JP3176618B2 - 手動工作機械の締付けカラーに防護フードを締付け固定するための締付け装置 - Google Patents

手動工作機械の締付けカラーに防護フードを締付け固定するための締付け装置

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JP3176618B2 JP51070591A JP51070591A JP3176618B2 JP 3176618 B2 JP3176618 B2 JP 3176618B2 JP 51070591 A JP51070591 A JP 51070591A JP 51070591 A JP51070591 A JP 51070591A JP 3176618 B2 JP3176618 B2 JP 3176618B2
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Description

【発明の詳細な説明】 従来の技術 本発明は、請求の範囲第1項の上位概念に記載の形式
の手動工作機械、特にアングルグラインダー又は類似の
電動工具の締付けカラーに防護フードを締付け固定する
ための締付け装置に関する。
それぞれの締付けバンド端部が外向きに湾曲した舌片
を有する上記形式の締付け装置は公知である(ドイツ連
邦共和国特許出願公開第3638337号明細書)。締付けレ
バーは一端で締付けねじとしての伝達部材に係合してい
る。このために締付けレバーは自由端部でほぼフォーク
状に構成されていて、この場合両フォーク脚部は締付け
ねじの端部を両側で取り囲んでいる。締付けねじ及び両
フォーク脚部を貫通してピンが延びていて、このピンに
よって与えられた旋回軸線を中心として締付けレバーは
伝達部材及び伝達部材に隣接する第1の締付けバンド端
部に対して旋回することができる。締付けねじは締付け
バンド端部から軸方向間隔を置いて別の締付けバンド端
部の折り曲げられた舌片に、この端部に調節可能なナッ
トがねじ嵌められることによって係合していて、前記ナ
ットは軸方向で第2の締付けバンド端部の舌変に支持さ
れている。締付けレバーは旋回軸線と第1の締付けバン
ド端部の折り曲げられた舌片との間に周方向偏心体を備
えていて、この偏心体は加圧板を介して第1の締付けバ
ンド端部の折り曲げられた舌片に押し付けられている。
締付け力は締付けレバーの偏心体から加圧板を介して両
締付けバンド端部の折り曲げられた両舌片に伝達され
る。この締付け装置の欠点は、締付け力が大きい場合及
び不都合なてこ比が与えられている場合大きな曲げモー
メントを両締付けバンド端部の折り曲げられた両舌片に
作用させかつこの舌片を曲げるということにある。これ
によって所要の締付け力が得られないので、利用者は何
度も後調節する必要がある。別の欠点は、一方では締付
けレバーの偏心体と他方では加圧板との間の滑り面に大
きな面圧が作用するということにある。理論的にはこの
範囲では線接触が行われる。高い締付け圧の場合、過度
に高い面圧に基づいて滑り軌道の表面が破壊されるとい
う危険が生ずる。この結果刻み込み及び食い込みが生ず
る。この場合締付けレバーは極めて著しく力をかけての
み操作できるに過ぎない。
発明の利点 請求項第1項の特徴部分に記載の本発明の本発明によ
る締付け装置によって次のような利点が得られる。
収縮するトグルレバー機構によって迅速かつ確実な締
付けを行うことができる。操作が簡単である。大きな締
付け力によって正確な締付けを行うことができる。場合
によって生ずる摩耗及び変形が避けられる。それという
のも締付けバンドは端部範囲でもほぼ曲げモーメントを
受けずしかも周方向でのみ引張り負荷されるに過ぎない
からである。摩耗及び変形が生じないので、締付け状態
で作用する締付け力をコンスタントに維持でき、従って
利用は後調節を行う必要はない。更に、締付け装置は簡
単で、コンパクトで、わずかな構成部材を必要にするに
過ぎずひいては安価である。更に、ねじ山を備えた構成
部材は使用されないので、締付け装置はほこりの影響を
受けにくい。更に締付け装置は軽くしかも著しい力をか
けずに、この場合補助工具又は専門知識を必要とせずに
操作することができる。
その他の請求項に記載の本発明の構成によって請求項
第1項に記載の締付け装置の有利な構成及び改良が得ら
れる。
次に図示に実施例につき本発明を説明する。
この場合第1図は締付け装置を有する防護フードの概
略的な平面図、第2図は第1図II−II線に沿った概略的
な拡大断面図、第3図は第1図の締付け装置の締付けレ
バーのみを示した側面図、第4図は第3図矢印IV方向で
みた締付けレバーを示す図、第5図は第4図V−V線に
