JP3177133U - 直接連通する気嚢型高さ調整構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、空気の吸入と排出を素早く行うことができるとともに、製造しやすく且つ製造コストを下げることが可能な直接連通する気嚢型高さ調整構造を提供する。
【解決手段】少なくとも二つの気嚢袋からなる。前記気嚢袋の内部には弾性体が設けられ、気嚢袋の内の一つには、気嚢袋への空気の吸入と排出を制御するための空気制御ユニットが設けられ、気嚢袋の向かい合う面には、相互に対応する通孔が設けられ、通孔周辺には接合領域が設けられるとともに、接合領域は相互に接合される。
【選択図】図1

Description

本考案は高さ調整構造に関し、特に空気の吸入と排出を素早く行うことができるとともに、製造しやすく且つ製造コストを下げることが可能な直接連通する気嚢型高さ調整構造に関する。
従来の高さ調整裝置は、製品の構造上、内部に弾性体を備える複数の気嚢袋によって空気の吸入と排出を行う。それによって、高さの調整ができるとともに、表面を、使用者の様々な姿勢に合わせて使用者の各部位に完全に貼りつけることができる。しかしながら、この構造には、少なくとも以下の欠点が存在する。
1、複数の気嚢袋は、それぞれが個別に、外部に接続された空気制御ユニットの圧力を受けて、空気の吸入、排出を行うが、気嚢袋の数が多い時は、空気制御ユニットも増やし、気嚢袋の気密性を考慮しなければならないため、製造しにくいだけでなく、製造コストもかかる。
2、各気嚢袋の間は、増設した通気管を媒質にすることよって相互に連結されて空気が通るため、製造しにくいだけでなく、コストもかかる。
3、各気嚢袋の間は、増設した通気管を媒質にすることよって相互に連結されて空気が通るため、気流の流れが増え、気嚢袋の空気の吸入、排出の速度が遅くなり、高さを調整する操作がしにくくなる。
そこで、本考案は、空気の吸入と排出を素早く行うことができるとともに、製造しやすく且つ製造コストを下げることが可能な直接連通する気嚢型高さ調整構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本考案による直接連通する気嚢型高さ調整構造は、少なくとも二つの気嚢袋からなる。前記気嚢袋の内部には弾性体が設けられ、気嚢袋の内の一つには、気嚢袋への空気の吸入と排出を制御するための空気制御ユニットが設けられ、気嚢袋の向かい合う面には、相互に対応する通孔が設けられ、通孔周辺には接合領域が設けられるとともに、接合領域は相互に接合される。それにより、気嚢袋を直接相互に結合することができ、気嚢袋の間にその他の媒質(例えば、通気管)を設けなくても、気嚢袋内の空気を直接相互に流通させることができる。従って、空気の吸入と排出を素早く行うことができるとともに、製造しやすく且つ製造コストを下げることができる。
本考案の実施例1の分解斜視図である。 本考案の実施例1の高さが低い状態を示した断面図である。 本考案の実施例1の高さが高い状態を示した断面図である。 本考案の実施例2の分解斜視図である。 本考案の実施例2の高さが低い状態を示した断面図である。 本考案の実施例2の高さが高い状態を示した断面図である。 クッション体内に設けた本考案の気嚢袋の各種組合せ形態及び構造を示した概略図である。 クッション体内に設けた本考案の気嚢袋の各種組合せ形態及び構造を示した概略図である。 クッション体内に設けた本考案の気嚢袋の各種組合せ形態及び構造を示した概略図である。 クッション体内に設けた本考案の気嚢袋の各種組合せ形態及び構造を示した概略図である。 本考案の実施例3をクッション体内に設けた例を示した分解斜視図である。 図11のクッション体を上から見た状態を示した説明図である。 本考案の実施例3とクッション体の使用実施例を示した説明図である。 本考案の実施例3とクッション体の使用実施例を示した説明図である。 本考案の実施例4を首枕内に設けた例を示した分解斜視図である。 図15の首枕を上から見た状態を示した説明図である。 図15の首枕の使用実施例を示した説明図である。 図15の首枕を、伏せて寝る時の枕として使用した実施例を示した説明図である。 本考案の実施例5を枕の中に設けた例を示した斜視図である。 図19の枕の使用実施例の断面図である。 本考案の実施例6をカバーの中に設けた例を示した斜視図である。 図21のカバーの使用実施例の断面図である。 本考案の実施例7を背もたれの中に設けた例を示した斜視図である。 図23の背もたれの使用実施例を示した説明図である。
