JP3180316B2 - 組立式コンクリート構造体 - Google Patents
組立式コンクリート構造体Info
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Description
トや橋梁の基礎となる組立式コンクリート構造体に関す
る。
リート構造体として、現場製作やプレキャスト製のボッ
クスカルバートが知られており、その現場製作のもので
は、現場での型枠組み等の作業が必要となるため、一般
に施工性に劣り、一方、プレキャスト製のものでは、そ
れら型枠組み等の作業が不要となるため、施工性に優れ
ている。しかし、近年大型なボックスカルバートが用い
られるようになり、プレキャストコンクリート製のボッ
クスカルバートも大型となり、運搬における車載寸法上
の制限及び重量制限により、製作できる大きさに制限が
あった。
特公昭49−13533号公報では、上下のブロックを
縦孔に挿通した緊締鋼棒により緊締接合し、それら複数
のブロックを接続用緊締鋼棒により長手方向に緊締して
一体化する組立ボックスカルバートが提案され、また、
特公昭62−54937号公報では、頂版及び底板を幅
方向のPC鋼材で緊張したプレストレストコンクリート
からなる上,下半部材を多数形成し、これら上,下半部
材を、下部側版及び上部側版の内部に穿設された凹陥部
間において、PC鋼材により連結し、そのPC鋼材に張
力を与えるためのプルロッド挿入用の通路を上半部材の
側壁に形成し、また、複数の上,下半部材を長手方向の
縦締PC鋼材により締付固定する暗渠用ブロックが提案
されている。
は、ボックスカルバートを上下に2分割し、上,下ブロ
ックのそれぞれの縦孔に緊締鋼棒を挿通して緊張一体化
するものであるため、上下の縦孔の位置が合わないと緊
締鋼棒を挿入することができず、上下のブロックの組立
作業に手間がかかり、また、上記暗渠用ブロックでも、
PC鋼材の挿通作業及び緊張作業に手間がかかる問題が
ある。さらに、2分割しても全体重量は変わらないた
め、運搬や据付け時の吊り下ろし作業等が煩雑となる。
また、コ字状の上,下ブロックを用いるものでは、現場
の寸法の合わせたサイズ調整を行うことが難しい面があ
る。
場施工が容易な組立式コンクリート構造体を提供するこ
とを目的とする。
対をなすプレキャストコンクリート製の側壁部材と、こ
れら側壁部材の上部を連結するプレキャストコンクリー
ト製の頂版部材と、前記側壁部材に形成された充填部
と、この充填部にコンクリートを打設して形成され前記
側壁部材に頂版部材を固定する充填コンクリートとを備
える組立式コンクリート構造体であって、前記充填部
は、上部が開口すると共に、外壁部とこの外壁部より低
い内壁部との間に形成され、前記内壁部の上部に前記頂
版部材の端部を固定する固定部材を備えたものである。
部材を配置し、これら左右の側壁部材の上部に頂版部材
を配置し、充填コンクリートを充填して構造体を形成す
る。このように側壁部材と頂版部材とを組み合わせて形
成するから、各部材は軽量であり、運搬や据付が容易で
あり、また、各部材の寸法を調整することにより、所望
の構造体が得られる。また、固定部材により側壁部材に
頂版部材を固定し、側壁部材と頂版部材とを門型に組立
てることができる。
ストコンクリート製の側壁部材と、これら側壁部材の上
部を連結するプレキャストコンクリート製の頂版部材
と、前記側壁部材に形成された充填部と、この充填部に
コンクリートを打設して形成され前記側壁部材に頂版部
材を固定する充填コンクリートとを備える組立式コンク
リート構造体であって、前記充填部は、上部が開口する
と共に、外壁部と内壁部との間に形成され、前記外壁部
と内壁部の間に連結壁部を形成し、この連結壁部に前後
方向の鉄筋挿通用ダクトを形成したものである。
部材を配置し、これら左右の側壁部材の上部に頂版部材
を配置し、充填コンクリートを充填して構造体を形成す
る。このように側壁部材と頂版部材とを組み合わせて形
成するから、各部材は軽量であり、運搬や据付が容易で
あり、また、各部材の寸法を調整することにより、所望
の構造体が得られる。また、長さ方向に並んだ側壁部材
のダクトに鉄筋を挿入し、充填部にコンクリートを充填
することにより、側壁部材を長さ方向に一体化すること
ができる。
ストコンクリート製の側壁部材と、これら側壁部材の上
部を連結するプレキャストコンクリート製の頂版部材
と、前記側壁部材に形成された充填部と、この充填部に
コンクリートを打設して形成され前記側壁部材に頂版部