沿った概略的な断面図、第6図は開放位置を鎖線で示し
た、締付け位置における締付け装置部分の概略的な側面
図である。
実施例の説明 図示の締付け装置10は、例えば防護フード11に不動に
結合されていて、かつ手動工作機械(図示せず)、特に
アングルグラインダー又は類似の電動工具の例えば円筒
状の締付けカラー(概略的にのみ図示)に防護フードを
締付け固定するのに用いられる。基本的な配置形式は、
例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第3638337号明細
書による配置形式に相応しているが、この点に関しては
反復を避けるために前記明細書を参照されたい。
締付け装置は特に薄板から成る締付けバンド13を有し
ていて、この締付けバンドは防護フード11の例えば半円
形のフランジ14の周りを案内されていてかつフランジに
例えば溶接等によって固定されている。締付けバンド13
はほぼ閉じられたリングに緊縮可能であり、このリング
の縦中央軸線15はほぼ半円筒状のフランジの縦中央軸線
に合致している。この限りにおいて締付けバンド13はパ
イプクリップに類似している。周方向で間隔を置いて配
置された両端部16,17の範囲で締付けバンド13は緊縮可
能である。更に、締付け装置10はほぼ円弧状に湾曲した
締付けレバー18を有していて、この締付けレバーは一端
19で、ここに位置する締付けバンド13の第1の端部16に
対して、旋回軸線20を中心として旋回可能である。旋回
軸線20は緊張した締付けバンド13の縦中央軸線15に対し
てほぼ平行に延びている。締付けレバー18には伝達部材
21が枢着されていて、この伝達部材は周方向引張り部材
として構成されていてかつこの場合図示の実施例では多
層の舌片として示されていて、この舌片はこの場合薄板
から成る全体として3つの互いに平行な偏平な舌片を有
している。これは特に安価である。図示されていない別
の実施例では伝達部材はこのような舌片の代わりに単層
の舌片又は複数の層を有する舌片から形成される。
伝達部材21は旋回軸線20から間隔をおいて締付けバン
ド13の第2の端部17に係合している。締付けレバー18を
用いて締付けた場合締付けバンドの両端部は締付けバン
ドを緊縮して周方向で互いに接近する。
特に、伝達部材21が締付けレバー18及び締付けバンド
13の両端部16,17と共に、締付け時に締付けバンドを収
縮するトグルレバー機構を成すような配置形式がとられ
ている。このトグルレバー機構の詳細は以下に説明す
る。
伝達部材21は締付けレバー18を周方向で締付けバンド
13の第2の端部に結合する。このために伝達部材21は締
付けレバー18の旋回軸線20に対してほぼ平行に延びる旋
回軸線22を中心として旋回可能に締付けバンド13の第2
の端部17に支承されている。締付けレバー18の端部19は
締付けバンド13の第1の端部16に、この範囲で締付けレ
バー18が旋回軸線20を中心として旋回可能であるよう
に、枢着されている。締付けバンド13の両端部16,17は
この端部に固定された支承ピン23,24を有していて、こ
の支承ピンはこの端部に回動不能に取り付けられてい
る、例えば圧入及び/又はかしめ固定されている。締付
けバンド13の両端部16,17はぼぼ蝶番状に成形された例
えば湾曲した支承アイを有している。この支承アイの範
囲には長手方向に延びる切欠き25,26が設けられてい
る。第2図から明らかなように、第1の端部16内の切欠
き25は第2の端部17内の切欠き26よりも幅広く形成され
ている。この幅広い切欠き25内には締付けレバー18が係
合している。締付けレバーはこの切欠きにおいて支承ピ
ン23に旋回可能に支承されていて、この支承ピンは端部
19の適当な孔を貫通している。
伝達部材21は締付けバンド13の第2の端部17及びこの
端部の旋回軸線22から出発して、周方向で締付けバンド
13の第1の端部16及びこの端部の旋回軸線20を越えて延
びている。伝達部材は旋回軸線20から間隔を置いて旋回
軸線27を中心として旋回可能に締付けレバー18に支承さ
れている。この旋回軸線27も旋回軸線20,22に対してほ
ぼ平行に延びている。前記旋回軸線27は旋回軸線20,22
に対して特別に位置決めされている。このことは特に第
6図から明らかである。第6図では直線28は、締付けバ
ンド13の図示の収縮状態で両旋回軸線20,22を互いに結
ぶ補助線として図示されている。締付けレバー18内の旋
回軸線27は、旋回軸線27が第6図の締付け位置で直線28
と収縮された締付けバンド13との間の半径方向範囲内を
占めるように、選ばれている。半径方向でみて内向きの
