JP3181266U - ゴルフ及びその他の運動用具のスイング計測システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴルフクラブヘッドのインパクト直前における運動方向を計測する装置であり、ヘッド部の有する速度のうち飛球水平方向成分と上下方向性分の比からなるブロー角、飛球水平方向成分と水平左右方向成分の比からなるヘッド軌道角の両方を、一台のカメラで計測する計測装置を提供する。
【解決手段】別途計測した主たる運動方向の速さvやヘッドスピードHSからゴルフクラブヘッドその他の計測対象物の奥行き方向位置を計測することで、キャリブレーションポイントの画像座標値を計算により求め、キャリブレーション平面から外れた位置の計測対象点の二次元空間座標を計測可能にする。
【選択図】図1
【解決手段】別途計測した主たる運動方向の速さvやヘッドスピードHSからゴルフクラブヘッドその他の計測対象物の奥行き方向位置を計測することで、キャリブレーションポイントの画像座標値を計算により求め、キャリブレーション平面から外れた位置の計測対象点の二次元空間座標を計測可能にする。
【選択図】図1
Description
本考案は、ゴルフクラブその他の運動用具のスイング中の挙動を計測する装置に関する。
従来、ゴルフクラブや運動用具のスイング中の挙動を知る方法として、2以上の方向から撮影した静止画像を解析してその位置を計測し、更に角度姿勢や変位、速度、角速度、加速度、角加速を算出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。これは三次元DLT法と呼ばれる画像計測の方法を利用してゴルフクラブ上の計測対象点の空間三次元座標を計測するものであり、複数のカメラを同期させて撮影しなければならない。
また、上記三次元DLT法を用いず、鉛直平面上の運動、水平平面上の運動、それぞれを別途画像計測する方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。この方法では、必ずしもそれぞれのカメラを同期させる必要はないものの、鉛直、水平両面上でのゴルフクラブの挙動を把握しようとすると、複数のカメラが必要となる点は、前述の方法と同じである。
ゴルフクラブや運動用具のスイング挙動においては、鉛直、水平、どちらの面上における運動も共に重要である。たとえば、鉛直平面上で着目される挙動の一つはブロー角と呼ばれるものがある。これは、インパクトの瞬間におけるゴルフクラブヘッドの運動の上下角度であって、ダウンブローと呼ばれる下方向運動の場合、打球は飛び出しが低くてバックスピンが多くなり、アッパーブローと呼ばれる上方向運動の場合、打球は飛び出しが高くてバックスピンが少なくなる場合が多い。また水平面上での着目点の一つは、ヘッド軌道と呼ばれるものがある。これは、インパクトの瞬間におけるゴルフクラブヘッドの運動の水平左右方向の角度である。ゴルファーから見て、近くから遠くへ運動する場合をインサイドアウト軌道と呼び、打球はいわゆるフックスピンがかかり、逆に遠くから近くへ運動する場合をアウトサイドイン軌道と予備、打球はいわゆるスライススピンがかかりやすくなる。
前述のとおり、従来の方法、装置で、鉛直、水平両平面上の運動を計測しようとすると少なくとも2台以上のカメラが必要となり、装置の大型化や高価格化と共に、設置や使用に制約が生じて、屋外フィールドなど、スポーツで重要な場面での使用が困難であった。
以上は特にゴルフクラブの場合について述べたが、打撃用具をスイングする他のスポーツにおいても全く同様である。
本考案は、斯かる実情に鑑み、ゴルフクラブあるいは運動用具一般における鉛直、水平両平面上の運動を一台のカメラで計測する方法、装置を提供しようとするものである。特に、ゴルフスイングにおけるゴルフクラブヘッドの挙動、ブロー角とヘッド軌道の計測を容易にするものである。
