JP3176043B2 - ドアクローザのストップ装置 - Google Patents

ドアクローザのストップ装置

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JP3176043B2
JP3176043B2 JP10681898A JP10681898A JP3176043B2 JP 3176043 B2 JP3176043 B2 JP 3176043B2 JP 10681898 A JP10681898 A JP 10681898A JP 10681898 A JP10681898 A JP 10681898A JP 3176043 B2 JP3176043 B2 JP 3176043B2
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serrations
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功 西嶋
裕行 秋山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアを開放状態で
保持するためのドアクローザのストップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のストップ装置として、実公平1
−30526号公報には、ドアクローザのメインアーム
とリンクとの連結点に停止カムを介装し、その停止カム
とメインアームとを一対のセレーションを介して連結し
て両者をリンクに対し一体回転可能に設けるとともに、
リンクの内部にはドアが所定角度まで開いたときに停止
カムと係合してドアの閉方向への復帰を阻止する機構
(例えばコイルばねを利用して鋼球を停止カムの外周面
に押し付ける機構)を内蔵させたものがある。この装置
によれば、一対のセレーションを締め付けるためのボル
トを緩め操作してメインアームに対する停止カムの取付
角度を変化させることにより、ドアの停止位置を調整で
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は一対のセ
レーションの山同士が当接して両者が全く噛み合ってい
ない状態、あるいは両者が不完全に噛み合っている状態
でもボルトを締め付けることができ、しかもセレーショ
ン同士の噛み合い状態を外部から視認できないため、正
しい噛み合いが得られないままで作業者が作業を完了す
るおそれがある。この状態でドアが開閉されると、セレ
ーションの山同士が滑って係合がずれたり、セレーショ
ンの山が削り取られるおそれがあり、山同士の衝突によ
って衝撃音が生じることもある。セレーションの噛み合
いが不完全なままドアの開閉が繰り返されると、セレー
ション同士の滑りが繰り返されてセレーションが摩耗す
るおそれもある。一旦摩耗すれば再度の組付けすらでき
ず、部品交換を余儀なくされる。ドアクローザはドアの
上部に装着されるため、一旦組付けた後にボルトを操作
してドアの停止位置を調整することは面倒である。
【0004】本発明は、ドアの開放時の停止位置の調整
を容易に行うことができ、セレーションの噛み合い不良
も防止できるドアクローザのストップ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の実施形態
を示す図面に対応付けて本発明を説明する。但し、本発
明は図示の形態に限定されない。
【0006】請求項1の発明は、所定の回転軸線上にて
互いに回転可能に連結された一対のドアクローザ部品
(1、2)の一方(1)と一対のセレーション(8a、
9a)を介して連結されるストッパ部材(9)と、ドア
の開度が所定角度に達したときにストッパ部材(9)と
係合してドアの閉方向の移動を阻止する手段(3、4、
5)とを備えたドアクローザのストップ装置において、
前記ストッパ部材(9)よりも下方の位置において、上
下に移動可能に配置され、前記一対のセレーション(8
a、9a)の噛み合い及びその解除を切り替えるための
ストッパ部材押え(10)と、予め定められた連結位置
と連結解除位置との間を選択的に切り替え操作可能であ
り、前記ストッパ部材押え(10)を移動させるための
