JP3178712U - 直管型ledランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】LED素子における発熱に伴って発生する熱を管状体の内部に滞留させることなく効果的に外部に逃がすことができ、長寿命化を図ることが可能な直管型LEDランプを提供する。
【解決手段】直管型LEDランプ10は、LED素子24を実装した発光構造体20を管状体30の内側において支持する長尺状の土台34を有する。土台34は、基板22をスライドして挿入可能でかつ基板22の短手方向一端側及び他端側を挟持する挟持部44と、挟持部44により挟持された基板22の裏面に面接触する基板接触部42と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】直管型LEDランプ10は、LED素子24を実装した発光構造体20を管状体30の内側において支持する長尺状の土台34を有する。土台34は、基板22をスライドして挿入可能でかつ基板22の短手方向一端側及び他端側を挟持する挟持部44と、挟持部44により挟持された基板22の裏面に面接触する基板接触部42と、を有する。
【選択図】図1
Description
本考案は、蛍光灯の代替品として有望視されている直管型LEDランプに関する。
従来、家庭はもとよりオフィスやショッピングモール等の多くの場所において照明用器具として一般的に使用されている直管型蛍光灯は、内壁に蛍光物質を塗布したガラス管と、両端に取り付けられた電極(フィラメント)と、で構成されている。ガラス管は、空気を抜き真空にされており、少量の水銀とアルゴン等のガスが封入されている。
このような直管型蛍光灯は放電灯の一種であり、電極間に電圧がかかると電流が流れて加熱された一方の電極から熱電子が放出し、放電が開始されて点灯する。より具体的には、一方の電極から放出して他方の電極に向かって飛び出した熱電子が、ガラス管内で蒸発して気体となっている水銀電子に衝突し、この衝突によって水銀電子が紫外線を発生する。そして、この紫外線がガラス管内に塗布された蛍光物質にあたることにより、可視光が発生して点灯するのである。
ところが、このような直管型蛍光灯は消費電力が多いとともに寿命が短いという問題がある。また、直管型蛍光灯は、環境や人体に悪影響を与え得る蛍光体を含んでいるという問題がある。更に、直管型蛍光灯の点灯に使用される交流電源は一定の周波数を有することから、光に微弱な揺れを有し、人の眼や脳に悪影響を及ぼすとも言われている。このため、環境保護及び人体に対する安全性の観点から、かかる直管型蛍光灯の代替品として例えば下記特許文献1,2に開示されているような直管型LEDランプが提案されている。
下記特許文献1に記載の考案は、既存の蛍光灯照明器具ソケットの没入端面部の直径サイズに関わりなく、どのような直径サイズのものにでも対応できる端子部構造を提供することを意図するものである。本考案に係る直管型LED蛍光灯においては、細長板状基板に複数のLED(発光ダイオード)素子を列設した構造とされている。また、この直管型LED蛍光灯は、一般蛍光灯照明器具の両端部のソケットに適合する2本のピン端子を両端部に設けた構造とされている。
また、下記特許文献2の発明は、より広い範囲に光を照射する直管型照明装置を提供することを意図したものである。この直管型照明装置は、ポリカーボネート製のポリカ管の内壁面に設けられたレールを介して連結部材を固定し、連結部材に設けられた基板ガイドにLEDを装着した基板を保持させた構成とされている。
ここで、一般的に、直管型LED蛍光灯では、発光に伴ってLED素子及びこれに付随する電子部品等が熱を発生する。しかしながら、上記特許文献1,2に記載のような一般構造の直管型LED蛍光灯では、発光に伴って発生した熱を外部に放出するための有効な方策が採られていない。
具体的には、上記特許文献1の直管型LED蛍光灯においては、基板の背面側にヒートシンクを固定することで放熱を促進させようとしている。しかしながら、基板を粘着テープあるいは接着剤等を用いてヒートシンク等の他部材に固定すると、発熱に伴い粘着テープあるいは接着剤によって形成された接着層の一部が剥離する等して波打った状態になる。このような状態になると、ヒートシンク等の他部材と基板との間における接触面積が小さくなって伝熱抵抗が高くなるばかりか、伝熱ムラが生じてしまう。したがって、従来技術の直管型LED蛍光灯においては、接着層の剥離等に伴う放熱特性の低下によって直管内に熱がこもり、LED素子をはじめとする構成部材の熱変形あるいは損傷が生じてしまい、ひいては直管型LED蛍光灯の寿命が短くなってしまうという問題がある。