本考案は
運動用具の主たる運動方向の速さv(m毎秒)を計測するスピード計測部と、
打撃時とそのt(秒)前の運動用具の静止画像を後方から主たる運動方向に向けて撮影する撮影部と、
打撃時の静止画像から運動用具上に付したマーカーの二次元の空間座標を算出する座標算出部を有する運動用具のスイング挙動の画像計測装置であって、
座標算出部は、
打撃位置で主たる運動方向を法線とする平面上でのキャリブレーションポイントの座標と、該キャリブレーションポイントを主たる運動方向へ平行移動した場合の座標を用い、この平行移動距離を変数として視差を補正する座標関数を導出する手段を有し、
打撃t(秒)前の画像を打撃時の画像と仮定してマーカーの二次元の空間座標を得た後、この空間座標に前記座標関数を適用して打撃t(秒)前の正確な空間座標を得るものであって、
前記座標関数を適用するにあたり、その変数たる平行移動距離は速さvと時間tの積により求めるものである画像計測装置
に係るものである。
運動用具の主たる運動方向の速さv(m毎秒)を計測するスピード計測部と、
打撃時とそのt(秒)前の運動用具の静止画像を後方から主たる運動方向に向けて撮影する撮影部と、
打撃時の静止画像から運動用具上に付したマーカーの二次元の空間座標を算出する座標算出部を有する運動用具のスイング挙動の画像計測装置であって、
座標算出部は、
打撃位置で主たる運動方向を法線とする平面上でのキャリブレーションポイントの座標と、該キャリブレーションポイントを主たる運動方向へ平行移動した場合の座標を用い、この平行移動距離を変数として視差を補正する座標関数を導出する手段を有し、
打撃t(秒)前の画像を打撃時の画像と仮定してマーカーの二次元の空間座標を得た後、この空間座標に前記座標関数を適用して打撃t(秒)前の正確な空間座標を得るものであって、
前記座標関数を適用するにあたり、その変数たる平行移動距離は速さvと時間tの積により求めるものである画像計測装置
に係るものである。
特にゴルフクラブヘッドの計測に用いられるものは、
ゴルフクラブのヘッドスピードHS(m毎秒)を計測するスピード計測部と、
打撃時とそのt(秒)前のゴルフクラブヘッドの静止画像を後方から主たる運動方向に向けて撮影する撮影部と、
打撃時の静止画像からゴルフクラブヘッド上に付したマーカーの二次元の空間座標を算出する座標算出部を有するゴルフスイング挙動の画像計測装置であって、
座標算出部は、
打撃位置で主たる運動方向を法線とする平面上でのキャリブレーションポイントの座標と、該キャリブレーションポイントを主たる運動方向へ平行移動した場合の座標を用い、この平行移動距離を変数として視差を補正する座標関数を導出する手段を有し、
打撃t(秒)前の画像を打撃時の画像と仮定してマーカーの二次元の空間座標を得た後、この空間座標に前記座標関数を適用して打撃t(秒)前の正確な空間座標を得るものであって、
前記座標関数を適用するにあたり、その変数たる平行移動距離はヘッドスピードHSと時間tの積により求めるものである画像計測装置
に係るものである。
ゴルフクラブのヘッドスピードHS(m毎秒)を計測するスピード計測部と、
打撃時とそのt(秒)前のゴルフクラブヘッドの静止画像を後方から主たる運動方向に向けて撮影する撮影部と、
打撃時の静止画像からゴルフクラブヘッド上に付したマーカーの二次元の空間座標を算出する座標算出部を有するゴルフスイング挙動の画像計測装置であって、
座標算出部は、
打撃位置で主たる運動方向を法線とする平面上でのキャリブレーションポイントの座標と、該キャリブレーションポイントを主たる運動方向へ平行移動した場合の座標を用い、この平行移動距離を変数として視差を補正する座標関数を導出する手段を有し、
打撃t(秒)前の画像を打撃時の画像と仮定してマーカーの二次元の空間座標を得た後、この空間座標に前記座標関数を適用して打撃t(秒)前の正確な空間座標を得るものであって、
