JP3370154B2 - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

Info

Publication number
JP3370154B2
JP3370154B2 JP29756593A JP29756593A JP3370154B2 JP 3370154 B2 JP3370154 B2 JP 3370154B2 JP 29756593 A JP29756593 A JP 29756593A JP 29756593 A JP29756593 A JP 29756593A JP 3370154 B2 JP3370154 B2 JP 3370154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
pump
valve
container
supply pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29756593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07127936A (ja
Inventor
英夫 三田
徹太郎 中川
哲哉 後藤
泰司 藤本
貞男 小河
秀成 赤木
元昭 寺井
正寿 忍
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Central Japan Railway Co
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Central Japan Railway Co
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp, Central Japan Railway Co, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP29756593A priority Critical patent/JP3370154B2/ja
Publication of JPH07127936A publication Critical patent/JPH07127936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3370154B2 publication Critical patent/JP3370154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却装置に関し、例え
ば、超電導磁石を使い浮上、推進する磁気浮上車両の超
電導磁石等の被冷却体を収納している液体ヘリウムの入
った容器の周りを覆っているシールド板を冷却するに適
する冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気浮上車両の超電導磁石等の被冷却体
は、超電導状態を維持するため液体ヘリウムの入った容
器内に収納し、約4.4Kに冷却する必要がある。この場
合、外部からこの容器に侵入する熱(輻射熱、伝導熱)
により、液体ヘリウムの一部が蒸発するが、この蒸発部
分は、冷凍装置により冷却され、再び液体ヘリウムとな
る。しかし、容器に侵入する熱が多いと、蒸発した液体
ヘリウムは、冷凍装置で冷却しても液化出来ず、容器内
の液体ヘリウムは減少し、超電導磁石の超電導状態を維
持出来なくなる。容器に侵入する熱(輻射熱、伝導熱)
を小さくするため、容器の周りを約77Kに冷却したシ
ールド板で覆うことが必要となる。
【0003】そこで、そのようなシールド板を冷却する
冷凍装置として、特開平3−17057号公報の「クラ
イオスタット輻射シールド板の冷却装置」が提案されて
いる。これを図10に基づき説明すると、冷媒供給装置
50の冷媒容器53内の液体窒素等の冷媒液54は、出
入口56、57を有するポンプ55によって昇圧され、
導管58を通ってクライオスタット100内の導管10
1に流入すると、真空槽105からシールド板103に
侵入するふく射熱と、支持材106を伝わって侵入する
伝導熱によって蒸発し、シールド板103の温度をほぼ
冷媒液54の液化温度にせしめ、液体ヘリウム等の冷媒
104が充填してある容器112には、直接、真空槽1
