JP3175843U - 塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】最初の塗布液供給時、短時間で塗布可能となる塗布具を提供する。
【解決手段】塗布具1は、ペン体2と、ペン体2の後端に接続される塗布液吸蔵体3と、塗布液8を直に貯溜する塗布液タンク7と、塗布液タンク7と塗布液吸蔵体3との間を接続する連通管6とからなる。連通管52を複数備える。塗布液吸蔵体3と塗布液タンク7との間に隔壁51を設ける。隔壁51前面より前方に連通管52の各々を突出させる。連通管52の各々の前端を塗布液吸蔵体3内部に位置させる。隔壁51の後面より後方に、塗布液タンク7の前端開口部内に挿着可能な接続管53を突出させる。接続管53内に位置する隔壁51に、前記各々の連通管52内の流通路を貫通させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、塗布具に関する。
特許文献1には、ペン先と、該ペン先が接続された塗布液吸蔵体と、塗布液を収容するカートリッジと、該カートリッジ内部と塗布液吸蔵体とを接続する塗布液導出部材とを備えた塗布具が開示されている。
実公平6−32220号公報
前記文献1の塗布具は、最初の塗布液供給時(塗布液を塗布液吸蔵体に最初に供給するとき)、カートリッジ内部から塗布液がペン先に迅速に供給できず、塗布可能となるまでにかなりの時間を要する。
本考案は、前記従来の問題点を解決するものであって、最初の塗布液供給時、短時間で塗布可能となる塗布具を提供しようとするものである。
尚、本考案において、「前」とはペン体側を指し、「後」とはその反対側を指す。
<1>本願の第1の考案は、多孔質材料からなるペン体と、該ペン体の後端に接続される多孔質材料からなる塗布液吸蔵体と、該塗布液吸蔵体の後方に配置され、塗布液を直に貯溜する塗布液タンクと、該塗布液タンクと塗布液吸蔵体との間を接続する連通管とからなる塗布具であって、前記連通管を複数備え、前記連通管の各々の前端が開口され、前記連通管の各々の前端が塗布液吸蔵体内部に位置されてなることを要件とする。
前記第1の考案の塗布具において、連通管は、その各々が、塗布液タンク内の塗布液を塗布液吸蔵体の内部に供給する機能と、外気を塗布液タンク内に供給する機能とを備える。塗布液タンク内の塗布液を塗布液吸蔵体に供給する際、ペン体を下向き状態にすると、重力により塗布液タンク内の塗布液が、少なくとも一つの連通管を通って、塗布液吸蔵体に供給され、塗布液吸蔵体内部において含浸される。それと同時に、外気が他の連通管を通って塗布液タンク内に取り込まれる。
前記塗布液吸蔵体の内部に含浸された塗布液が一定量になると、前記外気を取り込んでいた他の連通管の前端開口部が、前記含浸塗布液による液シール状態となり一時的に閉鎖され、塗布液タンク内への外気の供給は停止される。それと同時に、前記塗布液供給を行っていた連通管による塗布液タンクから塗布液吸蔵体への塗布液の供給も停止され、その結果、連通管の各々の前端開口部が液シール状態となり一時的に閉鎖され、塗布液タンクからの塗布液の流出と塗布液タンクへの空気の流入(即ち塗布液と空気の交替)が停止状態となる。
前記第1の考案の塗布具は、前記連通管の各々の前端が塗布液吸蔵体内部に位置する構成であるため、連通管の各々の前端開口部の全てを、塗布液吸蔵体の内部に含浸された塗布液の液シールによって容易に閉鎖することができる。その結果、塗布液タンクから塗布液吸蔵体に過剰の塗布液を供給することがなく、ペン体側より外部に塗布液が漏出するおそれがない。
また、前記第1の考案の塗布具は、連通管を複数本(即ち2本以上)、有することにより、少なくとも一つの連通管が塗布液供給を行う場合、他の連通管が空気供給を行うことになる。そのため、最初の塗布液供給時(即ち、塗布液が含浸されていない塗布液吸蔵体に最初に塗布液を供給する場合)に迅速に塗布液と空気との交替が行われ、短時間で塗布可能となる。
