JP2000037002A - 同期機を用いた電気ブレーキ装置 - Google Patents

同期機を用いた電気ブレーキ装置

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JP2000037002A JP10201669A JP20166998A JP2000037002A JP 2000037002 A JP2000037002 A JP 2000037002A JP 10201669 A JP10201669 A JP 10201669A JP 20166998 A JP20166998 A JP 20166998A JP 2000037002 A JP2000037002 A JP 2000037002A
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    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、有効なブレーキを作用させる
ことができる同期機を用いた電気ブレーキ装置を提供す
る。 【解決手段】 ブレーキを作用させる軸26に連結され
る同期機21と、この同期機21の発生電圧と周波数が
回転速度に比例することを利用して、抵抗器23とリア
クトル24の値との組み合わせを選定することにより、
前記同期機21の所要のブレーキトルクの回転速度特性
を得る電気ブレーキ回路22を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期機を用いた電
気ブレーキ装置に係り、特にブレーキを作用させる軸に
連結される同期機に抵抗器とリアクトルを組み合わせて
接続し、電力変換器なしで所定のブレーキ力の回転速度
特性を得るようにした電気ブレーキ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】交流回転機で電気ブレーキをかけるに
は、一般にはインバータが必要である。また、抵抗器を
そのまま負荷とすると、ブレーキ力が回転速度に比例
し、ごく特定の用途でしか使えないという問題点があ
る。従来の電気ブレーキ装置は、駆動用電動機やインバ
ータを用いて、インバータの制御によりブレーキトルク
を変えており、駆動用電動機を搭載した電動車でのみ使
用することができた。また、駆動用電動機が搭載されて
いない付随車両では、ディスクブレーキや踏面ブレーキ
などの機械ブレーキが用いられ、摩擦による磨耗があ
り、ブレーキ部品の磨耗状態の検査や交換などの定期的
な保守を必要としていた。
【0003】同期機を電動機として用い、しかも電気ブ
レーキを利用する場合、電動機に給電するためにインバ
ータが必要であり、電気ブレーキにはそのインバータを
利用するのが普通である。そして、同期機の発生する三
相交流誘起電圧に対して、同期した三相交流電圧をイン
バータにより発生させれば、そのインバータの発生する
電圧の振幅と位相を調整することにより、電動機として
回転させることも、発電機として電力を取り出すことも
可能である。
【0004】図18はかかる従来の電力回生ブレーキの
回路図、図19は従来の発電抵抗ブレーキの回路図であ
る。これらの図において、同期機2の誘起電圧をES
インバータ1の発生電圧をEC とすると、同期機2の電
流Is は次のように表される。 IS =(ES −EC )/(RO +j2πfLO ) …(1) ここで、RO とLO は同期機2の内部抵抗とインダクタ
ンス、fは回転周波数である。
【0005】ES とIS の向きが反対方向となるよう
に、インバータ1の発生電圧EC を調整すると、インバ
ータ1より同期機2に電力が供給され、同期機2は回転
トルクを発生する。また、ES とIS の向きが同一方向
となるようにインバータ1の発生電圧EC を調整する
と、同期機2は発電機としてインバータ1に電力を送出
し、同時にブレーキトルクを発生する。インバータ1の
制御により、広い範囲でブレーキトルクを調整すること
が可能である。
【0006】このような従来の技術を用いれば、同期機
2は電動機としても発電機としても動作させることがで
きるが、インバータ1のような電力変換装置が必要で、
しかも、この電力変換装置は、同期機2との間で出入す
る電力を扱える容量でなければならない。また、インバ
ータ1等の電力変換装置の直流側には、電力を回生また
は消費するための機器が必要である。
【0007】つまり、従来の技術では、同期機2でブレ
ーキをかけ、ブレーキトルクを制御するには、ブレーキ
出力を処理できる容量のインバータなどの電力変換装置
が必要であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さらに、下記のように
構成した技術では、以下に示すような問題点が考えられ
る。図20は同期発電機に抵抗器を接続した回路(推測
回路)図であり、ここでは、同期機の内部抵抗とインダ
クタンスは無視されている。図21はその発電ブレーキ
特性図(R)である。
【0009】(1)同期機11に抵抗を接続した場合の
問題点(R回路) 図20に示すように、同期機11に開閉器13を介して
抵抗器12を接続すれば、ブレーキ回路を構成すること
ができると考えられる。しかし、同期機11の磁束φが
