JP3180300B2 - 電気自動車の駆動システム - Google Patents

電気自動車の駆動システム

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  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池を電源とし、イン
バータを介して交流電動機により車輪を駆動する電気自
動車の駆動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、この種の電気自動車の公知の駆
動システムである。図において、1は電池であり、単位
電池100を必要個数直列接続して構成されている。4
はインバータであり、車輪駆動用交流電動機5を駆動す
る。3は保護ヒューズであり、必要に応じて用いられ
る。2は主スイッチであり、電池1とインバータ4とを
電気的に接続し、または切離すためのものである。電動
機5の軸は減速機6を介して差動装置7に連結され、車
輪81,82を駆動する。
【0003】この電気自動車は、電池1を電源とする自
動車であるが、エンジン自動車と対等に利用されること
から次のようなことが求められている。 (1)加速性能が良いこと (2)一充電走行距離が長いこと (3)信頼性が高く、保守性が良いこと このような要求に応じるため (4)電池としては出力密度〔W/Kg〕及びエネルギ
ー密度〔Wh/Kg〕の両性能が優れたものであること (5)機器としては高効率、小形軽量、低保守性のもの
であること (6)電気自動車システムとして低価格であること。 このような電気自動車として代表的なシステムが図7に
示すものであり、電池1には通常、鉛電池、ニッケル−
カドニウム電池が用いられている。また、電動機として
はブラシのない交流電動機が用いられ、インバータ4は
トランジスタ式となっている。
【0004】図7の駆動システムにおける公知の車輪駆
動方式は、1台のインバータ4及び1台の交流電動機5
により、減速機6、差動装置7を介して両車輪81,8
2を駆動している。この従来方式では、駆動電動機5の
出力を機械式減速機6及び差動装置7を介して車輪8
1,82に伝達し、これらを駆動しているため、 1)減速機及び差動装置の損失のため、駆動システムの
効率が下がってしまう 2)減速機の潤滑油の管理等、保守を必要とする ことにより、電気自動車の効率向上、保守低減を図る上
で問題となっている。
【0005】次に、電気自動車駆動用の交流電動機につ
いて述べる。誘導電動機は、加減速時の大きなトルクが
容易に得られること、磁束可変が容易なため広範囲にわ
たって可変速駆動できるなど、交流電動機として優れて
おり、電気自動車用として多く用いられてきている。し
かし、励磁電流を固定子巻線から供給するため、この電
流損失により効率が低下する。特に、低出力時には効率
が大きく低下するので、電気自動車用としては大きな問
題となっている。一方、永久磁石により回転子磁極を構
成する同期電動機は、励磁電流が不要になることから効
率、力率の点では誘導電動機よりも優れている。しか
し、永久磁石は磁束を広範囲にわたって可変とすること
が困難のため、広範囲の可変速範囲を得ようとすると、
インバータが大きくなり、逆にシステム全体としては誘
導電動機よりも効率が悪くなってしまう。
【0006】上記のように電気自動車駆動用の交流電動
機としては、 (1)高効率、特に低出力時に高効率であること (2)加減速時に大出力が得られること (3)運転速度範囲が広いこと (4)小形軽量、低価格であることが望まれる。
【0007】次に、電池について述べる。電気自動車用
電池としては種々あるが、現時点では、コストを考慮す
ると出力密度〔W/Kg〕及びエネルギー密度〔Wh/
Kg〕の両性能共に優れた電池はない。このため、車両
性能、コスト等を勘案して電池の種類、容量を決めてい
る。
【0008】更に、インバータについて述べる。インバ
ータ容量は通常、100〔KVA〕以下、入力電圧は1
00〜300〔V〕であるので、トランジスタインバー
タが主流である。前述のようにインバータの最大出力は
加減速時に発生し、インバータ出力電流は数100
〔A〕にも達する。このため、インバータはパワトラン
