JP3179532B2 - 位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法 - Google Patents

位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法

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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/30Alternating PSM, e.g. Levenson-Shibuya PSM; Preparation thereof

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI、超LSI等の
高密度集積回路の製造に用いられるフォトマスクの製造
方法に関し、特に、微細なパターンを高精度に形成する
際に用いられる位相シフト層を有するフォトマスクの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI、超LSI等の半導体集積
回路は、シリコンウェーハ等の被加工基板上にレジスト
を塗布し、ステッパー等により所望のパターンを露光し
た後、現像、エッチング等のいわゆるリソグラフィー工
程を繰り返すことにより製造されている。
【0003】このようなリソグラフィー工程に使用され
るレチクルと呼ばれるフォトマスクは、半導体集積回路
の高性能化、高集積化に伴ってますます高精度化が要求
される傾向にあり、例えば、代表的なLSIであるDR
AMを例にとると、1MビットDRAM用の5倍レチク
ル、すなわち、露光するパターンの5倍のサイズを有す
るレチクルにおける寸法のずれは、平均値±3σ(σは
標準偏差)をとった場合においても、0.15μmの精
度が要求され、同じように、4MビットDRAM用の5
倍レチクルは、0.1〜0.15μmの寸法精度が、1
6MビットDRAM用5倍レチクルは、0.05〜0.
1μmの寸法精度が要求されている。
【0004】さらに、これらのレチクルを使用して形成
されるデバイスパターンの線幅は、1MビットDRAM
で1.2μm、4MビットDRAMでは0.8μm、1
6MビットDRAMでは0.6μmと、ますます微細化
が要求されている。このような要求に応えるために様々
な露光方法が活発に研究されている。
【0005】ところが、例えば64MビットDRAMク
ラスの次世代のデバイスパターンになると、これまでの
レチクルを用いたステッパー露光方式では、レジストパ
ターンの解像限界となり、この限界を乗り越えるものと
して、例えば、特公昭58−173744号公報、特公
昭62−59296号公報等に示されているような、位
相シフトマスクという新しい考え方のレチクルが提案さ
れてきている。位相シフトレチクルを用いる位相シフト
リソグラフィーは、レチクルを透過する光の位相を操作
することによって、投影像の分解能及びコントラストを
向上させる技術である。
【0006】位相シフトリソグラフィーを図4の従来法
と位相シフト法の対比図に従って簡単に説明する。図4
(A)〜(D)は位相シフト法の原理を示し、図4
(a)〜(d)は従来法を示しており、図4(A)及び
(a)は、レチクルの断面図、図4(B)及び(b)
は、レチクル上の光の振幅、図4(C)及び(c)は、
ウェーハ上の光の振幅、図4(D)及び(d)は、ウェ
ーハ上の光強度をそれぞれ示し、1は基板、2は遮光
膜、3は位相シフター、4は入射光を示す。
【0007】従来法において、フォトマスクは、図4
(a)に示すように、ガラス等からなる基板1にクロム
等からなる遮光膜2が形成されて、所定のパターンの光
透過部が形成されているだけであるが、位相シフトリソ
グラフィーでは、図4(A)に示すように、レチクル上
の隣接する光透過部の一方に位相を反転(位相差180
度)させるための透過膜からなる位相シフター3が設け
られている。したがって、従来法においては、レチクル
上の光の振幅は、図4(b)に示すように、隣接する光
透過部間で同位相となるので、その結果、図4(d)の
ように、ウェーハ上のパターンを分解することができな
いのに対して、位相シフトリソグラフィーにおいては、
位相シフターを透過した光は、図4(B)に示すよう
に、隣接するパターンの間で互いに逆位相になされるた
め、パターンの境界部で光強度が零になり、図4(D)
に示すように、隣接するパターンを明瞭に分離すること
ができる。このように、位相シフトリソグラフィーにお
いては、従来法では分離できなかったパターンも分解可