また、特許文献2の直管型照明装置においては、発光に伴って発生した熱を外部に放出することについて、何ら方策が講じられていない。また、この直管型照明装置では、発光に伴って発生した熱が、溝状に形成された連結部材と基板とによって形成された狭小な空間内にこもってしまい、外部に放出できない可能性が高い。したがって、特許文献2の直管型照明装置についても、発光に伴い発生する熱により、LED素子をはじめとする構成部材の熱変形あるいは損傷が生じ、直管型照明装置の寿命が短くなる原因となりうるという問題がある。
そこで本考案は、LED素子における発熱に伴って発生する熱を管状体の内部に滞留させることなく効果的に外部に逃がすことができ、長寿命化を図ることが可能な直管型LEDランプの提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく、本考案は、長尺状の基板の表面に少なくとも一つのLED素子を取り付けた発光構造体を管状体の内部に収容した直管型LEDランプであって、前記発光構造体を前記管状体の内側に支持する長尺状の土台を有し、前記土台が、前記土台の長手方向一端側及び/又は他端側から前記基板をスライド挿入可能でかつ前記基板の短手方向一端側及び他端側を挟持する挟持部と、前記挟持部により挟持された前記基板の裏面に面接触する基板接触部と、を有していること、を特徴とする直管型LEDランプに関する。
上記本考案の直管型LEDランプにおいては、前記挟持部が、前記管状体の長手方向に向けて延び、対向した一対の溝によって構成されており、前記一対の溝に対して前記基板の短手方向一端側及び他端側を嵌め込むことにより前記基板を挟持可能なものであること、が好ましい。
上記本考案の直管型LEDランプにおいては、前記基板接触部が、前記基板よりも熱伝導率が高い素材によって形成されているものであること、が望ましい。
上記本考案の直管型LEDランプにおいては、前記管状体の長手方向一端側及び他端側に、それぞれ端子を備えた端子接続部が設けられており、前記管状体が、前記端子接続部に対して相対回転可能であるものであること、が好ましい。
上記本考案の直管型LEDランプにおいては、前記基板が、短手方向中間部において屈曲あるいは湾曲した形状ものであっても良い。
上記本考案の直管型LEDランプは、前記LED素子に対向するように配置され透光性を有するカバーを有し、前記カバー及び前記土台の外周部が、それぞれ前記管状体の周方向一部の領域を形成し、前記カバーと前記土台とを組み合わせることにより、前記管状体が形成されるものであることが望ましい。
上記本考案の直管型LEDランプは、前記LED素子が発する光の明るさを調整する調光装置及び/又は前記LED素子が発する光の色を調整する調色装置を備えているものであってもよい。
上記本考案の直管型LEDランプは、交流電流を直流電流に変換して前記LED素子に供給可能な変換装置が、前記管状体に内蔵されたものであってもよい。
本考案の直管型LEDランプは、管状体の内側に設けられた土台の挟持部に対し、LED素子が取り付けられた基板の短手方向一端側及び他端側を挟持させることにより、基板の裏面が基板接触部に面接触した状態になる。これにより、LED素子の発光に伴い発生する熱を基板の裏面から土台の基板接触部に対して伝達させ、外部に放出させることができる。また、基板の短手方向両端部を挟持することにより、基板の裏面が基板接触部に対して確実に接触した状態になり、基板と基板接触部との接触領域の略全域において伝熱ムラが生じにくい。したがって、本考案によれば、LED素子の発光に伴い発生する熱を管状体の内部に滞留させることなく効果的に外部に排出可能であり、直管型LEDランプの長寿命化を図ることが可能である。
また、本考案の直管型LEDランプは、挟持部が管状体の長手方向に向けて延び、対向した一対の溝によって構成されており、一対の溝に対して基板の短手方向一端側及び他端側を嵌め込むことにより基板を挟持させた構成とされている。これにより、基板の短手方向両端部が、管状体の長手方向に亘って略均一に挟持された状態になり、基板が基板接触部から浮き上がること、及びこれに伴う伝熱不良を確実に防止できる。また、本考案のような構成とすることにより、溝に対して基板をスライドさせることにより基板の着脱を実施できる。そのため本考案の直管型LEDランプは、組み立て作業を容易かつ確実に行うことができる。
