JP3180211B2 - シャワーヘッドの支持装置 - Google Patents

シャワーヘッドの支持装置

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JP3180211B2
JP3180211B2 JP17298197A JP17298197A JP3180211B2 JP 3180211 B2 JP3180211 B2 JP 3180211B2 JP 17298197 A JP17298197 A JP 17298197A JP 17298197 A JP17298197 A JP 17298197A JP 3180211 B2 JP3180211 B2 JP 3180211B2
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学 波多野
和彦 杉浦
誠治 酒井
博 横井
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株式会社ケーブイケー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明(請求項1〜3の発
明)は、洗髪等に使用するシャワーヘッドを、洗面化粧
台等の天板、あるいはこれに取付けられる水栓の本体に
対して支持するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、シャワーヘッドを備え付けた洗面
化粧台等や、シャワーヘッドを接続できるようにした湯
水混合水栓等が提供されるようになってきているが、こ
のようなものが提案されてきているのは、個人の住宅に
おいても、洗髪のみを独立的に行えるようにするためで
あり、洗面化粧台等の様々な使用を可能にするためであ
る。
【0003】このため、図12に例示するように、シャ
ワーヘッドを先端部に設けた剛性のある給湯パイプを、
洗面化粧台に取付けた水栓の本体または洗面化粧台の天
板に対して抜き差し自在に組付けて、シャワーヘッドの
使用を自在に行えるようにすることがなされている。し
かしながら、このような剛性パイプを天板等に対して抜
き差し自在とするためには、天板下等に、剛性パイプの
収納場所を十分確保しておかなければならず、この種の
シャワーヘッド付洗面化粧台の設置場所に自ずと制約を
生じさせるものであったのである。
【0004】また、図12に示した従来のものは、剛性
パイプと、これを抜き差し自在に支持している部分との
間にある隙間から、シャワーヘッドから出た湯水が剛性
パイプを伝わって天板等の下側に流れ込み、例えば収納
棚内の収納物あるいは床面上を濡らしてしまうことにも
なっていたのである。換言すれば、図12の従来のもの
では、剛性パイプを抜き差し自在とするためには、これ
と支持部分との間にどうしてもある程度の隙間を形成し
ておかなければならず、この隙間から湯水が下方に流れ
込むことは避け難いものであったのである。
【0005】一方、シャワーヘッドからの吐水によって
洗髪を行う場合には、 (1)シャワーヘッドを何等かの支持台によって支持し
ておき、このシャワーヘッドから吐水させた状態で、両
手を使って洗髪できるとよい。 (2)その支持台によるシャワーヘッドの支持高さは一
定の範囲内で変えられると便利である。 (3)支持台に支持されたシャワーヘッドは、その吐水
方向がある程度自由に変えられると便利である。 という点が要望されている実状にある。
【0006】これらの要望を満たすためには、例えば2
本の筒を「釣り杆」のように接続させればよいことが当
然考えられるのであるが、2本の筒を十分に伸ばしきっ
た場合には、両者間の接続強度が当然問題となる。十分
に伸ばしきった2本の筒間には、互いに重なり合う部分
が少なくなるため、一方が他方を保持するための十分な
強度が得られなくなり、いずれか一方の端部が、例えば
シャワーヘッドから受けた力によって破損しかねない。
【0007】そこで、本発明者は、シャワーヘッドのた
めの支持台を天板等から下方に突出しないようにして、
かつ引き伸ばしたときにも十分な剛性を有するものとす
るためにはどうしたらよいかについて検討を重ねてきた
結果、本発明(請求項1〜3の発明)を完成させたので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】請求項1〜3の発明は
