであるため、複数(通常2つ)の連結具で一揃えとなるものであったが、この連結具を1つだけ帯状物に取り付けることにより、帯状物を縁部に有する衣類等や、単独の帯状物からなる物体の意匠的価値を高めることも可能となる。
本考案は、前記実情を考慮して創作されたものであり、既存の衣類等の中でもスライドファスナーのエレメント列のような帯状物を縁部又は単独に備えるものを取付対象として定めた上で、帯状物に対して着脱自在であり、単体としても使用可能である連結具、及び複数の連結具により一揃えとなる留め具を提供することを目的とする。
本考案は、帯状物を備えるものを取付対象とする連結具において、二体の磁石吸着体による磁石吸着方式、雄体と雌体による嵌合方式、及びフック体とループ体又は二体のフック体による面ファスナー方式のうち何れかの方式の一体である係止体と、係止体を保有する連結部材とを備え、連結部材は、帯状物に着脱可能な帯状物取付部と、係止体を保有する係止体保有部とを一体成型したもので、帯状物取付部は、帯状物を一時的に通過させる第一溝と、帯状物を収容する第二溝とを有し、第一溝と第二溝は連通し、且つ長さ方向に貫通しており、第一溝の溝幅を第二溝よりも狭くしてある、ことを特徴とする。
本考案の連結具において、スライドファスナーを取付対象とする場合は、次のようにする。
すなわち、連結具は、磁石吸着体と、磁石吸着体を格納する連結部材とを備え、連結部材は、スライドファスナーのファスナーストリンガーに着脱可能なストリンガー取付部と、磁石吸着体を格納する吸着体格納部とを一体成型したもので、ストリンガー取付部は、ファスナーテープを収容する第一溝と、エレメントを収容する第二溝とを有し、第一溝と第二溝は連通し、且つ長さ方向に貫通しており、第一溝の溝幅を第二溝よりも狭くしてある、ことを特徴とする連結具。
また、スライドファスナーを取付対象とする本考案の連結具のより具体的な構成としては、次のものが挙げられる。
すなわち、連結具において、ストリンガー取付部は、長さ方向に貫通する溝を有する務歯ケースと、溝の入口側における溝幅方向の両外側部位において務歯ケースから溝幅を狭める方向へ突出する一対の内鍔とを備え、一対の内鍔によって狭められた溝は、入口側を第一溝とし、奥側を第二溝とするものであり、各内鍔は、務歯ケースから溝幅を狭める方向へ突出する突部を、溝の長さ方向に沿って間隔をあけて複数設けていることである。
さらに、磁石吸着体と連結部材を別部品とし、磁石吸着体を連結部材に取付けることによって連結具を製作するには、次のようにすることが望ましい。
すなわち、連結具において、吸着体格納部は、磁石吸着体を挿入する口部を備える格納箱と、口部を狭めると共に磁石吸着体を離脱不能に保持する爪を有することである。
また、スライドファスナーを取付対象とする連結具のより具体的な構成としては次のものが挙げられる。
すなわち、ストリンガー取付部と吸着体格納部とは重なり合う位置関係にあり、吸着体格納部の格納箱は、四辺部より構成される断面矩形の角筒と、角筒の一端を閉鎖する閉鎖片とを備え、連結部材は、前記四辺部を外形の一部として含む矩形状のケースであって、前記重なり合う方向と交差する方向の一つの辺部側から溝を開口していることである。
また、連結具の手触りを良くするには、次のようにすることが望ましい。
すなわち、連結部材を樹脂製とする。
さらに、スライドファスナーを取付対象とする連結具を用いた留め具としては、次のものが挙げられる。
すなわち、連結具を一揃えとして2つ有する留め具であって、一方の連結具の磁石吸着体を第1の磁石とし、他方の連結具の磁石吸着体を第2の磁石又は磁性体とし、両方の連結具は、幅方向に離隔している両ファスナーストリンガーの互いのストリンガー取付部に対して装着した場合に、互いの溝の開口方向とは反対方向の辺部側において対向し、各ストリンガー取付部に装着された両方の連結具は、互いの磁石吸着体同士によって留まった場合に、互いの溝の開口方向の辺部において吸着し合うようにしたものである。
本考案の連結具によれば、帯状物を帯状物取付部の第一溝側から第二溝に挿入すれば、第二溝に帯状物を収容することができ、それによって連結具を帯状物に取り付けることができ、また逆にすれば取外すことができる。しかも、磁石吸着方式、ボタン方式、面ファスナー方式の何れかの方式の一体である係止体を備えているので、同方式の残りの一体である係止体を有する連結具とによって、留め具として用いることができる。また、帯状物に連結具を取り付けた上で、何れかの方式の一体である係止体に、同方式の残りの一体である係止体を単に取り付けた場合に、取付対象の意匠性を向上させることもできる。
また、スライドファスナーを取付対象とする本考案の連結具によれば、ストリンガー取付部の第一溝と第二溝が長さ方向に貫通しているので、ファスナーテープの端から第一溝と第二溝に差し込むようにすれば、これらの溝にスライドファスナーのエレメント及びファスナーテープを収容することができ、それによって連結具(連結部材)をファスナーテープに取り付けることができ、また、逆にすれば取外すことができる。従って、連結具を取外せば、スライドファスナーが付いた衣類等だけを洗うことができ、結果的に、連結具の耐食性を向上できる。しかも、第一溝の溝幅を第二溝よりも狭めてあるので、連結具がエレメントからファスナーテープの幅方向に外れ難いようになっている。そして、この連結具を複数使うことによって、磁石吸着体の性質により、連結具同士を吸着させることができる。
