JP2016527218A - 皺及び肌のきめの粗さを滑らかにするための適用フィルム - Google Patents

皺及び肌のきめの粗さを滑らかにするための適用フィルム Download PDF

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Abstract

ケイ酸ナトリウム、多価ケイ酸塩、及び水を含む皮膚を滑らかにする組成物から作製される皮膚を滑らかにするフィルム。更に、フィルムは、約30%〜約160%の収縮値を有する組成物から作製され得る。適用したときの、フィルムの厚さが約5マイクロメートル〜約50マイクロメートル、好ましくは約10マイクロメートル〜約40マイクロメートルである。カバーされた区域上のフィルムの標準偏差は、約30未満、好ましくは約25未満である。

Description

本発明は、皺及びきめの粗さを滑らかにするように粘着力及び肌の収縮を呈するパーソナルケア組成物のフィルム、並びにフィルムを適用する方法に関するものである。
目に見える皺、特に顔及び目の周りのものは、最も一般的かつ望ましくない老化の兆候の1つである。多くの消費者製品及び手技は、皺を隠すこと又は減らすことに専念している。これらの製品及び手技は、例えば、特にプライマー又は着色されたファンデーションといったメークアップを、消費者の皮膚の皺を単純に覆うために適用するなど、単純かつ安価である場合がある。顔の皺の外観を減らすために、外科的なフェイスリフト及びボトックス注射のような、はるかに高価かつ劇的な手技もまた使用されている。肌をよりしなやかにし、皺の外観を減らすために肌に水分を補給することを目的としたローション及びクリームは非常に多い。これらの液体製品のいくつかは、時間をかけて皮膚を修復し若返らせるのを助ける、例えばナイアシンアミドなどの活性成分を含有している。これらの製品及び手技の全ては欠点を有する。
ファンデーション及び他のメークアップ製品は、可視であることが多く、きめへの効果はほとんどなく、皮膚への持続的な効果を有さない。いったんメークアップを落としたら、皮膚は、メークアップの適用前と同じ外観になる。液体製品は、慢性、急性、又は両方の影響を皮膚に及ぼす場合がある。水分補給及び光学的効果は、一般的な急性効果であり、これらの効果は、時間経過とともに消失する。長期的な有効成分は、時間をかけて肌を活性化又は修復することができる。これらの長期的な効果が発生するには時間がかかり、かつ、それらの効果は漸進的な改善である。これらの長期的な効果がどの程度有効であり得るかには限度がある。整形手術及び化学品の注入は、消費者の皮膚の見た目に対するより顕著で即時の劇的な効果を有するが、これらの手技は非常に高価であり、かつ多くのリスクを伴う場合がある。整形外科手術は、外観を損なうことを含めた、他の任意の外科的手技と同じ失敗のリスクを有する。
既存の製品及び手順の欠点を伴わずに皮膚の外観を改善するために、新しい製品カテゴリーを開発する試みが為されてきた。そのような製品分類の1つは、一般に、「粘着性・収縮性フィルム形成剤」として分類され得る。フィルム形成剤は、皮膚に適用されたときに柔軟な密着性の連続した被覆を残す化学組成物である。フィルム形成剤の選択群もまた、皮膚に粘着性であり、更には収縮性である。皺の最も単純な形状は、皮溝又はくぼみである。粘着性の収縮性フィルム形成剤が適用されると、くぼみ又は皮溝の底の皮膚が表面に引っ張られて、皮膚は滑らかで、皺がないように見えるようになる。既存の粘着性の収縮性フィルム形成製品の欠点としては、皮膚の収縮によって引き起こされる不快感、皮膚の刺激、消費者が顔の筋肉を使用したときのフィルムの亀裂、使用中の他の化粧品との不適合性、及び、白っぽく、認識可能であることが多いフィルムの視認性が挙げられる。これまで、これらの問題の1つを解消又は低減することは、他の問題の1つを悪化させてきた。
ケイ酸ナトリウムは、今日使用されている粘着性の収縮性フィルム形成成分である。高レベルのケイ酸ナトリウムは、高度から中程度の皮膚収縮をもたらすことができ、結果として、高度から中程度の即時に皺の低減をもたらす。しかし、残念ながら、より多くのケイ酸ナトリウムが使用されるほど、より多くの皮膚刺激が観察され、乾燥したフィルムはより脆くなる(耐久性が低下する)。当業者は、脆いフィルムの問題を解決するために可塑剤を使用することを試みてもよいが、上記に述べたように、この問題を解決することは他の問題を悪化させ、この場合は、白色度が増し、収縮が低減される。したがって、これらの解決策は、消費者に受け入れられるものではない。
収縮性フィルムが皮膚に適用されるとき、フィルムの厚さ及び均一性がその性能に非常に重要であることが、更に判断されてきた。いくつかの機械的なアプリケータが存在するものの、指による適用は、従来このようなフィルムの適用の標準的なものである。ヒトの指と商業的に使用されるアプリケータのどちらも単一の所望の最適厚の均一なフィルムを適用するには情緒的(affective)ではない。現在のアプリケータ及び指による適用は、結果として不必要に厚すぎる区域及び薄すぎる区域の両方を有するしみのある適用になる。
化粧品及びスキンクリーム用のアプリケータは既知である。ただし、収縮性フィルムは、不可視であることを目的とし、したがってそれらは一般には適用すると透明であり、かつ乾燥すると透明である。張り効果は可視であることを目的とするが、フィルム自体は不可視であることを目的とする。このように、適用フィルムは見えないため、アプリケータ(典型的にはヒトの指である)は重要である。更に、適用フィルムの厚さ及び均一性は、フィルムの性能にとって重要である。これをメークアップ及び他の化粧品に用いられるアプリケータと対比されたい。メークアップは、適用したときに見ることができる。メークアップが適用される場合、可視であり、量(すなわち厚さ)もまた、見ることができる。均一性もまた可視であり、多くの場合、非均一性は意図的に適用され、例えば、メークアップを縁部の周囲でぼかして視認性を低減することができる。更に、適用フィルムの厚さは、性能ではなく好みの問題であり、すなわち、一部の女性は他よりも多くメークアップを使用するが、メークアップは、塗り方に関わらず同様に機能する。このように、化粧品及びスキンクリーム用のアプリケータの使用は、特定の厚さで均一に所望の区域の上に不可視フィルムを適用するアプリケータの使用と実質的に異なる。
したがって、皮膚の外観を改善することができる組成物を適用することができるアプリケータ、より具体的には、適度な皮膚の収縮、フィルムの柔軟性、フィルムの白色度の欠如、収縮弾力性、他の化粧品との適合性、及び皮膚刺激の欠如のバランスをとりながらも皮膚の皺の外観を低減することができる組成物を適用することができるアプリケータを提供することへの継続的な要望が存在する。本発明により、当該技術に勝るこれら及び他の改善が提供される。
ケイ酸ナトリウム、多価ケイ酸塩及び水を含むか、又は約30%〜約160%の収縮値を有するか、又はその両方である皮膚を滑らかにする組成物を含む皮膚を滑らかにするフィルムを提供する。適用したときに、約5マイクロメートル〜約50マイクロメートル、好ましくは約10マイクロメートル〜約40マイクロメートル、更により好ましくは約10マイクロメートル〜約30マイクロメートルとなるフィルムの厚さ。カバーされた区域の少なくとも80%にわたって測定したときのフィルムの標準偏差は、約30未満、好ましくは約25未満、及び更により好ましくは約20未満である。皮膚を滑らかにするフィルムは、ヒトの指又はアプリケータで皮膚を滑らかにする組成物を適用することによって生成され得る。
本発明のフィルムは、シリカ含有量(SiO2)により測定されたときに、約0.5〜約4%のケイ酸ナトリウムと、約0.1%〜約4.0%の多価ケイ酸塩とを有する皮膚を滑らかにする組成物を含む。本発明の組成物は、約1重量%〜約20重量%で組成物中に存在する少なくとも1種類の可塑剤を備え得る。加えて、ケイ酸ナトリウム、多価ケイ酸塩、及び可塑剤のレベルは、(a)ケイ酸ナトリウム(SiO2)の多価ケイ酸塩に対する比率が0.7以上、及び/又は(b)ケイ酸塩の合計(ケイ酸ナトリウム+多価ケイ酸塩)の可塑剤の合計に対する比率が1.8以下という比率に従って平衡させる。組成物は、例えば、約10〜98%の水などの担体中において提供され、水性ゲル、水中油型エマルション、又はそれらの形態の一方又は両方を含む組成物のような水性製剤の形態であり得る。