以上のような経緯に基づいてなされたもので、その解決
しようとする課題は、シャワーヘッドの天板等に対する
支持を、シャワーヘッドの高さ調整や角度調整を行える
ようにしながら、しっかりと行えるようにすることであ
る。
【0009】すなわち、まず請求項1に係る発明の目的
とするところは、シャワーヘッドの高さや角度の調整を
行うことができることは勿論、十分に伸ばしきったとき
にも十分な剛性を有したものとすることができて、使用
勝手がよく耐久性にも優れた支持装置を簡単な構成によ
って提供することにある。
【0010】また、請求項2の発明の目的とするところ
は、上記請求項1の発明と同様な目的を達成することが
できる他、第1支持杆と第2支持杆間に設けた第3支持
杆の引き上げ操作が、第2支持杆の引き上げに確実に連
動させることのできる支持装置を提供することにある。
【0011】さらに、請求項3に係る発明の目的とする
ところは、上記請求項1または2の発明と同様な目的を
達成することができる他、シャワーヘッドの角度調整を
節度感をもって行えるようにすることのできる支持装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、以下に
述べる実施の形態において使用する符号を付して説明す
ると、「洗面化粧台等の天板、またはこれに取付けられ
る水栓本体200に対してシャワーヘッド60を支持す
るために、天板または水栓本体200上面に対して立設
固定される第1支持杆10と、この第1支持杆10に対
して上下動可能に設けた第2支持杆20と、この第2支
持杆20の先端部に連設したシャワーヘッドホルダー5
0とを備えたシャワーヘッドの支持装置100であっ
て、第1支持杆10内に抜き差し自在に嵌挿されて、上
端外周が第2支持杆20内面にて支持される第3支持杆
30を備えて、この第3支持杆30の下端部が、第2支
持杆20を第1支持杆10に対して最大引き伸ばしたと
き、第1支持杆10内であって第2支持杆20の下端よ
り下方に位置するようにしたことを特徴とする支持装置
100」である。
【0013】すなわち、この請求項1に係る支持装置1
00は、洗面化粧台等の天板、またはこれに取付けられ
る水栓本体200の上面に対して立設固定される第1支
持杆10と、この第1支持杆10に対して上下動可能に
設けた第2支持杆20と、この第2支持杆20と上記第
1支持杆10との間に介装した第3支持杆30と、第2
支持杆20の先端部(主として上端部)に連設したシャ
ワーヘッドホルダー50とを備えたものである。そし
て、この支持装置100は、シャワーヘッドホルダー5
0上に載置したシャワーヘッド60を、天板または水栓
本体200の上面より所定高さ上方に支持するようにす
るとともに、第1支持杆10に対して第2支持杆20を
引き伸ばすことにより、シャワーヘッド60の支持位置
の調整をも行えるようにしたものである。
【0014】特に、この支持装置100では、図5の
(イ)に示すように、シャワーヘッド60の高さを所定
範囲内で高さ調整自在としたものであるが、第2支持杆
20を第1支持杆10に対して十分引き上げたとき、図
7に示すように、第1支持杆10の上端部に第2支持杆
20の下端部が重なった状態になるとともに、この重な
り部分の内側に第3支持杆30の下部が位置することに
なるものである。このとき、第3支持杆30の下端部
は、第2支持杆20の下端部より下方に位置するのであ
り、第3支持杆30は第1支持杆10と第2支持杆20
との重なり部分の芯材として位置するのである。
【0015】これにより、第2支持杆20を第1支持杆
10に対して十分引き伸ばしたとしても、両者の重なり
部分内に第3支持杆30の一部が存在することになるの
であるから、この部分での強度が十分確保されているこ
とになる。従って、シャワーヘッドホルダー50または
シャワーヘッド60に何等の力が不用意に加えられた
り、あるいは、シャワーヘッドホルダー50または第2
支持杆20を手で持って下動のための力を加えたりして
も、第1支持杆10と第2支持杆20との重なり合い部
分で両者がこじられたり、あるいは破損したりすること
はないのである。特に、第1支持杆10と第2支持杆2
0の間での補強が第3支持杆30によってなされている
ことは、次の第2支持杆20を下動させるための初期動
作を円滑に行うことができるということも意味している