さらに、溝の入口側における溝幅方向の両外側部位に一対の内鍔を設けてある場合には、連結具がエレメントからファスナーテープの幅方向に一段と外れ難くなっている。しかも、各内鍔が複数の突部により構成されているので、ファスナーテープをその厚み方向の両側から複数箇所で押さえるような形態となる。
また、格納箱に収容された磁石吸着体を爪によって離脱不能に保持するようにすれば、連結具の製作が容易となる。
さらに、連結部材を樹脂製とすれば、連結具の手触りが良くなる。
また、連結具は、ストリンガー取付部と吸着体格納部とが重なり合うようにした上で、格納箱の四辺部を外形の一部として含む矩形状に形成し、その重なり合う方向と交差する方向の一つの辺部から溝を開口させるようにしておく。このような連結具を一揃えとして2つ有する留め具を用いれば、一対のファスナーストリンガーに装着した両方の連結具を、互いの磁石吸着体同士によって留める場合に、互いの溝の開口方向の辺部において吸着し合うことができ、留め具全体としての前記した重なり合う方向の寸法を小さくしつつ、一対のファスナーテープが部分的に幅方向に重なるようになりながら、衣類等を留められる。
本考案の第1実施形態の連結具を示す斜視図である。 (A)(B)(C)図は、本考案の第1実施形態の連結具を示す正面図、左側面図、平面図である。 (A)(B)(C)図は、図2のA−A線断面図、B−B線断面図、C−C線断面図である。 (A)(B)図は、本考案の第1実施形態の留め具を構成する連結具を衣類に装着した初期状態を示す正面図、D−D線断面図である。 (A)(B)図は、本考案の第1実施形態の留め具により、一対のファスナーストリンガーの所定箇所を留めた状態を示す正面図、E−E線断面図である。 (A)(B)図は、第1実施形態の連結具の第1の変形例を示す斜視図、左側面図である。 (A)(B)図は、第1実施形態の連結具の第2の変形例を示す正面図、平面図である。 (A)(B)図は、第1実施形態の連結具の第3の変形例を示す正面図、平面図である。 第1実施形態の連結具の第4の変形例を示す正面図である。 第1実施形態の連結具の第5の変形例についての使用状態を示す断面図である。 (A)(B)(C)図は、第1実施形態の連結具の第6の変形例を示す斜視図、左側面図、平面図である。 本考案の第2実施形態の留め具を示す断面図である。 本考案の第3実施形態の留め具を示す断面図である。 本考案の第4実施形態の留め具を衣類に装着した初期状態を示す正面図である。 (A)(B)図は、本考案の第4実施形態の留め具と第1実施形態の留め具を併用した状態を示す正面図、F−F線断面図である。 本考案の第2実施形態の連結具、及び第5実施形態の留め具を示す断面図である。 (A)〜(D)図は、本考案の第3実施形態の連結具のうち雄体を含むもの、雌体を含むものを示す斜視図、及び第6実施形態の留め具の装着初期状態、留め状態を示す断面図である。 (A)(B)図は、本考案の第4実施形態の連結具及び第7実施形態の留め具の装着初期状態、第7実施形態の留め具の留め状態を示す断面図である。 (A)〜(C)図は、本考案の第5実施形態の連結具、第8実施形態の留め具の装着初期状態、第8実施形態の留め具の留め状態を示す断面図である。 (A)〜(D)図は、カバーを示す斜視図、正面図、左側面図、平面図である。 (A)(B)図は、カバー付きの連結具からなる留め具の装着初期状態を示す正面図、H−H線断面図である。 (A)(B)図は、カバー付きの連結具からなる留め具の留め状態を示す正面図、I−I線断面図である。 (A)〜(D)図は、鞄の蓋を連結具で留めた状態を示す正面図、J―J線拡大断面図、J−J線拡大断面図の一部拡大図、鞄に付けた連結具に他の磁石吸着体を装着した状態を示す断面図である。 (A)(B)図は、留め具により、一対のコードの所定箇所を留めた状態を示す正面図、K−K線断面図である。
本考案の留め具の取付対象として用いられる一例のスライドファスナー90について、先に述べる。スライドファスナー90は、図4に示すように、並列する一対のファスナーストリンガー91、91の対向する縁部に、スライダー92を挿入したものである。そして、スライダー92を一対のファスナーストリンガー91、91の長手方向の一方向に移動させることにより、一対のファスナーストリンガー91、91の対向する縁部を噛み合わせ、前記長手方向の反対方向に移動させることにより、一対のファスナーストリンガー91、91の噛み合わせを解放するものである。
一対のファスナーストリンガー91、91は、対向する一対のファスナーテープ93、93と、各ファスナーテープ93の対向する縁部に沿って等間隔おきに固定された多数のエレメント94と、各ファスナーテープ93の対向する縁部であってエレメント94の固定範囲に対して一方の外側(図での上側)に固定された上止め具95と、エレメント94の固定範囲に対して上止め具95の反対側において一対のファスナーテープ93、93の対向する縁部に固定された下止め具96と、を備えている。