材を固定する充填コンクリートとを備える組立式コンク
リート構造体であって、前記頂版部材には、上部が開口
した凹所を形成し、この凹所に前記充填コンクリートよ
り軽量な充填部材を充填したものである。
部材を配置し、これら左右の側壁部材の上部に頂版部材
を配置し、充填コンクリートを充填して構造体を形成す
る。このように側壁部材と頂版部材とを組み合わせて形
成するから、各部材は軽量であり、運搬や据付が容易で
あり、また、各部材の寸法を調整することにより、所望
の構造体が得られる。また、凹部を形成することによ
り、頂版部材を軽量化することができ、また、その凹部
にコンクリートより軽量な充填部材を充填することによ
り、コンクリートの使用量を削減することができる。
部材の下部間にコンクリートを打設して形成される底版
コンクリートを備えたものである。
部材を配置し、これら左右の側壁部材の上部に頂版部材
を配置し、充填コンクリートを充填して構造体を形成す
る。このように側壁部材と頂版部材とを組み合わせて形
成するから、各部材は軽量であり、運搬や据付が容易で
あり、また、各部材の寸法を調整することにより、所望
の構造体が得られる。さらに、底版を現場打ちコンクリ
ートにより形成するから、据付け場所の不陸への対応が
容易となる。
クリートが、前記充填部と前記頂版部材の上部に連続し
て形成されるものである。
部材を配置し、充填部と頂版部材の上部にコンクリート
を打設して左右の側壁部材の上部を頂版部材により固定
し、左右の側壁部材の下部間にコンクリートを充填して
箱型の構造体を形成する。このように側壁部材と頂版部
材とを組み合わせて形成するから、各部材は軽量であ
り、運搬や据付が容易であり、また、各部材の寸法を調
整することにより、所望の構造体が得られる。また、頂
版部材の上部にコンクリートを打設するから、その厚さ
を適宜変更できる。
面を参照して説明する。図1ないし図6に示すように、
コンクリート構造体1は、プレキャストコンクリート製
の左右の側壁部材2,2と、これら側壁部材2,2の上
部を連結するプレキャストコンクリート製の頂版部材3
とを備える。
4より高く形成された外壁部5とを備え、それら内壁部
4と外壁部5の略中央を連結壁部6により連結し、この
連結壁部6の前後に上部が開口した充填部7を設けてい
る。尚、この充填部7は図2に示すように前後方向外側
に向かって僅かに拡大形成されている。また、その内壁
部4の内側面4Aは、彎曲状に形成されている。さら
に、前記側壁部材2の下部には内側に張り出した脚部8
が形成され、また、図4に示すように、前記連結壁部6
には、左右に並んで複数段に鉄筋挿通用ダクト9が穿設
されている。
部が開口した断面略コ字型であり、その左右長さ方向ほ
ぼ全長に渡って凹所10が形成され、この凹所10には、コ
ンクリートより軽量な発泡性合成樹脂が充填される。こ
の発泡性合成樹脂としては、発泡スチロール、発泡ポリ
エチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ウレタンなどがあ
り、実施例では、発泡スチロールのブロック10Aを前記
凹所10に充填しており、そのブロック10Aにより充填部
材を構成している。また、前記頂版部材3の左右方向両
側を略斜め下向きに形成して前記内壁部4の上面に載置
する載置部11,11が設けられ、この載置部11の内側面11
Aは、前記内側面4Aに連続する彎曲状に形成されてい
る。また、前記載置部11の上面には平坦面11Bが形成さ
れ、この平坦面11Bと前記内壁面4の上部とが、固定手
段であるアンカーボルト12により固着される。さらに、
前記脚部8には鉄筋13を埋設し、この鉄筋13の先端13A
は脚部8の内端から内方に突設されている。尚、鉄筋13
の基端は前記外壁部5内に達している。また、内壁部4
の頂版部材3を固定した状態で、前記外壁部5は頂版部
材3の上面より高く形成されている。
続して打設される充填コンクリートであり、この例で
は、頂版部材3の上部前面に充填されており、前記充填
コンクリート14内には、充填部7と頂版部材3の上部に
渡って略L型の鉄筋15が埋設される。また、図中16は、
現場打ちコンクリートにより形成される底版コンクリー
ト、17は前記ダクト9に挿通する鉄筋である。
と、まず、施工場所において、左右両側に側壁部材2,
2を立設する。この場合、側壁部材2は脚部8を有する
から、自立性を有すると共に、安定性に優れ、かつ、そ
の脚部8を載置する部分を均し、あるいは捨てコンクリ