また、本考案の直管型LEDランプは、基板接触部が基板よりも熱伝導率が高い素材によって形成されているため、発光構造体側において発生した熱をスムーズかつ確実に土台側に熱伝達させ、管状体の外部に放出させることができる。
ここで、本考案の直管型LEDランプにおいて用いられているLED素子は、照射方向に指向性を有する光源である。かかる特性を考慮し、本考案の直管型LEDランプにおいては、管状体の長手方向一端側及び他端側に設けられた端子接続部に対して管状体を相対回転させることができる構成とされている。これにより、本考案の直管型LEDランプが取り付けられる照明器具の取付面が、水平方向に対して略平行な面、水平方向に対して略垂直な面、又は水平方向に対して一定の角度を有する面のいずれであったとしても、所望する部分を有効に照射することができる。
本考案の直管型LEDランプにおいて、基板を短手方向中間部において屈曲あるいは湾曲した形状ものとすることにより、LED素子の発光により複数方向に照射可能となる。これにより、指向性を有するLED素子を光源としつつ、照射方向及び照射範囲に幅を持たせることが可能となる。
本考案の直管型LEDランプにおいては、カバーと土台とを組み合わせることにより管状体が形成され、土台の外周部によって管状体の周方向一部の領域が構成される。そのため、基板の裏面及び土台の基板接触部に伝達した熱を、土台の外周面を介して管状体の外側にスムーズに放出させることができる。したがって、本考案の直管型LEDランプは、放熱特性に優れ、熱が管状体の内部にこもることによる構成部材の劣化あるいは損傷を抑制することができる。
本考案の直管型LEDランプは、調光装置及び調色装置のいずれか一方又は双方を内蔵しているため、これらの装置を別途外部に設ける必要がない。また、上述したように、本考案の直管型LEDランプは、管状体の内部に熱がこもらないため、管状体に内蔵される調光装置あるいは調色装置が熱の影響で故障あるいは誤作動を起こすことがない。したがって、本考案によれば、調光機能あるいは調色機能を備えつつ、シンプルかつ動作安定性に優れた直管型LEDランプを提供することができる。
本考案の直管型LEDランプは、交流電流を直流電流に変換してLED素子に供給可能な変換装置を管状体に内蔵したものであり、変換装置を別途外部に設ける必要がない。また、本考案の直管型LEDランプは、管状体の内部に熱がこもらない構造であるため、発光に伴う熱の影響による変換装置の故障等の問題を抑制できる。したがって、本考案によれば、変換装置を内蔵しつつ動作安定性に優れた直管型LEDランプを提供することができる。
以下、本考案の一実施形態に係る直管型LEDランプ10について、図面を参照しながら詳細に説明する。直管型LEDランプ10は、LED素子24を光源として発光する直管型のランプである。図1に示すように、直管型LEDランプ10は、LED素子24を備えた発光構造体20と、発光構造体20を収容する管状体30と、端子64を備えた端子接続部50,50と、交流電流を直流電流に変換するための変換装置70とを備えている。
図1〜図3に示すように、発光構造体20は、基板22に対してLED素子24を取り付けたものである。基板22は、長尺状の板体(細長板状)によって構成された柔軟性のない絶縁体基材によって構成されている。基板22の素材としては、従来公知の適宜のものを用いることが可能である。具体的には、基板22は、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスコンポジット基板、ガラスエポキシ基板、テフロン基板、セラミックス基板、あるいはコンポジット基板等によって構成することができる。
LED素子24は、直流電流を印加することにより発光するものであり、一又は複数(本実施形態では複数)、基板22に対して取り付けられている。図1に示すように、LED素子24は、基板22の短手方向(幅方向)の略中央部において、基板22の長手方向に略等間隔に複数設けられている。LED素子24は、それぞれ基板22の表面22a側に、光軸が基板22に対して略垂直となるように取り付けられている。
