JPH10320588A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JPH10320588A
JPH10320588A JP9273573A JP27357397A JPH10320588A JP H10320588 A JPH10320588 A JP H10320588A JP 9273573 A JP9273573 A JP 9273573A JP 27357397 A JP27357397 A JP 27357397A JP H10320588 A JPH10320588 A JP H10320588A
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睦 渡辺
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Atsuto Maki
淳人 牧
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夏子 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人間の頭部のように複雑形状、かつ、動きのあ
る物体のモデルを実用的な精度と処理速度を満足しつつ
自動作成する。 【解決手段】画像取込み部10、特徴点抽出部11、3次元
位置情報抽出部12、3次元パッチ群生成部13を有するこ
とにより、物体表面のモデルを自動作成する。画像取込
み部10は対象物体の時系列画像(動画像系列)を取り込
む。特徴点抽出部11はモデル作成を行なう物体の表面を
構成する特徴点を抽出する。3次元位置情報抽出部12は
連続画像間でこれら抽出した特徴点どうしの対応づけを
行い、その特徴点群の位置座標情報から各特徴点の3次
元位置情報を求める。3次元パッチ群生成部13はこれら
3次元位置情報が求まった特徴点を基に物体の表面を構
成する3次元パッチ群を生成する。この3次元パッチ群
は対象物体のモデル情報として出力部14に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば工業部品な
どの設計を支援するための3次元CAD(計算機援用設
計)、3次元CG(コンピュータグラフィックス)を用
いた映像作成、人物の顔画像を用いたHI(ヒューマン
インターフェイス)、移動ロボット制御などで用いられ
るものであり、対象物体のモデル記述の作成を支援する
ことに有用な画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】また、本発明は人物の頭部の動きを追うヘ
ッドトラッキング、テレビ会議やテレビ電話等において
人物の移動ベクトルを抽出することでの画像の通信に必
要な情報量を減らすビデオコンプレッション、ゲームへ
の応用を含むVR(バーチャルリアリティ;仮想現実)
上でのポインティングを行なう3次元ポインタ等を可能
にする画像処理装置および方法に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、工業部品などの設計を支援するた
めの3次元CAD(計算機援用設計)、3次元CG(コ
ンピュータグラフィックス)を用いた映像作成、あるい
は人物の顔画像を用いたHI(ヒューマンインターフェ
イス)など、画像生成、画像処理、画像認識といった画
像に関わる計算機処理のニースが、急速に拡大してい
る。
【0004】これらの処理においては、対象とする物体
の幾何形状、表面属性、そして、必要に応じて動きのデ
ータを計算機に数値化して入力することが必要である。
この入力過程をモデリングと呼び、入力された数値デー
タをモデルと呼ぶ。現在、このモデリング作業は、人手
により多くの手間をかけて行なっており、生産性やコス
トの面からも自動化が強く望まれている。
【0005】そこで、カメラで得た画像を解析すること
により、対象物体の形状及び表面属性を自動的に求める
手法の研究が行なわれている。すなわち、複数台のカメ
ラを用いて3角測量の原理により距離を求めるステレオ
法や、簡素なシステムとして一台のカメラの焦点距離を
変えて得た画像を解析することにより距離を求める手法
を用いて、環境に存在する物体のモデリングを自動的に
行なう試みがなされている。
【0006】しかしながら、一台のカメラで焦点距離を
変える際には物体が静止していることが必要であり、ス
テレオ法において複数のカメラを用いる場合、一台のカ
メラを用いるのに比べてコストに問題がある。また、一
台のカメラで動物体を複数方向から撮影し、ステレオ法
を応用するためには、物体の向きと照明方向の相対変化
を考慮した対応づけ問題が一般に解決されておらず、例
えば、人間の頭部のように複雑形状、かつ、動きのある
物体のモデルを実用的な精度と処理速度を満足しつつ、
自動的に作成する方式は未だ実現されていない。
【0007】また、一方、近年において、ゲームやVR
(バーチャルリアリティ)の分野では、2次元ではな
く、3次元CG(コンピュータグラフィクス)を用いた
映像を使う状況が急速に増えており、3次元映像内での
指示に用いるインタフェイスとして、3次元マウスの必
要性が高まっている。それに伴い、様々な装置が3次元
マウスとして開発されている。
【0008】例えば、装置に具備されたボタンの操作に
より3次元空間内の移動やポインティングを行なうこと
が出来る3次元マウス等の装置も開発されているが、ポ
インテング操作がせっかく3次元的に行えるようになっ
ていても、画像表示するディスプレイが2次元であるた
め、感覚的に3次元の空間内の操作を行なうことはユー
ザにとって困難である。
【0009】また、指などの関節部分の動きを検出する
ためのセンサが具備されたグローブ(手袋)形式になっ
ており、手にはめて3次元空間内の操作を行える装置も
開発されている。このグローブ形式の装置は、上記の3
次元マウスに比べてより感覚的な操作が行なえるもの
の、特殊なグローブを手に装着しなければならない、と
いう欠点がある。また、体全体で3次元ポインテングを
行おうとすると、姿勢検出や頭の移動等を検出する必要
があり、そのためには、センサなどを取り付けた特殊な
装置を検出対象部分に装着しなければならないなど、現
実的でない。
【0010】そこで、操作者の動きをテレビカメラで捉
えて、その画像の動きや状態を解析し、得られた情報か
ら、3次元ポインティングや操作指示を行うことができ
るようにすれば、指の動きや体の動き、姿勢などで操作
ができ、操作者にとって直感的で分かりやすく、操作し
易いものとなって、問題が一挙に解決できそうである。
【0011】しかし、具体的にどのようにすれば良いか
は、研究中であり、まだ、実用的な手法が確立していな
いのが現状である。
【0012】また、テレビ会議およびテレビ電話等の技
術においては、あらかじめモデルを保持しておき、“ま
ばたき”を発生させたり、言葉に合わせて“口”の形状
をCGで生成し、モデルに加える等の技術を用いて、伝
達する情報量を少なくさせるようにする等の工夫がなさ
れているが、画像中の対象物の動き情報をどのようにし
て得るかという技術については現在も確立されていな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の方法では、焦点距離を変える際には物体が静止してい
ることが必要であり、ステレオ法において複数のカメラ
を用いる場合、一台のカメラを用いるのに比べてコスト
に問題があった。また、一台のカメラで動物体を複数方
向から撮影し、ステレオ法を応用するためには、物体の
向きと照明方向の相対変化を考慮した対応づけ問題が一
般に解決されておらず、例えば人間の頭部のように複雑
形状、かつ、動きのある物体を実用的にモデリングする
ことはできなかった。
【0014】そこで、本発明の第1の目的は、上記のよ
うな点に鑑みなされたもので、人間の頭部のように複雑
形状、かつ、動きのある物体のモデルを一台のカメラで
実用的な精度と処理速度を満足しつつ自動的に作成する
ことのできる画像処理装置及び画像処理方法を提供する
ことにある。
【0015】また、従来の3次元ポインテイングのデバ
イスは、ユーザにとって使いにくいものであったり、物
体の移動ベクトル解析には特殊な装置を頭部等の解析し
たい部位に装着して使わねばならないといった問題があ
り、これをテレビカメラなどにより、対象物の画像を動
画像として得て、これを解析し、3次元ポインティング
に使用したり、対象物のトラッキング(動きの追跡)、
姿勢検出や姿勢判定などをすれば、グローブ等の装置装
着の煩わしさを解消し、しかも、テレビ会議やテレビ電
話における“まばたき”発生や、言葉に合わせて“口”
の動く様子をCGで生成し、モデルに加える等の技術を
駆使した伝達情報量の削減処理が実現できるようになる
ことが考えられるものの、その手法が未解決である。
【0016】従って、動画像中から、対象物の動きや位
置の情報の取得をしたり、姿勢などの情報の取得、トラ
ッキングの手法の確立が急務である。
【0017】そこで、この発明の第2の目的は、対象物
の動画像から、対象物の位置や姿勢などを解析できるよ
うにして、ユーザにとって、感覚的に3次元ポインティ
ングを行なうことが出来、しかも、解析したい部位に装
置を装着することなくポインティングあるいはトラッキ
ングを行なうことが出来るようにした画像処理装置およ
び画像処理方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は次のようにする。
【0019】(1)すなわち、第1に本発明の画像処理
装置は、対象物体の撮影により時系列的に得られる画像
を取り込む画像取込み手段と、この画像取込み手段によ
って取り込まれた時系列画像から上記対象物体の特徴点
を抽出する特徴点抽出手段と、この特徴点抽出手段によ
って抽出された上記時系列画像の各時点の画像に含まれ
る特徴点どうしを対応づけ、その対応づけられた各特徴
点の位置座標情報を解析処理することにより、3次元の
位置情報を求める3次元位置情報抽出手段と、この3次
元位置情報抽出手段によって得られた上記各特徴点の3
次元位置情報に基づいて上記対象物体の表面を構成する
3次元パッチ群を生成する3次元パッチ群生成手段と、
この3次元パッチ群生成手段によって生成された3次元
パッチ群を上記対象物体のモデル情報として出力する出
力手段とを具備したものである。
【0020】上記3次元位置情報抽出手段は、上記時系
列画像のうちのA時点の画像を選択し、このA時点の画
像に含まれる上記検出された各特徴点と上記A時点と異
なるB時点の画像に含まれる上記検出された各特徴点ど
うしを対応づけるものであり、その際に上記A時点にお
ける画像中の位置と上記B時点における画像中の位置の
変化情報を用いて各特徴点どうしを対応づけることを特
徴とする。
【0021】上記3次元パッチ群生成手段は、上記各特
徴点の3次元位置情報と共に上記各特徴点の画像中の明
度情報を用いることにより、上記対象物体の表面を構成
する3次元パッチ群を求めることを特徴とする。
【0022】また、上記3次元パッチ群生成手段は、上
記3次元位置情報の得られた各特徴点を通過する3次元
の曲面パッチを想定し、上記3次元位置情報の得られた
各特徴点における明度情報または上記3次元曲面パッチ
に含まれる各点の明度情報と、上記3次元位置情報の得
られた各特徴点の投影点における明度情報または上記曲
面パッチに含まれる各点の投影点における明度情報とを
比較して、上記3次元曲面パッチの方向パラメータを決
定することを特徴とする。
【0023】すなわち、本発明は、対象物体の撮影によ
って得られる時系列画像を用い、その時系列画像の各時
点の画像に含まれる特徴点どうしを対応づけ、その対応
づけられた各特徴点の位置座標情報から3次元の位置情
報を求め、この各特徴点の3次元位置情報から上記対象
物体の表面を構成する3次元パッチ群を生成し、これを
上記対象物体のモデル情報として出力するものである。
【0024】このような構成により、例えば人間の頭部
のように複雑形状、かつ、動きのある物体を対象とし
て、そのモデルを自動作成することができる。この場
合、複数枚の動画像を用いてモデリングを行うため、静
止画像を用いる従来方式に比べると、高精度に、また、
処理的にも速くモデリングを行うことができる。
【0025】(2)上記第1の目的を達成するため、第
2に本発明の画像処理装置は、対象物体の撮影により時
系列的に得られる画像を取り込む画像取り込み手段と、
この画像取り込み手段によって取り込まれた時系列画像
から上記対象物体の特徴点を抽出する特徴点抽出手段
と、この特徴点抽出手段によって抽出された上記時系列
画像の各時点の画像中に含まれる特徴点どうしを対応づ
け、その対応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析
処理することにより、上記時系列画像の各時点における
上記対象物体の位置と姿勢の変化を決定する手段と、そ
の対応づけられた各特徴点の輝度情報を解析処理するこ
とにより、上記時系列画像間の線形結合係数を計算する
手段と、上記により決定された上記対象物体の上記時系
列画像中の各時点の位置・姿勢と、上記により計算され
た上記時系列画像間の線形結合係数から、上記対象物体
の各点への距離情報を推定する手段とを具備するもので
ある。
【0026】そして、上記対象物体の距離情報を推定す
る手段は、上記時系列画像のうち特定時点Aの画像を選
択し基準画像とし、この基準画像中で各画素における上
記対象物体までの距離Zを設定し、この距離Zの評価を
幾何学的条件と光学的条件の両方に基づいて行うもので
あり、この距離Zおよび上記により決定された上記対象
物体の各時点の位置・姿勢から、上記各画素と対応する
画素を上記特定時点Aと異なる3時点以上の画像群にお
いて決定する手段と、これら対応する画素における輝度
と上記基準画像中の画素における輝度との整合の度合
を、上記により計算された上記時系列画像間の線形結合
係数を介して計算する手段と、この整合の度合に応じて
任意に仮定された距離Zを評価することにより、この評
価に基づいて距離情報を推定する手段とから構成するこ
と特徴とする。
【0027】すなわち、本発明は、対象物体の撮影によ
って得られる時系列画像を用い、その時系列画像の各時
点の画像に含まれる特徴点同士を対応付け、その対応付
けられた各特徴点の位置座標情報から対象物体の各時点
の3次元の位置と姿勢、従って、時系列画像間の幾何学
的結合条件を求め、一方でその対応づけられた各特徴点
の輝度情報から時系列画像間の光学的結合条件を計算
し、時系列画像問の幾何学的および光学的結合条件を用
いて各画素における距離情報を獲得し、これを上記対象
物体のモデル情報として出力する。
【0028】このようなシステムとすることにより、例
えば、人間の頭部のように複雑形状、かつ、動きのある
物体を対象に、一台のカメラを入力装置として当該対象
