JP3177911B2 - 熱交換器における伝熱板面の付着物掻取装置 - Google Patents

熱交換器における伝熱板面の付着物掻取装置

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JP3177911B2 JP08743398A JP8743398A JP3177911B2 JP 3177911 B2 JP3177911 B2 JP 3177911B2 JP 08743398 A JP08743398 A JP 08743398A JP 8743398 A JP8743398 A JP 8743398A JP 3177911 B2 JP3177911 B2 JP 3177911B2
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弘之 古畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレート式熱交
換器の伝熱板面に付着する付着物を掻取る熱交換器にお
ける伝熱板面の付着物掻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレート式熱交換器において伝熱板面に
付着する付着物を掻取る従来の装置は、スクレーパの上
側と下側、すなわち伝熱板の上下両側に、それぞれ、駆
動軸とこれに取り付けられた揺動アームが配備され、該
上下の揺動アームにスクレーパの上端側と下端側とがそ
れぞれ回転運動可能に取り付けられ、前記上下の揺動ア
ームをリンク機構で結合し、当該リンク機構を駆動装置
で駆動することによって、上下の揺動アームを同期させ
てスクレーパの移動方向に揺動させ、これによって複数
の伝熱板の間に内装されているスクレーパを伝熱板に沿
って往復移動させ、伝熱板面の付着物を掻取るものであ
った(実開平3−79091号、実開平7−32388
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のプレート式
熱交換器における伝熱板面の付着物掻取装置において
は、スクレーパの往復移動のために、リンク機構で結合
されている上下の揺動アームが同期して揺動しているの
で、外部における上下同期機構又は上下独立駆動部が必
要で、装置が大型化し、複雑にならざるを得ないという
問題点があった。
【0004】本発明は、前記問題点を解決し、スクレー
パの不均一な熱膨張に対応できる伝熱板面の付着物掻取
装置であって、装置の大型化、複雑化を解消でき、更
に、スクレーパに駆動力を与える駆動機構とダクトとの
間を密封構造にした(ダクト内を外気から遮断できる構
造にした)伝熱板面の付着物掻取装置を提案することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決する為の手段】この目的のために、本発明
が提案する熱交換器における伝熱板面の付着物掻取装置
は、所定間隔で並列設置されている熱交換器の複数の伝
熱板の間に内装されているスクレーパが前記伝熱板面の
付着物を掻取るために前記伝熱板に沿って往復移動する
装置において、伝熱板の外側に配置された軸受によって
スクレーパの移動方向と直交する方向に所定間隔を保っ
て並行に架設された複数の駆動軸と、複数の駆動軸の一
つ一つに一端側が取り付けられた揺動腕と、揺動腕の他
端側に上端側が回動可能に懸吊された複数のスクレーパ
と、スクレーパの移動方向と直交して前記複数のスクレ
ーパの列(組)の下端側に遊嵌された下部揺動軸と、ス
クレーパの移動方向に隣接する駆動軸によってそれぞれ
懸吊されている複数のスクレーパの列(組)の下端側と
複数のスクレーパの列(組)の下端側との間に介在され
る複数の連結具であって、両端側が、それぞれ、前記下
部揺動軸に遊嵌されている連結具と、スクレーパを移動
させるために前記揺動腕を同期させて揺動させる駆動手
段とで構成され、前記複数の連結具の中の所定数の連結
具は、少なくともその一端部においてスクレーパの下端
側に所定の角度で固定されていることを特徴とする熱交
換器における伝熱板面の付着物掻取装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明においては、伝熱板2の一
側外側、例えば排気ガスの入り口側、に配置された軸受
3a、3a、3b、3bによってスクレーパ8a〜8
n、9a〜9nの移動方向と直交する方向に、所定間隔
を保って、複数の駆動軸4a、4bが並行に架設されて
