JP3175867U

JP3175867U - 特殊建築物調査結果報告書用冊子

Info

Publication number: JP3175867U
Application number: JP2012001399U
Authority: JP
Inventors: 忠孝小木曽
Original assignee: 一般社団法人日本マンション協会
Priority date: 2012-03-14
Filing date: 2012-03-14
Publication date: 2012-06-07
Anticipated expiration: 2022-03-14

Abstract

【課題】建築基準法第１２条第１項の規定による所定の書式に則りつつも、被調査対象特殊建築物の調査結果の内容を一般的にも容易に把握させる。
【解決手段】特殊建築物調査結果報告書用冊子１００は、建築基準法により定められた書式に基づくＡ４サイズの定期調査報告書及び特殊建築物調査報告書を含み、表紙部１１０及び裏表紙部１１１を含む複数の印刷物からなり、被調査対象特殊建築物の敷地、構造及び建築設備に関する調査結果を報告するための定期調査報告書を表示する定期調査報告書表示欄と、被調査対象特殊建築物の調査箇所及び調査項目を図面と共に表示する調査結果図表示欄と、被調査対象特殊建築物の調査結果に関連する写真及び調査項目を対応付けて報告するための特殊建築物調査報告書を表示する特殊建築物調査報告書表示欄とを備える。
【選択図】図１

Description

この考案は、建築基準法により定められた書式に基づく特殊建築物の調査結果報告書用冊子に関する。

現在の建築基準法においては、第１２条第１項において、定期的に特殊建築物の調査及び特定行政庁への報告が義務付けられている。特殊建築物は、建築基準法第２条第２項で定められた学校や体育館等の建築物をいい、これらの建築物の敷地、構造及び建築設備について、損傷や腐食その他の劣化の状況の点検を定期的に行うことが義務付けられている。このような建築設備の定期調査の結果を特定行政庁に報告するためには、建築基準法により定められた定期調査報告書を提出する必要がある。

この種の報告書を作成するものとして、例えば構造物用検査装置が知られている（下記特許文献１参照）。この構造物用検査装置は、被検査対象物（構造物）の製図された図面データと、被検査対象物の所望の範囲を分割して撮像された分割画像データとを比較して位置関係を求め、被検査対象物に形成された欠陥の特徴からオブジェクトを作成してこのオブジェクトを表示した報告書に用いる構造物検査報告用のデータを作成する。そして、この構造物検査報告用のデータを用いて報告書を作成する。

特開２００４−３１８７９０号公報

しかしながら、上述した報告書の類は、その種の業務に精通した専門家が見れば調査結果や検査結果により示される調査箇所或いは不具合箇所や欠陥の有無等の内容を直ぐに理解することはできるが、特に建築基準法第１２条第１項に定められる特殊建築物の定期調査結果報告書のようなものでは、依然として一般的には調査結果の内容は把握し難いものが多いという問題がある。

この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、建築基準法第１２条第１項の規定による所定の書式に則りつつも、被調査対象の特殊建築物の調査結果の内容を一般的にも容易に把握させることができる特殊建築物調査結果報告書用冊子を提供することを目的とする。

本考案の一態様に係る特殊建築物調査結果報告書用冊子は、建築基準法により定められた書式に基づくＡ４サイズの定期調査報告書及び特殊建築物調査報告書を含む特殊建築物調査結果報告書用冊子であって、表紙部及び裏表紙部を含む複数の印刷物からなり、前記印刷物は、被調査対象特殊建築物の敷地、構造及び建築設備に関する調査結果を報告するための前記定期調査報告書を表示する定期調査報告書表示欄と、前記被調査対象特殊建築物の調査箇所及び調査項目を図面と共に表示する調査結果図表示欄と、前記被調査対象特殊建築物の前記調査結果に関連する写真及び調査項目を対応付けて報告するための前記特殊建築物調査報告書を表示する特殊建築物調査報告書表示欄と、を備え、前記定期調査報告書表示欄、前記調査結果図表示欄及び前記特殊建築物調査報告書表示欄を有する前記印刷物は、前記表紙部側から前記裏表紙部側にかけてＡ４サイズの一冊の冊子状にまとめた構造からなることを特徴とする。

前記調査結果図表示欄は、前記調査箇所及び実施した調査項目を図面と共に視認可能に表示する文字、数字及び記号の少なくとも一つからなる目印情報を表示するように、Ａ４サイズの冊子の一部を構成している。

また、前記調査結果図表示欄は、前記被調査対象特殊建築物が複数階からなる建築物である場合、各階毎に前記調査箇所及び実施した調査項目を図面と共に表示するように、Ａ４サイズの冊子の一部を構成している。