のである。
【0016】上記課題を解決するために、請求項2に係
る発明の採った手段は、上記請求項1に係る支持装置1
00について、第3支持杆30の上部に連結部材40を
抜き差し自在に嵌挿するとともに、この連結部材40を
第2支持杆20の上部側に連結したことである。
【0017】すなわち、この請求項2に係る支持装置1
00では、第2支持杆20の上端部側(以下の実施形態
では第2支持杆20の上端に取付けたシャワーヘッドホ
ルダー50の一部)と第3支持杆30とを連結部材40
によって連結したのであるから、図7に示したように、
第2支持杆20を第1支持杆10に対して十分に引き上
げる際に、内部の第3支持杆30の引き上げをも自動的
に行えるのであり、その時の第3支持杆30による補強
を確実なものとするのである。勿論、第2支持杆20を
図6に示したように押し下げれば、この連結部材40及
び第3支持杆30も第2支持杆20の上端部内面(シャ
ワーヘッドホルダー50の下面)によって押し下げられ
るのであり、支持装置100全体の使用勝手をより一層
向上させることができるのである。
【0018】さらに、請求項3に係る発明の採った手段
は、上記請求項1または請求項2に係る支持装置100
について、「第3支持杆30を第1支持杆10に対して
回転不能とするとともに、その上部に外周に突出するこ
とになる弾発係止部材31を設け、この弾発係止部材3
1の先端が第2支持杆20の上部内面に形成した複数の
凹溝21に係合するようにして、第2支持杆20の第1
支持杆10に対する回転を節度感をもって行えるように
したこと」ことである。
【0019】すなわち、本発明に係る支持装置100で
は、第1支持杆10及び第2支持杆20を、例えば、円
筒状のものとする等により、その製造を簡単に行えるよ
うにするとともに、第1支持杆10に対する第2支持杆
20の回転をも可能にした場合に、この請求項3に係る
支持装置100では、第3支持杆30を第1支持杆10
に対して上下動自在かつ回転不能とするとともに、この
第3支持杆30の先端と第2支持杆20の内面との間に
弾発係止部材31を介在させるようにしたものである。
この弾発係止部材31は、以下の実施形態ではスプリン
グ31a及びボール31bによって構成したものであ
り、この内のスプリング31aが第2支持杆20の上部
内面に形成した縦方向の凹溝21内に係止することによ
り、第1支持杆10に対する第2支持杆20の相対回転
をボール31bによる弾発力により一定の付勢力でもっ
て阻止するものであって、このボール31bの付勢力に
抗して第2支持杆20を回動させれば、その上端に載置
されるべきシャワーヘッド60の横方向に対する角度を
調整することができるようにしたものである。
【0020】換言すれば、第1支持杆10と第3支持杆
30との間に介在させた弾発係止部材31は、第2支持
杆20の第1支持杆10に対する回動を、節度感をもっ
て行えるようにしたものであり、シャワーヘッド60の
角度調整のための使用勝手を向上させたものなのであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、上記の請求項1〜3の各発
明を、図面に示した各実施の形態に従って説明するが、
これらの実施形態に係る支持装置100は、洗面化粧台
等の天板上面に取付けられる湯水混合水栓の水栓本体2
00に立設固定したものである。しかしながら、これら
の支持装置100は、天板上面に直接固定するように実
施しても構わないものであり、この場合には、実施形態
における水栓本体200の上面211に代えて天板その
ものを採用すればよく、湯水混合水栓そのものは天板の
別の場所に取付ければ済むものである。
【0022】さて、図1〜図11には、本発明に係る支
持装置100及びその各構成部材が示してあるが、この
支持装置100は、湯水混合水栓を構成している水栓本
体200の上面211に立設固定したものである。そこ
で、この支持装置100を説明する前に、これが共通的
に適用される湯水混合水栓そのものの概略的構成から先
に説明すると、次の通りである。尚、図1及び2はシン
グルレバー式水栓に、図3及び4は2ハンドル式水栓に
本発明を適用したものである。
【0023】湯水混合水栓は、図1または図3に示した
ように、洗面化粧台等の天板上に取付けられる水栓本体