本発明の一態様において、ケイ酸ナトリウムは、SiO2:Na2Oのモル比が3.3以下であり、多価ケイ酸塩は、ベントナイト、ラポナイト、スメクタイト、及びカオリナイトからなる群から選択されるケイ酸塩粘土(silicate clay)である。多価ケイ酸塩は、10を超えるpHで安定であることが好ましい。可塑剤は、例えば、3〜5個の炭素原子を含有するアルキルモノグリコール又はジグリコールであり得る。更に、可塑剤は、プロピレングリコールであり得る。
生体内性能を予測する生体外試験によると、本発明の組成物は、約0.5〜約2センチメートル(約0.2〜約0.9インチ)の収縮、40以下の白色度、20%以下の収縮損失、及び35γp/mJ/m2以下の極性成分表面エネルギーを呈する。更に、本発明の組成物によって形成されたフィルムは、消費者にとっての好ましい成果が2.8未満である総合性能スコアの計算の際に実行されるような多変数方程式を用いて表すことができる、前の文章に挙げた全ての因子の平衡を呈する。
「背景技術」において特定した技術的な問題への対応として、本発明は、卓越した初期的及び持続的な収縮を有し、柔軟性があり、透明であり、かつ非刺激性であるフィルムを提供する。本発明の更なる形態は、以下の詳細な説明にて認識されるであろう。
本発明は、下記の図面及び説明を参照することで更に理解できる。図中の構成要素は、必ずしも縮尺ではなく、むしろ本発明の原理を例示することに強調が置かれている。更には、図面における同様の参照番号は、異なる図を通し一貫して対応する部分を指す。図面は以下の通りである。
本発明による皮膚を滑らかにする組成物を適用するために好適なアプリケータの概略図である。 図1のアプリケータの断面図である。 1人の消費者が指及び本発明のアプリケータを用いてフィルムを適用する際のピクセルとグレー値のグラフである。 図3と同様のグラフであるが、異なる消費者によるものである。 模擬皮膚基材上の本発明によるフィルムの写真である。 図5のフィルムを生成した同じ消費者の指を用いて模擬皮膚表面上に適用したフィルムの写真である。
特に指示のない限り、本明細書で使用される全ての百分率及び比率は、全組成物の重量を基準とし、且つ全ての測定は25℃にて行われる。全ての数値範囲は、より狭い範囲を包含する。区切られた上下の範囲限界は互換性があり、明示的に区切られていない更なる範囲を作る。
本発明の組成物は、本明細書に記載の必須成分並びに任意選択的成分を含み、それらから本質的になり、又はそれらからなることができる。本明細書で使用するとき、「から本質的になる」とは、組成物又は構成成分は追加成分を包含してもよいが、これら追加成分が特許請求される組成物又は方法の基本的及び新規な特徴を実質的に変化させない場合に限ることを意味する。
組成物に関連して使用するとき、用語「適用する」又は「適用」は、本発明の組成物を皮膚表面すなわち表皮などの基材に適用する又は広げることを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「皮膚科学的に許容可能な」は、記載される組成物又は成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応などがなく、ヒトの皮膚組織と接触して使用するのに好適であることを意味する。
本明細書で使用する場合、用語「安全かつ有効な量」は、有益な利益を有意に誘導するのに十分な化合物又は組成物の量を意味する。
本明細書で使用するとき、用語「顔の皮膚表面」は、額、眼窩周囲、頬、口周囲、顎及び鼻の皮膚表面の1つ以上を指す。本明細書では顔の皮膚表面を取り上げ、例示しているが、他の皮膚表面、例えば、顔の皮膚表面、手及び腕の皮膚表面、足及び脚の皮膚表面、並びに首及び胸部の皮膚表面(例えば胸元)のような、通常は衣類で覆われない表面などを本発明の組成物で処置することができる。
本明細書で使用するとき、「安定」及び「安定性」とは、組成物が約1℃〜約40℃の温度にあるときに、化学的な状態、物理的な均質性、及び/又は色が実質的に変わらない組成物を意味する。
アプリケータ及び適用フィルム
本発明の皮膚を滑らかにするフィルムの厚さ、均一性及び適用区域は、全てフィルム自体の性能にとって重要である。しかし、透明で実質的に不可視のフィルムの厚さ及び均一性を測定することは、技術的な課題である。新しい試験方法がこれらの重要なパラメータを測定するために開発された。具体的には、蛍光材料を本発明の組成物、及び比較組成物に添加した。次に蛍光増強組成物を、次いで注意深く撮影される様々な基材に適用した。写真を目視検査して、等級を割り当て、商業的に利用可能な分析用具を用いて機械的にもまた等級を割り当てた。これらの試験を、より詳細に後述するが、4つの基材で実行した。1)ヒトの目の下及び周囲、2)ヒトの前腕の滑らかな、概ね毛のない部分、3)模擬皮膚材料、並びに4)Lenetaカードである。4つの表面上でこれらのフィルムの適用の具体的な結果が変化したが、表面が変化したことから(予期されることであるが)、フィルムの厚さ及び均一性の一般的な傾向、並びにカバーされる区域は、基材に関わらず本質的に同一である。またそれらの傾向は、基材に関わらず、(ショアーAデュロメータにより測定された)コーティングなしの硬い先端のアプリケータ及び指は、通常非均一性フィルムを適用する。柔らかい先端のアプリケータ及びコーティングされたアプリケータは、一層均一なフィルムを適用する。アプリケータのうちで、コーティングなしの硬い先端のアプリケータは、柔らかい先端を有するアプリケータ並びにフロック繊維、毛、布、スポンジ、高分子メッシュ、不織布、及びこれらの混合物でコーティングされた表面の一部を有する柔らかい又は硬い先端を有するアプリケータほど良好ではない。より具体的には、アプリケータヘッドは、繊維、発泡体、綿、ローラーボール、又は解放可能に組成物を保持することができる任意の他の適当な材料でコーティングされてもよい。例えばこれらとしては、出願がBonne Bell,Inc.に譲渡された米国特許出願公開第2005/0025558(A1)号(Raymond J.Severaに対する)、又は出願がThe Procter & Gamble Co.に譲渡された米国特許第5,851,079号(Richard L.Horstmanに対する)に記載されたものを挙げることができるがそれらに限定されない。本明細書に記載された任意のアプリケータに使用するのに好ましい1つの発泡体は、出願がThe Procter & Gamble Co.に譲渡された米国特許出願公開第2009/0180826(A1)号(Gordon Guayに対する)に記載された傾斜発泡体である。
ここで図1を参照すると、アプリケータ10は、本体14及びヘッド12を備える。この実施形態では、ヘッド12は、下地16及び外層18の2つのコーティングを有する。コーティング材料の層は1層で十分としてよく、3層以上の層を使用してもよいことを当業者は理解するであろう。適切なコーティング材料はすぐ上に列挙されており、他の材料、並びにそれらの組み合わせは当業者に明らかとなるであろう。また上述のように、「柔らかい」先端のアプリケータは、コーティングなしで使用されてもよい。本発明における使用のための好ましいヘッドは、約25〜約140、好ましくは約30〜約100、及び更により好ましくは約70未満のショアーAデュロメータの柔軟性を有する。ヘッドは、所望の柔軟性を生じさせるために多様な材料の任意のもの、具体的には、熱可塑性エラストマー、プラスチック、発泡体、並びにSBR、NBR、ポリエチレン発泡体、及びポリウレタン発泡体のようなスポンジ材料で作製することができる。
先端部のコーティングの表面積は、好ましくは約5.0cm2〜約0.3cm2である。
アプリケータ10のヘッド12上の外層18は、フロック材料として示されている。フロックコーティングは、JFA Flockのような企業から市販されている。好ましくは、ヘッド12は、フロック繊維でコーティングされた表面の一部を有し、フロック繊維は、約3.5デシテックス〜約1.5デシテックス、好ましくは約2.0デシテックス〜約0.7、更により好ましくは約1.8デシテックス未満の繊度、及び約2.0mm〜約0.3mmのフロック繊維長を有する。繊度は、当業者に周知であるフロック/繊維直径の業界標準測定である。