いる。この複数の駆動軸4a、4bには、それぞれ複数
の揺動腕5a〜5d、6a〜6dの一端側が取り付けら
れている。該揺動腕の他端側には、スクレーパの移動方
向と直交する方向に上部揺動軸7a、7bが遊嵌され、
この上部揺動軸7a、7bに、それぞれ、複数のスクレ
ーパ8a〜8n、9a〜9nの上端側が回動可能に懸吊
されている。
【0007】スクレーパ8a〜8nの列(組)及び9a
〜9nの列(組)を前記のように往復移動させるべく前
記複数の揺動腕5a〜5d、6a〜6dは、熱交換器本
体1の外部に配置されている駆動手段18によって同期
して揺動される構成となっている。
【0008】各駆動軸4a、4bに揺動腕5a〜5d、
6a〜6dを介して上端側が回動可能に懸吊されている
スクレーパ8a〜8nの列(組)及び9a〜9nの列
(組)ごとに、下端側に、スクレーパの移動方向と直交
する下部揺動軸10a、10bが遊嵌されており、更
に、前記下部揺動軸10a、10bには、スクレーパ8
a〜8nの列(組)の下端側とスクレーパ9a〜9nの
列(組)の下端側との間に介在される複数の連結具12
の両端側が、それぞれ、遊嵌され、これによって前記下
部揺動軸10a、10bが連結されている。
【0009】前記連結具12の中で、所定数の連結具1
2は、その一方の端側において、スクレーパ8a〜8
n、スクレーパ9a〜9nの中の隣接するスクレーパに
固定されている。これによって、複数の連結具12の中
のいくつかの連結具12の一端側が隣接するスクレーパ
に固定されている側においては、スクレーパ8a〜8n
の列(組)あるいはスクレーパ9a〜9nの列(組)と
連結具12とで構成される角度は、所定角度、例えば9
0度に保たれている。一方、連結具12の他端側におい
ては、前記のように下部揺動軸10aあるいは10bが
スクレーパの下端側に遊嵌されており、また連結具12
の当該他端側も下部揺動軸10aあるいは10bに遊嵌
されているので、この他端側においてスクレーパ8a〜
8nの列(組)あるいはスクレーパ9a〜9nの列
(組)と連結具12とで構成される角度は、可変となっ
ている。
【0010】前記のように構成した結果、本発明の伝熱
板面の付着物掻取装置においては、伝熱板の外側、例え
ば排気ガスの入り口側にのみ配置された揺動腕5a〜5
d、6a〜6dの矢示16(図1)方向の揺動運動によ
って、スクレーパ8a〜8n、9a〜9nが伝熱板2の
間を矢示17(図1)方向に往復移動し、これによって
対向する伝熱板2の表面から付着物が掻取られることに
なる。
【0011】この際、スクレーパ8a〜8nと9a〜9
nとは、上端側が、スクレーパの移動方向に直交して所
定間隔を保って並行に架設されている駆動軸4a、4b
に揺動腕5a〜5d、揺動腕6a〜6dを介して、それ
ぞれ、回動可能に懸吊され、下端側は、スクレーパ8a
〜8nの列(組)と9a〜9nの列(組)とを、それぞ
れ、スクレーパの移動方向に直交して遊嵌する下部揺動
軸10a、10bに連結具12の両端が遊嵌されて連結
されているので、スクレーパ8a〜8nの列(組)と9
a〜9nの列(組)とは互いに平行に、所定間隔を保っ
たままで、矢示17(図1)で示される往復移動を行う
ことができる。
【0012】また、スクレーパ8a〜8n、9a〜9n
の中のいずれかが熱膨張してスクレーパ8a〜8n、9
a〜9nの同期された往復移動に一定の対応(調整)が
要求される場合であっても、スクレーパ8a〜8n、9
a〜9nの駆動が、スクレーパ8a〜8n、9a〜9n
を回動可能に懸吊している揺動腕5a〜5d、揺動腕6
a〜6dの揺動運動によってのみ与えられ、更に、前述
したように、連結具12と、スクレーパ8a〜8nの列
(組)あるいはスクレーパ9a〜9nの列(組)のいず
れか一方とで構成される角度が不変で、他方とで構成さ
れる角度が可変となっていることにより、対応(調整)
が可能で、スクレーパ8a〜8n、9a〜9nの往復移
動に支障・困難が生じることはなく、また駆動機構に過
度の負担がかかるおそれもない。
【0013】
【実施例】この発明の実施例を図1、図2を用いて説明
する。
【0014】熱交換器本体1の中を、排ガスが矢示1
5、15の方向に流れており、この排ガス通路に複数枚
の伝熱板2a〜2n(以下、総称する場合に「伝熱板
2」という)が排ガスの流動方向と並行にかつ一定間隔
ごとに配置されている。
【0015】本発明の熱交換器における伝熱板面の付着
物掻取装置は、この伝熱板2の各伝熱板に付着した付着
物を掻取るために使用されるものであって、以下のよう