本考案の一実施形態においては、前記被調査対象特殊建築物の調査に関して参照すべき用語の意味を表示する参照用語集表示欄を更に備える。

本考案によれば、建築基準法第１２条第１項の規定による所定の書式に則りつつも、被調査対象特殊建築物の調査結果の内容を一般的にも容易に把握させることができる特殊建築物調査結果報告書用冊子を提供することができる。

本考案の一実施形態に係る特殊建築物調査結果報告書用冊子を示す斜視図である。同特殊建築物調査結果報告書用冊子の表紙部を示す平面図である。同特殊建築物調査結果報告書用冊子の調査結果図表示欄の表示例を示す図である。同特殊建築物調査結果報告書用冊子の特殊建築物調査報告書表示欄の表示例を示す図である。

以下に、添付の図面を参照して、この考案に係る特殊建築物調査結果報告書用冊子の実施の形態を詳細に説明する。

図１は、本考案の一実施形態に係る特殊建築物調査結果報告書用冊子を示す斜視図、図２は、特殊建築物調査結果報告書用冊子の表紙部を示す平面図である。図１に示すように、特殊建築物調査結果報告書用冊子（以下、単に「報告書用冊子」と呼ぶ。）１００は、建築基準法第２条第２項に規定され、同法第６条第１項第１号に掲げられた被調査対象特殊建築物（例えば、学校や体育館等）の敷地、構造及び建築設備に関する内容を調査した調査結果を特定行政庁に報告するための冊子である。

報告書用冊子１００は、例えば同法第１２条第１項及び第３項により定められ、第５条関係の様式第３６号の２の４等により規定されているＡ４用紙サイズの定期調査報告書を表示するための定期調査報告書表示欄を備える。また、報告書用冊子１００は、被調査対象特殊建築物の調査箇所及び調査項目を図面と共に表示する調査結果図表示欄を備える。

更に、報告書用冊子１００は、被調査対象特殊建築物の調査結果に関連する写真及び調査項目を対応付けて報告するための特殊建築物調査報告書を表示する特殊建築物調査報告書表示欄を備える。なお、報告書用冊子１００は、その他、被調査対象特殊建築物の調査に関して参照すべき用語の意味を表示する参照用語集表示欄を更に備えている。

そして、報告書用冊子１００は、これら定期調査報告書表示欄、調査結果図表示欄、特殊建築物調査報告書表示欄及び参照用語集表示欄をファイルホルダなどのいわゆる平綴じ等の方法により、例えばＡ４サイズの一冊の冊子状にまとめた構造からなる。このため、報告書用冊子１００は、通常の本の構造と同じく背部１０１や表紙部１１０、裏表紙部１１１などを備えて構成されている。

図２に示すように、報告書用冊子１００の表紙部１１０には、被調査対象特殊建築物の物件名（名称等）の物件情報を示す対象物件名表示欄１０２と、調査を実施した実施者の名称等の情報を含む登録された建築物調査機関の概要を表す建築物調査機関情報を示す調査実施者名表示欄１０３とが設けられている。なお、実際の調査に当たっては、特殊建築物等調査資格者が調査することが義務付けられている。

また、報告書用冊子１００の表紙部１１０には、例えば定期調査報告書表示欄、調査結果図表示欄、特殊建築物調査報告書表示欄及び参照用語集表示欄等の報告書用冊子１００内における所在頁等の目次情報を示す内容表示欄１０４が設けられている。内容表示欄１０４には、その他必要な情報が示されていても良い。

なお、本例の報告書用冊子１００においては、対象物件名表示欄１０２は表紙部１１０における天部の近傍の中央位置に設けられ、調査実施者名表示欄１０３は表紙部１１０における地部の近傍の中央位置に設けられている。また、内容表示欄１０４は、対象物件名表示欄１０２と調査実施者名表示欄１０３との間の表紙部１１０における中央位置に設けられている。

ここで、定期調査報告書表示欄及び特殊建築物調査報告書表示欄に表示される定期調査報告書や調査結果表、調査項目等は、上記建築基準法の規定により、上記のような所定の様式等によってその書式、記載項目及び記載内容等が定められたものであるため、ここではその詳しい説明は省略する。

なお、定期調査報告書には、例えば報告先特定行政庁、報告者氏名、調査者氏名を示す情報、被調査対象特殊建築物の所有者、管理者、調査者、報告する対象特殊建築物、調査による指摘の概要の詳細を示す情報等が記載される。また、定期調査報告書には、建築物及びその敷地に関する事項、調査等の概要の詳細を示す情報等が記載される。調査結果表には、調査項目や調査結果等が視認しやすい状態で対応付けられて記載される。