フロックは、任意の天然又は合成材料であってもよい。好適な材料の例としては、澱粉、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン及びポリプロピレン)、ポリアミド(例えば、Nylon(商標)6−12、Nylon(商標)6、ポリフタルアミド)、綿、Kevlar(商標)、NPBT、アセタール樹脂、ポリエステル(例えば、PET、PBT)、フルオロポリマー(例えば、PVDF、PTFE)、ポリアクリレート、ポリスルホン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。他の好適な高分子材料としては、ポリエーテルアミド(例えば、Pebax(商標))、ポリウレタン(例えば、Pellethane(商標))、ポリオレフィンエラストマー(例えば、Santoprene(商標))、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(例えば、Kraton(商標)ゴム)、及びこれらの混合物などの熱可塑性エラストマーが挙げられる。これらの高分子材料は、充填剤及び添加剤を含有して、フロック表面に強度、潤滑性、質感、磨耗性、及び色を提供し得る。好適な充填剤及び添加剤の例としては、カオリン、PTFE、二酸化チタンなどが挙げられる。
主なフロック繊維に加えて、特殊繊維を使用してアプリケータに追加の機能性を提供することができる。長繊維に組み込むことができる固有の繊維の例としては、高吸収性繊維、研磨繊維、及び滑り性のある繊維が挙げられる。製造することができるどのようなタイプの繊維も、表面の組織化のための短繊維として使用することができる。これらの短いフロック繊維は、長さ及び繊度の点で異なり得る。静電塗装に好適な繊維長の範囲は、0.762mm〜6.35mm(0.03インチ〜0.25インチ)に範囲にわたる。繊維直径は、0.1〜100デニールの範囲にわたり得る。加えて、様々なタイプの微紛化研磨剤、Teflon(商標)、及び塩を含み、粒子形態の多種の材料を適用することができる。
図2は、皮膚を滑らかにする組成物22及び流体連通チャネル20を収容する本体14の本体内部24を示すためにアプリケータ10の横断面図を示す。皮膚を滑らかにする組成物22は、本体14からヘッド12まで、及び外層18上に流体連通チャネル20を通じて流れることができる。本体14から外層18へ流体を移動させる他の機械的方法は、当業者に周知されるであろう。更に、本発明のアプリケータは流体なしで供給できることが理解される。消費者は、簡単にアプリケータのヘッドを流体の中に浸して、その流体を皮膚に所望のとおりに適用することができる。
本発明のアプリケータは、最適な厚さのより均一なフィルムを付着させる。指を使用する消費者は、本明細書で開示されるアプリケータと比較して、フィルムの均一性の結果を再現できなかった。皮膚上の透明なフィルムの厚さを測定することは困難であるが、出願者らは、適用フィルムの厚さ及び均一性を正確に測定するための新しい試験方法を開発することができた。具体的には、蛍光組成物、Tinopal CBS−X(BASFより購入した)を本発明の組成物及び比較組成物にもまた添加した。既知の/制御された厚さのフィルムを作製し、蛍光組成物の明るさを評価した。次に、蛍光(後述のグレースケールとして測定された)を適用フィルムの厚さに変換するために使用される検量線を作成した。
より具体的には、Tinopal CBS−Xの0.07重量%を下記実施例1の組成物に添加し、次に25.4μm、50.8μm、及び76.2μmの既知の厚さの湿潤フィルムを適用するためにBYK Drawdown Barフィルムアプリケータを用いてLenetaカード(Form 2A)を適用した。これらのフィルムを乾燥させて、次に評価した。フィルムを、450nmバンドパスフィルタを通したキセノン閃光で照らし、入射光をフィルタするためにレンズ上に設置されたラッテン#8黄色フィルタを備えたデジタルSLRで記録した。結果として生じる画像を、RGB画像の緑チャネルにおける蛍光のグレー値を測定して評価した。フィルムの厚さ対(verse)蛍光の標準曲線は、これらの処方のドローダウンから決定した。
試験を開発し、校正した後、消費者がヒトの適用及びフィルム作製の試験に参加した。前述のように、ヒトの皮膚の2つの異なる区域を含む多数の基材を試験した。上述のように、無水試験の結果は、使用した基材によって異なる場合があり、均一性及び厚さの傾向は、基材に関わらず同じである。また標準偏差などの正規化した値は、試験した基材に関わらず同一のままである。例として、ポリウレタンの模擬皮膚材料を用いる試験を本明細書に記載する。模擬皮膚は、当業者に周知であり、本明細書で使用されるものは、米国特許第7,954,392(B2)号及び同第8,417,474(B2)号に記載の方法により製造される。
消費者は、模擬皮膚材料上の3×4cm区域の上に2μl/cm2を指で適用するように指示され、次に新しい3×4cmの模擬皮膚に本発明によるアプリケータを用いて同じ量の同じ物質を適用した。これらの同じ消費者は、指及びアプリケータで彼らの皮膚及びLenetaカードに実質的に同様の結果で組成物を適用するように依頼され、模擬皮膚のデータが最も消費者間で一貫していたため模擬皮膚のデータを使用した。ヒトの実験ではよくあることだが、少なくとも1人の消費者は、指示に従わず、指とアプリケータの両方のデータが使用できなかった。消費者は、10ストロークで区域全体をカバーするように指示された。一貫したマスキング区域を利用して、各ピクセルのグレースケール値を上述のように決定した。各パネリストに対しマスクされたピクセルの平均グレースケール値及び標準偏差を指の適用及びアプリケータの適用について決定した。標準偏差をSAS Instituteより市販されている統計ソフトウェアJMPを用いて計算した。より小さい標準偏差は、より均一又はより一様なフィルムの厚さを示す。
図3及び4は、消費者の指によって、及びヘッドの一部がフロックでカバーされた本発明によるアプリケータを用いて適用されたフィルムについてフィルムの厚さ及び均一性を比較する調査における、2人の消費者による試験結果を示している。フィルムは、下記実施例1による組成物とTinopal CBS−Xの混合物であった。コーティングされた区域のピクセルを、明るさについて評価し、適切な画像解析ソフトウェアを使用してグレースケール値としてX−軸にレポートした。グレースケール上の0は、被覆のない黒い個所である。グレースケール上の250は、フィルムの明るく厚い部分である。特定のグレー値を含むピクセルの数は、Y−軸上に示される。図3及び4のそれぞれにおける青い線は、本発明によるアプリケータを用いて作製されたフィルムであり、赤い線は、指によって適用されたフィルムからのものである。この試験では消費者が皮膚、Lenetaカード及び模擬皮膚にフィルムを適用したが、このデータは、模擬皮膚材料からのものである。先と同じく、0〜250へとX−軸に沿って移動すると、フィルムの厚さは増大する。
図3及び4の青い線における急上昇は、特定のグレー値(図3における約40及び図4における約100)の周囲でピクセルが大きくグループ化することを示す。これは、青い線によって表されるフィルムが実質的に均一な厚さであることを示す。先と同じく、青い線は、本発明のアプリケータで作製したフィルムを表す。これは、扁平かつ広範囲の厚さを示すグレースケールの広範にわたる赤い線と際立って対照的である。図3及び4の標準偏差は次のとおりである。
Figure 2016527218
図5及び6は、例示的目的による、この調査における1人の消費者の実際の写真である。図5は、アプリケータで適用された(かつ図3及び4に示すように青い線を生成するために使用された)もので、図6は、指で適用した(かつ赤い線を生成するために使用された)フィルムの写真である。アプリケータの使用が本発明のフィルムをヒトの指で適用するよりもはるかに優れていることは、これらのグラフ、及びこのデータの統計分析から明らかである。この試験はまた、本発明のアプリケータのための最適なパラメータ及び材料を決定するのに使用された。
組成物