に構成されている。
【0016】図1中、排ガス流入側になる伝熱板上側に
配置された軸受3a、3a、3b、3bに駆動軸4a、
4bが、所定間隔を開けて並行に架設されている。駆動
軸4aには揺動腕5a〜5dの上側端が固定されてお
り、駆動軸4bには揺動腕6a〜6dの上側端が固定さ
れている。揺動腕5a〜5d及び揺動腕6a〜6dの下
端側には、それぞれ、上部揺動軸7a、7bが遊嵌され
ており、上部揺動軸7aには、スクレーパ8a〜8nの
上端側が遊嵌され、上部揺動軸7bには、スクレーパ9
a〜9nの上端側が遊嵌されている。該スクレーパ8a
〜8n、9a〜9nは、各伝熱板2a〜2nの間を、隣
接する伝熱板の対向する内壁に摺接しつつ往復移動でき
る位置に懸吊されている。
【0017】一方、スクレーパ8a〜8nの下端側には
下部揺動軸10aが遊嵌され、スクレーパ9a〜9nの
下端側には下部揺動軸10bが遊嵌されている。スクレ
ーパ8a〜8n、9a〜9nは、このように上下両端側
にそれぞれ遊嵌されている上部揺動軸7a、7b及び下
部揺動軸10a、10bによって、それぞれ、スクレー
パの移動方向に隣接する駆動軸4a、4bに揺動腕5a
〜5d、6a〜6dを介して回動可能に懸吊されている
スクレーパ8a〜8nの列(組)、9a〜9nの列
(組)に構成されている。
【0018】更に、スクレーパ8a〜8nの列(組)の
下端側とスクレーパ9a〜9nの列(組)の下端側との
間には、複数の連結具12がその両端を前記下部揺動軸
10a、10bにそれぞれ遊嵌させて介在し、これによ
って下部揺動軸10aと10bとが連結されている。連
結具12は複数、好ましくは、少なくとも一番外側のス
クレーパ8a−9aの位置と8n−9nの位置とに対応
させて、2個以上用いることが望ましい。
【0019】前記複数の連結具12の内、一番外側のス
クレーパ8n−9nの位置に対応する位置にある連結具
12aは、スクレーパ9a〜9nの列(組)の一番外側
のスクレーパ9nの下側端にボルト13a、13bで固
定されている。これによってスクレーパ9a〜9nの列
(組)と連結具12との間の角度は、所定角度(この実
施例では90度)に保たれている(回動不能な構成にな
っている)。
【0020】一方、連結具12のスクレーパ8a〜8n
側は前記下部揺動軸10aに遊嵌されているだけである
ので、連結具12とスクレーパ8a〜8nの列(組)と
の間の角度は、可変(回動可能)となっている。
【0021】前記において、複数の連結具12の内、一
番外側のスクレーパ8n−9nの位置に対応する位置に
ある連結具12aを、スクレーパ9a〜9nの列(組)
の一番外側のスクレーパ9nの下側端にボルト13a、
13bで固定する構成としたが、連結具12の一端とス
クレーパ9a〜9nの列(組)の中のスクレーパの下端
側とを固定するのは、この9nの位置に限られない。ス
クレーパ9a〜9nの列(組)と連結具12との間の角
度が所定角度に保たれて回動不能な構成になっていれば
よいので、スクレーパ8a〜8nの列(組)と9a〜9
nの列(組)との下端側に介在されている複数の連結具
12のなかの、いずれかの連結具12の一端がスクレー
パ9a〜9nの列(組)の中の、対応する(隣接す
る)、スクレーパの下端側と固定されていれば十分であ
る。また、固定方法もこの実施例で説明したようにボル
トで固定するものに限られない。
【0022】この実施例においては、揺動腕6a〜6d
を一定ストロークで揺動させるためダクトの外側にモー
ター18が設置され、駆動軸4bの一端が取り付けられ
ているプーリー21がモーター18のプーリー19とベ
ルト20を介して連動されている。モーター18を用い
て駆動することにより揺動腕の揺動角度を180度以上
にする場合に対応することができる。
【0023】また、この実施例においては、揺動腕5a
〜5dと揺動腕6a〜6dとを同期させて揺動させるた
め、両者の間を連結杆14で連結している。連結杆14
を用いずに、上部揺動軸7a、7bの一端側にチェーン
等を掛け渡して揺動腕5a〜5d、6a〜6dの同期し
た揺動を図ることも可能である。
【0024】この実施例において、モーター18を駆動
させ、揺動腕5a〜5d、揺動腕6a〜6dを図1中、
矢示16のように揺動させると、スクレーパ8a〜8n
と9a〜9nとは、隣接する伝熱板2の対向する内壁に
摺接しつつ矢示17(図1)のように往復移動する。こ
れによって、伝熱板面から付着物が掻取られる。
【0025】なお、この実施例で説明したのと逆に、連
結具12とスクレーパ8a〜8nとの位置的関係を、両