カム機構とを有し、前記カム機構を前記連結位置側に操
作して、前記ストッパ部材押え(10)を前記ストッパ
部材(9)と共に上方に移動させることにより、前記一
対のドアクローザ部品(1、2)と前記ストッパ部材
(9)との連結状態を維持し、一方、前記カム機構を前
記連結解除位置側に操作して、前記ストッパ部材押え
(10)を前記ストッパ部材(9)と共に下方に移動さ
せることにより、前記一対のドアクローザ部品(1、
2)と前記ストッパ部材(9)との連結解除状態を維持
することによって上述した課題を解決する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1のドアクロー
ザのストップ装置において、カム機構は、ストッパ部材
押え(10)を上下に変位させるための端面カムを有し
いることを特徴とする。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態のス
トップ装置が組み込まれたドアクローザの全体を示す図
である。このドアクローザは、ドアDの上部に装着され
るドアクローザ本体18と、ドアDの周囲に設けられた
ドア枠Fの上枠Fuに下方から固定されるブラケット1
とを有している。ブラケット1には角筒状のストップリ
ンク2の一端が回動自在に連結される。ストップリンク
2の他端側にはリンク16が螺動可能に装着され、その
リンク16の先端はアーム17の一端と回動自在に連結
される。アーム17の他端はドアクローザ本体18の回
転軸に連結される。
【0010】図2はストップリンク2とブラケット1と
の連結部を斜め下方からみた状態を、図3及び図4は前
記連結部の内部構造を、図5は前記連結部分の分解状態
をそれぞれ示している。これらの図に示すように、スト
ップリンク2の内部にはスチールボール3、ボール受け
部材4及びコイルばね5が挿入される。コイルばね5は
止めねじ6にて圧縮され、その反発力によりボール受け
部材4及びスチールボール3がブラケット1側に付勢さ
れる。ストップリンク2のブラケット1との連結端には
スリット2aが設けられ、そのスリット2aに開口する
貫通孔7、7にはセレーション軸8及びカム押え10が
それぞれ装着される。このカム押え10は、後述するよ
うに、ストッパ部材としての板カム9を押さえるための
ものであり、従って、厳密には、「ストッパ部材押え」
と称されるが、これを以下、単に「カム押え」という。
セレーション軸8はその上端においてブラケット1に固
定される。カム押え10は貫通孔7に対して軸線方向に
移動可能である。
【0011】セレーション軸8の下端部外周にはストッ
パ部材としての板カム9が回転自在に装着されてカム押
え10により下方から支持されている。この板カム9の
外周には上述したスチールボール3が押し付けられる。
図6(a)及び(b)に示すように、板カム9の外周に
は、セレーション軸8に対する嵌合孔9bと同軸の円弧
部9cと、その円弧部9cの両端から接線方向に延びる
一対の直線部9d、9dと、それらの直線部9d、9d
を結ぶ円弧状の嵌合凹部9eとが設けられる。また、板
カム9の上面にはセレーション9aが形成される。そし
て、セレーション軸8には板カム9のセレーション9a
と噛み合うセレーション8aが形成される。
【0012】なお、図6(a)及び(b)ではセレーシ
ョン9aを嵌合孔9bの軸線と直交する平面に沿って形
成しているが、これに代えて図6(c)及び(d)に示
すように嵌合孔9bの軸線を取り囲む円筒面に沿ってセ
レーション9aを設けてもよい。あるいは、図6(e)
及び(f)に示すように、嵌合孔9bの軸線を取り囲む
円錐面に沿ってセレーション9aを設けてもよい。
【0013】図3〜図5に示すように、セレーション軸
8の中心にはねじ孔8bが形成され、そのねじ孔8bに
はレバー軸12のねじ部12aが螺合する。レバー軸1
2の下端部はカム押え10を貫いて下方に突出する。そ
の突出部分には弾性部材としての皿ばね11がはめ合わ
されると共に、カム押え10及び皿ばね11を押し上げ
るカムレバー(カム部材)13がピン14を介して回転
操作可能に取り付けられる。
【0014】レバー軸12のねじ部12aの上端はブラ
ケット1の上方に突出し、その突出部分は調整ナット1