ジスタを複数個並列接続して使われることが多い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上詳述したように、
電気自動車の駆動システムとしては、 (1)加速時に大きなトルクが得られること (2)システム全体として高効率であり、特に低出力時
の効率が高いこと (3)電池の利用度が高く、電池の小形・軽量化が可能
であること (4)信頼性が高く、かつ保守を要しないこと (5)低価格であること等が必要とされ、その実現が大
きな課題となっている。本発明は上記課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、システ
ム効率及び信頼性が高く、小形軽量で低価格、かつメン
テナンスフリーであると共に、良好な走行性能を得るこ
とができる電気自動車の駆動システムを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、電池を電源としてインバータを介し
車輪駆動用交流電動機を駆動する電気自動車の駆動シス
テムにおいて、前記交流電動機を構成する2台の交流電
動機の各出力軸を左右駆動車輪に各々連結し、前記2台
の交流電動機を各々駆動する2台のインバータをこれら
の直流側で直列接続し、これらの直列接続された直流入
力端子両端を可逆形直流電力変換器を介して前記電池に
接続すると共に、前記電力変換器は2台のインバータの
合成入力電圧または電流を制御し、前記インバータを方
形波出力インバータとして周波数制御のみを行うもので
ある。
【0011】第2の発明は、上記第1の発明にかかる駆
動システムを2組備え、各駆動システムにより電気自動
車の前輪及び後輪を各々駆動するものである。なお、こ
の場合、一方の駆動システムの交流電動機を誘導電動機
とし、他方の駆動システムの交流電動機を永久磁石形同
期電動機とすると共に、誘導電動機駆動用電池を高出力
形電池とし、同期電動機駆動用電池を高エネルギー形電
池とすることが望ましい。
【0012】
【作用】第1の発明では、電気自動車の左右駆動車輪
を、各々個別の交流電動機及び直流側が直列接続された
インバータにより駆動する。また、インバータと電池と
の間に接続された可逆形チョッパによりインバータの入
力電流及び合成入力電圧を制御し、インバータを周波数
制御する。これにより、駆動システムとして従来設けら
れていた機械式減速機及び差動装置を不要とする。
【0013】第2の発明によれば、2組の駆動システム
により電気自動車の前輪及び後輪を各々駆動する。そし
て、交流電動機及び電池の種類を異ならせることによ
り、電気自動車の運転状況に応じて駆動システムの使い
分けを可能とし、電気自動車のシステム効率を高める。
更に、2組の駆動システムは各々単独で運転可能とする
ことにより、故障した側の一方のシステムを切離して残
りの健全システムのみによって走行できるようにし、動
作信頼性を向上させる。
【0014】
【実施例】以下、図に沿って各発明の実施例を説明す
る。図1は、第1の発明の一実施例を示すもので、図7
と同一の構成要素には同一番号を付してある。図1にお
いて、41,42は図7のインバータ4に対応するイン
バータであり、これらの直流入力側は直列に接続されて
いる。インバータ41,42と保護ヒューズ3との間に
は、電流可逆形直流電力変換器(電流可逆形チョッパ)
9が接続される。
【0015】50は車輪駆動用交流電動機であり、交流
電動機501,502により構成される。交流電動機5
01は、回転子出力軸513と図示されていない継手と
を介して車輪81を直接駆動し、同様に交流電動機50
2は、回転子出力軸523と図示されていない継手とを
介して車輪82を直接駆動するように構成されている。
なお、出力軸513,523は互いに別個の軸である。
交流電動機501はインバータ41により、また、交流
電動機502はインバータ42によりそれぞれ駆動され
る。
【0016】図2は、図1における交流電動機50の詳
細について示したものである。図2において、511は
交流電動機501の固定子、512は回転子、513は
回転子出力軸である。同様に、521は交流電動機50
2の固定子、522は回転子、523は回転子出力軸で
ある。前述のごとく回転子出力軸513,523はそれ
ぞれ別個の軸であり、図示のように連結されていない。
ここで、交流電動機501,502は誘導電動機、永久