管状体30は、上述した発光構造体20を内部に収容可能な筒体である。図1及び図3に示すように、管状体30は、カバー32と土台34とを組み合わせることにより構成される略円筒状の部材である。カバー32は、例えばポリカーボネート等の樹脂、あるいはガラス等の透光性を有する素材によって構成されている。カバー32は、断面形状が半円弧状のカバー外周部36と、係合部38,38とを有する長尺状の部材である。カバー外周部36は、円筒状の管状体30の周方向一部の領域を形成する部分である。また、係合部38,38は、カバー外周部36の周方向両端部を内径側に折り返した構成とされている。係合部38,38は、後に詳述する土台34の被係合部46のカバー係合溝49,49に対して係合可能とされている。
土台34は、管状体30の内側において発光構造体20を支持するための台座となる部材である。図1及び図2に示すように、土台34は、カバー32と略同一の長さを有する長尺体である。土台34は、略全体が例えばアルミニウム合金等の基板22よりも熱伝導率の高い素材によって形成されている。土台34は、外周部40と、基板接触部42と、挟持部44と、被係合部46とを有する。
図3に示すように、外周部40は、断面視した状態において半円弧状の形状を有する部分である。外周部40は、管状体30の組み立て状態において外部に露出し、管状体30の周方向一部の領域をなす部分である。また、基板接触部42は、断面視した状態において土台34の周方向両端部を結ぶ弦の中間部分に設けられている。基板接触部42は、管状体30に対して発光構造体20を組み付けた状態において、基板22の裏面22bの略全体が面接触する部分である。
図1及び図3に示すように、挟持部44は、基板22の短手方向一端側及び他端側を挟持する部分である。挟持部44は、上述した基板接触部42の両脇において対向するように形成された一対の溝48,48によって構成されている。溝48,48は、管状体30(土台34)の長手方向略全長に亘って延び、基板接触部42側に向けて開口するように形成されている。溝48,48の間隔は、基板22の短手(幅)方向の長さと同一あるいは僅かに大きい程度とされている。また、溝48,48の開口幅は、基板22の厚みと同一、あるいは僅かに大きい程度である。更に、溝48,48は、土台34(管状体30)の長手方向両端部においても解放されている。そのため、溝48,48の長手方向一方側から溝48,48間に基板22を差し込んでスライドして挿入させることにより、基板22を土台34に対して装着し、裏面22bが基板接触部42に接触するように挟持された状態とすることができる。
被係合部46は、カバー32の係合部38と係合するように形成された溝状の部分である。被係合部46は、挟持部44をなす溝48,48に対し、基板接触部42の外側に形成されたカバー係合溝49,49によって構成されている。カバー係合溝49,49に対してカバー32の係合部38,38を差し込んで係合させることにより、カバー32と土台34とを一体化させ、略円筒状の管状体30を形成することができる。
図1及び図2に示すように、端子接続部50,50は、管状体30の長手方向一端側及び他端側に取り付けられている。端子接続部50は、直管型LEDランプ10を電気的に接続するための端子64を備えている。また、端子接続部50,50は、管状体30の軸心位置を中心として管状体30に対して相対回転可能なように接続されている。具体的には、端子接続部50,50は、管状体30を例えば0〜180°、0〜120°、少なくとも0〜90°の角度範囲で回動可能なように接続されている。
更に詳細に説明すると、端子接続部50は、ソケット52と、端子部54とを連結した構造とされている。図4(a),(b)に示すように、ソケット52は、円筒状部分56と円板状部分58とを一体的に形成したものである。円筒状部分56は、内径が管状体30の外径と略同一となるように開口した円筒状の部分である。また、円板状部分58は、円筒状部分56の軸線方向略中央部において円筒状部分56の開口領域を閉塞するように形成された円板状の部分である。したがって、ソケット52は、略H形状の断面形状を有する。また、円板状部分58の中心部には、貫通孔59が形成されている。また、円板状部分58には、二つの開口部60,60が120度の角度範囲で円弧状に開口するように形成されている。開口部60,60は、互いに対称の位置関係となるように形成されている。