各エレメント94は、相手方のファスナーテープ(自身が固定されているファスナーテープ93に対して対向するファスナーテープ93(より詳しくは、対向するファスナーテープ93の隣り合うエレメント94の間の空間))へ向かって突出している。そして、各ファスナーテープ93に設けられた全てのエレメント94によって、エレメント列94aが構成され、対向する一対のエレメント列94a、94aに跨った状態でスライダー92が往復動可能となる。本考案の連結具の取付対象は、帯状物を備えるものであり、スライドファスナー90では、このエレメント列94aが帯状物に相当する。
上止め具95は、全体としてU字状に屈曲する板であって、各ファスナーテープ93の対向する縁部を挟むようにして取り付けられ、スライダー92が一対のエレメント列94a、94aの上端から脱落することを防止する。
下止め具96は、一対のファスナーテープ93、93の対向する縁部のうち、一方の下端部に設けられる蝶棒96aと、他方の下端部に設けられる箱棒96bと、箱棒96bの下端部からファスナーテープ93の幅方向へ突出する箱体96cとを備える。そして、箱体96cには蝶棒96aを挿入する空間部(図示省略)が形成されている。
このようなスライドファスナー90を取付対象の一例とする本考案の留め具は、連結具を基本的構成要素としている。そして、本考案の第1実施形態の連結具2は、図1〜図3に示すように、磁石吸着方式の一体の係止体としての磁石吸着体4と、係止体を保有する係止体保有部としての連結部材3とを備えている。
磁石吸着体4とは、磁石に吸着可能な磁性体であって、磁石(例えばネオジウム磁石のような永久磁石)、又は、磁化されていない磁性体(以下、「磁性体」と言う。一例としては鉄のように、磁化が可能なもの)である。そして、二体の磁石吸着体4、4により磁石吸着方式による連結が可能となる。また、磁石吸着体4は、図示の例では、矩形の角柱形状となっているが、その他の形状であっても良い。
連結部材3は、1つのファスナーストリンガー91に着脱可能なストリンガー取付部30と、磁石吸着体4を格納可能な吸着体格納部40とを備え、双方が重なり合う位置関係にある。因みに、図示の例では、ストリンガー取付部30と吸着体格納部40とは、細長い形状であり、双方が互いの長手方向全長に亘って重なり合う位置関係にある。
なお、連結部材3は、樹脂製であって、例えばエラストマーやシリコン等の軟質材料(弾性体となる弾性材料を含む。)で一体成型された合成樹脂製である。
ストリンガー取付部30は、より詳しく言えば、ファスナーストリンガー91の帯状物であるエレメント列94aに着脱可能な帯状部取付部であって、長さ方向に貫通する溝33を有する務歯ケース31と、務歯ケース31の溝33の入口側における溝幅を狭める内鍔32とを備えている。なお、溝33の長さ方向は、連結具2を装着した状態でのファスナーテープ93の長さ方向に相当する。
務歯ケース31は、断面コ字状であって、コ字に囲まれた溝33が吸着体格納部40の重なり合う方向とは異なる方向へ(詳しくは前記した重なり合う方向に交差する方向(より詳しくは直交する方向))開口している。そして、務歯ケース31の断面形状(コ字状)の両端部、言い換えれば溝33の入口側における溝幅方向の両外側部位からその溝幅を狭める方向に内鍔32がそれぞれ突出している。因みに、務歯ケース31は、溝幅方向に対向する2つの側壁部31a、31aと、2つの側壁部31a、31aの一端部を接続する底壁部31bとから構成される。
各内鍔32は、複数の突部32aより構成され、務歯ケース31のコ字状の各端部から、溝33の長さ方向に沿って等間隔をおいて複数の突部32aが、内向きに突出している。
一対の内鍔32を構成する突部32a、32aは、全体として千鳥足状に配列されている。つまり、一方の内鍔32の突部32aが、他方の内鍔32における隣り合う突部32aと突部32aとの間の空間に位置するように配列してある。このため、溝33の入口側の形状は、溝33の長さ方向へ向かいながらジグザグに蛇行する形状となっている。また、一方の内鍔32の突部32aの突出量と、他方の内鍔32の突部32aの突出量は、双方を合わせても溝幅全長よりも短くなるように設定してあり、このため溝33の入口側は、全体として蛇行する形状でありながらも、溝33の長さ方向に一直線に通じる通路33cが形成されている。
このような一対の内鍔32によって狭められた溝33の入口側が第一溝33aであって、ファスナーテープ93の収容空間となり、溝33の奥側が第二溝33bであって、複数のエレメント94の収容空間となる。つまり、連通する第一溝33aと第二溝33bによって構成される溝33がファスナーストリンガー91の収容空間となる。そして、第二溝33bに収容されたエレメント94は、一対の内鍔32、32によって第一溝33aへの移動を阻止されることから、溝33の開口方向へは外れないようになっており、また、ファスナーテープ93が両側の内鍔32、32に接触しながら蛇行する形状となり、恰も両側の内鍔32、32に挟まれた形態となる。
吸着体格納部40は、より詳しく言えば、係止体としての磁石吸着体4を保有する係止体保有部であって、磁石吸着体4を挿入する口部41aを備える格納箱41と、格納箱41の口部41aを狭める爪44とを備える。