200を有しているものであるが、この水栓本体200
の下面には、天板下面に突出する2本の取付脚222が
一体的に形成してあり、これら各取付脚222には、図
示しない水管路または湯管路が液密的に接続されるので
ある。勿論、各取付脚222間の寸法は、一般の湯水混
合水栓のそれと全く同じにしてあるものであり、各取付
脚222の管径も従来のそれと全く同一のままのもので
ある。
【0024】この水栓本体200は、その下部に、各取
付脚222から供給されてきた湯及び水を湯水混合部に
給送するための2つの供給室を有しているものであり、
湯水混合部にて混合された湯水は、両供給室上にある分
配室に供給されるのである。なお、湯水混合部は、混合
温度の調整及び止水、吐水の操作を1本の操作レバー或
は、2ハンドルW、Hによって行うようにした一般的な
ものであり、本発明とは大きな関係はないものであるか
ら、特にその説明はしない。
【0025】この水栓本体200の分配室側には、図2
または図4にも示したように、接続部216等が形成し
てあり、この接続部216には、先端にシャワーヘッド
60を取付けた可撓管61の基端が接続されるものであ
る。そして、この水栓本体200の上面211(分配室
の天井となる部分)には、図1にも示したように、支持
装置100側の連結部材70を取付けるための取付穴2
12が形成してある。図1及び図2に示した水栓本体2
00は、その上面211が平らなものであり、図3及び
図4に示した水栓本体200は、その上面211が中央
部が平であって左右が下方に傾斜したものである。
【0026】これらの図1〜図11には各請求項に係る
全ての発明を実質的に含む支持装置100が示してある
のであるが、この支持装置100は、主として、天板ま
たは水栓本体200上面に対して立設固定される第1支
持杆10と、この第1支持杆10に対して上下動可能に
設けた第2支持杆20と、この第2支持杆20の内面に
頭部33にて摺接するとともに、略全体が第1支持杆1
0に対して抜き差し自在に取付けられる第3支持杆30
と、第2支持杆20の先端部に連設したシャワーヘッド
ホルダー50とを備えているものである。
【0027】本実施形態における支持装置100では、
図5に示したように、その第1支持杆10と水栓本体2
00との接続を、連結部材70を介して間接的に行うよ
うにしている。すなわち、連結部材70の上下両端部に
はネジ部がそれぞれ形成してあり、下端のネジ部を水栓
本体200側に形成してある取付穴212に液密的に螺
着するとともに、連結部材70の上端のネジ部を第1支
持杆10の下端に形成した連結穴11に螺着することに
より、第1支持杆10の水栓本体200に対する立設固
定を行うようにしているものである。勿論、第1支持杆
10の下端にネジ部を一体的に形成しておいて、このネ
ジ部を水栓本体200側の取付穴212に液密的に螺着
するように実施してもよいことは言うまでもない。
【0028】水栓本体200に立設固定された第1支持
杆10は、図8に示したように、略円筒状のものであ
り、その下端には、前述した連結部材70を取り付ける
ための連結穴11が形成してあり、上端外周には、後述
する第2支持杆20の摺接を安定的に行うためのOリン
グ12が取付けてある。このOリング12の直下に位置
する第1支持杆10の一部には、後述する第3支持杆3
0側のストッパ36が係合する係止穴13が形成してあ
る。
【0029】なお、請求項1に係る発明においては、こ
の第1支持杆10に対する後述の第3支持杆30を回動
不能に嵌挿する必要はないのであるが、請求項3をも含
む支持装置100とするために、この実施形態の第1支
持杆10では次のようにしてある。すなわち、この第1
支持杆10では、図8及び図10に示したように、第3
支持杆30側の案内縦溝32a内にて案内される案内突
起14a、及び第3支持杆30側の係止片32bが案内
される縦方向の案内溝14bがそれぞれ形成してあり、
これらの案内突起14a及び案内溝14bによって第3
支持杆30を上下動自在ではあるが回転不能に案内する
ようにしている。
【0030】また、図6及び図7に示したように、本実
施形態に係る第1支持杆10においては、これに対して
引き上げた第2支持杆20の落下防止を行うためのスト
ッパ15が、前述した案内突起14aを利用して設けて
ある。すなわち、案内突起14a内には、収納穴Aが形