能となり、解像度を向上させることができるものであ
る。
【0008】次に、このような位相シフトレチクルの製
造工程の1例を図5を参照して説明する。図5は従来の
位相シフトレチクルの製造工程を示す断面図であり、同
図(a)に示すように、基板5上にクロムパターン6が
設けられたクロムレチクルを準備し、次に、同図(b)
に示すように、クロムパターン6の上にSiO2 等から
なる透明膜7を形成する。次いで、同図(c)に示すよ
うに、透明膜7上にクロロメチル化ポリスチレン等の電
離放射線レジスト層8を形成し、同図(d)に示すよう
に、レジスト層8に常法に従ってアライメントを行い、
電子線露光装置等の電離放射線9によって所定のパター
ンを描画し、現像、リンスして、同図(e)に示すよう
に、レジストパターン10を形成する。次に、必要に応
じて加熱処理及びデスカム処理を行った後、同図(f)
に示すように、レジストパターン10の開口部より露出
する透明膜7部分をエッチングスプラマ11によりドラ
イエッチングし、位相シフターパターン12を形成す
る。なお、この位相シフターパターン12の形成は、ド
ライエッチングに代えてウェトエッチングにより行って
もよいものである。次に、残存したレジストを、同図
(g)に示すように、酸素プラズマ13により灰化除去
する。以上の工程により、同図(h)に示すような位相
シフター12を有する位相シフトマスクが完成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、位相
シフトマスクの製造において、位相シフターを加工する
際に、主としてドライエッチングを用いて位相シフター
パターンを形成させるので、レジストの断面形状はでき
るだけ垂直であるのが望ましい。
【0010】しかしながら、現状では、位相シフター層
の上層にスピンコーティング法によってレジストを塗布
する場合、レジストははじかれてしまい、均一に塗布で
きないという問題がある。また、レジストが均一に塗布
できたとしても、レジストパターン形成後に、パターン
脱落や断面形状異常が発生してしまうという問題があ
る。ここで、断面形状異常とは、図6に示すように、位
相シフター層16とレジスト14との界面に食い込み部
15が生じるというもの、あるいは、後加工の際、著し
い寸法シフトを伴う逆台形形状のものである。
【0011】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、位相シフトマスクの製造にお
いて、位相シフター層の上に塗布するレジストを均一に
塗布可能にし、レジストパターン形成後にパターン脱落
や断面形状異常が発生しない方法を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
に鑑み、超微細フォトリソグラフィーを可能とする位相
シフトマスクを得るべく研究した結果、製造工程におい
て位相シフター層の上層にレジストを塗布する際、位相
シフター層に表面処理を施すことにより、レジストの密
着性を高めて、レジストの均一塗布を可能にし、垂直な
断面形状を有するレジストパターンを得ることができ、
高精度の位相シフトマスクを製造することができること
を見い出し、かかる知見に基づいて本発明を完成させた
ものである。
【0013】図1に本発明による位相シフターパターン
形成工程を示す。図1は位相シフトレチクルの製造工程
を示す断面図であり、同図(a)に示すように、基板1
8上にクロムパターン17が設けられて完成されたクロ
ムレチクルを準備し、次に、同図(b)に示すように、
クロムパターン17の上にSiO2 等からなる透明膜1
9を形成する。次に、同図(c)に示すように、透明膜
19表面にオゾン処理20を施してその表面を親水化さ
せ、次いで、同図(d)に示すように、電離放射線レジ
スト層21を塗布し、同図(e)に示すように、レジス
ト層21に常法に従ってアライメントを行い、電子線露
光装置等の電離放射線22によって所定のパターンを描
画し、現像、リンスして、同図(f)に示すように、レ
ジストパターン23を形成する。
【0014】次に、必要に応じて加熱処理及びデスカム
処理を行った後、同図(g)に示すように、レジストパ
ターン23の開口部より露出する透明膜19部分をエッ
チングガスプラマ24よりドライエッチングし、同図
(h)に示すような位相シフターパターン25を形成す
る。次に、残存したレジストを酸素プラズマにより灰化
除去し、同図(i)に示すような位相シフター12を有
する位相シフトマスクが完成する。
【0015】ここでの表面処理は、主に位相シフター層
19を親水化させ、ぬれ性を向上させるということであ
る。ぬれ性を向上させるためには、(1)分散力相互作