物体のモデル(数値データ)を自動作成することができ
る。
【0029】(3)第2の目的を達成するため、本発明
の画像処理装置は次のように構成する。
【0030】すなわち、動画像中に含まれる対象物体の
追跡を行なう装置において、時系列的に得られる前記対
象物体の画像から前記対象物体の特徴点を各時点毎に抽
出する特徴点抽出手段と、この特徴点抽出手段により抽
出された各時点毎の各特徴点のうち、前記時系列画像間
での対応する特徴点同士を対応づけ、その対応づけられ
た各特徴点の位置座標情報を解析処理することにより、
これら各特徴点の3次元位置情報を求める3次元位置情
報抽出手段と、この3次元位置情報抽出手段にて得られ
た各特徴点の3次元位置情報に基づいて、前記時系列画
像の各時点における前記対象物体の位置と姿勢のうち、
少なくとも一つを推定する推定手段と、から構成され
る。
【0031】このような構成によれば、時系列的に得ら
れる前記対象物体の画像から前記対象物体の特徴点が各
時点毎に抽出され、この抽出された各時点毎の各特徴点
のうち、前記時系列画像間での対応する特徴点同士が対
応づけられ、その対応づけられた各特徴点の位置座標情
報を解析処理することにより、これら各特徴点の3次元
位置情報が求められる。そして、この求められた各特徴
点の3次元位置情報に基づいて、前記時系列画像の各時
点における前記対象物体の位置と姿勢のうち、少なくと
も一つを推定する。
【0032】このように、対象物の撮像された時系列画
像から、対象物の“特徴点”を抽出してその“特徴点の
追跡”を画像間に亘って行なうことにより、トラッキン
グや、位置、方向等の情報を簡易に取得できるようにな
る。
【0033】また、本発明においては、上記対象物体の
姿勢を求める手段においては、その具体的手法として、
上記3次元位置情報の得られた各特徴点を通過し、これ
らの各特徴点およびその周囲における上記対象物体表面
上の明度情報を保持する3次元の曲面パッチ(方向性を
持つパッチ)を生成し、この生成された3次元パッチ群
を、これら3次元パッチ群が通過する上記特徴点の3次
元位置情報とに基づいて、時系列画像の各時点の画像と
比較することにより、上記時系列画像の各時点における
上記対象物体の姿勢を推定する。
【0034】また、生成された3次元パッチ群と、時系
列的に取り込まれた各時点における対象物体の画像とを
比較する手段においては、上記各3次元パッチの明度情
報を基底画像の線形結合によって表現し、上記対象物体
の姿勢に従った線形結合係数を求めることにより、対象
物体の取り得る様々な姿勢に対応した合成画像を生成
し、この生成された画像と対象物体の画像の類似度に応
じて各々の姿勢を評価し、この評価に基づいて姿勢を推
定する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な例を図面
を参照して説明する。
【0036】人間の頭部のように複雑形状、かつ、動き
のある物体のモデルを実用的な精度と処理速度を満足し
つつ自動作成することのできる装置の例を実施形態1と
して説明する。
【0037】以下、実施形態1では、人間の頭部の表面
モデルを自動作成する場合を例にとって説明する。
【0038】<実施形態1>図1は本発明の一実施形態
に係る画像処理装置の全体構成を示すブロック図であ
る。本装置は、画像入力部1、データベース2、画像取
込み部10、特徴点抽出部11、3次元位置情報抽出部
12、3次元パッチ群生成部13、出力部14を有す
る。
【0039】画像入力部1は、例えば1台のテレビカメ
ラからなり、モデリングを行う対象物体を撮影する。デ
ータベース2は、この画像入力部1によって時系列に入
力される時系列画像(動画像系列)を記憶するためのメ
モリである。画像取込み部10は、画像入力部1からリ
アルタイムで入力される対象物体の時系列画像あるいは
データベース2に保持されている対象物体の時系列画像
を取り込む。
【0040】特徴点抽出部11は、画像取込み部10に
よって取り込まれた時系列画像から対象物体の特徴点を
抽出する。この特徴点抽出部11は、孤立特徴点抽出部
23、連結特徴点抽出部26等を有して構成されるが、
その詳細な構成については、後に図4を用いて説明す
る。
【0041】3次元位置情報抽出部12は、特徴点抽出
部11によって抽出された時系列画像の各時点の画像に
含まれる特徴点どうしを対応づけ、その対応づけられた
各特徴点の位置座標情報を解析処理することにより、3
次元の位置情報を求める。この3次元位置情報抽出部1
2は、特徴点対応付け部31、計測行列設定部32等を
有して構成されるが、その詳細な構成については、後に
図5を用いて説明する。
【0042】3次元パッチ群生成部13は、3次元位置
情報抽出部12によって得られた各特徴点の3次元位置
情報に基づいて対象物体の表面を構成する3次元パッチ
群を生成する。この3次元パッチ群生成部13は、3次
元曲面設定部51、境界補完部53等を有して構成され
るが、その詳細な構成については、後に図7を用いて説
明する。
【0043】出力部14は、例えばディスプレイやプリ
ンタ等の情報出力装置からなり、3次元パッチ群生成部
13によって生成された3次元パッチ群を対象物体のモ
デル情報として出力するものである。
【0044】次に、本装置の各部の構成について、図2
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0045】図3は本発明の基本的な構成を示すブロッ
ク図である。本装置は、画像取込み部10、特徴点抽出
部11、3次元位置情報抽出部12、3次元パッチ群生
成部13を主として構成される。
【0046】このような構成にあっては、画像取込み部
10によって対象物体の時系列画像(動画像系列)を取
り込むことにより(図2のステップS1,S2)、ま
ず、特徴点抽出部11により、モデル作成を行なう物体
の表面を構成する特徴点を抽出する(ステップS3)。
なお、ここで用いる時系列画像(動画像系列)として
は、テレビカメラによって実時間で取込むものに限ら
ず、予め獲得されていたものを用いてもよい。
【0047】次に、3次元位置情報抽出部12により、
連続画像間でこれら抽出した特徴点どうしの対応づけを
行い、その対応づけられた特徴点群の位置座標情報
(X,Y方向)から生成される行列を係数行列として含
む関係式を変形操作することにより、各特徴点における
3次元の位置情報(X,Y,Z方向)を求める(ステッ
プS10)。
【0048】最後に、3次元パッチ群生成部13によ
り、これら3次元位置情報が求まった特徴点を基に、物
体の表面を構成する基本要素である3次元パッチ群を生
成する(ステップS14)。ここで生成された3次元パ
ッチ群は、対象物体のモデル情報として出力部14に出
力される(ステップS18)。
【0049】ここで、上記特徴点抽出部11、3次元位
置情報抽出部12、3次元パッチ群生成部13の詳細な
構成とその具体的な動作について説明する。
【0050】[実施形態1での特徴点抽出部11の構成
例]図4は特徴点抽出部11の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。特徴点抽出部11は、平滑化処理部21、
2次空間差分処理部22、孤立特徴点抽出部23、局所
マスク設定部24、方向別分散値計算部25、連結特徴
点抽出部26からなる。
【0051】特徴点抽出部11では、まず、平滑化処理
部21において、抽出する原画像に平滑化処理を施す
(ステップS4)。この処理をディジタルフィルタで実
現する場合は、数1に示すような係数を持つサイズ3の
空間フィルタで実現できる。
【0052】
【数1】
【0053】ここでの平滑化処理は、次の2次空間差分
処理部22及び方向別分散値計算部25におけるノイズ
低減のための前処理として行われる。
【0054】次に、2次空間差分処理部22において、
平滑化処理部21で平滑化された画像に対し、2次空間
差分処理を施すことにより、孤立した特徴点部分の明度
強調を行なう(ステップS5)。この処理をディジタル
空間フィルタで実現する場合は、数2に示すような係数
を持つサイズ3の空間フィルタで実現できる。
【0055】
【数2】
【0056】孤立特徴点抽出部23では、2次空間差分
処理部22で得られた明度強調結果の中で一定のしきい
値以上の部分を抽出することにより、例えば頭部におけ
る“ほくろ”のような孤立した特徴点を抽出し、その特
徴点の座標値を記憶部(図示せず)に順次格納する(ス
テップS6)。
【0057】次に、局所マスク設定部24において、平
滑化処理部21で平滑化された画像に対し、例えば頭部
における“目尻”、“唇”の端点のような連結特徴点を
抽出するための局所マスク領域を順次設定する(ステッ
プS7)。この連結特徴点は、例えば“目尻”であれ
ば、目領域の上輪郭と下輪郭の交差する点、“唇”の端
点であれば、上唇の輪郭と下唇の輪郭の交差する点とい
うように、複数の輪郭線(エッジ)の交差した部分とし
て求められる。局所マスク領域の大きさは、抽出する特
徴点を構成する輪郭線(エッジ)の長さに応じて最適と
なるように設定しておく。
【0058】次に、方向別分散値計算部25において、
この設定された各局所マスク内の方向別分散値を計算す
る。この方向としては、例えば垂直、水平、右45度、
左45度の4方向を選択し、局所マスク内の各方向に連
続した画素の明度値を用いて、各方向別分散値を計算す
る(ステップS8)。
【0059】最後に、連結特徴点抽出部26において、
方向別分散値計算部25で得られた方向別分散値が、2
つ以上の方向に対し、一定のしきい値以上の値を有する
局所マスクの中心点を連結特徴点として抽出し、この座
標値を記憶部(図示せず)に順次格納する(ステップS
9)。
【0060】[第1の実施の形態での3次元位置情報抽
出部12の構成例]図5は3次元位置情報抽出部12の詳
細な構成を示すブロック図である。3次元位置情報抽出
部12は、特徴点対応づけ部31、計測行列設定部3
2、計測行列変形操作部33からなる。
【0061】3次元位置情報抽出部12では、まず、特
徴点対応づけ部31において、特徴点抽出部11で抽出
された孤立特徴点群及び連結特徴点群の連続時系列画像
間における対応づけを行なう(ステップS10)。具体
的には、時系列画像のうちのA時点の画像を選択し、こ
のA時点の画像に含まれる上記検出された各特徴点と上
記A時点と異なるB時点の画像に含まれる上記検出され
た各特徴点どうしを順次対応づける。この場合、少なく
とも4枚の画像を用いて、各特徴点どうしの対応づけを
行う必要がある。
【0062】図6にこの特徴点対応づけ部31の詳細な
構成例を示す。特徴点対応づけ部31は、特徴点対選択
部41、局所マスク設定部42、相関値計算部43、対
応判定部44からなる。
【0063】まず、特徴点対選択部41で、連続時系列
画像間における対応づけを行なう特徴点の組を選択す
る。次に、局所マスク設定部42において、これら特徴
点を含む局所マスク領域を各々の画像中に設定する。そ
して、相関値計算部43において、これら局所マスク領
域間の相関係数の値を計算する。
【0064】次に、対応判定部44において、上記相関
係数値がしきい値以上、かつ、最大となる特徴点の組
を、対応づけが求まったものとして記憶部(図示せず)
に格納する処理を、抽出された各特徴点について順次行
う。
【0065】計測行列設定部32では、これら対応づけ
の得られた特徴点の座標値を用いて、3次元位置を求め
るための計測行列を作成する(ステップS12)。本実
施形態では、モデル作成を行なう対象物体が観測に用い
るカメラから十分遠方にある(正射影の条件を満たす)
場合について、因子分解法を適用した例について述べ
る。
【0066】ここで、対応づけが得られた特徴点の組に
おいて、f枚目の画像中のp番目の特徴点の位置を(X
fp,Yfp)とする。また、画像の総枚数をF、特徴
点の組の数をPとする。f枚目の画像中のP個の特徴点
の重心位置を(Af,Bf)とすると、AfとBfは、
数3に示すような式で表される。
【0067】
【数3】
【0068】次に、これらの座標間の差をとって、 X´fp =Xfp −Af、Y´fp =Yfp −Bf とする。このとき、計測行列Wは、数4に示すような式
で与えられる。この計測行列Wは、2FxPの行列であ
る。
【0069】
【数4】
【0070】次に、計測行列変形操作部33では、上記
計測行列wに対し、変形操作を行なって、 W=MS という2つの行列の積の形に分解する(ステップS1
3)。ただし、 M=(I1,…,IF,J1,…,JF)は2Fx3の
行列、 S=(S1,S2,………………,SP)は3×Pの行
列 である。ここでの分解は、例えば特異値分解処理を用い
ることにより実行される。
【0071】ここで、Mの行列の成分のうち、(If,
Jf)は、f番目の画像の基本ベクトルであり、動画像
系列における各時点での画像の中心位置を与えており、
これらの差が画像間の動きとなる。一方、Sにおける成
分Spは、対応づけられたp番目の特徴点の3次元位置
(Xp,Yp,Zp)である。
【0072】後述する3次元パッチ群生成部13では、
これらの値を用いて3次元パッチ群の生成を行なう。一
般に、特徴点どうしを連結することによりパッチ(特徴
点を通る平面の最小単位)を生成すると、凹凸の激しい
不自然な形状(平面の集まりによって形成されるため)
となり、CGなどのモデルとして不適切なものになると
いう問題点がある。このため、本発明では、各特徴点を
通る最適な曲面パッチ(方向性を持つパッチ)を想定
し、これを補完することにより、滑らかで自然な3次元
パッチ群を生成する手段を提供している。
【0073】[実施形態1での3次元パッチ群生成部13
の構成例]図7は3次元パッチ群生成部13の詳細な構
成例を示すブロック図である。3次元パッチ群生成部1
3は、3次元曲面設定部51、曲面パラメータ決定部5
2、境界補完部53からなる。
【0074】3次元曲面設定部51では、3次元位置情
報抽出部12によって得られた3次元位置情報の各特徴
点に対し、この点を通過する曲面を設定する(ステップ
S15)。本実施形態では、曲面として方向gの平面D
gを設定する。
【0075】次に、曲面パラメータ決定部52では、こ
の曲面の各パラメータを決定する(ステップS16)。
本実施形態では、例えば人間の頭部のように、対象が拡
散反射面で構成される場合について、平面パッチの方向
gを決定する例について述べる。
【0076】光学の理論を用いることにより、j番目の
画像中のi番目の特徴点xi(j)の明度Ii(j)
は、数5に示すような(a)式で計算される。
【0077】
【数5】
【0078】ここで、Biはこの点における単位法線ベ
クトル、R(j)は最初の画像からからj番目の画像ま
での回転行列、nkは光源の数、Skはk番目の照明の
強度ベクトルであり、これらは予め与えられるものとす
る。また、Dk(j)はこの点がk番目の照明に正対し
ている(照明光が入射する)場合は“1”、これ以外は