磁石形同期電動機等であれば良い。ただし、交流電動機
501,502は同種の電動機とするのが望ましいが、
異種のものであっても特に問題はない。
【0017】図3は、図1における電流可逆形チョッパ
9の詳細について示したものである。なお、図1と同一
の構成要素には同一番号を付してある。図3において、
901,902は電力用半導体スイッチであり、図では
トランジスタの場合で示してある。903,904は半
導体スイッチ901,902に逆並列接続されたダイオ
ードである。905は入力用コンデンサ(保護ヒューズ
3側を入力側、インバータ41,42側を出力側とす
る)であり、チョッパ9のスイッチング動作によって半
導体スイッチ901またはダイオード903に流れるパ
ルス状の電流が、電池1に流れないように電流平滑作用
を行うものである。また、906はリアクトルであり、
出力電流を平滑するために挿入されている。
【0018】この実施例におけるチョッパ9の動作は、
通常のチョッパ動作と同様である。すなわち、電気自動
車が力行運転で、電流が入力側から出力側に流れる時は
半導体スイッチ901をスイッチングして出力側電圧を
制御する。また、反対に電流が出力側から入力側に流れ
る時(この状態は、電気自動車としては制動運転に相
当)は、半導体スイッチ902をスイッチングして出力
側電圧を制御する。
【0019】図4は、図1の実施例の動作を説明するた
めの制御ブロック図であり、図1と同一の構成要素には
同一番号を付してある。図4において、510,520
は交流電動機501,502に取付けられた回転数検出
器(交流電動機501,502が同期電動機である場合
には、回転子位置検出器も含む)である。410,42
0はインバータ制御装置であり、インバータ41,42
が単に所定の周波数の方形波出力を生じるような周波数
制御を行う。従って、出力電圧はインバータ41,42
の入力電圧によって決まったものとなり、インバータ4
1,42それ自身では、通常のPWM制御のような電圧
制御は行わない。また、インバータ制御装置410,4
20には、必要に応じてインバータ出力電流検出器41
1,421を接続し、インバータ41,42の出力電流
制御を行う。
【0020】90はチョッパ制御装置であり、出力電圧
検出器912、出力電流検出器911により検出したチ
ョッパ9の出力電圧または出力電流が所定の極性及び値
になるように半導体スイッチ901または902の通流
率を制御する。チョッパ9の出力電圧及び電流の所定値
と極性は、図示されていない電気自動車の制御装置から
与えられる。
【0021】次に、図5を用いて、本実施例による駆動
車輪の差動動作と機能について説明する。まず、従来の
エンジン自動車における機械式差動装置の動作について
述べる。駆動軸への合成トルクは、T=TL+TR(TL
は左車軸トルク、TRは右車軸トルク)であり、合成ト
ルクTはエンジン出力に対応するものであるから一定で
ある。左右の車輪は回転数NL,NRでバランスして走行
中、左車輪の負荷が減ずると、各車輪駆動トルクは同じ
であるので左車輪の回転数は増加し、右車輪の回転数は
減少する。この場合、エンジンからの出力は変化なく一
定であるので、左車輪の出力が増し、右車輪の出力が減
少することになる。
【0022】逆に左車輪の負荷が急増して回転数が減少
すると、右車輪の回転数は増加する。この場合もエンジ
ンからの出力は変らず同じであるので左車輪の出力は減
少し、右車輪の出力は増大することになる。このよう
に、機械式差動装置は、左右の車輪の負荷に応じて時々
刻々、エンジンからの出力の配分を変化させる機能を持
っている。
【0023】次いで、図5による差動機能について説明
する。Idはインバータ入力電流であり、両インバータ
41,42に共通して流れる。Vd1,Vd2はインバー
タ41,42の入力電圧であり、その合成値Vdがチョ
ッパ9の出力電圧となる。N1,N2は交流電動機50
1,502の回転数、T1,T2は同じトルク、P1,P2
は同じく軸出力である。いま、インバータ41,42及
び交流電動機501,502の効率を無視すると、次の
数式1ないし数式3が成立する。
【0024】
【数1】P1=Id・Vd1=K・N1・T1
【0025】
【数2】P2=Id・Vd2=K・N2・T2
【0026】
【数3】P=Id・Vd=P1+P2