05から熱が侵入しないようになる。導管102を通っ
て凝縮器52に流入し、冷凍機51で発生している冷媒
液54の液化温度より低い冷凍によって液化され、液体
となって、冷媒容器53に再びもどる。この結果、冷媒
液54は、外部より供給する必要がなくなる。
【0004】この従来の液体ヘリウムで冷却している超
電導磁石等の被冷却体107を収納している容器の周り
を覆っているシールド板103を冷却装置が冷却する。
この冷却装置は、ポンプが故障すると、冷媒容器53内
の冷媒液を導管101に送ることが出来なくなり、シー
ルド板の温度は上がり、超電導磁石等の被冷却体107
を収納している容器に侵入する熱が増大するという欠点
が有る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、超電導磁石
を冷却している液体ヘリウムと超電導磁石を収納してい
る容器の周りを覆っているシールド板を冷却する冷却装
置のポンプが故障した場合でも、冷媒容器内の冷媒液で
シールド板を冷却出来るようにすることで、前述した従
来技術の不具合を解消させることを技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した本発明の技術的
課題を解決するために講じた本発明は、冷媒供給管の出
口に大気開放弁および戻り配管を接続し、戻り配管を冷
凍機と熱交換関係の凝縮器を介して冷媒容器に接続させ
る手段を用いる。
【0007】本発明は、具体的には、被冷却体を冷却さ
せる寒冷剤を充填した容器を覆うシールド板、冷媒容器
に接続され且つ前記シールド板に熱接触させた冷媒供給
管、該供給管の出口の一端に接続された常時閉の大気開
放弁、前記冷媒供給管の出口の一端と前記冷媒容器に接
続された戻り配管、前記冷媒容器内の冷媒を前記冷媒供
給管内に供給するポンプ、前記戻り配管の凝縮器と熱交
換関係の冷凍機を有する冷却装置を提供する。
【0008】好ましくは、戻り配管の途中に戻り弁を設
ける。又、ポンプと並列にバイパス弁を配す。ポンプ
は、冷媒容器内、凝縮器の上流又は下流側に配すること
ができる。
【0009】
【作用】ポンプが正常に作動している時、大気開放弁は
閉となっており、冷媒容器内の冷媒液(液体窒素等)
は、ポンプで昇圧され、冷媒容器から、順次、シールド
板に熱的に接触せしめている供給配管、凝縮器、戻り配
管を通り、冷媒容器に戻る。シールド板に熱的に接触せ
しめている供給配管内を流れている液は、常温部より侵
入する熱(輻射熱、伝導熱)を受け、液の一部、又は、
全部が蒸発するが、凝縮器に流入すると、冷凍機の冷凍
発生部で発生した冷凍により、蒸発した冷媒蒸気は、再
び液化され、戻り配管を通って冷媒容器にもどる。この
ようにして、シールド板に常温部より熱が侵入するにも
拘わらず、冷媒容器内の冷媒液(液体窒素等)の液量は
変化しないので、冷媒液を補給する必要がない。
【0010】冷媒循環回路のポンプが故障し、冷媒液を
ポンプで圧送することが出来なくなった場合の作用につ
いて説明すると、 (1)ポンプを供給配管の出口より上流側に設け、ポン
プの流路抵抗が大きい場合には(例えば、ギアポンプ、
トロコイドポンプ等)(図1、7、8、9の例)、冷媒
容器は、熱(伝導熱と輻射熱)を受け、冷媒容器内の冷
媒の温度が高められ、冷媒容器内の圧力も高くなるた
め、冷媒液は、バイパス弁、供給配管、大気開放弁を通
って大気に流出する。この時、ポンプの流路抵抗が大き
いので、冷媒液はポンプには、ほとんど流れない。又、
戻り弁も閉であるので冷媒は、戻り配管には流れない。
この結果、冷媒容器内の冷媒液は、全て、供給配管を通
って大気に放出されるので、冷媒容器内の冷媒液は、無
くなるまで有効に使われる。
【0011】(2)ポンプを前記供給配管の出口より上
流側に設け、ポンプの流路抵抗が小さい場合には(例え
ば、羽根型ポンプ等)(図2の例)、冷媒容器は、熱
(伝導熱と輻射熱)を受け、冷媒容器内の冷媒の温度が
高められ、冷媒容器内の圧力も高くなるため、冷媒液
は、ポンプ、供給配管、大気開放弁を通って、大気に開
放される。戻り弁も閉であるので冷媒は、戻り配管には
流れない。この結果、冷媒容器内の冷媒液は、全て、供
給配管を通って大気に放出され、冷媒容器内の冷媒液
は、無くなるまで有効に使われる。
【0012】(3)ポンプの吸入口を供給配管の出口の