格納箱41は、断面矩形の角筒42と、角筒42の一端を閉鎖する閉鎖片43とから構成され、角筒42の他端が開口端となっている。また、格納箱41は、内部空間のうち開口端側の部分が口部41aであり、それ以外の部分が磁石吸着体4の収容空間41bである。また、一端が閉鎖された角筒42の深さ方向が務歯ケース31の溝33の長さ方向と平行になっていると共に、角筒42の矩形を構成する四辺部のうち二つの辺部42a、42bは、重なり合う方向に対向しており、そのうち重なり合う方向における内側の一辺部42aは、務歯ケース31の一方の側壁部31aでもある。つまり、一つの壁を側壁部31aと辺部42aに兼用している。このため、側壁部31aを境にして両側に溝33と、磁石吸着体4の収容空間41bが位置することになる。また、前記四辺部のうち残りの二辺部のうち一辺部42dと務歯ケース31の底壁部31bの互いの外周面は面一に形成され、残りの一辺部42cと務歯ケース31の内鍔32の互いの外周面も面一に形成されている。従って、格納箱41と務歯ケース31とが面一となっている連結部材3は、外観上、1個の矩形状(断面の外形が矩形状となっている直方体状)の細長いケースとなっており、角筒42の四辺部を外形の一部として含む状態で、外形全体を構成している。なお、前記四辺部のうち内鍔32側の一辺部42cと、ストリンガー取付部30とは反対側の一辺部42bは、底壁部31b側の一辺部42dに比べて肉厚が薄くなっている。このように、格納箱41の外部に面する三辺部42b、42c、42dについて、肉厚に差を付けると、磁力が作用しやすい(吸着しやすい)辺部42b、42cと、磁力が作用し難い辺部42dができる。
爪44は、角筒42の開口端側の一辺部から口部41aを僅かに狭める方向に突出している。これによって、磁石吸着体4の収容空間41bに挿入された磁石吸着体4を離脱不能に保持する。
上記した連結具2は、ストリンガー取付部30と吸着体格納部40とが重なり合っており、この重なり合う方向に交差する方向に溝33が開口しているので、例えば重なり合う方向と溝33の開口方向を同一方向とするものに比べて、連結具2の横幅(溝33の開口方向に平行な横幅)を狭くすることができ、外観上、コンパクトな印象を与えられる。
上記した連結具2は、磁石吸着体4にどのようなものを用いるかによって、その使用態様が定まる。つまり、複数の連結具2、2を一揃えとして備える留め具1としての使用態様(実施形態)が定まる。
本考案の第1実施態様の留め具1は、図4、図5に示すように、一対の連結具2、2により構成される態様であり、各連結具2は、幅方向に離隔する一対のファスナーストリンガー91、91に対して対向して装着されるものである。
各連結具2を装着した初期状態、つまり装着初期状態について詳しく説明する。
まず、衣類の一対のファスナーストリンガー91、91の長手方向に各連結具2の溝33の長さ方向を合わせる。このとき、一方の連結具2は、ストリンガー取付部30が身体側(ファスナーテープ93よりも身体側)を向くようにし、他方の連結具2は、吸着体格納部40が身体側を向くようにする。
次に、各ファスナーストリンガー91の端部へ向かって連結具2を溝33の長さ方向に動かすことによって、第二溝33bにはエレメント94を、第一溝33aにはファスナーテープ93をまとめて挿入する。これによって、各連結具2は、ファスナーストリンガー91に装着される。その後、所望の位置まで各連結具2をファスナーストリンガー91に沿って移動させ、一対のファスナーストリンガー91、91の対向する位置に一対の連結具2、2をそれぞれ装着する。これによって、一対の連結具2、2は、連結部材3、3同士が対向する状態になる。より詳しく言えば、矩形状である両方の連結部材3、3は、互いの溝33の開口方向とは反対方向の辺部42d、42d側において対向するように離隔している。また、このとき、第一溝33aにはファスナーテープ93が挟まれた状態となり、第二溝33bにはエレメント94が挟まれた状態となり、位置決めされる。
次に、各ファスナーストリンガー91に装着された一対の連結具2、2を互いの磁石吸着体4、4同士によって吸着させる留め状態ついて詳しく説明する。
一方の連結具2を他方の連結具2に対して相対的に近づくように動かしながら、両方の連結具2、2が装着初期状態における連結部材3、3の対向面とは反対面において向かい合うようにする。すると、磁力によって、連結部材3の反対面において一対の吸着体格納部40、40同士が吸着し合う。つまり、連結部材3の反対面が吸着面となる。より詳しく言えば、両方の連結部材3、3は、互いの溝33の開口方向の辺部42c、42cにおいて吸着し合うことになる。ちなみに、この状態では、一対のファスナーテープ93、93は、その厚み方向に間隔をあけながら幅方向において部分的に重なり合うと共に、相手方の連結具2、2の吸着体格納部40に面する状態となっている。
このような留め状態を可能とするには、例えば、各連結具2の磁石吸着体4を次のようにする。両方の磁石吸着体4、4に第1の磁石、第2の磁石を用いた場合には、磁石吸着体4の極性がファスナーテープ93の幅方向に沿ってN、S、N、Sと並ぶようにする。また、一方の磁石吸着体4に第1の磁石を、他方の磁石吸着体4に磁性体を用いることも可能である。
