JP3180502U - 三味線の糸巻きの緩み止め用具及びこれを用いた三味線 - Google Patents
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Abstract
【課題】三味線の棹に糸巻きを固定するに当たり、糸巻きの緩みを、低コストで確実に防止できるようにする糸巻きの緩み止め具を提供する。
【解決手段】緩み止め用具1は、三味線2の棹3に糸巻き4を固定するのに使用するものである。糸巻き4の先端から糸巻き4の軸方向に沿って埋め込む棒状のナット1aと、この棒状のナット1aに糸巻き4の先端側から捩じ込むネジ1bと、このネジ1bの軸1b1に嵌め挿す平板状のクッション材1cと、このクッション材1cを介してネジ1bの軸1b1に螺合させ、クッション材1cをネジ1bの頭1b2の内面に密着させる平板状の締め付け部材1dとでなる。
【選択図】図1
【解決手段】緩み止め用具1は、三味線2の棹3に糸巻き4を固定するのに使用するものである。糸巻き4の先端から糸巻き4の軸方向に沿って埋め込む棒状のナット1aと、この棒状のナット1aに糸巻き4の先端側から捩じ込むネジ1bと、このネジ1bの軸1b1に嵌め挿す平板状のクッション材1cと、このクッション材1cを介してネジ1bの軸1b1に螺合させ、クッション材1cをネジ1bの頭1b2の内面に密着させる平板状の締め付け部材1dとでなる。
【選択図】図1
Description
本考案は、三味線の糸巻きの緩みを防止できるよう形成した三味線の糸巻きの緩み止め用具に関し、更に詳しくは三味線の糸巻きの緩み止め用具及びこれを用いた三味線に関するものである。
従来、三味線の糸巻きは、棹の穴に差し込まれただけで止まっているのが通例である。そのため従来の三味線は、使用するのに連れ、糸巻きが摩耗して穴の内面と糸巻きとの間に隙間が生じ、糸巻きの止まりが悪くなって演奏中、糸巻きが滑って糸が緩んでしまう、という問題があった。
而して、この種の問題を解消する従来品としては、例えば特許文献1に記載されている発明がある。
この文献記載の糸巻棒は、先端側の付近に堰部が鍔状に形成され、先端に合成樹脂材がはめ込まれて接着されている。そして、合成樹脂材は、その先端側にネジ穴や縦割り部が形成され、ネジ孔の奥側の段差部にナットが圧入されている。
この文献記載の糸巻棒は、先端側の付近に堰部が鍔状に形成され、先端に合成樹脂材がはめ込まれて接着されている。そして、合成樹脂材は、その先端側にネジ穴や縦割り部が形成され、ネジ孔の奥側の段差部にナットが圧入されている。
この従来品は、ボルトを合成樹脂材の先端から捩じ込んで糸巻棒を棹の穴に引き寄せ、鍔状の堰部等と、穴のテーパー面との摩擦抵抗を高め、糸巻棒の緩みを防止する構造である。
そのため、この従来品の場合は、上記の通り、糸巻棒の先端側に鍔状の堰部を形成したり、ナットを組み込むための合成樹脂材を連結する必要があった。
従って、この従来品によると、加工コストや部品コストがかかり、その結果、糸巻棒の値段が高くなるのを避けられない、という問題点があった。
従って、この従来品によると、加工コストや部品コストがかかり、その結果、糸巻棒の値段が高くなるのを避けられない、という問題点があった。
また、従来品は、現在使っている糸巻きに換えて利用するものである。
従って、従来品によると、現在使っている糸巻きをそのまま利用することができず、その分、ユーザーに経済的な負担を強いることになる、という問題点があった。
従って、従来品によると、現在使っている糸巻きをそのまま利用することができず、その分、ユーザーに経済的な負担を強いることになる、という問題点があった。
本考案は、このような従来技術の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って、本考案の解決しようとする技術的課題は、現在使用している糸巻きをそのまま利用できるようにして、糸巻きの緩みを、低コストで確実に防止できるよう形成した三味線の糸巻きの緩み止め用具、及びこれを使用した、糸巻きの緩み防止機能付きの三味線を提供することにある。
従って、本考案の解決しようとする技術的課題は、現在使用している糸巻きをそのまま利用できるようにして、糸巻きの緩みを、低コストで確実に防止できるよう形成した三味線の糸巻きの緩み止め用具、及びこれを使用した、糸巻きの緩み防止機能付きの三味線を提供することにある。
本考案は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち、本考案は、図1等に示されるように、三味線2の棹3に糸巻き4を固定するのに使用する三味線2の糸巻き4の緩み止め用具1であって、糸巻き4の先端から糸巻き4の軸方向に沿って埋め込まれる棒状のナット1aと、この棒状のナット1aに糸巻き4の先端側から捩じ込まれるネジ1bと、このネジ1bの軸1b1に嵌め挿される平板状のクッション材1cと、このクッション材1cを介してネジ1bの軸1b1に螺合され、クッション材1cをネジ1bの頭1b2の内面に密着させる平板状の締め付け部材1dとで形成されていることを特徴とする(請求項1)。
即ち、本考案は、図1等に示されるように、三味線2の棹3に糸巻き4を固定するのに使用する三味線2の糸巻き4の緩み止め用具1であって、糸巻き4の先端から糸巻き4の軸方向に沿って埋め込まれる棒状のナット1aと、この棒状のナット1aに糸巻き4の先端側から捩じ込まれるネジ1bと、このネジ1bの軸1b1に嵌め挿される平板状のクッション材1cと、このクッション材1cを介してネジ1bの軸1b1に螺合され、クッション材1cをネジ1bの頭1b2の内面に密着させる平板状の締め付け部材1dとで形成されていることを特徴とする(請求項1)。
本考案の場合、クッション材1cは、弾性質の合成樹脂材やゴム材で形成される。また棒状のナット1aは、糸巻き4に接着剤等で堅固に固定できるよう、外周面1a1が粗目加工され、接着剤の塗布面積が大きくなるよう、形成されているのが好ましい。また締め付け部材1dは、クッション材1cの全面に密着してネジ1bの頭1b2に押し付けが可能になるよう、通常、クッション材1cの外径と同一か、クッション材1cの外径より大きく形成されているのが好ましい。
而して、本考案は、図6に示されるように、締め付け部材1dが、径の大きい本体部1d2の片面側に、径の小さい小径部1d3を本体部1d2と同心状態で一体状に備えて形成されているのが好ましい(請求項2)。
なぜならこれによると、雌螺子の形成された螺子孔1d1の長さを長くでき、締め付け部材1dをネジ1bの軸1b1にしっかりと螺子合わすことができ、締め付け部材1dの緩みを、より確実に防止できるからである。
なぜならこれによると、雌螺子の形成された螺子孔1d1の長さを長くでき、締め付け部材1dをネジ1bの軸1b1にしっかりと螺子合わすことができ、締め付け部材1dの緩みを、より確実に防止できるからである。
また本考案の三味線2としては、図1に示されるように、請求項1又は2記載の三味線2の糸巻き4の緩み止め用具1を備えて形成されているものがある。
本考案は、このように糸巻きの先端から糸巻きの軸方向に沿って埋め込まれる棒状のナットと、この棒状のナットに糸巻きの先端側から捩じ込まれるネジと、このネジの軸に嵌め挿される平板状のクッション材と、このクッション材を介してネジの軸に螺合され、クッション材をネジの頭の内面に密着させる平板状の締め付け部材とで形成されている。
従って、本考案の場合は、現在使用している糸巻きの先端にナットを取り付けることで、使用中の糸巻きをそのまま利用できる。それ故、本考案によれば、低コストで糸巻きの緩みを防止できる。
また本考案の場合は、ネジの締め付け力にクッション材の弾発力が加わるため、これによれば、ネジの締め付け力とクッション材の弾発力との相乗作用により、糸巻きの緩みを確実に防止できる。
また本考案の三味線は、上記のように形成されている緩み止め用具を備えて形成されている。
従って、これによれば、糸巻きの緩み止め機能を備えた三味線を、低コストで提供できる。
従って、これによれば、糸巻きの緩み止め機能を備えた三味線を、低コストで提供できる。
以下、本考案を実施するための好適な一実施形態を、添付図面に従って説明する。
本考案の緩み止め用具1は、図1等に示されるように、三味線2の棹3に糸巻き4を固定するのに使用する。
本考案の緩み止め用具1は、図1等に示されるように、三味線2の棹3に糸巻き4を固定するのに使用する。
而して、本考案の緩み止め用具1は、糸巻き4の先端から糸巻き4の軸方向に沿って埋め込まれる棒状のナット1aと、この棒状のナット1aに糸巻き4の先端側から捩じ込まれるネジ1bと、このネジ1bの軸1b1に嵌め挿される平板状のクッション材1cと、このクッション材1cを介してネジ1bの軸1b1に螺合され、クッション材1cをネジ1bの頭1b2の内面に密着させる平板状の締め付け部材1dとで形成されている。
棒状のナット1aは、この実施形態では長さが20mmに選定されている。このナット1aを糸巻き4に埋め込むときは、糸巻き4の軸心に糸巻き4と同心状に丸孔4aを予め形成し、この丸孔4aにナット1aを嵌め込み接着する。そのため、この実施形態では、ナット1aの外周面1a1(図2参照)に、接着剤が入り込み易くなるよう平目加工が施されている。
上記のネジ1bは、軸1b1の長さが、この実施形態では10mmに選定され、頭1b2は円形の平板状に形成されている。また頭1b2の外周面は、手指でネジ1bを回し易くなるよう、滑り止め用の溝加工が施されている。
上記のクッション材1cは、例えば弾性質の合成樹脂材やシリコンゴム材で円形状に形成されている。そして、このクッション材1cは、その中心に、ネジ1bの軸1b1を通すための孔1c1が形成されている。この孔1c1は、ネジ1bの頭1b2の内面の段差1b3(図1A参照)に嵌め挿すことができるよう、直径が段差1b3の直径より幾分大きく形成されている。またクッション材1cの厚みは、段差1b3の厚みより厚く選定されている。
上記の締め付け部材1dは、クッション材1cと直径が同一の状態で円形に、例えば合成樹脂材で形成されている。この締め付け部材1dは、その中心に、雌螺子を有する螺子孔1d1が形成されている。
5(図3等参照)は、糸巻き4の差込穴である。この差込穴5は、糸巻き4の外周面との磨耗を防止できるよう、ブシュ状の金属製筒状金具6を備えて形成されている。この実施形態の場合、ネジ1bの頭1b2は、この金具6の外面に露出する鍔状部6aに密着される。
本考案の三味線2は、上記のように形成されている緩み止め用具1を備えて形成されている。具体的には、図1Bに示されるように、各糸巻き4の先端にネジ1bが捩じ込まれた状態で形成されている。
次に、この実施形態の本考案の作用を説明する。
使用者は、図1Aに示されるように、糸巻き4の丸孔4aに棒状のナット1aを嵌め込み接着する。次に、使用者は、ネジ1bの軸1b1にクッション材1cを嵌め差し、締め付け部材1dを締め込んでクッション材1cをネジ1bの頭1b2の内面に密着させる。この場合、締め付け部材1dの締め込み度合いを変えることにより、クッション材1cの弾発力を調節する。
次に、使用者は、糸巻き4を棹3の差込穴5に差し込み、糸巻き4の先端の側から、クッション材1cを備えたネジ1bを棒状のナット1aに捻じ込む。
ネジ1bが締め込まれ、ネジ1bの頭1b2が棹3の金属製筒状金具6の鍔状部6aに当たった状態で、使用者が、クッション材1cの弾発力に抗して更にネジ1bを締め込むと、ネジ1bの頭1b2が上記の鍔状部6aに密着される。これにより、糸巻き4は、ネジ1bの締め付け力とクッション材1cの弾発力とで棹3にきつく固定され、緩みが防止される。
以上の処において、本考案の場合、上記の締め付け部材1dは、図6に示されるように、径の大きい本体部1d2の片面側に、径の小さい小径部1d3を本体部1d2と同心状態で一体状に備えて形成されているのでも良い。
この場合は、螺子孔1d1が長くなるから、これによれば、ネジ1bの軸1b1との螺合状態をしっかりと、堅固にできる、という利点がある。
この場合は、螺子孔1d1が長くなるから、これによれば、ネジ1bの軸1b1との螺合状態をしっかりと、堅固にできる、という利点がある。
1 緩み止め用具
1a 棒状のナット
1b ネジ
1b1 軸
1b2 頭
1c クッション材
1d 締め付け部材
2 三味線
3 棹
4 糸巻き
1a 棒状のナット
1b ネジ
1b1 軸
1b2 頭
1c クッション材
1d 締め付け部材
2 三味線
3 棹
4 糸巻き
Claims (3)
- 三味線の棹に糸巻きを固定するのに使用する三味線の糸巻きの緩み止め用具であって、糸巻きの先端から糸巻きの軸方向に沿って埋め込まれる棒状のナットと、この棒状のナットに糸巻きの先端側から捩じ込まれるネジと、このネジの軸に嵌め挿される平板状のクッション材と、このクッション材を介してネジの軸に螺合され、クッション材をネジの頭の内面に密着させる平板状の締め付け部材とで形成されていることを特徴とする三味線の糸巻きの緩み止め用具。
- 請求項1記載の三味線の糸巻きの緩み止め用具であって、締め付け部材が、径の大きい本体部の片面側に、径の小さい小径部を本体部と同心状態で一体状に備えて形成されていることを特徴とする三味線の糸巻きの緩み止め用具。
- 請求項1又は2記載の三味線の糸巻きの緩み止め用具を備えて形成されていることを特徴とする三味線。
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