直線28と旋回軸線27との間隔は第6図では符号sで示さ
れている。この間隔は締付け位置で少なくとも2.5mmで
ある。これによって、締付けレバー18は第1図及び第6
図による締付け位置で(第6図では実線で示されてい
る)半径方向でばね弾性的に内向きにかつ締付けバンド
13に押し付けられて、そこで確実に保持されるようにな
る。これによって、締付けレバー18の旋回によって締付
け時に半径方向で内向きに直線28上で締付け力が生ぜし
められ、この締付け力によって、間隔sと協働して、締
付けレバー18に作用する回転モーメントが生ぜしめられ
る。締付けレバー18を閉鎖した場合締付け装置10全体は
強いばねのように緊張し、この場合死点位置を克服した
場合に締付けレバー18はばね弾性的に締付けバンドに押
し付けられかつそこで確実に保持される。つまり操作は
簡単に行うことができる。この場合極めて高い締付け力
によって確実な締付け作用が得られる。締付け力はコン
スタントに維持されるので、何らかの後調節は不要であ
る。更に、締付け装置10においては摩耗も変形も生じな
いので、締付け力はコンスタントに維持される。締付け
装置は簡単で、コンパクトでかつ安価であり、しかもわ
ずかな構成部材を必要とするに過ぎない。別の利点はほ
こりの影響を受けにくいということにある。従って締付
け装置は、特殊な工具、特別な経験又は専門知識等を必
要とすることなしに、防護フード11の迅速かつ確実な締
付けを可能にする。
特に第2図で図示されているように、伝達部材21の左
側の端部は締付けバンドの第2の端部17の切欠き26内に
係合している。この切欠き内では前記伝達部材端部は回
動不能に配置された支承ピン24上で旋回軸線22を中心と
して旋回可能に支承されている。締付けレバー18は、旋
回軸線27から締付けバンド13の第1の端部16にまで達す
る少なくとも周方向延び範囲で、中央に、同様にほぼス
リット状の切欠き29を有している。この切欠き内には伝
達部材21の他方の端部が係合していて、この切欠きにお
いて伝達部材は締付けレバー18のピン30上に旋回可能に
支承されている。まず、ピン30が一般的な円筒状のピン
であることから出発して、ピンの縦中央軸線は旋回軸線
27と合致している。この場合トグルレバー機構は不変に
調節されたてこ比を有している。
特に第4図及び第5図から明らかなように、締付けレ
バー18は横断面がほぼU字形の成形体31を有していて、
この場合U字形の開口部は半径方向、図示の実施例では
例えば内向きに向いていて、これによって外側で滑らか
な一貫した締付けレバーが得られる。これの代わりにU
字形の開口部を半径方向で外向きに向けることもでき
る。ほぼU字形の横断面は締付けレバー18の周方向長さ
の少なくともほぼ四分の三に亘って延びている。これに
よってわずかな材料使用で締付けレバー18に大きな曲げ
強度が与えられる。旋回軸線20,27とは反対側の自由端
部では締付けレバーは丸曲げ部32を備えていて、これに
よって操作が容易にされかつ例えば操作時に場合によっ
て生ずる加圧個所が除かれる。丸曲げ部32は例えば、U
字形成形体の底部ウェブの延長部内で延びる広幅なウェ
ブ33が端部側で180度だけ内向きに曲げられることによ
って、形成される。
安全性の理由から利用者が、締付けバンドを曲げ広げ
ることによって手動工作機械(図示せず)、例えばアン
グルグラインダーの所定の回転数に対する防護フードの
サイズの関連性を迂回できないようにするために、締付
けレバー18の開放角及び締付けバンド13の開放を制限す
る措置が講じられている。このために締付けバンド13に
ストッパ34がかつこのストッパと協働するストッパ35が
伝達部材21に設けられていて、これらストッパは締付け
レバー18及び締付けバンド13の第6図で鎖線で図示の開
放位置で前記開放角を制限して互いに当接する。伝達部
材21においては前記ストッパ35はほぼ半径方向に突出す
る突起によって形成されている。締付けレバーにおいて
は前記ストッパ34は例えば、U字形成形体31の底部ウェ
ブからなる内側のウェブに形成されていて、この場合ス
トッパ34は切欠き29を端部側で制限する底部ウェブの端
面によって形成される。従ってストッパ34,35は製作時
に締付けレバー18もしくは伝達部材21の一体成形された
主要構成部材と同時に製作されひいては付加的な費用を
必要としない。ストッパが設けられないと、締付けバン
ド13を開放した場合制限を越えて締付けバンド13の突起
36ひいては防護フード11がそれそれ任意の位置で締付け
カラー12の溝(図示せず)から取り外されひいては関連
性が迂回される。