下流側に設け、ポンプの流路抵抗が大きい場合には(例
えば、ギアポンプ、トロコイドポンプ等)(図3、4の
例)、冷媒容器は、熱(伝導熱と輻射熱)を受け、冷媒
容器内の冷媒の温度が高められ、前記冷媒容器内の圧力
も高くなるため、冷媒液は、供給配管、大気開放弁を通
って大気に開放される。この時、ポンプの流路抵抗が大
きいため、冷媒液はポンプには、ほとんど流れないの
で、冷媒容器内の冷媒は、ポンプを通って大気に放出さ
れない。 (4)ポンプの吸入口を前記供給配管の出口の下流側に
設け、ポンプの流路抵抗が小さい場合には(例えば、羽
根型ポンプ等)(図5、6の例)、冷媒容器は、熱(伝
導熱と輻射熱)を受け、冷媒容器内の冷媒の温度が高め
られ、冷媒容器内の圧力も高くなるため、冷媒液は、供
給配管、大気開放弁を通って、大気に開放される。この
時、戻り弁は、閉であるので、冷媒容器内の冷媒は、戻
り配管を通って大気に放出されることはない。この結
果、冷媒容器内の冷媒液は、全て、供給配管を通って大
気に放出されるので、冷媒容器内の冷媒液は、無くなる
まで有効に使われる。この結果、ポンプが故障した場合
でも、冷媒容器内の冷媒液は、ほとんど、供給配管を通
って大気に放出されるので、冷媒容器内の冷媒液が、無
くなるまで有効に使われる。
【0013】ところで、バイパス弁と戻り弁は、手動
弁、自動弁、一方向弁の何れでもよく、又、大気開放弁
は、手動弁、自動弁の何れでもよい。
【0014】
【実施例1】図1は、本発明の一実施例で、冷凍機0が
スターリングサイクルの場合で、冷凍機0は、圧縮部
2、放熱器3、蓄冷器4、冷凍発生部である膨張部1か
ら構成される。冷媒容器10には液体窒素等の冷媒が充
填されており、冷媒容器10の液層10bは、順次、ポ
ンプ11、供給配管12、凝縮器13及び戻り弁14を
有する戻り配管18、そして冷媒容器10のガス層10
aに連通している。凝縮器13は、冷凍機0の冷凍発生
部である膨張部1に熱接触せしめ、供給配管12も、シ
ールド板22a、22bに熱接触せしめる。このように
して、循環回路Aが構成される。
【0015】容器20は、液体ヘリウム溜め部20Mと
超電導磁石等の被冷却体21を収納している被冷却体用
収納部20Nより構成され、液体ヘリウム溜め部20M
と被冷却体用収納部20Nは、連通しており、液体ヘリ
ウム溜め部20Mは、被冷却体用収納部20Nより上部
に設ける。液体ヘリウム溜め部20M、被冷却体用収納
部20Nに、液体ヘリウムを充填させ、液体ヘリウム溜
め部20Mの上部に、ガス層20aを設ける。液体ヘリ
ウム溜め部20Mと被冷却体用収納部20Nは、それぞ
れ断熱支持材23a、23bを介して、シールド板22
a、22bで覆われる。シールド板22a、22bも、
それぞれ断熱支持材24a、24bを介し、真空槽25
a、25bで覆われ、真空槽25a、25bは、隔壁2
6で分離される。このようにして、液体ヘリウム装置B
が、構成されている。前記冷媒循環回路Aは、前記液体
ヘリウム装置Bの真空槽25a内に設けてある。
【0016】図1の実施例では、戻り配管18の出口
が、冷媒容器10のガス層10a内に設けてあるが、液
層10b内でも良い。又、図1の実施例では、前記冷凍
機0の冷凍サイクルは、GMサイクル、ソルベイサイク
ル、ブライトンサイクル、クロードサイクル等どのよう
な冷凍サイクルでもよい。
【0017】容器20内の液体ヘリウムは、対の多気筒
冷凍機30の膨脹部31、32と熱交換関係の予冷熱交
換器33を有するジュールトムソン回路34により、そ
の蒸発部分を液化させる。冷凍機30の膨脹部31、3
2とジュールトムソン回路34の予冷熱交換器33を真
空槽25内に配す。35は圧縮機である。
【0018】図1は、冷媒の流れる流路抵抗が大きい型
のポンプ(ギアポンプ、トロコイドポンプ等)の実施例
である。10内の冷媒液10b内に、ポンプ11の吸い
込み口を配し、ポンプ11と並列にバイパス弁17を設
ける。ポンプ11の吐出口には供給配管12が接続さ
れ、供給配管12は、容器20の液体ヘリウム溜め部2
0Mと超電導磁石等の被冷却体21を収納している被冷
却体用収納部20Nを覆っているシールド板22a、2
2bに熱接触せしめ、冷媒が凝縮器13、戻り弁14を
経て、冷媒容器10のガス層10aに戻る。供給配管1
2のシールド板22bに熱接触した出口には、大気開放
