JP3179967B2 - 複合磁性部材の製造方法 - Google Patents
複合磁性部材の製造方法Info
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Description
分が連続して形成された複合磁性部材の製造方法に関す
るものである。
レス鋼や高マンガン鋼等は、溶体化処理状態では非磁性
状態にあるが、室温において冷間加工を加えることによ
って加工誘起マルテンサイトが発生し、強磁性的性質を
持つようになることが知られている。しかしながら、こ
の様な現象によって得られる磁性化の程度は小さいもの
であり、実際に磁気回路部品に対して適用することは困
難である。
や高マンガン鋼の組成および加工法を適性化することに
より強磁性と非磁性をあわせ持つ部材を作り、磁気目盛
として利用できる材料が特開昭63−161146号公
報に示されている。これは準安定オーステナイト鋼を冷
間伸線してオーステナイトのマルテンサイト化により強
磁性化する。その後、局部を加熱溶体化し、もとのオー
ステナイトにもどすことにより非磁性化させ、その結果
強磁性、非磁性をあわせ持つ部材としたものである。
63−161146号公報に開示した複合磁性部材にお
いては、通常の環境下においては、十分な強磁性部分を
非磁性部分と一体に形成することを可能にすることがで
きたが、いまだ温度に対する非磁性部分の対策は行われ
ておらず、極低温のような劣悪な温度環境の場合には、
非磁性部にはマルテンサイトが発生し、強磁性的性質を
帯びてしまうという問題が生じていた。
られたものであり、極低温の如く劣悪な環境であって
も、十分な強磁性部分および非磁性部分が一体に形成さ
れた複合磁性部材の製法を提供するものである。
は、まず通常環境下において、十分な強磁性または非磁
性特性を一体に有する複合磁性部材とはどのような物理
的特性が妥当であるかを検討し直した。その結果、複合
磁性部材を比透磁率μが1.2以下の非磁性とし、同時
に残部を、非磁性部と強磁性部の遷移領域および非磁
性、強磁性の特性を特に必要としない部分を除き磁束密
度B4000(磁界の強さが4000A/m を与えた場合の磁束密
度)が0.3T(0.3テスラ)以上の強磁性とする必
要があることを見出した。
温において安定したオーステナイトを発生させ、冷間加
工によってマルテンサイトを発生させて強磁性化する組
成とするとともに、かつ十分な磁気特性が得られるよう
にする組成を下記の如く鋭意研究により選択した。この
様な目的に適合する金属材料の組成は、重量でCが0.
6%以下、Crが12〜19%、Niが6〜12%、M
nが2%以下、Moが2%以下、Nbが1%以下、さら
に残部がFeおよび不純物によって構成され、平山の当
量Heq=〔Ni%〕+1.05〔Mn%〕+0.65
〔Cr%〕+0.35〔Si%〕+12.6〔C%〕が
20〜23%で、かつ ニッケル当量Nieq=〔Ni%〕+30〔C%〕+
0.5〔Mn%〕が9〜12%であり、かつ クロム当量Creq=〔Cr%〕+〔Mn%〕+1.5
〔Sl%〕+0.5〔Nb%〕が16〜19%であるこ
とが望ましい。
0.6%以下としたのは0.6%を越えても磁気的な特
性では満足できるが、炭化物量が増加して加工成形性が
低下するからである。またCrの量を12〜19%と
し、かつNiの量を6〜12%としたのは、これらの物
質の下限値を下回ると比透磁率がμ=1.2以下の非磁
性を示すことがなく、B4000が0.3T(0.3テス
ラ)以上を示さなくなるからである。またMnは2%を
越えると成形性能を低下させるようになり、従ってその
含有量の上限を2%とした。
要はないが、MoはMs点を低める効果があり、またN
bは材料強度を高める作用があり、目的に応じて単独ま
たは、複合で添加することができる。ここでMoが2%
を超えると、またNbが1%を超えると、加工成形が低
下するため、好ましくは、MoおよびNbの添加量の上