<2>本願の第2の考案は、前記第1の考案の塗布具において、前記連通管の各々の前端を塗布液吸蔵体の後端から前方に挿入し、塗布液吸蔵体の内部を前方に押圧圧縮することによって、前記連通管の各々の前端近傍の塗布液吸蔵体の密度を、前記連通管の各々の前端近傍以外の部分の塗布液吸蔵体の密度より高く設定したことを要件とする。
前記第2の考案の塗布具は、塗布液吸蔵体が、連通管の各々の前端近傍の密度を高く設定した部分(高密度部)と、連通管の各々の前端近傍以外の密度を低く設定した部分(低密度部)とを備える。そのため、塗布液吸蔵体内部における塗布液を、低密度部よりも高密度部に、優先して含浸させることができる。それにより、連通管の各々の前端開口部を含浸塗布液によって、確実に液シールできる。その結果、温度低下等により塗布液タンク内の圧力が減少した際、塗布液吸蔵体内に含浸された塗布液が、塗布液吸蔵体内に残留することがなく、塗布液吸蔵体の高密度部から連通管を通って、適正に塗布液タンク内に戻される。
また、前記第2の考案の塗布具は、塗布液吸蔵体の密度差(即ち塗布液吸蔵体の高密度部と低密度部)を、連通管の各々の前端を前記塗布液吸蔵体の後端から前方に挿入し、塗布液吸蔵体の内部を前方に押圧圧縮することによって形成するため、連通管を塗布液吸蔵体に組み込む前に、予め塗布液吸蔵体に密度差を設ける必要がなく、製造が極めて容易となる。
<3>本願の第3の考案は、前記第1または第2の考案の塗布具において、塗布液吸蔵体と塗布液タンクとの間に隔壁を設け、前記隔壁前面より前方に前記連通管の各々を突出させ、前記隔壁の後面より後方に、塗布液タンクの前端開口部に挿着可能な接続管を突出させ、前記接続管内に位置する隔壁に、各々の連通管内の流通路を貫通させ、前記塗布液タンクが接続管に着脱自在に挿着されることを要件とする。
前記第3の考案の塗布具は、隔壁の後面より後方に、塗布液タンクの前端開口部内に挿着可能な接続管を突出させ、前記接続管内に位置する隔壁に、前記各々の連通管内の流通路を貫通させてなることにより、接続管を塗布液タンクの前端開口部内に挿着するだけで、容易に、塗布液タンク内と塗布液吸蔵体内との間が、複数の連通管を介して塗布液及び空気の流通が可能なように接続される。それにより、塗布液タンクと接続管とを接続すると、迅速に塗布液と空気との交替が行われ、短時間で筆記可能となる。
前記第3の考案の塗布具において、塗布液タンクを交換可能にし、前記塗布液タンクの前端開口部を栓体により閉鎖し、塗布液タンクの前端開口部に接続管を挿着して栓体を押圧除去することにより塗布液タンクを開栓する構成が好ましい。
<4>本願の第4の考案は、前記第1、第2または第3の考案の塗布具において、前記塗布液が水であることを要件とする。
前記第4の考案の塗布具は、塗布液が水であることにより、塗布液が手や衣類に付着しても汚れる心配がない。また、前記第4の考案の塗布具により、前記第1、第2、または第3の考案の効果を備えた、水を塗布する塗布具を得る。尚、前記水は、防腐剤、防カビ剤等が添加されることが好ましく、それにより、長期間にわたり、塗布液の腐敗、カビの発生等の変質を防止できる。また、前記水は、無色透明(着色剤が無添加)であることが、塗布液が手や衣類に付着しても汚れる心配がない点でより一層好ましい。
(連通管)
尚、本考案で、前記連通管は、一定の剛性を備える点で、合成樹脂製または金属製であることが好ましい。また、前記連通管の外周面及び内周面の横断面形状は、例えば、円形、楕円、または3角形、4角形等の多角形等、いずれであってもよい。また、前記連通管の本数は、複数本(即ち2本以上)であればよく、例えば、2本、3本、4本、5本または6本等が挙げられる。
また、前記連通管の各々は、前後方向に延設され、その各々の内部に流通路が前後方向に貫設される。また、前記複数本の連通管とは、その内部に独立した複数の流通路が並列に形成された構成であればよく、例えば、各々の連通管が径方向に離隔した構成、各々連通管の側壁が互いに連結した構成、または大径の連通管の内部に小径の連通管を配置した構成等が挙げられる。
