JP3180871U - 快適性を高めた肘付座椅子 - Google Patents

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絢子 碇屋
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株式会社ヤマソロ
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Abstract

【課題】楽に長時間座ることができる座椅子を提供する。
【解決手段】略ロ字状で一角が前上方へ突出した左右の肘掛けを底面2本、背もたれ部1本の棧で連結して枠体を形成し、枠体上に座面とそれに回動自在に連結された背もたれを固定して配置し、座面は座布団を2〜3枚程度重ねた厚さで、その前端を枠体の手摺りの前方支柱より15cm程度突出させる。これにより、座面上で足を崩す際の足先の邪魔になることを避けるとともに、強固に組んだ枠体の手摺り部分を把持することによって長時間座り続けた後の弱った足腰での立ち上がりを容易に補助する。
【選択図】図1

Description

本考案は、座椅子に関するものである。現代の洋式化した生活においても、寒い季節になると座卓式のコタツを使う風情を楽しむ家庭も多く見られる。また、慶事、法事などの際には畳の部屋に膳を並べ、座椅子を用いる光景がよく見られ、日本人にとって形式を重んじる行事の際には、畳に座る、ということが儀式、形式を尊重する心を自他へ示す象徴のようにも思われ、その中での座椅子の位置は大きな比重を占めるものである。
このように日本人の生活に深く溶け込んでいる感のある座椅子であるが、椅子の生活が一般的に普及した現在において、畳の上に座る、という姿勢は健常者にとっても時に窮屈なものであり、特に膝、腰に負担がかかるため、高齢者には過酷とも言える姿勢となるものである。
よって膝、腰への負担を軽減するため、使用場所、目的等に合わせて、細かい配慮をしたものが考案されており、その種類、形状とも相当数見られるものである。
座椅子の構造は種々であり、一般的に見られるのは、金属製の骨組みで座面および背もたれを構成し、両者を所定角度回動固定自在にヒンジ接続し、骨組みにクッションを内蔵したマットを取り付けたもので、背もたれの所定部に回動自在に肘置きを取り付けたものである。
また、木製の左右両脚間の所定高さ位置に座面と背もたれを形成するマットを配置し、椅子状に構成した高座椅子、集成合板あるいは合成樹脂により座面と背もたれを連続して略L字状に成形した簡略なものなども見られる。
これは座椅子としての最低限の機能を持ったもので、使用に際しては座面に座布団を敷き、必要によっては背もたれにもマットを使用したりするものである。
また、座面の底部に回転台部を重合し、座面中心を回転自在に軸接合した、回転式座椅子なども見られる。
様々な種類のそれぞれの特性を持った座椅子であるが、宴席など比較的短時間の使用では簡易な形状、機能で移動が容易なものが多く使用され、自宅の居間、書斎など長時間の使用を前提とした際には足腰への負担を軽減した高座椅子、高齢者の使用にはマットが厚く、座面が回転するものなど、用途により使い分けられるものである。
特開平2008−220921
座椅子を用いる際の一番大きな目的・効果は、背もたれにある。
畳の上に座る際、そのまま直に畳に正座する、膝を崩していわゆるあぐらをかく、座布団を敷いて正座する、あぐらをかくなど、様々な坐り様があるが、これらの坐り方は長時間に耐え得ない。背筋を伸ばして緊張状態を保てるのもせいぜい1時間程度で、それも意識して強い意志で姿勢を保つ必要がある。
背もたれがあることでこの姿勢は自ずと保ち易くなり、比較的長時間に耐え易くなるものである。これは背筋を伸ばし続けるには腹筋に相当の負担がかかるが、これを背もたれがある程度分担して補助してくれるためである。
このように背もたれを背筋に添わして配置するだけでずいぶんと補助になるものであるが、腰、膝に疾患を持つ人、筋肉自体が老化した高齢者等にとってはこれで問題が解決するものでは無い。
正座にしろ、あぐらをかくにしろ、自分の体重は膝より下の部分に集中する。正座の場合は膝より足の指までの間に分散集中し、あぐらをかけば尾てい骨の部分に集中する。
