JP3178611B2 - 磁 心 - Google Patents

磁 心

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JP3178611B2
JP3178611B2 JP10198191A JP10198191A JP3178611B2 JP 3178611 B2 JP3178611 B2 JP 3178611B2 JP 10198191 A JP10198191 A JP 10198191A JP 10198191 A JP10198191 A JP 10198191A JP 3178611 B2 JP3178611 B2 JP 3178611B2
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  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば小型大容量のス
イッチング電源用トランス等のコイル装置を構成するの
に好適な磁心に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ及びその端末装置、
事務機器等の進歩に伴って、小型、軽量、薄型で大容量
のスイッチング電源が必要になっている。スイッチング
電源の小型軽量化に当っては、大きなスペース、重量を
占めるトランス、とりわけトランスを構成する磁心の軽
量、小型化が最も重要なポイントである。図11は実開
昭57ー44505号公報等で知られた従来の磁心の平
面図、図12は同じくその正面図であり、底板部1と、
この底板部1の一面上に立設された中脚部2と、中脚部
2を包囲するようにして底板部の外周縁に沿って立設さ
れた外脚部31、32とを、一体に連設してある。中脚
部2は断面形状が円形状または角形状となっていて、外
周面が底板部1の側端面11に接するように配置されて
いる。
【0003】上記磁心を使用してスイッチング電源用ト
ランス等を構成するには、例えば図13、図14に示す
ように、上記構造の2つの磁心A、Bを使用し、その中
脚部2を、コイル4を巻装したコイルボビン5に突き合
わせ嵌合して組立てる。51はコイル4を巻装する巻枠
部、52、53は端子台、54、55は鍔部、6はコイ
ルボビン5に植設された端子である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の磁心
は、中脚部2の断面形状が円形状または角形状となって
いるため、次のような問題点があった。 (A)中脚部2の断面形状が円形状の場合は、コイル4
の巻装高さH1が大きくなり、薄型化及び小型化の要求
に応えにくくなる。 (B)中脚部2の断面形状が4角形状の場合、コイルボ
ビン5の巻枠部51も4角形状となり、この上でコイル
4が4つの角部で折り曲げられながら巻装される。この
ため、コイル4の巻装作業がスムーズに行かなくなると
共に、コイルボビン5の巻枠部51、延いてはコアの中
脚部2とコイル4との間の距離が大きくなり、漏洩イン
ダクタンス増大による特性悪化等を招く。
【0005】そこで、本発明の課題は、上述する従来か
らの問題点を解決し、薄型化及び小型化に適し、しか
も、コイル巻装作業が容易で、優れた特性を得ることの
可能な磁心を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明は、底板部と、前記底板部の一面上に立設さ
れた中脚部と、前記底板部の前記一面上において外周縁
に沿って立設された外脚部とを有する磁心であって、前
記外脚部は、前記中脚部の両側に間隔を隔てて配置され
ており、前記中脚部の外周面は、前記外脚部の配置方向
の両側で円弧面となっていて、前記配置方向と直交する
両側で前記円弧面の仮想延長部分を切欠く平面となって
いることを特徴とする。
【0007】
【作用】中脚部の外周面は、外脚部の配置方向の両側で
円弧面となっていて、配置方向と直交する両側で円弧面
の仮想延長部分を切欠く平面となっているから、外脚部
の配置方向と直交する方向では、中脚部の高さが、円形
断面の場合よりも、切欠部だけ小さくなる。このため、
薄型化及び小型化に適した磁心が得られる。
【0008】中脚部の外周面は、外脚部の配置方向の両
側で円弧面となっていて、配置方向と直交する両側で円
弧面の仮想延長部分を切欠く平面となっているから、コ
イルを巻装する場合、急激な曲げを伴うことなく、スム
ーズに巻装できる。このため、コイル巻装作業が容易に
なると共に、コイルと中脚との間の離間距離が小さくな