一定であれば、同期機11の誘起電圧Eは回転速度nに
比例するので、 E=kφn …(2) と表すことができ、抵抗器12の抵抗をRとすると、同
期機11の内部抵抗とインダクタンスを無視すれば、図
21(a)に示すように、 I=E/R …(3) の電流が流れ、図21(b)に示すように、ブレーキが
かかる。
【0010】抵抗器12で消費される電力は、図21
(c)に示すように、 P=I2 R=E2 /R=(kφn)2 /R …(4) と表され、回転速度nの2乗に比例する。一方、損失を
無視すると、ブレーキトルクと回転速度の積がブレーキ
パワーであり、抵抗器12で消費される電力Pと等し
い。
【0011】 TB n=P=(kφn)2 /R …(5) 従って、ブレーキトルクTB は回転速度nに比例する。 TB =(kφ)2 ・n/R …(6) 抵抗器12の切換えをしないとすると、このようにブレ
ーキトルクTB が回転速度nに比例し、特定の用途(下
り勾配での抑速ブレーキ)以外は使い難い。
【0012】(2)界磁制御の問題点 図22は界磁電流制御回路を加えた、同期発電機に抵抗
を接続した回路(推測回路)図である。このような場合
に、同期機11の界磁電流を調整して、一定のブレーキ
トルクとなるようにすることが考えられる。
【0013】上記の式より φ2 =TB R/k2 n …(7) ∴φ=(1/k)√(TB R/n) …(8) 従って、回転速度nが変化してもブレーキトルクTB
一定に保つ方法として、磁束φを1/√nに比例して変
化させることが考えられる。
【0014】最高回転速度の1/10の回転速度まで一
定ブレーキトルクを得るには、磁束は、最高回転速度の
時の磁束を、φmin とすると、その1/10の回転速度
では√10φmin ≒3φmin とする必要がある。このよ
うに界磁電流を調整すればよいが、回転機としては、最
高回転速度で必要な磁束の3倍の磁束を発生しなければ
ならないので、その分、磁路の鉄芯断面積を大きくしな
ければならず、不利である。
【0015】本発明は、上記問題点を除去し、簡単な構
成で、有効なブレーキを作用させることができる同期機
を用いた電気ブレーキ装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕同期機にて発電されるブレーキエネルギーを消費
する抵抗器と、ブレーキトルクの回転速度特性を適正に
保つためのインピーダンス要素と、これらを接続して電
気ブレーキ回路を作る開閉器とから構成される電気ブレ
ーキ装置であって、ブレーキを作用させる軸に連結され
る同期機と、この同期機の発生電圧と周波数が回転速度
に比例することを利用して、抵抗器とインピーダンス要
素の値との組み合わせを選定することにより、前記同期
機の所要のブレーキトルクの回転速度特性を得る電気ブ
レーキ回路を具備するようにしたものである。
【0017】〔2〕上記〔1〕記載の同期機を用いた電
気ブレーキ装置において、前記インピーダンス要素とし
てリアクトルを用い、前記抵抗器とリアクトルを直列接
続し、前記抵抗器の抵抗Rとリアクトルのインダクタン
スLで定まる周波数R/(2πL)を調整して、最高回
転速度に対応する最高周波数の1/2以上として、前記
周波数R/(2πL)付近に対応する回転速度域で、ほ
ぼ一定のブレーキトルクが得られるようにしたものであ
る。
【0018】〔3〕上記〔1〕記載の同期機を用いた電
気ブレーキ装置において、前記インピーダンス要素とし
てリアクトルを用い、前記抵抗器とリアクトルを直列接
続し、前記リアクトルのインダクタンスLと前記抵抗器
の抵抗Rの値で定まる周波数R/(2πL)を最高周波
数より十分低い値に調整して、高回転速度域でブレーキ
トルクが回転速度に反比例する特性を有するようにした
ものである。
【0019】〔4〕上記〔1〕記載の同期機を用いた電
気ブレーキ装置において、前記抵抗器のみの第1の回路
と、抵抗器とリアクトルを直列接続した第2の回路とを
並列接続し、前記第1の回路と、前記第2の回路のブレ
ーキトルクの回転速度特性の和が、所定のブレーキトル
クの回転速度特性となるようにしたものである。 〔5〕上記〔1〕記載の同期機を用いた電気ブレーキ装
置において、リアクトルと直列に抵抗器を接続し、この
抵抗器を複数個設けて、これらの複数個の抵抗器を前記
リアクトルに直列または並列接続可能にして、高速度域
ではより高い抵抗値となるように、また低速度域ではよ
り低い抵抗値となるように、前記回路の抵抗値を特定速
度にて切換え可能としたものである。
【0020】〔6〕上記〔2〕又は〔3〕記載の同期機
を用いた電気ブレーキ装置において、前記抵抗器とリア
クトルを直列接続した回路において抵抗器とリアクトル
を複数個設けて、これらを直列または並列接続可能とし
て、前記回路の抵抗とインダクタンスを同じ割合で変更
することにより、前記回路のインピーダンスの大きさの
平方根に逆比例してブレーキトルクを変化させるように
したものである。
【0021】〔7〕上記〔4〕記載の同期機を用いた電
気ブレーキ装置において、前記抵抗器のみの第1の回路
と、抵抗器とリアクトルを直列接続した第2の回路とを
並列接続し、抵抗器とリアクトルを複数個設けて、これ
らを直列または並列接続可能として、前記第1の回路の
抵抗、及び前記第2の回路の抵抗とインダクタンスを同