限をそれぞれ2%および1%とした。
ではまだ十分ではなく、これらの組成範囲内での組み合
わせによって目的とする磁気特性が得られる。このため
に、本発明では、平山の当量Heq=20〜23%、ニ
ッケルの当量Nieq=9〜12%、さらにクロムの当
量Creq=16〜19%とする。これらの条件が満足
させられない場合は、目的とする強磁性特性および非磁
性特性のいずれか一方のみしか満足することができな
い。
する。図1に平山の当量と溶体化処理後の非透磁率の関
係を示す。図1よりあきらかなように、平山の当量が大
きくなるに従い非透磁率は低下するとともに、平山の当
量Heq=20%より大きい場合、非透磁率μ=1.2
以下を満たすことができることから、平山の当量の下限
値を20%とした。
工後の磁束密度の関係を示す。図2よりあきらかなよう
に、平山の当量が大きくなるとオーステナイトが安定化
し、その結果冷間加工による強磁性化が生じにくくな
り、磁束密度が低下することが分かった。この冷間加工
である冷間圧延ではHeq=23%を越えると圧延率を
大きくしてもB4000=0.3Tを達成することが困難と
なる。そこで本発明においては、平山の当量の上限値を
23%とした。
量を上述と同様の理由において、それぞれ9〜12%お
よび16〜19%の範囲とした。ここで、脱酸元素とし
て通常Siを2%以下およびAlを0.5%以下や、他
の不純物元素が含有されているものであるが、これらは
複合磁性材料の特徴を損なうものではない。
昇する原因が、オーステナイトからマルテンサイトへの
変化が起こり始める温度であるMs点温度よりも、極低
温度の温度が低くなることによって生じることに着目
し、例えば、上記組成の複合磁性部材の有するMs点温
度を−40℃以下にできれば、−40℃までの比透磁率
の上昇を抑制できるのではないかと判断した。
て、複合磁性部材の非磁性特性が強磁性特性に変化する
ことを抑制するために、Ms点温度を従来よりさらに低
下させるべく、その手段として、オーステナイト結晶粒
の粒径を変化させる。即ち、オーステナイト結晶粒の結
晶粒が小さいほど、オーステナイトからマルテンサイト
への変態が生ずるMs点温度が低下することを、はじめ
て複合磁性部材に適用したのである。
かなように、オーステナイト結晶粒の結晶粒径とMs点
温度とは密接な関係があり、結晶粒径を所定の値におい
て、Ms点温度が急激に低下するのである。図4に複合
磁性部材を−40℃の低温下に保持したときの非透磁率
の変化を示した。
ように加熱条件を選択することにより、−40℃に保持
しても比透磁率がμ=1.2を越えないことを見出すこ
とができた。しかしながら、このような上記の複合部材
における部材の所望の条件を見いだすことはできたが、
いまだこの複合磁性部材を得るための製造方法に関して
は十分に満足する製造方法を得ることができない。
0の製造を従来のプレスの絞り加工を連続的に行なった
が、このような加工工程を施したのみでは、本願発明に
おける磁束密度B4000を0.3T以上とすることを確実
に得ることができない。我々は、この原因を究明した結
果次の原因であることを見いだした。その説明を図6を
用いて説明する。
材料温度が図6のA線に示すように、非磁性を示すオー
ステナイトから強磁性を示すマルテンサイトに変態する
限界温度であるMd点に達してしまう。そのため、Md
点に達したX点の後は、マルテンサイト発生に寄与しな
い歪みを付与する加工分αとなり、強磁性化の可能性が
あるにも関わらず有効歪分の寄与しかないことを見いだ
した。
熱をできるだけ低減させるために、歪付与をできるだけ
分割し、各工程での加工発熱を最小限に押さえれば、上
記問題が解決できるのではないかと判断した。また、さ
らには加工時に発生する熱を予め除去するべく室温以下
に材料を冷却した後に、歪みを付与する加工を施すこと
により、さらなる強磁性化を図ることができるのではな
いかと判断した。
即ち、準安定オーステナイト鋼の部品製造時における絞
