JP3176087B2 - 極低温冷凍装置 - Google Patents

極低温冷凍装置

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JP3176087B2
JP3176087B2 JP16572091A JP16572091A JP3176087B2 JP 3176087 B2 JP3176087 B2 JP 3176087B2 JP 16572091 A JP16572091 A JP 16572091A JP 16572091 A JP16572091 A JP 16572091A JP 3176087 B2 JP3176087 B2 JP 3176087B2
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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極低温冷凍装置に関す
る。この極低温冷凍装置は例えば磁気浮上式鉄道(リニ
アモーターカー)、核磁気共鳴装置に適用できる。
【0002】
【従来の技術】極低温冷凍装置、例えば、磁気浮上式鉄
道(リニアモーターカー)に装備される極低温冷凍装置
として、特公平2−27828号公報に開示されている
ものがある。この極低温冷凍装置は図4に示す様に、超
電導コイル100が浸漬される液体ヘリウム102が収
納される液室104をもつ内槽106と、圧縮機112
と、圧縮機112の吐出口108と内槽106の液室1
04とをつなぐ高圧路114と、液室104で蒸発した
ガスを圧縮機112に戻す低圧路116と、圧縮機11
2の吐出口108から吐出された高圧ガスを極低温に冷
却する冷却機118と、高圧路114を流れるガスと低
圧路116を流れるガスとを熱交換して高圧路114の
ガスを冷却する熱交換器120と、ガスを貯め蓄圧する
中圧タンク122と、通路124が所定圧よりも高いと
きに開放してガスを中圧タンク122に移入させる逃圧
弁126と、低圧路116が所定圧よりも低いときに開
放して中圧タンク122のガスを低圧路116に補充す
る補充弁130と、超電導コイル100と電源装置13
2とをつなぐパワーリード134とを具備する。
【0003】超電導コイル100に極低温状態で電気を
投入すると、電源を切っても永久電流が流れるという超
電導現象が得られ、強力な磁界を発生させることができ
る。ここで、上記した極低温冷凍装置の通常運転時にお
いて、超電導コイル100が浸漬されている極低温の液
体ヘリウム102は、外部からの熱伝導、熱輻射により
受熱し、よって液室104内の液体ヘリウム102から
ヘリウムガスが蒸発する。その蒸発したヘリウムガスは
低圧路116を介して中圧タンク122に貯溜され、ヘ
リウムガスの大気放出が防止されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に、
超電導コイル100にパワーリード134を介して外部
から電気を投入することを励磁といい、超電導コイル1
00からパワーリード134を介して外部に電気を回収
することを消磁という。超電導コイル100は検査のた
めに磁界を一時的になくす必要があり、そのため上記し
た極低温冷凍装置では励消磁操作を定期的に行う必要が
ある。このように励消磁を行うときには、超電導コイル
100が発熱するので、超電導コイル100を浸漬して
いる内槽106内の液体ヘリウム102からヘリウムガ
スが通常運転時よりも多量に蒸発する。ここで、蒸発し
たヘリウムガスは低圧路116を介して熱交換器120
に流入するが、熱交換器120では不可避的に圧損が生
じるので、熱交換器120にガスが流れにくくなる。そ
のため励消磁時に生じた多量のガスを中圧タンク122
で蓄圧できず、よって励消磁時には内槽106の液室1