者間の角度を直角で不変とし、連結具12とスクレーパ
9a〜9nとの位置的関係を、両者間の角度が可変とな
る構成にすることも可能である。すなわち、どちらか一
方の連結関係が、可変(回転運動可能)に構成されてい
れば十分である。
【0026】本発明においては、スクレーパ8a〜8
n、9a〜9nに駆動力を与える駆動源(モーター1
8)は、伝熱板2が収容されているダクトの外側に配置
されており、プーリー19、ベルト20、プーリー21
を介して、揺動腕6a〜6d、7a〜7dを揺動させる
ための駆動力が、駆動軸4bに与えられている。そこ
で、この駆動軸4b及び4aがダクトの壁を通過する部
分を、公知のシール部材によって、シールすれば、ダク
トの密封性を確保することができる。すなわち、スクレ
ーパ8a〜8n、9a〜9nに駆動力を与える駆動機構
をダクトに対して密封して取り付けることができる。
【0027】これによって、本発明の熱交換器における
伝熱板面の付着物掻取装置においては、スクレーパ8a
〜8n、9a〜9nに往復運動のための駆動力を与える
駆動源がダクトの外側に配置されているにもかかわら
ず、ダクトの高いシール性(密封性)を確保することが
できる。すなわち、前記のように駆動軸4a、4bなど
の駆動機構をダクトに密封して取り付けることによっ
て、伝熱板2が配置されているダクト内を外気から遮断
し、駆動軸4a、4bなどの駆動機構がダクトに取り付
けられている部分を介して大気がダクト内に吸引される
ことがなく、また、ダクトから排気ガスが漏れ出す(リ
ークする)こともない。
【0028】この実施例においては、駆動軸を4a、4
bの2本のみとしたが、更に多くの駆動軸を並列させて
設けることによって、より大型の熱交換器に対応するこ
とが可能である。このように、駆動軸の本数を多くした
場合であっても、各駆動軸に揺動腕を介して上端側が回
動可能に懸吊されている複数のスクレーパの列(組)
が、その移動方向に隣接するスクレーパの列(組)同士
との関係において、どちらか一方のスクレーパの列
(組)の下端側と連結具12との関係が可変(回転運動
可能)で、他方のスクレーパの列(組)の下端側と連結
具12との関係が不変(回転運動不能)になるように構
成されていれば、スクレーパ8a〜8n、9a〜9nの
中のいずれかが熱膨張してスクレーパ8a〜8n、9a
〜9nの同期された往復移動に一定の対応(調整)が要
求される場合であっても、前記実施例で説明したように
対応可能である。
【0029】前記において、モーター18は、正逆回転
制御可能な減速機付モーターとすることもできるし、駆
動軸4bの一端とプーリー21との間に公知のリンク機
構を介在させることによって、一方向にのみ回転するモ
ーターとすることもできる。また、この実施例において
は、モーター18によって、揺動腕5a〜5e、揺動腕
6a〜6eを揺動させる構成を採用したが、これは、揺
動する角度が180度を越える場合を考慮してモーター
18を採用したものであり、揺動腕の揺動角度が180
度を越えるように構成できるものであれば、他の駆動手
段を採用することが可能である。
【0030】従って、伝熱板の幅、駆動軸の設置本数、
駆動軸の並列設置間隔などの関係から揺動角度が180
度を越える必要のない構成の場合には、公知のシリンダ
ー機構を用いて揺動腕に揺動運動を与えることができ
る。なお、この場合には、駆動軸4a、4bに揺動腕5
a〜5d、6a〜6dを回動可能に遊嵌して取り付ける
構造を採用する。
【0031】すなわち、他端側に複数のスクレーパ8a
〜8n、9a〜9nの上端側を回動可能に懸吊している
揺動腕5a〜5d、6a〜6dを同期して揺動させるこ
とができればよいので、駆動軸4a、4bへの揺動腕5
a〜5d、6a〜6dの一端側を取り付ける構成として
は、この実施例で説明したように、駆動軸4a、4bに
揺動腕5a〜5d、6a〜6dの一端側を固定し、駆動
軸4bを回転運動させる構成としてもよいし、駆動軸4
a、4bに揺動腕5a〜5d、6a〜6dの一端側を遊
嵌し、揺動腕5a〜5d、6a〜6dの他端側に回転運
動あるいは揺動を与える構成としてもよい。いずれの取
り付け構造であっても、スクレーパが懸吊されている揺
動腕5a〜5d、6a〜6dの他端側を連結杆で連結し
たり、チェーンを掛け渡す等の構成を採用することによ
って、各駆動軸に取り付けられている揺動腕を同期させ
て揺動させることができる。
【0032】このように種々の駆動機構を採用した場合
であっても、駆動機構をダクトに密封して取り付けるこ