前記座標関数を適用するにあたり、その変数たる平行移動距離はヘッドスピードHSと時間tの積により求めるものである画像計測装置
に係るものである。
これらにおいては、
座標算出部が、打撃時とそのt(秒)前の空間座標値の差と奥行き方向の平行移動距離を用いて、打撃時とt(秒)前との間における三次元変位に算出するのも好適である。
座標算出部が、打撃時とそのt(秒)前の空間座標値の差と奥行き方向の平行移動距離を用いて、打撃時とt(秒)前との間における三次元変位に算出するのも好適である。
一つの画像から空間座標値を算出する方法は二次元DLTと呼ばれ、前記特許文献2に記載された発明はこれを利用している。そのため、該発明では、鉛直面内の運動と水平面内の運動、双方を把握するには2台のカメラが必要であった。
二次元DLTは、通常、空間上の一平面についてキャリブレーションを行い、当該平面上に存在する計測対象点について二次元空間座標を求める。画像は二次元情報であって奥行き方向の情報は得られないから、原則としては当該平面外にある点の計測は不可能である。近似的には当該平面外の点の座標を得ることもできるが、カメラの視差のため、当該平面を外れるほど誤差が大きくなる。
しかし、本考案は、別途計測した主たる運動方向の速さvやヘッドスピードHSを利用することで、キャリブレーションを行った平面から外れた位置にある計測対象点の二次元空間座標を計測可能にしたものである。これによって計測可能な範囲が奥行き方向に大きく広がるので、ゴルフクラブヘッドを飛球後方から撮影、計測する場合のような、画像の奥行き方向へ運動する物体の計測が可能となる。
本考案は、カメラが一台で可能となるため、装置の価格低下はもちろんのこと、設置の容易、特にスポーツ計測では重要な屋外フィールドでの計測も極めて容易になる。
なお、得られた各成分を時間tで割ったものは、この時間tの間における対象点の平均速度ベクトルであり、時間tを十分小さくとり、打撃あるいはインパクトの瞬間の速度ベクトルの近似値を得ることも可能である。
本考案によれば、従来はカメラが2台以上必要だった運動用具やゴルフクラブのスイング計測が、カメラ一台で可能となり、計測装置の小型化や低価格化、設置や計測の容易化、屋外フィールドなど、スポーツ計測で特に重要な場所、場面での使用を可能にするという優れた効果を奏し得る。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
本例はゴルフクラブヘッドのインパクト直前における運動方向を計測する装置であり、ヘッド部の有する速度のうち飛球水平方向成分と上下方向性分の比からなるブロー角、飛球水平方向成分と水平左右方向成分の比からなるヘッド軌道角の両方を、一台のカメラで計測するものである。
図1に、本考案に係る装置の構成、使用時の概要を示す。ゴルフボール51の後方にカメラ11を飛球水平方向71向きに設置し、被験者がゴルフクラブ52をスイングするのにあわせて、ゴルフクラブヘッド53を撮影する。画像は画像取り込み部を備えるコンピュータ21に取り込まれ、モニター22に表示される。ゴルフクラブヘッド53には計測の対象点であることを示すマーカー54が付されており、マウス23を使ってポインタ24をマーカー24にあわせてクリックすることで、計測対象点の画像座標値をコンピュータ21に入力する。
ゴルフクラブヘッド53の撮影においては、トリガ装置13が用いられる。具体的には、カメラ11は所定の時間間隔で撮影し続けており、コンピュータ21は過去の複数の画像をメモリ等に記録しており、カメラ11からあたらな画像データが送信されてくると、最も古い画像を削除し、新しい画像を記録することを繰り返している。そこに、トリガ装置からの信号が送られてくると、コンピュータは当該トリガ信号が送られる前後、それぞれ所定のコマ数を保存する。従って、インパクト直前の画像を基準として、その前後、好きな時刻の画像を取り出すことが可能となる。