本発明は、様々な組成物、より具体的には、皮膚表面への適用のための組成物に関する。組成物としては、液剤、懸濁剤、ローション、クリーム、ゲル、トナー、スティック、ペンシル、スプレー、エアロゾル、軟膏、クレンジングリキッド及び固形バー、ペースト、発泡剤、粉末、ムース、拭き取り用品、ストリップ、パッチ、ヒドロゲル、フィルム形成製品、顔面及び皮膚マスク(不溶性シートを伴うもの及び伴わないもの)、ファンデーション、アイライナー、及びアイシャドウなどのメークアップなどが挙げられるがこれらに限定されない、様々な製品形態を有することができる。組成物中に担体が存在する場合、組成物の形態は、選択された特定の皮膚科学的に許容される担体に従うことができる。
フィルム形成組成物
本発明の皮膚を滑らかにする組成物は、シリカ含有量(SiO2)により測定されたときに、約0.5〜約4%のケイ酸ナトリウムと、約0.1%〜約4.0%の多価ケイ酸塩とを含む。多価ケイ酸塩は、ベントナイト、ラポナイト、スメクタイト、及びカオリナイトからなる群から選択されるケイ酸塩粘土である。多価ケイ酸塩は、10.0を超えるpHで安定であることが好ましい。好ましいフィルム形成組成物は、水と石鹸などの洗剤とを併せて使用することで除去可能である、べたつきのないフィルムを形成する。シリカの多価ケイ酸塩に対する比率は、好ましくは約0.70〜約4.0、より好ましくは約1.0〜約3.0、更により好ましくは約1.0〜約2.0である。全体としてのフィルム形成組成物のpHは、好ましくは10.0であり、より好ましくは10.5超、更により好ましくは11.0超である。
本発明のシリカ及び多価ケイ酸塩のフィルム形成剤に加えて、フィルム形成組成物は、所望により、フィルム形成ポリマーを含み得る。好適な任意のフィルム形成高分子材料の例としては以下が挙げられる。
a)AQ29D、AQ35S、AQ38D、AQ38S、AQ48S、AQ55S(Eastman Chemicalsから入手可能)などのAQスルホポリエステル樹脂類などの、スルホポリエステル樹脂類、
b)Air Productsから入手可能なVinex 2034、Vinex 2144、Vinex 2019を含むVinex樹脂などの、ポリビニルアセテート/ポリビニルアルコールポリマー類、
c)アクリル樹脂(National Starchから商標名「Dermacryl」として入手可能な水分散性アクリル樹脂を含む)(Dermacryl LTを含む)、
d)ポリビニルピロリドン(PVP)(Luviskol K17、K30及びK90を含む(BASFから入手可能))、PVPの水溶性コポリマー(PVP/VA S−630及びW−735、並びにPVP/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー(コポリマー845及びコポリマー937など(ISPから入手可能))、並びにE.S.Barabasのthe Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,2 Ed.Vol.17 pp.198〜257に開示されるその他のPVPポリマー、
e)Alzo International Inc.から入手可能なPolyderm PE−PAなどの、ポリウレタン類、
f)Alzo International Inc.から入手可能なPolyderm PPG−17などの、共重合されたアミドエステル化合物類、
g)アクリルラテックス分散剤類、
h)ジメチコン及び有機置換されたジメチコンであり、特に、約50,000mPasを超える粘度を有するもののような、高分子量のシリコーン類、
i)約50,000mPasを超える粘度を有する高分子量の炭化水素ポリマー類、
j)例えばキサンタンガム、デヒドロキサンタンガム、セルロース誘導体、架橋されたキサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、ウンデシレノイルキサンタンガム、脱アセチル化されたキサンタンガム、グアーガム、セルロースガム、カラギーナン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びカルボキシメチルキチンナトリウムなどの、多糖類ガム類、
k)オルガノシロキサン樹脂、流体ジオルガノポリシロキサンポリマー、及びシリコーンエステルワックスなどの、オルガノシロキサン類。
これらの任意のポリマー類の例は、1996年10月31日に公開された国際公開第96/33689号、1997年5月15日に公開された同第97/17058号、及び1996年4月9日にCastrogiovanniらに発行された米国特許第5,505,937号に見出され、それら全ては参照により本明細書に組み込まれる。本明細書に用いるのに好適な追加のフィルム形成ポリマーとしては、水性エマルション中の非水溶性ポリマー材料及び、1998年5月7日に公開された国際公開第98/18431号に記載されている水溶性フィルム形成ポリマーが挙げられ、それらは参照により本明細書に組み込まれる。約50,000mPasを超える粘度を有する高分子量炭化水素ポリマーの例としては、ポリブテン、ポリブテンテレフタレート、ポリデセン、ポリシクロペンタジエン、並びに同様の直鎖及び分枝状の高分子量炭化水素が挙げられる。
任意のフィルム形成ポリマーは、RnSiO(4-n)/2(式中、nは1.0〜1.50の値であり、Rはメチルである)の関係を満たす互いに対する比で、R3SiO1/2「M」単位と、R2SiO「D」単位と、RSiO3/2「T」単位と、SiO2「Q」単位との組み合わせを含むオルガノシロキサン樹脂が挙げられる。最高5%の少量のシラノール又はアルコキシ官能基もまた、処理の結果として樹脂構造内に存在し得ることに留意されたい。オルガノシロキサン樹脂は、約25℃で固体でなければならず、約1,000〜約10,000グラム/モルの分子量範囲を有する。樹脂は、トルエン、キシレン、イソパラフィン、及びシクロシロキサンのような有機溶媒又は揮発性担体に可溶性であり、樹脂が揮発性担体に不溶性となるほどには樹脂が架橋されていないことを示す。特に好ましいのは、繰り返し一官能性、すなわちR3SiO1/2「M」単位、及び四官能性、すなわちSiO2「Q」単位を含む樹脂である(あるいは、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第5,330,747号(Krzysik、1994年7月19日発行)に開示される「MQ」樹脂としても既知)。本発明において、「M」の「Q」に対する官能性単位の比率は、好ましくは約0.7であり、nの値は1.2である。これらのようなオルガノシロキサン樹脂は、GE Toshiba Siliconeから入手可能なトリメチルシロキシシリケート/シクロメチコンD5ブレンド、Wacker Silicones Corporation(Adrian Michigan)から入手可能なWacker803及び804、Shin−Etsu ChemicalからのKP545、並びにGeneral Electric CompanyからのG.E.1170−002などとして市販されている。本発明では、主に第2層にフィルム形成ポリマーを有することによって、フィルム形成ポリマーは組成物の残りの部分と比較してより高い濃度で局所的区域に存在し、このために、皮膚に適用されたときにより高いフィルム強度のフィルムを形成する。そのような高いフィルム強度の高濃度の区域は、皮膚に対する組成物全体の粘着力を高める。つまり、フィルム形成ポリマーを第2層に主に提供することによって、組成物全体に含まれるフィルム形成ポリマーの量を低減することができ、すなわち、同じ量のフィルム形成ポリマーが第2層に配合された場合、組成物全体が改善された粘着力を有することになる。好ましい実施形態では、第2層におけるフィルム形成ポリマーの含有レベルは、約0.1%〜約20%、好ましくは約0.5%〜約10%、より好ましくは約1%〜約8%である。
可塑剤