弁16が接続され、大気開放弁16の他端は大気に開放
してある。大気開放弁16は、大気中でも、真空槽25
a、25b内の何れでも良い。凝縮器13は、冷凍機0
の冷凍発生部である膨張部1に熱接触せしめてある。
【0019】ポンプ11が正常に作動している時、バイ
パス弁17と大気開放弁16は閉、戻り弁14は開にな
っており、冷媒容器10内の冷媒液10b(液体窒素
等)は、ポンプ11で昇圧され、シールド板22a、2
2bに熱的に接触せしめている供給配管12に流入した
液は、そこで、常温の真空槽25a、25bよりシール
ド板22a、22bに侵入する熱(輻射熱、伝導熱)を
受け、液の一部、又は、全部で蒸発させ、シールド板2
2a、22bを冷却し、凝縮器13に流入する。そこ
で、冷凍機0の膨張部1で発生した冷凍により、蒸発し
た冷媒蒸気は、再び液化され、戻り弁14を通って冷媒
容器10のガス層10bにもどる。このようして、シー
ルド板22a、22bに常温部より熱が侵入するにも拘
わらず、冷媒容器10内の冷媒液(液体窒素等)の液量
は変化しないので、冷媒液を補給する必要がない。
【0020】ポンプ11が故障した時、バイパス弁17
と大気開放弁16は開、戻り弁14を閉にさせる。冷媒
容器10内の圧力は、常温の真空槽25aより冷媒容器
10に侵入する熱(輻射熱、伝導熱)により高められ、
冷媒容器10内の冷媒液10b(液体窒素等)は、順
次、バイパス弁17を介して、シールド板22に熱的に
接触せしめている供給配管12内を流れ、供給配管12
内で、冷媒液は、常温部よりシールド板に侵入する熱
(輻射熱、伝導熱)により、一部、又は、全部が蒸発
し、シールド板22a、22bを冷却し、大気開放弁1
6を通って、大気に放出される。この結果、冷媒容器1
0内の圧力は、異常に上昇することもなく、冷媒容器内
に冷媒液が有るかぎり、シールド板を冷却することが出
来る。尚、本実施例では、冷媒供給管内の液体窒素を液
化するための冷凍機とジュールトムソン回路内の液体ヘ
リウムを冷却するための冷凍機を別個の駆動源により駆
動した場合について記載したが、本発明はこれに限定さ
れる必要は全くなく、同一の駆動源によりこれらを駆動
した場合についても適用できる。
【0021】
【実施例2】図2は、本発明に関する冷媒循環回路の一
実施例で、ポンプの吸入口を冷媒容器の液層と冷媒供給
回路入り口との間に設け、ポンプの流路抵抗が小さい
(例えば、ギアポンプ、トロコイドポンプ等)場合で、
冷媒容器10の液層10bは、順次、ポンプ11、供給
配管12、凝縮器13、戻り配管18、戻り弁14、そ
して冷媒容器10のガス層10aに連通しており、供給
配管12出口と凝縮器13との間に大気開放弁16の一
端を設け、他端を大気に開放している。ポンプが正常作
動している時、大気開放弁16を閉、戻り弁14を開に
する。ポンプが故障した時、大気開放弁16を開、戻り
弁14を閉にする。冷媒容器10内の圧力は、外部から
侵入する熱(輻射熱、伝導熱)により高められるので、
冷媒容器10内の冷媒液10b(液体窒素等)は、シー
ルド板22に熱的に接触せしめている供給配管12内を
流れ、そこで、冷媒液は、一部、又は、全部が蒸発する
ことによりシールド板22を冷却し、大気開放弁16を
通って、大気に放出される。戻り配管18には、戻り弁
14が閉であるので、冷媒は流れない。このようにし
て、冷媒容器10内の圧力は、異常に上昇することもな
く、冷媒容器10内に冷媒液が有るかぎり、シールド板
22を冷却することが出来る。
【0022】
【実施例3】図3は、供給配管12と凝縮器13の間に
ポンプ11を設け、ポンプ11の流路抵抗が大きいポン
プ(例えばトロコイドポンプ、ギアポンプ等)を使用し
た場合で、供給配管12の出口とポンプ11との間に大
気開放弁16の一端を接続し、他端を大気に開放した実
施例である。この実施例の特徴は、ポンプの吸い込み口
は、冷媒蒸気をかなり含むので、ポンプ効率が落ちる
が、供給配管12を流れる冷媒の圧力が、実施例1より
低く出来るので、冷媒の液温度も圧力が低い分、低くで
き、シールド板の温度も低くなり、容器20に侵入する
熱量も少なくなる。ポンプが正常作動している時、大気
開放弁16を閉にする。ポンプが故障した時、大気開放
弁16を開にすると、冷媒容器10内の圧力は、外部か
ら侵入する熱(輻射熱、伝導熱)により高められるの