留め具1の使用態様は、他にもあるが、その前に本考案の第1実施形態の連結具2の変形例について、説明する。
第1の変形例の連結具2は、図6に示すように、連結部材3の一対の内鍔32において第一実施形態の連結具2と相違している。連結部材3は、各内鍔32を1枚の突板部32bとしたものである。より詳しく言えば、一対の内鍔32は、務歯ケース31の断面形状の両端部から突板部32bを内向きに突出すると共に溝33の長さ方向に沿って延長したものである。但し、突板部32bは、務歯ケース31に対して溝33の長さ方向全長のうち両端部を除いた領域に亘って延長しており、それゆえ、務歯ケース31は、溝33の長さ方向両端部においては、溝33の入口側における溝幅が広くなっている。この溝幅が広い部分から、ファスナーストリンガー91の長手方向の端部を挿入し易くしてある。
第2の変形例の連結具2は、図7に示すように、連結部材3の構成要素において、第一実施形態の連結具2と相違している。連結部材3は、装飾部50を、ストリンガー取付部30と吸着体格納部40の他に備えている。具体的には、装飾部50は、星型の板であって、務歯ケース31における2枚の側壁部31aのうち、外側のほうに(吸着体格納部40とは反対側の側壁部31aに)固定されている。
第3の変形例の連結具2は、図8に示すように、装飾部50の形態において、第2の変形例の連結具2と相違している。具体的には、装飾部50は、単なる平面的な板ではなく、厚みに変化のある立体的な物体(星型)である。
第4の変形例の連結具2は、図9に示すように、連結部材3に文字、図形、記号、若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合を付したことにおいて、第1実施形態の連結具2と相違している。具体的には、A、B、Cの文字が務歯ケース31の表面(吸着体格納部40とは反対側の側壁部31aの表面)に付されている。
第5の変形例で用いる一対の連結具2、2は、図10に示すように、一対の連結部材3、3に吸着時の位置決め部31c、31dをそれぞれ設けていることにおいて、第1実施形態の連結具2と相違している。具体的には、各連結部材3の吸着体格納部40は、吸着面(より詳しく言えば、角筒42を構成する4つの辺部のうち、溝33の入口側の一辺部42cの表面)における対向箇所に位置決め部31c、31dを備えている。一方の連結部材3の吸着体格納部40は、その吸着面に表面が周囲よりも窪んだ凹部を位置決め部31cとして備え、他方の連結部材3の吸着体格納部40は、その吸着面に表面が周囲よりも突出した凸部を位置決め部31dとして、凹部の対向箇所に備えている。これら凹部と凸部は、例えば、各連結具2の溝33の長さ方向に沿って平行に延長している。そして、凹部と凸部とが嵌合することによって各連結具2は、吸着時における位置が定まる。
第6の変形例の連結具2は、図11に示すように、その全長、つまり溝33の長さ方向の全長を短くしていることにおいて、第1実施形態の連結具2と相違している。そして、その全長に比例して連結部材3及び磁石吸着体4が短くなっていることは勿論、各内鍔32を構成する突部32aの個数が少なくなっており、図では、片方の内鍔32の突部32aは2個、もう一方の内鍔32の突部32aは1個となっている。以上で、第1実施形態の連結具2の変形例についての説明を終わり、留め具1としての他の実施形態について、以下、説明する。
本考案の第2実施形態の留め具1は、図12に示すように、一対の連結具2、2の留め状態において、より詳しく言えば、一対の連結具2、2の吸着体格納部40、40同士が吸着し合う方向がストリンガー取付部30と吸着体格納部40との重なり合う方向であることにおいて、第1実施形態の留め具1と相違する。
このような留め状態を可能とするには、例えば、各連結具2の磁石吸着体4を次のようにする。両方の磁石吸着体4、4に第1、第2の磁石を用いる場合には、一方の磁石吸着体4の極性を図面での左から右にN、S、他方の磁石吸着体4の磁性が左から右にS、Nと並ぶようにする。
本考案の第3実施形態の留め具1は、図13に示すように、一対の連結具2、2の装着初期状態、及び留め状態において、第1実施形態の留め具1と相違する。つまり、装着初期状態においては、両方の連結具2、2を、何れも吸着体格納部40が身体側を向くようにして、幅方向に離隔している一対のファスナーストリンガー91、91に装着する。また、留め状態においては、装着初期状態において一対の連結部材3、3の対向面となっている吸着体格納部40、40同士の対向面が吸着面となって、吸着体格納部40、40同士がファスナーテープ93の幅方向に並列する状態で吸着し合う。
このような留め状態を可能とするには、例えば、各連結具2の磁石吸着体4を次のようにする。両方の磁石吸着体4、4に第1、第2の磁石を用いる場合には、留め状態において、一方の磁石吸着体4の極性を左から右にN、S、他方の磁石吸着体4の磁性が左から右にN、Sと並ぶようにする。
