JP3178519U - 踏み台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本考案は、洋式便器の両サイドに配置され、使用者が体重を足裏全体で支えることができると共に、理想的な姿勢を保持できる構造を有する踏み台を提供する。
【解決手段】 この考案は、洋式便器2の両サイドに配置される一対の踏み台1において、所定の高さで水平に形成された水平部10と、該水平部10から前方に所定の角度で傾斜する傾斜部20とによって構成されることにある。また、前記水平部10から前記傾斜部20にかけて上方に曲面状に突出した突出部30が形成されるものである。
【選択図】 図3

Description

本考案は、洋式便所の足下に置かれ、足が届かない人が足の乗せられるようにした踏み台に関する。
特許文献1(実開平5−29499号公報)は、幼児の洋式便所の使用時の危険性と、時間がかかるという問題点を解決するために、凹部を持った踏み台に裏及び側面に吸着盤あるいは面ファスナーを持たせ、これを洋式便器の側面に踏み台が動かないように吸い付け固定する踏み台を提供するものである。
特許文献2(実用新案登録第3011843号公報)は、幼児が大人用の洋式便所を使うことを補助するために、踏み台状の補助具を洋式便器の前に置いて使用するようにしたことを特徴とするものである。
特許文献3(特開2004−337225号公報)は、和式便所で、用便時、腰を屈めて必要とする姿勢を確保するが、踵部に都合良く荷重がかからず、後方に倒れる危険性、後方下段付加面に転倒落下する等の危険な状況となり、特に、老人、障害者等の介護を必要とする人は、このような状況となりやすいため、補助の手段が要望されていた。このため、この引用文献3に開示される踏み台は、便所の床面の足踏み部に設置される足の甲部裏面を載置する平板部と、平板部に設けた床面のフード部側に設置される足の踵部を載置する膨出部で形成した踏み台であって、踏み台を便器の長手方向の側面に対で設置し、使用者の足の位置を設定し、使用者の屈み及び/又は起立時に、膨出部を支えとして、平板部に荷重をシフトして、容易な屈み等を確保可能とした踏み台を提供する。
実開平5−29499号公報 実用新案登録第3011843号公報 特開2004−337225号公報
昨今、日本人の身長も昔に比べて高くなり、これにあわせて洋式便器の高さは40cm位(理想的には、45cm位まで高くすると立ち座りがもっと楽になる)であるため、逆に背の低いお年寄りや身体の不自由な方でも立ち座りは楽になっているが、用便をするときには、逆に足がしっかりと床面に付かないために、踏ん張りが利かず排泄に支障を来すという不具合が生じる。
このため、本考案は、洋式便器の両サイドに配置され、使用者が体重を足裏全体で支えることができると共に、理想的な姿勢を保持できる構造を有する踏み台を提供することにある。
したがって、この考案は、洋式便器の両サイドに配置される一対の踏み台において、所定の高さで水平に形成された水平部と、該水平部から前方に所定の角度で傾斜する傾斜部とによって構成されることにある。
これによって、使用者は、水平部に足を載せることもできるし、水平部が高い場合には傾斜部に沿って足を載せることもできるため、高さ調整の必要がないものである。
また、この考案において、前記水平部から前記傾斜部にかけて上方に曲面状に突出した突出部が形成されることが望ましい。また、この突出部は、足の土踏まずの沿った形状であることが望ましい。
これによって、突出部が土踏まずに沿って接触するため、足を載せ易くなるものである。
さらに、前記傾斜部の先端から所定値上の部分に水平に延出する指用凸条を設けることが望ましい。これによって、踏み台の足を載せた場合に、足指が指用凸条に保持されるため、使用感と安定感が向上するものである。
さらにまた、前記水平部及び傾斜部の表面を複数の突起で覆うと共に、前記突出部を長さの長い突起で形成することが望ましい。これによって、足裏を適度に刺激することができるために、つぼ押し効果を得ることが出来るものである。
さらに、前記踏み台は、床接地面に滑り止めが施されたカバーによって覆われることが望ましい。
基本的に踏み台は発泡スチロールで形成されることが望ましく、床面に対して所定の摩擦力を有するが、汚れ防止等のためにカバーを掛けることが望ましく、この場合には、カバーの床設置面に滑り止めを設けることが望ましい。滑り止めとしては、シリコン、ゴム、樹脂等であることが望ましい。
以上のように、本考案によれば、背の低いお年寄りなどがしっかりと踏ん張ることができることから、便秘を解消する1つの要因としての効果を奏するものである。