5と螺合する。調整ナット15を回転させその下面をブ
ラケット1の上面と当接させ、レバー軸12でその上下
位置を調整し、調整ナット15を締め付けることにより
固定できる。図2及び図4(b)に詳しく示したよう
に、カムレバー13には、皿ばね11に当接する一対の
内カム面13a、13aと、カム押え10の下面に当接
する一対の外カム面13b、13bとが設けられる。カ
ムレバー13、ピン14、レバー軸12、調整ナット1
5及び皿ばね11がカム機構を構成し、このカム機構
は、セレーション軸8と板カム9との連結状態及び連結
解除状態を選択的に保持する保持手段として作用する。
【0015】以上の構成においては、カムレバー13を
ピン14の廻りに回転させると、外カム面13bの位相
の変化に応じてカム押え10が上下に移動してセレーシ
ョン8a、9aの噛み合い及びその解除が切り替わる。
【0016】すなわち、カムレバー13を図7(b)に
示す連結位置Ponに操作したときはセレーション8a、
9aが噛み合ってブラケット1と板カム9とがセレーシ
ョン軸8を介して連結される。従って、板カム9をセレ
ーション軸8の廻りに回転させることが不可能となる。
この状態でドアD(図1)が開かれると、ブラケット1
に対してストップリンク2が回転し、それ伴ってストッ
プリンク2に内蔵されたスチールボール3が板カム9の
外周面上を移動する。そして、ドアDの開度が所定位置
に達した時点でスチールボール3が板カム9の嵌合凹部
9eと嵌合し、ドアDの閉方向の復帰が阻止される。
【0017】一方、カムレバー13を図7(a)の連結
解除位置Poffに移動させると、カム押え10及び板カ
ム9が図7(b)の位置よりも下方に移動してセレーシ
ョン8a、9aの噛み合いが外れる。この状態で板カム
9をセレーション軸8の廻りに任意の角度回転させ、そ
の後にカムレバー13を連結位置Ponに復帰させ、再度
セレーション8a、9aを噛み合わせることにより、ド
アDの停止位置、すなわちスチールボール3と板カム9
の嵌合凹部9eとが嵌合するときのドアDの開度を変化
させることができる。
【0018】カムレバー13が図7(a)の連結解除位
置Poffまたは図7(b)の連結位置Ponにあるとき、
皿ばね11はカムレバー13の内カム面13aによって
カム押え10側に押し込まれ、それに対する反発力でカ
ムレバー13がそれぞれの位置Poff、Ponに保持され
る。そして、カムレバー13を連結解除位置Poffから
連結位置Ponへ操作する過程でセレーション8a、9a
が正しく噛み合う場合には、図7(c)及び(d)に示
すように内カム面13aの最大リフト点(回転中心から
最も遠い点)13cとカムレバー13の回転中心(ピン
14の軸線)とが上下に並んだときに皿ばね11が平坦
な状態まで押し込まれる。なお、内カム面13aの位相
と皿ばね11の変形量との関係は内カム面13aと外カ
ム面13bとの位相差により予め調整されている。
【0019】一方、カムレバー13を連結解除位置Pof
fから連結位置Ponへ操作する過程でセレーション8
a、9aが正しく噛み合わない場合には、その噛み合い
がずれた分だけ板カム9及びカム押え10が図7(c)
のときよりも下方に位置する。従って、図7(e)及び
(f)に示すように内カム面13aの最大リフト点13
cが皿ばね11に当接するよりも早い時期に外カム面1
3bがカム押え10の下面と当接し、それ以上板カム9
が上方へ移動不可となることから、それ以上にカムレバ
ー13を操作することが不可能となる。また、正常な噛
み合いが得られる場合と比較してカムレバー13の回転
操作の早い段階で皿ばね11からより大きな反発力がカ
ムレバー13に入力されてカムレバー13が連結解除位
置Poffへと押し返される。
【0020】このように、第1実施形態ではセレーショ
ン8a、9aの噛み合いの良否がカムレバー13の操作
に反映されるから、作業者は容易にセレーション8a、
9aの噛み合いの良否を判別でき、噛み合い不良のまま
作業を終了するおそれがなく、セレーション8a、9a
の欠損や摩耗が防がれる。カムレバー13を操作するだ
けで板カム9の位置を調整できるので、ボルトにてセレ
ーションを締め付ける従来の装置と比較してドア停止位