04のガス圧力が相当高まる問題がある。
【0005】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、励消磁時において液室の液化ガス
が多量に蒸発した際に、多量に蒸発したガスを中圧タン
クに効率的に貯めて蓄圧でき、液室のガス圧力の増加も
抑え得る極低温冷凍装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するために鋭意開発を進め、超電導材料の励消磁のと
きに、通常運転時とは別系統のガス回収路で多量のガス
を回収する第1の手段、高圧路の液化ガスを収納タンク
の液室に送るのを停止する第2の手段、高圧路のガスを
中圧タンクに蓄圧する第3の手段を着想した。本発明は
かかる着想に基づくものである。
【0007】即ち、本発明の極低温冷凍装置は、超電導
材料が浸漬される液状の液化ガスが収納される密閉状態
の液室をもつ収納タンクと、吐出口及び吸込口をもつ圧
縮機と、圧縮機の吐出口から吐出されたガスが高圧の高
圧路及び高圧路と液室とをつなぐ液化路とをもち液化ガ
スを液室に供給する供給路と、圧縮機の吸込口と収納タ
ンクの液室とをつなぎ液室で蒸発したガスを圧縮機の吸
込口に戻す低圧路と、供給路側に配置され圧縮機の吐出
口から吐出された高圧ガスを極低温に冷却する冷凍手段
と、供給路を流れるガスと低圧路を流れるガスとを熱交
換して供給路を流れるガスを冷却する熱交換器とを備え
た冷凍系と、蓄圧機能をもつ中圧タンクと、中圧タンク
と高圧路とをつなぐとともに中圧タンクと低圧路とをつ
なぐ中圧路と、中圧路を開閉する様に設けられ低圧路が
所定圧よりも高いときに開放して高圧路のガスを中圧タ
ンクに移入させる逃圧弁と、中圧路を開閉する様に設け
られ低圧路が所定圧よりも低いときに開放して中圧タン
クのガスを低圧路に補充する補充弁とを備えたガス補充
系と、低圧路に並列に配置され収納タンクの液室で蒸発
したガスを励消磁の際に熱交換器を経ないで圧縮機の吸
込口に送るガス回収路と、ガス回収路を開閉する様に設
けられ励消磁の際に開放し開放に伴い収納タンクの液室
のガスをガス回収路を介して圧縮機の吸込口に送るガス
回収弁と、高圧路を開閉する様に設けられ励消磁の際に
閉塞され閉塞に伴い高圧路のガスを収納タンクの液室に
送るのを停止する停止弁と、励消磁の際に開放され開放
に伴い高圧路のガスを中圧路を経て中圧タンクに送る逃
圧弁とを備えた励消磁操作系と、を具備することを特徴
とするものである。
【0008】超電導材料とは極低温で超電導特性を示し
得るものをいう。冷凍手段としては、逆スターリングサ
イクルを用いた冷凍機、ジュールトムソン弁などを採用
できる。
【0009】
【作用】通常運転時において冷凍手段は液化ガスを生成
する。その液化ガスは収納タンクの液室に送られ、超電
導材料を極低温に維持する。通常運転時においても液室
の液化ガスからガスは蒸発するが、その蒸発したガスは
その大気放出を回避するために低圧路を介して中圧タン
クに貯溜される。
【0010】また超電導材料を励消磁する際には、超電
導材料の発熱で、超電導材料を浸漬した収納タンクの液
化ガスからガスが通常運転時よりも多量に蒸発する。そ
のため、ガス回収弁は開放される。よって、蒸発したガ
スはガス回収弁及びガス回収路を介して圧縮機の吸込口
に送られるが、熱交換器は通過しない。この様に熱交換
器を通過しないので、高圧路側のガスは熱交換されない
ので充分に低温化されず、液化が不十分のまま収納タン
クの液室に送られるおそれがある。そこで本発明では、
停止弁を閉塞作動して高圧路を閉じ、高圧路の高圧のガ
スを収納タンクの液室に送るのを停止する。更に、励消
磁操作系の逃圧弁を開放して高圧路の高圧のガスを中圧
路を経て中圧タンクで蓄圧する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1に基づき説明す