り、優れた特性が得られる。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係る磁心の平面図、図2は同
じくその正面図である。図において、図11及び図12
と同一の参照符号は同一性ある構成部分を示している。
中脚部2の両側に間隔を隔てて配置された2つの外脚部
31、32を有している。中脚部2の外周面は、外脚部
31、32の配置方向Xの両側で円弧面21、22とな
っていて、配置方向Xと直交するY方向の両側で円弧面
21、22の仮想延長部分E1、E2を切欠く平面2
3、24となっている。このため、外脚部31、32の
配置方向Xと直交するY方向では、中脚部2の高さh1
が、断面円形の場合よりも切欠分だけ小さくなり、薄型
化及び小型化に適した磁心が得られる。
【0010】また、中脚部2の外周面は、外脚部31、
32の配置方向Xの両側で円弧面21、22となってい
て、配置方向Xと直交するY方向の両側で円弧面21、
22の仮想延長部分E1、E2を切欠く平面23、24
となっているから、コイルを巻装する場合(図13参
照)、急激な曲げを伴うことなく、スムーズに巻装でき
る。このため、コイル巻装作業が容易になると共に、コ
イルと中脚部2との間の離間距離が小さくなり、優れた
特性が得られる。
【0011】実施例に示す磁心において、Y方向に現わ
れる2つの平面23、24のうち、側端面11側の平面
23は、側端面11と同一平面上に位置している。この
ような構造であると、全体の高さが平面23を基準にし
た高さになるので、一層薄型になる。外脚部31、32
は、開放端部311、321とは反対側の開放端部31
2、322が、底板部1の他の側端面12から段差△d
だけ突き出ている。このような構造であると、開放端部
312、322間の凹部を通してコイルを導出できるよ
うになる。
【0012】底板部1、中脚部2及び外脚部31、32
3はその形状、構造に関して、種々の態様をとることが
できる。その例を図3〜図10に示す。まず、図3及び
図4の実施例では、底板部1の側端面11、12の端縁
に面取部a、b及びcを設けてある。このような面取部
a〜cがあると、フェライト材を用いて成型する場合、
プレス金型からの成型品の型離れが良好になると共に、
稜角部における欠けや破損の発生が防止される。また、
面取部a〜cがプレス成型圧力を面で受けるので、プレ
ス成型圧力が充分に行きわたるようになり、プレス圧力
及び充填密度が均一化される。このため、磁路として重
要な位置を示す底板部1の磁気特性のバラツキが防止さ
れ、性能及び歩留りが向上する。更に、シャープ.エッ
ジ部分が消滅して鈍角エッジになるから、稜角部でコイ
ル端末に損傷を与えることがなくなり、製品の性能及び
歩留りが向上する。また、プレス金型の損傷が防止さ
れ、金型寿命が長くなる。
【0013】次に、図5の実施例では、外脚部31、3
2の開放端部311、321は底板部1の側端面11に
連なる端面310、320を有しており、端面310、
320は底板の側端面11から角度θで後退する傾斜面
となっている。このような構造であると、コイルボビン
との組合せにおいて、角度θの逃げが生じる。このた
め、磁心とコイルボビンとの間に引掛りを生じるのを回
避し、コイルボビンの内部に磁心をスムーズに挿入嵌合
することができるようになる。
【0014】図6の実施例では、底板部1の側端面11
に、中脚部2の両側において、開放端部311、321
に向うにつれて後退する傾斜面111、112が設けら
れている。このような構造であると、図5の実施例と同
様に、コイルボビンとの組合せにおいて、傾斜面11
1、112の角度に応じた逃げが生じる。このため、磁
心とコイルボビンとの間に引掛りを生じるのを回避し、
コイルボビンの内部に磁心をスムーズに挿入嵌合するこ
とができるようになる。図6の実施例では、外脚部3
1、32の開放端部311、321の端面310、32
0も、底板1の側端面11から後退する傾斜面となって
いるので、コイルボビンに対する逃げが一層大きくな
る。図示の傾斜面111、112は平面状となっている
が、弧状であってもよいし、折線状であってもよい。
【0015】図7及び図8の実施例では、中脚部2の形
状を、長軸方向と短軸方向とを有する形状とすると共
に、長軸方向を外脚部31、32の配置方向Xにとり、
短軸方向をY方向にとった例を示している。長軸方向X
の両側は円弧面21、22となっており、短軸方向Yの
両側は、円弧面21、22の仮想延長部分E1〜E4を
切欠く平面23、24となっている。このような構造で
あると、磁気飽和を生じさせない断面形状を確保しつ