このことはストッパ34,35によって簡単な手段で回避
される。
次に、締付けレバー18のほぼフォーク状に構成された
端部19の両脚部内の円筒状のピン30から出発する。原則
的には締付けレバー18における閉鎖モーメントは、例え
ば、アングルグラインダーにおいて使用されるほぼ180m
m乃至350mm直径の研削板のためにすべての防護フードサ
イズを高い負荷の場合でもねじりを生ぜしめることなく
確実に締め付けることができるように、決められてい
る。締付けレバー18における閉鎖モーメントは不変な値
でありひいては個々の構成部材の製作誤差に基づき一度
調整される。この調整は伝達部材によって行われ、この
伝達部材のうち、例えば0.3mmの等級分けで異なる穴間
隔を有する3つの構成が製作者側から与えられる。
締付けレバー18における閉鎖モーメントを調節できる
という特に有利な別の可能性は、第2図で図示されてい
る。第2図から明らかなように、締付けレバー18のピン
30は例えば回転対称的な偏心段部37を有する中央の偏心
ピンとして構成されている。従ってこの構成では伝達部
材21の所属の端部は旋回軸線27を中心として旋回可能に
偏心段部37に支承されている。ピン30は締付けレバー18
内で旋回軸線27に対して偏心的な回転軸線38を中心とし
て回動調節可能でありかつ調節された回動位置で固定可
能に保持されている。ピン30は例えば一端に係合面39を
備えていて、この係合面には、回転軸線38を中心とした
回動調節によって偏心率を調節するために、係合するこ
とができる。係合面39は例えば図示された外側の多角形
体から構成されている。図示されていない別の実施例で
はこれの代わりに内側の多角形体、例えば六角穴、軸方
向で凹所を設けられたスリット、クロススリット等が設
けられる。偏心率を調節した後でピン30は締付けレバー
18に対して調節された回動位置で固定可能、例えば不動
に締付け可能、かしめ固定可能、ピン固定可能又は溶接
固定可能である。
第2図によるピン30の構成では、締付けレバー18の閉
鎖モーメントの調整は回転軸線38を中心としたピン30の
回動によってひいては偏心率を変えることによって行わ
れる。これによって簡単な形式で無段階の調節を行うこ
とができる。
締付けレバー18における閉鎖モーメントを調節する図
示されていない同様に有利な別の可能性は、周方向でみ
て締付けバンド13の長さが可変でありかつこれによって
締付けレバー18における閉鎖モーメントを調節できるこ
とによって得られる。このために締付けバンド13は何ら
かの適当な個所で周方向で分割される。例えば、防護フ
ード11のフランジ14に固定される締付けバンド区分と、
これに対してルーズであるその他の締付けバンド区分と
の間に分割個所が設けられると有利である。両締付けバ
ンド区分は、締付けバンド13の長さ変化のために調節可
能でありかつ調節された位置で確保可能な結合装置によ
って、互いに保持される。結合装置は種々の形式で構成
することができる。一実施例では結合装置は事実上周方
向でのみ分割範囲で締付けバンド区分に係合する。この
場合これによってもたらされる結合力は事実上てこ腕な
しに締付けバンドの周方向でかつ純粋な引張り力として
作用する。別の実施例では締付けバンド区分は分割範囲
で例えば少なくともわずかに外向きに湾曲していて、こ
の場合湾曲端部を貫通して調節部材、例えば調節ねじが
延びていて、この調節ねじはスリット付きねじ、六角穴
付きねじ等として構成できる。調節ねじのヘッドは一端
に接触している。別の締付けバンド区分の端部には、例
えば、調節ねじが係合するナット、ねじ付きスリーブ等
が回動不能に保持、例えば一体溶接されている。調節さ
れた位置は例えば、調節ねじがねじヘッドの範囲で又は
ナット、ねじスリーブ等が貫通する他方の端部で不都合
な回動調節を防止されることによって確保される。この
場合例えばかしめ固定、溶接等によって確保が行われ
る。締付けバンド13の分割及び締付けバンドを保持する
結合装置の利点は、締付けレバーにおける閉鎖モーメン
トを迅速かつ簡単にしかも無段階に調節できるというこ
とにある。この場合この配置形式は簡単かつ安価に得ら
れる。更に、要求に応じていつでも後調節することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 55/05 F16B 2/08

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アングルグラインダーの締付けカラー(1
    2)に締付け装置を用いて固定可能な、締付け装置を備
    えたアングルグラインダー用の防護フード(11)であっ
