JP3181321U

JP3181321U - 放熱装置

Info

Publication number: JP3181321U
Application number: JP2012007021U
Authority: JP
Inventors: 猛大森; 信宏林
Original assignee: 微端電子股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2012-05-02
Filing date: 2012-11-19
Publication date: 2013-01-31
Anticipated expiration: 2022-11-19
Also published as: US20130292094A1; TWM437041U

Abstract

【課題】放熱効率を向上できる放熱装置を提供する。
【解決手段】内部空間３１３を囲む内壁面３１１及び該内壁面３１１の反対側にある外壁面３１２を有すると共に、所定方向に沿って延伸して少なくとも上端または下端に開口が形成されている中空ハウジング３と、前記内部空間３１３を所定方向に沿って延伸する複数の流路に区切るように、開口より内部空間３１３に挿し込まれている熱交換ユニット５とを備える。さらに、また中空ハウジング３の外壁面３１２から外側へ張り出すように形成されている複数の板状放熱フィンと、を備える。
【選択図】図９

Description

本考案は放熱装置に関し、特に、放熱対象に設置されて該放熱対象の発した熱を吸収して発散させる放熱装置に関する。

図１及び図２に示されているのは、特許文献１により開示された従来の放熱装置の一例であり、そのうち図１はその斜視図であり、図２はその内部構成及び使用状態が示されている横断面図である。

図１及び図２に示されているように、該従来の放熱装置１は、外管１１２、該外管１１２より小径で外管１１２内に挿し込まれている内管１１１及び、外管１１２と内管１１１とを連結すると共に、外管１１２と内管１１１との間の空間を複数の流路１１４に区切る複数の仕切り板１１３により構成されている管状体１１と、管状体１１の外管１１２に固定されていると共に、外管１１２の外側へ放射状に延伸する複数の放熱フィン１２と、管状体１１の両端にそれぞれ取り付けられて各流路１１４の両端開口を覆うと共に、管状体１１に取り付けられると各流路１１４と連通することができる凹陥部１３１、１４１をそれぞれ有する上蓋１３及び下蓋１４と、を備えている。また、上蓋１３と、管状体１１と、下蓋１４と、により囲まれている空間、即ち凹陥部１３１、１４１及び複数の流路１１４には、冷媒が封入されている。

このように構成された従来の放熱装置１は、図２に示されているように、放熱対象１１０の上端に乗せられると、下蓋１４及び複数の放熱フィン１２が放熱対象１１０と接触して熱が伝わり、下蓋１４の凹陥部１４１に溜まっている冷媒は、熱を吸収して気化しながら管状体１１内に区切られている複数の流路１１４に沿って上昇し、上昇する途中で管状体１１と熱交換して管状体１１や複数の放熱フィン１２が大気との接触面で熱を大気に発散させて冷却すると、また凝縮して下蓋１４の凹陥部１４１に戻って、放熱対象１１０と再び熱交換することができる。

台湾特許第Ｍ４２３９９２号明細書

特許文献１に記載されている従来の放熱装置については、管状体１１と管状体１１に固定されている複数の放熱フィン１２とは、例えばアルミ押出などの方法により一体に製造されると記載されている。しかしアルミ押出で製造する場合、放熱フィン１２や仕切り板１１３の数が多くなって密集するようになると、押出設備に要求される出力も高くなり、これによってコストが高騰し、歩留まりも下がる。

上記問題点に鑑みて、本考案は、製造コストが削減された放熱装置の提供を目的とする。

上記目的を達成すべく、本考案は、内部空間を囲む内壁面及び該内壁面の反対側にある外壁面を有すると共に、所定方向に沿って延伸して少なくとも上端または下端に開口が形成されている中空ハウジングと、前記内部空間を前記所定方向に沿って延伸する複数の流路に区切るように、前記開口より前記内部空間に挿し込まれている熱交換ユニットと、前記中空ハウジングの前記外壁面から外側へ張り出すように形成されている複数の板状放熱フィンと、を備えることを特徴とする放熱装置を提供する。

上記放熱装置において、前記熱交換ユニットは、略板状に形成されていると共に、内側に前記複数の流路が一列に並ぶように区切られるように構成されることができる。

上記放熱装置において、前記中空ハウジングは、円形断面を有する円筒形に形成されており、前記熱交換ユニットは、前記中空ハウジングの円形断面より小径である円形断面を有する内管体と、前記内管体の外面から外側へ張り出すと共に、前記所定方向に沿って延伸する複数の区切り板と、を有していると共に、前記内部空間に挿し込まれると、前記内管体及び前記複数の区切り板が前記中空ハウジングの前記内壁面と前記複数の流路を画成できるように構成されることもできる。