本発明の組成物は、約1重量%〜約20重量%、好ましくは約1重量%〜約15重量%、より好ましくは2重量%〜約10重量%で組成物中に存在する少なくとも1種類の可塑剤を含んでもよい。可塑剤は、例えば、3〜5個の炭素原子を含有するアルキルモノグリコール又はジグリコールであり得る。更に、可塑剤は、プロピレングリコールであり得る。本明細書の可塑剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される。本明細書で有用な多価アルコールとしては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,3プロパンジオール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリプロパンジオール及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書における市販の可塑剤としては、Asahi Denkaから入手可能なグリセリン、Inolexから入手可能な商標名LEXOL PG−865/855を有するプロピレングリコール、BASFから入手可能な1,2−PROPYLENE GLYCOL USP、Kyowa Hakko Kogyoから入手可能な1,3−ブチレングリコール、BASFから入手可能な同じ商標名のジプロピレングリコール、DuPont Companyから入手可能な商標名ZEMEAを有する1,3プロパンジオール、DuPont Companyから入手可能な商標名CERENOL H250を有するポリプロパンジオール、Solvay GmbHから入手可能な商標名DIGLYCEROLを有するジグリセリン、Active Organicsから入手可能な商標名ACTIMOISTを有するヒアルロン酸ナトリウム、Intergenから入手可能なAVIAN SODIUM HYALURONATEシリーズ、Ichimaru Pharcosから入手可能なヒアルロン酸Naが挙げられる。
皮膚科学的に許容可能な担体
本発明の組成物は、組成物用の皮膚科学的に許容可能な担体(「担体」と称してもよい)も含有し得る。本明細書で使用するとき、「皮膚科学的に許容可能な担体」という語句は、担体がケラチン組織への局所適用に好適であり、良好な審美特性を有し、組成物中の有効成分と適合性があり、安全性又は毒性についていかなる不当な問題も起こさないことを意味する。一実施形態において、担体は、組成物の約50重量%〜約99重量%、約60重量%〜約98重量%、約70重量%〜約98重量%、又は代替的に約80重量%〜約95重量%の濃度で存在する。
担体は多様な形態をとり得る。非限定的な例としては、単純な(例えば、水性、有機溶媒、又は油性の)溶液、エマルション、懸濁液、及び固形(例えば、ゲル、スティック、流動性固体、又は非晶質材料)が挙げられる。特定の実施形態では、皮膚科学的に許容される担体は、エマルション又は懸濁液の形態である。エマルション又は懸濁液は、連続水相(例えば、水中油型及び水中油中水型)、又は連続油相(例えば、油中水型及び油中水中油型)を有するものとして一般に分類され得る。本発明の油相は、シリコーン油、非シリコーン油(炭化水素油、エステル、エーテル等)、及びこれらの混合物を含んでよい。
エマルションは、更に乳化剤を含んでよい。組成物は、担体を十分に乳化する任意の好適な割合の乳化剤を含有してもよい。好適な重量範囲は、組成物の重量に基づいて、約0.1%〜約10%又は約0.2%〜約5%の乳化剤を含む。乳化剤は、非イオン性、陰イオン性、又は陽イオン性であってよい。好適な乳化剤は、例えば、米国特許第3,755,560号、同第4,421,769号、及びMcCutcheon’s Detergents and Emulsifiers,North American Edition,pages 317〜324(1986)に開示されている。好適なエマルションは、所望の製品形態に応じて広い範囲の粘度を有することができる。
担体は、当業者に周知であるように増粘剤を更に含有して、好適な粘度及び流動学的特性を有する組成物を提供してもよい。
顔料及び粉末
本発明の組成物は、約5%〜約45%、好ましくは約5%〜約30%の顔料粉末成分を含むことができる。本明細書の顔料粉末成分に含まれる顔料は、本質的に疎水性であってよく、又は疎水性処理がされたものでよい。顔料成分の濃度を低く維持することにより、組成物全体は、展延性、加湿化、及びみずみずしく軽い感触を与える他の成分に適合する柔軟性を維持する。顔料の種類及び濃度は、例えば、組成物に色調、被覆性、良好な摩耗性能、及び安定性を与えるように選択される。
本明細書の顔料成分に有用な顔料は、無機及び有機粉末、例えばタルク、雲母、セリサイト、合成フッ素金雲母、パール顔料、例えばアルミナ、硫酸バリウム、第二リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、被覆酸化チタン、超微粒子状酸化チタン、酸化ジルコニウム、通常粒径の酸化亜鉛、ヒドロキシアパタイト、酸化鉄、チタン酸鉄、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、酸化クロム、水酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト、酸化チタンコーティングされた雲母;有機粉末、例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、メチルメタクリレート樹脂、セルロース、12−ナイロン、6−ナイロン、スチレン−アクリル酸コポリマー、ポリプロピレン、塩化ビニルポリマー、テトラフルオロエチレンポリマー、窒化ホウ素、魚鱗グアニン、レーキ化タールカラー染料、及びレーキ化天然カラー染料である。こうした顔料は、疎水性処理剤で処理されてもよく、疎水性処理剤としては:シリコーン、例えばメチコン、ジメチコン、及びペルフルオロアルキルシラン;脂肪族材料、例えばステアリン酸及び水素添加グルタミン酸二ナトリウム;金属石鹸、例えばアルミニウムジミリステート;水素添加タローグルタミン酸アルミニウム、水素添加レシチン、ラウロイルリジン、ペルフルオロアルキルリン酸のアルミニウム塩、及び水酸化アルミニウム(二酸化チタンの活性を低減するように)、並びにこれらの混合物が挙げられる。そのような顔料を、多糖類、カプリリルシラン、又はポリエチレンオキシドシラン処理のようなより親水性と考えられる物質でコーティングしてもよい。
市販されている顔料粉末成分としては、以下が挙げられる。被覆二酸化チタン、例えばSI−T−CR−50Z、SI−Titanium Dioxide IS、SA−Titanium Dioxide CR−50、SI−FTL−300及びSA/NAI−TR−10でこれらは全てMiyoshi Kaseiから入手可能、酸化鉄及びシクロペンタシロキサン及びジメチコン及び水素添加グルタミン酸二ナトリウム:Miyoshi Kaseiから入手可能なSA/NAI−Y−10/D5(70%)/SA/NAI−R−10/D5(65%)/SA/NAI−B−10/D5(75%)、酸化鉄及び水素添加グルタミン酸二ナトリウム:Miyoshi Kaseiから入手可能なSA/NAI−Y−10/SA/NAI−R−10/SA/NAI−B−10、酸化鉄及びメチコン:Daito Kaseiから入手可能なSI Mapico Yellow Light Lemon XLO/SI Pure Red Iron Oxide R−1599/SI Pure Red Iron Oxide R−3098/SI Pure Red Iron Oxide R−4098/SI Black Iron Oxide No.247、アルミナ及び二酸化チタン及びメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSI−LTSG30AFLAKE H(5%)LHC、タルク及びメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSI−Talc JA13R LHC、雲母及びメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSI Mica、ジメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSA−SB−300、雲母及びメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSI Sericite、雲母及びジメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSA Sericite、雲母及びC9〜15フルオロアルコール(Fluoroalcol)リン酸及びトリエトキシカプリリルシラン:Daito Kaseiから入手可能なFOTS−52 Sericite FSE、タルク及びC9〜15フルオロアルコールリン酸トリエトキシカプリリルシラン:Daito Kaseiから入手可能なFOTS−52 Talc JA−13R、窒化ホウ素及びメチコン:Daito Kaseiから入手可能なSI02 Boron Nitride SHP−6、窒化ホウ素及びC9〜15フルオロアルコールリン酸及びトリエトキシカプリリルシラン:Daito Kaseiから入手可能なFOTS−52 Boron Nitride、雲母及び二酸化チタン及びメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSI Sericite TI−2、雲母及び二酸化チタン及びメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSI Mica TI−2、タルク及び二酸化チタン及びメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSI Talc TI−2、ラウロイルリシン:Ajinomotoから入手可能なAMIHOPE LL、合成フッ素金雲母及びメチコン:Topy Industriesから入手可能なPDM−5L(S)/PDM−10L(S)/PDM−20L(S)/PDM−40L(S)。