(実施例1)
図1と図2に示すように、本考案は、複数の気嚢袋10、20と、気嚢袋10、20の空気の吸入と排出を制御するための空気制御ユニット30とからなり、それにより、気嚢袋10、20の高さ、硬さ、形状の調整を行うことができる。以下に、詳細な説明を行う。
気嚢袋10、20は、適切な形に変形させることができる。その内部には、それぞれ、弾性体11、21が設けられ、弾性体11、21は、発泡材料、例えば、ウレタンフォーム、或いは、発泡プラスチック、或いは、発泡ゴム等の弾性材料である。本実施例では、ウレタンフォームを採用する。気嚢袋20は、気嚢袋10の上方に重ねて配置することで、気嚢袋10、20は相互に連通する。
空気制御ユニット30は、気嚢袋10に設けられるとともに、管体と弁体を備える。その内、弁体は、圧力を受けると開き、圧力が解除されると閉じる。それにより、使用者は、空気制御ユニット30を介して、外部の空気を気嚢袋10、20内に吸入して膨張させること(図3に図示)、或いは、気嚢袋10、20が圧縮された後の空気を排出することができる(図2に図示)。また、弾性体11、21が、その膨張と圧縮を助ける役割をする。それにより、気嚢袋10、20の高さ、硬さ、及び形状を調整することができる。なお、気嚢袋10、20の高さ、硬さ、形状が調整された後、その内部は、特定の圧力状態が保たれる。
本考案は、主に、気嚢袋10、20の向かい合う面(重ねて貼り合わせられる箇所)に、それぞれ、相互に対応する通孔12、22を設け、通孔12、22の周辺に、それぞれ、接合領域13、23を設け、接合領域13、23を接合させる。接合加工の方式は、ホットプレス、或いは、粘着接合を採用することができる。それにより、気嚢袋10、20を相互に直接結合し、気嚢袋10、20内の空気を直接相互に流通させることができる。
図2に示すように、本考案を使用する際、空気制御ユニット30が圧力を受けて開いた状態で、気嚢袋10、20及び弾性体11、21が外部の圧力で圧縮された場合(例えば、手や頭で下に押された場合)、気嚢袋20内、及び弾性体21内の空気の一部は、通孔22、12から気嚢袋10に進入し、さらに、気嚢袋10を通過した後、空気制御ユニット30から排出される。この時、もし、空気制御ユニット30が閉じていて、空気が進入しなかった場合は、気嚢袋10、20の内部は、特定の圧力状態が保持され、負圧の吸力が生じ、気嚢袋10、20は弾性体11、21の表面に貼りつき、気嚢袋10、20の高さも低い状態になる。
図3に示すように、本考案を使用する際、空気制御ユニット30が圧力を受けて開き、外部の空気が空気制御ユニット30から気嚢袋10、20内に進入すると、弾性体11、21は、空気の進入により膨張し、気嚢袋10、20も膨張する。それにより、気嚢袋10、20の高さが高い状態になる。
ここで強調しておきたいこととして、図2と図3から分かるように、本考案は、気嚢袋10、20を直接相互に結合することにより、気嚢袋10、20内の空気を直接相互に流通させる、という点である。従って、気嚢袋10、20の空気の吸入と排出を素早く行うことができ、高さの調整の操作をさらに手軽にすることができる。また、本考案は、気嚢袋10、20を直接相互に結合させ、その他の媒質(例えば、通気管)を設ける必要がなく、しかも、気嚢袋10、20は一つの空気制御ユニット30を共用すれば空気の進入と排出を行うことができるため、製造しやすく、且つ製造コストを下げる効果がある。
(実施例2)
図4、図5、図6に示すように、本考案の実施例2では、気嚢袋20上方に、さらに、弾性体41を備える気嚢袋40を重ねて配置する。気嚢袋20、40の向かい合う面には、それぞれ、相互に対応する通孔24、42を設ける。通孔24、42の周辺には、それぞれ、接合領域25、43を設け、接合領域25、43を相互に接合する。それにより、気嚢袋40、20を直接相互に結合させることができ、気嚢袋40、20、10内の空気を直接相互に流通させることができる。
図7から図10に示すように、本考案の直接連通する気嚢型高さ調整構造1を、クッション体50内に設けることにより、クッション体50を、人の体の特定部位にぴったりとくっつけることができる以外に、高さ、硬さ、形状の調整も行うことができる。各図では、気嚢袋を、ニーズに応じて各種の大きさの形状を形成させることができること、また、気嚢袋を臨機応変に増設したり任意の配列で組み合わせたりすることができることを示している。