よって腰、膝に疾患のある人はもちろん、足腰の弱った高齢者、坐り慣れない若者等、多くの人にとって座るということは出来れば避けて通りたいものであった。
よって座面とそれに連結された背もたれを持つ座椅子で問題を解決しようとするのであるが、儀式等の場で座面の高い高座椅子を用いることは、並み居る他の人より上半身が突出して場違いな雰囲気となる。また、かと言って低く薄い座面と背もたれをL字状に成形した簡易的なものでは長時間が苦になる。また、葬祭などの席でなくてもあまり背の高い座椅子は他人に遠慮しながら座る、食事の膳が低い位置となって摂りにくい、といった事態が生じ、対して低く薄い座面のものでは楽に座る効果が薄いものである。また他の課題として、立ち上がる際肘掛けに手をついて体重を支えることが必要であり、その力に耐えうる安定して堅固な肘掛けが望まれる。多くの座椅子には肘掛けは設けられているが、収納時を考慮して、座面の厚さ内に収容できるように回動式に一点支持としたものが多く見られ、立ち上がる際に体重をかけた際、ぐらつくことが見られた。
また座椅子の上でも長時間の正座は困難であるので、時には足を前へ投げ出し、またあぐらをかきたくなることもあるが従来のものでは肘掛けの支柱に足がつっかえて自由に膝を崩せない等、多々問題が見られるものであった。
このように座椅子を用いることによってすべての問題が解決されるものでは無いが、ここでは総合的に最も楽に、長時間の坐りに耐えうる座椅子を提案するものである。
本願では以上のような課題を解決するため、座面をある程度の高さ、つまり座布団を2〜3枚重ねた程度の高さとし、座面後端には座面上へ重合するよう折り畳み可能に背もたれを回動自在にヒンジ接続し、座面底部には略ロ字状の肘掛けを左右固定して設ける。この肘掛けの手摺り部は座姿勢における前方が高く背もたれに向かって順次低く傾斜してなる変形ロ字形状であり、前の支柱部は座面前端より10センチ程度後退した、座面のほぼ中間位置とする。
左右の肘掛けを構成する枠は座面下部及び背もたれ部裏でそれぞれ2本の棧で強固に接続されており、この左右の肘掛け、それを連結する棧で構成される枠上に座面、背もたれがはめ込まれた構造である。
以上のような構成を採用することで前述の課題の解決を図るものである。
座面の高さを座布団2〜3枚重ねた高さにすることにより、座る際に足裏と同じ高さまで腰を落とすことが無く、比較的楽に着座することが出来、また一般的な座椅子を使用して居並ぶ他者よりも図抜けて頭の位置が高くなることが無い。
座面上で正座することが耐えられなくなれば足を崩すことになるが、その際肘掛けの前の支柱が座面前端部まで延びていれば邪魔になる。
足を崩して、いわゆるあぐらの姿勢をとれば、左右の膝、足首より下の部分は正座姿勢よりも左右に出っ張るため、支柱が邪魔となるものであるが、本願では支柱の前部を座面のほぼ中間部まで後退させたため、難なく足を崩せるものである。
崩した足首は座面の高さよりも低い位置へと投げ出せるため、着座者の体重は尾てい骨部だけではなく、大腿部が分散して支え、足首部の鬱血が防止され、長時間の着座が可能となる。
またこの肘掛けは着座者の前方位置が高い変形略ロ字状であるため、立ち上がる際には体の横の高い部分を持って体を支え、腕を伸ばしきるまでもなく立ち上がれるので、ごく自然に腕の力を添えることが出来る。また前方が高い肘掛けとすることで、着座時に両肘を楽な形で休ませることが出来るものである。この肘掛けを構成する枠上に座面、背もたれが配置されているため、座面に体重が加わっている限り、立ち上がる時の肘掛けが揺れる、ぶれるということもなく、高齢者でも安全に使用できるものである。
また、背もたれを倒して座面に重合する際、左右の肘掛けの間に収まり、厚さも肘掛けの最高高さ以下となるため、底部の棧、背もたれ部後位置の棧、左右の手摺り部で囲まれた持ちやすい形状と成り、収納、取り出しが楽に出来るものである。
本考案の実施例の斜視図である。 本考案の実施例の底面図 本考案の実施例を折り畳んだ状態の側面図 本考案の使用例を示す斜視図 本考案の他の実施を示す側面図
本考案の最良の実施形態は、略ロ字状に組んだ左右の肘掛け間を3本の棧で連結し、この棧の上に一端部をヒンジ結合された座面、背もたれを固定する。
略ロ字状の肘掛けは前方部が高くなった変形ロ字状とする。
この際肘掛けの下辺を連結する2本の棧が同一面に構成され、畳に接触した際の荷重を均等に分散する。