成してあり、この収納穴Aに、スプリング15aとボー
ル15bとが収納してある。このボール15bは、スプ
リング15aによって外側に押圧されているため、その
外側に位置する第2支持杆20の内面に弾発的に当接す
るものである。そしてこのボール15bが、上方に引き
出された第2支持杆20の下端内面に形成した係合溝2
3内に係合することにより、第1支持杆10に対する第
2支持杆20の落下を防止することになるのである。
【0031】以上のような第1支持杆10の外側には、
図9に示した略円筒状の第2支持杆20が抜き差し自在
に嵌挿されるのである。この第2支持杆20は、その下
端内面に、前述した第1支持杆10側のストッパ15が
係合することになる係合溝23を全周にわたって形成し
たものであり、一方上端内面には多数の凹溝21が縦方
向に形成してある。なお、この第2支持杆20の上端に
は、シャワーヘッド60を載置して支持するためのシャ
ワーヘッドホルダー50が一体的に取付けられることに
なるものである。
【0032】この第2支持杆20における各凹溝21
は、請求項3に係る発明を実施するにあたって必要なも
のであり、これら各凹溝21には、後述する第3支持杆
30側の弾発係止部材31が係合するものである。弾発
係止部材31を構成するボール31bは、第2支持杆2
0の上下動に対しては何等作用をしないが、このボール
31bが各凹溝21を第2支持杆20の半径方向に乗り
起える場合にスプリング31aによる付勢力を発揮する
ことになるのであり、これらの作用を発揮させるため
に、各凹溝21は縦方向であって多数のものとしてある
のである。
【0033】第3支持杆30は、図10に示した形状の
ものとしてある。すなわち、この第3支持杆30は、略
円筒形状をその基本形状とするものであるが、その上端
に第1支持杆10内への落ち込みを規制する頭部33を
有していて、この頭部33の下側の軸部30aが第1支
持杆10内に嵌挿されることになるものである。そし
て、この第3支持杆30の軸部30aの下部には、図示
上端が軸部30aの周囲から外側に突出するストッパ3
6が一体的に形成してある。
【0034】このストッパ36は、図6及び7に示すよ
うに、当該第3支持杆30を第1支持杆10内に嵌挿し
たとき第1支持杆10の内面に押されて第3支持杆30
内に入り込むが、この第3支持杆30が第1支持杆10
に対して引き上げられてその係止穴13に対向したとき
それ自身の弾性力によって外側に開くから、この係止穴
13に当接することになるものである。従って、このス
トッパ36は当接第3支持杆30の第1支持杆10に対
する抜け止めをはたすことになるのである。
【0035】この実施形態における第3支持杆30で
は、このストッパ36の係止穴13に対する位置を常に
一定にしておかなければならないから、図10に示した
ように、その外周面に縦方向の係止片32bが2本形成
してあり、これら各係止片32bは前述した第1支持杆
10側の案内溝14b内に係合するようにしてある。
【0036】請求項1に係る発明では、この第3支持杆
30は、第2支持杆20の上動につれて第1支持杆10
内から引き上げられて、例えば図7に示した位置にな
り、第2支持杆20が押し下げられたときにはこれより
押圧されて、図6に示したように、第1支持杆10内に
収納されれば十分なのである。しかしながら、本実施形
態の第3支持杆30では、その頭部33の外周面に弾発
係止部材31が突出するようにしてあり、この弾発係止
部材31が第2支持杆20側の凹溝21に弾発的に係合
するようにして、第2支持杆20を第1支持杆10に対
して回動するときに、節度感をもって行えるようにして
いる。
【0037】すなわち、本実施形態の第3支持杆30で
は、頭部33の一部に横方向に開口する係止部材収納部
34が形成してあり、この係止部材収納部34内に弾発
係止部材31が収納してある。この弾発係止部材31
は、係止部材収納部34内に収納したスプリング31a
と、このスプリング31aによって外方に付勢されるこ
とになるボール31bとから構成したものであり、各ボ
ール31bは、前述した第2支持杆20側の凹溝21に
係合するものである。なお、これらの弾発係止部材31
を設けた頭部33の中央には、後述の連結部材40を連
結するための取付穴35が形成してある。
【0038】連結部材40は、主として請求項2に係る