で、冷媒容器10内の冷媒液10b(液体窒素等)は、
シールド板22に熱的に接触せしめている供給配管12
内を流れ、供給配管12内で、冷媒液は、全部が蒸発す
ることによりシールド板22を冷却し、大気開放弁16
を通って、大気に放出される。戻り配管18には、ポン
プ11の流路抵抗が大きいため、冷媒は、ほとんど流れ
ない。このようにして、冷媒容器10内の圧力は、異常
に上昇することもなく、冷媒容器10内に冷媒液が有る
かぎり、シールド板22を冷却することが出来る。
【0023】
【実施例4】図4は、凝縮器13と戻り配管18の間に
ポンプ11を設け、ポンプ11の流路抵抗が大きいポン
プを使用した場合で、供給配管12の出口と凝縮器13
との間に大気開放弁16の一端を設け、他端を大気に開
放した実施例である。この実施例の特徴は、供給配管1
2内で蒸発した蒸気は、凝縮器で再液化されるので、ポ
ンプ11の吸い込み口は、ほとんど冷媒液となり、ほと
んどポンプ効率が落ちることはなく、又、供給配管12
を流れる冷媒の圧力が、実施例1より低く出来るので、
冷媒の液温度も圧力が低い分、低く出来るので、シール
ド板の温度も低くなり、容器20に侵入する熱量も少な
くなる。ポンプが正常作動している時、大気開放弁16
を閉にする。ポンプが故障した時、大気開放弁16を開
にすると、冷媒容器10内の圧力は、外部から侵入する
熱(輻射熱、伝導熱)により高められるので、冷媒容器
10内の冷媒液10b(液体窒素等)は、シールド板2
2に熱的に接触せしめている供給配管12内を流れ、供
給配管12内で、冷媒液は、一部、又は、全部が蒸発す
ることによりシールド板22を冷却し、大気開放弁16
を通って、大気に放出される。戻り配管18には、ポン
プが流路抵抗が大きいため、冷媒は流れない。このよう
にして、冷媒容器10内の圧力は、異常に上昇すること
もなく、冷媒容器10内に冷媒液が有るかぎり、シール
ド板22を冷却することが出来る。
【0024】
【実施例5】図5は、供給配管12と凝縮器13の間に
ポンプ11を設け、ポンプ11の流路抵抗が小さいポン
プの場合の実施例で、供給配管12の入り口は、冷媒容
器10の液層に連通しており、供給配管12の出口とポ
ンプ11の吸入口との間に大気開放弁16の一端を接続
し、他端を大気に開放させ、凝縮器13と戻り配管18
の間に戻り弁14を直列に設けてある。ポンプが正常作
動している時、大気開放弁16を閉、戻り弁14を、開
にする。ポンプが故障した時、大気開放弁16を開、戻
り弁14を閉とすると、冷媒容器10内の圧力は、外部
から侵入する熱(輻射熱、伝導熱)により高められるの
で、冷媒容器10内の冷媒液10b(液体窒素等)は、
シールド板22に熱的に接触せしめている供給配管12
内を流れ、そこで、冷媒液は、一部、又は、全部が蒸発
することによりシールド板22を冷却し、大気開放弁1
6を通って、大気に放出される。戻り配管18には、戻
り弁14が閉であるので、冷媒は流れない。このように
して、冷媒容器10内の圧力は、異常に上昇することも
なく、冷媒容器10内に冷媒液が有るかぎり、シールド
板22a、22bを冷却することが出来る。大気開放弁
16の一端は、ポンプ11の吐出口に設けても良い。
又、戻り弁14はポンプ11と凝縮器13の間に直列に
設けても良い。
【0025】
【実施例6】図6は、ポンプ11の流路抵抗が小さいポ
ンプを使用した場合で、供給配管12の出口と凝縮器1
3との間に大気開放弁16の一端を接続し、他端を大気
に開放させ、凝縮器13と戻り配管18の間に戻り弁1
4を直列に設けた(ポンプ11の吸入側、吐出側のどち
ら側でも良い、実施例では、吐出側に戻り弁14を設け
ている)実施例である。ポンプが正常作動している時、
大気開放弁16を閉、戻り弁14を開にする。ポンプが
故障した時、大気開放弁16を開、戻り弁14を閉とす
ると、冷媒容器10内の圧力は、外部から侵入する熱
(輻射熱、伝導熱)により高められるので、冷媒容器1
0内の冷媒液10b(液体窒素等)は、シールド板22
に熱的に接触せしめている供給配管12内を流れ、そこ
で、冷媒液は、一部、又は、全部が蒸発することにより
シールド板22を冷却し、大気開放弁16を通って、大
気に放出される。戻り配管18には戻り弁14が閉であ
るので、冷媒は流れない。このようにして、冷媒容器1