【0027】ここで、Pは電気自動車駆動として供給さ
れる電力であり、Kは定数である。いま、交流電動機5
01を左車輪81の駆動電動機、同502を右車輪82
の駆動電動機とする。左車輪駆動電動機501は回転数
1、トルクT1、軸出力P1、右車輪駆動電動機502
は同じく回転数N2、トルクT2、軸出力P2で各々バラ
ンスよく走行している。
【0028】走行中、左車輪81の負荷が減少すると、
車輪駆動トルクは同じに制御されているので、左車輪8
1の回転数は増加する。これにより左車輪駆動電動機5
01の軸出力P1は増加するので、インバータ41の入
力電圧Vd1は増加する。チョッパ9により出力電圧V
dは一定に制御されているので、インバータ42の入力
電圧Vd2は減少する。インバータ42の入力電圧Vd2
が減少するとインバータ42の出力電圧も減少し、右車
輪駆動電動機502の軸出力P2が減少して右車輪82
の回転数が減少する。
【0029】逆に左車輪81の負荷が急増して回転数が
減少すると、左車輪駆動電動機501の軸出力P1は減
少し、インバータ41の入力電圧Vd1が減少するの
で、インバータ42の入力電圧Vd2が増加し、右車輪
駆動電動機502の軸出力P2は増加し、電動機502
すなわち右車輪82の回転数は増加していく。
【0030】以上述べたように、この実施例では、左右
車輪81,82の駆動電動機501,502を駆動する
インバータ41,42を直流側で直列接続し、その入力
の合成電圧Vdをチョッパ9により制御することによっ
て、左右車輪81,82に直結された電動機501,5
02の出力に自動的に差動機能が生ずることになる。
【0031】図6は、第2の発明の一実施例を示すもの
である。この実施例は、図1に示した駆動システムを2
組設け、一方の駆動システムにより前輪を駆動し、他方
の駆動システムにより後輪を駆動するようにしたもので
ある。図6において、11,12は図1の電池1に対応
する電池、21,22は同じく主スイッチ2に対応する
主スイッチ、31,32は同じくヒューズ3に対応する
保護ヒューズ、91,92は同じくチョッパ9に対応す
るチョッパ、43,44及び45,46は同じくインバ
ータ41,42に各々対応するインバータ、51,52
は同じく車輪駆動用交流電動機50に対応する交流電動
機、503,504及び505,506は同じく交流電
動機501,502に各々対応する交流電動機、81
1,812は前または後の車輪、821,822は他方
の車輪を示す。
【0032】この実施例において、交流電動機51,5
2は同じ種類のものでも良いが、違えた方が望ましい。
例えば、電動機51を誘導電動機、電動機52を永久磁
石形の同期電動機とする。この場合、同期電動機は効率
が高いので、電気自動車の運転時間が長い低トルクまた
は低出力時に主に運転するものとし、他方、誘導電動機
は、効率では同期電動機よりも若干悪くなるが高出力を
出すことができるため、電気自動車の加速時など、高ト
ルク、高出力時に主に運転するように使い分ければ良
い。また、電池11,12は同一種類の電池とするより
も、例えば、誘導電動機駆動用電池は高出力形、すなわ
ち出力密度〔W/Kg〕が大きい電池とし、また、同期
電動機駆動用電池は高エネルギー形すなわちエネルギー
密度〔Wh/Kg〕が大きい電池とする。
【0033】更に、図6の方式では、2組の駆動システ
ムのうち一方の駆動システムが故障した時には主スイッ
チ21,22により回路を開放し、健全な駆動システム
により駆動する。これにより、健全な駆動システムによ
る前輪駆動システムまたは後輪駆動システムを実現する
ことができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、左右
駆動車輪に各々電動機出力軸を連結し、電動機駆動用の
2台のインバータを直流側で直列接続すると共にインバ
ータ入力側に可逆形直流電力変換器を挿入し、この電力
変換器により2台のインバータの合成入力を制御して各
インバータに単に周波数変換のみを行わせ、これによっ
て左右車輪駆動用電動機に差動機能を持たせているた
め、次のような効果がある。
【0035】(1)機械的な減速機、差動装置が不要と
なるので、システム効率が向上すると共に、保守作業が
大幅に軽減される。 (2)インバータのスイッチング周波数を非常に低くで
きるため、インバータの損失が減少し、効率が向上す