る。 (構成)この極低温冷凍装置は、大別すると冷凍系1と
ガス補充系3と励消磁操作系5とに分かれる。冷凍系1
は、極低温の液体ヘリウムを生成、再生する系であり、
収納タンクとしての内槽10と、外槽11と、圧縮機1
2と、供給路25と、低圧路14と、冷却機15と、ジ
ュールトムソン弁16と、熱交換器17、18と、予冷
熱交換器19とを備えている。内槽10は液室10aを
もつ。液室10aには、超電導コイル20が浸漬される
液状の液体ヘリウム21が収納されている。外槽11は
断熱のために内部が真空とされている。外槽11は冷凍
機15の寒冷取り出し部15a、内槽10、熱交換器1
7、18、ジュールトムソン弁16を密閉状態で包囲し
ている。なお、内槽10内は極低温であるが、外槽11
の外側は常温域とされている。圧縮機12は、吐出口1
2a及び吸込口12bをもつ室と、室に配置されシール
用のピストンリングをもつピストンとで構成されてい
る。供給路25は圧縮機12の吐出口12aと内槽10
の液室10aとをつなぐ。供給路25は、圧縮機12か
らの高圧のガスが流れる高圧路13と、低圧の液化路2
6とをもつ。低圧路14は、圧縮機12の吸込口12b
と内槽10の液室10aとをつなぎ、液室10aで蒸発
したガスを圧縮機12の吸込口12bに戻す。冷凍機1
5は逆スターリングサイクル冷凍機であり、供給路25
側に配置されており、圧縮機15の吐出口12aから吐
出された高圧ガスを極低温に冷却する。熱交換器17、
18は供給路25と低圧路14とに架設されており、高
圧路13を流れるガスと低圧路14を流れるガスとを熱
交換し、高圧路13を流れるガスを冷却する。
【0012】なお高圧路13と低圧路14とをつなぐ通
路23が設けられ、通路23には高低圧バイパス弁24
が配置されている。高低圧バイパス弁24は、高圧路1
3が過剰に高いガス圧のときに開放して、高圧路13の
過剰のガス圧を低圧路14に逃がす安全弁として機能す
るものである。ガス補充系3は、余ったガスを蓄圧する
機能をもつ系であり、中圧タンク30と、中圧路31
と、逃圧弁34と、補充弁35と、中−低圧弁37とを
備えている。中圧タンク30は蓄圧により低圧路14の
ガス量を調節するものである。中圧タンク30には、中
圧タンク30の内圧が過剰になると大気に開放する安全
弁30aが装備されている。中圧路31は中圧タンク3
0と高圧路13とをつなぐとともに、中圧タンク30と
低圧路14とをつなぐ。逃圧弁34は、低圧路14のガ
ス圧に応答して開閉する様に設けられ、低圧路14が所
定圧よりも高いときに開放して高圧路13の高圧のガス
を中圧タンク30に移入させる。補充弁35は、低圧路
14のガス圧に応答して開閉する様に設けられ、低圧路
14が所定圧よりも低いときに開放して中圧タンク30
のガスを低圧路14に補充する。
【0013】励消磁操作系5は、超電導コイル20を励
消磁する際に使用する系であり、パワーリード50と、
電源装置51と、ガス回収路52と、ガス回収弁53
と、停止弁54と、逃圧弁55とを備えている。パワー
リード50は超電導コイル20と電源装置51とをつな
いでいる。ガス回収路52は、低圧路14に対して並列
に配置されており、内槽10の液室10aで蒸発したガ
スを熱交換器17、18を経ないで圧縮機12の吸込口
12bに送る。ガス回収弁53は電磁弁であり、ガス回
収路52を開閉する様に設けられ、開放に伴い内槽10
の液室10aのガスをガス回収路52を介して圧縮機1
2の吸込口12bに送る。停止弁54は電磁弁であり、
高圧路13を開閉する様に設けられ、閉塞に伴い高圧路
13の高圧のガスを内槽10の液室10aに送るのを停
止する。逃圧弁55は電磁弁であり、開放に伴い高圧路
13のガスを中圧路31を経て中圧タンク30に送る。 (作用)まず、通常運転時について説明する。通常運転