置の調整を容易に行うことができ、ボルトの締め付け不
足によって装置を破損するおそれもない。カムレバー1
3のてこ作用を利用して皿ばね11及びカム押え10と
カム面13a、13bとの接触位置に大きな力を加える
ことができるから、カムレバー13の操作力を軽減して
作業をより容易に行えるようになる。
【0021】上述した第1実施形態は、種々の変形され
た形態にて実施できる。例えば、図8に示すようにセレ
ーション軸8とレバー軸12とを一体に形成して調整ナ
ット15を省略してもよい。この場合には、部品点数が
削減され、組み立ても容易となる。皿ばね11は、波形
ワッシャやスプリングワッシャ等の各種弾性部材に置換
可能である。カムレバー13に代えてレバー軸12の下
端部に回転可能なカム部材を装着し、その皿ばね11及
びカム押え10との対向面にこれらを上下に変位させる
ための端面カムを設けてもよい。
【0022】次に、本発明の第2実施形態のストップ装
置を、図9乃至図11を参照して説明する。このストッ
プ装置は、下記の点を除き、本発明の第1実施形態のス
トップ装置と同一である: カム押え10の移動を、カム機構によってではな
く、カム押え10を直接的に押し込み、又は、引っ張る
ことによって行う。
【0023】 セレーション軸8が、その長さ方向中
央部における外周面に周方向に形成されたセレーション
8aを有している。
【0024】 板カム9が、嵌合孔9bを限定する内
周面に沿ってセレーション9aを有しており、このセレ
ーション9を有する嵌合孔9bにセレーション8aを有
するセレーション軸8の中央部が嵌合可能である。
【0025】 セレーション軸8と板カム9との連結
状態及び連結解除状態を選択的に保持する保持手段とし
て、セレーション軸8の下部外周にストッパ溝8cを形
成し、このストッパ溝8cに弾発的に係合可能なストッ
パ19をカム押え10に設けている。
【0026】第2実施形態において、第1実施形態のス
トップ装置の構成要素と同一の構成要素に同一の符号を
付して、その構造の説明を省略する。
【0027】即ち、第2実施形態のストップ装置におい
ては、カム押え10を押し上げることによって、ストッ
プリンク2及び板カム9をブラケット1側に持ち上げ、
このブラケット1に固定されたセレーション軸8のセレ
ーション8aを板カム9のセレーション9aに噛み合わ
せるように構成されている。
【0028】従って、カム押え10は、セレーション軸
8に対してその軸線方向に変位可能であるが、これ等両
者は、カム押え10が所定のストロークでセレーション
軸8から離れるときに、カム押え10の脱落を防止する
ための連結手段(図示せず)を介して相互に連結されて
いる。
【0029】この連結手段は、カム押え10のセレーシ
ョン軸8に対する相対的な最大変位量を規制するもので
あれば、その形態は任意であり、例えば、これ等両部材
の何れか一方に固定され、何れか他方に摺動可能に取り
付けられる、シャフトやボルト等が連結手段として使用
される。カム押え10がストップリンク2に固定される
構造を採用した場合には、上述した連結手段は、カム押
え10に連結されることなく、セレーション軸8に対す
るストップリンク2の移動を可能にし、且つ、ストップ
リンク2の最下移動位置を規制するように構成され、例
えば、セレーション軸8がその軸線方向に移動可能に挿
通される、ストップリンク2の孔に臨むように段部を形
成し、一方、セレーション軸8に上記段部に係合可能な
突起を形成し、これによって、セレーション軸8がスト
ップリンク2から上方に抜け出ないように構成してもよ
い。
【0030】セレーション軸8と板カム9との連結状態
及び連結解除状態を選択的に保持する保持手段について
以下に詳述する。上述したように、セレーション軸8の
下部外周にはストッパ溝8cが形成されているが、図1
1に示すように、板カム9のセレーション9aがセレー
ション軸8のセレーション8aに噛み合った状態におい
て、ストッパ溝8cと向かい合うカム押え10の部分に
は、凹部10aが形成されている。この凹部10aには
ストッパ19が圧縮コイルスプリング20を介して出没
可能に配置されている。
【0031】このようにストッパ19がストッパ溝8c
に係合することによって、カム押え10の押し上げ状態
が保持され、その結果、セレーション軸8と板カム9と
の連結状態、即ち、セレーション軸8のセレーション8
aと板カム9のセレーション9aとの噛み合い状態が保
持される。
【0032】一方、図10に示すように、カム押え10
がセレーション軸8に対して下方に移動した状態におい
ては、ストッパ19は凹部10aから外れて、セレーシ
ョン軸8の下端に当接する。この際、カム押え10の押
し下げ状態が保持され、その結果、セレーション軸8と
板カム9との連結解除状態、即ち、セレーション軸8の
セレーション8aと板カム9のセレーション9aとの噛
み合い解除状態が保持される。
【0033】次に、上述した第2実施形態のストップ装
置の使用方法を以下に説明する。
【0034】先ず、セレーション軸8と板カム9とを連
結する場合には、カム押え10を上方に押し上げる。こ
のカム押え10の押し上げによって、ストップリンク2
及び板カム9も上方に押し上げられ、板カム9のセレー
ション9aがセレーション軸9のセレーション9aに噛
み合い、更に、ストッパ19がストッパ溝8cに係合す
ることによって、カム押え10の押し上げ状態が保持さ
れる。従って、上述した第1実施形態におけると同様
に、板カム9をセレーション軸8の廻りに回転させるこ
とが不可能となる。この状態でドアが開かれると、ブラ
ケット1に対してストップリンク2が回転し、それ伴っ
てストップリンク2に内蔵されたスチールボール3が板
カム9の外周面上を移動する。そして、ドアの開度が所
定位置に達した時点でスチールボール3が板カム9の嵌
合凹部9eと嵌合し、ドアの閉方向の復帰が阻止され
る。
【0035】一方、セレーション軸8と板カム9との連
結を解除する場合には、カム押え10を下方に引き下げ
る。このカム押え10の引き下げによって、ストップリ
ンク2及び板カム9も下方に引き下げられ、板カム9の
セレーション9aとセレーション軸9のセレーション9
aとの噛み合いが解除され、更に、ストッパ19がスト
ッパ溝8cから外れて、カム押え10の引き下げ状態が
保持される。この状態で板カム9をセレーション軸8の
廻りに任意の角度回転させ、その後にカムレバー13を
連結位置に復帰させ、再度セレーション8a、9aを噛
み合わせることにより、ドアの停止位置、すなわちスチ
ールボール3と板カム9の嵌合凹部9eとが嵌合すると
きのドアの開度を変化させることができる。
【0036】上述したカム押え10の引き下げは、カム
押え10に直接的に触れることなく、ストップリンク2
を引き下げることによっても実現される。又、カム押え
10の引き下げを容易にするために、カム押え10に握
り部を形成してもよい。
【0037】次に、本発明の第3実施形態のストップ装
置を、図12及び図13を参照して説明する。このスト
ップ装置は、カム押え10の移動を、カムレバー13に
よってではなく、スライダ21によって行うことを除
き、本発明の第1実施形態のストップ装置と同一であ
る。第3実施形態において、第1実施形態のストップ装
置の構成要素と同一の構成要素に同一の符号を付して、
その構造の説明を省略する。
【0038】即ち、第3実施形態のストップ装置におい
ては、カムレバー13、ピン14、レバー軸12、調整
ナット15及び皿ばね11から構成される、第1実施形
態におけるカム機構を採用することなく、セレーション
軸8の下端には、その中心軸線に沿って軸部10cが下
方に向けて一体的に形成されている。
【0039】上記軸部10cは、カム押え10を貫通
し、その下端面10bから下方に突出した部分には、ス
ライド孔10dがセレーション軸8の軸線と直交する方
向に形成されている。このスライド孔10dを限定する
軸部10cの内周面の下部は、スライダ21の後述する
第1当接面21bまたは第2当接面21cに当接して、
セレーション軸8をその軸線方向に移動させる作用面1
0eとして働く。
【0040】上記スライド孔10dには、スライダ21
がセレーション軸8の軸線と直交する方向に摺動可能に
取り付けられている。このスライダ21は、上面にカム
押え10の下端面10bと接触する平坦面を有してお
り、一方、下面の両端部に、スライダ21の摺動位置を