0内の圧力は、異常に上昇することもなく、冷媒容器1
0内に冷媒液が有るかぎり、シールド板22を冷却する
ことが出来る。
【0026】
【実施例7】図7は、本発明に関する冷媒循環回路の他
の実施例で、図1の実施例と同様、冷媒の流れる流路抵
抗が大きい型のポンプ11(例えばトロコイドポンプ、
ギアポンプ等)を使用し、ポンプ11が、冷媒容器10
の外部に設けてある実施例で、図7の実施例が、図1の
実施例と異なるところは、ポンプ11と並列に設けたバ
イパス弁17aと、戻り弁14a、そして大気開放弁1
6aが、共に電磁弁、あるいは、電動弁、あるいは、空
圧弁等の信号により作動する自動弁にしたことであり、
他の構成は、図1の実施例と同一である。ポンプが正常
に作動している時、バイパス弁17aと大気開放弁16
aは閉、弁14aは開になっており、ポンプが故障した
場合には、バイパス弁17aと大気開放弁16aは開、
戻り弁14aは閉となる。作用は、図1の実施例と同様
であるので、説明は省略する。尚、実施例2、3、4、
5、6、9もバイパス弁17、大気開放弁16、戻り弁
14を自動弁にしても良い。
【0027】
【実施例8】図8は、本発明に関する冷媒循環回路の他
の実施例で、図7の実施例と異なるところは、ポンプ1
1と並列に設けたバイパス弁17bと戻り弁14bを圧
力差で開閉する一方向弁にし、バイパス弁17bは、冷
媒液層から大気開放弁16aに冷媒液が流れる方向に、
戻り弁14bは、凝縮器13から冷媒容器10のガス層
10aの方向に冷媒が流れるように設け、そして大気開
放弁16aを電磁弁、あるいは、電動弁、あるいは、空
圧弁等の信号により作動する自動弁にしたことである。
他の構成は、図1又は図7の実施例と同一である。ポン
プが正常に作動している時、大気開放弁16aは閉にな
っており、冷媒容器内の冷媒液は、ポンプ11により昇
圧されるので、ポンプ11の吐出側の方が、冷媒容器1
0内より圧力が高くなるので、一方向弁17b、14b
は、それぞれ、閉、開となり冷媒はポンプ11、凝縮器
13、一方向弁14bを通り、冷媒容器10のガス層1
0aに戻る。ポンプ11が故障し、停止した場合には、
大気開放弁16aが、電力、又は、空気圧により開とな
る。外部から侵入する熱により冷媒容器10の圧力が高
くなり、一方向弁14bは、閉となり、冷媒は、一方向
弁17b、供給配管12、大気開放弁16aを通り大気
に放出される。シールド板22が、冷媒液で冷却される
作用は、図1と7の実施例と同様であるので説明を省略
する。尚、実施例2、5、6、9も戻り弁74を一方向
弁にしても良い。
【0028】
【実施例9】図9は、本発明の他の実施例で、実施例1
のポンプ11を冷媒容器10内に設けた実施例である。
他の構成は、実施例1と同一である。作用も、実施例1
と同一である。尚、実施例2、3、4、5、6、7、8
もポンプ11を冷媒容器10内に設けても良い。
【0029】
【発明の効果】前述したように本発明によれば、ポンプ
が故障した時、冷媒容器10内の圧力は、外部から侵入
する熱(輻射熱、伝導熱)により高められるので、冷媒
容器10内の冷媒液10b(液体窒素等)は、供給配管
内を流れ、そこで、冷媒液は、常温部よりシールド板に
侵入する熱(輻射熱、伝導熱)により、一部、又は、全
部が蒸発し、大気開放弁を通って、大気に開放される。
この結果、冷媒容器内の圧力は、異常に上昇することも
なくなり、安全に確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷媒供給管の出口と冷媒容器とを戻し配管で接
続する本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】冷媒供給管に流路抵抗の小さいポンプを配した
本発明の第2実施例を示す図である。
【図3】凝縮器の上流側にポンプを配した本発明の第3
実施例を示す図である。
【図4】凝縮器の下流側にポンプを配した本発明の第4
実施例を示す図である。
【図5】図3の例に戻し弁を付加した本発明の第5実施
例を示す図である。
【図6】図4の例に戻し弁を付加した本発明の第6実施
例を示す図である。
【図7】図1の例の変形例を示す本発明の第7実施例の
図である。
【図8】図1の例の変形例を示す本発明の第8実施例の
図である。
【図9】図1の例の変形例を示す本発明の第9実施例の