時では停止弁54を開放し、ガス回収弁53、逃圧弁5
5を閉じておく。この状態で、圧縮機12により圧縮さ
れた15kg/cm2 程度の高圧のヘリウムガスは、開
放状態の停止弁54、熱交換器17を経て予冷熱交換器
19に送られ、冷凍機15の寒冷取り出し部15aで1
0K程度の極低温に冷却され、更に熱交換器18を経て
矢印C方向へ流れジュールトムソン弁16で0.1kg
/cm2 程度にジュールトムソン膨張され、これにより
4.3K程度に冷却され、液化されて先端26aから内
槽10の液室10aに至る。液室10a内に収納された
液体ヘリウム21は超電導コイル20を極低温に維持す
る。
【0014】ところで液室10aの液体ヘリウム21は
外部からの熱により蒸発する。蒸発したぶん液体ヘリウ
ム21の液面は低下する。この様に蒸発したヘリウムガ
スは先端14aから低圧路14に流入し、矢印A方向に
流れ、熱交換器17、18を通り、熱交換器17、18
で供給路25のガスを冷却しつつ、圧縮機12の吸込口
12bに戻る。通常運転時においてはガス回収弁53は
閉じているので、ガス回収路52にはガスは流れない。
なお、通常運転時においては、高圧路13のうち停止弁
54付近のガス圧力は例えば15kg/cm2 (ゲージ
圧)程度とされている。また低圧路14のガス圧力は例
えば0.1kg/cm2 (ゲージ圧)程度とされてい
る。
【0015】上記した通常運転時において、液室10a
の液体ヘリウム21からの蒸発が進行する等して低圧路
14のガス圧力が上がった場合には、逃圧弁34が開放
する。これにより高圧路13の高圧のガスは中圧路31
を通り中圧タンク30に移入し中圧タンク30で蓄圧さ
れる。なお中圧タンク30のガス圧力は蓄圧の程度にも
よるが、例えば0〜10kg/cm2 (ゲージ圧)程度
とされている。また内槽10のガス圧が低下する等して
低圧路14のガス圧力が下がった場合には、補充弁35
が開放して中圧タンク30のガスは中圧路31、開放状
態の中−低圧電磁弁37を通り低圧路14に移入するの
で、低圧路14はガスが補充される。このとき逃圧弁3
4は閉じている。本実施例では上記した様にして高圧路
13の吐出圧が通常運転時における適性値に調整され
る。
【0016】ところで定期点検などの際にはパワーリー
ド50を介して超電導コイル20に外部から電気を投入
する励磁操作をしたり、超電導コイル20からパワーリ
ード50を介して外部に電気を回収する消磁操作をした
りすることがある。このとき超電導コイル20の発熱
で、超電導コイル20を浸漬した液体ヘリウム21から
ガスが通常運転時よりも多量に蒸発する。そのため本実
施例では励消磁の際には、ガス回収弁53は開放され
る。よって、蒸発したガスは矢印B方向に分岐し、ガス
回収弁53、ガス回収路52を介して圧縮機12の吸込
口12bに送られる。矢印B方向に流れたガスは熱交換
器17、18を通過しない。なお矢印A方向に流れるガ
スは熱交換器17、18を通過する。ここで、熱交換器
17、18は不可避的に圧損があるためガスが流れにく
くなり、多量のガスを圧縮機12に送ることができない
ので、多量のガスはガス回収路52を通る。
【0017】この様に励消磁操作の際には、ガス回収路
52を通るガスは熱交換器17、18を通過しないの
で、高圧路13側のガスはあまり熱交換されず、従って
充分に低温化されず、液化が不十分のまま内槽10の液
室10aに送られ、液室10aのガス量が増加するおそ
れがある。そこで励消磁の際には、停止弁54を閉塞作
動して高圧路13を閉じ、高圧路13の高圧のガスを冷
凍機15側へつまり内槽10の液室10aに送るのを停
止する。このとき圧縮機12が駆動しているので高圧路
13のガス圧力が増加する傾向にある。そのため、逃圧
弁55を開放して高圧路13の高圧のガスを中圧路31
を経て中圧タンク30に送り、中圧タンク30で蓄圧す