粘着剤
本発明の組成物は、約0.1%〜約10%、好ましくは約0.1%〜約2%の粘着剤を含み得る。粘着剤の種類及び濃度は、例えば、より高い柔軟性、より持続的な効果、及び/又は、他のスキンケア又は化粧品製剤とのより良い適合性を組成物にもたらすように選択される。
好適な粘着剤の例としては、Alzo International Inc.から入手可能なPolyderm PE−PAなどのポリウレタン、Alzo International Inc.から入手可能なPolyderm PPG−17などの共重合されたアミドエステル化合物、及びアクリルラテックス分散液が挙げられる。
皮膚有効成分
本発明の組成物は、スキンケア製品の使用に特徴的な特定のスキンケア効果を提供する皮膚有効成分を含み得る。本明細書では、スキンケア効果は、皮膚の外観又はメークアップに関係する効果を含み得る。スキンケア有効成分は、短期的(即時かつ短時間持続する)効果又は長期的(長期かつ、より長時間持続する)効果を提供し得る。
本明細書で使用するとき、用語「皮膚有効成分」は、皮膚への適用区域に化粧及び/又は治療効果をもたらす活性成分を意味する。本明細書において有用な皮膚有効成分としては、皮膚美白剤、抗ニキビ剤、皮膚軟化剤、非ステロイド性抗炎症剤、局所麻酔剤、人工日焼け剤、抗菌及び抗真菌活性物質、皮膚鎮静剤、日焼け止め剤、皮膚バリア修復剤、抗皺剤、抗皮膚萎縮活性物質、脂質、皮脂抑制剤、皮膚感覚剤、プロテアーゼ阻害剤、かゆみ止め剤、発毛阻害物質、落屑酵素強化剤、抗グリケーション剤、及びこれらの混合物が挙げられる。皮膚有効成分が含まれる場合、本発明の組成物は、約0.001%〜約20%、好ましくは約0.1%〜約10%の少なくとも1種類の皮膚有効成分を含む。
皮膚有効成分の種類及び量は、特定の薬剤の包含が組成物の安定性に影響を与えないように選択される。例えば、水相に可溶な量で親水性薬剤を組み込むことができる一方で、油相に可溶な量で親油性薬剤を組み込むことができる。
本発明における使用のための圧出線弛緩効果を呈することを目的とする他の皮膚有効成分としては、Barnet Products Corporationから入手可能なLavandox、BiotechMarineから入手可能なThallasine 2、Lipotecから入手可能なArgireline NP、Gattefosseから入手可能なGatuline In−Tense及びGatuline Expression、BASF Chemical Companyから入手可能なMyoxinol LS 9736、DSM Nutritional Products,Inc.から入手可能なSyn−ake、Silab,Incから入手可能なInstensyl(登録商標)、Seppic Inc.から入手可能なSesaflash(商標)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において有用な皮膚美白剤は、処置前と比較したときに色素過剰を改善する活性成分を指す。本明細書において有用な皮膚美白剤としては、アスコルビン酸化合物、ビタミンB3化合物、アゼライン酸、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸及びその誘導体、グリチルリチン酸、ヒドロキノン、コウジ酸、アルブチン、クワ抽出物、及びこれらの混合物が挙げられる。皮膚美白剤の組み合わせの使用は、それらが異なる機序により皮膚美白効果をもたらすことができるという点で有利であると考えられる。
本明細書において有用なアスコルビン酸化合物としては、本質的にL型のアスコルビン酸、アスコルビン酸塩、及びそれらの誘導体が挙げられる。本明細書において有用なアスコルビン酸塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、アンモニウム、及びプロタミンの塩が挙げられる。本明細書で有用なアスコルビン酸誘導体としては、例えばアスコルビン酸のエステル、及びアスコルビン酸のエステル塩が挙げられる。特に好ましいアスコルビン酸化合物としては、アスコルビン酸とグルコースのエステルであり、通常はL−アスコルビン酸2−グルコシド又はアスコルビルグルコシド及びその金属塩と称される2−o−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸、並びにリン酸アスコルビルナトリウム、リン酸アスコルビルカリウム、リン酸アスコルビルマグネシウム、及びリン酸アスコルビルカルシウムのようなL−アスコルビン酸リン酸エステル塩が挙げられる。市販のアスコルビン酸化合物としては、Showa Denkoから入手可能なリン酸アスコルビルマグネシウム、Hayashibaraから入手可能な2−o−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸、及びRocheから入手可能な商標名STAY Cを有するナトリウムL−リン酸アスコルビルが挙げられる。
本明細書で有用なビタミンB3化合物としては、例えば、次式を有するものが挙げられる。
Figure 2016527218
式中、Rは−CONH2(例えばナイアシンアミド)又は−CH2OH(例えばニコチニルアルコール)、その誘導体、及びその塩である。前述のビタミンB3化合物の代表的な誘導体としてはニコチン酸エステルが挙げられ、ニコチン酸の非血管拡張性エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、ニコチン酸N−オキシド、及びナイアシンアミドN−オキシドが含まれる。好ましいビタミンB3化合物は、ナイアシンアミド及びニコチン酸トコフェロールであり、より好ましくはナイアシンアミドである。好ましい実施形態において、ビタミンB3化合物は限られた量の塩の形態を含有し、より好ましくはビタミンB3化合物の塩を実質的に含まないものである。好ましくは、ビタミンB3化合物は約50%未満でそのような塩を含有し、より好ましくは塩の形態を本質的に含まない。市販のビタミンB3化合物で、本明細書において非常に有用なものとしては、Reillyから入手可能なナイアシンアミドUSPが挙げられる。
本明細書で有用な他の疎水性の皮膚美白剤としては、アスコルビン酸誘導体、例えばアスコルビルテトライソパルミテート(例えば、Nikko Chemicalから入手可能なVC−IP)、アスコルビルパルミテート(例えば、Roche Vitaminsから入手可能)、アスコルビルジパルミテート(例えば、Nikko Chemicalから入手可能なNIKKOL CP);ウンデシレノイルフェニルアラニン(例えば、Seppicから入手可能なSEPIWHITE MSH);オクタデセン二酸(例えば、Uniquemaから入手可能なARLATONE DIOIC DCA);メマツヨイグサ種子抽出物及びpyrus malus(リンゴ)果実抽出物、水及びMyritol 318及びブチレングリコール及びトコフェロール及びテトライソパルミチン酸アルコルビル(sscorbil tetraisopalmitate)及びパラベン及びCarbopol 980及びDNA/SMARTVECTOR UV(COLETICAから入手可能)、ヒアルロン酸フィリング球体マグネシウムアスコルビルホスフェート(COLETICAから入手可能)、並びにこれらの混合物が挙げられる。