また、撮影時には、ヘッドスピード測定器12によりゴルフクラブヘッド53の飛球水平方向の速さを同時に計測する。これは、様々な形式のものが知られており、図1に示すように飛球後方に設置するタイプには、発射した電磁波がゴルフクラブヘッド53に反射して戻ってきたものを受信し、ドップラー効果を使用してゴルフクラブヘッド53の速さを計測するものがある。また、ゴルフボール51の直前に2以上の光電スイッチ、磁気センサなどを所定の間隔で設置し、ゴルフクラブヘッド53がこれらを通過する時間差からヘッドスピードを計測するものもある。本考案では、ヘッドスピード測定器の形式、方法にはなんら制限は無い。なお、図には記載していないが、ヘッドスピード測定器12をコンピュータ21に接続し、計測されたヘッドスピードを自動的に取り込む方法も好適である。
次にキャリブレーション方法について説明する。本考案は二次元DLTを応用した方法なので、基本的には二次元DLTのキャリブレーション方法と同じである。但し、本考案はキャリブレーションボードを前後に平行移動させて複数個所で撮影を行い、回帰によって前後位置と座標値を関連付ける関数を得る点が通常と異なる。これによって、通常はキャリブレーションを行った平面上での計測のみが可能である二次元DLTの方法を利用しながら、本考案ではキャリブレーションを行っていない平面上の計測も可能にするのである。
以下、計測の事前準備であるキャリブレーションの方法について具体的に説明する。図2のようにキャリブレーションボード14は平面となっており、飛球水平方向71がこの平面の法線となる姿勢でキャリブレーションボード14は設置される。なお、空間座標は、ゴルフボール51の直前にキャリブレーションボート14を設置した状態で、ボール51の中心を通る飛球水平方向71とキャリブレーションボードとの交点を原点とし、飛球水平方向71に重なってカメラ方向を向けてz軸、キャリブレーションボード14の鉛直方向をy軸、水平方向をx軸とする。この座標の定義は、適宜変更しても構わない。
図3のとおり、キャリブレーションボード14には複数のキャリブレーションポイント15と、設置時に空間のx軸、y軸と重なるべき直線が描かれている。なお、空間のx、y座標値の異なるキャリブレーションポイントが一組あればキャリブレーションは可能であるから、キャリブレーションポイントの最少数は2であるが、誤差等を考慮して本例では4点としている。本実施例では、作業や計算の容易のため、A点とB点、C点とD点の空間x座標、A点とD点、B点とC点の空間y座標が同じになるようにした。従って、座標値はそれぞれ、A点(-S,T)、B点(-S,-T)、C点(S,-T)、D点(S,T)となる。なお、S、Tの値は50mm位が好適である。
キャリブレーションボードの撮影は図4のように、ゴルフボール51の直前にキャリブレーションボート14を設置した状態0、ゴルフボール51からカメラ方向に距離Z1だけ平行移動した状態1、同じく距離Z2だけ平行移動した状態2の3つを行った。最低でも2つの状態で行う必要があり、後に回帰を行う関係上、多いほど誤差は小さくなるが、手間が大幅に増えるので、3から5位が実用的であろう。状態0〜2は、空間のz方向への平行移動なので、各キャリブレーションポイント15の空間x座標、空間y座標は同じである。具体的な距離Z1、距離Z2の大きさだが、それぞれ50mm、100mm位が好適である。
なお、画像座標値はマウス23を操作し、ポインタ24をA〜Dの各キャリブレーションポイントにあわせてクリックするなどの方法によりコンピュータ21に入力する。空間座標値はキーボード等から入力するのが好適である。
図5は、撮影されたキャリブレーションボード14の画像である。図5のように画像上の座標であるxc、ycを決めると、キャリブレーションポイントA〜D点の、状態0〜2における画像座標、およびそれぞれの空間座標値は表1の通りになる。