ートなどにより仕上げておけば良い。次に、頂版部材3
を吊り上げ、左右の側壁部材2,2の内壁部4,4上の
載置部11,11を載置し、アンカーボルト12,12により固
定する。この場合、凹所10にはあらかじめブロック10A
を充填してから、吊り上げるようにしても良い。また、
側壁部材2と頂版部材3とを組み立てた後、鉄筋15を充
填部7の上部と頂版部材3の上部に渡って配置する。同
様にして複数の側壁部材2及び頂版部材3を組み立て、
長さ方向に並べ、長さ方向に隣り合うダクト9に長さ方
向の鉄筋17を挿入配置する。このようにして側壁部材2
を長さ方向に並べれば、図5に示すように、隣り合う充
填部7,7の長さ方向の開口部分が塞がれる。さらに、
必要に応じて、頂版部材3の上部に鉄筋21を配筋すると
共に、底版コンクリート16の部分に鉄筋22を配筋する。
そして、充填部7及び頂版部材3の上部にコンクリート
を打設し、充填コンクリート14を形成し、この充填コン
クリート14及び内部に埋設された鉄筋15により、側壁部
材2と頂版部材3とが強固に一体化され、かつ、鉄筋15
により側壁部材2,2が長さ方向に一体化される。そし
て、この場合、外壁部5が型枠の代わりとなるから、現
場での型枠作業が不要となり、また、所望の高さにコン
クリートを打設して頂版部材3と充填コンクリート14と
を合わせた厚さを適宜設定できる。また、側壁部材2,
2の下部間に、コンクリートを打設し、底版コンクリー
ト16を形成し、この底版コンクリート16及び内部に埋設
された鉄筋13により側壁部材2,2の下部間が強固に連
結される。そして、この構造体1をボックスカルバート
などとして使用する場合は、底版コンクリート16上に舗
装(図示せず)を施し、小型の橋梁などに使用する場合
は、充填コンクリート14上の舗装(図示せず)を施す。
そして、前記構造体1は、盛土や地中に埋設されるボッ
クスカルバートとなる。
3とを現場で組み立てるものであり、現場に合わせた製
品の製作に有利である。まず、頂版部材3は、その中央
側断面が同一であるから、同一断面を延長することによ
り、左右長さ方向の製品寸法製作が容易である。また、
側壁部材3の内側面4Aの中央に、直線部分Sを延長す
ることにより、製品の高さ調整が容易であり、このよう
にして、所望の左右長さを有する頂版部材3と、所望の
高さ寸法を有する側壁部材2を組み合わせることによ
り、各種の大きさの構造体1を容易に施工することがで
きる。
して、左右対をなすプレキャストコンクリート製の側壁
部材2,2と、これら側壁部材2,2の上部を連結する
プレキャストコンクリート製の頂版部材3と、側壁部材
2に形成された充填部7と、この充填部7にコンクリー
トを打設して形成され側壁部材2に頂版部材3を固定す
る充填コンクリート14とを備えた組立式コンクリート構
造体であって、充填部7は、上部が開口すると共に、外
壁部5とこの外壁部5より低い内壁部4との間に形成さ
れ、内壁部4の上部に頂版部材3の端部たる載置部11を
固定する固定部材たるアンカーボルト12を備えるもので
あるから、左右の側壁部材2,2を配置し、これら左右
の側壁部材2,2の上部に頂版部材3を配置し、充填コ
ンクリート14を充填して門型の構造体1を形成すること
ができ、このように側壁部材2と頂版部材3とを組み合
わせて形成するから、各部材2,3は軽量であり、運搬
や据付が容易であり、また、各部材2,3の寸法を調整
することにより、所望の構造体が得られる。また、アン
カーボルト12により側壁部材2に頂版部材3を固定し、
側壁部材2と頂版部材3,3とを門型に組立てることが
できる。
して、充填部7は、上部が開口すると共に、外壁部5と
内壁部6との間に形成され、外壁部5と内壁部4の間に
連結壁部6を形成し、この連結壁部6に前後方向の鉄筋
挿通用ダクト9を形成したものであるから、長さ方向に
並んだ側壁部材2のダクト9に鉄筋18を挿入し、充填部
7にコンクリートを充填することにより、側壁部材2,
2…を長さ方向に一体化することができる。
して、頂版部材3には、上部が開口した凹所10を形成
し、この凹所10に充填コンクリート14より軽量な充填部
材たるブロック10Aを充填したものであるから、凹所10
を形成することにより、頂版部材3を軽量化することが
でき、また、その凹部10にコンクリートより軽量な充填
部材たる発泡スチロールなどからなるブロック10Aを充
填することにより、コンクリートの使用量を削減するこ
とができる。
に対応して、左右の側壁部材2,2の下部間にコンクリ