本明細書において有用な他の皮膚有効成分としては、N−アセチルD−グルコサミン、パンテノール(例えば、Alps Pharmaceutical Inc.から入手可能なDLパンテノール)、トコフェリルニコチネート、過酸化ベンゾイル、3−ヒドロキシ安息香酸、フラボノイド(例えば、フラバノン、カルコン)、ファルネソール、フィタントリオール、グリコール酸、乳酸、4−ヒドロキシ安息香酸、アセチルサリチル酸、2−ヒドロキシブタン酸、2−ヒドロキシペンタン酸、2−ヒドロキシヘキサン酸、シス−レチノイン酸、トランス−レチノイン酸、レチノール、レチニルエステル(例えば、レチニルプロピオネート)、フィチン酸、N−アセチル−L−システイン、リポ酸、トコフェロール及びそのエステル(例えば、酢酸トコフェロール:Eisaiから入手可能なDL−α−酢酸トコフェリル)、アゼライン酸、アラキドン酸、テトラサイクリン、イブプロフェン、ナプロキセン、ケトプロフェン、ヒドロコルチゾン、アセトミノフェン、レゾルシノール、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、オクトピロックス、塩酸リドカイン、クロトリマゾール、ミコナゾール、ケトコナゾール、硫酸ネオマイシン、テオフィリン、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましい実施例において、皮膚有効成分の含有レベルは約0.001%〜約20%であり、より好ましくは約0.1%〜約10%である。
任意選択的成分
本明細書の組成物は、例えば、組成物又は皮膚に審美的又は機能的効果をもたらすためのもの、例えば外見、匂い又は感触に関連する知覚上の効果、治療的効果、あるいは予防的効果をもたらすための、局所製品に従来使用されるもののような追加の成分を更に含有してよい(上記の必要とされる材料自体がこうした効果をもたらし得ることを理解されたい)。
これらの成分としては、BASF Chemical Companyから入手可能なQuicklift、Interpolymer Corporationから入手可能なSyntran PC5100、Solabia USA Inc.から入手可能なGlycolift、Frutaromから入手可能なAlguard、Solianceから入手可能なEasyliance、Istituto Ricerche Applicateから入手可能なPhytodermina Lifting code 9002など、弛んだ又は皺のある皮膚を滑らかにする、張りを持たせる、又は持ち上げることを目的とした材料を挙げることができるが、これらに限定されない。
CTFA Cosmetic Ingredient Handbook第2版(1992)は、本発明の局所用組成物における使用に好適な、当業界において一般に使用される広範な種類の非限定的な化粧用及び医薬用成分を記載している。こうした他の材料は、組成物の成分の相対的溶解性に応じて、組成物中に溶解又は分散させることができる。
紫外線保護粉末
紫外線保護粉末は、組成物に紫外線保護効果を提供する。紫外線保護粉末は100nm未満の粒径を有し、この粒径は皮膚の被覆効果がほとんどない。本発明の各層の組成物は、微粉化された二酸化チタン及び微粉化された酸化亜鉛のような紫外線保護粉末を約0%〜約20%、好ましくは約0.1%〜約10%含むことができる。本明細書における顔料成分中に含まれる粉末は、典型的には、本質的に疎水性であるか、又は疎水性処理されている。
市販されている紫外線保護粉末は、Miyoshi Kaseiから入手可能な二酸化チタン及びメチコンのSI−TTO−S−3Z、二酸化チタン及びジメチコン及び水酸化アルミニウム及びステアリン酸:Miyoshi Kaseiから入手可能なSAST−UFTR−Z、酸化亜鉛:Sakai Chemical Industryから入手可能なFinexシリーズである。
紫外線吸収剤
本発明の組成物は、安全かつ有効な量の紫外線吸収剤を含み得る。広範な種類の従来の紫外線保護剤が、本明細書に用いるのに好適であり、例えば、米国特許第5,087,445号(Haffeyら、1992年2月11日発行)、同第5,073,372号(Turnerら、1991年12月17日発行)、同第5,073,371号(Turnerら、1991年12月17日発行)、及びCosmetics Science and Technology(1972)のChapter VIII、189頁〜(Segarinら)に記載されている。紫外線吸収剤を含むとき、本発明の組成物は、約0.5%〜約20%、好ましくは約1%〜約15%の紫外線吸収剤を含む。
本明細書で有用な紫外線吸収剤としては、例えば、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート(PARSOL MCXとして市販)、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、オクトクリレン、2−エチルヘキシルN,N−ジメチル−p−アミノベンゾエート、p−アミノ安息香酸、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、オクトクリレン、オキシベンゾン、ホモメンチルサリチラート、オクチルサリチラート、4,4’−メトキシ−t−ブチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、3−ベンジリデンカンファー、3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、Eusolex(商標)6300、オクトクリレン、Avobenzone(Parsol 1789として市販)、及びこれらの混合物が挙げられる。
増粘剤
本発明には、増粘剤が有用である。増粘剤は、本発明の固体油中水型形態の組成物を固化するために使用することができる。使用される場合、増粘剤は、組成物の約15%に保たれる。本明細書において有用な増粘剤は、脂肪族化合物、ゲル化剤、無機増粘剤及びそれらの混合物からなる群から選択される。増粘剤の量及び種類は、所望の粘度及び製品の特性に応じて選択される。これらの特性としては、増粘剤とフィルム形成成分との間の相乗効果が含まれ、それによって、白色度を低下させる一方で製品/フィルムの粘着力、収縮、又は柔軟性を高めることができる。
本発明に使用できる増粘剤としては、架橋ポリアクリレート、例えばCarbopol(商標)(Goodrich);ポリアクリレートコポリマー、例えばSepiMAX ZEN(Seppic,Inc.);変性アクリレートコポリマー、例えばSepiplus S(Seppic,Inc.)、ポリマー性カルボキシレート(加工及び非加工テンプンを含む)、多糖類ガム、例えばキサンタンガム(例えば、CP KelcoのKeltrol CGT及びKeltrol T630、JungbunzlauerのXanthan Gum)、デヒドロキサンタンガム(例えば、AkzoNobel製Amaze XT)、ガラクトマンナン(Seppic製Solagum Tara)、及びセルロース誘導体(例えば、Natrosol 250)が挙げられるが、これらに限定されない。ガムとしてはまた、架橋されたキサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、ウンデシレノイルキサンタンガム、脱アセチル化キサンタンガム、グアーガム、セルロースガム、カラギーナン、ヒドロキシルプロピルメチルセルロース、及びナトリウムカルボキシメチルキチンを挙げることができるが、これらに限定されない。
本明細書で有用なポリマーとしては、膨潤性の、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドン(PVP)、例えばACP−1120(International Specialty Products)、アクリレートコポリマー/クロスポリマー/ブレンド、例えばアクリレート/ステアレス−20イタコネートコポリマー(AkzoNobel製Structure 2001)、アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートコポリマー(AkzoNobel製Amaze XT)、アクリル酸/VPクロスポリマー(International Specialty Product製Ultrathix P100)が挙げられる。