カメラには視差があるので、各キャリブレーションポイントの空間のx、y座標値は不変だが、画像のxc、yc座標値は空間z座標値によって変化する。まずは、この関係を回帰により算出する。以下にその方法を具体的に説明する。
カメラからキャリブレーションボード14までの距離を十分にとると、キャリブレーションポイントA点の画像xc座標値は空間z座標値を変数とする一次関数と考えることが出来る。本考案の場合、カメラ11とキャリブレーションの距離は2.5〜3m程度とし、キャリブレーションボード14を動かす範囲は10〜20mm程度とするのが適当だから、十分に上記条件を満たす。A点の画像yc座標、B〜D点の画像xc座標、画像yc座標も同様である。
A点について具体的に説明する。空間z座標値Zが(0,Z1,Z2)の時に、画像のxc座標PA(Z)が(PA0,PA1,PA2)、画像のyc座標QA(Z)が(QA0,QA1,QA2)を取ることは既に前述のキャリブレーションボード14の撮影とキャリブレーションポイント15の入力により判明している。そこでここでは、これらを結び付ける関数を数式1のように仮定し、数式2の連立方程式を解く。即ち、A点の画像座標(xc, yc)は空間z座標値Zを変数とする関数によってxc=PA(Z), yc=,QA(Z)と表される。この関数は、いわばキャリブレーションポイント15の画像上の座標値を算出する座標関数である。
B〜D点の画像xc座標、画像yc座標についても同様のことが可能であるので、キャリブレーションボードを空間z方向へ任意の距離Zだけ動かした場合のキャリブレーションポイントA〜D点の画像座標値ついて座標関数(Pi(Z),Qi(Z)) (但しi={A,B,C,D})と表すことができた。
以上にて事前準備が終了したので、実際の計測を説明する。撮影は高速度カメラを用い、微小時間t(秒)隔で撮影を続け、トリガ装置が検出したインパクトの直前の画像(以下「インパクト画像」という。)とその一コマ前の画像(以下「手前画像」という。)をコンピュータ21に記録する。これと同時に、ヘッドスピード測定器によりインパクトの瞬間のゴルフクラブヘッド53の水平方向の速さであるヘッドスピードHS(m毎秒)をコンピュータに入力する。
次に、インパクト画像、手前画像、それぞれにおいて二次元DLTを実行するため、画像座標値を空間座標値に変換する関数を求める。具体的には二次元DLTと呼ばれる方法を用いる。これは画像座標(xc, yc)と空間座標(x,y)の関係を表現する関数を数式4のように仮定し、画像座標(xc, yc)を画像から得ることで空間座標(x,y)を算出するものである。事前準備としては、空間座標の分かっているキャリブレーションポイントの画像座標を求め、これにより数式4の関数を確定する。
本例では、インパクト画像でのDLTと、手前画像でのDLTをそれぞれ別に行う。なぜなら、これらはそれぞれ異なる平面上でのDLTだからである。即ち、インパクト画像はゴルフボール51の直前でゴルフクラブヘッド53を撮影したものであって空間z座標値Z=0である空間x-y平面内でのDLTとなり、手前画像はそれより手前側の空間z座標値Z=HS×tである空間x-y平面内でのDLTだからである。
インパクト画像のうつるZ=0である空間x-y平面内でのキャリブレーションポイントA〜D点の画像座標値、手前画像の映るZ=HS×tである空間x-y平面内でのキャリブレーションポイントA〜D点の画像座標値は、先に求めた座標関数(Pi(Z),Qi(Z))より、それぞれ算出可能である。これらは実際にキャリブレーションポイントを撮影した得た画像座標値ではないから、いわば仮想キャリブレーションポイント座標値である。一方、キャリブレーションポイントA〜D点の空間座標はZによらず不変である。これらを整理すると、キャリブレーションポイントA〜D点に係る各座標値は表2の通りとなる。