本考案の第4実施形態の留め具1は、図14、図15に示すように、1つのスライドファスナー90に対して、第1実施形態の留め具1と併用して用いられており、一揃えとなる一組の連結具2の個数、一対のファスナーストリンガー91、91に対して各連結具2を装着する位置、及び留め状態において、第1実施形態の留め具1と相違する。つまり、第4実施形態の留め具1は、一揃えとする連結具2の個数が2個以上(図示の例では3個)であり、一対のファスナーテープ93、93に対して、千鳥足状に連結具2を装着している。そして、留め状態においては、各連結具2の吸着体格納部40がファスナーテープ93の長手方向に沿って一直線に並びながら、並んだ磁石吸着体4、4同士が吸着し合う。従って、この場合においては、吸着体格納部40の吸着面は、溝33の長さ方向の両面となる。
このような留め状態を可能とするには、例えば、3つの連結具2の磁石吸着体4を次のようにする。各磁石吸着体4に第1、第2、第3の磁石を用いる場合には、吸着状態における並び順に、各磁石吸着体4の極性をファスナーテープ93の長手方向の一方向に沿ってN、Sと並ぶようにする。以上で、第1実施形態の連結具2を用いた留め具1についての実施形態の説明を終わる。
次に、本考案の第2実施形態の連結具2は、図16に示すように、ストリンガー取付部30と吸着体格納部40の重なり合う方向が溝33の開口方向に一致していることにおいて、第1実施形態の連結具2と相違している。この場合、ファスナーストリンガー91への装着初期状態において、吸着体格納部40は、ファスナーテープ93の幅方向において、エレメント94よりも内側に位置することなり、溝33の開口方向と反対側の面が吸着面となる。
そして、この連結具2を2つで一揃えとする第5実施形態の留め具1は、留め状態において、対向する1対のファスナーストリンガー91、91の間に2つの磁石吸着体4、4が介在する状態となることにおいて、第1実施形態の留め具1と相違する。
次に、本考案の第3実施形態の連結具2は、図17(A)(B)に示すように、嵌合方式の一方式の一体である係止体としての雄体4a又は雌体4bを連結部材3が保有することにおいて、第1実施形態の連結具2と相違している。図示の例では、連結部材3は、溝33の開口側の面に、雄体4a又は雌体4bが所定間隔おきに設けられている。より詳しく言えば、連結部材3は、第1実施形態の吸着体格納部40の代わりに、係止体保有部としてのブロック部40aをストリンガー取付部30と共に備えている。ブロック部40aは、溝33の開口側の面に、雄体4a又は雌体4bを備えている。雄体4aは、連結部材3から突出する棒状部4a1と、棒状部4a1の先端において大きく膨らんだ膨大部4a2とから構成されている。一方、雌体4bは、凹部であって、入口側が棒状部4a1よりも僅かに大きく、その奥部が膨大部4a2よりも僅かに大きく形成されている。
そして、これら第3実施形態の連結具2を一揃えとする第6実施形態の留め具1は、図17(C)、(D)に示すように、留め状態において、雄体4aの膨大部4a2が雌体4bの凹部の奥部に弾性を利用して嵌り込む。
次に、本考案の第4実施形態の連結具2は、図18(A)(B)に示すように、嵌合方式の一方式であるスナップボタン方式の一体である係止体としての雄体4c又は雌体4dを連結部材3が保有することにおいて、第1実施形態の連結具2と相違している。図示の例では、連結部材3は、溝33の開口側の面に、雄体4c又は雌体4dが設けられている。より詳しく言えば、連結部材3は、第3実施形態と同様にブロック部40aを備えており、ブロック部40aにおける溝33の開口側に雄体4c及び雌体4dの基部が各連結部材3に埋設され、雄体4c及び雌体4dの先部が突出している。
そして、これら第4実施形態の連結具2を2つで一揃えとする第7実施形態の留め具1は、留め状態において、雄体4cの先部が雌体4dの先部の内側に弾性を利用して嵌り込む。
次に、本考案の第5実施形態の連結具2は、図19(A)に示すように、面ファスナー方式の一体である係止体としてのフック体4eを連結部材3が保有することにおいて、第1実施形態の連結具2と相違している。図示の例では、連結部材3は、溝33の開口側の面においてそのほぼ全面に亘って多数のフック体4eが設けられている。より詳しく言えば、連結部材3は、第3実施形態と同様にブロック部40aを備えており、ブロック部40aにおける溝33の開口側の面からフック体4eを多数突出している。図示の例では、連結部材3は、これら多数のフック体4eを、一体成型で成型しているが、これに限らず、多数のフック体を植設した別の基布をブロック部40aに貼り付ける等しても良い。そして、この第3実施形態の連結具2は、面ファスナー方式のもう一体であるフック体又はループ体を有する部材と連結可能である。
そして、図19(B)、(C)に示すように、フック体4eと連結部材3を備える連結具2を二つで一揃えとする第8実施形態の留め具1が、着脱可能に連結するようになっている。
次に、本考案の連結具2をより使い易くするカバー7について説明する。連結具2の外側を構成する連結部材3は、前述したように、矩形状の細長いケースであり、この周囲に着脱可能に装着する。より詳しく言えばカバー7は、図20〜図22に示すように、連結具2を挟むようにして装着するカバー本体71と、カバー本体71から外側に突出する摘み72とから構成される。