一方、調査結果図表示欄に表示される図面、調査箇所及び調査項目は、例えば次のように記載される。図３は、報告書用冊子１００の調査結果図表示欄の表示例を示す図である。図３に示すように、調査結果図表示欄の図面１２０は、被調査対象特殊建築物の構造を示す構造図と共に、この構造図中に調査箇所や調査項目を一見して把握可能となるように表示するものである。

この図面１２０は、主に上記構造図を示す図面表示領域１２１と、図面表示領域１２１中に記載された記号等の説明を示す注釈表示領域１２２とを備えている。図面表示領域１２１には、調査箇所及び実施した調査項目を視認可能に表示する文字、数字及び記号の少なくとも一つからなる目印情報１２３と共に、その他方位記号１２９等が表示される。

目印情報１２３は、例えば上段に後述する特殊建築物調査報告書表示欄に表示された調査箇所を示す写真に対応する番号が記載され、下段に実施した調査項目に対応する番号が記載されている。これにより、調査結果図表示欄と特殊建築物調査結果報告書表示欄とを照らし合わせることで、容易に調査箇所及び調査項目を確認することができる。

なお、調査結果図表示欄は、例えば被調査対象特殊建築物が複数階からなる建築物である場合、各階平面図として、各階毎に目印情報１２３によって調査箇所及び実施した調査項目を図面１２０の図面表示領域１２１内に表示するように構成されても良い。これにより、複数階での調査箇所及び実施した調査項目を容易に把握することが可能となる。

図４は、報告書用冊子１００の特殊建築物調査報告書表示欄の表示例を示す図である。図４に示すように、特殊建築物調査報告書表示欄には、例えば調査結果における調査箇所の状況を写した写真表示領域２０１と、この写真表示領域２０１に表示された写真の番号及び実施した調査項目を目印情報２０２と、調査項目の内容や調査結果、特記事項等の詳細情報を示す詳細情報表示欄２０３とが設けられている。

なお、図示は省略するが、参照用語集表示欄には、被調査対象特殊建築物の調査に関して参照すべき各種専門用語や建築用語、法律用語等の用語の意味が、例えばアイウエオ順などで記載されており、本実施形態に係る報告書用冊子１００のみで専門家以外の一般人にも被調査対象特殊建築物の調査結果の内容をある程度把握させることができる構成となっている。

１００特殊建築物調査結果報告書用冊子
１０１背部
１０２対象物件名表示欄
１０３調査実施者名表示欄
１０４内容表示欄
１１０表紙部
１１１裏表紙部
１２０図面
１２１図面表示領域
１２２注釈表示領域
１２３，２０２目印情報
２０１写真表示領域
２０３詳細情報表示欄

Claims

建築基準法により定められた書式に基づくＡ４サイズの定期調査報告書及び特殊建築物調査報告書を含む特殊建築物調査結果報告書用冊子であって、
表紙部及び裏表紙部を含む複数の印刷物からなり、前記印刷物は、
被調査対象特殊建築物の敷地、構造及び建築設備に関する調査結果を報告するための前記定期調査報告書を表示する定期調査報告書表示欄と、
前記被調査対象特殊建築物の調査箇所及び調査項目を図面と共に表示する調査結果図表示欄と、
前記被調査対象特殊建築物の前記調査結果に関連する写真及び調査項目を対応付けて報告するための前記特殊建築物調査報告書を表示する特殊建築物調査報告書表示欄と、を備え、
前記定期調査報告書表示欄、前記調査結果図表示欄及び前記特殊建築物調査報告書表示欄を有する前記印刷物は、前記表紙部側から前記裏表紙部側にかけてＡ４サイズの一冊の冊子状にまとめた構造からなる
ことを特徴とする特殊建築物調査結果報告書用冊子。
前記調査結果図表示欄は、前記調査箇所及び実施した調査項目を図面と共に視認可能に表示する文字、数字及び記号の少なくとも一つからなる目印情報を表示するように、Ａ４サイズの冊子の一部を構成している
ことを特徴とする請求項１記載の特殊建築物調査結果報告書用冊子。
前記調査結果図表示欄は、前記被調査対象特殊建築物が複数階からなる建築物である場合、各階毎に前記調査箇所及び実施した調査項目を図面と共に表示するように、Ａ４サイズの冊子の一部を構成している
ことを特徴とする請求項１又は２記載の特殊建築物調査結果報告書用冊子。
前記被調査対象特殊建築物の調査に関して参照すべき用語の意味を表示する参照用語集表示欄を更に備えたことを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項記載の特殊建築物調査結果報告書用冊子。