図である。
【図10】従来例を示す図である。
【符号の説明】
0 冷凍機 1 冷凍発生部 10 冷媒容器 11 ポンプ 12 供給配管 13 凝縮器 14、14a、14b 戻り弁 16、16a 大気開放弁 17、17a、17b バイパス弁 18 戻り配管 20 容器 22a、22b シールド板 25、25a、25b 真空槽 A 冷媒循環回路 B 液体ヘリウム装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 徹太郎 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (72)発明者 後藤 哲哉 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (72)発明者 藤本 泰司 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社 伊丹製作所内 (72)発明者 小河 貞男 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社 伊丹製作所内 (72)発明者 赤木 秀成 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社 伊丹製作所内 (72)発明者 寺井 元昭 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 忍 正寿 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−180248(JP,A) 特開 昭60−202278(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 9/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被冷却体を冷却させる寒冷剤を充填した
    容器を覆うシールド板、冷媒容器に接続され且つ前記シ
    ールド板に熱接触させた冷媒供給管、該供給管の出口の
    一端に接続された常時閉の大気開放弁、前記冷媒供給管
    の出口の一端と前記冷媒容器に接続された戻り配管、前
    記冷媒容器内の冷媒を前記冷媒供給管内に供給するポン
    プ、前記戻り配管の凝縮器と熱交換関係の冷凍機を有す
    る冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ポンプを前記冷媒供給管の入口側に
    配し、さらに、前記ポンプと並列のバイパス弁および前
    記戻り配管に設けた戻り弁を有する請求項1記載の冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ポンプを前記冷媒供給管であって前
    記冷媒容器外に配し、且つ戻り配管の途中に戻り弁を配
    した請求項1記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記ポンプを前記冷媒供給管の出口と前
    記凝縮器との間に配された請求項1記載の冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記ポンプを前記凝縮器の下流側に配し
    た請求項1記載の冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記ポンプを前記戻り配管であって前記
    凝縮器の上流側に配し且つ戻り弁を前記凝縮器の下流側
    に配した請求項1記載の冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記凝縮器の上流に前記ポンプおよび戻
    り弁を直列に配した請求項1記載の冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記凝縮器の下流側に前記ポンプを配
    し、前記凝縮器の上流側に戻り弁を配した請求項1記載
    の冷却装置。
  9. 【請求項9】 前記凝縮器の下流側に前記ポンプおよび
    戻り弁を直列に配した請求項1記載の冷却装置。
  10. 【請求項10】 前記バイパス弁、前記開放弁および前