規制するための一対の突部21a,21aをそれぞれ有
している。スライダ21の下面側において、一対の突部
21a,21a間には、第1当接面21b、第2当接面
21c及びこれ等を連結する傾斜面21dがそれぞれ形
成されている。
【0041】図13から明らかなように、スライダ21
の上面から第1当接面21bまでの垂直距離T1は、ス
ライダ21の上面から第2当接面21cまでの垂直距離
T2よりも小さい。垂直距離T2及び垂直距離T1は、
板カム9のセレーション9aとセレーション軸9のセレ
ーション9aとの噛み合い及びその解除に必要な移動距
離に応じて決定される。セレーション軸8の軸部10c
に形成されたスライド孔10dの垂直距離は上述した垂
直距離T2よりも僅かに大きいことは勿論である。
【0042】次に、上述した第3実施形態のストップ装
置の使用方法を以下に説明する。
【0043】先ず、セレーション軸8と板カム9とを連
結する場合には、スライダ21を図12(b)に示すよ
うに矢印B方向に移動させて、その第2当接面21cを
セレーション軸8のスライド孔10dにおける作用面1
0eに当接させる。これによって、セレーション軸8は
下方に押し下げられ、板カム9のセレーション9aがセ
レーション軸9のセレーション9aに噛み合う。従っ
て、上述した第1実施形態におけると同様に、板カム9
をセレーション軸8の廻りに回転させることが不可能と
なる。この状態でドアが開かれると、ブラケット1に対
してストップリンク2が回転し、それ伴ってストップリ
ンク2に内蔵されたスチールボール3が板カム9の外周
面上を移動する。そして、ドアの開度が所定位置に達し
た時点でスチールボール3が板カム9の嵌合凹部9eと
嵌合し、ドアの閉方向の復帰が阻止される。
【0044】一方、セレーション軸8と板カム9との連
結を解除する場合には、スライダ21を図12(a)に
示すように矢印A方向に移動させて、その第1当接面2
1bをセレーション軸8のスライド孔10dにおける作
用面10eに当接させる。これによって、セレーション
軸8は上方に移動し、板カム9のセレーション9aとセ
レーション軸9のセレーション9aとの噛み合いが解除
される。この状態で板カム9をセレーション軸8の廻り
に任意の角度回転させ、その後にカムレバー13を連結
位置に復帰させ、再度セレーション8a、9aを噛み合
わせることにより、ドアの停止位置、すなわちスチール
ボール3と板カム9の嵌合凹部9eとが嵌合するときの
ドアの開度を変化させることができる。
【0045】上述したセレーション軸8の上方への移動
を確実にするために、ストップリンク2とブラケット1
との間において、セレーション軸8に第1実施形態にお
けると同様の皿ばね等の弾性手段を配置してもよい。こ
の弾性手段は皿ばねに限定されるものではなく、ストッ
プリンク2をブラケット1に対して離間させる作用を有
するものであればその形態は任意であり、例えば、コイ
ルばねを使用してもよい。
【0046】本発明の上述した第1乃至第3実施形態の
ストップ装置はブラケット1とストップリンク2との間
に限定されず、例えばリンク16とアーム17との間、
あるいはアーム17とドアクローザ本体18との間に設
けてもよい。
【0047】以上ではドアDを閉めたときにドアDとリ
ンク16やアーム17とが略平行となるいわゆるパラレ
ルタイプのドアクローザについて説明したが、リンク1
6やアーム17がドアDに対してほぼ直交するいわゆる
スタンダードタイプのドアクローザにも本発明は適用で
きる。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
によれば、ストッパ部材よりも下方の位置において、上
下に移動可能に配置され、一対のセレーションの噛み合
い及びその解除を切り替えるためのストッパ部材押え
と、予め定められた連結位置と連結解除位置との間を選
択的に切り替え操作可能であり、ストッパ部材押えを移
動させるためのカム機構とを有し、カム機構を連結位置
側に操作して、ストッパ部材押えをストッパ部材と共に
上方に移動させることにより、一対のドアクローザ部品
とストッパ部材との連結状態を維持し、一方、カム機構
を連結解除位置側に操作して、ストッパ部材押えをスト
