JP3176708U - 包装用パッケージ - Google Patents

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Abstract

【課題】被包装物が取り出された後に包装シートを全て破棄することなく再利用することができることを可能にする包装用パッケージを提供する。
【解決手段】箱状に組み立てられる包装シート1で被包装物Mを包装する包装用パッケージAであって、包装シート1は、往復はがきBのサイズよりも大きめの幅広包装面部3,4を備え、幅広包装面部4に往復はがきBを分離可能に備えている。また、往復はがきBの往信シート部B1と返信シート部B2の表裏両面側には例えば、スポーツ選手などに届ける応援メッセージを記入、そして応援メッセージに対する回答メッセージを選手に記入してもらう情報記入領域18,22などが必要内容として予め印刷されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、包装用パッケージに係り、特に、一枚の包装シートから箱状に組み立てられて被包装物を収容状態のパッケージ形態で包装するために使用される包装用パッケージに関する。
従来から、一枚の包装シートから箱状に組み立てられて被包装物、例えば、和菓子や洋菓子などを収容状態のパッケージ形態で包装する包装用パッケージとしては、被包装物の種類(例えば、人形焼、七福餅、ケーキ、クッキーなど)に合わせてそれぞれを箱詰め包装し得るように形成されている種々形態のものが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2などを参照)。
特許文献2には、一枚の展開シートであって、方形の底板を設けるとともに、該底板の左右縁に左右側板を、前後縁に前後側板をそれぞれ屈曲可能に設け、後側板の左右の縁と左右側板の後部の縁との間にまち板をそれぞれ内方に向けて屈曲可能に設け、各まち板の後縁に突起を設けるとともに、各まち板の左右方向の外縁部に前記突起が嵌合可能な係止片を内方に向けて屈曲可能に設け、前側板の前縁と後側板の後縁とのうち、少なくともいずれか一方に天板をそれぞれ屈曲可能に設けて、箱状に組み立てられる組み立て式菓子箱が開示されている。
実開平06−22213号 特開2004−338799号
ところで、特許文献1に記載の従来技術では、パッケージ本来の被包装物の収容保護などに加えて、展開形態から箱状に組み立てるとき、その組み立てを容易に行えるようにすることを目的として形成されている。
そのために、従来技術では、和菓子や洋菓子などの被包装物が箱内から取り出されて空になった箱(展開シート)は全て廃棄物として捨てられている。つまりは、廃棄物の減量化、そして資源の再利用を推し進めている近年の社会的ニーズに相反するものとなっていた。
本考案は、このような事情に鑑みて創案されたものである。すなわち、被包装物が取り出された後に包装シートを全て破棄することなく再利用することができること、また、再利用として例えば、スポーツ選手や芸能人などに応援メッセージなどの情報を届け、そして、応援メッセージに対する回答メッセージなどの情報を頂くことができる往復はがきとして利用すること、などが本考案の課題である。
前記課題を解決するために、本考案に係る包装用パッケージでは少なくとも以下の構成を具備している。
すなわち、一枚または二枚の包装シートから形成されて被包装物を包装する包装用パッケージであって、
前記包装シートは、少なくともはがきサイズか、当該はがきサイズよりも大きめの包装面部を備えて前記被包装物を包装するように形成され、前記包装面部にはがきを分離可能(切離可能)に備えていることを特徴とする。
ここで、前記はがきは、往信シート部と返信シート部とを切断予定線を介して連設されてなる往復はがきであり、当該往復はがきサイズよりも大きめに形成されている前記包装シートの包装面部に分離可能(切離可能)に備えられていること、また、前記往復はがきの往信シート部と返信シート部のそれぞれの表裏両面側には必要内容が予め印刷されていること、などの構成を採用することが好適なものとなる。
前記必要内容とは、例えば、往復はがきをプロ野球チームの○○選手に対して応援メッセージなどの情報を届け、そして、はがきを受け取った○○選手から応援メッセージに対する回答メッセージなどの情報を頂くための往信用、返信用として使用する場合、プロ野球の各球団名や球団ロゴ、そして球団マスコットキャラクタ、情報記入領域、球団の宛先宛名欄などである。