表2の1と3を用いて決定した数式4の関数を用い、インパクト画像に写ったマーカー54のインパクト直前における空間座標値(x0,y0)を得る。また、表2の2と3を用いて決定した数式4の関数を用い、手前画像に写ったマーカー54のインパクト直前における空間座標値(x-1,y-1)を得、更に手間画像からインパクト画像までのマーカー54の空間での変位(x0- x-1, y0- y-1,-HS×t)を得る。これを時間で割ればインパクト直前におけるゴルフクラブヘッド53の速度ベクトルを得られるし、atan(y0- y-1/ HS×t)によりブロー角、atan(x0- x-1/ HS×t)によりヘッド軌道角を得ることが出来る。
本考案のゴルフ及びその他の運動用具のスイング計測システムは、ゴルフ等運動用具の挙動、スイング計測として簡便に利用することができる。
11:カメラ
12:ヘッドスピード測定器
13:トリガ装置
14:キャリブレーションボード
15:キャリブレーションポイント
21:コンピュータ
22:モニター
23:マウス
24:ポインタ
51:ゴルフボール
52:ゴルフクラブ
53:ゴルフクラブヘッド
54:マーカー
71:飛球水平方向
72:鉛直方向
73:水平左右後方
12:ヘッドスピード測定器
13:トリガ装置
14:キャリブレーションボード
15:キャリブレーションポイント
21:コンピュータ
22:モニター
23:マウス
24:ポインタ
51:ゴルフボール
52:ゴルフクラブ
53:ゴルフクラブヘッド
54:マーカー
71:飛球水平方向
72:鉛直方向
73:水平左右後方
Claims (3)
- 運動用具の主たる運動方向の速さv(m毎秒)を計測するスピード計測部と、
打撃時とそのt(秒)前の運動用具の静止画像を後方から主たる運動方向に向けて撮影する撮影部と、
打撃時の静止画像から運動用具上に付したマーカーの二次元の空間座標を算出する座標算出部を有する運動用具のスイング挙動の画像計測装置であって、
座標算出部は、
打撃位置で主たる運動方向を法線とする平面上でのキャリブレーションポイントの座標と、該キャリブレーションポイントを主たる運動方向へ平行移動した場合の座標を用い、この平行移動距離を変数として視差を補正する座標関数を導出する手段を有し、
打撃t(秒)前の画像を打撃時の画像と仮定してマーカーの二次元の空間座標を得た後、この空間座標に前記座標関数を適用して打撃t(秒)前の正確な空間座標を得るものであって、
前記座標関数を適用するにあたり、その変数たる平行移動距離は速さvと時間tの積により求めるものである画像計測装置。 - ゴルフクラブのヘッドスピードHS(m毎秒)を計測するスピード計測部と、
打撃時とそのt(秒)前のゴルフクラブヘッドの静止画像を後方から主たる運動方向に向けて撮影する撮影部と、
打撃時の静止画像からゴルフクラブヘッド上に付したマーカーの二次元の空間座標を算出する座標算出部を有するゴルフスイング挙動の画像計測装置であって、
座標算出部は、
打撃位置で主たる運動方向を法線とする平面上でのキャリブレーションポイントの座標と、該キャリブレーションポイントを主たる運動方向へ平行移動した場合の座標を用い、この平行移動距離を変数として視差を補正する座標関数を導出する手段を有し、
打撃t(秒)前の画像を打撃時の画像と仮定してマーカーの二次元の空間座標を得た後、この空間座標に前記座標関数を適用して打撃t(秒)前の正確な空間座標を得るものであって、
前記座標関数を適用するにあたり、その変数たる平行移動距離はヘッドスピードHSと時間tの積により求めるものである画像計測装置。 - 座標算出部が、打撃時とそのt(秒)前の空間座標値の差と奥行き方向の平行移動距離を用いて、打撃時とt(秒)前との間における三次元変位に算出するものである請求項1または2に記載の計測装置。
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