上記放熱装置において、前記複数の板状放熱フィンは、断面がいずれも同じ側へ曲がる円弧になっている曲面板であるとともに、渦巻状に並ぶように構成することもできる。

上記放熱装置において、前記複数の区切り板は、それぞれ断面が円弧になっている曲面板であるとともに、渦巻状に並ぶように構成することもできる。

上記構成のように、本考案は中空ハウジングに熱交換ユニットが挿し込まれる発想を採用することにより、複雑な構造を一体に製造することによって要求される高出力が不要となり、従来より低いコストで同等またはそれ以上の性能を有する放熱装置を提供することができる。

従来の放熱装置の一例の斜視図である。図１における放熱装置の内部構成が示されている断面図である。本考案の第１の好ましい実施形態の分解図である。本考案の第１の好ましい実施形態の断面図である。本考案の第１の好ましい実施形態の平面図である。本考案の第１の好ましい実施形態の第１の変形例の平面図である。本考案の第１の好ましい実施形態の第２の変形例の平面図である。本考案の第１の好ましい実施形態の第２の変形例の分解図である。本考案の第２の好ましい実施形態の分解図である。本考案の第２の好ましい実施形態の平面図である。本考案の第２の好ましい実施形態の第１の変形例の平面図である。本考案の第２の好ましい実施形態の第２の変形例の平面図である。

以下では図面を参照しながら、本考案の各好ましい実施形態について詳しく説明する。

図３〜図５には、本考案の第１の好ましい実施形態が示されている。図３に示されているように、この放熱装置は、内部空間３１３を囲む内壁面３１１及び該内壁面の反対側にある外壁面３１２を有すると共に、所定方向（図中では上下方向）に沿って延伸して少なくとも上端に開口３１４が形成されている中空ハウジング３と、中空ハウジング３の内部空間３１３を上下方向に沿って延伸する複数の流路５３に区切るように、中空ハウジング３の上端開口３１４より中空ハウジング３の内部空間３１３に挿し込まれている熱交換ユニット５と、中空ハウジング３の前記外壁面３１２から外側へ張り出すように形成されている複数の板状放熱フィン４１と、を備えている。

この実施形態において、中空ハウジング３及び熱交換ユニット５は、互いに対応して両方とも略板状に形成されていると共に、熱交換ユニット５の内側に複数の流路５３が一列に並ぶように複数の区切り板５２によって区切られている。

図３、図４に示されているように、中空ハウジング３は上端にのみ開口３１４が形成されている構成になっており、熱交換ユニット５が中空ハウジング３の内部空間３１３に挿し込まれた後、該開口３１４は上蓋３２により封止される。上蓋３２には熱交換ユニット５の区切り板５２によって区切られているいずれか１つの流路５３に挿し込む突起３２１が形成されており、上蓋３２は突起３２１が熱交換ユニット５の流路５３に挿し込まれることによって固定されている。

また、熱交換ユニット５内に区切られている各流路５３内には冷媒が充填されている。

図示のように、中空ハウジング３の一側（図４、図５では右側）面は、放熱対象９と接触して放熱対象９から熱を吸収することができ、該一側面の反対側にある面には板状放熱フィン４１が複数形成され、この複数の板状放熱フィン４１で放熱対象９から吸収した熱を大気と熱交換して放出することができる。

図６には第１の好ましい実施形態の第１の変形例が示されており、図示されているように、この第１の変形例は第１の好ましい実施形態と類似する構成を有し、中空ハウジング３には両側共に板状放熱フィン４１が複数形成されている。

図７、図８には第１の好ましい実施形態の第２の変形例が示されており、図７に示されているように、熱交換ユニット５の内側で各流路５３に臨む表面の断面はジグザグ状になっており各流路５３内に充填されている冷媒との接触面積を増やすことができる。更に、図８に示されているように、この第２の変形例の中空ハウジング３は、上端開口３１４の他に下端にも開口３１６が形成されている構成になっており、上蓋３２と下蓋３３とで上下開口３１４、３１６をそれぞれ封止する構成になっている。ちなみに、下蓋３３は熱交換ユニット５のいずれか１つの流路５３に挿し込む突起３３１によって中空ハウジング３に固定されている。