座面の高さは座布団2〜3枚重ねた高さ、つまり約8センチから14センチ位の高さに構成され、座面後端にヒンジ結合して任意の角度で固定可能な背もたれを設ける。背もたれは座面上の重合位置から回動して、背もたれ下端部で左右の肘掛けを連結する後部の棧までの間、回動自在となるものである。
本考案の実施例を示す。
先ず肘掛けを構成する枠体3であるが、所定幅、厚さの積層合板材を用いて曲げ加工を施し、略ロ字状の肘掛け1を設ける。このロ字状は、一角が突出した変形ロ字で、この上辺の角はそれぞれなめらかな円弧をもって構成されている。左右一対のロ字状の枠を突出した角を上位置として対応させ、この突出した角を座椅子構成時の前方として、両者の底辺部に2本、後方に隣接する辺の下部位置に1本の棧2を配置する。この2本の棧2の底面はロ字状の底辺と同一面を構成しており、畳上に同時に接触して、重量を分散するものである。
また、もう1本の棧2は、背もたれ5下部位置であり、座面4とほぼ同高さの位置で、左右の肘掛け1,1を連結する。
以上のように左右の肘掛け1,1、両者を連結する3本の棧2,2,2で一体化した枠体3を構成する。
座面4は芯材6を外装したウレタンフォームで覆って構成されており、その厚さは約10センチであり、左右の肘掛け1,1の間の棧2上に配置されるものであり、着座時の前方位置には支持材7を2個配する。この支持材7は棧の厚さと同等であり、畳上への荷重を分散負担する。
背もたれ5も厚さは多少薄くなるが、ほぼ同様な構造であり、座面と回動自在にヒンジ結合された芯材6に被覆される。またこの座面4、背もたれ5の結合点の芯材6は後方の棧2に固定されており、枠体3と座面4、背もたれ5を一体化するものである。同様に座面4下の2本の棧2も芯材6と固定されているものである。
座面4は枠体6を構成するロ字状の前方辺より約15センチ程度突出した構成であり、この座面上の空間が足を崩した際膝から下部の自由姿勢を得る空間と成り、また、座面4の高さが畳上より10センチ程度確保されているため、この空間にくるぶしより下の足部を逃がすことが出来、着座者の自重による鬱血等を防止できるものである。
以上のような構成でなる本考案であるが、他の実施例として、肘掛けの形状をさらに曲率を高めて構成すること、また略ロ状の左右の肘掛けの中央部にそれぞれ縦にもう1本を加えて補強として構成することなども同等効果を有するものであり、さらに強固な肘掛けを得ることが出来るものである。また座面、背もたれの形状を丸みを持たせて構成すること、背もたれの高さをさらに高くすることなど、設計変更は自由であり、同等の効果を有するものである。
以上のように、本願で開示する技術は、従来におけるものに人間の所作等をさらに配慮して設計変更を行ったものであり、特に新たな基軸を導入するものでもなく、容易に利用が可能といえるものである。
1 肘掛け
2 棧
3 枠体
4 座面
5 背もたれ
6 芯材
7 支持材

Claims (1)

  1. 4隅の角のうち上前の1角をやや突出させた略ロ字状の左右の肘掛けを、底辺部に2本、底辺部に続く辺のうち突出した角の対角を構成する縦辺下部に1本配した棧で連結結合した枠体上に、所定厚さの座面とその後端に回動自在にヒンジ結合された背もたれを固定した座椅子であって、左右の肘掛けの前方辺が座面の先端より10〜15センチ程度後退した位置に有ることを特徴とする快適性を高めた肘付座椅子。
JP2012006638U 2012-10-15 2012-10-15 快適性を高めた肘付座椅子 Expired - Lifetime JP3180871U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016073552A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 株式会社岡村製作所 椅子
KR20170004231U (ko) * 2016-06-09 2017-12-19 송 최 조립식 의자
CN110559118A (zh) * 2019-08-28 2019-12-13 华中科技大学同济医学院附属协和医院 一种带快速固定功能的患者约束椅

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