(実施例3)
図11と図12に示すように、本考案の実施例3は、複数の気嚢型高さ調整構造1a、1b、1cからなる。気嚢型高さ調整構造1a、1b、1cは、クッション体60内に設ける。なお、クッション体60は、人が座ることができるとともに装飾効果をもつ表面部61と、下方に設けられる底部62とを備える。
図に示すように、気嚢型高さ調整構造1a、1b、1cは、クッション体60の形状に合わせてU形に配列させる。なお、気嚢型高さ調整構造1cは、上下に重ねられて直接相互に連通する気嚢袋10c、20cからなる。気嚢袋10cは、連結管30cによって、気嚢型高さ調整構造1bの空気制御ユニット30bと相互に連通する。それにより、気嚢型高さ調整構造1cには、空気制御ユニットを設けなくても、空気制御ユニット30bで空気の吸入と排出を制御することができる。
図13、図14に示すように、クッション体60は、人が座ることができ、さらに、人の臀部を支え、形を保ち、座る姿勢を保持することができる。また、クッション体60は、高さ、硬さ、形状の調整も行うことができる。
(実施例4)
図15、図16に示すように、本考案の実施例4も、U形に並べられた複数の気嚢型高さ調整構造1a、1b、1cからなり、U形の首枕70内に取り付けられる。その気嚢型高さ調整構造1aは、首枕70形状のニーズに応じて、上下に重ねて配置された気嚢袋10a、20aの上に、気嚢袋40aを設けることができる。
図17に示すように、首枕70は、人の首に嵌め込まれ、人が寝ている時に首を支えて保護する。なお、首枕70も、高さ、硬さ、形状の調整を行うことができる。
図18に示すように、首枕70は、机の上に置くこともでき、机に伏せて寝た時に使用者の頭をのせることができる。首枕70によって、人の頭と手を分けることができ、伏せて寝ても頭で手を圧迫することがなくなる。なお、首枕70も、高さ、硬さ、形状の調整を行うことができる。
(実施例5)
図19と図20に示すように、本考案の実施例5では、直接連通する気嚢型高さ調整構造1を 二組、枕80内に埋め込む。それにより、寝ている時に、ぴったりとはりついて、頭、首、肩を支えることができる。なお、枕80も、高さ、硬さ、形状の調整を行うことができる。
(実施例6)
図21と図22に示すように、本考案の実施例6では、直接連通する気嚢型高さ調整構造1を、二組、カバー91内に埋め込む。カバー91には帯92が設けられ、普通の枕90に被せることができる。それにより、人が寝ている時にぴったりと貼りつき、頭、首、肩を支えることができる。なお、カバー91も、直接連通する気嚢型高さ調整構造1に取り付けているため、高さ、硬さ、形状の調整を行うことができる。
(実施例7)
図23と図24に示すように、本考案の実施例7では、直接連通する気嚢型高さ調整構造1を、二組、背もたれ93内に埋めこむ。それにより、人が座った時に、背中にぴったりと貼りつく。なお、背もたれ93も、高さ、硬さ、形状の調整を行うことができる。
1 直接連通する気嚢型高さ調整構造
10 気嚢袋
11 弾性体
12 通孔
13 接合領域
20 気嚢袋
21 弾性体
22 通孔
23 接合領域
24 通孔
25 接合領域
30 空気制御ユニット
40 気嚢袋
41 弾性体
42 通孔
43 接合領域
50 クッション体
60 クッション体
61 表面部
62 底部
70 首枕
80 枕
90 普通の枕
91 カバー
92 帯
93 背もたれ
1a、1b、1c 気嚢型高さ調整構造
10c 気嚢袋
20c 気嚢袋
30b 空気制御ユニット
30c 連結管
40a 気嚢袋

Claims (3)

  1. 少なくとも二つの気嚢袋からなる直接連通する気嚢型高さ調整構造であって、
    前記気嚢袋の内部には弾性体が設けられ、気嚢袋の内の一つには、気嚢袋への空気の吸入と排出を制御するための空気制御ユニットが設けられ、気嚢袋の向かい合う面には、相互に対応する通孔が設けられ、通孔周辺には接合領域が設けられるとともに、接合領域は相互に接合されることを特徴とする、直接連通する気嚢型高さ調整構造。
  2. 前記弾性体は、発泡材料であることを特徴とする、請求項1に記載の直接連通する気嚢型高さ調整構造。
  3. 前記弾性体は、ウレタンフォームであることを特徴とする、請求項1に記載の直接連通する気嚢型高さ調整構造。
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