じ割合で変更することにより、ブレーキトルクを同期機
からみたインピーダンスの大きさの平方根に逆比例して
変化させるようにしたものである。
【0022】〔8〕上記〔1〕記載の同期機を用いた電
気ブレーキ装置において、前記同期機の界磁電流を調整
して誘起電圧を変更可能としたものである。
〔9〕上記〔8〕記載の同期機を用いた電気ブレーキ装
置において、前記同期機のある回転速度以上で、前記同
期機の界磁電流を調整して誘起電圧が一定となるように
したものである。
【0023】〔10〕上記〔8〕記載の同期機を用いた
電気ブレーキ装置において、前記同期機の同一回転速度
において、ブレーキトルクが誘起電圧の平方根に比例す
ることを利用して、界磁電流を調整することにより、所
定のブレーキトルクを得るようにしたものである。 〔11〕上記〔1〕記載の同期機を用いた電気ブレーキ
装置において、前記同期機は回転子として永久磁石を具
備するようにしたものである。
【0024】〔12〕上記〔1〕記載の同期機を用いた
電気ブレーキ装置において、前記ブレーキを作用させる
軸は、車両の車輪の回転軸である。 〔13〕上記〔12〕記載の同期機を用いた電気ブレー
キ装置において、前記車両は、駆動電動機が搭載されて
いない付随車両である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明は、同期機を用いて電気ブレ
ーキをかける際に、インバータなどの電力変換装置を用
いず、抵抗器やリアクトルなどの受動的な回路要素と開
閉器のみでブレーキ回路を構成し、しかも必要なブレー
キトルクの速度特性を受動的な回路要素の組み合わせで
構成するようにして、安価な電気ブレーキ装置を提供す
るようにしている。
【0026】具体的な用途として、電気鉄道用車両のう
ち特に駆動用電動機を装着していない付随車両で使用可
能な安価な電気ブレーキ装置が考えられる。本発明は、
付随車両に最小限の電気機器を搭載して電気ブレーキ力
を得るようにすることにより、通常時に機械ブレーキの
使用をなくし、定期的な機械ブレーキ装置の保守を不要
にすることができる。
【0027】また、これに限定されるものではなく、自
動車両の電気ブレーキシステムのバックアップ用とし
て、本発明の同期機を用いた電気ブレーキ装置を付加す
ることができる。更に、このような本発明の同期機を用
いた電気ブレーキ装置の付加的適用により、従来の機械
的ブレーキをなくすようにすることができるようになろ
う。
【0028】図1は本発明の第1実施例を示す同期機を
用いた電気ブレーキ装置(RL回路)の構成図、図2は
その発電ブレーキ特性図(RL)(その1)、図3はそ
の発電ブレーキ特性図(RL)(その2)である。図1
において、21は同期機、22は電気ブレーキ回路であ
り、その電気ブレーキ回路22は、抵抗器23、リアク
トル24、開閉器25から構成されている。その同期機
21はブレーキを作用させるべき軸26(例えば、車
軸、駆動軸)に連結されており、その軸26はブレーキ
を作用させるべき装置(例えば、鉄道車両用車輪、自動
車の車輪)27に連結されている。
【0029】この図に示すように、この実施例の電気ブ
レーキ回路の要素であるリアクトルのインダクタンスL
と抵抗器の抵抗Rを直列接続した発電ブレーキ回路(R
L回路という)を考えると、インピーダンスZは周波数
をfとして、 Z=R+j2πfL …(9) と表すことができる。
【0030】従って、電流の振幅は|I|は次のように
なる。 |I|=E/|Z|=E/√〔R2 +(2πfL)2 〕 …(10) ここで n=k1 fとすると、 |I|=kk1 φf/√〔R2 +(2πfL)2 〕 f≪R/2πLのとき |I|→kk1 φf/R f≫R/2πLのとき |I|→kk1 φ/(2πL)(一定) …(11) つまり、周波数f=R/(2πL)を境として低速域で
電流は回転速度に比例し、高速域で回転速度によらずほ
ぼ一定となる。電流|I|の式よりブレーキ出力を求め
ると、 P=I2 R=R(kk1 φf)2 /〔R2 +(2πfL)2 〕…(12) となるからブレーキトルクTB は、次のように表され
る。
【0031】 TB =P/k1 f=(kφ)2 1 R・f/〔R2 +(2πfL)2 〕 …(13) 従って、 f≪R/2πLのとき TB →(kφ)2 1 ・f/R f≫R/2πLのとき TB →(kφ)2 1 R/(2πL)2 f 従って、f≫R/(2πL)のとき、ブレーキトルクT
B は回転速度に反比例する。
【0032】ここで、RとLの値とブレーキトルクが最
大となる点、およびブレーキトルク最大値の関係を考察
する。ブレーキトルクを回転周波数fで微分すると、 dTB /df =(kφ)2 1 R・〔R2 −(2πfL)2 〕/〔R2 +(2πfL)2 2 …(14) となり、f=R/(2πL)で最大値をとる。この時のブレーキトルクは、 TB =(kφ)2 1 /(4πL) …(15) となり、Rの値によらずLに反比例する。すなわちRを
変えるとブレーキトルクの最大値を変えずに、ブレーキ
トルクが最大となる回転周波数(回転速度)を変えるこ
とができる。
【0033】したがって、速度や回転数に反比例するブ
レーキトルクが必要な時、RL回路が使える。この例を