    記戻り弁の少くとも一つが自動弁である請求項2記載の
    冷却装置。
  11. 【請求項11】 前記戻り弁を一方向弁とする請求項2
    記載の冷却装置。
  12. 【請求項12】 前記バイパス弁を一方向弁とする請求
    項1記載の冷却装置。
JP29756593A 1993-11-04 1993-11-04 冷却装置 Expired - Fee Related JP3370154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29756593A JP3370154B2 (ja) 1993-11-04 1993-11-04 冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29756593A JP3370154B2 (ja) 1993-11-04 1993-11-04 冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07127936A JPH07127936A (ja) 1995-05-19
JP3370154B2 true JP3370154B2 (ja) 2003-01-27

Family

ID=17848197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29756593A Expired - Fee Related JP3370154B2 (ja) 1993-11-04 1993-11-04 冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3370154B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07127936A (ja) 1995-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3485054A (en) Rapid pump-down vacuum chambers incorporating cryopumps
EP0207230B1 (en) Fast cycle water vapor cryopump
JP2758774B2 (ja) 超電導マグネットおよびその組み立て方法
US5443548A (en) Cryogenic refrigeration system and refrigeration method therefor
CN114322349B (zh) 耦合直流的回热式制冷机冷却的低温储存系统
JPH0515764A (ja) 冷却機付き真空容器
US5339649A (en) Cryogenic refrigerator
JP3370154B2 (ja) 冷却装置
JP3676407B2 (ja) 冷媒供給装置
JP3448326B2 (ja) 冷却装置
JP2000161803A (ja) 冷却装置
JPH0317179Y2 (ja)
JP3448327B2 (ja) 冷却装置
JPS62218773A (ja) 蓄冷熱装置
JPH10311614A (ja) 蓄熱式冷却装置
RU2011129C1 (ru) Криостат для транспортного средства на магнитной подвеске
JP2559933B2 (ja) 極低温冷凍装置
JPH11173689A (ja) 蓄熱式冷却装置
RU2057653C1 (ru) Криостат для транспортного средства на магнитной подвеске
JP2980624B2 (ja) 蓄熱式受液器と液ポンプによる冷却方法、および冷却、加熱方法
JPS62299005A (ja) 超電導マグネツト装置
JPS58112305A (ja) 超電導磁石装置
RU2031329C1 (ru) Адсорбционный криогенный рефрижератор непрерывного действия
KR100316671B1 (ko) 하압식 저온 브레이튼 공기조화장치
CN115325732A (zh) 一种用于液氧和甲烷同步过冷的撬装式装置及方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees