JP3176936U - 入浴時に人工肛門のストーマ装具を被覆するための入浴用患部カバー - Google Patents
入浴時に人工肛門のストーマ装具を被覆するための入浴用患部カバー Download PDFInfo
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Abstract
【課題】入浴用患部カバーの構造を簡易なものとすることにより、安価に提供し、日常生活での入浴に対し金銭的な負担を軽減すること、更には、使用時には簡易に装着が可能な入浴用患部カバーを提供する。
【解決手段】防水性を有する合成樹脂フィルムにより形成されたストーマ装具を被覆可能な大きさの被覆シート2と、被覆シート2の下面に形成された粘着剤層3と、粘着剤層3に剥離可能に貼着されている台紙4と、を備えて構成される。
【選択図】図2
【解決手段】防水性を有する合成樹脂フィルムにより形成されたストーマ装具を被覆可能な大きさの被覆シート2と、被覆シート2の下面に形成された粘着剤層3と、粘着剤層3に剥離可能に貼着されている台紙4と、を備えて構成される。
【選択図】図2
Description
本考案は、入浴時に、人工肛門に装着されたストーマ装具を被覆するための入浴用患部カバーに関する。
消化器系疾患などの理由により肛門からの排便が困難になった人は、便を排泄するために腹部に消化管排泄孔である人工肛門を造設し、人工肛門には便を受けとめるためにストーマ装具を装着している。かかるストーマ装具は、一般的に、直接皮膚に貼り付ける板である面板と便を受け止める袋である畜便袋から構成されており、面板と畜便袋が一体になっているワンピース装具や面板と畜便袋が分かれているツーピース装具など種々のものが存在する。ストーマ装具を装着した人が入浴すると、ストーマ装具が剥がれてきたり、脱落する恐れがあった。また、ストーマ装具が濡れていたり、湿っていたりすると不快感を覚えるケースも多い。更に、ストーマ装具を付けた人が温泉施設や公衆浴場を利用すると目立つため、これらの施設の利用をためらうケースも多かった。
このような問題を解決すべく、特許文献1に記載されているように、ストーマ装具を覆うための被覆シートの下面に粘着面を形成し、その中央部分に目隠しシートを一体に接合し、粘着面の外周部分には目隠しシートを取り囲むように剥離可能に裏台紙を有し、被覆シートの上面には外周部分に表台紙が剥離できるように重ねられている入浴用患部カバーが開発されている。この入浴用患部カバーは、ストーマ装具が湯や水に浸かるのを防ぎ、温泉施設や公衆浴場の利用する場合にストーマ装具を目立たないようにするものである。
しかしながら、上記の入浴用患部カバーは、被覆シートのほか、目隠しシート、複雑な形状の裏台紙及び表台紙など多くの部材が必要である。更に、目隠しシートを被覆シートの中央部に接合し、複雑な形状の裏台紙及び表台紙を貼着しているものである。従って、その製造に多くの部材と工程を要するので、高価なものとならざるを得ない。自宅での入浴など日常生活での入浴はその頻度が高いので、高価なものでは使用者の金銭的な負担が大きく、入浴のたびに使用することが難しいという問題がある。
本考案は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、本考案者は目隠しシートを不要とするような構造とすることにより、簡易な構造の入浴用患部カバーによって入浴の際にストーマ装具が濡れるのを防ぐことができることを発見した。本考案の目的とするところは、このことにより、使用部材が少なくなるとともに製造工程も減少するため、安価且つ多量生産に適する入浴用患部カバーとすることができるため、自宅での入浴など日常生活での入浴に対し金銭的な負担を軽減し、入浴のたびに使用することが可能な入浴用患部カバーを提供することである。
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係る入浴用患部カバーは、防水性を有する合成樹脂フィルムにより形成されたストーマ装具を覆うことが可能な大きさの被覆シートと、前記被覆シートの下面に形成された粘着剤層と、前記粘着剤層に剥離可能に貼着されている台紙を備えた構造を有している。
このように構成した入浴用患部カバーにおいて、請求項2に係る発明は前記被覆シートが半透明な肌色又は不透明な肌色のポリ塩化ビニルにより形成されているものである。
このように構成した入浴用患部カバーにおいて、請求項2に係る発明は前記被覆シートが半透明な肌色又は不透明な肌色のポリ塩化ビニルにより形成されているものである。
請求項1及び請求項2に記載の入浴用患部カバーにおいて、請求項3に係る発明は前記被覆シートの外周部に粘着剤層を形成したものである。請求項1乃至請求項3に記載の入浴用患部カバーにおいて、請求項4に係る発明は被覆シートの片面に遮光層を設けたものである。
請求項1に係る入浴用患部カバーの被覆シートは、透明であっても良いし、ホワイト、ピンクやブルーなどに着色されていてもよい。自宅などでの入浴では、他人の視線が気になることはないため、好みの色とすることで、入浴の際に精神面に良好な影響を与えることができる。粘着層は、アクリル系粘着剤が好ましく、ストーマ装具への粘着力が弱いものを選択することにより、入浴用患部カバーを剥がすことが容易になる。台紙は、入浴用患部カバーの装着が容易にできるように、切り込みを入れて複数の台紙に分割して順次剥離できるようにするのが好ましい。
半透明とは、入浴用患部カバーを装着した状態でストーマ装具を視認できることをいい、不透明とは、入浴用患部カバーを装着した状態でストーマ装具を視認できないことをいう。
遮光層は、水溶性ではない塗料、合成樹脂、合成ゴム、合成繊維が含まれるが、これらに限定されるものではない。
遮光層は、水溶性ではない塗料、合成樹脂、合成ゴム、合成繊維が含まれるが、これらに限定されるものではない。
請求項1に係る発明によれば、防水性を有する合成樹脂フィルムと、この合成樹脂フィルムの下面に形成された粘着剤層と、粘着剤層に剥離可能に貼着されている台紙とから構成しているので、使用部材が少なくなり製造工程も簡便である。従って、安価かつ多量生産に適する入浴用患部カバーを提供することができ、自宅などで毎日の入浴での使用が可能となる。
請求項2に係る発明によれば、被覆シートが半透明な肌色又は不透明な肌色のポリ塩化ビニルにより形成されているので、上記請求項1に記載の効果に加えて、肌色であることによりストーマ装具を目立たなくすることができる。従って、温泉や公衆浴場などで人目を気にすることなく入浴ができるようになる。
請求項3に係る発明によれば、被覆シートの下面の外周部に粘着剤層を形成しているので、上記請求項1又は請求項2に記載の効果に加えて、入浴用患部カバーがストーマ装具に貼着していないので、容易に取り外すことができる。
請求項4に係る発明によれば、被覆シートの片面に遮光層を設けているので、上記請求項1に記載の効果に加えて、請求項2とは異なる方法によってストーマ装具を目立たなくすることができ、温泉や公衆浴場などで人目を気にすることなく入浴ができるようになる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明するが、本考案はこの実施の形態に限定されるものではない。
図1〜図3により、本考案の第1の実施例にかかる入浴用患部カバーの構造について説明する。ここで、図1は本考案にかかる入浴用患部カバーの平面図、図2は図1のA−Aの断面図、図3は本考案にかかる入浴用患部カバーの底面図である。
これらの図において、入浴用患部カバー(1)の基体となる被覆シート(2)は、ストーマ装具を覆うことができる大きさの正方形の形状をしており、防水性を有するポリ塩化ビニルから形成され、顔料により半透明な肌色に着色されたものである。この被覆シート(2)の下面には、低アレルギー性アクリル系粘着剤を塗布して、粘着剤層(3)を形成している。この粘着剤層(3)は、被覆シート(2)の下面の全面に形成されている。この粘着層(3)の下面には、被覆シートとほぼ同大の台紙(4)が剥離できるように重ね合わせて貼着されている。この台紙(4)は、基材としてセルロースを使用し、目止め層としてポリエチレン、剥離層にはシリコーン樹脂を用いているものである。この台紙(4)には、台紙(4)を剥離し易くし、入浴用患部カバー(1)の装着を容易にできるように切り込み(5)を入れている。
次に、入浴用患部カバー(1)の使用方法を説明する。入浴用患部カバー(1)を装着するには、まずストーマ装具の畜便袋を空にする。そして、畜便袋を2つに折りたたんでクリップやテープなどで固定する。入浴用患部カバー(1)の台紙(4)の一方を切り込み(5)から剥がし、ストーマ装具がはみ出さないように、ストーマ装具の上部より皮膚に貼り付け、その後もう一方の台紙も剥がし、ストーマ装具全体を覆うように貼りつける。これにより、ストーマ装具が入浴に際して濡れず、また、半透明の肌色なので、目立たないようになる。
なお、ストーマ装具を外した状態で、人工肛門に不織布をあて、その上に入浴用患部カバー(1)を装着することもできる。
なお、ストーマ装具を外した状態で、人工肛門に不織布をあて、その上に入浴用患部カバー(1)を装着することもできる。
図4により、本考案の第2の実施の形態にかかる入浴用患部カバーの構造について説明する。本考案の第2の実施の形態にかかる台紙を分離した状態の入浴用患部カバーの底面図を示す。実施例2は、実施例1において粘着剤層(3)を被覆シート(2)の外周部に形成したものであり、幅20mmで全周にわたって設けているものである。その他の被覆シート(2)、台紙(4)の形状、材質は実施例1と同一である。また、粘着剤層(3)の材質も実施例1と同一である。次に、入浴用患部カバー(1)の使用方法を説明する。実施例1の使用方法と異なる点は、入浴用患部カバー(1)の台紙(4)の一方を切り込み(5)から剥がし、ストーマ装具がはみ出さないようにストーマ装具の上部より皮膚に貼り付ける際と、その後もう一方の台紙も剥がしストーマ装具全体を覆うように貼りつけるときに、粘着剤層(3)にストーマ装具が当たらないようにする事である。
図5、図6により、本考案の第3の実施の形態にかかる入浴用患部カバーの構造について説明する。図5は本考案の第3の実施の形態にかかる入浴用患部カバーの平面図を示す。図6は、図5のA−Aの断面図を示す。実施例1と異なる点は、被覆シート(2)が透明である点と被覆シート(2)の上面に遮光層を設けている点である。この遮光層は、肌色の油性インクの塗布により被覆シートの中央部に円形に形成されているものである。使用方法は実施例1と同様である。
1 入浴用患部カバー
2 被覆シート
3 粘着剤層
4 台紙
5 切り込み
6 遮光層
2 被覆シート
3 粘着剤層
4 台紙
5 切り込み
6 遮光層
Claims (4)
- 防水性を有する合成樹脂フィルムにより形成されたストーマ装具を覆うことが可能な大きさの被覆シートと、
前記被覆シートの下面に形成された粘着剤層と、
前記粘着剤層に剥離可能に貼着されている台紙と、
を備えてなる入浴用患部カバー。 - 前記被覆シートは、半透明な肌色又は不透明な肌色のポリ塩化ビニルにより形成されている請求項1に記載の入浴用患部カバー。
- 前記粘着層は、前記被覆シートの下面の外周部に形成されている請求項1又は請求項2に記載の入浴用患部カバー。
- 前記被覆シートの片面に遮光層を設けた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の入浴用患部カバー。
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JP2012002377U JP3176936U (ja) | 2012-04-23 | 2012-04-23 | 入浴時に人工肛門のストーマ装具を被覆するための入浴用患部カバー |
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