りおよびしごきなどの加工工程をできるだけ多段階にす
ることで、図6のB線に示すように一度の歪付与を最適
化し、塑性加工による発熱を抑制させる加工を行った。
尚、図2においては、従来1回の加工工程を3回に分割
していることを示す。
ことにより、材料温度をMd点以下に維持したままで、
最終加工度に到達させることができるので、材料に対し
て十分な強磁性を付与することができる。さらに、各工
程の加工温度をあらかじめ冷却した後に、歪み加工を施
す加工工程を行ってもよい。
のC線に示すように、Md点への到達を遅らせ、部品の
強磁性化レベルがB4000で0.3T以上とすることを容
易に可能とすることができる。これは、さらなる強磁性
化レベルの向上を狙い、加工工程で発生する熱の除去を
狙った素材の極低温(−196〜℃)での冷却を加え
る。この低温処理により、強磁性化に多工程を要せず、
より少ない加工工程であっても磁束密度B4000で目標レ
ベル0.3T以上を満足させることができるのである。
以内とすることがよい。その理由を図7を用いて説明す
る。それは、引張試験にて歪付与速度と加工温度の上昇
の関係を検討し、塑性加工による発熱をほとんど無視で
きる歪速度(1mm/min)にて恒温槽内で準安定オ
ーステナイト鋼の引張試験を行った。その結果、図7に
示すように100℃を境にマルテンサイト発生が生じな
くなることがわかった。そのため、100℃以上におい
ては、発生するマルテンサイト量が10%以下となって
しまう。
た。我々はさらに鋭意研究を行い、絞り工程後に10%
以上のしごき加工を加えることが応力腐食割れを防止す
ることができることを見いだした。これを図8を用いて
説明する。応力腐食割れの主要因は絞り加工で生じた円
周方向(図9参照)の引張の残留応力といわれている
が、このしごき加工を加えることで、この引張の残留応
力を大幅に低減させることができる。
ごきで割れの生じない領域に達し、20%以上のしごき
加工では逆に完全に圧縮の残留応力に変えることができ
るのである。このサンプルを42%の塩化マグネシウム
試験で評価した結果、表1に示すように10%以上のし
ごき加工を加えたものでは割れが発生しなかったことに
おいても検証できる。
付与にも非常に有効な手段で、強磁性化の一工程である
ことは言うまでもない。以上のように、第1の発明で
は、重量でCが0.6%以下、Crが12〜19%、N
iが6〜12%、Mnが2%以下、Moが2%以下、N
bが1%以下、さらに残部がFeおよび不可避不純物に
よって構成され、 平山の当量Heq=〔Ni%〕+1.05〔Mn%〕+
0.65〔Cr%〕+0.35〔Si%〕+12.6
〔C%〕が20〜23%で、かつ ニッケル当量Nieq=〔Ni%〕+30〔C%〕+
0.5〔Mn%〕が9〜12%であって、かつ クロム当量Creq=〔Cr%〕+〔Mo%〕+1.5
〔Si%〕+0.5〔Nb%〕が16〜19%である組
成の材料の歪み付加を行う加工工程における材料温度が
100℃以内となるように、当該加工工程を多段階にす
ることにより、磁束密度B4000が0.3T以上の強磁性
部を付し、前記強磁性化部の一部を10秒以内で加熱溶
体化させ、結晶粒径が30μm以下の非磁性部を付す複
合磁性部材の製造方法を提供する。
Crが12〜19%、Niが6〜12%、Mnが2%以
下、Moが2%以下、Nbが1%以下、さらに残部がF
eおよび不可避不純物によって構成され、 平山の当量Heq=〔Ni%〕+1.05〔Mn%〕+
0.65〔Cr%〕+0.35〔Si%〕+12.6
〔C%〕が20〜23%で、かつ ニッケル当量Nieq=〔Ni%〕+30〔C%〕+
0.5〔Mn%〕が9〜12%であって、かつ クロム当量Creq=〔Cr%〕+〔Mo%〕+1.5
〔Si%〕+0.5〔Nb%〕が16〜19%である組
成の材料の歪み付加を行う加工工程における材料温度が
加工による発熱があっても100℃以内となるように、