このような特徴を有する本考案の包装用パッケージによれば、以下の効果が得られる。
消費者は、パッケージを開封して被包装物を取り出した後の包装シートに分離可能(切離可能)に備えられているはがきを切り離し、はがきに必要事項を記入して郵便ポストに投函することができる。
つまりは、開封後、包装シートの一部がはがきとして再利用されることで、廃棄物の量を減らすことができる。
そして、包装シートから切り離されて再利用されるはがきが、往復はがきで、往信シート部と返信シート部の表裏両面側に、例えば、プロ野球の各球団名や球団ロゴ、そして球団マスコットキャラクタ、情報記入領域、球団の宛先宛名欄などの必要内容が印刷されている場合には、消費者は包装シートから切り離した往復はがきの往信シート部に応援する○○選手名、情報記入領域に応援メッセージなどの必要事項を記入して郵便ポストに投函することで○○選手に応援メッセージなどの情報を届けることができ、返信シート部によって応援メッセージに対する回答メッセージなどの情報を○○選手から頂くことができる。
つまりは、本考案の包装用パッケージで包装されている商品を消費者が購入することで、購入した消費者は往復はがきによってプロ野球の○○選手に応援メッセージなどの情報を届け、○○選手から回答メッセージなどの情報を頂けるという特権(付加価値)が得られる。これにより、プロ野球ファンの消費者に対して購買力を高めることができる。
本考案の実施形態に係る包装用パッケージを形成する包装シートの一例を表面側から見た展開説明図である。 同包装シートを裏面側から見た展開説明図である。 同包装シートから箱状に組み立て形成された包装用パッケージの一例を示す斜視図である。 同包装シートから切り離された往復はがきの一例を示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および2図は、本考案の実施形態に係る包装用パッケージを形成する包装シートの一例を示す展開説明図であり、図3は、同包装シートから箱状に組み立て形成された包装用パッケージの一例を示す斜視図である。
≪包装用パッケージの説明≫
包装用パッケージ(以後、単に「パッケージ」と称する)Aは、一枚の包装シート(ブランクシート)1から六面体の箱状に組み立て形成されて被包装物Mを収容状態のパッケージ形態で包装し得るように構成されている。
≪包装シートの説明≫
包装シート1は、一枚の紙やフイルムなどのシート材からなる。本実施形態では、一枚の板紙から打ち抜き裁断されて形成されている。
この包装シート1は、図1および図2に示すように、折線2を介して連設される二面の幅広包装面部3,4および四面の幅狭包装面部5〜8を備えている。
また、包装シート1は、一方の幅広包装面部(包装底面部)3の両長辺縁に折線2を介して連設する二面長辺側の幅狭包装面部(包装側面部)5,6の両端(両短辺縁)に貼着フラップ(端部フラップ)9を備えている。
また、二面短辺側の幅狭包装面部(包装側面部)7,8の解放長辺縁に折線2を介して連設させた内折り片部10を備え、他方の幅広包装面部(包装上面部)4の解放長辺縁に折線2を介して連設させた差込み係止片部11を備えている。
このように形成されている包装シート1によれば、図1および図2に示す展開状態から幅広包装面部3の両長辺縁および両短辺縁に連設されている四面の幅狭包装面部5〜8を折線2に沿ってそれぞれ折り曲げ立ち上げ、二面長辺側の幅狭包装面部5,6の両端に備えられている貼着フラップ9を、二面短辺側の幅狭包装面部7,8の解放短辺縁の内側に糊接着などによって貼り付け連結することで、図3に示す箱状のパッケージAに組み立て形成される。
これにより、箱内の長辺、短辺方向に並列された収容状態のパッケージ形態で複数の被包装物Mを箱詰めすることができる。そして、幅広包装面部4の解放長辺縁に備えられている差込み係止片部11を幅狭包装面部5の解放長辺縁の内側に差し込んで幅広包装面部4を閉じることで箱は封緘される。
また、包装シート1の幅広包装面部3,4および幅狭包装面部5〜8の表面側には、後記する往復はがきBの使用目的に関連するスポーツ界(野球、サッカー、アメリカン・フットボール、ラクビーなど)や芸能界などの選手や芸人が所属する社名のロゴ、マスコットキャラクタの図形などがカラー印刷されている。
例えば、図1に****表示やボール図形表示にて概略的に例示したプロ野球の各球団ロゴや球団名12、そして球団マスコットキャラクタの図形13などが印刷されており、また、斜め交叉線表示部分においては球団色(チームカラー色など)が印刷されている。これにより、プロ野球ファンの消費者に対して購買力を高めることができる。
そして、本実施形態では、箱状のパッケージAを組み立て形成する包装シート1の幅広包装面部3,4を、往復はがきBのサイズによりも大きめに形成して、往復はがきBを分離可能に備える。
これにより、被包装物Mがすべて取り出された後の空になった箱状のパッケージAから往復はがきBを切り離し、後記のように、応援メッセージなどの情報を記入して郵便ポストに投函する往復はがきBとして再利用することができる。
≪往復はがきの説明≫
図4は、包装シートから切り離された往復はがきの一例を示す斜視図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
往復はがきBは、規格サイズを有する往信シート部B1と返信シート部B2とを切断予定線14を介して二つ折り可能に連設されている。
この往復はがきBは、図1および図2に示すように、包装シート1の幅広包装面部4側に分離線15を介して分離可能に備えられている。つまり、箱状のパッケージAを組み立て形成する包装シート1が一枚の板紙などから打ち抜かれるその加工と同時か、別加工によって幅広包装面部4に分離線15が形成されて往復はがきBが分離可能に備えられる。
分離線15としては特に限定されるものではないが、例えば、ミシン目、ハーフカットによる引き裂き線、または、はさみなどによる切り取り線などを挙げられるが、本実施形態では、図1および図2に示すように、はさみにより切り離すための切り取り線を一例として採用している。
≪往信シート部の説明≫
往信シート部B1の表面側(往信宛名側)に、図1に示すように、郵便番号欄16、切手貼付欄17、そして、図2に示すように、裏面側(情報記入側)にはプロ野球の○○選手などに対して通信(伝達)する応援メッセージなどの情報を記入するための情報記入領域18などが必要内容として予め印刷されている。
また、図1に示すように、往信シート部B1の表面側にはプロ野球の球団名や球団住所、そして選手名を記入する宛先宛名欄19が必要内容として予め印刷されている。詳しく述べると、宛先宛名欄19にはプロ野球の球面名、球団住所などが、そして、郵便番号欄16には郵便番号が必要内容として予め記入されている。
これにより、消費者は、プロ野球の各球団に所属している○○選手に対して応援メッセージなどの情報を届ける際に、正式な球団名や球団住所、郵便番号などを調べたり、球団名や球団住所、郵便番号などを記入するなどの手間が省け、切手貼付欄17に切手を貼り、応援メッセージなどの情報を届ける○○選手の名前、そして情報記入領域18に応援メッセージなどの情報を記入することで郵便ポストに投函することができる。
≪返信シート部の説明≫
返信シート部B2の表面側(返信宛名側)に、図2に示すように、郵便番号欄20、切手貼付欄21、そして、図1に示すように、裏面側(情報記入側)には応援メッセージなどの情報に対する回答メッセージなどの情報を○○選手自ら記入して頂くための情報記入領域22などが必要内容として予め印刷されている。
また、図1に示すように、返信シート部B2の裏面側にはプロ野球の各球団ロゴ12や球団マスコットキャラクタの図形13などが必要内容として予めカラー印刷されている。
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係るパッケージAについて簡単に説明する。ここでは、図1〜図4を適宜参照しながら説明する。
図1および図2に示す展開形態から図3に示す箱状に組み立てられた箱内には複数の被包装物Mが収容されたパッケージ形態で包装されて陳列販売に供される。この場合、被包装物Mとして、ボール形状や球団マスコットキャラクタなどを形取った人形焼などが好ましい。パッケージAの表面には、図1に****表示やボール図形にて概略的に例示したプロ野球の各球団ロゴや球団名12、そして球団マスコットキャラクタの図形13、球団色(チームカラー色など)などが印刷されていることで、消費者であるプロ野球ファンに対して魅力的な商品として認識される。これにより、プロ野球ファンの消費者に対して購買力を高めることができる。