図2に示す。この図において、図2(a)は回転速度
(km/h)に対する全電流(A)特性図、図2(b)
は回転速度(km/h)に対するブレーキ力(kN)特
性図、図2(c)は回転速度(km/h)に対する出力
(kW,kVA)であり、曲線aは同期機の皮相出力
(kVA)、曲線bはブレーキ出力(kW)である。
【0034】今同期機が歯車装置を介して車輪にブレー
キトルクを伝達するとすると、歯車比をGR 、車輪直径
をDとすると、走行速度Vは V=(n/GR )×πD …(16) と表され、回転速度nと走行速度Vは比例する。上記し
た式(2)のように誘起電圧Eは回転速度nに比例する
ので、今誘起電圧をE[V]、走行速度をV[km/
h]として、E/Vを誘起電圧比と呼ぶことにする。同
様にブレーキトルクTB と車輪周上のブレーキ力Fb
は歯車効率を無視すると、下式のような比例関係にあ
る。
【0035】 Fb =TB ×GR /(D/2) …(17) また、ブレーキ出力P[kW]は電気的には電流I
[A]と電圧の積/1000[V]で表されると共に、
ブレーキ力Fb [kN]と走行速度V[km/h]/
3.6の積でも表される。 Fb =(P/V)×3.6 …(18) 以下図においては回転速度nのかわりに走行速度V[k
m/h]を、ブレーキトルクTB のかわりにブレーキ力
B を用いて説明する。
【0036】なお、ここで、同期機の極数Pは6、抵抗
器の抵抗Rは1Ω、リアクトルのインダクタンスLは
0.001H(ヘンリー)、誘起電圧定数Kは10、最
大周波数fmax は600Hz、最大誘起電圧Emax は1
000V、最大ブレーキ力Fb max は4.77kN、最
大ブレーキ出力Pmax は65.7kW、同期機の皮相出
力Pvmax は256.4kVA、R/(2πL)は15
9.2Hzである。この場合の適用が考えられるのは、
新幹線の粘着計画式にそったブレーキ力がある。これ
は、 F=FO 〔1/(V+85)〕 …(19) 但し、Fは引張力、FO は定数、Vは走行速度とするも
ので、高速域ではほぼ速度に反比例しており、RL回路
を使うことができる。
【0037】図3は図2の場合に比較して、抵抗の値を
2.6倍にし、ブレーキトルクが最大となる回転速度
を、図2の2.6倍である、最高回転周波数の69%と
した実施例である。つまり、図3において、図3(a)
は回転速度(km/h)に対する全電流(A)特性図、
図3(b)は回転速度(km/h)に対するブレーキ力
(kN)特性図、図3(c)は回転速度(km/h)に
対する出力(kW,kVA)であり、曲線aは同期機の
皮相出力(kVA)、曲線bはブレーキ出力(kW)で
ある。
【0038】なお、ここで、同期機の極数は6、抵抗器
の抵抗Rは2.6Ω、リアクトルのインダクタンスLは
0.001H(ヘンリー)、誘起電圧定数Kは10、最
大周波数fmax は600Hz、最大誘起電圧Emax は1
000V、最大ブレーキ力Fbmax は4.77kN、最
大ブレーキ出力Pmax は124.0kW、同期機の皮相
出力Pvmax は218.4kVA、R/(2πL)は4
13.8Hzである。
【0039】この場合には、低回転速度域でのブレーキ
トルクはより小さいが、高回転速度域で広い回転速度範
囲にわたって、一定の大きさのブレーキ力を得ることが
できる。次に、本発明の第2実施例について説明する。
図4は本発明の第2実施例を示す同期機を用いた電気ブ
レーキ装置(R−RL回路)の構成図、図5はその発電
ブレーキ特性図(R−RL)である。ここでは、上記し
た第1実施例と同じ部分については、同じ符号を付して
それらの説明は省略する。
【0040】図4において、この実施例の電気ブレーキ
回路30は、第1の抵抗器31と、これに並列に接続さ
れるリアクトル32と第2の抵抗器33が開閉器34を
介して同期機21に接続されている。この実施例では、
図4に示すように、R回路とRL回路の並列接続からな
る。この場合、ブレーキトルクは、各々の回路のブレー
キトルクの和となる。
【0041】(1)R回路のブレーキトルクTB1が回転
数又は回転速度に比例することと、(2)f≫R2
(2πL2 )の時RL回路のブレーキトルクTB2が回転
速度に反比例することを利用すれば、R1 ,R2 ,L2
の値を調整することにより、広い回転速度域にわたって
ほぼ一定のブレーキトルクを得ることができる。これを
図5に示す。この図5において、図5(a)は回転速度
(km/h)に対する全電流(A)特性図、図5(b)
は回転速度(km/h)に対する電流(A)特性図、図
5(c)は回転速度(km/h)に対するブレーキ力
(kN)の分担特性図、図5(d)は回転速度(km/
h)に対するブレーキ力(kN)特性図、図5(e)は
回転速度(km/h)に対する出力(kW,kVA)で
あり、曲線aは同期機の皮相出力(kVA)、曲線bは
ブレーキ出力(kW)である。
【0042】なお、ここで、同期機の極数Pは6、抵抗
器の抵抗R1 は12Ω、抵抗器の抵抗R2 は1.2Ω、
リアクトルのインダクタンスLは0.001H(ヘンリ
ー)、誘起電圧定数Kは10、最大周波数fmax は60
0Hz、最大誘起電圧Emaxは1000V、最大ブレー
キ力Fbmax は4.29kN、最大ブレーキ出力Pma x
は119.2kW、同期機の最大皮相出力PVmax は2