るとともに、高圧路13を減圧して高圧路13と中圧路
31とをほぼ同圧にする。これにより高圧路13のガス
圧は例えば2kg/cm2 (ゲージ圧)程度に低下す
る。
【0018】この様に高圧路13のガス圧が低下する
と、圧縮機12のうち、ピストンで圧縮される圧縮室と
ピストンの背圧側空間との差圧が小さくなる。この様に
圧縮機12における差圧が小さくなると、圧縮機12の
所要動力を低減できる利点、更に、圧縮室のガスがピス
トンリングから背圧側空間に漏れにくくなる利点が得ら
れる。よって、励消磁の際には、圧縮機12で多くのガ
スを中圧タンク30に通常運転時よりも送ることがで
き、中圧タンク30での蓄圧を効率よく行い得る。
【0019】更に前述した様に本実施例では励消磁の際
には、高圧路13の停止弁54を閉じ、高圧路13の高
圧のガスを内槽10の液室10a側に送るのを停止する
ので、内槽10の液室10aのガス圧力の上昇を抑止す
ることができる。励消磁操作(一般的に所要時間は2〜
3分程度)が終了すると、停止弁54は開放し、従って
通常運転に戻り、高圧路13のガスは熱交換器17、1
8、予冷熱交換器19、ジュールトムソン弁16を経て
液化され、液体ヘリウムとして内槽10の液室10aに
貯められる。 (効果)以上説明した様に本実施例では、超電導コイル
20を励消磁する際には、内層10の液室10aの液体
ヘリウム21からガスが通常運転時よりも多量に蒸発す
るが、ガス回収弁53が開放されるので、蒸発したガス
はガス回収弁53、ガス回収路52を介して圧縮機12
の吸込口12bに送られる。このとき、ガス回収路52
を通るガスは、圧損がある熱交換器17、18は通過し
ない。この様に圧損がある熱交換器17、18は通過し
ないので、蒸発した多量のガスを円滑に圧縮機12に効
率よく回収できる。
【0020】また励消磁の際には、逃圧弁55を開放し
て高圧路13のガスを中圧タンク30に送り、中圧タン
ク30で蓄圧する。これにより励消磁の際には、高圧路
13のガス圧は通常運転時に比較して低下する。よっ
て、圧縮機12のうち、ピストンで圧縮される圧縮室と
ピストンの背圧側空間との差圧が小さくなる。この様に
差圧が小さくなると、圧縮機12の所要動力を低減でき
る利点、圧縮室のガスがピストンリングからピストンの
背圧側空間に漏れにくくなる利点が得られる。よって励
消磁の際には、圧縮機12で通常運転時よりも多くのガ
スを中圧タンク30に送ることができ、従って励消磁の
際における中圧タンク30での効率的蓄圧に有利であ
る。
【0021】また本実施例ではガスが多量のときには逃
圧弁55を開いて逃圧弁55を介してガスを中圧タンク
30に送るので、他方の逃圧弁34を小流量タイプで済
ませ得る利点が得られる。 (適用例)上記した実施例を磁気浮上式鉄道の車両に適
用した例を図2、図3に示す。この例では、車両500
は、室501をもつ車体502と、車体502を支える
台車503とで形成されている。台車503には中圧タ
ンク30、冷凍機15、圧縮機12、外槽11が装備さ
れている。ここで中圧タンク30は、車体方向にのびる
縦梁状の第1タンク部30bと、車幅方向にのびる横梁
状の第2タンク部30dとをもつ。なお、507は内槽
10と冷凍機15とを接続する可撓性配管であり、前記
した冷凍機15の液体ヘリウムを内槽10に送る供給路
25が内装されている。509は車両が走行する走行路
を区画する側壁部510に設けられた車両浮上、推進、
案内用のコイルである。
【0022】
【発明の効果】以上説明した様に本発明の極低温冷凍装
置によれば、超電導材料に励消磁操作を加える際には、
収納タンクの液室の液化ガスからガスが通常運転時より
も多量に蒸発するが、ガス回収弁は開放されるので、蒸
発したガスはガス回収弁、ガス回収路を介して圧縮機の
吸込口に送られるが、ガス回収路を通るガスは、圧損が
