JP3127430U

JP3127430U - 包装容器

Info

Publication number: JP3127430U
Application number: JP2006007667U
Authority: JP
Inventors: 巧小池; 政史伊藤
Original assignee: 有限会社小池商事; 政史伊藤
Priority date: 2006-09-21
Filing date: 2006-09-21
Publication date: 2006-11-30
Anticipated expiration: 2016-09-21

Abstract

【課題】従来、ハードなボックスに収容された対象物をそのまま収納し、かつ、価格が低廉で、その外表面に任意のデザインや文字表示を行ない、使用者の趣味感を満足させることができ、又、前記したデザインや文字によって格別な企業や商品の宣伝、広告をなし、販売促進媒体として効を奏するという類の包装容器が存在していなかったという点である。
【解決手段】上面開口縁をテーパ状に形成した受入本体と、その受入本体内に収容される被包物の露呈した上部に被冠され、下面開口を前記した受入本体の上面開口縁のテーパと合致するテーパ状としたキャップ部とより成り、そのキャップ部には受入本体と被包物の間に挿し込まれる舌片を一体に形成してあることとし、前記したキャップ部は舌片の上縁に沿って枢動可能としてあることとする。
【選択図】図１

Description

本考案は包装容器に関し、特に既に内容物を収容してあり、蓋部分が枢動して開閉されるタイプのボックスを被包物として収納し、その被包物の蓋部分の動きに合せキャップ部が作動する包装容器、主としてシガレットのハードボックスを対象とした包装容器に関する。

一般的に、シガレットはソフトパックあるいはハードパック（ボックス）に複数本が収容された状態で販売され、そのパックのままポケットやバッグに入れて携行するものであり、場合によっては、収容されたシガレットを取り出し、個人用のシガレットケースに移し変えてあるいはパックのままケースに入れて携行されることもある。

また、前記したシガレットケースは通常、金属や皮革製等とされており、価格も高く、趣味品としてのほかは実用性に乏しいものとなっている。

そして、シガレットのパックは一種の見回り品としても目に付き易いものであるが、そのデザインは銘柄ごとに画一されており、特殊な記念タバコ以外は別途のデザインとされることはない。
出願人は本願考案に関し、先行する技術文献を調査したが、格別に関連し、類似すると思われる文献は発見できなかった。

従来、ハードなボックスに収容された対象物をそのまま収納し、かつ、価格が低廉で、その外表面に任意のデザインや文字表示を行ない、使用者の趣味感を満足させることができ、又、前記したデザインや文字によって格別な企業や商品の宣伝、広告をなし、販売促進媒体として効を奏するという類の包装容器が存在していなかったという点である。

上記した問題点を解決するために、本考案に係る包装容器は上面開口縁をテーパ状に形成した受入本体と、その受入本体内に収容される被包物の露呈した上部に被冠され、下面開口を前記した受入本体の上面開口縁のテーパと合致するテーパ状としたキャップ部とより成り、そのキャップ部には受入本体と被包物の間に挿し込まれる舌片を一体に形成してあることを特徴としている。

また、本考案に係る包装容器は前記したキャップ部は舌片の上縁に沿って枢動可能としてあることを特徴とし、被包物としてシガレット用のハードボックスを対象とすることを特徴としている。

本考案に係る包装容器は上記のように構成されている。そのため、本考案に係る包装容器のキャップ部は収納されるボックスの蓋体の作動と一体化されて作動することとなり、外観的には、この包装容器自体があたかも収納された被包物の外装の如き印象を与え、非常に興味深く使用者の趣味感を満足させ、この包装容器の外面には好みのデザインや文字を施すことができるため、未知の銘柄の製品のような独自の創設も可能で、その文字によっては宣伝、広告の効をなし、販売促進用の製品ともなる。

しかも、係る製品は紙で製作することができ、大量生産が可能で、景品やおまけとして無料で配ることも可能となるもので、非常に安価でありながら、広告、宣伝用媒体として大きな威力を発揮することができるものとなっている。

図面として示す実施例のように構成することで実現した。

次に、本考案の好ましい実施の一例を図面を参照して説明する。図１は本考案を実施した包装容器を示す斜視図、図２は同じく受入本体の展開図、図３は同じくキャップ部の展開図である。

これらの図にあって１は受入本体であり、この受入本体１は上面を開口した略直方体状をした箱とされている。また、図中Ａはロングサイズのシガレットが２０本収納されているハードボックスを示しており、このハードボックスＡが受入本体１内に上方から気密にセット収容される。