“0”を採る関数である。
【0079】一方、平面Dgの方程式を、ax+by+
cz+d=0とすると、xi(j)に対応するパッチ上
の点Xi(j)との関係は、数6に示すような(b)式
で表せられる。
【0080】
【数6】
【0081】ここで、P(j)は3×4の投影行列であ
り、Hgは3×3の行列である。Dgは数7のように与
えられる変換行列である。
【0082】
【数7】
【0083】P(j)は3次元位置情報抽出部12で得
られた各画像の基本ベクトル及び各特徴点の3次元位置
情報から一意に決定される。Hgは本実施形態では単位
行列Iと設定する。
【0084】この結果を用いて、パラメータgを変化さ
せつつ、上記数5の(a)式で与えられるIi(j)
と、数6の(b)式で計算される点の画像中の明度I
(P(j)DgHgXi(j))との誤差Eg(数8)
が最小となるgを求めることにより、3次元曲面パッチ
の方向パラメータが決定される。
【0085】
【数8】
【0086】最後に、境界補完部53では、得られた各
曲面パッチの境界輪郭を連続関数で補完することによ
り、全体として滑らか、かつ自然な3次元パッチを生成
する(ステップS17)。例えば曲面パッチとして各特
徴点を通る平面を用いた場合には、各平面の交線を境界
とすることにより、3次元パッチを構成する。
【0087】以上の処理により、1台のカメラを用い
て、例えば頭部のような滑らか、かつ、動きのある物体
のモデルが3次元パッチの形式で自動的に作成される。
この場合、複数枚の動画像を用いてモデリングを行うた
め、静止画像を用いる従来方式に比べると、高精度に、
また、処理的にも速くモデリングを行うことができる。
【0088】なお、本発明は、上述した実施形態の内容
に限定されるものではない。
【0089】例えば、上記特徴点抽出部11において、
局所マスクにおける方向別分散値を計算する代わりに、
画像に一次空間差分フィルタを施すことにより、輪郭エ
ッジを強調し、この輪郭エッジの上で曲率の変化の大き
い所として連結特徴点を求めることも可能である。
【0090】また、上記3次元位置情報抽出部12にお
いて、対象物以外の物体が存在する環境で安定にモデル
作成を行なうために、対象物に含まれる特徴点を手動で
選択する機能を持たせてもよい。
【0091】また、上記3次元位置情報抽出部12にお
いて、対象物以外の物体が存在する環境で安定にモデル
作成を行なうために、図8に示すように、計測行列変形
操作部33で得られる行列Mより、動画像系列における
各時点での画像の中心位置を求め、これらの差(画像間
の動き)を評価する画像間動き評価部60を付加する。
この画像間動き評価部60の評価結果に応じて、上記計
測行列設定部32における特徴点の選択を変更すること
により、最適な動き情報を与える特徴点群としてモデル
化対象に含まれる特徴点を選択する機能を備えた構成と
することもできる。
【0092】また、上記3次元パッチ群生成部13にお
いて、k番目の照明の強度ベクトルSkを予め与えられ
るものとしたが、この代わりに複数時点における各特徴
点の明度から決定される行列を解析することにより求め
ることも可能である。
【0093】また、上記3次元パッチ群生成部13にお
ける曲面パラメータ決定部52において、上記実施形態
では、3次元位置情報の得られた特徴点の明度情報を用
いて曲(平)面パッチの方向を決定したが、この代わり
に、予めパッチの大きさを与えておき、このパッチに包
含される各点の明度情報を用いて、数9に示す式で計算
されるEgを最小にするgを求めることにより、方向を
決定することも可能である。
【0094】
【数9】
【0095】ここで、Xik(j)はi番目のパッチ上
のk番目の点であり、この点に対応するj番目の画像中
の点をxik(j)とし、この点の明度をIim(j)
とする。nmはパッチ上の点の数である。
【0096】また、上記3次元パッチ群生成部13にお
ける境界補完部53において、複数のパッチのまとまり
を指定することにより、これらのパッチ群全体を滑らか
に補間する曲面を計算により求め、この曲面を新たに3
次元パッチとして用いてもよい。
【0097】また、上記3次元位置情報抽出部12の中
で、図6に示した特徴点対応づけ部31において、繰り
返し処理を行なうことにより対応づけの信頼度を高める
ことも可能である。図9にこの変形例を示す。
【0098】すなわち、まず、特徴点対選択部71にお
いて、局所マスク領域間の相関等に基づいて特徴点対の
候補を選択する。次に、対応点候補選択部72で、特徴
点対選択部71で得られた特徴点対候補の中からランダ
ムに最低7個の特徴点対を取り出す。変換行列補正部7
3では、対応点候補選択部72で取り出された特徴点対
を基に、これらの特徴点を含む2枚の画像間の変換行列
を計算する。
【0099】この計算された変換行列を、対応評価部7
4において評価する。評価方法としては、例えば上記特
徴点対選択部71で得られた特徴点対候補のうち、変換
行列の計算に用いられなかった候補を取り出し、この中
から計算された変換行列と適合する特徴点対の数の多さ
によって評価することが可能である。
【0100】このような対応点候補選択部72から対応
評価部74までの処理を繰り返することで、最も高い評
価が得られた変換行列を2枚の画像間の基本行列として
求める。
【0101】ここで、この基本行列を得るために対応点
候補選択部72でランダムに取り出された特徴点対と、
対応評価部74においてこの基本行列に適合した特徴点
対候補の両方を合わせて、対応づけの完了した特徴点と
する。更に、上記対応づけの完了した特徴点を用いて2
枚の画像間の変換行列を再度計算し、その結果を更新さ
れた基本行列として決定する。最後に、上記決定された
基本行列による制約に基づいて特徴点対を探索し、適合
する対を対応づけの完了した特徴点の集合に追加するこ
とにより、信頼性の高い対応づけ結果を得る。
【0102】また、上記3次元位置情報抽出部12にお
ける特徴点対応づけ部31において、画像中の各特徴点
の対応づけ候補点の位置の変化情報を用いることによ
り、対応づけの信頼度を高める手段を付加することも可
能である。
【0103】例えば、特徴点Pの時点1における画像中
の位置座標がP1(x1,y1)、特徴点P1の時点2
における対応候補点の位置座標が特徴点P2(x2,y
2)、特徴点3の時点3における対応候補点の位置座標
がP3(x3,y3)であるとする。連続時間における
動きの連続性の拘束条件を用いると、ベクトルP1P2
とベクトルP2P3はほぼ等しいとみなせる。つまり、
次式(数10)が成立する。
【0104】
【数10】
【0105】この式により、例えば座標値の関数|2x
2−x1−x3|+|2y2−y1−y3|の値が、予
め設定されたしきい値Thより小さい候補のみを選択す
ることにより、信頼性の高い対応づけ結果を得ることが
できる。
【0106】以上のように、本発明はその趣旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施することができる。
【0107】以上、実施形態1に示した本発明の画像処
理装置は、対象物体の撮影により時系列的に得られる画
像を取り込む画像取込み手段と、この画像取込み手段に
よって取り込まれた時系列画像から上記対象物体の特徴
点を抽出する特徴点抽出手段と、この特徴点抽出手段に
よって抽出された上記時系列画像の各時点の画像に含ま
れる特徴点どうしを対応づけ、その対応づけられた各特
徴点の位置座標情報を解析処理することにより、3次元
の位置情報を求める3次元位置情報抽出手段と、この3
次元位置情報抽出手段によって得られた上記各特徴点の
3次元位置情報に基づいて上記対象物体の表面を構成す
る3次元パッチ群を生成する3次元パッチ群生成手段
と、この3次元パッチ群生成手段によって生成された3
次元パッチ群を上記対象物体のモデル情報として出力す
る出力手段とを具備したものである。
【0108】そして、上記3次元位置情報抽出手段は、
上記時系列画像のうちのA時点の画像を選択し、このA
時点の画像に含まれる上記検出された各特徴点と上記A
時点と異なるB時点の画像に含まれる上記検出された各
特徴点どうしを対応づけるものであり、その際に上記A
時点における画像中の位置と上記B時点における画像中
の位置の変化情報を用いて各特徴点どうしを対応づけ
る。
【0109】また、上記3次元パッチ群生成手段は、上
記各特徴点の3次元位置情報と共に上記各特徴点の画像
中の明度情報を用いることにより、上記対象物体の表面
を構成する3次元パッチ群を求める。
【0110】また、上記3次元パッチ群生成手段は、上
記3次元位置情報の得られた各特徴点を通過する3次元
の曲面パッチを想定し、上記3次元位置情報の得られた
各特徴点における明度情報または上記3次元曲面パッチ
に含まれる各点の明度情報と、上記3次元位置情報の得
られた各特徴点の投影点における明度情報または上記曲
面パッチに含まれる各点の投影点における明度情報とを
比較して、上記3次元曲面パッチの方向パラメータを決
定する。
【0111】すなわち、本発明は、対象物体の撮影によ
って得られる時系列画像を用い、その時系列画像の各時
点の画像に含まれる特徴点どうしを対応づけ、その対応
づけられた各特徴点の位置座標情報から3次元の位置情
報を求め、この各特徴点の3次元位置情報から上記対象
物体の表面を構成する3次元パッチ群を生成し、これを
上記対象物体のモデル情報として出力するようにしたも
のである。
【0112】そして、このような構成により、例えば人
間の頭部のように複雑形状、かつ、動きのある物体を対
象として、そのモデルを自動作成することができる。こ
の場合、複数枚の動画像を用いてモデリングを行うた
め、静止画像を用いる従来方式に比べると、高精度に、
また、処理的にも速くモデリングを行うことができる。
【0113】対象とする物体の幾何形状、表面属性、そ
して、必要に応じて動きのデータを計算機に数値化する
処理であるモデリングを、人間の頭部のように複雑形
状、かつ、動きのある物体のモデル作成を例に、一台の
カメラで実用的な精度と処理速度を満足しつつ自動的に
作成することのできる画像処理装置及び画像処理方法の
別の例を実施形態2として次に説明する。
【0114】<実施形態2>実施形態2における、本発
明の画像処理装置は、対象物体の撮影により時系列的に
得られる画像を取り込む画像取り込み手段と、この画像
取り込み手段によって取り込まれた時系列画像から上記
対象物体の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、この特
徴点抽出手段によって抽出された上記時系列画像の各時
点の画像中に含まれる特徴点どうしを対応づけ、その対
応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析処理するこ
とにより、上記時系列画像の各時点における上記対象物
体の位置と姿勢の変化を決定する手段と、その対応づけ
られた各特徴点の輝度情報を解析処理することにより、
上記時系列画像間の線形結合係数を計算する手段と、上
記により決定された上記対象物体の上記時系列画像中の
各時点の位置・姿勢と、上記により計算された上記時系
列画像間の線形結合係数から、上記対象物体の各点への
距離情報を推定する手段とを具備したものである。
【0115】上記対象物体の距離情報を推定する手段
は、上記時系列画像のうち特定時点Aの画像を選択し基
準画像とし、この基準画像中で各画素における上記対象
物体までの距離Zを設定し、この距離Zの評価を幾何学
的条件と光学的条件の両方に基づいて行うものであり、
この距離Zおよび上記により決定された上記対象物体の
各時点の位置・姿勢から、上記各画素と対応する画素を
上記特定時点Aと異なる3時点以上の画像群において決
定する手段と、これら対応する画素における輝度と上記
基準画像中の画素における輝度との整合の度合を、上記
により計算された上記時系列画像間の線形結合係数を介
して計算する手段と、この整合の度合に応じて任意に仮
定された距離Zを評価することにより、この評価に基づ
いて距離情報を推定する手段を有することを特徴とす
る。
【0116】すなわち、本発明は、対象物体の撮影によ
って得られる時系列画像(動画像系列)を用い、その時
系列画像の各時点の画像に含まれる特徴点同士を対応付
け、その対応付けられた各特徴点の位置座標情報から対
象物体の各時点の3次元の位置と姿勢、従って、時系列
画像間の幾何学的結合条件を求め、一方でその対応づけ
られた各特徴点の輝度情報から時系列画像間の光学的結
合条件を計算し、時系列画像問の幾何学的および光学的
結合条件を用いて各画素における距離情報を獲得し、こ
れを上記対象物体のモデル情報として出力するものであ
る。
【0117】このような構成により、例えば、人間の頭
部のように複雑形状、かつ、動きのある物体を対象に、
一台のカメラを入力装置として当該対象物体のモデル
(数値データ)を自動作成することができる。
【0118】なお、本発明はこの意味で複数台のカメラ
を用いるUS Patent 5475422(US
Patent 5475422−Dec.12,199
5(NTT)“Method and apparat
us for reconstructing thr
ee−dimensional objects”)等
に提案されている技術とは内容を異にするものである。
【0119】また、以下で発明の実施の形態として対象
物体の動きを算出するためにC.Tomasi等による
因子分解法(参考文献2;C.Tomasi and
T.Kanade,“Shape and motio
n from imagestreams under
orthography:A factorizat
ion method”International
Journal of Computer Visio
n V0l.9:2 pp137−154,1992参
照)を用いており、その際、一撃計算により特定に選択
された点の3次元位置が同時に求まるが、これの外挿を
基本とするモデル化の話は実施形態1において説明し
た。
【0120】これに対し、本発明は、対応付けに基づく
ステレオ法を応用することで対象物体の3次元表面全体
を復元しようとするものであり、モデル化の枠組が異な
っている。
【0121】実施形態2の詳細を、以下、人間の頭部の
表面モデルを自動生成する場合を例にとって説明する。
【0122】[実施形態2のシステムの基本的構成]図
10に本発明の基本的な構成例を、また、図11に詳細
を示す。この例においては、図10に示すように、基本
的な装置構成は画像取込み部200、特徴点抽出部20
1、3次元動き推定部202、線形結合係数計算部20
3、距離情報検出部204よりなる。さらに特徴点抽出
部201は、孤立特徴点抽出機能と連結特徴点抽出機能
とを持ち、3次元動き推定部202は特徴点対応づけ機
能と計測行列設定機能とを持ち、線形結合係数計算部2