前記材料を予め室温以下に冷却した後に前記加工工程を
行うことによって、磁束密度B4000が0.3T以上の強
磁性部を付し、前記強磁性化部の一部を10秒以内で加
熱溶体化させ、結晶粒径が30μm以下の非磁性部を付
す複合磁性部材の製造方法を提供する。
以下、Crが12〜19%、Niが6〜12%、Mnが
2%以下、Moが2%以下、Nbが1%以下、さらに残
部がFeおよび不可避不純物によって構成され、 平山の当量Heq=〔Ni%〕+1.05〔Mn%〕+
0.65〔Cr%〕+0.35〔Si%〕+12.6
〔C%〕が20〜23%で、かつ ニッケル当量Nieq=〔Ni%〕+30〔C%〕+
0.5〔Mn%〕が9〜12%であって、かつ クロム当量Creq=〔Cr%〕+〔Mo%〕+1.5
〔Si%〕+0.5〔Nb%〕が16〜19%である組
成の材料の歪み付加を行う加工工程における材料温度が
100℃以内となるように、当該加工工程を多段階にす
るとともに、前記加工工程の後、10%以上のしごき加
工を加えることにより、磁束密度B4000が0.3T以上
の強磁性部を付し、さらに、前記強磁性化部の一部を1
0秒以内で加熱溶体化させ、結晶粒径が30μm以下の
非磁性部を付す複合磁性部材の製造方法を提供する。
複合磁性部材の製造方法を採用することによって、図1
乃至図8に示されるように、強磁性部および非磁性部を
一体に有する複合磁性部材を容易に得ることができる。
ぞれ示すような組成の合金を、真空誘導炉において溶解
した後、これを鋳造および圧延加工により厚さ1.2m
mの板1を作成し、加熱により950℃の焼鈍を加えて
軟化状態とした。
合金は、それぞれ室温にて、図5(a)乃至(c)に示
す絞り加工を行うことによって、図5(d)に示すカッ
プ形状体を得た。この時、合金に対しては、この合金の
温度の上昇を防ぎ、良好な強磁性を得るために、7工程
にわたって段階的に絞り加工を行うことによって、材料
自体の温度を100℃以下に保った。このようにして、
カップ形状体10を成形する。
すしごき加工によって、肉厚をしごき率(しごき前の厚
さtーしごき後の厚さt’)/しごき前の厚さt×10
0)を10%以上とするように加工を加えて、全体を強
磁性化した所望の円筒体20とした。尚、オーステナイ
トのマルテンサイト化による強磁性化の程度は加工のみ
ならずその材料温度に大きな影響を受け、加工温度の上
昇をさらに抑制することにより、強磁性化することが可
能である。
のみでカップ形状に加工すると、残留応力によって、応
力腐食割れや置き割れの懸念が考えられる。しかしなが
ら、本実施例においはて、さらにしごき加工を加えるこ
とにより、残留応力を低減させると共に、低減された残
留応力も複合磁性部材内の引張応力から圧縮応力に変化
させることができたため、残留応力等による応力腐食割
れ等が防止することができる。
ある溶体化処理は冷間加工による強磁性部を非磁性とし
てしまう処理のため採用することはできない。次に、図
10に示す如く、強磁性化された円筒体20の中間部を
取り囲むように高周波コイル22を設定し、この円筒体
の胴部の一部分を局部的に加熱するとともに、温度約2
0℃の冷却液Wによる冷却によって、その一部を非磁性
化する。
数100kHz、プレート電圧6kV、プレート電流
2.1Aおよび加熱時間0.8secとした。この高周
波加熱による方法では、高周波電流によって材料中に発
生するうず電流を加熱源とするため、コイル形状、周波
数、電流電圧等を適正に抑制することにより、局部的な
溶融を伴わずに短時間での溶体化が比較的簡単に実現可
能であるだけではなく、加熱時間が数秒と短いため結晶
粒の粗大化を防ぐことができるのである。
図10(b)に示す如く、円筒体20の3分割された領
域A〜Cの両側の領域AおよびCは強磁性特性を有する
ように設定され、その間のB部分が非磁性特性を有する
ように構成される。このように作製された実施例1〜8
の部材の強磁性部および非磁性部により、それぞれ磁気
