JP3180430B2 - 3次元形状復元方法 - Google Patents

3次元形状復元方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2次元陰影画像データか
ら3次元形状に復元する方法に係り、演算処理速度の向
上を図る3次元形状復元方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル・スチル・ビデオ、ディジタ
ル・テレビジョン、電子スチルカメラなどの分野では、
アナログ量である画像(映像)信号をディジタル化する
ことにより、画像信号を品質を落とすことなく記憶ある
いは、処理している。また、工業的な分野では、ファク
トリ・オートーシヨン(FA)においてロボットのハン
ド把持状態を認識するため、CCDカメラなどの撮像手
段で撮像した2次元画像データを入手し、その二次元画
像データについて特徴抽出などの画像処理を行って、元
のロボットのハンドの把持状態を復元することが試みら
れている。
【0003】画像認識技術は、機械(ロボット)に人間
と同様の視覚を認識させる能力を身につけさせようとす
るもので、ビデオカメラで2次元陰影画像を入力し、そ
の画像信号を様々な特徴抽出のための処理を加え、その
結果に基づき3次元画像認識を行う。かかる画像認識は
実時間処理が要求され、そのためには、ディジタル化し
た画像信号を高速で演算する必要があり、例えば、ディ
ジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)などが用いら
れていた。DSPに入力する画像信号は、数学的には2
次元関数f(x,y)で表現することができる2次元陰
影情報であるが、これをDSP内で3次元情報に変換す
る方法として対数変換による方法などがある(CQ出版
社、「インターフェース」、1988年10月号、17
2〜182頁など)。しかしながら、この方法はその画
像処理が複雑であり、処理時間がかかるため、実時間性
の観点から適用が難しい。また、3次元形状を有する対
象物体を正確に復元する画像データを得ることが難しい
という問題にも遭遇している。
【0004】その他の試みとしては、対象物体の陰影情
報からその3次元形状を示す画像データを生成する方法
(「Shape from Shading」)が試みられている。この陰
影情報から3次元画像データを生成する方法は、3次元
形状を微分するとその表面が計算でき、その表面から反
射地図を用いて変換すると陰影情報になることを逆に行
って、陰影情報から対象物体の表面の方向を求め、さら
に求めた表面を積分することにより、3次元形状を復元
しようとするものである。そのため、対象物体の表面に
方向を垂直な方向に法線ベクトルを考え、対象物体の表
面にある角度で照明光を照射し、その反射光を照射光と
は異なる他の角度で観察した場合、具体的には、ビデオ
カメラなどで撮影した場合に用いる地図であり、照明条
件、対象物体の表面の状態、観察者の位置をパラメータ
として表される地図を示す。
【0005】図7に示すように、データ演算部59にお
いて二次元輝度画像データから対象物体の形状の傾きを
算出し、このとき陰影情報として用いる適切な図4〜6
に示す反射地図パラメータ:p,q(またはマッピング
パラメータ:f,g)を推定し、この反射地図パラメ
ー:p,qを積分してもとの対象物体の3次元形状を復
元する画像を生成する。
【0006】その具体的な構成を図7のブロック図に基
づいて説明する。図7において、50はカラー・ビデオ
・カメラ51、カラーテレビ52またはVTR53から
の映像信号を入力し、2次元の画像データを3次元の画
像に変換する画像処理部である。画像処理部50は、映
像信号を入力するインターフェースを有する画像入力部
54と、入力画像信号をアナログ信号からディジタル信
号に変換するA−D変換部55と、ディジタル信号に変
換された画像信号を記憶する画像記憶部56と、制御中
枢をつかさどる制御部58と、2次元画像をディジタル
演算処理するデータ演算部59、このデータ演算部59
の演算結果が画像データとして妥当か否かを判断するデ
ータ判断部60及びデータ処理部59で3次元画像に変
換した画像信号を画像記憶部56より呼び出して出力す
る画像出力部57とから構成されている。画像出力部5
7はパーソナル・コンピュータ61に接続され、このコ
ンピュータから3次元画像がディスプレイ(図示せず)
に画像表示される。
【0007】一般に陰影情報から対象物体の形状の表面
を計算することを明確に行うことはできない。そこで形
状の表面が滑らかであるとして、表面の連続性を仮定し
て正則化を図った3次元形状復元方法が試みられてい
る。対象物体の3次元形状を復元するに際しては、上述