03は特徴点対応づけ機能と輝度行列設定機能を持ち、
距離情報検出部204は3次元基底画素計算機能と距離
判定機能を持つ。
【0123】これらのうち、画像取込み部200は動画
像を取り込むためのものであり、特徴点抽出部201は
この画像取込み部200により得られた動画像系列か
ら、モデル作成を行なう物体の表面を構成する特徴点を
抽出するものである。また、3次元動き推定部202は
特徴点抽出部201からの特徴点情報を得て、連続画像
間でこれら抽出した特徴点同士の対応づけを行ない、対
応づけられた特徴点群の2次元座標から生成される行列
を係数行列として含む関係式を変形操作することによ
り、頭部の位置・姿勢を求めるものである。
【0124】また、距離情報検出部204は、線形結合
係数計算部203により求められた画像間の線形結合係
数を、頭部の位置・姿勢と画像間の線形結合係数に従
い、幾何学輝度拘束条件に基づいて、物体への距離情報
を検出し、形状復元を行なうものである。
【0125】このような構成の本装置は、画像取込み部
200により得られた動画像系列から、まず特徴点抽出
部201により、モデル作成を行なう物体の表面を構成
する特徴点を抽出する。つまりモデル作成に必要な特徴
点抽出を行う。次に、3次元動き情報抽出部202によ
り、連続画像間でこれら抽出した特徴点同士の対応づけ
を行ない、対応づけられた特徴点群の2次元座標から生
成される行列を係数行列として含む関係式を変形操作す
ることにより、頭部の位置・姿勢を求める。つまり、3
次元動き情報抽出部202は連続画像間でこれら抽出し
た特徴点どうしの対応づけを行ない、その特徴点群の位
置座標情報から対象物体の動き情報、すなわち3次元位
置・姿勢の変化情報を求める。
【0126】また、線形結合係数計算部203により、
対応づけられた各特徴点の輝度情報から生成される行列
を係数行列として含む関係式を変形操作することによ
り、画像間の線形結合係数を求める。つまり、時系列画
像間に成り立つ線形結合拘束を求める。
【0127】最後に、距離情報検出部204により、頭
部の位置・姿勢と画像間の線形結合係数に従って、幾何
学輝度拘束条件に基づいて、物体への距離情報を検出
し、形状復元を行なう。具体的には、画像中各点におけ
る距離を幾何的輝度拘束条件にしたがって探索により求
めることにより物体の3次元形状を決定する。
【0128】概略を説明すると、このようなものであ
り、対応付けに基づくステレオ法を応用することで対象
物体の3次元表面全体を復元される。
【0129】次に、上記基本構成における各構成要素の
構成例について説明する。はじめに特徴点抽出部201
の詳細を説明する。
【0130】[実施形態2での特徴点抽出部201の構
成例]図12に、前記特徴点抽出部201の詳細な構成
例を示す。特徴点抽出部201は孤立特徴点抽出機能と
連結特徴点抽出機能とを持つが、孤立特徴点抽出機能は
2次元空間差分処理部211と孤立特徴点対抽出部12
1とより構成し、連結特徴点抽出機能は局所マスク設定
部213と方向別分散値計算部214と連結特徴点抽出
部215とより構成する。また、孤立特徴点抽出機能と
連結特徴点抽出機能の入力初段に平滑化処理部210を
設けて、画像取り込み部200からの動画像系列データ
を平滑処理してから取り込む構成としてある。
【0131】これらのうち、平滑化処理部210は抽出
する原画像に平滑化処理を施すためのものであり、次の
2次空間差分処理部211、および方向別分散値計算部
214におけるノイズ低減のための前処理を施すための
ものである。
【0132】2次空間差分処理部211は、この前処理
された原画像(平滑化処理結果)に対し、2次空間差分
処理を施すことにより、孤立した特徴点部分の明度強調
を行なうものであり、孤立特徴点対抽出部212は、こ
の明度強調結果で適宜に設定した閾値以上の部分を抽出
することにより、画像中の孤立した特徴点を抽出し、こ
の座標値を図示しない記憶部(図示せず)に順次格納す
る機能を有する。
【0133】また、局所マスク設定部213は、前記平
滑化処理部210の平滑化処理結果に対し、画像中の連
続する特徴点を抽出するための局所マスク領域を設定す
るものである。
【0134】また、方向別分散値計算部214は、この
設定された各局所マスク内の方向別分散値を計算するた
めのものであり、例えば、垂直、水平、右45度、左4
5度の4方向を選択し、局所マスク内の各方向に連続し
た画素の明度値を用いて、各方向別分散値を計算して連
結特徴点抽出部215に与えるものである。
【0135】連結特徴点抽出部215は、上記方向別分
散値計算部214において計算された方向別分散値が、
2つ以上の方向に対し一定閾値以上の値を有する局所マ
スクの中心点を連結特徴点として抽出し、この座標値を
図示しない記憶部に順次格納する機能を有するものであ
る。
【0136】このような構成の特徴点抽出部201にお
いて、まずその平滑化処理部210において、抽出する
原画像に平滑化処理を施す。この処理をディジタルフィ
ルタで実現する場合は、例えば、
【数11】
【0137】という係数を持つ“サイズ3”の空間フィ
ルタで実現できる。この処理は、次の2次空間差分処理
部211、および方向別分散値計算部214における、
ノイズ低減のための前処理として行なわれる。2次空間
差分処理部211では、上記平滑化処理結果に対し、2
次空間差分処理を施すことにより、孤立した特徴点部分
の明度強調を行なう。この処理をディジタル空間フィル
タで実現する場合は、例えば、
【数12】
【0138】という係数を持つ“サイズ3”の空間フィ
ルタで実現できる。
【0139】次に、孤立特徴点抽出部212において、
この明度強調結果で適当に設定した閾値以上の部分を抽
出することにより、例えば、画像中の“頭部”における
“ほくろ”のような孤立した特徴点を抽出し、この座標
値を記憶部(図示せず)に順次格納する。さらに、局所
マスク設定部213では、前記平滑化処理部210の結
果に対し、例えば“頭部における目尻”、“唇の端点”
のような連続特徴点を抽出するための局所マスク領域を
順次設定する。
【0140】連続特徴点は、例えば“目尻”であれば
“目領域の上輪郭と下輪郭の交差する点”、“唇の端
点”であれば“上唇の輪郭と下唇の輪郭の交差する
点”、というように、複数の輪郭線(エッジ)の交差部
分、すなわち、複数の方向に輝度勾配が強い点として求
められる。マスク領域の大きさは、抽出する特徴点を構
成する輪郭線(エッジ)の長さと必要となる演算量を考
慮して最適となるように設定する。
【0141】次に、方向別分散値計算部214におい
て、この設定された各局所マスク内の方向別分散値を計
算する。
【0142】この方向としては、例えば、垂直、水平、
右45度、左45度の4方向を選択し、局所マスク内の
各方向に連続した画素の明度値を用いて、各方向別分散
値を計算する。次に、連結特徴点抽出部215におい
て、上記方向別分散値計算部214において計算された
方向別分散値が、2つ以上の方向に対し一定閾値以上の
値を有する局所マスクの中心点を連結特徴点として抽出
し、この座標値を記憶部(図示せず)に順次格納する。
【0143】このようにして、特徴点抽出部201は、
画像取込み部200により得られた動画像系列から、モ
デル作成を行なう物体の表面を構成する特徴点を抽出す
ることができる。
【0144】次に、3次元動き情報抽出部202の詳細
を説明する。
【0145】[実施形態2における3次元動き情報抽出
部202の構成]3次元動き情報抽出部202の詳細な
構成例について、図13を用いて説明する。3次元動き
情報抽出部202は、特徴点対応づけ機能と計測行列設
定機能とを持つが、図13に示すように、特徴点対応づ
け機能は特徴点対応づけ部220で実現され、計測行列
設定機能は計測行列設定部221と計測行列変形操作部
222で実現される。
【0146】これらのうち、3次元動き情報抽出部20
2は、前段の前記特徴点抽出部201で抽出された孤立
特徴点群、および連結特徴点群の、連続時系列画像間に
おける対応づけを行なうためのものであり、計測行列設
定部221はこれら対応づけの得られた特徴点の画像中
の座標値を用いて、3次元動き情報を求めるための計測
行列を作成するものであり、計測行列変形操作部222
はこの計測行列に対し、変形操作を行って2つの行列の
積の形に分解する操作を行い、画像間における物体の3
次元の動き情報である“フレーム間の物体の3次元の動
き情報”を決定するものである。そして、これにより、
動画像系列中におけるある時点での入力画像の任意の点
の座標と、その点までの推測される距離とから、他の画
像において対応する点の座標を算出することができるよ
うにするものである。
【0147】このような構成の3次元動き情報抽出部2
02は、その特徴点対応づけ部220において、前記特
徴点抽出部201で抽出された孤立特徴点群、および連
結特徴点群の、連続時系列画像間における対応づけを行
なう。
【0148】ここで、当該特徴点対応づけ部220につ
いて、少し詳しくふれておく。特徴点対応づけ部220
は画像間線形結合計算部203にも共通に利用される機
能要素であり、図14に、この特徴点対応づけ部220
の詳細な構成例を示す。特徴点対応づけ部220は図1
4に示すように、特徴点選択部223、局所マスク設定
部224、相関値計算部225、対応判定部226とよ
り構成される。
【0149】そして、特徴点対応づけ部220ではま
ず、その特徴点選択部223で、連続時系列画像間にお
ける対応づけを行なう特徴点の組を選択する。次に、局
所マスク設定部224において、これら特徴点を含む
“5×5”や“7×7”などのサイズを持つ局所マスク
領域を各々の画像中に設定する。
【0150】次に、相関値計算部225において、これ
ら局所マスク領域間の相関係数の値を計算する。次に、
対応判定部226において、上記相関係数値がしきい値
以上、かつ最大となる組を、対応づけが求まったものと
して記憶部(図示せず)に格納する処理を、抽出された
各特徴点について順次行なう。
【0151】このようにして、特徴点対応づけ部220
では特徴点抽出部201により抽出された孤立特徴点
群、および連結特徴点群の、連続時系列画像間における
対応づけ処理が行われる。以上が、特徴点対応づけ部2
20の動作の詳細である。
【0152】特徴点対応づけ部220でのこのような対
応づけ処理が終わると、その処理結果は計測行列設定部
221に渡される。そして、計測行列設定部221で
は、これら対応づけの得られた特徴点の画像中の座標値
を用いて、3次元動き情報を求めるための計測行列を作
成する。
【0153】本実施例では、モデル作成を行なう対象そ
のものの奥行きに対し、観測に用いるカメラが対象から
十分遠方にある(正射影の条件を満たす)場合につい
て、因子分解法を適用した例を説明する。
【0154】正射影の条件は、例えば、“顔”を撮影す
る場合、通常カメラを特に遠方に配置しなくても満たさ
れる。対応づけが得られた特徴点の組において、f枚目
の画像中のp番目の特徴点の位置を(Xfp,Yfp)
とする。
【0155】また、画像の総枚数をF、特徴点の組の数
をPとする。f枚目の画像中の特徴点群の重心位置を
(Af,Bf)とすると、これらは、
【数13】
【0156】として与えられる。次にこれらの座標間の
差をとって、 X′fp=Xfp−Af,Y′fp=Yfp−Bf …(2-2) とする。このとき、計測行列Wは、
【数14】
【0157】として設定される。この計測行列Wは“2
F×P”の行列である。次に、計測行列変形操作部22
2では、上記計測行列Wに対し、変形操作を行って W=MS …(2-3) という具合に、2つの行列の積の形に分解する。ただ
し、
【数15】
【0158】は2F×3の行列、 S=(S1,S2,・・・,Sp) …(2-5) は3×Pの行列である。この分解は、例えば特異値分解
処理を用いることにより実行される。
【0159】ここで、Sの行列における成分Spは、対
応づけられたp番目の特徴点の3次元位置(Xp,Yp
p)である。
【0160】一方、Mの行列の成分のうち、(xf
f)は、f番目の画像の基本ベクトルであって、動画
像系列における各時点での画像の中心位置を与えてお
り、これらの差から“フレーム間の物体の3次元の動き
情報”、すなわち、“位置と姿勢の変化”を決定するこ
とができる。
【0161】なお、特異値分解は一般に任意性を有する
が、Mの行列の要素ベクトルが正規直交系を構成するよ
うにするなどの適宜なる拘束条件の下に、分解を一意に
決定できる(詳細は前記参考文献2参照)。
【0162】これにより、動画像系列中におけるある時
点での入力画像の任意の点の座標と、その点までの推測
される距離Zとから、他の画像において対応する点の座
標を算出することができる。
【0163】以上が、3次元動き情報抽出部202の作
用である。
【0164】次に前記画像間線形結合計算部203の詳
細を説明する。
【0165】[実施形態2の画像間線形結合計算部20
3の構成例]前記画像間線形結合計算部203の詳細に
ついて、図15を用いて説明する。画像間線形結合計算
部203は図15に示すように、特徴点対応づけ部22
0、評価関数計算部241、距離判定部242とより構
成される。特徴点対応づけ部220は図14で説明した
ものと同様であり、図では3次元動き情報抽出部202
と画像間線形結合計算部203とで、それぞれ独自に同
じものを持たせたように記述してあるが、共用化してそ
の出力を3次元動き情報抽出部202と画像間線形結合
計算部203とで、それぞれ利用するようにして良い。
【0166】上述のように、特徴点対応づけ部220
は、動画像系列中の各々の特徴点に対して対応づけ処理
を実施するものである。この対応づけ処理により対応づ
けされた特徴点の輝度値Ii(j)を、輝度Iにおいて記録
することが出来る。
【0167】輝度行列設定部231は、特徴点対応づけ
部220により対応づけの得られた特徴点における輝度
値を用いて、輝度行列を作成して輝度行列変形操作部2
32に渡すものであり、輝度行列変形操作部232はこ
れより、次段(距離情報検出部204)での距離情報検
出に必要な近似表現の行列を得るものである。
【0168】次に、このような構成の画像間線形結合計
算部203の作用を説明する。
【0169】ここで、一般に1つの無限遠点光源を考え
るとき、ある画素xiの輝度Iは、その画素に対応する
物体表面上の点の内向きの3次元単位法線ベクトルに表
面反射率を乗じた量Biと、点光源の光の方向を示す3
次元単位ベクトルに光源の強さを乗じた量slとの内
積、すなわち、 I=Bil で表現されることに注意する必要がある(図18参
照)。
【0170】また、これに基づいて、単一点光源下で得
られる完全拡散反射表面を持つ凸物体の任意の画像は、
同一平面上にない3個の単一点光源によって対象物体を
同じ方向から撮影した任意の3枚の画像を基底画像と
し、それらの線形結合で表現できることがShashu