このハードボックスＡは上部に背板Ａ１の上方で折り筋Ａ２を介して一体に連結された蓋体Ａ３を有しており、この蓋体Ａ３は両側板Ａ４との当接部分でテーパＡ５とされているもので、折り筋Ａ２を軸として後方へ枢動して開けられ、内部のシガレットが露呈されるものとされている。

このハードボックスＡの有する動作と同期させるため、受入本体１の背板２の高さはハードボックスＡの底辺から折り筋Ａ２までと一致させてあり、前板３の高さはハードボックスＡの蓋体Ａ３の前面下端縁までの高さと一致させてある。

また、前板３と背板２を一体的に連結する両側板４、４の頂縁５、５はハードボックスＡのテーパＡ５と合せたテーパ状（約４５度）に形成されている。さらに、前板３の下縁には底板６が一体に設けられ、この底板６の外縁には折り込み片７が一体に備えられている。底板６を前板３との境界で折り底部とし、さらに、折り込み片７を受入本体１内に折り入れることで、その底板６が位置決めされる。そして、前記した両側板４、４の下方端にはフラップ８、８が一体的に備えられ、このフラップ８、８が折り込まれることで受入本体１の底部が補強される。

また、背板２の外方側縁には糊代片９が一体に備えられており、この糊代片９の頂縁は、側板４、４の頂縁５、５と同一の角度のテーパ状とされている。この糊代片９は前板３の外方となる側板４の内側へ折り込まれ、接着される。

一方、図中１０はキャップ部を示しており、このキャップ部１０はハードボックスＡの蓋部Ａ３に対応し、この蓋部Ａ３に被冠される。このキャップ部１０は下端縁を受入本体１の前板３の上縁に当接させる高さを有するキャップ前板１１と、下端縁が受入本体１の背板２の上縁に合致させたキャップ背板１２を有している。

前記したキャップ前板１１の両側には背板１２と連結される各々キャップ側板１３、１３が一体に設けられており、このキャップ側板１３、１３の下縁１４、１４は、前記した受入本体１の各側板４、４の上縁５、５と合致するテーパ状とされている。また、このキャップ前板１１の上縁には上板１５が一体に設けられ、この上板１５の外縁には折り込み片１６が一体に設けられている。上板１５をキャップ前板１１との境界で折り、上板とし、さらに折り込み片１６をキャップ部１０内に折り入れることで、その上板１５が位置決めされる。そして、前記したキャップ側板１３、１３の上方縁にはフラップ１７、１７が一体的に設けられ、このフラップ１７、１７が折り込まれることで、キャップ部１０の上板部分が補強される。

また、キャップ背板１２の外方縁には糊代片１８が一体に備えられており、この糊代片１８はキャップ前板１１の外方となるキャップ側板１３の内側へ折り込まれ、接着される。

さらに、キャップ背板１２の下縁には折り筋２０を介して舌片１９が一体的に垂設されている。この舌片１９は受入本体１の背板２の裏面と収納されるハードボックスＡとの間に挿入され挟持されることとなる。この折り筋２０はハードボックスＡの折り筋Ａ２と位置が合致されることとなり、舌片１９がキャップ部１０の外れを防止するストッパーとなり、キャップ部１０はハードボックスＡの蓋部Ａ３と同期して枢動作動することとなる。

本実施例に係る包装容器は上記のように構成されている。本実施例では被包物としてシガレットのハードボックスとしたが、これにこだわらず、チョコレート、キャンディ、ガム等の菓子容器箱をはじめ、主として携行される容器箱に対して広く応用実施することが可能となる。

本考案を実施した包装容器を示す斜視図である。受入本体の展開図である。キャップ部の展開図である。

符号の説明

１受入本体
２背板
３前板
４側板
５頂縁
６底板
７折り込み片
８フラップ
９糊代片
１０キャップ部本体
１１キャップ前板
１２キャップ背板
１３キャップ側板
１４下縁
１５上板
１６折り込み片
１７フラップ
１８糊代片
１９舌片
２０折り筋
Ａハードボックス

Claims

上面開口縁をテーパ状に形成した受入本体と、その受入本体内に収容される被包物の露呈した上部に被冠され、下面開口を前記した受入本体の上面開口縁のテーパと合致するテーパ状としたキャップ部とより成り、そのキャップ部には受入本体と被包物の間に挿し込まれる舌片を一体に形成してあることを特徴とする包装容器。
前記したキャップ部は舌片の上縁に沿って枢動可能としてあることを特徴とする請求項１に記載の包装容器。
被包物としてシガレット用のハードボックスを対象とすることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の包装容器。