特性測定用の試験片を採取し、この試験片それぞれの磁
気特性を直流磁気磁束計もしくは透磁率計によって測定
した。
目標を満足することのできる磁気特性および低温におい
ても非磁性を保つことのできる条件である結晶粒径30
μm以下の部材を得られることが確認された。
して、高周波加熱を用いたが、本願発明はこれに限られ
るものではなく、高周波加熱の如く、部材の非磁性化さ
せた箇所のみを特定して部材を溶融させることなく短時
間で加熱できる方法であればよい。 (実施例9〜10)実施例9および10においては、合
金に対して歪みを付加する前に冷却する実施例を説明す
る。
組成の合金を用いる。この組成の合金を真空誘導炉にお
いて溶解した後、これを鋳造および圧延加工により厚さ
1.2mmの板1を作成し、加熱により950℃の焼鈍
を加えて軟化状態とした。このようにして作製された実
施例5および6の合金は、それぞれ室温にて、図5
(a)乃至(c)に示す絞り加工を行うことによって、
図5(d)に示すカップ形状体を得た。この時、合金に
対しては、絞り加工を行う前に、実施例5においては、
ドライアイスを加えることによって−77℃に冷却した
液体メタノール中に合金を浸漬させることによって、こ
の合金を−77℃に冷却した。また、実施例6において
は、絞り加工を行う前に、合金を液体窒素中に浸漬させ
ることによって、−196℃に冷却した。
良好な強磁性を得るために、3工程にわたって段階的に
絞り加工を行うことによって、合金自体の温度を100
℃以下に保った。このようにして、カップ形状体10を
成形する。そして、さらに図5(d)乃至(f)に示す
しごき加工によって、肉厚をしごき率(しごき前の厚さ
tーしごき後の厚さt’)/しごき前の厚さt×10
0)を30%以上とするように加工を加えて、全体を強
磁性化した所望の円筒体20とした。
なように、合金に対して絞り加工を付与する前に冷却さ
せることによってもまた、さらなる強磁性を有する部材
を得ることができた。また、歪みを付与する加工工程前
に冷却させることによって、よりすくない加工工程によ
ってもまた、十分な強磁性および非磁性を合わせ持つ複
合磁性部材を得ることができる。
特性図である。
図である。
温度との関係を示す関係図である。
係図である。
材の製造を説明する説明図である。
との関係を示す特性図である。
を示す特性図である。
性図である。
性部材の製造を説明する説明図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 重量でCが0.6%以下、Crが12〜
19%、Niが6〜12%、Mnが2%以下、Moが2
%以下、Nbが1%以下、さらに残部がFeおよび不可
避不純物によって構成され、 平山の当量Heq=〔Ni%〕+1.05〔Mn%〕+
0.65〔Cr%〕+0.35〔Si%〕+12.6
〔C%〕が20〜23%で、かつ ニッケル当量Nieq=〔Ni%〕+30〔C%〕+
0.5〔Mn%〕が9〜12%であって、かつ クロム当量Creq=〔Cr%〕+〔Mo%〕+1.5
〔Si%〕+0.5〔Nb%〕が16〜19%である組
成の材料の歪み付加を行う加工工程における材料温度が
100℃以内となるように、当該加工工程を多段階にす
ることにより、磁束密度B4000(H=4000A/mに
おける磁束密度)が0.3T以上の強磁性部を付し、前
記強磁性化部の一部を10秒以内で加熱溶体化させ、結
晶粒径が30μm以下の非磁性部を付すことを特徴とす
る複合磁性部材の製造方法。 - 【請求項2】 前記非磁性部は、−40℃までの低温下
にて比透磁率がμ=1.2を越えない非磁性部であるこ
とを特徴とする請求項1記載の複合磁性部材の製造方
法。 - 【請求項3】 前記加工工程は絞りおよびしごきである
ことを特徴とする請求項1記載の複合磁性部材の製造方
法。 - 【請求項4】 前記非磁性部は、前記強磁性部の一部を
10秒以内で加熱し、溶融しない状態で溶体化させるこ
とによって得られることを特徴とする請求項1記載の複