図4(c),(d)に示すように、端子部54は、外径がソケット52の円筒状部分56の内径と略同一の円板状の部材であり、貫通孔62と、金属製の端子64,64とを備えている。貫通孔62は、ソケット52の円板状部分58に設けられた貫通孔59に対応するように設けられている。端子64,64は、端子部54をなす円板を貫通するように装着された金属製の部材である。端子64,64は、それぞれソケット52の円板状部分58に設けられた開口部60,60に対応する位置に設けられており、周方向に180度離れた位置関係にある。
図1及び図2に示すように、端子接続部50は、ソケット52をなす円筒状部分56の一方側に設けられた第一開口部56aから端子部54を挿入し、貫通孔59,62に亘ってビス66を装着してソケット52と端子部54とを連結した構成とされている。端子部54に設けられた端子64,64は、それぞれ円板状部分58に設けられた円弧状の開口部60,60に挿通された状態になる。また、円筒状部分56の他方側に設けられた第二開口部56bには、管状体30の端部が挿入され、管状体30とソケット52とが一体化されている。そのため、開口部60,60内における端子64,64の可動範囲、すなわち0〜120°の角度範囲内で管状体30を端子接続部50の端子部54に対して相対回転させることができる。
変換装置70は、直流電流を交流電流に変換するAC−DC変換器である。変換装置70は、従来公知の構成を有していてよいが、例えば図1及び図2に示すように、コンデンサー72、整流素子74及びサージアブソーバ76等の電子部品の組み合わせによって構成されている。変換装置70をなす各部品は、基板22の長手方向一端側に実装されている。変換装置70をなす部品を土台34をなす基板接触部42の表側(カバー32側)に配置する場合には、発光に伴って部品の影が発現することを防止すべく、端子接続部50のソケット52を管状体30に装着した際に両者が重複する領域、すなわち管状体30においてソケット52によって覆われる領域に配置される。本実施形態では、整流素子74及びサージアブソーバ76が基板接触部42の表側(カバー32側)であって、ソケット52によって覆われる領域内に配置されている。また、変換装置70をなす部品は、土台34をなす基板接触部42の裏側(図中下方側)に形成された空間内に収容することも可能である。本実施形態では、コンデンサー72が土台34の内部空間に収容されている。
本実施形態の直管型LEDランプ10は、上述した発光構造体20を管状体30内に組み込み、管状体30の両端に端子接続部50,50を取り付けることにより組み立てられる。具体的には、発光構造体20は、基板22の裏面22bが土台34の基板接触部42側に向く状態として、挟持部44をなす溝48,48の端部からスライドさせることにより装着される。これにより、基板22の短手方向両端部が、基板22の略全長に亘って挟持された状態になる。また、管状体30は、土台34に設けられたカバー係合溝49,49に対し、カバー32の周方向両端部に設けられた係合部38,38を係合させることにより組み立てられる。管状体30の組み立ては、土台34に対する発光構造体20の取り付け前、あるいは取り付け後のいずれの時点で行われても良い。
上述したようにして発光構造体20の取り付け、及び管状体30の組み立てが完了した後、管状体30の両端部に端子接続部50,50が取り付けられる。端子接続部50,50は、予めソケット52,52と端子部54,54とを一体化した状態とされる。また、端子部54,54に設けられた端子64,64は、予め配線68,68により基板22に対して接続される。端子接続部50,50は、ソケット52,52の第二開口部56b,56bに管状体30の両端部を差し込んで固定することにより、管状体30と一体化される。これにより、直管型LEDランプ10の組み立てが完了する。
上述したように、本実施形態の直管型LEDランプ10は、管状体30の内側に設けられた土台34の挟持部44により、基板22の短手方向一端側及び他端側が挟持され、基板22の裏面22bが基板接触部42に面接触した状態になっている。そのため、LED素子24の発光に伴い発生する熱は、裏面22bから土台34の基板接触部42に対してスムーズに伝達され、外部に放出される。
また、直管型LEDランプ10は、基板22の短手方向両端部を挟持した構造であるため、基板22の長手方向両端部を挟持等して保持する場合に比べて裏面22bが基板接触部42から浮き上がらず確実に接触した状態として保持することができる。そのため、基板22と基板接触部42との接触領域の略全域において伝熱ムラが生じにくい。