る。 (3)左右車輪の差動機能は、従来のエンジン自動車と
ほぼ同程度なので、良好な運転性能が得られる。
【0036】第2の発明では、電池も含めて2組の駆動
システムにより前輪及び後輪を駆動してシステム開放可
能形とし、一方の駆動システムの電動機を高出力形電池
により運転される誘導電動機とし、他方の駆動システム
の電動機を高エネルギー形電池により運転される永久磁
石形同期電動機として、電気自動車の運転状態に応じて
システム効率が高くなるように使い分けることを可能に
したため、次のような効果がある。
【0037】(4)異種の電動機の特徴を引き出すこと
により全運転範囲に亘って高いシステム効率が得られ
る。 (5)2組の駆動システムのうち一方のシステムが故障
しても、その故障システムを開放し、残りの健全システ
ムで電気自動車を走行させることができるので、運転信
頼性が非常に高い駆動システムとなる。 (6)上記(1)〜(5)の効果により、極めて実用性
が高い電気自動車の駆動システムを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の実施例における交流電動機の詳細を示す
図である。
【図3】図1の実施例における電流可逆形チョッパの詳
細を示す図である。
【図4】図1の実施例の動作を説明するための制御ブロ
ック図である。
【図5】図1の実施例における駆動車輪の差動動作を説
明するための図である。
【図6】第2の発明の一実施例を示す構成図である。
【図7】電気自動車の公知の駆動システムを示す図であ
る。
【符号の説明】
1,11,12 電池 2,21,22 主スイッチ 3,31,32 保護ヒューズ 41,42,43,44,45,46 インバータ 50,51,52 車輪駆動用交流電動機 501,502,503,504,505,506 交
流電動機 513,523 回転子出力軸 81,82,811,812,821,822 車輪 9,91,92 電流可逆形直流電力変換器(電流可逆
形チョッパ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 元吉 攻 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 伊藤 善夫 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−299475(JP,A) 特開 平4−96603(JP,A) 特開 昭62−268367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 1/00 - 15/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源としてインバータを介し車輪
    駆動用交流電動機を駆動する電気自動車の駆動システム
    において、 前記交流電動機を構成する2台の交流電動機の各出力軸
    を左右駆動車輪に各々連結し、前記2台の交流電動機を
    各々駆動する2台のインバータをこれらの直流側で直列
    接続し、これらの直列接続された直流入力端子の両端を
    可逆形直流電力変換器を介して前記電池に接続すると共
    に、前記電力変換器は2台のインバータの合成入力電圧
    または電流を制御し、前記インバータを方形波出力イン
    バータとして周波数制御のみを行うことを特徴とする電
    気自動車の駆動システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の駆動システムを2組備
    え、各駆動システムにより電気自動車の前輪及び後輪を
    各々駆動することを特徴とする電気自動車の駆動システ
    ム。
  3. 【請求項3】 一方の駆動システムの交流電動機を誘導
    電動機とし、他方の駆動システムの交流電動機を永久磁
    石形同期電動機とした請求項2記載の電気自動車の駆動
    システム。
  4. 【請求項4】 誘導電動機駆動用電池を高出力形電池と
    し、同期電動機駆動用電池を高エネルギー形電池とした
    請求項3記載の電気自動車の駆動システム。
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