の照明条件、対象物体の表面の状態、観察者の位置が問
題となる。一方、これら照明条件、対象物体の表面の状
態、観察者の位置が決定されると、面の傾きで輝度が決
定できる。x,y,z座標系においては、δx,δy,
δzの変化に対してz方向の変化がx方向にpδx傾
き、y方向にqδy傾いたとき、後述する反射地図パラ
メー:p,qを反射地図パラメータとして輝度R(p,
q)を求めることができる。このために使用する地図を
反射地図と呼ぶ。
【0008】対象物体についてカラービデオカメラ51
などで撮像した2次元輝度データをI(x,y)とし、
反射地図における輝度データをR(p(x,y),q
(x,y))としたとき、 を満足する反射地図パラメータ:p,q、またはマッピ
ングパラメータ:f,gを決定すればよい。反射地図パ
ラメータ:p,qとマッピングパラメータ:f,gとの
関連を後述する。
【0009】マッピングパラメータ:f,gについて説
明する。図4および図5は立体投影法による座標系を示
すものであり、半径1の球の上に接する平面を考え、球
の下線の極と球のある面との交点とを結ぶ線の延長が上
記平面と交わる点の位置をマッピングパラメータ:f,
gで表し、球の中心と球面のある点とを結ぶ線の延長が
上記平面と交わる点の位置を反射地図パラメータ:p,
qで表す。
【0010】そうすると、これらのパラメータf,g、
p,qとの間には下記の関係式が成り立つ。 f2 +q2 =22 f=2p/〔1+( 1+p2 +q2)1/2] g=2q/〔1+( 1+p2 +q2)1/2] p=4f/(4−f2 −q2) q=4g/(4−f2 −q2)
【0011】2次元空間における座標(x,y)に対す
る輝度I(x,y)に対して、マッピングパラメータ:
f,gに対する輝度をRs (f,g)とすると、輝度R
s は、 Rs (f,g)=R(p(x,y),q(x,y)) になる。したがって、マッピングパラメータ:f,gを
用いて対象物体の3次元形状の全ての面の傾きを表現す
ることが可能になる。もちろん、反射地図パラメータ:
p,qを用いて対象物体の3次元形状の全ての面の傾き
を表現することもできる。
【0012】上述した陰影情報から対象物体の3次元形
状を復元した画像データを生成する方法を数式を用いて
説明する。カラービデオ・カメラ51で対象物体を撮影
したとき得られる2次元輝度画像データは、直交2次元
座標系における任意の位置(x,y)における輝度画像
データI(x,y)として表される。対象物体の3次元
形状表面の曲率の変化率の度合es は、式1に示すよう
にマッピングパラメータ:f,gを用いて表すことがで
きる。ここで、例えば三次元表面の曲率の変化率の度合
s は、滑らかさを表わす量にて正則化して表わすこと
ができる。
【0013】
【数1】
【0014】ただし、fx,x はx方向のマッピングパ
ラメータであり、fy,y はy方向のマッピングパラメ
ータである。対象物体を撮影するとき、撮影された輝度
情報は照明などの明るさの影響を大きく受ける。対象物
体を撮影した2次元画像の明るさへの忠実度ei を、式
2に示す。
【0015】
【数2】
【0016】と連続式で表わすことができる。ただし、
I(x,y)はx,y平面における輝度データであり、
s (f,g)はマッピングパラメー:f,gに対する
輝度である。そして、これらをコンピュータの信号処理
に適した離散式に表すと、対象物体の3次元形状の表面
の変化率の離散的な度合いes を下記式で表す。
【0017】
【数3】
【0018】対象物体を撮影した2次元画像の明るさへ
の離散的な忠実度ei は、式4のようになる。
【0019】
【数4】
【0020】ここで、対象物体の3次元形状を正確に復
元するマッピングパラメータ:f,gを決定する判別値
としてのエネルギーを示すエネルギーパラメータeは、
三次元表面の曲率の変化率の度合es と2次元画像の明
るさへの忠実度ei を加算して表される。e=es +e
i =sij+λ・rijを最小化するには、エネルギーパラ
メータeをマッピングパラメータfkl, g klで偏微分し
て、それらの最小値(0またはほぼ0)を求めればよ
い。
【0021】
【数5】
【0022】
【数6】
【0023】の最小値を求めればよい。但し、このとき
には、次の2つの式を代入して計算する。
【0024】
【数7】
【0025】
【数8】
【0026】また、一般的には式5及び式6は下記式で
表される。
【0027】
【数9】
【0028】
【数10】
【0029】次に、図7の制御ブロック図に基づいて上
記数式を説明する。入力輝度をI(x,y) とし、マッピン
グ・パラメータ(f,g) に対する輝度をRs(f,g) とする
と、反射地図パラメータ:p,q におけるマッピング・パ