07.0kVA、R/(2πL)は127.3Hzであ
る。
【0043】このようにして、同期機21の磁束を一定
に保つだけで、インバータなどの電力変換装置を用いな
くても、広い回転速度範囲にわたって、一定のブレーキ
トルクが得られることを示すことができた。本発明の第
2実施例のように、回転速度が変化しても一定のブレー
キトルクとしたい用途は数多い。例えば、最高速度12
0km/h程度までの鉄道車両では、速度が変化しても
ブレーキノッチに対してほぼ一定のブレーキ力となるよ
うに設計されている。
【0044】なお、本発明の第1、第2実施例の応用と
して、抵抗器又はリアクトルにタップを設けて、ブレー
キ指令に合わせて切換え、ブレーキトルクを変化させる
ことも考えられる。本発明の第1実施例の抵抗器を2組
設け、抵抗器を回転速度により、切換え可能とすると、
例えば、高回転速度の領域で抵抗の値が大きくなるよう
にし、低回転速度の領域では抵抗の値が小さくなるよう
にすると、抵抗器の切換えをしない場合より広い回転速
度範囲で高いブレーキトルクが得られるようにすること
ができる。
【0045】図6は本発明の第1実施例で更に抵抗を切
換可能にした場合の電気ブレーキ装置の構成図、図7は
その発電ブレーキ特性図である。ここでは、上記した第
1実施例と同じ部分については、同じ符号を付してそれ
らの説明は省略する。図6(a)において、40は電気
ブレーキ回路、41はリアクトル、42はそのリアクト
ル41に直列に接続される第1の抵抗器、43はその第
1の抵抗器42に直列に接続される第2の抵抗器であ
り、第1の抵抗器42は、第1の開閉器44により短絡
可能に接続されており、それらのリアクトル41、第1
の抵抗器42、第2の抵抗器43は第2の開閉器45を
介して同期機21に接続できるようになっている。
【0046】図6(b)において、50は電気ブレーキ
回路、51はリアクトル、52はそのリアクトル51に
直列に接続される第1の抵抗器、53はその第1の抵抗
器52に並列に接続される第2の抵抗器であり、第1の
抵抗器52には第1の開閉器54が、第2の抵抗器53
には第2の開閉器55がそれぞれ直列に接続されてい
る。
【0047】図6(a)において、第2の抵抗器43の
抵抗R21の値を、図2の場合の抵抗器23の抵抗Rと同
じとし、第1の抵抗器42の抵抗R22と第2の抵抗器4
3の抵抗R21の和を図3の場合の抵抗器23の抵抗Rの
値と同じとして、かつ抵抗器として、最高回転速度の4
3%までの高回転速度域では、第2の抵抗器43と第1
の抵抗器42の抵抗R21とR22を共に使用し、それ以下
の速度では、第1の抵抗器42の抵抗R22を短絡して、
第2の抵抗器43の抵抗R21のみを使用すれば、図7の
ブレーキトルク特性が得られ、より広い回転速度域でほ
ぼ一定のブレーキトルクを得ることができる。
【0048】なお、図6(b)の回路構成では、第1の
抵抗器52の抵抗R21の値を図3の場合の抵抗器23の
抵抗Rの値と同じとし、第1の抵抗器52と第2の抵抗
器53の抵抗R21とR22の並列接続時の合成抵抗が図3
の場合の抵抗器23の抵抗Rの値と同じになるようにし
て、高回転速度域で第1の抵抗器52の抵抗R21のみを
使用し、低回転速度域で第1の抵抗器52と第2の抵抗
器53の抵抗R21とR 22を共に使用しても、同様に図7
のブレーキトルク特性が得られる。
【0049】抵抗とインダクタンスの値を切換えて、ブ
レーキトルクを調整することも可能である。図8は本発
明の第2実施例で抵抗R1 2 とインダクタンスL2
切換可能とした場合の電気ブレーキ装置の構成図、図9
はその発電ブレーキ特性図である。ここでは、上記した
第1実施例と同じ部分については、同じ符号を付してそ
れらの説明は省略する。
【0050】図8において、60は電気ブレーキ回路で
あり、第1の抵抗器61と第2の抵抗器62が直列に接
続され、その直列接続された第1の抵抗器61と第2の
抵抗器62に並列に、第1のリアクトル63、第2のリ
アクトル64、第3の抵抗器65、第4の抵抗器66が
直列に接続されており、第1の抵抗器61は第1の開閉
器67により短絡可能に、第2のリアクトル64と第3
の抵抗器65の直列回路は第2の開閉器68により短絡
可能に接続され、同期機21には第3の開閉器69が接
続されている。
【0051】このように、図4に示す場合の各抵抗器と
リアクトル(インダクタンス)を2組設け、各々を直列
接続したのが、図8である。いま、R11,R21,L21
図5のR1 ,R2 ,L2 と等しい値とし、R12,R22
22を、図5のR1 ,R2 ,L2 の(√2−1)倍の値
とした場合に、R11+R12,R21+R22,L21+L22
値は、図5のR1 ,R2 ,L2 の√2倍となり、図5の
場合の1/2のブレーキトルクを得ることができる。し
かも、R11,R21,L21のみを使用すれば、図5の場合
のブレーキトルクを得ることができる。これを図9に示
す。
【0052】このようにブレーキをかける際に、必要な
ブレーキ力に応じて、上記のように抵抗とインダクタン
スの値を切換えることが考えられる。図9は、その発電
ブレーキ特性図(2組のR−RL)であり、図9(a)
は回転速度(km/h)に対する全電流(A)特性図、
図9(b)は回転速度(km/h)に対する電流(A)