    て、前記締付け装置が、端部(16,17)範囲で緊縮可能
    な締付けバンド(13)と、一端で旋回軸線(20)を中心
    として第1の締付けバンド端部(16)に対して旋回可能
    でかつ伝達部材(21)に係合する締付けレバー(18)と
    を有しており、前記伝達部材が、第1の締付けバンド端
    部から間隔を置いて締付けバンドの第2の端部(17)に
    係合していてかつ締付け時に締付けバンド端部(16,1
    7)を互いに接近させるようになっている形式のものに
    おいて、伝達部材(21)と、締付けレバー(18)と、締
    付けバンド(13)の端部(16,17)とが、締付け時に締
    め付けバンド(13)を端部範囲でほぼ曲げモーメントを
    受けないように収縮するトグルレバー機構を形成してお
    り、伝達部材(21)が、締め付けレバー(18)を周方向
    で締め付けバンド(13)の第2の端部(17)に結合して
    おり、伝達部材(21)が、締付けバンド(13)の第2の
    端部(17)及び該端部の旋回軸線(22)から出発して、
    周方向で締付けバンド(13)の第1の端部(16)を越え
    て延びていてかつ該端部から間隔を置いて旋回可能に旋
    回レバー(18)に支承されており、伝達部材(21)と締
    め付けレバー(18)とを蝶番式に連結するピン(30)
    が、外部から回動調節可能な偏心ピンとして構成されて
    いて、該偏心ピンが、伝達部材(21)の端部を旋回可能
    に支承する偏心段部(37)を有していることを特徴とす
    る、アングルグラインダー用の防護フード。
  2. 【請求項2】締付けレバー(18)の端部(19)が、締め
    付けバンド(13)の第1の端部(16)に、締め付けバン
    ドの縦中央軸線(15)に対してほぼ平行な旋回軸線(2
    0)を中心として旋回可能に支承されている、請求項1
    記載の防護フード。
  3. 【請求項3】伝達部材(21)が、締め付けレバー(18)
    の旋回軸線(20)に対してほぼ平行な軸線(22)を中心
    として旋回可能に、締付けバンド(13)の第2の端部
    (17)に支承されている、請求項1又は2記載の防護フ
    ード。
  4. 【請求項4】伝達部材(21)を旋回可能に締め付けレバ
    ー(18)に支承する旋回軸線(27)が、締付け位置で、
    収縮する締付けバンド(13)と、締付けバンド(13)の
    第1の端部(16)に形成される旋回軸線(20)と締付け
    バンド(13)の第2の端部(17)に形成される旋回軸線
    (22)とを結ぶ直線(28)との間の半径方向範囲内に位
    置している、請求項1から3までのいずれか1記載の防
    護フード。
  5. 【請求項5】伝達部材(21)を旋回可能に締め付けレバ
    ー(18)に支承する旋回軸線(27)と、直線(28)との
    半径方向間隔(s)が少なくとも2.5mmである、請求項
    4記載の防護フード。
  6. 【請求項6】締付けバンド(13)の両端部(16,17)
    が、それぞれほぼ蝶番状に成形された例えば湾曲した支
    承アイを有している、請求項1から5までのいずれか1
    記載の防護フード。
  7. 【請求項7】締付けバンド(13)の両端部(16,17)、
    特に支承アイが、中央に長手方向に延びる切欠き(25,2
    6)を有している、請求項1から6までのいずれか1記
    載の防護フード。
  8. 【請求項8】締付けバンド(13)の両端部(16,17)、
    特に支承アイが、これに固定された支承ピン(23,24)
    を有している、請求項1から7までのいずれか1記載の
    防護フード。
  9. 【請求項9】伝達部材(21)の一方の端部が、締付けバ
    ンド(13)の第2の端部(17)の切欠き(26)内に係合
    していてかつ該切欠きにおいて支承ピン(24)に旋回可
    能に支承されている、請求項7又は8記載の防護フー
    ド。
  10. 【請求項10】締付けレバー(18)が、締付けレバーの
    旋回軸線(27)から締付けバンド(13)の第1の端部
    (16)にまで達する少なくとも周方向延び範囲で、中央
    に、伝達部材(21)の他方の端部が係合する長手方向に
    延びる切欠き(29)を有している、請求項1から9まで
    のいずれか1記載の防護フード。
  11. 【請求項11】伝達部材(21)が、締め付けレバーに係