つ、中脚部2の高さを低くし、小型、薄型化を達成でき
る。
【0016】図9及び図10の実施例では、外脚部3
は、底板部1の側端面12側で連続し、底板部1の側端
面11において開放された開放端部301、302とな
っている。中脚部2は、長軸方向と短軸方向とを有して
おり、長軸方向を外脚部31、32の配置方向Xにと
り、短軸方向をY方向にとってある。長軸方向Xの両側
は円弧面21、22となっており、短軸方向Yの両側
は、円弧面21、22の仮想延長部分E1〜E4を切欠
く平面23、24となっている。
【0017】図示は省略したが、図1〜図10の実施例
の組合せが多数存在することはいうまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)中脚部の外周面は、外脚部の配置方向の両側で円
弧面となっていて、配置方向と直交する両側で円弧面の
仮想延長部分を切欠く平面となっているから、薄型化及
び小型化に適した磁心を提供できる。 (b)中脚部の外周面は、外脚部の配置方向の両側で円
弧面となっていて、配置方向と直交する両側で円弧面の
仮想延長部分を切欠く平面となっているから、コイル巻
装作業が容易で、優れた特性を有するコイル装置を構成
し得る磁心を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁心の平面図である。
【図2】本発明に係る磁心の正面図である。
【図3】本発明に係る磁心の別の実施例における平面図
である。
【図4】図3に示した本発明に係る磁心の正面図であ
る。
【図5】本発明に係る磁心の更に別の実施例における平
面図である。
【図6】本発明に係る磁心の更に別の実施例における平
面図である。
【図7】本発明に係る磁心の更に別の実施例における平
面図である。
【図8】図7に示した本発明に係る磁心の正面図であ
る。
【図9】本発明に係る磁心の更に別の実施例における平
面図である。
【図10】図9に示した本発明に係る磁心の正面図であ
る。
【図11】従来の磁心の平面図である。
【図12】従来の磁心の正面図である。
【図13】図11及び図12に示した従来の磁心を用い
たコイル装置の断面図である。
【図14】図13のC1ーC1線上における断面図であ
る。
【符号の説明】 1 底板部 2 中脚部 3、31、32 外脚部 21、22 円弧面 23、24 平面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板部と、前記底板部の一面上に立設さ
    れた中脚部と、前記底板部の前記一面上において外周縁
    に沿って立設された外脚部とを有する磁心であって、 前記外脚部は、前記中脚部の両側に間隔を隔てて配置さ
    れており、 前記中脚部の外周面は、前記外脚部の配置方向の両側で
    円弧面となっていて、前記配置方向と直交する両側で前
    記円弧面の仮想延長部分を切欠く平面となっており、 前記配置方向と直交する両側に現われる2つの平面のう
    ち、一方の平面は、前記底板部の側端面と同一平面上に
    位置しており、 前記外脚部の開放端部は、前記底板部の前記側端面に連
    なる端面を有しており、前記端面は前記底板部の前記側
    端面から角度θで後退する傾斜面となっている磁心。
  2. 【請求項2】 底板部と、前記底板部の一面上に立設さ
    れた中脚部と、前記底板部の前記一面上において外周縁
    に沿って立設された外脚部とを有する磁心であって、 前記外脚部は、前記中脚部の両側に間隔を隔てて配置さ
    れており、 前記中脚部の外周面は、前記外脚部の配置方向の両側で
    円弧面となっていて、前記配置方向と直交する両側で前
    記円弧面の仮想延長部分を切欠く平面となっており、 前記配置方向と直交する両側に現われる2つの平面のう
    ち、一方の平面は、前記底板部の側端面と同一平面上に
    位置しており、 前記底板部の前記側端面は、前記中脚部の両側におい
    て、前記外脚部の開放端部に向うにつれて後退する傾斜
    面を有する磁心。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    磁心であって、 前記中脚部は、長軸方向と短軸方向とを有し、前記長軸
    方向は前記外脚部の配置方向にとられ、前記短軸方向は
    前記配置方向と直交する方向にとられており、前記長軸
    方向の両側は円弧面となっている磁心。
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