a(参考文献3;A.Shashua“Geometr
y and photometry in 3D vi
sual recognition” Ph.D.Th
esis,Dept.Brain and Cogni
tive Science,MIT,1992.参照)
によって示されている。
【0171】いま、物体表面上の点が動画像系列上の点
x(j)に投影される時、無限遠のnk個の点光源による反
射を“Lambertianモデル”で表現すると、j番目の画像
のi番目の点の輝度値Ii(j)は、
【数16】
【0172】で与えられる。ただし、上式において、B
iは物体表面の内向きの単位法線ベクトルに表面反射率
を乗じたものであり、R(j)は最初の画像からj番目の
画像までの物体の回転を表す行列であり、skはk番目
の光の方向を示す単位べクトルに光源の強さを乗じたも
のである。
【0173】ある光源によって画素が照射されていない
と、内積が負の値をとるのでmax(・,0)とする必要
がある。
【0174】式(2-6)は次のように書くことも出来る。
【0175】
【数17】
【0176】は光源にに関する因子であり、Dk(j)はk
番目の光源がj番目の画像を照射しているかどうかで、
“1”または“0”の値をとる。画像中の特徴点がni
個であり、nj枚の動画像系列を解析する場合、輝度I
は、以下の行列表現をとることが出来る。
【0177】I=Bs …(2-9)
【数18】
【0178】3次元動き抽出部202中で説明した特徴
点対応づけ部220で、nj枚通して全ての動画像系列
中の各々の特徴点に対して対応づけ処理が成されること
によって対応づけされた特徴点の輝度値Ii(j)を、輝度
Iにおいて記録することが出来る。
【0179】このような特徴点対応づけ部220による
“対応づけされた特徴点の輝度値”が求められると、次
に輝度行列設定部231での処理に移る。輝度行列設定
部231では、これら対応づけの得られた特徴点におけ
る輝度値を用いて、輝度行列を作成する。そして、これ
を輝度行列変形操作部232に渡す。
【0180】輝度行列変形操作部232ではこれより、
次段(距離情報検出部204)での距離情報検出に必要
な近似表現の行列を得る。
【0181】これは次のようにして求める。いま、単一
点光源を考えるとき、輝度行列変形操作部232では、
上記計測行列である輝度Iの行列に対し、例えば、特異
値分解等を行なうことによって、rank3の行列による近
似表現を得ることが出来る。
【0182】
【数19】
【0183】よく知られているように特異値分解による
分解は一意ではなく、一般には任意の3×3正則行列A
を用いて次のように表現される:
【数20】
【0184】特定のAで、
【数21】
【0185】このようにして、3次元動き情報抽出部2
02では、特徴点抽出部201で抽出された孤立特徴点
群、及び連結特徴点群の連続時系列画像間における対応
づけが行われ、動画像系列中におけるある時点での入力
画像の任意の点の座標と、その点までの推測される距離
とから、他の画像において、対応する点の座標を求める
ことになる。
【0186】この求めた座標は距離情報検出部204に
与えられ、ここで距離情報の検出が行われるが、当該距
離情報検出部204の詳細は次の通りである。
【0187】[実施形態2の距離情報検出部204の構
成]前記距離情報検出部204の詳細な構成例につい
て、図16を用いて説明する。図16に示すように、距
離情報検出部204は3次元基底画素計算部240、評
価関数計算部241、距離判定部242とより構成され
る。
【0188】これらのうち、3次元基底画素計算部24
0は、3次元動き情報抽出部202と画像間線形結合計
算部203の出力から、3次元基底画像を求めるもので
あり、評価関数計算部241は、この求められた基底画
像と線形結合係数によって合成される輝度と実際の輝度
との自乗誤差に基づいて所定の評価関数Ei(Z)を計
算するものである。また、距離判定部242は、推測の
距離Zを変化させつつ上記評価関数Ei(Z)の計算を
行い、評価関数を最小(理想的には零)とする距離Zを
以てその点での距離とすると云った処理を行うものであ
る。
【0189】距離情報検出部204での基本的な処理概
念は、動画像中から、ある基本画像を選択し、この画像
中で“顔”に相当する部分の各画素において、他の画像
との幾何的輝度拘束(幾何学的に対応する点における輝
度間に成立する線形拘束)にしたがって距離を推定する
というものであり、ここでの処理には前記3次元動き情
報抽出部202の処理結果と、前記画像間線形結合計算
部203での処理結果の双方を利用するものである。
【0190】ここでの処理概念を図面を参照して説明す
ると、図17に4枚の時系列画像を用いて示される如く
である。つまり、図17に示す例は、実施形態2におけ
る画像処理装置の、図10及び図11に示した距離情報
検出部204において用いられる幾何学的輝度拘束を示
すスケッチ図であり、f1,f2,f3,f4はそれぞ
れ異なる時点での画像であり、Target Objectは目的の
被写体、Object Motionは被写体の運動方向、zは被写
体に対するカメラの光軸、そして、Ii(1),Ii
(2),Ii(3),Ii(4)はそれぞれ画素の輝度で
あって、基準画像の任意の画素の輝度Ii(1)は、他
の3枚の画像において幾何学的に対応している点の輝度
Ii(2),Ii(3),Ii(4)の線形結合で表され
る。なお図中、対象物体の動きは撮影するカメラ(Camer
a)の逆位相の動きとして解釈されている。
【0191】すなわち、1番目の画像において“顔”表
面のある点Xiが投影された画素の輝度Ii(1)を考える
とき、その点Xiへの距離Zを仮定し、これに従って同
じ点Xiが異なる時点の画像において投影された輝度I
i(2),Ii(3),Ii(4)を推測し、これらの輝度が、画
像間線形結合計算部203で計算された線形結合係数に
基づいた線形結合拘束を正しく満たす度合を評価する。
この評価により、正しい距離Zを探索によって求めるこ
とができるので、この評価により、正しい距離Zを探索
によって求める。
【0192】ここでの処理概念はこのようなものであ
る。
【0193】詳細を説明する。いま、ある距離Zを仮定
するとき、これに対する3次元基底画素計算部240と
評価関数計算部241を以下のように構成する。
【0194】
【数22】
【0195】距離判定部242では、推測の距離Zを変
化させつつ上記評価関数Ei(Z)の計算を行い、評価
関数を最小(理想的には零)とするZを以てその点での
距離とする。
【0196】以上の操作を画像上の各点において実行す
ることで、画像全体の距離画像を得る。
【0197】なお、本発明は上記実施例で記載した内容
に限定されるものではない。例えば、距離情報検出部4
において3次元物体の形状の連続性が仮定できる際に
は、検出された形状に含まれる誤差を平滑化により緩和
することができる。
【0198】また、距離判定部242で距離Zを推測す
る際、3次元動き情報抽出部202において物体の動き
と同時に抽出される特徴点の3次元位置情報Sを用いて
距離Zの推測範囲を限定することができる。
【0199】更に、前記画像間線形結合計算部203に
おいて線形結合係数として光源の方向Sが既知である場
合は、3次元基底画素計算部240における式(2-15)
は次式で置き換えられる。
【0200】
【数23】
【0201】光源については更に、ここで記述した単一
点光源における議論を基に、その組合せとして一般光源
へ拡張した環境へも対応することが可能である。このよ
うに、本発明は物体の幾何的条件と光学的条件を組み合
わせることにより様々な拡張が可能である。
【0202】以上、本発明によれば、複雑形状かつ動き
のある物体の形状復元を、実用的な精度と処理速度を満
足して行なうための画像処理方法およびその装置を提供
することが可能となり、3次元CAD、また3次元CG
(コンピュータグラフィクス)を用いた映像作成等の技
術に、大きく貢献する。
【0203】以上、詳述したように、実施形態2に関わ
る本発明の画像処理装置は、対象物体の撮影により時系
列的に得られる画像を取り込む画像取り込み手段と、こ
の画像取り込み手段によって取り込まれた時系列画像か
ら上記対象物体の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
この特徴点抽出手段によって抽出された上記時系列画像
の各時点の画像中に含まれる特徴点どうしを対応づけ、
その対応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析処理
することにより、上記時系列画像の各時点における上記
対象物体の位置と姿勢の変化を決定する手段と、その対
応づけられた各特徴点の輝度情報を解析処理することに
より、上記時系列画像間の線形結合係数を計算する手段
と、上記により決定された上記対象物体の上記時系列画
像中の各時点の位置・姿勢と、上記により計算された上
記時系列画像間の線形結合係数から、上記対象物体の各
点への距離情報を推定する手段とを具備したものであ
る。
【0204】そして、上記対象物体の距離情報を推定す
る手段は、上記時系列画像のうち特定時点Aの画像を選
択し基準画像とし、この基準画像中で各画素における上
記対象物体までの距離Zを設定し、この距離Zの評価を
幾何学的条件と光学的条件の両方に基づいて行うもので
あり、この距離Zおよび上記により決定された上記対象
物体の各時点の位置・姿勢から、上記各画素と対応する
画素を上記特定時点Aと異なる3時点以上の画像群にお
いて決定し、これら対応する画素における輝度と上記基
準画像中の画素における輝度との整合の度合を、上記に
より計算された上記時系列画像間の線形結合係数を介し
て計算し、この整合の度合に応じて任意に仮定された距
離Zを評価することにより、この評価に基づいて距離情
報を推定する。
【0205】すなわち、本発明は、対象物体の撮影によ
って得られる時系列画像を用い、その時系列画像の各時
点の画像に含まれる特徴点同士を対応付け、その対応付
けられた各特徴点の位置座標情報から対象物体の各時点
の3次元の位置と姿勢、従って、時系列画像間の幾何学
的結合条件を求め、一方でその対応づけられた各特徴点
の輝度情報から時系列画像間の光学的結合条件を計算
し、時系列画像問の幾何学的および光学的結合条件を用
いて各画素における距離情報を獲得し、これを上記対象
物体のモデル情報として出力する。
【0206】このようなシステムとすることにより、例
えば、人間の頭部のように複雑形状、かつ、動きのある
物体を対象に、一台のカメラを入力装置として当該対象
物体のモデル(数値データ)を自動作成することができ
る。
【0207】次に実施形態3について説明する。
【0208】<実施形態3>実施形態3は、人物の頭部
の動きを追うヘッドトラッキング、テレビ会議やテレビ
電話等において人物の移動ベクトルを抽出することでの
画像の通信に必要な情報量を減らすビデオコンプレッシ
ョン、ゲームへの応用を含むVR(バーチャルリアリテ
ィ;仮想現実)上でのポインティングを行なう3次元ポ
インタ等を可能にする画像処理装置および方法に関す
る。
【0209】近年、ゲームやVR(バーチャルリアリテ
ィ)の分野においては、2次元ではなく、3次元CG
(コンピュータグラフィクス)を用いた映像を使う状況
が急速に増えており、3次元映像内での指示に用いるイ
ンタフェイスとして、3次元マウスの必要性が高まって
おり、それに伴い、様々な装置が3次元マウスとして開
発されている。
【0210】例えば、装置に具備されたボタンの操作に
より3次元空間内の移動やポインティングを行なうこと
が出来る3次元マウス等の装置も開発されているが、ポ
インテング操作がせっかく3次元的に行えるようになっ
ていても、画像表示するディスプレイが2次元であるた
め、感覚的に3次元の空間内の操作を行なうことはユー
ザにとって困難である。
【0211】また、指などの関節部分の動きを検出する
ためのセンサが具備されたグローブ(手袋)形式になっ
ており、手にはめて3次元空間内の操作を行える装置も
開発されている。このグローブ形式の装置は、上記の3
次元マウスに比べてより感覚的な操作が行なえるもの
の、特殊なグローブを手に装着しなければならない、と
いう欠点がある。また、体全体で3次元ポインテングを
行おうとすると、姿勢検出や頭の移動等を検出する必要
があり、そのためには、センサなどを取り付けた特殊な
装置を検出対象部分に装着しなければならないなど、現
実的でない。
【0212】そこで、操作者の動きをテレビカメラで捉
えて、その画像の動きや状態を解析し、得られた情報か
ら、3次元ポインティングや操作指示を行うことができ
るようにすれば、指の動きや体の動き、姿勢などで操作
ができ、操作者にとって直感的で分かりやすく、操作し
易いものとなって、問題が一挙に解決できそうである。
【0213】しかし、具体的にどのようにすれば良いか
は、研究中であり、まだ、実用的な手法が確立していな
いのが現状である。
【0214】また、テレビ会議およびテレビ電話等の技
術においては、あらかじめモデルを保持しておき、“ま
ばたき”を発生させたり、言葉に合わせて“口”の形状
をCGで生成し、モデルに加える等の技術を用いて、伝
達する情報量を少なくさせるようにする等の工夫がなさ
れているが、画像中の対象物の動き情報をどのようにし
て得るかという技術については現在も確立されていな
い。
【0215】ここでは、テレビカメラなどにより、対象
物の画像を動画像として得て、これを解析し、3次元ポ
インティングに使用したり、対象物のトラッキング(動
きの追跡)、姿勢検出や姿勢判定などをすれば、グロー
ブ等の装置装着の煩わしさを解消し、しかも、テレビ会
議やテレビ電話における“まばたき”発生や、言葉に合
わせて“口”の動く様子をCGで生成し、モデルに加え
る等の技術を駆使した伝達情報量の削減処理を実現でき
るようにする。
【0216】そのために、動画像中から、対象物の動き
や位置の情報の取得をしたり、姿勢などの情報の取得、
トラッキングを如何にして実現するか、その具体的手法
を実施形態3として説明する。
【0217】[実施形態3におけるシステムの基本的構
成]図19に本発明の基本的な構成例を示す。図中、3
00は画像取り込み部、301は特徴点抽出部、302
は3次元位置抽出部、303は姿勢情報検出部である。
【0218】これらのうち、画像取込み部300は対象
物の画像を動画像として取り込むものであって、対象物
を撮像して得られる動画像データを提供するものであ
る。特徴点抽出部301は、この画像取り込み部300
より得られた動画像データ系列から、モデル作成を行な
う物体の表面を構成する特徴点を抽出するものであっ
て、図20に示すように孤立特徴点を抽出する機能と連
結特徴点を抽出する機能を備えている。
【0219】3次元位置情報抽出部302はこの抽出さ
れた特徴点の情報を用い、連続画像間でこれら特徴点同