ラメータ:f,gに対する輝度は、 Rs (f,g) =R(p(f,g),q(f,g))になる。 従って、マッピング・パラメータ:f,g を用いることに
より、全ての面の傾きを表現することが可能になる。
【0030】以下、具体的に説明すると、図8の減算部
61で、輝度I(x,y) 70とマッピング・パラメータ
(f,g) 67に対する輝度Rs (f,g) 69の差を求める。
乗算部62で、その減算部61の出力に、x方向の面の
傾きf、y方向の傾きgにおける輝度の偏微分値を掛け
る。乗算部63で、乗算部62の出力に評価係数λを掛
けることにより、上記数式9及び数式10の第2項目が
求められる。加算部64で、乗算部63の出力に(f,
g)の平均値を加算して、数式9及び数式10の第1項
目を求める。以上の演算処理は、図7のデータ演算部6
0において演算処理を実行する。
【0031】以上のように演算した結果はデータ判断部
60で画像データとして妥当か否かを判断し、画像デー
タとして妥当でないと判断される場合には、図8の一定
時間遅延71をした後、繰り返し収束演算をするフィー
ドバックループ(FB)により、マッピング・パラメー
タ(f,g)が更新される。また、画像データとして妥
当であると判断される場合には、マッピング・パラメー
タf,gから反射地図パラメータ(p,q)への変換処
理72により(p,q)平面を求め、積分計算73によ
り、三次元画像に変換される。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
3次元形状の復元の方法では、繰り返し収束演算をする
フイードバックループを用いてマッピング・パラメータ
(f,g)を更新していたので処理速度が遅くなり、2
次元画像の陰影情報から3次元形状を復元する時間がか
かるという不具合があった。また、上記3次元形状の復
元の方法では、もとの物体の表面は滑らか(面の傾きの
変化が少ない)であるという仮定のもとで、もとの物体
を撮影した時の照明条件下でどのような面の傾きをとれ
ば、2次元画像の明るさに一致するかを考慮して面の傾
きを求めていた。具体的には、例えば、2次元陰影画像
の面をxy平面としたxyz座標系を考え、2次元陰影
画像のx方向及びy方向それぞれに面の傾きの変化を滑
らかに再現するため、対象物体の形状の傾きの変化に対
する制約パラメータ(Sx ,SY)を求め、繰り返し計
算を行ない、面の傾きを求めて3次元形状に復元してい
た。そのため、従来の3次元形状の復元の方法では、繰
り返し計算中に対象物体の形状の傾きの変化に対する制
約パラメータ(Sx ,SY )の中間結果が相互に影響を
及ぼし合う虞れがあるため、繰り返し収束演算に時間が
かかるという不具合があった。
【0033】そこで、本発明は計算量を大幅に減少し高
速で3次元形状に復元することができる3次元形状の復
元の方法を提供することを目的とするものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として本発明は、(a)立体投影法による座標系
において、光源と、該光源からの光を対象物体のある位
置とを結ぶ光線軸の転方向に対する、前記対象物体の
ある位置に前記光源からの光を照射したときに撮像手段
で撮像して得られる2次元陰影画像の法線の回転角度を
第1の角度として規定し、(b)前記光線軸と前記2次
元陰影画像の法線との成す角度を第2の角度として規定
し、(c)少なくとも第1の角度に基いて目標とする物
体表面の滑らかさが得られるか否かを判断し、(d)
記目標とする物体表面の滑らかさが得られないと判断す
る場合には、前記第1の角度を繰り返し演算して規定
し、(e)前記目標とする物体表面の滑らかさが得られ
ると判断する場合には、前記2次元陰影画像から3次元
形状に復元する。
【0035】
【作用】立体投影法による座標系において、光源と、
光源からの光を対象物体のある位置とを結ぶ光線軸の
転方向に対する、前記対象物体のある位置に前記光源か
らの光を照射したときに撮像手段で撮像して得られる
次元陰影画像の法線の回転角度を第1の角度として規定
して規定し、前記光線軸と前記2次元陰影画像の法線と
の成す角度を第2の角度として規定する。まず、少なく
とも第1の角度に基いて目標とする物体表面の滑らかさ
が得られるか否かを判断する。ここで、目標とする物体
表面の滑らかさが得られないと判断される場合には、前
記第1の角度を繰り返し演算して規定する。また、目標
とする物体表面の滑らかさが得られると判断される場合
には、前記2次元陰影画像から3次元形状に復元する。
このように、第1及び第2の角度を規定して演算処理を
することにより、複雑な演算処理を不要とすることがで
き、演算処理に要する時間を短縮し、短時間での演算処