合磁性部材の製造方法。 - 【請求項5】 重量でCが0.6%以下、Crが12〜
19%、Niが6〜12%、Mnが2%以下、Moが2
%以下、Nbが1%以下、さらに残部がFeおよび不可
避不純物によって構成され、 平山の当量Heq=〔Ni%〕+1.05〔Mn%〕+
0.65〔Cr%〕+0.35〔Si%〕+12.6
〔C%〕が20〜23%で、かつ ニッケル当量Nieq=〔Ni%〕+30〔C%〕+
0.5〔Mn%〕が9〜12%であって、かつ クロム当量Creq=〔Cr%〕+〔Mo%〕+1.5
〔Si%〕+0.5〔Nb%〕が16〜19%である組
成の材料の歪み付加を行う加工工程における材料温度が
加工による発熱があっても100℃以内となるように、
前記材料を予め室温以下に冷却した後に前記加工工程を
行うことによって、磁束密度B4000が0.3T以上の強
磁性部を付し、前記強磁性化部の一部を10秒以内で加
熱溶体化させ、結晶粒径が30μm以下の非磁性部を付
すことを特徴とする複合磁性部材の製造方法。 - 【請求項6】 前記材料は、ドライアイスまたは液体窒
素にて冷却されることを特徴とする請求項5記載の複合
磁性部材の製造方法。 - 【請求項7】 前記非磁性部は、−40℃までの低温下
にて比透磁率がμ=1.2を越えない非磁性部であるこ
とを特徴とする請求項5記載の複合磁性部材の製造方
法。 - 【請求項8】 前記加工工程は絞りおよびしごきである
ことを特徴とする請求項5記載の複合磁性部材の製造方
法。 - 【請求項9】 前記非磁性部は、前記強磁性部の一部を
10秒以内で加熱し、溶融しない状態で溶体化させるこ
とによって得られることを特徴とする請求項5記載の複
合磁性部材の製造方法。 - 【請求項10】 重量でCが0.6%以下、Crが12
〜19%、Niが6〜12%、Mnが2%以下、Moが
2%以下、Nbが1%以下、さらに残部がFeおよび不
可避不純物によって構成され、 平山の当量Heq=〔Ni%〕+1.05〔Mn%〕+
0.65〔Cr%〕+0.35〔Si%〕+12.6
〔C%〕が20〜23%で、かつ ニッケル当量Nieq=〔Ni%〕+30〔C%〕+
0.5〔Mn%〕が9〜12%であって、かつ クロム当量Creq=〔Cr%〕+〔Mo%〕+1.5
〔Si%〕+0.5〔Nb%〕が16〜19%である組
成の材料の歪み付加を行う加工工程における材料温度が
100℃以内となるように、当該加工工程を多段階にす
るとともに、前記加工工程の後、10%以上のしごき加
工を加えることにより、磁束密度B4000が0.3T以上
の強磁性部を付し、さらに、前記強磁性化部の一部を1
0秒以内で加熱溶体化させ、結晶粒径が30μm以下の
非磁性部を付すことを特徴とする複合磁性部材の製造方
法。 - 【請求項11】 前記非磁性部は、−40℃までの低温
下にて比透磁率がμ=1.2を越えない非磁性部である
ことを特徴とする請求項10記載の複合磁性部材の製造
方法。 - 【請求項12】 前記加工工程は、絞りおよびしごきで
あることを特徴とする請求項10記載の複合磁性部材の
製造方法。 - 【請求項13】 前記加熱溶体化の後、さらに、100
℃以上の温度で前記材料に対して、温間加工を行うこと
で所望の形状とすることを特徴とする請求項10記載の
複合磁性部材の製造方法。 - 【請求項14】 前記非磁性部は、前記強磁性部の一部
を10秒以内で加熱し、溶融しない状態で溶体化させる
ことによって得られることを特徴とする請求項10記載
の複合磁性部材の製造方法。
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JP13855894A JP3179967B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 複合磁性部材の製造方法 |
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