ートを打設して形成される底版コンクリート16を備えた
ものであるから、左右の側壁部材2,2を配置し、これ
ら左右の側壁部材2,2の上部に頂版部材3を配置し、
充填コンクリート14を充填して断面略方形の構造体を形
成することができ、このように側壁部材2と頂版部材3
とを組み合わせて形成するから、各部材2,3は軽量で
あり、運搬や据付が容易であり、また、各部材2,3の
寸法を調整することにより、所望の構造体が得られる。
さらに、底版を現場打ちコンクリートにより形成するか
ら、据付け場所の不陸への対応が容易となる。すなわ
ち、脚部8,8間では、均し作業を簡略化できる。
に対応して、充填コンクリート14が、充填部7と頂版部
材3の上部に連続して形成されるものであるから、左右
の側壁部材2,2を配置し、これら左右の側壁部材2,
2の上部を頂版部材3により連結し、充填部7と頂版部
材3の上部にコンクリートを打設し、左右の側壁部材
2,2の下部間にコンクリートを充填して断面略方形の
構造体1を形成することができ、このように側壁部材
2,2と頂版部材3とを組み合わせて形成するから、各
部材2,3は軽量であり、運搬や据付が容易であり、ま
た、各部材2,3の寸法を調整することにより、所望の
構造体1を得ることができ、さらに、頂版部材3の上部
にコンクリートを打設するから、その厚さを適宜変更で
きる。
して、発泡性合成樹脂を用いることにより、軽量と所定
の強度とを得ることができる。さらに、側壁部材2に
は、左右方向に幅広な脚部8を設けたから、自立性を有
し、仮据付け時などの安定性に優れる。また、充填部7
の上部と頂版部材3の上部に渡って鉄筋15を配置するか
ら、頂版部材3と側壁部材2との一体化が図られる。ま
た、側壁部材2には、先端13Aが内側に突出する鉄筋13
を埋設しているから、現場打ちの底版コンクリート16と
の一体化が図られる。さらに、側壁部材2には、上部よ
り広い脚部8を設けたから、据付時の安定性に優れる。
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、頂版部材3に埋設
した鉄筋31の先端31Aを、充填部7に挿入するように形
成しており、このように予め鉄筋31を工場にて取り付け
ておき、この鉄筋31の先端31Aを充填部7に挿入配置し
てから、充填コンクリート14を形成することにより、現
場での配筋作業を軽減することができる。
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例の構造体1には、底版コン
クリート16が設けられておらず、側壁部材2には鉄筋13
が設けられていない。そして、側壁部材2を設置する地
盤がしっかりしている場合や、頂版部材3の上部を通路
などにする橋梁を形成する場合は、このように底版コン
クリート14を設ける必要がない。
して、左右対をなすプレキャストコンクリート製の側壁
部材2,2と、これら側壁部材2,2の上部を連結する
プレキャストコンクリート製の頂版部材3と、側壁部材
2に形成された充填部7と、この充填部7にコンクリー
トを打設して形成され側壁部材2に頂版部材3を固定す
る充填コンクリート14とを備えた組立式コンクリート構
造体であって、充填部7は、上部が開口すると共に、外
壁部5とこの外壁部5より低い内壁部4との間に形成さ
れ、内壁部4の上部に頂版部材3の端部たる載置部11を
固定する固定部材たるアンカーボルト12を備えるもので
あるから、左右の側壁部材2,2を配置し、これら左右
の側壁部材2,2の上部に頂版部材3を配置し、充填コ
ンクリート14を充填して門型の構造体1を形成すること
ができ、このように側壁部材2と頂版部材3とを組み合
わせて形成するから、各部材2,3は軽量であり、運搬
や据付が容易であり、また、各部材2,3の寸法を調整
することにより、所望の構造体が得られる。加えて、こ
の例でも、請求項2,3,5に対応して、上記第1実施
例と同様な作用,効果を奏する。
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では、頂版部材3をアーチ
型に形成し、また、この頂版部材3には凹所10が形成さ
れていない。このようなアーチ型の頂版部材3を備えた
構造体1をボックスカルバートに用いれば、アーチ型に
より内部空間を大きく形成することができると共に、強
度が向上し、さらに、上部に埋め戻す土の量を削減する
ことができる。
して、左右対をなすプレキャストコンクリート製の側壁