カバー本体71は、連結部材3の溝33以外の面をコ字状に覆う第1外片71a、第2外片71b、第3外片71cを備え、対向する第1外片71aと第3外片71cとが開口方向に向かって幅狭になっている。また、第1外片71aの先端部には押付部71eが第3外片71cに向かって突出している。この押付部71eの先端が連結部材3の一面を押し込むことにより、第1外片71aと第3外片71cの間に連結部材3を挟みこむようにしてある。また、第3外片71cの先端には連結部材3の溝33側の面を覆う第4外片71dを備えており、第4外片71dの突出長は、連結具2(連結部材3)の溝33の通路33cに達しないようにしてある。なお、第2外片71bの外側には摘み72が突出している。
図21に示すように、幅方向に離隔する一対のファスナーストリンガー91、91の対向する位置に連結具2をそれぞれ装着し、これら連結具2に対してカバー7をそれぞれ装着すると、双方のカバー7の摘み72が対向する状態になる。この摘み72をつまむことにより、第1実施形態の留め具1と同様の留め方が容易に行える。そして、図22に示すように、留め状態においては、双方のカバー7は、全く干渉することなく、連結具2、2同士の連結には影響を与えない。
次に、本考案の連結具2の取付対象として用いられる一例の鞄8について先に述べる。鞄8は、図23に示すように、上側に物を出し入れする口部を有する鞄本体81と、鞄本体81の口部を塞ぐ蓋82と、蓋82の先部を鞄本体81に留めるためのスナップボタンとから構成される。スナップボタンは、磁石吸着体であって、図示の例では、雌体6bが蓋82の先部に取り付けられ、雄体6aが鞄本体81の表板に取り付けられている。また、蓋82の縁部にはパイピングテープ82bが設けられている。より詳しく言えば、パイピングテープ82bは、蓋本体82aよりも肉厚の芯材82cと、縁取り部材82dとから構成されている。そして、縁取り部材82dは、芯材82cの外側をほぼ覆う断面C字状の被覆部82eと、被覆部82eのC字の両端から延長する接合部82fとから構成されており、この接合部82fが蓋本体82aの縁に縫着等されて固定されている。これによって、このパイピングテープ82bが帯状物となる。
そして例えば、スナップボタンの雌体6bが壊れて、雌体6bとしての機能を果たせなくなった場合には、その代わりに本考案の連結具2を用いることができる。この場合、連結部材3は、第1実施形態でのストリンガー取付部30の代わりに、それと同じ構成のパイピングテープ取付部30aを帯状物取付部として備える。そして、図23(B)に示すように、パイピングテープ取付部30aによって雌体6bの下側に位置する部分でパイピングテープ82bに連結具2を装着し、連結具2の磁石吸着体4の吸着力により、スナップボタンの雄体6aに連結することが可能となる。
また、図23(D)に示すように、連結具2をスナップボタンとは全く関係の無い位置においてパイピングテープ82bに装着しても良く、この場合、磁石吸着体4が表面側を向くようにしておけば、磁石吸着体4に他の磁石吸着体4を吸着させることもできる。他の磁石吸着体4が装飾性を有するものであれば、意匠性を向上させることができ、連結具2を留め具1としてではなく、装飾物を取り付けるための土台として用いることもできる。
なお、本考案の連結具2の取付対象としてコードが用いられる場合もある。この場合、コードは、帯状物そのものである。この場合、連結部材3は、第1実施形態との代わりに、それと同じ構成のコード取付部30bを帯状物取付部として備える。そして、図24に示すように、二本のコード5を横に並べ、コード取付部30bの溝33から各コード5を挿入して、第一溝33aを一時的に通過させて第二溝33bにコード5を収容することによって各コード5の対向する位置に連結具2を装着すれば、これら2つの連結具2を磁石吸着体4、4の吸着力によって連結することができる。しかも、この場合、双方の連結具2は、溝33の開口方向を対向させた状態とすることができる。因みに、第二溝33bにコード5が嵌合する状態となっており、これによりコード5の長手方向に連結具2が移動しづらい状態となっている。
本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、連結具2の寸法は、エレメント94を多数収容するように、第1実施形態の連結具2よりも長いものであっても良い。また、吸着体格納部40の吸着面は、一面だけでなく、複数面であっても良い。さらに、ストリンガー取付部30に設ける内鍔32は、溝33の入口側における溝幅方向の両外側部位に設けるものに限らず、両外側部位のうち片側のみに設けるものであっても良い。
1 留め具
2 連結具
3 連結部材
30 ストリンガー取付部(帯状物取付部)
30a パイピングテープ取付部(帯状物取付部)
30b コード取付部(帯状物取付部)
31 務歯ケース
31a 側壁部
31b 底壁部
31c 位置決め部
31d 位置決め部
32 内鍔
32a 突部
32b 突板部
33 溝
33a 第一溝
33b 第二溝
33c 通路
40 吸着体格納部(係止体保有部)
40a ブロック部(係止体保有部)
41 格納箱
41a 口部