更に、本実施形態の直管型LEDランプ10は、管状体30の長手方向に向けて延びるように形成された一対の溝48,48によって挟持部44が構成されている。そのため、溝48,48に対して基板22の短手方向一端側及び他端側を嵌め込むことにより、基板22が管状体30の長手方向に亘って略均一に挟持された状態になる。これにより、基板22の裏面22bが基板接触部42から浮き上がること、及びこれに伴う伝熱不良(放熱不良)を確実に防止できる。したがって、本考案によれば、LED素子24の発光に伴い発生する熱を管状体30の内部に滞留させることなく効果的に外部に排出可能であり、直管型LEDランプ10の長寿命化を図ることが可能である。また、溝48,48に対して基板22をスライドさせることにより基板22の着脱を実施できるため、組み立て作業を容易かつ確実に行うことができる。
なお、本実施形態では、一対の溝48,48によって挟持部44を構成した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基板22の裏面22bが土台34の基板接触部42に対して面接触するように保持できる構造であればいかなるものであっても良い。具体的には、溝48,48に代えて、基板22の短手方向両端部を挟持可能な爪等を設け、これを挟持部44としても良い。
本実施形態の直管型LEDランプ10は、基板接触部42(土台34)が基板22よりも熱伝導率が高い素材(本実施形態ではアルミニウム合金)によって形成されている。そのため、発光構造体20側において発生した熱を、基板22から基板接触部42をはじめとする土台34側にスムーズかつ確実に伝達させ、管状体30の外部に放出させることができる。
本実施形態の直管型LEDランプ10は、管状体30の両端部に設けられた端子接続部50に対して管状体30を相対回転させることができる。そのため、直管型LEDランプ10は、設置対象である照明器具の取付面が、水平方向に対して略平行な面、水平方向に対して略垂直な面、又は水平方向に対して一定の角度を有する面のいずれであったとしても、所望する部分を有効に照射するために適切な方向にLED素子24の光軸を向けることができる。なお、本実施形態においては、端子接続部50を設けることにより、管状体30を回転させ、LED素子24の光軸の向きを調整可能とした例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、管状体30が回転不可能なものであっても良い。
また、端子接続部50を設けて管状体30を回転可能とすることに加えて、あるいは管状体30を回転可能とすることに代えて、他の構造を採用することによってLED素子から発せられる光の照射方向及び照射範囲に幅を持たせることも可能である。具体的には、図5(a)に示すように基板22及び土台34の基板接触部42を短手方向中間部において屈曲した形状にすること、あるいは図5(b)に示すように基板22及び土台34の基板接触部42を短手方向中間部において湾曲した形状にすることも可能である。これらの構成とすることにより、LED素子24の発光に伴う照射方向及び照射範囲に幅を持たせることが可能となる。
本実施形態の直管型LEDランプ10は、カバーと土台34との組み合わせによって管状体30が形成される。また、管状体30の一部をなす土台34の外周部40が外部に露出された状態になる。そのため、基板22の裏面22bから土台34の基板接触部42に伝達した熱が、土台34の外周面を介して管状体30の外側にスムーズに放出される。したがって、直管型LEDランプ10は、従来技術のようにヒートシンク等の部材を設けなくても放熱特性に優れ、熱が管状体30の内部にこもることによる構成部材の劣化あるいは損傷を抑制することができる。
本実施形態の直管型LEDランプ10は、交流電流を直流電流に変換してLED素子24に供給可能な変換装置70を管状体30に内蔵したものである。そのため、直管型LEDランプ10の設置に際し、変換装置70に相当するものを別途外部に設ける必要がない。また、直管型LEDランプ10は、管状体30の内部に熱がこもらない構造であるため、管状体30内に配置された変換装置70が熱の影響により故障等しない。