また、前記連通管の各々の前端は、ペン体を中心とする同一円周上に等間隔に位置することが好ましい。また、前記連通管の各々の前端は、軸方向前方に開口してもよいし、径方向外方に開口してもよい。前記連通管の各々の前端の形状は、例えば、傾斜カット面、垂直面、円錐面、凸曲面等が挙げられる。また、前記連通管の各々の後端は、隔壁後面より後方に突出し、塗布液タンク内または接続管内に位置する構成でもよい。
また、前記連通管内部に、毛細間隙を有する塗布液吸収体(例えば、繊維加工体、連続気泡発泡体等の多孔質材料)を収容してもよい。前記塗布液吸収体の毛細管力は、塗布液吸蔵体内部の連通管の各々の前端近傍部分(高密度部)の毛細管力よりも、小さく設定されることが好ましい。
(塗布液吸蔵体)
尚、本考案で、前記塗布液吸蔵体は、塗布液を含浸可能な連続気孔を有する部材(即ち多孔質材料)からなるものであればよく、例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、合成樹脂の連続気泡体等が挙げられる。また、前記塗布液吸蔵体は、その外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。前記塗布液吸蔵体は、単一の部材であってもよいし、毛細管力の異なる複数の部材であってもよい。
(ペン体)
尚、本考案で、前記ペン体は、塗布液吸蔵体と適正に接続し且つ前端に塗布液を誘導可能な毛細管力を有する連続気孔を備えた部材(即ち多孔質材料)からなるものであればよく、例えば、繊維束の樹脂加工体、繊維束の熱融着加工体、フェルト加工体、合成樹脂の多孔質気泡体等が挙げられる。
(塗布液)
本考案において、前記塗布液は、例えば、皮膚、頭皮、唇、口腔、毛髪、まゆ毛、まつ毛、唇、歯、爪等の人体の一部に塗布する液体が挙げられる。前記人体に塗布する塗布液は、薬液(例えば、虫除け液、虫刺され治療液、消毒液、筋肉痛治療液、肩こり治療液、水虫治療液等)、または、化粧液(香水、染毛液、発毛液、育毛液、制汗液、歯のホワイトニング液、マスカラ液、アイライナー液、口紅用液、マニキュア液、除光液、日焼け止め液、しわ伸ばし液、化粧水、美容液等)が挙げられる。
本考案において、前記塗布液は、例えば、繊維、紙、皮革、木、金属、樹脂、ゴム、ガラス、セラミック、コンクリート、タイル、石材に塗布する液体が挙げられる。さらに、前記塗布液は、例えば、繊維、紙、皮革、木、金属、樹脂、ゴム、ガラス、セラミック、コンクリート、タイル、石材等からなる表面を清浄化するクリーニング液であることが好ましい。前記クリーニング液は、具体的には、衣類等の染み抜き液、メガネクリーナー用液、床用のクリーナー液、壁用のクリーナー液、窓用のクリーナー液、CDやDVDのクリーナー液、OA用クリーナー液、電気接点のクリーナー液、車用ハンディウォッシャー液、風呂用ハンディウォッシャー液、貴金属のクリーナー液、家電製品のクリーナー液、水等が挙げられる。
本考案において、前記塗布液は、例えば、潤滑液、曇り止め液等の親水液、撥水液、液体洗濯糊、液体接着剤、接着剤のプライマー液、調理用油、錆び落とし液、靴墨液等が挙げられる。
本考案の塗布具は、最初の塗布液供給時、短時間で塗布可能となる。
本考案の実施の形態のペン体下向き状態を示す縦断面図である。 (1)が図1のA−A線拡大断面図、(2)が図1のB−B線拡大断面図、(3)が図1のC−C線拡大断面図である。
図1及び図2に本考案の実施の形態を示す。
本実施の形態の塗布具1は、ペン体2と、前記ペン体2後端に接続される塗布液吸蔵体3と、前記塗布液吸蔵体3の後方に配置される中間部材5と、前記中間部材5の後方に配置される塗布液タンク7と、前端部で前記ペン体2を保持し且つ内部に前記塗布液吸蔵体3、前記中間部材5、及び前記塗布液タンク7を収容する軸筒4と、前記軸筒4の後端開口部に着脱自在に螺着される尾栓6とからなる。
・ペン体