ある熱交換器は通過しない。この様に圧損がある熱交換
器は通過しないので、蒸発した多量のガスを円滑に回収
できる。
【0023】また励消磁の際には、逃圧弁を開放して高
圧路のガスを中圧タンクに送り、中圧タンクで蓄圧す
る。これにより励消磁の際には高圧路のガス圧は低下す
るので、圧縮機のうち、圧縮室とその背圧側空間との差
圧が小さくなる。この様に差圧が小さくなると、圧縮室
のガスがピストンリングから背圧側空間に漏れにくくな
る。よって通常運転時よりも圧縮機で多くのガスを中圧
タンクに送ることができ、励消磁の際における中圧タン
クでの効率的蓄圧に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の極低温冷凍装置の構成図である。
【図2】磁気浮上式鉄道の車両を模式的に示す横断面図
である。
【図3】磁気浮上式鉄道の車両を要部を模式的に示す平
面図である。
【図4】従来の極低温冷凍装置の構成図である。
【符号の説明】
図中、1は冷凍系、10aは液室、15は冷凍機、21
は液体ヘリウム、3はガス補充系、30は中圧タンク、
31は中圧路、34は逃圧弁、35は補充弁、5は励消
磁操作系、52はガス回収路、53はガス回収弁、54
は停止弁、55は逃圧弁を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−20485(JP,A) 特開 昭61−7675(JP,A) 実開 昭58−51458(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 39/00 - 39/04 F25D 3/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導材料が浸漬される液状の液化ガス
    が収納される密閉状態の液室をもつ収納タンクと、吐出
    口及び吸込口をもつ圧縮機と、該圧縮機の吐出口から吐
    出されたガスが高圧の高圧路及び該高圧路と該液室とを
    つなぐ液化路とをもち液化ガスを該液室に供給する供給
    路と、該圧縮機の吸込口と該収納タンクの液室とをつな
    ぎ該液室で蒸発したガスを該圧縮機の吸込口に戻す低圧
    路と、該供給路側には配置され該圧縮機の吐出口から吐
    出された高圧ガスを極低温に冷却する冷凍手段と、該供
    給路を流れるガスと該低圧路を流れるガスとを熱交換し
    て該供給路を流れるガスを冷却する熱交換器とを備えた
    冷凍系と、 蓄圧機能をもつ中圧タンクと、該中圧タンクと該高圧路
    とをつなぐとともに該中圧タンクと該低圧路とをつなぐ
    中圧路と、該中圧路を開閉する様に設けられ該低圧路が
    所定圧よりも高いときに開放して該高圧路のガスを該中
    圧タンクに移入させる逃圧弁と、該中圧路を開閉する様
    に設けられ該低圧路が所定圧よりも低いときに開放して
    該中圧タンクのガスを該低圧路に補充する補充弁とを備
    えたガス補充系と、 該低圧路に並列に配置され該収納タンクの液室で蒸発し
    たガスを励消磁の際に該熱交換器を経ないで該圧縮機の
    吸込口に送るガス回収路と、該ガス回収路を開閉する様
    に設けられ励消磁の際に開放し開放に伴い該収納タンク
    の液室のガスを該ガス回収路を介して該圧縮機の吸込口
    に送るガス回収弁と、該高圧路を開閉する様に設けられ
    励消磁の際に閉塞され閉塞に伴い該高圧路のガスを該収
    納タンクの液室に送るのを停止する停止弁と、励消磁の
    際に開放され開放に伴い該高圧路のガスを該中圧路を経
    て該中圧タンクに送る逃圧弁とを備えた励消磁操作系
    と、を具備することを特徴とする極低温冷凍装置。
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