本実施形態の直管型LEDランプ10は、変換装置70を内蔵したものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、変換装置70を内蔵していないものであっても良い。また、直管型LEDランプ10は、変換装置70に代えて、あるいは変換装置70に加えて、他の機器類を管状体30内に収容したものであっても良い。具体的には、LED素子24が発する光の明るさを調整する調光装置、及び前記LED素子24が発する光の色を調整する調色装置のいずれか一方又は双方を備えたものであっても良い。このような構成とすることにより、調光機能あるいは調色機能を備えつつ、シンプルかつ動作安定性に優れた直管型LEDランプ10を提供することができる。
以上、本考案の代表的な実施形態について説明したが、それぞれ本考案の技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例えば、管状体30の断面形状を三角形、四角形あるいは多角形等の円形以外の形状とすることが可能である。また、土台34に伝達した熱の放出を促進するためのフィン等を土台34に設けた構成等としても良い。
本発明の直管型LEDランプは、一般家庭やオフィス、学習塾や研究所等のようにユーザーが所望する箇所を必要最小限の範囲で照射すればよい場所での利用に特に適している。また、管状体を回転可能にした場合、又は基板を屈曲あるいは湾曲させた場合には、照射範囲が広域に亘るため、ショッピングモールや各種ショップ等においても、品物やディスプレイの特定の部分を照射する用途等に利用することができる。
10 直管型LEDランプ
20 基板
20 発光構造体
22b 裏面
24 LED素子
30 管状体
34 土台
40 外周部
42 基板接触部
44 挟持部
48 溝
50 端子接続部
70 変換装置
20 基板
20 発光構造体
22b 裏面
24 LED素子
30 管状体
34 土台
40 外周部
42 基板接触部
44 挟持部
48 溝
50 端子接続部
70 変換装置
Claims (5)
- 長尺状の基板の表面に少なくとも一つのLED素子を取り付けた発光構造体を管状体の内部に収容した直管型LEDランプであって、
前記発光構造体を前記管状体の内側に支持する長尺状の土台を有し、
前記土台が、前記土台の長手方向一端側及び/又は他端側から前記基板をスライド挿入可能でかつ前記基板の短手方向一端側及び他端側を挟持する挟持部と、前記挟持部により挟持された前記基板の裏面が面接触する基板接触部と、を有すること、
を特徴とする直管型LEDランプ。 - 前記管状体の長手方向一端側及び他端側に、それぞれ端子を備えた端子接続部が設けられており、
前記管状体が、前記端子接続部に対して相対回転可能であること、
を特徴とする請求項1に記載の直管型LEDランプ。 - 前記基板が、短手方向中間部において屈曲あるいは湾曲した形状であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の直管型LEDランプ。 - 前記LED素子が発する光の明るさを調整する調光装置及び/又は前記LED素子が発する光の色を調整する調色装置を備えていること、
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の直管型LEDランプ。 - 交流電流を直流電流に変換して前記LED素子に供給可能な変換装置が、前記管状体に内蔵されていること、
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の直管型LEDランプ。
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JP2014082481A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-05-08 | Nichia Chem Ind Ltd | 発光装置 |
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2012
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US9822959B2 (en) | 2012-09-28 | 2017-11-21 | Nichia Corporation | Light emitting device |
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