前記ペン体2は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体である。前記ペン体2の前端は、砲弾状に研削される。前記ペン体2の後端部外周面は、テーパ状に面取りされる。
・塗布液吸蔵体
前記塗布液吸蔵体3は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体よりなる。前記塗布液吸蔵体3の外周面には、円筒状の外皮が被覆されている。前記外皮は、合成樹脂製フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート製フィルム)よりなる。前記塗布液吸蔵体3の前端面の軸心にペン体2の後端が突き刺し挿入され、前記ペン体2の後端が前記塗布液吸蔵体3の内部前方に位置される。
・軸筒
前記軸筒4は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。前記軸筒4は、ペン体2外周面を保持する先細部41と、該先細部41より後方に連設され、塗布液吸蔵体3及び隔壁51及び塗布液タンク7が収容される本体部42とからなる。
前記軸筒4の内面(即ち先細部41の内面から本体部42の前部内面まで)には、前後方向に延びる複数本のリブ43が一体に形成される。前記リブ43には、前記軸筒4の先細部41と本体部42との接続部の近傍において、段形状の規制壁部43aが形成される。前記規制壁部43aに塗布液吸蔵体3の前端面が軸方向に当接し、前記本体部42の前部内面のリブ43に塗布液吸蔵体3の外周面が圧接保持される。前記先細部41内面のリブ43により、ペン体2の外周面が圧接保持される。前記リブ43の、前記ペン体3外周面を保持する箇所と、前記塗布液吸蔵体3外周面を保持する箇所との間に、筒状壁部43bが一体に形成される。
前記リブ43により、塗布液吸蔵体3の外周面と本体部42の内面との間、塗布液吸蔵体3の前端面と軸筒4内面との間、及びペン体2外周面と先細部41内面との間に、空気通路10が形成される。前記空気通路10の前側は、軸筒4の前端より外部に開口されるとともに、前記空気通路10の後側は、塗布液吸蔵体3の後端面と連通している。即ち、前記空気通路10により、塗布液吸蔵体3の前端面及び塗布液吸蔵体3の後端面が、外気と連通される。
・中間部材
前記中間部材5は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形より得られる。前記中間部材5は、前記塗布液吸蔵体3と塗布液タンク7とを区画する隔壁51と、前記隔壁51の前面より前方に突出され且つ塗布液吸蔵体3の内部に突き刺し接続される複数本(具体的には2本)の連通管52と、前記隔壁51の後面より後方に突出され且つ塗布液タンク7の前端開口部に挿着される接続管53と、前記隔壁51の後面より後方に突出し且つ軸筒4内面(本体部42内面)に固着される取付筒部54とを備える。軸筒4及び隔壁51によって形成される空間(即ち吸蔵体収容部)に、塗布液吸蔵体3が収容される。本実施の形態において、前記取付筒部54は接続管53の基部外周を包囲している。前記接続管53には栓体71の片側を押圧するため突片53aが一体に形成される。前記隔壁51は円板状であり、前記各々の連通管52、前記接続管53、前記取付筒部54は、円筒状である。
前記隔壁51、各々の連通管52、接続管53、及び取付筒部54は一体に連設される。即ち、中間部材5により、隔壁51、連通管52、接続管53、及び取付筒部54が1部品を構成できる。
・当接壁部
図2(2)に示すように、隔壁51の前面には、板状のリブよりなる当接壁部51aが一体に形成される。前記当接壁部51aが塗布液吸蔵体3の後端面と当接される。前記当接壁部51aにより、前記隔壁51と前記塗布液吸蔵体3の後端面との間には、外気と連通する隙間9が形成される。前記隙間9は、前記空気通路10を介して、外気と連通される。前記当接壁部51aは、横断面放射状(ここでは十字状)に形成される。前記当接壁部51aの一部は各々の連通管52の基部の間に形成され、各々の連通管52の基部側壁が連結される。それにより、各々の連結管の屈曲強度が向上し、各々の連通管52の隔壁51に対する折れ曲がりを抑えることができる。