ッパ部材と共に下方に移動させることにより、一対のド
アクローザ部品とストッパ部材との連結解除状態を維持
するため、ドアの開放時の停止位置に調整を容易に行う
ことができる。
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のストップ装置が組み込
まれたドアクローザの全体構成を示す斜視図。
【図2】図1のドアクローザにおけるブラケットとスト
ップリンクとの連結部を斜め下方からみた斜視図。
【図3】図2の連結部を拡大して示す図。
【図4】図3の連結部の詳細を示す図で、(a)は断面
図、(b)は(a)のIVb部の拡大図。
【図5】図3の連結部の分解図。
【図6】図3の連結部に組み込まれたストッパ部材とし
ての板カムの例を示す図で、(a)は第1の例の平面
図、(b)は第1の例の側面図、(c)は第2の例の平
面図、(d)は第2の例の断面図、(e)は第3の例の
平面図、(f)は第3の例の側面図。
【図7】図4の連結部の動作状態を示す図。
【図8】図5の変形例を示す図。
【図9】本発明の第2実施形態のストップ装置が組み込
まれたドアクローザを部分的に示す図で、(a)はセレ
ーション軸と板カムとの噛み合い状態を示す断面図、
(b)はセレーション軸と板カムとの噛み合い解除状態
を示す断面図。
【図10】図9に示したストップ装置のセレーション軸
と板カムとの噛み合い状態を示す拡大断面図。
【図11】図9に示したストップ装置のセレーション軸
と板カムとの噛み合い解除状態を示す拡大断面図。
【図12】本発明の第3実施形態のストップ装置が組み
込まれたドアクローザを部分的に示す図で、(a)はセ
レーション軸と板カムとの噛み合い解除状態を示す断面
図、(b)はセレーション軸と板カムとの噛み合い状態
を示す断面図。
【図13】図12に示したスライダの斜視図。
【符号の説明】
1 ブラケット 2 ストップリンク 3 スチールボール 4 ボール受け部材 5 コイルばね 8 セレーション軸 8a、9a セレーション 9 板カム(ストッパ部材) 10 カム押え 11 皿ばね(弾性部材) 12 レバー軸 13 カムレバー(カム部材) 14 ピン 15 調整ナット 16 リンク 17 アーム 18 ドアクローザ本体 Poff カムレバーの連結解除位置 Pon カムレバーの連結位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 3/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転軸線上にて互いに回転可能に
    連結された一対のドアクローザ部品の一方と一対のセレ
    ーションを介して連結されるストッパ部材と、ドアの開
    度が所定角度に達したときに前記ストッパ部材と係合し
    て前記ドアの閉方向の移動を阻止する手段とを備えたド
    アクローザのストップ装置において、前記ストッパ部材
    よりも下方の位置において、上下に移動可能に配置さ
    れ、前記一対のセレーションの噛み合い及びその解除を
    切り替えるためのストッパ部材押えと、予め定められた
    連結位置と連結解除位置との間を選択的に切り替え操作
    可能であり、前記ストッパ部材押えを移動させるための
    カム機構とを有し、前記カム機構を前記連結位置側に操
    作して、前記ストッパ部材押えを前記ストッパ部材と共
    に上方に移動させることにより、前記一対のドアクロー
    ザ部品と前記ストッパ部材との連結状態を維持し、一
    方、前記カム機構を前記連結解除位置側に操作して、前
    記ストッパ部材押えを前記ストッパ部材と共に下方に移
    動させることにより、前記一対のドアクローザ部品と前
    記ストッパ部材との連結解除状態を維持することを特徴
    とするドアクローザのストップ装置。
  2. 【請求項2】 前記カム機構は、前記ストッパ部材押え
    を上下に変位させるための端面カムを有していることを
    特徴とする請求項1記載のドアクローザのストップ装
    置。
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