41b 磁石吸着体の収容空間
42 角筒
42a、42b、42c、42d 辺部
43 閉鎖片
44 爪
50装飾部
4 磁石吸着体(係止体)
4a 雄体(係止体)
4a1 棒状部
4a2 膨大部
4b 雌体(係止体)
4c 雄体(係止体)
4d 雌体(係止体)
4e フック体
5 コード(帯状物)
6a 雄体
6b 雌体
7 カバー
71 カバー本体
71a 第1外片
71b 第2外片
71c 第3外片
71d 第4外片
71e 押付部
72 摘み
8 鞄
81 鞄本体
82 蓋
82a 蓋本体
82b パイピングテープ(帯状物)
82c 芯材
82d 縁取り部材
82e 被覆部
82f 接合部
90 スライドファスナー
91 ファスナーストリンガー
92 スライダー
93 ファスナーテープ
94 エレメント
94a エレメント列(帯状物)
95 上止め具
96 下止め具
96a 蝶棒
96b 箱棒
96c 箱体

Claims (7)

  1. 二体の磁石吸着体(4、4)による磁石吸着方式、雄体(4a、4c)と雌体(4b、4d)による嵌合方式、及びフック体(4e)とループ体又は二体のフック体(4e)による面ファスナー方式のうち何れかの方式の一体である係止体(4、4a〜4e)と、係止体(4、4a〜4e)を保有する連結部材(3)とを備え、
    連結部材(3)は、帯状物(5、82b、94a)に着脱可能な帯状物取付部(30、30a、30b)と、係止体(4、4a〜4e)を保有する係止体保有部(40、40a)とを一体成型したもので、
    帯状物取付部(30、30a、30b)は、帯状物(5、82b、94a)を一時的に通過させる第一溝(33a)と、帯状物(5、82b、94a)を収容する第二溝(33b)とを有し、
    第一溝(33a)と第二溝(33b)は連通し、且つ長さ方向に貫通しており、
    第一溝(33a)の溝幅を第二溝(33b)よりも狭くしてある、ことを特徴とする連結具。
  2. 磁石吸着体(4)と、磁石吸着体(4)を格納する連結部材(3)とを備え、
    連結部材(3)は、スライドファスナー(90)のファスナーストリンガー(91)に着脱可能なストリンガー取付部(30)と、磁石吸着体(4)を格納する吸着体格納部(40)とを一体成型したもので、
    ストリンガー取付部(30)は、ファスナーテープ(93)を収容する第一溝(33a)と、エレメント(94)を収容する第二溝(33b)とを有し、
    第一溝(33a)と第二溝(33b)は連通し、且つ長さ方向に貫通しており、
    第一溝(33a)の溝幅を第二溝(33b)よりも狭くしてある、ことを特徴とする連結具。
  3. ストリンガー取付部(30)は、長さ方向に貫通する溝(33)を有する務歯ケース(31)と、溝(33)の入口側における溝幅方向の両外側部位において務歯ケース(31)から溝幅を狭める方向へ突出する一対の内鍔(32、32)とを備え、
    一対の内鍔(32、32)によって狭められた溝(33)は、入口側を第一溝(33a)とし、奥側を第二溝(33b)とするものであり、
    各内鍔(32)は、務歯ケース(31)から溝幅を狭める方向へ突出する突部を、溝(33)の長さ方向に沿って間隔をあけて複数設けていることを特徴とする請求項2記載の連結具。
  4. 吸着体格納部(40)は、磁石吸着体(4)を挿入する口部を備える格納箱(41)と、口部を狭めると共に磁石吸着体(4)を離脱不能に保持する爪(44)を有することを特徴とする請求項2又は3記載の連結具。
  5. ストリンガー取付部(30)と吸着体格納部(40)とは重なり合う位置関係にあり、 吸着体格納部(40)の格納箱(41)は、四辺部(42a、42b、42c、42d)より構成される断面矩形の角筒(42)と、角筒(42)の一端を閉鎖する閉鎖片(43)とを備え、
    連結部材(3)は、前記四辺部(42a、42b、42c、42d)を外形の一部として含む矩形状のケースであって、前記重なり合う方向と交差する方向の一つの辺部(42c)側から溝(33)を開口していることを特徴とする請求項4記載の連結具。
  6. 連結部材(3)は樹脂製であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の連結具。
  7. 請求項5記載の連結具(2)を一揃えとして2つ有する留め具であって、
    一方の連結具(2)の磁石吸着体(4)を第1の磁石とし、
    他方の連結具(2)の磁石吸着体(4)を第2の磁石又は磁性体とし、
    両方の連結具(2、2)は、幅方向に離隔している両ファスナーストリンガー(91、91)の互いのストリンガー取付部(30、30)に対して装着した場合に、互いの溝(33、33)の開口方向とは反対方向の辺部(42d、42d)側において対向し、
    各ストリンガー取付部(30、30)に装着された両方の連結具(2、2)は、互いの磁石吸着体(4、4)同士によって留まった場合に、互いの溝(33、33)の開口方向の辺部(42c、42c)において吸着し合うことを特徴とする留め具。
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