用を大きくする、(2)極性力相互作用を大きくする、
という方法がある。ここで、例えば、分散力相互作用を
大きくするためには、位相シフター材料の表面層の密度
を高めてやればよい。また、極性力相互作用を大きくす
るには、水素結合等の相互作用を増やしてやればよい。
【0016】本発明の方法を適用することのできる位相
シフター材料は、ガラス、石英、スピンオングラス、ス
パッタSiO2 、CaF2 、MgF2 、SiN、Al2
3 、その他の金属酸化物、金属窒化物、フッ素樹脂、
合成樹脂等の短波長の透過性の高い多くの位相シフター
材料である。
【0017】また、本発明で使用されるレジストの種類
は問わないが、断面形状異常現象は化学増幅系レジスト
で多くみられるので、これらのレジストに対しては、本
発明の方法は特に実用的な手法である。なお、断面形状
異常現象が生じる理由は、現在のところ定かでない。
【0018】本発明において用いる表面処理を説明する
と、 (1)基板をアルカリ溶液中に浸漬する。又は、基板ア
ルカリ液を塗布する。
【0019】(2)基板を酸素プラズマ、紫外線、遠紫
外線、オゾン、紫外線及びオゾンによって処理する。 (3)基板を有機溶媒中に浸漬あるいは基板に有機溶媒
を塗布する。 (4)基板を有機溶媒中でリフラックスする。
【0020】まず、アルカリ処理について説明すると、
アルカリ液としては、例えば、水酸化ナトリウム、ある
いは、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物等の水
溶液、あるいは、メタノール等のアルコール溶液、アン
モニア水、テトラメチルアンモニウムオキサイド等の有
機アルカリがある。
【0021】アルカリによる処理方法は、アルカリ液へ
の浸漬方法、刷毛等による塗布方法、スプレイ法等によ
って行うことができる。アルカリ液による処理の温度
は、10°Cないし80°C、処理時間は、10秒ない
し20分間が適当である。
【0022】アルカリ液による処理後は、純水によるリ
ンス洗浄、あるいは、高圧洗浄やスクラブ洗浄を行うこ
とにより、基板表面からアルカリ液を除去する。
【0023】酸素プラズマ、紫外線、遠紫外線、オゾ
ン、紫外線及びオゾン処理について説明すると、基板を
洗浄後、酸素プラズマ、紫外線、遠紫外線、オゾン、又
は、紫外線及びオゾンで処理し、基板表面の酸化物及び
有機物を分解することにより、親水化するというもので
ある。
【0024】有機溶媒処理について説明すると、基板を
有機溶媒に浸漬、基板に有機溶媒を塗布、あるいは、基
板を有機溶媒中でリフラックスして洗浄し、表面に付着
した油分等を除去することにより、表面を親水化させる
方法である。ここで用いられる有機溶媒には、アセト
ン、MIBK等のケトン類、メタノール、エタノール等
のアルコール類、ベンゼン、キシレン等の芳香族類、エ
チルセルソルブ等がある。
【0025】
【0026】酸処理方法について説明すると、酸溶液と
しては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、蟻酸、ふっ
化水素溶液、あるいは、それらの混酸等である。
【0027】酸による処理方法は、酸溶液への浸漬方
法、刷毛等によると塗布方法、スプレイ法等によって行
うことができる。酸溶液による処理の温度は、5°Cな
いし80°C、処理時間は、10秒ないし30分間が適
当である。この酸処理を基板表面にスピンコーティング
あるいはラングミュアー・ブロージェット法により、親
水基である酸を並べることによって行ってもよい。表面
処理後は、純水によるリンス洗浄、あるいは、高圧洗浄
やスクラブ洗浄を行うことにより、基板表面から余分な
酸溶液を除去する。
【0028】すなわち、本発明の位相シフト層を有する
フォトマスクの製造方法は、位相シフター用透明層を形
成した基板上にレジスト薄膜を塗布し、このレジスト薄
膜に電離放射線等にてパターン描画露光を行い、パター
ン描画露光後、レジスト薄膜を現像してレジストパター
ンを形成し、このレジストパターンをマスクとして露出
した位相シフター用透明層をエッチングし、エッチング
終了後、残存したレジストを除去する位相シフト層を有
するフォトマスクの製造方法において、前記の位相シフ
ター用透明層の表面をぬれ性向上のための表面処理を施
した後に、前記レジスト薄膜を塗布することを特徴とす
る方法である。
【0029】この場合、前記の位相シフター用透明層
は、スピンオングラス、SiO2 、CaF2 、Mg
2 、SiN、Al2 3 、その他の金属酸化物、金属
窒化物、又は、フッ素樹脂から形成するのが望ましい。
【0030】また、前記の表面処理は、基板をアルカリ