発明の構成部材であるが、前述したように、この連結部
材40は、請求項1に係る発明においては特に必要なも
のではない。この連結部材40は、図11に示したよう
に、その軸本体40aの上端に取付頭部41を一体的に
形成した略棒状のものであり、その軸本体40a下端に
は係止部42が形成してある。そして、この連結部材4
0の下部には、係止部42を縮径するための長穴43が
形成してある。
【0039】この連結部材40は、図6及び図7に示し
たように、第2支持杆20の上端にシャワーヘッドホル
ダー50を一体化しておき、このシャワーヘッドホルダ
ー50の一部に、その取付頭部41を取付けるととも
に、その下端を第3支持杆30の取付穴35内に強制嵌
合したものである。これにより、この連結部材40は、
第3支持杆30内を、第2支持杆20と一体的に上下動
することになるものであり、第3支持杆30に対する抜
け止めを下端部の係止部42によって行うようにしたも
のである。
【0040】なお、この係止部42は、第3支持杆30
側の取付穴35の径よりも大きいため、そのままではこ
の連結部材40の軸本体40aを第3支持杆30内に挿
入することができないが、前述したように、この連結部
材40の下部には長穴43が形成してあるから、この長
穴43を小さくするようにすれば、係止部42の外径は
縮径されることになる。従って、この連結部材40を第
3支持杆30内に挿入するには、長穴43の外側を押圧
して係止部42を縮径させれば第3支持杆30の取付穴
35内に強制嵌合することができるのであり、一旦嵌入
してしまえば、その係止部42は、第3支持杆30に対
する抜け止めを果たすことになるのである。
【0041】ところで、本実施形態の連結部材40は、
例えば合成樹脂等により一体成形したものであるが、こ
の連結部材40は、第2支持杆20の引き上げとともに
第3支持杆30を引き上げるものであるから、例えば可
撓性のあるワイヤであってもよく、また鎖等のようなひ
も状のものであってもよい。
【0042】そして、第2支持杆20の上端には、図1
及び図2、或は、図3及び図4に示したように、シャワ
ーヘッド60を載置するためのシャワーヘッドホルダー
50が一体的に形成してあるから、このシャワーヘッド
ホルダー50上に載置したシャワーヘッド60の位置
を、図5に示したように変更することができるのであ
る。
【0043】
【発明の効果】以上、詳述した通り、まず請求項1に係
る発明によれば、天板等の下方への水洩れを確実に防止
することができることは当然として、湯水混合水栓の水
栓本体に適用しても、この水栓本体の取付互換性を損な
うことがなく、構造が簡単で耐久性にも優れたシャワー
ヘッドの支持装置を提供することができるのである。
【0044】特に、その中心に第3支持杆30が存在し
ていて、この第3支持杆30の下部が、第2支持杆20
を第1支持杆10に対して十分引き上げても、この第1
支持杆10と第2支持杆20との重なり部分に位置して
おり、かつこの第3支持杆30の頭部33が第2支持杆
20の内面側に当接することになるから、第1支持杆1
0と第2支持杆20との重なりが非常に短い寸法間にて
なされたとしても、この第3支持杆30の下部によって
十分補強されることになる。従って、第2支持杆20の
先端に設けたシャワーヘッドホルダー50上のシャワー
ヘッド60による力は勿論、これらを介して当該支持装
置100に加えられた力に対して、十分な強度を発揮す
ることになり、第1支持杆10や第2支持杆20の破損
を招くことはないのである。
【0045】また、請求項2に係る発明によれば、上記
請求項1の発明と同様な目的を達成することができる
他、第1支持杆10と第2支持杆20間に設けた第3支
持杆30の引き上げ操作が、第2支持杆20の引き上げ
に確実に連動させることのできる支持装置100を提供
することができるのである。
【0046】さらに、請求項3に係る発明によれば、上
記請求項1または2の発明と同様な目的を達成すること
ができる他、シャワーヘッド60の角度調整を節度感を
もって行えるようにすることのできる支持装置100を
提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3の発明に係わる支持装置を水栓本
体上に取付けたときの状態を示す部分破断正面図であ
る。
【図2】図1中の1−1線に沿ってみた縦断側面図であ