消費者は、パッケージAを開封後、被包装物Mが取り出されて空になった箱の幅広包装面部4(包装シート1)から分離線15に沿って往復はがきBをハサミで切り離す。
切り離した往信シート部B1の表面側(往信宛名側)の切手貼付欄17に切手を貼り、球団名や球団住所が予め記入されている宛先宛名欄19の選手名記入部分(○○選手行部分)に情報を届ける選手名を記入する。そして、図4に二点鎖線で示したように、往信シート部B1の裏面側(情報記入側)の情報記入領域18に○○選手に対する応援メッセージなどの情報を記入して郵便ポストに投函する。これにより、プロ野球の○○球団の○○選手にファンの一人として応援メッセージなどの情報を届けることができる。
応援メッセージなど情報が届けられた○○選手からは、往信シート部B1から切り離された返信シート部B2の情報記入領域20に応援メッセージに対する回答メッセージなどの情報が記入されて返信されてくる。
このように、本実施形態に係るパッケージAによれば、廃棄物の量を減らし、しかも、野球ファンに対する購買力を高めとともに、往復はがきBによって応援する○○選手に対して応援メッセージなどの情報を届けて○○選手からは応援メッセージなどの情報に対する回答メッセージなどの情報を頂ける特権を消費者が得られるという往復はがきB付きのパッケージAを提供することができる。
以上、本考案の好ましい実施形態の具体例を詳述したが、前記した実施形態は例示にすぎなく、実用新案登録請求の範囲を限定するものではない。実用新案登録請求の範囲に記載の技術事項には、本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などしたものであっても本考案の実施形態に含まれるものである。
例えば、パッケージ(包装シート)に分離線を介して分離可能に備えられるはがきとしては、往復はがきに限られるものでなく、官製はがき(郵便はがきや私製はがきなど)やその他のはがきであってもよい。
また、被包装物を包装するパッケージ形態としては、箱状のものに限らず、例えば、1乃至複数の飲料水缶やその他の被包装物などを整列させた状態で巻き付けるようにして一括保持するなどによって被包装物を包装する帯状などであってもよい。つまりは、包装シートに分離可能(切離可能)に備えられる往復はがきに折り目などが入らない状態で被包装物を収容状態または保持状態にて包装し得るものであれば、どのようなパッケージ形態であっても本実施形態に係るパッケージを適用することができる。
また、包装用パッケージは、一枚の包装シートから六面体に組み立て形成されて被包装物Mを収容するものに限らず、例えば、トレイ状の箱体(身)と、これに被せる蓋体とから六面体に組み合わせ形成されて被包装物を収容する。つまりは、箱体形成用包装シート(板紙から打ち抜き裁断されたシート)と、これとは別の蓋体形成用包装シート(板紙から打ち抜き裁断されたシート)との二枚の包装シートから包装用パッケージを構成することができる。この場合、蓋体側に分離線を介して往復はがきを分離可能に備えることが望ましい。
A 包装用パッケージ
B 往復はがき
B1 往信シート部
B2 返信シート部
1 包装シート
2 折線
3,4 幅広包装面部
5〜8 幅狭包装面部
9 貼着フラップ
10 内折り片部
11 差込み係止片部
14 切断予定線
15 分断線
16,20 郵便番号欄
17,21 切手貼付欄
18,22 情報記入領域
19 宛先宛名欄
M 被包装物

Claims (3)

  1. 一枚または二枚の包装シートから形成されて被包装物を包装する包装用パッケージであって、
    前記包装シートは、少なくともはがきサイズか、当該はがきサイズよりも大きめの包装面部を備えて前記被包装物を包装するように形成され、前記包装面部にはがきを分離可能に備えていることを特徴とする包装用パッケージ。
  2. 前記はがきは、往信シート部と返信シート部とを連設されてなる往復はがきであり、当該往復はがきサイズよりも大きめに形成されている前記包装シートの包装面部に分離可能に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の包装用パッケージ。
  3. 前記往復はがきの往信シート部と返信シート部のそれぞれの表裏両面側に必要内容が予め印刷されていることを特徴とする請求項2に記載の包装用パッケージ。
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