溶液中に浸漬又はアルカリ液の塗布によって行うか、基
板を酸素プラズマ、紫外線、遠紫外線、オゾン、紫外線
及びオゾンによる処理によって行うか、基板を有機溶媒
中に浸漬あるいは塗布することによって行うか、又は、
基板を有機溶媒中でリフラックスすることによって行
う、のが望ましい。
【0031】
【作用】スピンオングラス等の位相シフター材料層上に
レジストを塗布する場合、ほとんどの種類のレジストを
はじいてしまい、均一に塗布することは困難である。ま
た、レジストに化学増幅系レジストを用いた場合、密着
不良や断面形状異常という問題がある。そこで、本発明
により、位相シフター用透明層の表面をぬれ性向上のた
めの表面処理を施し、レジストに対するぬれ性を高める
ことにより、レジストのはじきをなくして密着性を高
め、レジストを均一に塗布することができ、パターン形
成後も、パターン脱落がなく、密着性のよい垂直な断面
形状を有するレジストパターンを形成することができ
る。そのため、高精度の位相シフトレチクルを安価に効
率的に製造することができる。
【0032】
【実施例】
実施例1 クロム層とSOG(スピンオングラス)からなる位相シ
フト層を有するフォトマスク基板を、テトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイドを主成分とするアルカリ水
溶液であるシプレイ社製MF321中に、温度21°C
で5分間浸漬した後に、純水で洗浄し、スピン乾燥さ
せ、親水面表面を有する基板を得た。
【0033】この位相シフトマスク基板に化学増幅ネガ
型レジストであるシプレイ社製SNR−248のレジス
ト溶液をスピンコーティングし、120°Cで30分間
プリベークして、厚さ0.5μmの均一なレジスト膜を
得た。
【0034】これに、加速電圧10kVの電子線露光装
置により1.5μC/cm2 の照射量でパターン露光し
た。露光、ポストエックスポージャベーク後、テトラメ
チルアンモニウムハイドロオキサイドを主成分とするア
ルカリ水溶液であるシプレイ社製MF321で2分間現
像し、純水でリンスしてレジストパターンを得た。
【0035】図2に上記親水化処理を施して形成したレ
ジストパターンの走査電子顕微鏡で観察した断面形状を
示す。親水化処理を施した基板上のレジスト断面26
は、垂直でパターン脱落もなかった。図中、符号29は
フォトマスク基板、28はクロム層、27は透明層であ
る。なお、このような表面処理をしないと、レジストは
均一に塗布できなかった。
【0036】実施例2 クロム層とSOGからなる位相シフト層を有するフォト
マスク基板に、紫外線及びオゾンによる処理を2分間施
し、親水表面を有する基板を得た。
【0037】まず、このフォトマスク基板に化学増幅ネ
ガ型レジストであるシプレイ社製SNR−248のレジ
スト溶液をスピンコーティングし、120°Cで30分
間プリベークして、厚さ0.5μmの均一なレジスト膜
を得た。
【0038】これに、加速電圧10kVの電子線露光装
置により1.5μC/cm2 の照射量でパターン露光し
た。露光、ポストエックスポージャベーク後、テトラメ
チルアンモニウムハイドロオキサイドを主成分とするア
ルカリ水溶液であるシプレイ社製MF321で2分間現
像し、純水でリンスしてレジストパターンを得た。
【0039】図3に上記親水化処理を施して形成したレ
ジストパターンの走査電子顕微鏡で観察した断面形状を
示す。親水化処理を施した基板上のレジスト断面30
は、垂直でパターン脱落もなかった。図中、符号33は
フォトマスク基板、32はクロム層、31は透明層であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の本発明の
位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法により、
レジストパターン形成用のレジスト薄膜を塗布する際
に、位相シフター用透明層の表面をぬれ性向上のための
表面処理を施し、レジストに対するぬれ性を高めること
により、レジストのはじきをなくして密着性を高め、レ
ジストを均一に塗布することができ、パターン形成後
も、パターン脱落がなく、密着性のよい垂直な断面形状
を有するレジストパターンを形成することができる。そ
のため、高精度の位相シフトレチクルを安価に効率的に
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位相シフトレチクルの1実施例の
製造工程を示す断面図である。
【図2】実施例1の親水化処理を施して形成したレジス
トパターンの断面形状を示す図である。