・連通管
前記連通管52の各々の内部には、軸方向に流通路52aが設けられ、前記流通路52aが、前記連通管52の各々の両端にて開口される。前記連通管52の各々の前端は、塗布液吸蔵体3の内部前方に開口され、前記連通管52の各々の後端は、塗布液吸蔵体3後方の塗布液タンク7内に開口される。前記各々の連通管52は、塗布液吸蔵体3と塗布液タンク7との間に並列に配置されるため、塗布液吸蔵体3と、その後方の塗布液タンク7との間に、独立した複数本の流通路52aが並列に設けられる。前記連通管52の各々の流通路52aは、接続管53内に位置する隔壁51の、軸心より離れた箇所に貫通される。
前記連通管52の各々の前端は、塗布液吸蔵体3の後端から前方に突き刺し挿入され、最後は塗布液吸蔵体3の内部前方のペン体2後端近傍に位置される。前記連通管52の各々の前端が塗布液吸蔵体3に突き刺し挿入される際、連通管52の各々の前端が塗布液吸蔵体3の繊維を前方に押圧圧縮する。それにより、各々の連通管52の前端近傍の塗布液吸蔵体3の繊維密度が、連通管52の各々の前端近傍以外の部分の塗布液吸蔵体3の繊維密度よりも高く設定される。即ち、塗布液吸蔵体3内部に、繊維密度の高い高密度部31と、繊維密度の低い低密度部32が形成される。前記連通管52の各々の前端は塗布液吸蔵体3の内部前方(塗布液吸蔵体の前半部の内部)に位置しているため、塗布液吸蔵体3の内部前方に前記高密度部31が形成され、前記高密度部31の後方に前記低密度部32が形成される。前記高密度部31と前記低密度部32とは連接される。前記各々の連通管52は、低密度部32を後方から前方に貫通され、前記連通管52の各々の前端が低密度部32より前方の高密度部31の内部に位置される。尚、本実施例において、前記低密度部32の空隙率(気孔率)は、85%〜93%に設定され、前記低密度部32の空隙率と前記高密度部31の空隙率との差は、20%に設定されている。
前記連通管52の各々の前端は、塗布液吸蔵体3の軸心から径方向外方に離れた位置に配置される。詳細には、前記連通管52の各々の前端は、塗布液吸蔵体3の軸心を中心とする同一円周上に等間隔で配置される。本実施例では、連通管52は2本であるので、前記連通管52は塗布液吸蔵体3の軸心に対して180度対称位置に配置される。前記ペン体2が塗布液吸蔵体3の軸心に位置しているので、前記連通管52の各々の前端は、ペン体2後端と直接接続されず、ペン体2と非接触状態にあり、塗布液吸蔵体3の内部前方(高密度部31)を介して塗布液流通可能に接続される。また、前記連通管52の各々の前端は、ペン体2の後端より僅かに後方に位置している。
・軸方向の距離
尚、本実施例において、前記塗布液吸蔵体3全体の軸方向の長さLは、30mmに設定される。また、本実施例において、前記塗布液吸蔵体3の前端から前記連通管52の各々の前端までの軸方向の距離S1,S2は、両者とも4mmに設定される。よって、前記塗布液吸蔵体3の前端から前記連通管52の各々の前端までの軸方向の距離S1,S2は、前記塗布液吸蔵体3全体の軸方向の長さLの13.3%(即ち3%〜50%の範囲内)である。また、本実施例において、前記連通管52の各々の前端と前記ペン体2の後端との軸方向の距離T1,T2は、両者とも1mm(即ち10mm以内)に設定される。
・塗布液タンク
前記塗布液タンク7は、前端が開口し後端が閉鎖された有底筒状体であり、合成樹脂の射出成形またはブロー成形により得られる。前記塗布液タンク7内には、直に塗布液8が貯溜される。