理が可能になる。
【0036】
【実施例】本発明の実施例について図を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の全体構成を示すブロック
図、図2は本発明の一実施例の制御系を示すブロック
図、図3は本発明の一実施例の動作のフローチャートを
示す図である。これらの図において、1は2次元画像の
陰影情報から3次元形状に物体を復元する3次元形状の
復元装置である。図3において、立体投影法による座標
系において、光源と、該光源からの光を対象物体のある
位置とを結ぶ光線軸の回転方向に対する、前記対象物体
のある位置に前記光源からの光を照射したときに撮像手
段で撮像して得られる2次元陰影画像の法線の回転角度
を第1の角度Ψとして規定し(ステップ1)、前記光線
軸と前記2次元陰影画像の法線との成す角度を第2の角
度θとして規定する(ステップ2)。前記第1の角度Ψ
に基いて目標とする物体表面の滑らかさが得られるか否
かを判断する(ステップ3)。ここで、目標とする物体
の滑らかさを示す画像情報が得られると判断する場合に
は、前記2次元陰影画像から3次元形状に復元し、画像
復元処理を終了する(ステップ4)。また、目標とする
物体の滑らかさを示す画像情報が得られないと判断する
場合には、前記第1の角度Ψを繰り返し演算して規定し
ステップ3の処理に戻す(ステップ5)。この復元装
立体投影法による座標系において、光源と、該光源
からの光を対象物体のある位置とを結ぶ光線軸の回転方
向に対する、前記対象物体のある位置に前記光源からの
光を照射したときに撮像手段で撮像して得られる2次元
陰影画像の法線の回転角度を第1の角度Ψを規定し、光
線軸と前記2次元陰影画像の法線との成す角度を第2の
角度θとして規定し、これらの第1の角度Ψと第2の角
度θに基いて目標とする物体表面の滑らかさが得られる
か否かを判断する。
【0037】4は3次元形状の復元装置1に接続される
機器で、この機器としてはカラー・ビデオ・カメラ5、
カラーテレビ6及びVTR7などがある。画像処理部2
は、映像信号を入力するインターフェースを有する画像
入力部8、入力画像信号をアナログ信号からディジタル
信号に変換するA−D変換部9と、ディジタル信号に変
換された画像信号を記憶する画像記憶部10と、制御中
枢をつかさどる制御部11と、第1の角度Ψに基いて目
標とする物体の滑らかさを示す画像情報が得られるか否
かを判断する簡易演算部3と、この簡易演算部3の演算
結果が画像データして相当するか否かを判断するデータ
判断部13及び簡易演算部分3で画像信号を画像記憶部
10より読み出して出力する画像出力部14とから構成
される。画像出力部14は、パーソナル・コンピュータ
15に接続され、このコンピュータから3次元画像がキ
ーボードの操作によりディスプレイに画像表示される。
この3次元形状の復元装置では、簡易演算部3で第1の
角度Ψに基いて目標とする物体の滑らかさを示す画像情
報を演算し、その演算結果に基いてデータ判断部13で
目標とする物体表面の滑らかさを満たすか否かを判断
し、目標とする画像データであると判断する場合に3次
元形状に復元できるようになっている。なお、復元する
際には、上記第1の角度Ψと第2の角度θを用いて物体
の滑らかさを示す画像情報が復元される。
【0038】次に、図2の制御ブロック図に基いて説明
する。これらの図において、入力輝度をI(x,y) 31と
し、図4及び図5のマッピング・パラメータM・P(f,
g) に対する輝度をRs (f,g) とすると、反射地図パラ
メータp,qのマッピング・パラメータM・P(f,g) に
対する輝度は、 Rs (f,g) =R(P (f,g),q(f,g))になる。従って、マ
ッピング・パラメータM・P(f,g) を用いることによ
り、全ての面の傾きを表現することが可能になる。
【0039】以下に具体的に説明すると、図2のθ=R
-1(I(x,y))の演算32では、前記入力輝度はI(x,y) 3
1を代入して求める。Ψ0,ΨFIX 33は、第1の角度Ψ
34を設定する際に入力する初期値と固定値を示すもの
である。平均値化した第1の角度35を演算により求
め、数式11の近傍の平均値Ψi,j 35を演算により求
める。判断27では、θ=R-1(I(x,y))の演算32によ
る演算結果と平均Ψi,j 35の演算結果により目標とす
る物体の滑らかさを示す画像情報であるか否かを判断す
る。ここで、目標とする物体の滑らかさを示す画像情報
としてふさわしいと判断する場合には、第2の角度θ,
第1の角度Ψから反射地図パラメー:p,q の変換29の
反射地図パラメー:p,q の平面を規定し、その規定値に
基づいて積分30をし、3次元形状に復元する。また、
目標とする物体の滑らかさを示す画像情報としてふさわ
しくないと判断する場合には、判断27、遅延28、第
1の角度Ψ34、平均Ψ35のフィードバックループ
(F・B)を繰り返し実行する。
【0040】さらに図6に基づいて詳細に説明する。以
下の説明において、光線軸の回転方向に対して対象物体
面の法線の回転角度を第1の角Ψとし、軸と法線のな
す角度をθとする。また、E(x,y)は2次元画像の
ピクセル値、R(Ψ,θ)は第1の角Ψ,第2の角θに
おける反射光の強度を示す。このような座標系を考える
と、3次元形状の復元の問題は、2次元画像のピクセル
値E(x,y)=Ψ,θにおける反射光の強度R(Ψ,
θ)が成立するΨ,θを求める問題になる。ここで、光
源の発散状態が一様であると仮定すると、2次元画像の
ピクセル値E(x,y)=R(θ)となる。この関数式
を変形すると、θ=R-1(E(x,y))とし第2の角
θを求める。なお、光源の発散状態が一様であるという
仮定は、光源が1個の場合に現実的な仮定になる。次
に、物体の表面が滑らかで有るという仮定から第1のΨ
を求めると、そのためには、∬(( Ψx )2+( Ψy )2
dxdyを小さくするΨを決定すればよい。これを離散
系で表すと、(Ψi,j ) n+1 =(N−(Ψi,j ) n
(Nは近傍の平均を示すものである。)で表され、これ
を繰り返し計算すればよい。但し、
【0041】
【数11】
【0042】として計算する。
【0043】上記のように本実施例では、第1及び第2
の角度Ψ,θを規定して演算処理をすることにより、複
雑な演算処理を不要とすることで演算処理に要する時間
を少なくし、高速での演算処理を可能にすることができ
画像処理速度を向上させることができる。また、本実施
例では、図1に示すパーソナル・コンピュータ15によ
らず、画像処理部2の簡易演算部3で演算処理をした
が、パーソナル・コンピュータ15で上記演算処理をす
ることが可能であることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、複雑な演
算処理を不要とすることで演算処理に要する時間を短縮
し、高速での演算処理を可能にすることができ画像処理
速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の一実施例の制御系を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図4】本発明の一実施例に用いる反射地図を説明する
ための説明図である。
【図5】本発明の一実施例に用いる反射地図を説明する
ための説明図である。
【図6】本発明の一実施例に用いる手法を示す説明図で
ある。
【図7】従来の3次元形状復元方法に用いられた3次元
形状復元装置の全体構成を示すブロック図である。
【図8】従来の3次元形状復元方法に用いられた3次元
形状復元装置の制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像の復元装置 2 画像処理部 3 簡易演算部 5 カラービデオ・カメラ 6 カラーテレビ 7 VTR 8 画像入力部 9 A−D変換部 10 画像記憶部 11 制御部 12 データ演算部 13 データ判断部 14 画像出力部 15 パーソナルコンピュータ 27 判断部 29 反射地図処理部 30 積分部 31 第2の角度処理部 34 第1の角度処理部 35 平均化した第1の角度処理部 36 遅延処理部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G01B 11/24 G06T 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立体投影法による座標系において、光源
    と、該光源からの光を対象物体のある位置とを結ぶ光線
    軸の転方向に対する、前記対象物体のある位置に前記
    光源からの光を照射したときに撮像手段で撮像して得ら
    れる2次元陰影画像の法線の回転角度を第1の角度とし
    て規定し、 前記光線軸と前記2次元陰影画像の法線との成す角度を
    第2の角度として規定し、 少なくとも第1の角度に基いて目標とする物体表面の滑
    らかさが得られるか否かを判断し、 前記目標とする物体表面の滑らかさが得られないと判断
    される場合には、前記第1の角度を繰り返し演算して規
    定し、 前記目標とする物体表面の滑らかさが得られると判断さ
    れる場合には、第1、第2の角度より前記2次元陰影画
    像から3次元形状に復元する3次元形状復元方法。
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