【図3】実施例2の親水化処理を施して形成したレジス
トパターンの断面形状を示す図である。
【図4】位相シフト法の原理を示すための従来法との対
比図である。
【図5】従来の位相シフトレチクルの製造工程を示す断
面図である。
【図6】レジストパターンの断面形状異常を示す断面図
である。
【符号の説明】
17…クロムパターン 18…基板 19…透明膜 20…表面処理 21…レジスト層 22…電離放射線 23…レジストパターン 24…エッチングガスプラズマ 25…位相シフターパターン

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相シフター用透明層を形成した基板上
    にレジスト薄膜を塗布し、このレジスト薄膜に電離放射
    線等にてパターン描画露光を行い、パターン描画露光
    後、レジスト薄膜を現像してレジストパターンを形成
    し、このレジストパターンをマスクとして露出した位相
    シフター用透明層をエッチングし、エッチング終了後、
    残存したレジストを除去する位相シフト層を有するフォ
    トマスクの製造方法において、前記の位相シフター用透
    明層の表面をぬれ性向上のために、基板をアルカリ溶液
    中に浸漬又はアルカリ液の塗布によって表面処理を施し
    た後に、前記レジスト薄膜を塗布することを特徴とする
    位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 位相シフター用透明層を形成した基板上
    にレジスト薄膜を塗布し、このレジスト薄膜に電離放射
    線等にてパターン描画露光を行い、パターン描画露光
    後、レジスト薄膜を現像してレジストパターンを形成
    し、このレジストパターンをマスクとして露出した位相
    シフター用透明層をエッチングし、エッチング終了後、
    残存したレジストを除去する位相シフト層を有するフォ
    トマスクの製造方法において、前記の位相シフター用透
    明層の表面をぬれ性向上のために、基板を酸素プラズ
    マ、紫外線、遠紫外線、オゾン、紫外線及びオゾンによ
    る処理によって表面処理を施した後に、前記レジスト薄
    膜を塗布することを特徴とする位相シフト層を有するフ
    ォトマスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 位相シフター用透明層を形成した基板上
    にレジスト薄膜を塗布し、このレジスト薄膜に電離放射
    線等にてパターン描画露光を行い、パターン描画露光
    後、レジスト薄膜を現像してレジストパターンを形成
    し、このレジストパターンをマスクとして露出した位相
    シフター用透明層をエッチングし、エッチング終了後、
    残存したレジストを除去する位相シフト層を有するフォ
    トマスクの製造方法において、前記の位相シフター用透
    明層の表面をぬれ性向上のために、基板を有機溶媒中に
    浸漬あるいは塗布することによって表面処理を施した後
    に、前記レジスト薄膜を塗布することを特徴とする位相
    シフト層を有するフォトマスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 位相シフター用透明層を形成した基板上
    にレジスト薄膜を塗布し、このレジスト薄膜に電離放射
    線等にてパターン描画露光を行い、パターン描画露光
    後、レジスト薄膜を現像してレジストパターンを形成
    し、このレジストパターンをマスクとして露出した位相
    シフター用透明層をエッチングし、エッチング終了後、
    残存したレジストを除去する位相シフト層を有するフォ
    トマスクの製造方法において、前記の位相シフター用透
    明層の表面をぬれ性向上のために、基板を有機溶媒中で
    リフラックスすることによって表面処理を施した後に、
    前記レジスト薄膜を塗布することを特徴とする位相シフ
    ト層を有するフォトマスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記の位相シフター用透明層が、スピン
    オングラス、SiO2 、CaF2 、MgF2 、SiN、
    Al2 3 、その他の金属酸化物、金属窒化物、又は、
    フッ素樹脂からなることを特徴とする請求項1から
    何れか1項記載の位相シフト層を有するフォトマスクの
    製造方法。
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