前記塗布液タンク7の前端開口部内面には、中間部材5の接続管53外面が着脱自在に嵌着される。前記塗布液タンク7の塗布液8が消費され筆記不能となった場合、前記塗布液タンク7を接続管53から取り外し、内部に塗布液8が充填された新たな塗布液タンク7の前端開口部に接続管53を挿着する。それにより、再び、筆記可能となる。前記新たな塗布液タンク7の前端開口部は、栓体71により閉鎖されている。接続管53を塗布液タンク7の前端開口部に挿着した際、前記栓体71を接続管53の突片53aにより後方に押圧し、栓体71を外し、塗布液タンク7の前端開口部が開栓される。
・塗布液
本実施の形態において、前記塗布液8は、例えば、皮膚、頭皮、唇、口腔、毛髪、まゆ毛、まつ毛、唇、歯、爪等の人体の一部に塗布する液体が挙げられる。前記人体に塗布する塗布液8は、薬液(例えば、虫除け液、虫刺され治療液、消毒液、筋肉痛治療液、肩こり治療液、水虫治療液等)、または、化粧液(香水、染毛液、発毛液、育毛液、制汗液、歯のホワイトニング液、マスカラ液、アイライナー液、口紅用液、マニキュア液、除光液、日焼け止め液、しわ伸ばし液、化粧水、美容液等)が挙げられる。
本実施の形態において、前記塗布液8は、例えば、繊維、紙、皮革、木、金属、樹脂、ゴム、ガラス、セラミック、コンクリート、タイル、石材に塗布する液体が挙げられる。さらに、前記塗布液8は、例えば、繊維、紙、皮革、木、金属、樹脂、ゴム、ガラス、セラミック、コンクリート、タイル、石材等からなる表面を清浄化するクリーニング液であることが好ましい。前記クリーニング液は、具体的には、衣類等の染み抜き液、メガネクリーナー用液、床用のクリーナー液、壁用のクリーナー液、窓用のクリーナー液、CDやDVDのクリーナー液、OA用クリーナー液、電気接点のクリーナー液、車用ハンディウォッシャー液、風呂用ハンディウォッシャー液、貴金属のクリーナー液、家電製品のクリーナー液、水等が挙げられる。
本実施の形態において、前記塗布液8は、例えば、潤滑液、曇り止め液等の親水液、撥水液、液体洗濯糊、液体接着剤、接着剤のプライマー液、調理用油、錆び落とし液、靴墨液等が挙げられる。
本実施の形態において、前記塗布液8は、例えば、水が挙げられる。前記水は、防腐剤、防カビ剤等が添加されることが好ましい。また、前記水は、無色透明(着色剤が無添加)であることが好ましい。
1 塗布具
2 ペン体
3 塗布液吸蔵体
31 高密度部
32 低密度部
4 軸筒
41 先細部
42 本体部
43 リブ
43a 規制壁部
43b 筒状壁部
5 中間部材
51 隔壁
51a 当接壁部
52 連通管
52a 流通路
53 接続管
53a 突片
54 取付筒部
6 尾栓
7 塗布液タンク
71 栓体
8 塗布液
9 隙間
10 空気通路
S1,S2 塗布液吸蔵体の前端から連通管の前端までの軸方向の距離
T1,T2 連通管の前端とペン体の後端との軸方向の距離

Claims (4)

  1. 多孔質材料からなるペン体と、該ペン体の後端に接続される多孔質材料からなる塗布液吸蔵体と、該塗布液吸蔵体の後方に配置され、塗布液を直に貯溜する塗布液タンクと、該塗布液タンクと塗布液吸蔵体との間を接続する連通管とからなる塗布具であって、
    前記連通管を複数備え、前記連通管の各々の前端が開口され、前記連通管の各々の前端が塗布液吸蔵体内部に位置されてなることを特徴とする塗布具。
  2. 前記連通管の各々の前端を塗布液吸蔵体の後端から前方に挿入し、塗布液吸蔵体の内部を前方に押圧圧縮することによって、前記連通管の各々の前端近傍の塗布液吸蔵体の密度を、前記連通管の各々の前端近傍以外の部分の塗布液吸蔵体の密度より高く設定した請求項1記載の塗布具。
  3. 塗布液吸蔵体と塗布液タンクとの間に隔壁を設け、前記隔壁前面より前方に前記連通管の各々を突出させ、前記隔壁の後面より後方に、塗布液タンクの前端開口部に挿着可能な接続管を突出させ、前記接続管内に位置する隔壁に、各々の連通管内の流通路を貫通させ、前記塗布液タンクが接続管に着脱自在に挿着される請求項1または2記載の塗布具。
  4. 前記塗布液が水である請求項1、2または3記載の塗布具。
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