士の対応付けを行い、対応づけられた特徴点群の位置座
標から生成される行列を係数行列として含む関係式を変
形操作して、各特徴点の3次元位置情報を求めるもので
あって、図20に示すように、特徴点対応づけ機能と計
測行列を設定する機能とを備えている。
【0220】また、移動情報検出部303は、これら3
次元位置情報が求まった特徴点を基に、物体の移動情報
を検出し、トラッキングを行なうものであって、図20
に示すように、3次元基底画像を計算する機能と姿勢判
定する機能を備えている。
【0221】このような構成の本装置は、画像取込み部
300により得られた動画像系列から、まず特徴点抽出
部301により、モデル作成を行なう物体の表面を構成
する特徴点を抽出する。
【0222】次に、3次元位置情報抽出部302によ
り、連続画像間でこれら抽出した特徴点同士の対応付け
を行い、対応づけられた特徴点群の位置座標から生成さ
れる行列を係数行列として含む関係式を変形操作するこ
とにより、各特徴点の3次元位置情報を求める。
【0223】最後に、移動情報検出部303により、こ
れら3次元位置情報が求まった特徴点を基に、物体の移
動情報を検出し、トラッキングを行なう。
【0224】このように、物体の動きを自動的に追跡
し、あるいは物体の位置を情報や姿勢の変化を取得する
ために、対象物体の時系列画像(動画像系列)を元に、
特徴点抽出部301にて、追跡する対象物体のモデル作
成を行なうために特徴点を抽出し、3次元位置情報抽出
部302にて、連続画像間でこれら抽出した特徴点どう
しの対応づけを行ない、その特徴点群の位置座標情報か
ら各特徴点の3次元情報を求め、そして、移動情報検出
部303にて、これら3次元情報が求まった特徴点を基
に、時系列画像の各フレームで抽出される特徴点の位置
とその輝度情報に従って、物体の動きを自動的に追跡す
る。
【0225】次に、上記基本構成における各構成要素の
構成例について説明する。
【0226】[実施形態3における特徴点抽出部301
の構成]図21に、前記特徴点抽出部301の詳細な構
成例を示す。
【0227】図に示すように、特徴点収集部301は、
平滑化処理部304、2次元空間差分処理部305、孤
立特徴点対抽出部306、局所マスク設定部307、方
向別分散値計算部308、連結特徴点抽出部309から
構成される。
【0228】これらのうち、平滑化処理部304は、特
徴点抽出する原画像に平滑化処理を施すものであり、画
像取り込み部300から入力された動画像系列の画像に
ついて各画像毎に平滑化処理を加えて出力するものであ
る。また、2次元空間差分処理部5は、上記平滑化処理
部304による平滑化処理結果に対し、2次空間差分処
理を施すことにより、孤立した特徴点部分の明度強調を
行なうものである。
【0229】また、孤立特徴点対抽出部306は、この
明度強調結果で一定閾値以上の部分を抽出することによ
り、孤立した特徴点を抽出し、この抽出した孤立特徴点
の座標値(原画像の画面上での座標点)を図示しない記
憶部(図示せず)に順次格納するといった処理を行うも
のである。
【0230】局所マスク設定部307は、前記平滑化処
理部304の平滑化処理済み画像に対し、例えば“頭部
における目尻”、“唇の端点”のような連続特徴点を抽
出するための局所マスク領域を、順次設定するものであ
り、方向別分散値計算部308は、この設定された各局
所マスク内の方向別分散値を計算するものである。
【0231】また、連結特徴点抽出部309は、前記方
向別分散値計算部308において計算された方向別分散
値が、2つ以上の方向に対し、一定閾値以上の値を有す
る局所マスクの中心点を連結特徴点として抽出し、この
座標値を図示しない記憶部(図示せず)に順次格納する
ものである。
【0232】上記構成の特徴点抽出部301の作用を説
明する。
【0233】まず平滑化処理部304において、抽出す
る原画像に平滑化処理を施す。この処理をディジタルフ
ィルタで実現する場合は、例えば、
【数24】
【0234】という係数を持つサイズ3の空間フイルタ
で実現できる。この処理は、次の2次空間差分処理部3
04、および方向別分散値計算部308における、ノイ
ズ低減のための前処理として行なわれる。2次空間差分
処理部304では、上記平滑化処理結果に対し、2次空
間差分処理を施すことにより、孤立した特徴点部分の明
度強調を行なう。この処理をディジタル空間フィルタで
実現する場合は、例えば、
【数25】
【0235】という係数を持つ“サイズ3”の空間フィ
ルタで実現できる。
【0236】次に、孤立特徴点抽出部306において、
この明度強調結果で一定閾値以上の部分を抽出すること
により、例えば“頭部”における“ほくろ”のような孤
立した特徴点を抽出し、この座標値を記憶部(図示せ
ず)に順次格納する。
【0237】さらに、局所マスク設定部307では、前
記平滑化処理部304の結果に対し、例えば“頭部にお
ける目尻”、“唇の端点”のような連続特徴点を抽出す
るための局所マスク領域を、順次設定する。
【0238】連続特徴点は、例えば“目尻”であれば
「“目”領域の上輪郭と下輪郭の交差する点」、“唇”
の端点であれば「“上唇”の輪郭と“下唇”の輪郭の交
差する点」、というように、複数の輪郭線(エッジ)の
交差部分として求められる。マスク領域の大きさは、抽
出する特徴点を構成する輪郭線(エッジ)の長さに応じ
て最適となるように設定する。
【0239】次に、方向別分散値計算部308におい
て、この設定された各局所マスク内の方向別分散値を計
算する。この方向としては例えば、垂直、水平、右45
度、左45度の4方向を選択し、局所マスク内の各方向
に連続した画素の明度値を用いて、各方向別分散値を計
算する。
【0240】次に、連結特徴点部309において、上記
方向別分散値計算部308において計算された方向別分
散値が、2つ以上の方向に対し一定閾値以上の値を有す
る局所マスクの中心点を連結特徴点として抽出し、この
座標値を記憶部(図示せず)に順次格納する。
【0241】対象物の動画像から、対象物の位置や姿勢
などを解析できるようにして、ユーザにとって、感覚的
に3次元ポインティングを行なうことが出来、しかも、
解析したい部位に装置を装着することなくポインティン
グあるいはトラッキングを行なうことが出来るようにす
るには次のようにする。
【0242】概略を述べると、動画像中に含まれる対象
物体の追跡を行なう装置として、時系列的に得られる前
記対象物体の画像から前記対象物体の特徴点を各時点毎
に抽出する特徴点抽出手段と、この特徴点抽出手段によ
り抽出された各時点毎の各特徴点のうち、前記時系列画
像間での対応する特徴点同士を対応づけ、その対応づけ
られた各特徴点の位置座標情報を解析処理することによ
り、これら各特徴点の3次元位置情報を求める3次元位
置情報抽出手段と、この3次元位置情報抽出手段にて得
られた各特徴点の3次元位置情報に基づいて、前記時系
列画像の各時点における前記対象物体の位置と姿勢のう
ち、少なくとも一つを推定する推定手段とを具備する。
【0243】このような構成においては、時系列的に得
られる前記対象物体の画像から前記対象物体の特徴点を
各時点毎に抽出し、この抽出した各時点毎の各特徴点の
うち、前記時系列画像間での対応する特徴点同士を対応
づける。そして、その対応づけられた各特徴点の位置座
標情報を解析処理することにより、これら各特徴点の3
次元位置情報を求める。そして、この求めた各特徴点の
3次元位置情報に基づいて、前記時系列画像の各時点に
おける前記対象物体の位置と姿勢のうち、少なくとも一
つを推定する。
【0244】このように、対象物の撮像された時系列画
像から、対象物の“特徴点”を抽出してその“特徴点の
追跡”を画像間に亘って行なうことにより、トラッキン
グや、位置、方向等の情報を簡易に取得できるようにな
る。
【0245】また、本発明においては、上記対象物体の
姿勢を求める手段においては、その具体的手法として、
上記3次元位置情報の得られた各特徴点を通過し、これ
らの各特徴点およびその周囲における上記対象物体表面
上の明度情報を保持する3次元の曲面パッチ(方向性を
持つパッチ)を生成し、この生成された3次元パッチ群
を、これら3次元パッチ群が通過する上記特徴点の3次
元位置情報とに基づいて、時系列画像の各時点の画像と
比較することにより、上記時系列画像の各時点における
上記対象物体の姿勢を推定する。
【0246】また、生成された3次元パッチ群と、時系
列的に取り込まれた各時点における対象物体の画像とを
比較する手段においては、上記各3次元パッチの明度情
報を基底画像の線形結合によって表現し、上記対象物体
の姿勢に従った線形結合係数を求めることにより、対象
物体の取り得る様々な姿勢に対応した合成画像を生成
し、この生成された画像と対象物体の画像の類似度に応
じて各々の姿勢を評価し、この評価に基づいて姿勢を推
定する。
【0247】詳細を説明する。
【0248】本発明は、一連の動画像中に含まれる対象
物体の追跡を行なうに当たり、対象物体の撮影により時
系列的に得られる画像を取り込み、各時点においてこの
取り込まれた画像から上記対象物体の特徴点を抽出し、
この抽出された特徴点については上記時系列画像の各時
点の画像中に含まれる特徴点どうしを対応づけ、その対
応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析処理するこ
とにより、これら各特徴点の3次元位置情報を求め、こ
の求められた各特徴点の3次元位置情報に基づいて、上
記時系列画像の各時点における上記対象物体の位置と姿
勢を推定する。そして、対象物の撮像された時系列画像
から、対象物の“特徴点”を抽出してその“特徴点の追
跡”を画像間に亘って行なうことにより、トラッキング
や、位置、方向等の情報を簡易に取得できるようにする
が、以下に説明する実施形態3においては、人間の頭部
の動きをトラッキングする場合を例にとり、図19〜図
24を用いて説明する。
【0249】[実施形態3における3次元位置情報抽出
部302の構成]次に、前記3次元位置情報抽出部30
2の詳細な構成例について、図22を用いて説明する。
【0250】図22に示すように、3次元位置情報抽出
部302は、特徴点対応づけ部310、計測行列設定部
311、計測行列変形操作部312とより構成される。
【0251】これらのうち、特徴点対応づけ部310
は、前記特徴点抽出部301で抽出された孤立特徴点
群、および連結特徴点群の、連続時系列画像間における
対応づけを行なうものであり、計測行列設定部311
は、この対応づけられた特徴点群の位置座標から行列を
生成しするものであり、計測行列変形操作部312は、
この生成された行列を係数行列として含む関係式を変形
操作することにより、各特徴点の3次元位置情報を求め
るものである。
【0252】このような構成の3次元位置情報抽出部3
02は、特徴点抽出部301が求めて記憶部(図示せ
ず)に記憶させた特徴点の情報を用いて、ますはじめに
特徴点対応づけ部310により、孤立特徴点群および連
結特徴点群の、連続時系列画像間における対応づけを行
なう。
【0253】図23に、上記特徴点対応づけ部310の
詳細な構成例を示す。特徴点対応づけ部310は、図2
3に示すように特徴点対選択部313、局所マスク設定
部314、相関値計算部315、対応判定部316とよ
り構成される。
【0254】特徴点対選択部313は、連続時系列画像
間における対応づけを行なう特徴点の組を選択するもの
であり、局所マスク設定部314は、これら特徴点を含
む局所マスク領域を各々の画像中に設定するものであ
る。また、相関値計算部315は、これら局所マスク領
域間の相関係数の値を計算するものであり、対応判定部
316は、相関係数値が閾値以上、かつ最大となる組
を、対応づけが求まったものとして図示しない記憶部
(図示せず)に格納する処理を行うものであり、これを
前記抽出された各特徴点について順次行なうものであ
る。
【0255】このような特徴点対応づけ部310におい
て、まず、その特徴点選択部313で、連続時系列画像
間における対応づけを行なう特徴点の組を選択する。次
に、局所マスク設定部314において、これら特徴点を
含む局所マスク領域を各々の画像中に設定する。
【0256】次に、相関値計算部315において、これ
ら局所マスク領域間の相関係数の値を計算する。次に、
対応判定部316において、上記相関係数値が閾値以
上、かつ最大となる組を、対応づけが求まったものとし
て図示しない記憶部に格納する処理を、抽出された各特
徴点について順次行なう。
【0257】次に、計測行列設定部311では、これら
対応づけの得られた特徴点の座標値を用いて、3次元位
置を求めるための計測行列を作成する。
【0258】本例では、モデル作成を行なう対象が観測
に用いるカメラ(動画像を取得するための撮像装置で、
一般的にはテレビカメラ)から十分遠方にある(正射影
の条件を満たす)場合について、因子分解法を適用した
例について述べる。
【0259】対応づけが得られた特徴点の組において、
f枚目の画像中のp番目の特徴点の位置を(Xfp,Y
fp)とする。また、画像の総枚数をF、特徴点の組の
数をPとする。
【0260】f枚目の画像中のp番目の特徴点群の重心
位置を(Af,Bf)とすると、これらは、
【数26】
【0261】として与えられる。次にこれらの座標間の
差をとって、 X′fp=Xfp−Af,Y′fp=Yfp−Bf …(3-2) とする。このとき計測行列Wは、
【数27】
【0262】として設定される。この計測行列Wは、2
F×Pの行列である。次に、計測行列変形操作部12で
は、上記計測行列Wに対し変形操作を行なって W=MS …(3-3) と2つの行列の積の形に分解する。ただし、
【数28】
【0263】は2F×3の行列、 S=(S1,S2,・・・,SP) …(3-5) は3×Pの行列である。この分解は、例えば特異値分解
処理を用いることにより実行される。ここで、Mの行列
の成分のうち(xf,yf)は、f番目の画像の基本べク
トルであり、動画像系列における各時点での画像の中心
位置を与えており、これらの差が画像間の動きとなる。
【0264】一方、Sにおける成分Spは、対応づけら
れたp番目の特徴点の3次元位置(Xp,Yp,Zp)で
ある。
【0265】[実施形態3における姿勢情報検出部10
3の構成]次に、前記姿勢情報検出部303の詳細な構
成例について、図24を用いて説明する。図24に示す
ように、姿勢情報検出部303は3次元基底画像計算部
317、評価関数計算部318、姿勢判定部319とよ
り構成される。3次元基底画像計算部317は、3次元
基底画像を表す行列を求めるとともに、この3次元基底
画像を適宜な線形係数と組み合わせて対象物体の特徴点
の輝度値を任意の姿勢に対して合成するものである。ま
た、評価関数計算部318は、3次元基底画像計算部3
17の求めた値を用いて姿勢検出対象の移動情報検出を