る。
【図3】型式が図1のものとは異なる水栓本体に本発明
支持装置を取付けたときの状態を示す部分破断正面図で
ある。
【図4】図3中の2−2線に沿ってみた縦断側面図であ
る。
【図5】請求項1〜3の発明に係わる支持装置を使用し
ている状態を示す図であり、(イ)は第2支持杆を第1
支持杆に対して最大引き上げたときを、(ロ)は完全に
納めたときをそれぞれ示す側面図である。
【図6】全体を完全に納めたときの支持装置を示す拡大
縦断側面図である。
【図7】第2支持杆を第1支持杆に対して完全に引き上
げたときの支持装置の部分縦断面図である。
【図8】支持装置を構成している第1支持杆を示すもの
で、(イ)は部分破断拡大斜視図、(ロ)は正面図、
(ハ)は(イ)中の3−3線に沿ってみた横断面図であ
る。
【図9】支持装置を構成している第2支持杆を示すもの
で、(イ)は部分破断拡大斜視図、(ロ)は拡大縦断面
図、(ハ)は(ロ)の平面図である。
【図10】支持装置を構成している第3支持杆を示すも
ので、(イ)は部分破断拡大斜視図、(ロ)は案内縦溝
側からみた正面図、(ハ)は(ロ)中の4−4線に沿っ
てみた横断面図である。
【図11】支持装置を構成している連結部材の斜視図で
ある。
【図12】従来の支持装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 支持装置 10 第1支持杆 11 連結穴 12 Oリング 13 係止穴 A 収納穴 14a 案内突起 14b 案内溝 15 ストッパ 15a スプリング 15b ボール 20 第2支持杆 21 凹溝 22 ホルダー連結部 30 第3支持杆 30a 軸部 31 弾発係止部材 31a スプリング 31b ボール 32a 案内縦溝 32b 係止片 33 頭部 34 係止部材収納部 35 取付穴 36 ストッパ 40 連結部材 40a 軸本体 41 取付頭部 42 係止部 43 長穴 50 シャワーヘッドホルダー 60 シャワーヘッド 70 連結部材 200 水栓本体 W ハンドル H ハンドル
フロントページの続き (72)発明者 横井 博 岐阜県岐阜市黒野308番地 株式会社ケ ーブイケー内 (56)参考文献 特開 平6−81383(JP,A) 特開 平9−189057(JP,A) 実開 平1−61947(JP,U) 実開 昭64−42367(JP,U) 実開 平5−10556(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/06 E03C 1/044

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗面化粧台等の天板、またはこれに取付
    けられる水栓本体に対してシャワーヘッドを支持するた
    めに、前記天板または水栓本体上面に対して立設固定さ
    れる第1支持杆と、この第1支持杆に対して上下動可能
    に設けた第2支持杆と、この第2支持杆の先端部に連設
    したシャワーヘッドホルダーとを備えたシャワーヘッド
    の支持装置であって、 前記第1支持杆内に抜き差し自在に嵌挿されて、上端外
    周が前記第2支持杆内面にて支持される第3支持杆を備
    えて、 この第3支持杆の下端部が、前記第2支持杆を第1支持
    杆に対して最大引き伸ばしたとき、前記第1支持杆内で
    あって前記第2支持杆の下端より下方に位置するように
    したことを特徴とする支持装置。
  2. 【請求項2】 前記第3支持杆の上部に連結部材を抜き
    差し自在に嵌挿するとともに、この連結部材を前記第2
    支持杆の上部側に連結したことを特徴とする請求項1に
    記載の支持装置。
  3. 【請求項3】 前記第3支持杆を第1支持杆に対して回
    転不能とするとともに、その上部に外周に突出すること
    になる弾発係止部材を設け、この弾発係止部材の先端が
    前記第2支持杆の上部内面に形成した複数の凹溝に係合
    するようにして、前記第2支持杆の第1支持杆に対する
    回転を節度感をもって行えるようにしたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の支持装置。
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