部材2,2と、これら側壁部材2,2の上部を連結する
プレキャストコンクリート製のアーチ型の頂版部材3
と、側壁部材2に形成された充填部7と、この充填部7
にコンクリートを打設して形成され側壁部材2に頂版部
材3を固定する充填コンクリート14とを備えた組立式コ
ンクリート構造体であって、充填部7は、上部が開口す
ると共に、外壁部5とこの外壁部5より低い内壁部4と
の間に形成され、内壁部4の上部に頂版部材3の端部た
る載置部11を固定する固定部材たるアンカーボルト12を
備えるものであり、また、請求項4に対応して、左右の
側壁部材2,2の下部間にコンクリートを打設して形成
される底版コンクリート16を備えたものであり、さら
に、請求項5に対応して、充填コンクリート14が、充填
部7と頂版部材3の上部に連続して形成されるものであ
るから、左右の側壁部材2,2を配置し、これら左右の
側壁部材2,2の上部を頂版部材3により連結し、充填
部7と頂版部材3の上部にコンクリートを打設し、左右
の側壁部材2,2の下部間にコンクリートを充填して断
面略方形の構造体1を形成することができ、このように
側壁部材2,2と頂版部材3とを組み合わせて形成する
から、各部材2,3は軽量であり、運搬や据付が容易で
あり、また、各部材2,3の寸法を調整することによ
り、所望の構造体1を得ることができ、さらに、頂版部
材3の上部にコンクリートを打設するから、その厚さを
適宜変更できる。また、底版を現場打ちコンクリートに
より形成するから、据付け場所の不陸への対応が容易と
なる。加えて、この例でも、請求項2に対応して、上記
第1実施例と同様な作用,効果を奏する。
示し、上記各実施例と同一部分の同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、側壁部
材2の前後面に、相互に係合する段部32,32を形成し、
これら段部32,32にモルタルなどを目地材33を充填して
いる。また、左右方向において段部32,32の間には隙間
Mが形成されている。
部32を形成し、隣合う側壁部材2,2の突き合わせ箇所
に目地材33を充填することにより、構造体1を平面曲線
状に施工することが可能となる。
ではなく、例えば、鉄筋13の先端13Aは側壁部材2の下
部で、底版コンクリート16に埋設する位置にあればよ
い。また、左右の鉄筋15,15を一体に形成したり、左右
の鉄筋15,15を鉄筋21により連結するようにしてもよ
い。さらに、左右の鉄筋13,13の先端13A,13Aを鉄筋
22により連結するようにしてもよい。
ャストコンクリート製の側壁部材と、これら側壁部材の
上部を連結するプレキャストコンクリート製の頂版部材
と、前記側壁部材に形成された充填部と、この充填部に
コンクリートを打設して形成され前記側壁部材に頂版部
材を固定する充填コンクリートとを備える組立式コンク
リート構造体であって、前記充填部は、上部が開口する
と共に、外壁部とこの外壁部より低い内壁部との間に形
成され、前記内壁部の上部に前記頂版部材の端部を固定
する固定部材を備えたものであり、部材の軽量化を図
り、現場施工が容易な組立式コンクリート構造体を提供
することができる。
ストコンクリート製の側壁部材と、これら側壁部材の上
部を連結するプレキャストコンクリート製の頂版部材
と、前記側壁部材に形成された充填部と、この充填部に
コンクリートを打設して形成され前記側壁部材に頂版部
材を固定する充填コンクリートとを備える組立式コンク
リート構造体であって、前記充填部は、上部が開口する
と共に、外壁部と内壁部との間に形成され、前記外壁部
と内壁部の間に連結壁部を形成し、この連結壁部に前後
方向の鉄筋挿通用ダクトを形成したものであり、部材の
軽量化を図り、現場施工が容易な組立式コンクリート構
造体を提供することができる。
ストコンクリート製の側壁部材と、これら側壁部材の上
部を連結するプレキャストコンクリート製の頂版部材
と、前記側壁部材に形成された充填部と、この充填部に
コンクリートを打設して形成され前記側壁部材に頂版部
材を固定する充填コンクリートとを備える組立式コンク
リート構造体であって、前記頂版部材には、上部が開口
した凹所を形成し、この凹所に前記充填コンクリートよ
り軽量な充填部材を充填したものであり、部材の軽量化
を図り、現場施工が容易な組立式コンクリート構造体を
提供することができる。
部材の下部間にコンクリートを打設して形成される底版
コンクリートを備えたものであり、部材の軽量化を図
り、現場施工が容易な組立式コンクリート構造体を提供