行なうものであり、この移動情報から過去の画像フレー
ムにおける姿勢の履歴に基づき、現在の画像フレームで
の姿勢がある姿勢になる確率を求めるものである。姿勢
判定部319は、この確率が最大となる姿勢を判定する
ものである。
【0266】このような姿勢情報検出部303は、3次
元位置情報抽出部302で求められた各特徴点の3次元
位置情報を受けると、まずはじめに3次元基底画像計算
部317において、対象物体の特徴点の輝度値を任意の
姿勢に対して合成する。
【0267】これは次のようにして行う。
【0268】例えば、物体表面上の点が動画像系列上の
点に投影される時、無限遠の点光源n,による反射を
“Lambertianモデル”で表現すると、j番目の画像のi
番目の点の輝度値は、
【数29】
【0269】ただし、
【数30】
【0270】であり、Dk(j)はk番目の光源がj番
目の画像を照射しているかどうかで、“1”または
“0”の値をとる。(なお、上記パッチとは特徴点を通
る平面の最小単位を指す。) 画像中の特徴点がni個であり、nj枚の動画像系列を解
析する場合、以下の行列表現をすることが出来る。
【0271】
【数31】
【0272】これにより上式は、例えば特異値分解等を
行なうことによって、rank 3の行列による近似表現を得
ることが出来る。
【0273】
【数32】
【0274】ただし、
【数33】
【0275】は、線形結合係数を含む3×njの行列で
ある。この3次元基底画像を適当な線形係数と組み合わ
せることにより、対象物体の特徴点の輝度値を任意の姿
勢に対して合成することができ、これらの値は時系列画
像の各フレームにおける物体の姿勢を検出する際の評価
値の計算に用いることが出来る。
【0276】次に、評価関数計算部318では、これら
の値を用いて実際に人体頭部の移動情報の検出を行な
う。
【0277】
【数34】
【0278】
【数35】
【0279】上式(3-14)において、vとwは各々線形速
度および角速度であり、σuとσmはこれら速度に対し
て仮定し得る標準的値である。これは、例えば時刻tま
での全フレームにおける線形速度、角速度各々の平均を
求めることによって推測できる。
【0280】σvとσwを求める手法としては、この他に
も前々フレームと前フレームの線形速度および角速度の
差を用いることも出来る。
【0281】
【数36】
【0282】この係数を用いて表現される輝度値
【数37】
【0283】以上の処理を各フレーム毎に行なっていく
ことによって、姿勢判定部319の判定した姿勢の変遷
より頭部のトラッキングが行えることになる。
【0284】なお、本発明は上記の例で記載した内容に
限定されるものではない。例えば、式(3-15)においてI
lに特徴点の輝度値を用いるのではなく、事前に画像中
の特徴点周辺に3次元パッチ(曲面パッチ;方向性を持
つパッチ)を生成し、そのパッチの輝度値と現フレーム
での画像におけるパッチの輝度値とのマッチング、ある
いは特徴点およびパッチの両方を用いて物体の姿勢を決
定し、物体のトラッキングを行なうことも出来る。この
場合、トラッキングを行なう際のパッチの生成には、姿
勢を推定できる程度の数と大きさがあれば充分であり、
頭部のモデルを再構成する程に密である必要はない。ま
た、本発明の適用可能な対象物体は特に人体頭部とは限
らず、特徴点が抽出可能な物体一般に適用することが出
来る。
【0285】このように、実施形態3は、例えば、人間
の頭部のように複雑形状な任意の物体の動きを、実用的
な精度と処理速度を満足しつつ時系列画像中から自動追
跡することができるようにするため、動画像中に含まれ
る対象物体の追跡を行なう装置において、時系列的に得
られる前記対象物体の画像から前記対象物体の特徴点を
各時点毎に抽出する特徴点抽出手段と、この特徴点抽出
手段により抽出された各時点毎の各特徴点のうち、前記
時系列画像間での対応する特徴点同士を対応づけ、その
対応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析処理する
ことにより、これら各特徴点の3次元位置情報を求める
3次元位置情報抽出手段と、この3次元位置情報抽出手
段にて得られた各特徴点の3次元位置情報に基づいて、
前記時系列画像の各時点における前記対象物体の位置と
姿勢のうち、少なくとも一つを推定する手段とから構成
した。
【0286】すなわち、実施形態3に詳述した本発明の
画像処理方法および装置は、一連の動画像中に含まれる
対象物体の追跡を行なうに当たり、対象物体の撮影によ
り時系列的に得られる画像を取り込み、各時点において
この取り込まれた画像から上記対象物体の特徴点を抽出
し、この抽出された特徴点については上記時系列画像の
各時点の画像中に含まれる特徴点どうしを対応づけ、そ
の対応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析処理す
ることにより、これら各特徴点の3次元位置情報を求
め、この求められた各特徴点の3次元位置情報に基づい
て、上記時系列画像の各時点における上記対象物体の位
置と姿勢を推定するようにした。
【0287】これにより本発明は、対象物の撮像された
時系列画像から、対象物の特徴点を抽出してその特徴点
の追跡により、トラッキングや、位置、方向等の情報を
取得できるようになり、3次元ポインテングに利用でき
ると共に、複雑形状かつ動きのある物体を、実用的な精
度と処理速度を満足したトラッキングを行なうことがで
きて、テレビ電話やテレビ会議の伝達情報のためのCG
代用に利用する口元、まばたき、頭の動き、姿勢等の検
出に適用できるなど、3次元ポインタとして、またテレ
ビ会議およびテレビ電話の通信情報量の軽減等の技術
に、大きく貢献できる。
【0288】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、種々変形して実施可能である。
【0289】
【発明の効果】以上のように実施形態1に詳述した本発
明によれば、対象物体の撮影によって得られる時系列画
像を用い、その時系列画像の各時点の画像に含まれる特
徴点どうしを対応づけ、その対応づけられた各特徴点の
位置座標情報から3次元の位置情報を求め、この各特徴
点の3次元位置情報から上記対象物体の表面を構成する
3次元パッチ群を生成し、これを上記対象物体のモデル
情報として出力するようにしたため、例えば人間の頭部
のように複雑形状、かつ、動きのある物体の表面(サー
フェス)モデルを実用的な精度と処理速度を満足しつつ
自動的に作成することができる。したがって、例えば3
次元CGなどに本発明を適用することにより、高精度な
画像処理を実現することができるものである。
【0290】また、実施形態2に詳述した本発明によれ
ば、複雑形状かつ動きのある物体の形状復元を、実用的
な精度と処理速度を満足して行なうための画像処理方法
およびその装置を提供することが可能となり、3次元C
AD、また3次元CG(コンピュータグラフィクス)を
用いた映像作成等の技術に、大きく貢献する。
【0291】また、実施形態3に詳述した本発明の画像
処理方法および装置は、一連の動画像中に含まれる対象
物体の追跡を行なうに当たり、対象物体の撮影により時
系列的に得られる画像を取り込み、各時点においてこの
取り込まれた画像から上記対象物体の特徴点を抽出し、
この抽出された特徴点については上記時系列画像の各時
点の画像中に含まれる特徴点どうしを対応づけ、その対
応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析処理するこ
とにより、これら各特徴点の3次元位置情報を求め、こ
の求められた各特徴点の3次元位置情報に基づいて、上
記時系列画像の各時点における上記対象物体の位置と姿
勢を推定するようにしたものである。
【0292】これにより、対象物の撮像された時系列画
像から、対象物の特徴点を抽出してその特徴点の追跡に
より、トラッキングや、位置、方向等の情報を取得でき
るようになり、3次元ポインテングに利用できると共
に、複雑形状かつ動きのある物体を、実用的な精度と処
理速度を満足したトラッキングを行なうことができて、
テレビ電話やテレビ会議の伝達情報のためのCG代用に
利用する口元、まばたき、頭の動き、姿勢等の検出に適
用できるなど、3次元ポインタとして、またテレビ会議
およびテレビ電話の通信情報量の軽減等の技術に、大き
く貢献する画像処理装置および画像処理方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施形態1に係る画像処理装置の全体構成を示すブロッ
ク図。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施形態1に係る全体的な処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施形態1に係るシステムの基本的な構成を示すブロッ
ク図。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施形態1に係るシステムにおける図3の特徴点抽出部
の詳細な構成を示すブロック図。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施形態1に係るシステムにおける図3に示した3次元
位置情報抽出部の詳細な構成を示すブロック図。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施形態1に係るシステムにおける図5の特徴点対応づ
け部の詳細な構成を示すブロック図。
【図7】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施形態1に係るシステムにおける図3に示した3次元
パッチ群生成部13の詳細な構成を示すブロック図。
【図8】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施形態1に係るシステムにおける図3に示した3次元
位置情報抽出部12の詳細構成変形例を示すブロック
図。
【図9】本発明を説明するための図であって、本発明の
実施形態1に係るシステムにおける図3に示した特徴点
対応づけ部の詳細構成変形例を示すブロック図。
【図10】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態2に係わる画像処理装置の全体構成を示すブ
ロック図。
【図11】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態2に係わる画像処理装置の基本的な構成を示
すブロック図。
【図12】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態2に係わる画像処理装置における図10及び
図11に示した特徴点抽出部201の詳細な構成を示す
ブロック図。
【図13】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態2に係わる画像処理装置における図10及び
図11に示した3次元動き抽出部202の詳細な構成を
示すブロック図。
【図14】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態2に係わる画像処理装置における図10及び
図11に示した3次元動き情報抽出部202および画像
間線形結合計算部203の持つ特徴点対応づけ機能の詳
細な構成を示すブロック図。
【図15】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態2に係わる画像処理装置における図10及び
図11に示した画像間線形結合計算部203の詳細な構
成を示すブロック図。
【図16】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態2に係わる画像処理装置における図10及び
図11に示した距離情報検出部204の詳細な構成を示
すブロック図。
【図17】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態2に係わる画像処理装置における図10及び
図11に示した距離情報検出部204において用いられ
る幾何学的輝度拘束を示すスケッチ図。
【図18】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態2に係わる画像処理装置で使用する物体の表
面反射モデル例を示すスケッチ図。
【図19】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態3に係わる動画像処理装量の全体構成を示す
ブロック図。
【図20】本発明を説明するための図であって、本発明
の実施形態3に係わる動画像処理装量の全体構成を示す
ブロック図。
【図21】本発明を説明するための図であって、図19
の特徴点抽出部301の詳細な構成を示すブロック図。
【図22】本発明を説明するための図であって、図19
の3次元位置抽出部302の詳細な構成を示すブロック
図。
【図23】本発明を説明するための図であって、図22
の特徴点対応づけ部310の詳細な構成を示すブロック
図。
【図24】本発明を説明するための図であって、図19
の姿勢情報検出部303の詳細な構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
1…画像入力部 2…データベース 10…画像取込み部 11…特徴点抽出部 12…3次元位置情報抽出部 13…3次元パッチ群生成部 14…出力部 21…平滑化処理部 22…2次元空間差分処理部 23…孤立特徴点抽出部 24…局所マスク設定部 25…方向別分散値計算部 26…連結特徴点抽出部 31…特徴点対応づけ部 32…計測行列設定部 33…計測行列変形操作部 41…特徴点対選択部 42…局所マスク設定部 43…相関値計算部 44…対応判定部 51…3次元曲面設定部 52…曲面パラメータ決定部 53…境界補完部 60…画像間動き評価部 71…特徴点対選択部 72…対応点候補選択部 73…変換行列補正部 74…対応評価部 200…画像取り込部 201…特徴点抽出部 202…3次元動き情報抽出部 203…画像間線形結合計算部 204…距離情報検出部 210…平滑化処理部 211…2次元空間差分処理部 212…孤立特徴点抽出部 213…局所マスク設定部 214…方向別分散値検出部 215…連結特徴点抽出部 220…特徴点対応づけ部 221…計測行列設定部 222…計測行列変形操作部 223…特徴点対選択部 224…局所マスク設定部 225…相関値計算部 226…対応判定部 231…輝度行列設定部 232…輝度行列変形操作部 240…3次元基底画素計算部 241…評価関数計算部 242…距離判定部 300…画像取り込部 301…特徴点抽出部 302…3次元位置情報抽出部 303…姿勢情報検出部 304…平滑化処理部 305…2次元空間差分処理部 306…孤立特徴点抽出部 307…局所マスク設定部 308…方向別分散値検出部 309…連結特徴点抽出部 310…特徴点対応づけ部 311…計測行列設定部 312…計測行列変形操作部 313…特徴点対選択部 314…局所マスク設定部 315…相関値計算部 316…対応判定部 317…3次元基底画像計算部 318…評価関数計算部 319…姿勢判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06T 7/20 G06F 15/70 410 (72)発明者 松田 夏子 兵庫県神戸市東灘区本山南町8丁目6番26 号 株式会社東芝関西研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象物体の撮影により時系列的に得られる