    合する端部で、締付けレバー(18)のピン(30,37)に
    旋回可能に支承されている、請求項10記載の防護フー
    ド。
  12. 【請求項12】偏心ピンが、例えば回転対称的な中央の
    偏心段部(37)を有していて、該偏心段部に、伝達部材
    (21)の端部が旋回可能に支承されている、請求項1記
    載の防護フード。
  13. 【請求項13】偏心ピンがピン端部に、回動調節により
    偏心率を調節するための係合面(39)、例えば外側又は
    内側の多角形体、軸方向で凹所を設けられたスリット、
    クロススリット等を有している、請求項1又は12記載の
    防護フード。
  14. 【請求項14】偏心ピンが偏心率調節後、締付けレバー
    (18)に対して調節された回動位置で固定可能、例えば
    締付け固定可能、かして固定可能、ピン固定可能又は溶
    接固定可能である、請求項1から13までのいずれか1記
    載の防護フード。
  15. 【請求項15】締付けバンド(13)の第1の端部(16)
    内の切欠き(25)が、締付けバンド(13)の第2の端部
    (17)内の切欠き(26)よりも幅広く設計されており、
    広幅な切欠き(25)内に締付けレバー(18)の端部が係
    合していてかつ該切欠きにおいて支承ピン(23)に旋回
    可能に支承されている、請求項7から14までのいずれか
    1記載の防護フード。
  16. 【請求項16】伝達部材(21)が、周方向引張り部材と
    して構成されている、請求項1から15までのいずれか1
    記載の防護フード。
  17. 【請求項17】伝達部材(21)、特に周方向引張り部材
    が、単層又は多層の舌片として構成されている、請求項
    1から16までのいずれか1記載の防護フード。
  18. 【請求項18】締付けレバー(18)が円弧状に湾曲して
    いる、請求項1から17までのいずれか1記載の防護フー
    ド。
  19. 【請求項19】締付けレバー(18)が、横断面がほぼU
    字形の成形体(13)を有していて、該U字形の開口部が
    半径方向で、例えば内向きに向いている、請求項1から
    18までのいずれか1記載の防護フード。
  20. 【請求項20】ほぼU字形横断面が、締付けレバー(1
    8)の周方向長さの少なくともほぼ四分の三に亘って延
    びている、請求項19記載の防護フード。
  21. 【請求項21】締付けレバー(18)が自由な突出端部
    に、例えば端部側で180度折り曲げられた丸曲げ部(3
    2)を有している、請求項1から20までのいずれか1記
    載の防護フード。
  22. 【請求項22】一方では締付けレバー(18)にかつ他方
    では伝達部材(21)に、ストッパ(34,35)が設けられ
    ていて、これらストッパが、締付けレバー(18)及び締
    付けバンド(13)の開放位置で開放角を制限して互いに
    当接する、請求項1記載の防護フード。
  23. 【請求項23】伝達部材(21)が、ストッパ(35)とし
    てほぼ半径方向に突出する突起を有している、請求項22
    記載の防護フード。
  24. 【請求項24】締付けレバー(18)のストッパ(34)
    が、例えば締付けレバーの端部側の切欠き(29)を制限
    する内側のウェブ、特にU字形成形体(31)の底部ウェ
    ブに形成されている、請求項22又は23記載の防護フー
    ド。
  25. 【請求項25】締付けレバーにおける閉鎖モーメントを
    調節するために、一方の旋回軸線(22)と他方の旋回軸
    線(27)との間の、伝達部材において予め設けられた穴
    間隔が可変である、例えば伝達部材が別の穴間隔を有す
    る伝達部材に交換可能である、請求項1から24までのい
    ずれか1記載の防護フード。
  26. 【請求項26】周方向のみで締付けバンド(13)の長さ
    が可変でありかつこれによって締付けレバー(18)にお
    ける閉鎖モーメントが調節可能である、請求項1から25
    までのいずれか1記載の防護フード。
  27. 【請求項27】締付けバンド(13)が、周方向で分割さ
    れていてかつ結合装置によって互いに保持されていて、
    該結合装置が、締付けバンド(13)の長さを変えるため
    に調節可能でかつ調節された位置で確保可能である、請
    求項26記載の防護フード。
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