することができる。
リートが、前記充填部と前記頂版部材の上部に連続して
形成されるものであり、部材の軽量化を図り、現場施工
が容易な組立式コンクリート構造体を提供することがで
きる。
る。
図である。
図である。
の正面図である。
斜視図である。
を延長した側壁部材回りの断面図である。
る。
る。
る。
である。
断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 左右対をなすプレキャストコンクリート
製の側壁部材と、これら側壁部材の上部を連結するプレ
キャストコンクリート製の頂版部材と、前記側壁部材に
形成された充填部と、この充填部にコンクリートを打設
して形成され前記側壁部材に頂版部材を固定する充填コ
ンクリートとを備える組立式コンクリート構造体であっ
て、前記充填部は、上部が開口すると共に、外壁部とこ
の外壁部より低い内壁部との間に形成され、前記内壁部
の上部に前記頂版部材の端部を固定する固定部材を備え
たことを特徴とする組立式コンクリート構造体。 - 【請求項2】 左右対をなすプレキャストコンクリート
製の側壁部材と、これら側壁部材の上部を連結するプレ
キャストコンクリート製の頂版部材と、前記側壁部材に
形成された充填部と、この充填部にコンクリートを打設
して形成され前記側壁部材に頂版部材を固定する充填コ
ンクリートとを備える組立式コンクリート構造体であっ
て、前記充填部は、上部が開口すると共に、外壁部と内
壁部との間に形成され、前記外壁部と内壁部の間に連結
壁部を形成し、この連結壁部に前後方向の鉄筋挿通用ダ
クトを形成したことを特徴とする組立式コンクリート構
造体。 - 【請求項3】 左右対をなすプレキャストコンクリート
製の側壁部材と、これら側壁部材の上部を連結するプレ
キャストコンクリート製の頂版部材と、前記側壁部材に
形成された充填部と、この充填部にコンクリートを打設
して形成され前記側壁部材に頂版部材を固定する充填コ
ンクリートとを備える組立式コンクリート構造体であっ
て、前記頂版部材には、上部が開口した凹所を形成し、
この凹所に前記充填コンクリートより軽量な充填部材を
充填したことを特徴とする組立式コンクリート構造体。 - 【請求項4】 前記左右の側壁部材の下部間にコンクリ
ートを打設して形成される底版コンクリートを備えたこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の組
立式コンクリート構造体。 - 【請求項5】 前記充填コンクリートが、前記充填部と
前記頂版部材の上部に連続して形成されることを特徴と
する請求項1〜4のいずれか1項に記載の組立式コンク
リート構造体。
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JP04594398A JP3180316B2 (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 組立式コンクリート構造体 |
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JP04594398A JP3180316B2 (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 組立式コンクリート構造体 |
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JPH11247273A JPH11247273A (ja) | 1999-09-14 |
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JP04594398A Expired - Lifetime JP3180316B2 (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 組立式コンクリート構造体 |
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-
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- 1998-02-26 JP JP04594398A patent/JP3180316B2/ja not_active Expired - Lifetime
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