    画像を取り込む画像取込み手段と、 この画像取込み手段によって取り込まれた時系列画像か
    ら上記対象物体の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、 この特徴点抽出手段によって抽出された上記時系列画像
    の各時点の画像に含まれる特徴点どうしを対応づけ、そ
    の対応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析処理す
    ることにより、3次元の位置情報を求める3次元位置情
    報抽出手段と、 この3次元位置情報抽出手段によって得られた上記各特
    徴点の3次元位置情報に基づいて上記対象物体の表面を
    構成する3次元パッチ群を生成する3次元パッチ群生成
    手段と、 この3次元パッチ群生成手段によって生成された3次元
    パッチ群を上記対象物体のモデル情報として出力する出
    力手段とを具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記3次元位置情報抽出手段は、上記時系
    列画像のうちのあるA時点の画像を選択し、このA時点
    の画像に含まれる上記検出された各特徴点と上記A時点
    と異なるB時点の画像に含まれる上記検出された各特徴
    点どうしを順次対応付けるものであり、その際に、上記
    A時点における画像中の位置と上記B時点における画像
    中の位置の変化情報を用いて各特徴点どうしを対応づけ
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記3次元パッチ群生成手段は、上記各特
    徴点の3次元位置情報と共に上記各特徴点の画像中の明
    度情報を用いることにより、上記対象物体の表面を構成
    する3次元パッチ群を求めることを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記3次元パッチ群生成手段は、上記3
    次元位置情報の得られた各特徴点を通過する3次元の曲
    面パッチを想定し、上記3次元位置情報の得られた各特
    徴点における明度情報または上記3次元曲面パッチに含
    まれる各点の明度情報と、上記3次元位置情報の得られ
    た各特徴点の投影点における明度情報または上記曲面パ
    ッチに含まれる各点の投影点における明度情報とを比較
    して、上記3次元曲面パッチの方向パラメータを決定す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】対象物体の撮影により時系列的に得られる
    画像を取り込み、 この取り込まれた時系列画像から上記対象物体の特徴点
    を抽出し、 この抽出された上記時系列画像の各時点の画像に含まれ
    る特徴点どうしを対応づけ、その対応づけられた各特徴
    点の位置座標情報を解析処理することにより、3次元の
    位置情報を求め、 この各特徴点の3次元位置情報に基づいて上記対象物体
    の表面を構成する3次元パッチ群を生成し、 この生成された3次元パッチ群を上記対象物体のモデル
    情報として出力するようにしたことを特徴とする画像処
    理方法。
  6. 【請求項6】上記3次元位置情報を生成する場合におい
    て、上記時系列画像のうちのA時点の画像を選択し、こ
    のA時点の画像に含まれる上記検出された各特徴点と上
    記A時点と異なるB時点の画像に含まれる上記検出され
    た各特徴点どうしを、上記A時点における画像中の位置
    と上記B時点における画像中の位置の変化情報を用いて
    対応づけることを特徴とする請求項5記載の画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】上記3次元パッチ群を生成する場合におい
    て、上記各特徴点の3次元位置情報と共に上記各特徴点
    の画像中の明度情報を用いることにより、上記対象物体
    の表面を構成する3次元パッチ群を求めることを特徴と
    する請求項5記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】上記3次元パッチ群を生成する場合におい
    て、 上記3次元位置情報の得られた各特徴点を通過する3次
    元の曲面パッチを想定し、上記3次元位置情報の得られ
    た各特徴点における明度情報または上記3次元曲面パッ
    チに含まれる各点の明度情報と、上記3次元位置情報の
    得られた各特徴点の投影点における明度情報または上記
    曲面パッチに含まれる各点の投影点における明度情報と
    を比較して、上記3次元曲面パッチの方向パラメータを
    決定することを特徴とする請求項5記載の画像処理方
    法。
  9. 【請求項9】一連の動画像中に含まれる対象物体の形状
    獲得のための画像処理装置において、 対象物体の撮影により時系列的に得られる画像を取り込
    む画像取り込み手段と、 この画像取り込み手段によって取り込まれた時系列画像
    から上記対象物体の特徴点を抽出する特徴点抽出手段
    と、 この特徴点抽出手段によって抽出された上記時系列画像
    の各時点の画像中に含まれる特徴点どうしを対応づけ、
    その対応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析処理
    することにより、上記時系列画像の各時点における上記
    対象物体の位置と姿勢の変化を決定する動き情報抽出手
    段と、 この動き情報抽出手段において対応づけられた各特徴点
    とその周囲の輝度情報を解析処理することにより、上記
    時系列画像間の線形結合係数を計算する画像間線形結合
    係数計算手段と、 上記決定手段により決定された上記対象物体の上記時系
    列画像中の各時点の位置・姿勢と、上記画像間線形結合
    係数計算手段により計算された上記時系列画像間の線形
    結合係数とから、上記対象物体の各点への距離情報を推
    定する距離情報検出手段と、を具備したことを特徴とす
    る画像処理装置。
  10. 【請求項10】上記距離情報検出手段は、 上記時系列画像のうち特定時点Aの画像を選択し基準画
    像とし、この基準画像中で各画素における上記対象物体
    までの距離Zを設定し、この距離Zの評価を幾何学的条
    件および光学的条件とに基づいて行うものであって、 この距離Zおよび上記動き情報抽出手段により決定され
    た上記対象物体の各時点の位置・姿勢の変化から、上記
    各画素と対応する画素を上記特定時点Aと異なる3時点
    以上の画像群において決定する手段と、 これら対応する画素における輝度と上記基準画像中の画
    素における輝度との整合の度合を、上記画像間線形結合
    係数計算手段により計算された上記時系列画像間の線形
    結合係数を介して計算する整合度合計算手段と、 この整合度合計算手段により求められた整合の度合に応
    じて任意に仮定された距離Zを評価することにより、こ
    の評価に基づいて距離情報を推定する手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】一連の動画像中に含まれる対象物体の形
    状を獲得する方法において、 対象物体の撮影により時系列的に得られる画像を取り込
    む画像取り込みステップと、 この画像取り込みステップにより取り込まれた時系列画
    像から上記対象物体の特徴点を抽出する特徴点抽出ステ
    ップと、 この特徴点抽出ステップにより抽出された上記時系列画
    像の各時点の画像中に含まれる特徴点どうしを対応づ
    け、その対応づけられた各特徴点の位置座標情報を解析
    処理することにより、上記時系列画像の各時点における
    上記対象物体の位置と姿勢の変化を決定するステップ
    と、 上記対応づけられた各特徴点とその周囲の輝度情報を解
    析処理することにより、上記時系列画像間の線形結合係
    数を計算するステップと、 上記決定された上記対象物体の上記時系列画像中の各時
    点の位置・姿勢と、上記により計算された上記時系列画
    像間の線形結合係数とから、上記対象物体の各点への距
    離情報を推定するステップと、を具備したことを特徴と
    する画像処理方法。
  12. 【請求項12】上記対象物体の距離情報を推定する方法
    は、 上記時系列画像のうち特定時点Aの画像を選択し基準画
    像とし、この基準画像中で各画素における上記対象物体
    までの距離Zを設定し、この距離Zの評価を幾何学的条
    件と光学的条件の両方に基づいて行うものであって、こ
    の距離Zおよび上記決定された上記対象物体の各時点の
    位置・姿勢の変化から、上記各画素と対応する画素を上
    記特定時点Aと異なる3時点以上の画像群において決定
    し、 これら対応する画素における輝度と上記基準画像中の画
    素における輝度との整合の度合を、上記により計算され
    た上記時系列画像間の線形結合係数を介して計算すると
    共に、 この整合の度合に応じて任意に仮定された距離Zを評価
    することにより、この評価に基づいて距離情報を推定す
    ることを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】動画像中に含まれる対象物体の追跡を行
    なう装置において、 時系列的に得られる前記対象物体の画像から前記対象物
    体の特徴点を各時点毎に抽出する特徴点抽出手段と、 この特徴点抽出手段により抽出された各時点毎の各特徴
    点のうち、前記時系列画像間での対応する特徴点同士を
    対応づけ、その対応づけられた各特徴点の位置座標情報
    を解析処理することにより、これら各特徴点の3次元位
    置情報を求める3次元位置情報抽出手段と、 この3次元位置情報抽出手段にて得られた各特徴点の3
    次元位置情報に基づいて、前記時系列画像の各時点にお
    ける前記対象物体の位置と姿勢のうち、少なくとも一つ
    を推定する推定手段と、から構成されることを特徴とす
    る画像処理装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の画像処理装置におい
    て、 前記推定手段は、 前記3次元位置情報の得られた各特徴点を通過し、これ
    らの各特徴点およびその周囲における上記対象物体表面
    上の明度情報を保持する3次元の曲面パッチを生成する
    手段と、 この生成された3次元パッチ群を、これら3次元パッチ
    群が通過する前記特徴点の3次元位置情報に基づいて、
    時系列画像の各時点における対象物体の画像と比較する
    ことにより、前記時系列画像の各時点における前記対象
    物体の位置と姿勢を推定する比較・推定手段と、を有す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の画像処理装置におい
    て、 前記比較・推定手段は、 前記各3次元パッチの明度情報を基底画像の線形結合に
    より表現し、前記対象物体の姿勢に従った線形結合係数
    を求めることにより、対象物体の取り得る多様な姿勢に
    対応した合成画像を生成し、この生成された画像と対象
    物体の画像の類似度に応じて各々の姿勢を評価し、この
    評価に基づいて姿勢を推定する手段で構成されているこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  16. 【請求項16】動画像中に含まれる対象物体の追跡を行
    なう方法において、 時系列的に得られる前記対象物体の画像から前記対象物
    体の特徴点を各時点毎に抽出する特徴点抽出ステップ
    と、 この抽出された各時点毎の各特徴点のうち、前記時系列
    画像間での対応する特徴点同士を対応づけ、その対応づ
    けられた各特徴点の位置座標情報を解析処理することに
    より、これら各特徴点の3次元位置情報を求める3次元
    位置情報抽出ステップと、 この3次元位置情報抽出ステップにて得られた各特徴点
    の3次元位置情報に基づいて、前記時系列画像の各時点
    における前記対象物体の位置と姿勢のうち、少なくとも
    一つを推定する推定ステップと、からなることを特徴と
    する画像処理方法。
  17. 【請求項17】請求項16記載の動画像処理方法におい
    て、 前記推定ステップは、 前記3次元位置情報の得られた各特徴点を通過し、これ
    らの各特徴点およびその周囲における上記対象物体表面
    上の明度情報を保持する3次元の曲面パッチを生成する
    ステップと、 この生成された3次元パッチ群を、これら3次元パッチ
    群が通過する前記特徴点の3次元位置情報に基づいて、
    時系列画像の各時点における対象物体の画像と比較する
    ことにより、前記時系列画像の各時点における前記対象
    物体の位置と姿勢を推定する比較・推定ステップと、よ
    りなることを特徴とする画像処理方法。
  18. 【請求項18】請求項17記載の画像処理方法におい
    て、 前記比較・推定ステップは、 前記各3次元パッチの明度情報を基底画像の線形結合に
    より表現し、前記対象物体の姿勢に従った線形結合係数
    を求めることにより、対象物体の取り得る多様な姿勢に
    対応した合成画像を生成し、この生成された画像と対象
    物体の画像の類似度に応じて各々の姿勢を評価し、この
    評価に基づいて姿勢を推定するものであることを特徴と
    する画像処理方法。
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