特性図、図9(c)は回転速度(km/h)に対するブ
レーキ力(kN)の分担特性図、図9(d)は回転速度
(km/h)に対するブレーキ力(kN)特性図、図9
(e)は回転速度(km/h)に対する出力(kW,k
VA)であり、曲線aは同期機の皮相出力(kVA)、
曲線bはブレーキ出力(kW)である。
【0053】なお、ここで、同期機の極数Pは6、抵抗
器の抵抗R1 は12Ω、抵抗器の抵抗R2 は1.2Ω、
リアクトルのインダクタンスLは0.0015H(ヘン
リー)、誘起電圧定数Kは10、最大周波数fmax は6
00Hz、最大誘起電圧Ema x は1000V、最大ブレ
ーキ力Fbmax は4.29kN、最大ブレーキ出力P
max は119.2kW、同期機の最大皮相出力Pvmax
は207.0kVA、R/(2πL)は127.3Hz
である。
【0054】図10は本発明の第3実施例を示す同期機
の発生電圧を可変とした場合の電気ブレーキ装置の構成
図、図11はその発電ブレーキ特性図(その1)、図1
2はその発電ブレーキ特性図(その2)である。ここで
は、上記した第1実施例と同じ部分については、同じ符
号を付してそれらの説明は省略する。同期機の界磁電流
を制御すると、誘起電圧Eを変化させることができ、更
に、ブレーキトルクを広い範囲で変えることができる。
すなわち、例えば、本発明の第1実施例と界磁電流の制
御とを組み合わせて、磁束の大きさが、図3の場合の
(1/2)1/2 となるように界磁電流を変化させた場合
のブレーキトルクは、図3のブレーキトルクの1/2の
大きさになる。これを図11に示す。
【0055】次に、ある回転速度以下では磁束の大きさ
を一定とし、その回転速度を超えると磁束の大きさを回
転速度に反比例させ、回転速度が変化しても誘起電圧が
一定となるようにし、本発明の第1実施例のように、ブ
レーキトルクを回転速度に反比例させることも可能であ
る。図12は最高回転速度の70%までの速度域では、
図3の場合と全く同じとし、それ以上の速度域では界磁
電流を調節して誘起電圧が一定となるようにした場合で
あり、上記高速域で速度に反比例するブレーキトルクが
得られる。
【0056】また、ブレーキノッチ指令によって、界磁
電流すなわち磁束を変化させると、同一回転速度での誘
起電圧を変化させることができ、ブレーキトルクを変化
させることができる。たとえば、図13は本発明の第2
実施例をもとに、最高ブレーキノッチを7ノッチとし、
ノッチの値の平方根に磁束の大きさが比例するようにし
た場合(第4実施例)で、図14に示すように、ノッチ
の値に比例するブレーキトルクが得られている。
【0057】図15は本発明に好適な永久磁石型同期機
の模式図である。この図に示すように、回転子71は永
久磁石からなり、固定子は、電気角で120°の位相を
持つように配置された3個の界磁コイル72,73,7
4を有している。このような永久磁石からなる回転子7
1を用いることにより、構造が簡素化され、回転子71
への電力の給電のための回路やブラシ,スリップリング
などの部品が不要となり、それらのメンテナンスをフリ
ーにすることができる。
【0058】図16は本発明の実施例を示す同期機の車
両への取付例を示す模式図であり、図16(a)は中空
軸平行カルダン式の取付例、図16(b)は平行カルダ
ン式の取付例、図16(c)は直角カルダン式の取付例
をそれぞれ示している。これらの図において、81,8
6,91は同期機、82,87,92は電気ブレーキ回
路、83,88,94は歯車装置、84,89,95は
車軸、85,90,96は車輪、93は駆動軸である。
【0059】このように、同期機81,86,91には
上記した電気ブレーキ回路82,87,92を接続し
て、ブレーキを作用させるべき軸としての車軸84,8
9,95に同期機81,86,91を連結されるように
したので、ブレーキ装置を簡素化するとともに、メンテ
ナンスを容易にすることができる。図17は本発明の実
施例を示す自動車両への適用例を示す模式図である。
【0060】この図において、101は同期機、102
はインバータ、103は充電器、104は直流電源、1
10は本発明の電気ブレーキ回路であり、リアクトル1
11、抵抗器112、開閉器113からなる。また、1
21は同期機101が連結される軸(駆動軸)、122
は車軸、123は車輪(タイヤ)である。このように、
自動車両の駆動・充電・電気ブレーキシステムのバック
アップ用として、本発明の同期機を用いた電気ブレーキ
装置を用いることができる。
【0061】このようなバックアップ用電気ブレーキ装
置を搭載することにより、近い将来には、バックアップ
用の機械式ブレーキを廃止することもでき、構造の簡素
化、所要スペースの縮小化、メンテナンスを容易化、コ
ストの低減化を図ることができる。なお、上記実施例に
おいては、鉄道用車両、自動車への適用について述べた
が、これに限定するものではなく、例えば、巻き上げ装
置、エレベータ、圧延機の電気ブレーキ装置として適用
することができることは言うまでもない。
【0062】また、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0063】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。簡単
な構成で、より実用的な電気ブレーキ装置を提供するこ
とができ、その実用的効果は著大である。特に、バック
アップ用の電気ブレーキ装置として適用することによ
り、構造の簡素化、所要スペースの縮小化、メンテナン
スの容易化、コストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す同期機を用いた電気
ブレーキ装置(RL回路)の構成図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す同期機を用いた電気
ブレーキ装置の発電ブレーキ特性図(RL)(その1)
である。
【図3】本発明の第1実施例を示す同期機を用いた電気
ブレーキ装置の発電ブレーキ特性図(RL)(その2)
である。
【図4】本発明の第2実施例を示す同期機を用いた電気
ブレーキ装置(R−RL回路)の構成図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す同期機を用いた電気
ブレーキ装置の発電ブレーキ特性図(R−RL)であ
る。
【図6】本発明の第1実施例で更に抵抗を切り換え可能
にした場合の電気ブレーキ装置の構成図である。
【図7】本発明の第1実施例で更に抵抗を切り換え可能
にした場合の電気ブレーキ装置の発電ブレーキ特性図で
ある。
【図8】本発明の第2実施例で抵抗R1 2 とインダク
タンスL2 を切り換え可能とした場合の電気ブレーキ装
置の構成図である。
【図9】本発明の第2実施例で抵抗R1 2 とインダク
タンスL2 を切り換え可能とした場合の電気ブレーキ装
置の発電ブレーキ特性図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す同期機の発生電圧
を可変とした場合の電気ブレーキ装置の構成図である。
【図11】本発明の第3実施例を示す同期機の発生電圧
を可変とした場合の電気ブレーキ装置の発電ブレーキ特
性図(その1)である。
【図12】本発明の第3実施例を示す同期機の発生電圧
を可変とした場合の電気ブレーキ装置の発電ブレーキ特
性図(その2)である。
【図13】本発明の第4実施例を示す同期機の発生電圧
を可変とした場合の電気ブレーキ装置の構成図である。
【図14】本発明の第4実施例を示す同期機の発生電圧
を可変とした場合の電気ブレーキ装置の発電ブレーキ特
性図である。
【図15】本発明に好適な永久磁石型同期機の模式図で
ある。
【図16】本発明の実施例を示す同期機の車両への取付
け例を示す模式図である。
【図17】本発明の実施例を示す自動車両への適用例を
示す模式図である。
【図18】従来の電力回生ブレーキの回路図である。
【図19】従来の発電抵抗ブレーキの回路図である。
【図20】同期発電機に抵抗を接続した回路(推測回
路)図である。
【図21】同期発電機に抵抗を接続した回路の発電ブレ
ーキ特性図(R)である。
【図22】界磁電流制御回路を加えた、同期発電機に抵
抗を接続した回路(推測回路)図である。
【符号の説明】
1,102 インバータ 11,21,81,86,91,101 同期機 12,23,112 抵抗器 13,25,34,113 開閉器 22,30,40,50,60,82,87,92,1
10 電気ブレーキ回路 24,32,41,51,111 リアクトル 26 ブレーキを作用させるべき軸 27 ブレーキを作用させるべき装置 31,42,52,61 第1の抵抗器 33,43,53,62 第2の抵抗器 44,54,67 第1の開閉器 45,55,68 第2の開閉器 63 第1のリアクトル 64 第2のリアクトル 65 第3の抵抗器 66 第4の抵抗器 69 第3の開閉器 71 回転子(永久磁石) 72,73,74 界磁コイル 83,88,94 歯車装置 84,89,95,122 車軸 85,90,96,123 車輪 93,121 駆動軸 103 充電器 104 直流電源

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期機にて発電されるブレーキエネルギ
    ーを消費する抵抗器と、ブレーキトルクの回転速度特性
    を適正に保つためのインピーダンス要素と、これらを接
    続して電気ブレーキ回路を作る開閉器とから構成される
    電気ブレーキ装置であって、(a)ブレーキを作用させ
    る軸に連結される同期機と、(b)該同期機の発生電圧
    と周波数が回転速度に比例することを利用して、抵抗器
    とインピーダンス要素の値との組み合わせを選定するこ
    とにより、前記同期機の所要のブレーキトルクの回転速
    度特性を得る電気ブレーキ回路を具備することを特徴と
    する同期機を用いた電気ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同期機を用いた電気ブレ
    ーキ装置において、前記インピーダンス要素としてリア
    クトルを用い、前記抵抗器とリアクトルを直列接続し、
    前記抵抗器の抵抗RとリアクトルのインダクタンスLで
    定まる周波数R/(2πL)を調整して、最高回転速度
    に対応する最高周波数の1/2以上として、前記周波数
    R/(2πL)付近に対応する回転速度域で、ほぼ一定
    のブレーキトルクが得られるようにしたことを特徴とす
    る同期機を用いた電気ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の同期機を用いた電気ブレ
    ーキ装置において、前記インピーダンス要素としてリア
    クトルを用い、前記抵抗器とリアクトルを直列接続し、
    前記リアクトルのインダクタンスLと前記抵抗器の抵抗
    Rの値で定まる周波数R/(2πL)を最高周波数より
    十分低い値に調整して、高回転速度域でブレーキトルク
    が回転速度に反比例する特性を有するようにしたことを
    特徴とする同期機を用いた電気ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の同期機を用いた電気ブレ
    ーキ装置において、前記抵抗器のみの第1の回路と、抵
    抗器とリアクトルを直列接続した第2の回路とを並列接
    続し、前記第1の回路と、前記第2の回路のブレーキト
    ルクの回転速度特性の和が、所定のブレーキトルクの回
    転速度特性となるようにしたことを特徴とする同期機を
    用いた電気ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の同期機を用いた電気ブレ
    ーキ装置において、リアクトルと直列に抵抗器を接続
    し、該抵抗器を複数個設けて、該複数個の抵抗器を前記
    リアクトルに直列または並列接続可能にして、高速度域
    ではより高い抵抗値となるように、また低速度域ではよ
    り低い抵抗値となるように、前記回路の抵抗値を特定速
    度にて切換え可能としたことを特徴とする同期機を用い
    た電気ブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3記載の同期機を用いた電
    気ブレーキ装置において、前記抵抗器とリアクトルを直
    列接続した回路において抵抗器とリアクトルを複数個設
    けて、これらを直列または並列接続可能として、前記回
    路の抵抗とインダクタンスを同じ割合で変更することに
    より、前記回路のインピーダンスの大きさの平方根に逆
    比例してブレーキトルクを変化させることを特徴とする
    同期機を用いた電気ブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の同期機を用いた電気ブレ
    ーキ装置において、前記抵抗器のみの第1の回路と、抵
    抗器とリアクトルを直列接続した第2の回路とを並列接
    続し、抵抗器とリアクトルを複数個設けて、これらを直
    列または並列接続可能として、前記第1の回路の抵抗、
    及び前記第2の回路の抵抗とインダクタンスを同じ割合
    で変更することにより、ブレーキトルクを同期機からみ
    たインピーダンスの大きさの平方根に逆比例して変化さ
    せることを特徴とする同期機を用いた電気ブレーキ装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の同期機を用いた電気ブレ
    ーキ装置において、前記同期機の界磁電流を調整して誘
    起電圧を変更可能としたことを特徴とする同期機を用い
    た電気ブレーキ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の同期機を用いた電気ブレ
    ーキ装置において、前記同期機のある回転速度以上で、
    前記同期機の界磁電流を調整して誘起電圧が一定となる
    ようにしたことを特徴とする同期機を用いた電気ブレー
    キ装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の同期機を用いた電気ブ
    レーキ装置において、前記同期機の同一回転速度におい
    て、ブレーキトルクが誘起電圧の平方根に比例すること
    を利用して、界磁電流を調整することにより、所定のブ
    レーキトルクを得るようにしたことを特徴とする同期機
    を用いた電気ブレーキ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の同期機を用いた電気ブ
    レーキ装置において、前記同期機は回転子として永久磁
    石を具備することを特徴とする同期機を用いた電気ブレ
    ーキ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の同期機を用いた電気ブ
    レーキ装置において、前記ブレーキを作用させる軸は、
    車両の車輪の回転軸であることを特徴とする同期機を用
    いた電気ブレーキ装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の同期機を用いた電気
    ブレーキ装置において、前記車両は、駆動電動機が搭載
    されていない付随車両であることを特徴とする同期機を
    用いた電気ブレーキ装置。
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