とによって、伝熱板2が配置されているダクト内を外気
から遮断できることは、前述したとおりである。
【0033】
【発明の効果】本発明の付着物掻取装置によれば、スク
レーパが不均一に熱膨張してスクレーパの同期した往復
移動に一定の対応(調整)が要求される場合であって
も、スクレーパの駆動力が、伝熱板の一側外側において
スクレーパの上端側を回動可能に懸吊している揺動腕に
よってのみ与えられ、更に、スクレーパの移動方向に隣
接する各スクレーパの列(組)の下端側が、隣接するス
クレーパの列(組)同士の間に介在されている連結具に
よって、少なくとも一方のスクレーパの列(組)の下端
側が回動可能なように連結されているので、前記熱膨張
に対応することが可能で、伝熱板間におけるスクレーパ
の往復移動に支障・困難が生じることはなく、また駆動
機構に過度の負担がかかるおそれもない。
【0034】また、スクレーパの同期した往復移動のた
めの駆動力を与える駆動部は伝熱板の一側外側、例え
ば、伝熱板の上部又は下部のみに設置するだけで良いの
で、プレート式熱交換器の熱膨張と無関係な位置に当該
駆動部を配置することができる。なお、駆動部を伝熱板
が収容されているダクトの外側に配置しても、駆動機構
をダクトに密封して取り付けることによって、ダクト内
を外気から遮断し、駆動機構がダクトに取り付けられて
いる部分を介して大気がダクト内に吸引されることがな
く、また、ダクトから排気ガスが漏れ出す(リークす
る)こともないようにすることができる。
【0035】更に、各スクレーパの列(組)を揺動腕を
介して回動可能に懸吊する駆動軸の本数を増加させるこ
とによって、大型の熱交換器に対応可能であり、その一
方、駆動軸、上下の揺動軸、揺動腕、連結具、連結杆な
どを標準寸法化することができるので、コストダウンを
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好ましい実施例のプレート式熱交換
機への配置状態を表す一部を省略した正面図。
【図2】同じく好ましい実施例の一部を省略した斜視
図。
【符号の説明】
1 熱交換機 2(2a、・・、2n) 伝熱板 8a〜8n、9a〜9n スクレーパ 3a、3b 軸受 4a、4b 駆動軸 5a〜5d、6a〜6d 揺動腕 7a、7b 上部揺動軸 10a、10b 下部揺動軸 12(12a、12b、・・) 連結具 18 モーター 15 排ガスの流動方向
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28G 1/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔で並列設置されている熱交換器
    の複数の伝熱板の間に内装されているスクレーパが前記
    伝熱板面の付着物を掻取るために前記伝熱板に沿って往
    復移動する装置において、伝熱板の外側に配置された軸
    受によってスクレーパの移動方向と直交する方向に所定
    間隔を保って並行に架設された複数の駆動軸と、複数の
    駆動軸の一つ一つに一端側が取り付けられた揺動腕と、 揺動腕の他端側に遊嵌されている上部揺動軸に回動可能
    に懸吊された複数のスクレーパと、スクレーパの移動方
    向と直交して前記複数のスクレーパの下端側に遊嵌され
    た下部揺動軸と、スクレーパの移動方向に隣接する駆動
    軸によってそれぞれ懸吊されている複数のスクレーパの
    下端側と複数のスクレーパの下端側との間に介在される
    複数の連結具であって、両端側が、それぞれ、前記下部
    揺動軸に遊嵌されている連結具と、スクレーパを移動さ
    せるために前記揺動腕を同期させて揺動させる駆動手
    段、とで構成され、前記複数の連結具の中の所定数の連
    結具は、その一端部においてスクレーパの下端側に所定
    の角度で固定されていることを特徴とする熱交換器にお
    ける伝熱板面の付着物掻取装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段はモーターとしたことを特徴と
    する請求項1記載の熱交換器における伝熱板面の付着物
    掻取装置。
  3. 【請求項3】 駆動手段はシリンダー機構としたことを
    特徴とする請求項1記載の熱交換器における伝熱板面の
    付着物掻取装置。
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