図９〜図１０には本考案の第２の好ましい実施形態が示されている。図９に示されているように、この放熱装置は、第１の実施形態と同じく内部空間３１３を囲む内壁面３１１及び該内壁面の反対側にある外壁面３１２を有すると共に、所定方向（図中では上下方向）に沿って延伸して上下両端共に開口が形成されている中空ハウジング３と、中空ハウジング３の内部空間３１３を上下方向に沿って延伸する複数の流路５３に区切るように、中空ハウジング３の開口により中空ハウジング３の内部空間３１３に挿し込まれている熱交換ユニット５と、中空ハウジング３の前記外壁面３１２から外側へ張り出すように形成されている複数の板状放熱フィン４１と、を備えている。

この第２の実施形態では、中空ハウジング３は、上下開口及び円形断面を有する円筒形に形成されている。熱交換ユニット５は、中空ハウジング３の円形断面より小径である円形断面を有する内管体５１と、内管体５１の外面から外側へ張り出すと共に、所定方向に沿って延伸する複数の区切り板５２と、を有している。また、熱交換ユニット５は、中空ハウジング３の内部空間に挿し込まれると、内管体５１及び複数の区切り板５２が中空ハウジング３の内壁面３１１とで複数の流路を画成できるように構成されている。

また、図９に示されている中空ハウジング３の上下開口は、上蓋３２及び下蓋３３によりそれぞれ封止されている。上蓋３２に形成されている突起３２１及び下蓋３３に形成されている突起３３１は、それぞれ内部空間３１３に挿しこまれて内管体５１に当接している。

上記構成によって、特許文献１に記載されている従来の放熱装置に類似する放熱装置を製造することができる。本考案は中空ハウジングに熱交換ユニットが挿し込まれる発想を採用することにより、複雑な構造を一体に製造することによって要求される高出力が不要となり、従来より低いコストで同等またはそれ以上の性能を有する放熱装置を提供することができる。

図１１には本考案の第２の好ましい実施形態の第１の変形例が示されており、図示のように、この変形例では円筒形に形成されている中空ハウジング３の外壁面３１２から外側へ張り出すように形成されている複数の板状放熱フィン４１は、断面がいずれも同じ側へ曲がる円弧になっている曲面板であるとともに、渦巻状に並んでいる。

また、この変形例において、熱交換ユニット５が有する複数の区切り板５２もそれぞれ断面が円弧になっている曲面板であるとともに、渦巻状に並んでいる。

図１２には本考案の第２の好ましい実施形態の第１の変形例が示されており、図示のように、この変形例において中空ハウジング３の内部空間に挿し込まれる熱交換ユニット５は、同軸に配置される内管体５１と外管体５４とを有し、複数の区切り板５２は内管体５１と外管体５４との間に介在している。

３中空ハウジング
３１１内壁面
３１２外壁面
３１３内部空間
３１４開口
３１６開口
３２上蓋
３２１突起
３３下蓋
３３１突起
４１板状放熱フィン
５熱交換ユニット
５１内管体
５２区切り板
５３流路
５４外管体

Claims

内部空間を囲む内壁面及び該内壁面の反対側にある外壁面を有すると共に、所定方向に沿って延伸して少なくとも上端または下端に開口が形成されている中空ハウジングと、
前記内部空間を前記所定方向に沿って延伸する複数の流路に区切るように、前記開口より前記内部空間に挿し込まれている熱交換ユニットと、
前記中空ハウジングの前記外壁面から外側へ張り出すように形成されている複数の板状放熱フィンと、を備えることを特徴とする放熱装置。
前記熱交換ユニットは、略板状に形成されていると共に、内側に前記複数の流路が一列に並ぶように区切られていることを特徴とする請求項１に記載の放熱装置。
前記中空ハウジングは、円形断面を有する円筒形に形成されており、
前記熱交換ユニットは、前記中空ハウジングの円形断面より小径である円形断面を有する内管体と、前記内管体の外面から外側へ張り出すと共に、前記所定方向に沿って延伸する複数の区切り板と、を有していると共に、前記内部空間に挿し込まれると、前記内管体及び前記複数の区切り板が前記中空ハウジングの前記内壁面と前記複数の流路を画成できるように構成されていることを特徴とする請求項１に記載の放熱装置。
前記複数の板状放熱フィンは、断面がいずれも同じ側へ曲がる円弧になっている曲面板であるとともに、渦巻状に並んでいることを特徴とする請求項３に記載の放熱装置。
前記複数の区切り板は、それぞれ断面が円弧になっている曲面板であるとともに、渦巻状に並んでいることを特徴とする請求項３または請求項４に記載の放熱装置。