本考案の踏み台の実施状況の側面を示した説明図である。 本考案の踏み台の実施状況の正面を示した説明図である。 (a)は本考案の実施例1に係る踏み台の側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 本考案の実施例2係る踏み台の側面図である。 本考案の実施例3に係る踏み台の側面図である。 本考案の実施例4に係る踏み台の側面図である。
以下、この考案の実施例について図1乃至図3により説明する。
本考案の実施例1に係る踏み台1は、たとえば図1及び図2で示すように、洋式便器2の両サイドに配置され、使用者3の足がその上に載せられるものである。これによって、使用者3はしっかりと踏ん張ることができるので、便秘の解消につながる。
この踏み台1は、所定の高さで床に対して水平に延出する水平部10と、この水平部10から前方に所定の角度で傾斜する傾斜部20と、前記水平部10から傾斜部20にわたる部分に曲面状に突出する突出部30とによって構成される。
前記突出部30の曲面は、人の足裏の土踏まずの形状に対応して形状に形成されることが望ましい。
さらに、踏み台1は、基本的に発泡スチロールによって形成されるものであり、これによって踏み台1の床面に接触する下面40は、便所の床に対して所定の摩擦抵抗を有するため、使用者の踏ん張りに対しても踏み台1が動かないものである。しかしながら、さらに摩擦抵抗を増加させるために、下面40に摩擦を増大させる手段を講じても良いものである。その手段として、シリコン系、ゴム系の滑り止めを設けるようにしても良いものである。
また、前記踏み台1には、汚れ防止のために図示しないカバーをかぶせても良いものである。この場合、カバーの床接地面には、前述したシリコン系、ゴム系、樹脂系の滑り止めを設けるものである。このカバーは、洗濯ができるように、ファスナーを取り付けて踏み台1に対して着脱自在とすることが望ましい。
尚、本考案に係る踏み台1は、発泡スチロールで形成されているため、軽量であり、使用しない場合には邪魔にならない所に容易に移動できるものである。
本校案の実施例2に係る踏み台1は、傾斜部20の先端から所定値上方に位置する箇所に水平に延出する指用凸条50を形成したことを特徴とするものである。
これによって、踏み出しに足を載せた場合に、足指が指用凸条50に保持されるため、使用感と安定感が向上するものである。
本考案の実施例3に係る踏み台1は、踏み台1の水平部10及び傾斜部20
上に、複数の突起60を設けたことを特徴とするものであり、さらにこの実施例3では、前記突出部30を前記突起60よりも長く形成された複数の長突起61によって構成することを特徴とするものである。また、前記指用凸条50も少し長く形成された突起62によって構成するようにしても良いものである。これによって、足を踏み台1に載せた場合、足裏を突起60,61,62により刺激するという効果を得ることができるものである。
本考案の実施例4に係る踏み台1は、踏み台1を、基台1Aと、前記複数の突起60,61,62が形成された表面部材1Bとによって構成したことを特徴とするものである。この場合、基台1Aと表面部材1Bとを異なる材料によって構成できるため、軽量化、コストダウン等を達成できるものである。例えば、基台1Aを発泡スチロール等の軽量樹脂で形成し、表面部材1Bをシリコン系の軟質材料によって形成することも可能となるものである。
1 踏み台
2 洋式便器
3 使用者
10 水平部
20 傾斜部
30 突出部
40 下面
50 指用凸条
60,61,62 突起

Claims (6)

  1. 洋式便器の両サイドに配置される一対の踏み台において、
    所定の高さで水平に形成された水平部と、
    該水平部から前方に所定の角度で傾斜する傾斜部とによって構成されることを特徴とする踏み台。
  2. 前記水平部から前記傾斜部にかけて上方に曲面状に突出した突出部が形成されることを特徴とする請求項1記載の踏み台。
  3. 前記突出部は、足の土踏まずの沿った形状であることを特徴とする請求項2記載の踏み台。
  4. 前記傾斜部の先端から所定値上の部分に水平に延出する指用凸条を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の踏み台。
  5. 前記水平部及び傾斜部の表面を複数の突起で覆うと共に、前記突出部を長さの長い突起で形成することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の踏み台。
  6. 前記踏み台は、床接地面に滑り止めが施されたカバーによって覆われることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の踏み台。
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