本明細書において有用な脂肪族化合物としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、パルミチン酸、平均約1〜約5個のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコール又はセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。好ましい脂肪族化合物は、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、平均約2個のエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル(ステアレス−2)、平均約2個のエチレンオキシド単位を有するセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテル、及びこれらの混合物から選択される。
本発明の増粘剤として有用なゲル化剤としては、脂肪酸ゲル化剤のエステル及びアミド、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ脂肪酸、その他のアミドゲル化剤、並びに結晶性ゲル化剤が挙げられる。本明細書において有用なN−アシルアミノ酸アミドは、グルタミン酸、リジン、グルタミン、アスパラギン酸及びそれらの混合物から調製される。
光輝性粉末
光輝性粉末は、7.0を超える光沢度を有することにより皮膚に光り輝く外見を提供する特に有効な顔料である。光沢度は、不透明度チャート(THE LENETA COMPANYから入手可能)、ドローダウンバー(0.003μm及び0.006μm)、溶媒(KP−545(Shin−Etsu Chemical Co.,Ltdから入手可能))、光沢チェッカーIG−320(HORIBAから入手可能)を用いる既知の方法によって測定できるパラメータである。
本明細書において有用な光輝性粉末としては、パール顔料、例えば、雲母及び二酸化チタン及びジメチコン:Miyoshi Kaseiから入手可能なSA−Timiron MP−1001及びSA−Flamenco Orange、二酸化チタン及び雲母及びアルミナ及びシリカ及びジメチコン(Demethicone)/メチコンコポリマー及び酸化鉄:CATALYSTS & CHEMICALS IND.CO.,LTDから入手可能なRelief Color Pink P−2、約20μmの平均粒径並びに約7.2(白色背景で0.003μm)、33.0(白色背景で0.006μm)、約8.5(黒色背景で0.003μm)及び約10.3(黒色背景で0.006)の光沢度を有する雲母、合成雲母、窒化ホウ素及び特定の粒子タルクが挙げられる。特定の粒子タルクは、通常の粒子タルクよりも高い光沢度及び低い透明度を有する。特に、特定の粒子タルクの光沢度は、通常の粒子タルクに対して約130%〜200%であり、特定の粒子タルクの透明度は、通常の粒子タルクに対して約10%〜100%である。透明度は、不透明度チャート(THE LENETA COMPANYから入手可能)、ドローダウンバー(0.003μm及び0.006μm)、溶媒(Shin−Etsu Chemical Co.,Ltd.から入手可能なKP−545)、Spectraflash(Datacolorから入手可能)を用いて既知の方法によって測定できる。市販の特定の粒子タルクは、Miyoshi Kasei Inc.から商標名SI−TALC CT−20として入手可能である。
製剤中に含有される被覆二酸化チタンのような他の粉末が光輝性粉末の効果を圧倒する場合があるので、光輝く見た目の効果を達成するには、単層製剤における光輝性粉末の典型的なレベルは5%程度である。本発明では、光輝性粉末を主に第2層に配合し、被覆二酸化チタンを第1層に配合し、第1及び第2の層が皮膚に同時に適用され得るようなやり方でそれらの層を提供することにより、本発明のスキンケア製品は、より低いレベルの光輝性粉末を用いて満足のいく光輝く外観の効果をもたらすことができる。その結果、より高い柔軟性が製品製剤にもたらされる。単層製品と比較して、より低いレベルの光輝性粉末を含む多層製品は、より良い展延性を有し、肌への塗り心地が軽い。好ましい実施例では、第2層中の光輝性粉末の含有レベルは、第2層の組成物の約5重量%〜約25重量%、より好ましくは約10重量%〜約20重量%である。第1層と第2層の合計重量に基づいて計算すると、光輝性粉末の好ましい含有レベルは約0.5%〜約5%である。
ソフトフォーカス粉末
ソフトフォーカス粉末は、規定量で組み込まれる場合に、組成物にソフトフォーカス効果を提供する、すなわち皮膚トラブルの発生を最小限にするための良好なカバー力を有するにもかかわらず、自然な仕上がりをもたらすのに特に有効な顔料である。具体的には、本明細書におけるソフトフォーカス粉末は、そのような効果をもたらすために2つのパラメータ基準を満たす必要がある。第1に、顔料の合計視感透過率(Tt)及び拡散視感透過率(Td)の両方が比較的高い。ソフトフォーカス粉末は、約40〜約94の合計視感透過率(Tt)及び約28〜約38の拡散視感透過率(Td)を有する。理論に束縛されるものではないが、そのような高いTt値及びTd値を有することにより、ソフトフォーカス粉末は高い透明性を呈し、それによって、全体的に自然な仕上がりをもたらすと考えられている。第2に、ソフトフォーカス粉末は、約32〜約95の比較的高いヘイズ値{(Td/Tt)×100}を有する。理論に束縛されるものではないが、このような高いヘイズ値を有することにより、光が当たっている皮膚の部分と陰になっている皮膚の部分(例えば孔及び皺)との間のコントラストが最小限に抑えられ、トラブルのある部分を目立たなくすると考えられている。
当業者は、ASTM D 1003−00「Standard Test Method for Haze and Luminous Transmittance of Transparent Plastics」を参考にして、合計視感透過率(Tt)、拡散視感透過率(Td)、及びヘイズ値{(Td/Tt)×100}を測定及び計算することができる。本明細書における顔料はプラスチックではないが、この特定の規格試験の同じ原理を応用することができる。
本明細書において有用なソフトフォーカス粉末としては、ポリメチル/メチルメタクリレート(PMMA)、シリカ、及びアルミナ処理した雲母、二酸化チタン処理したタルク、二酸化チタン処理した雲母のようなハイブリッド顔料、ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマー、アルミナ、硫酸バリウム、並びに合成雲母が挙げられる。本明細書において有用な、市販されているソフトフォーカス粉末としては、Miyoshi Kaseiから入手可能なSA Excel Mica JP2の商標を有するアルミナ処理した雲母が挙げられ、これは、合計視感透過率(Tt)が約87、拡散視感透過率(Td)が約28、及びヘイズ値{(Td/Tt)×100}が約32である。
光輝性粉末と同様に、単層において被覆二酸化チタンとともに配合する場合、認識可能な自然な外見の効果を達成するために、ソフトフォーカス粉末の含有レベルは5%程度でなければならない。しかし、本発明では、ソフトフォーカス粉末を主に第2層に配合し、被覆二酸化チタンを第1層に配合し、かつ第1及び第2層が同時に皮膚に適用され得るようなやり方でそれらの層を皮膚に適用することにより、本発明のスキンケア製品は、比較的低レベルのソフトフォーカス粉末を用いて満足のいく自然な外見の効果をもたらすことができる。その結果、より柔軟性のある製品製剤を提供しながらも、製品のコストを制御することができる。好ましい実施例では、第2層中のソフトフォーカス粉末の含有レベルは、第2層の組成物に基づいて約2%〜約25%、より好ましくは約5%〜約20%である。第1層及び第2層の総重量に基づいて計算すると、ソフトフォーカス粉末の好ましい含有レベルは、約0.5%〜約4%、より好ましくは約1%〜約3%である。
シリコーンエラストマー
ソフトフォーカスシリコーンエラストマーは、架橋シロキサンエラストマーであり、これは皮膚にソフトフォーカス効果を与えるのに特に有効である。換言すれば、規定量のシリコーンエラストマーが化粧製品に組み込まれる場合、シリコーンエラストマーは、自然な仕上がりをもたらすことができるだけでなく、皮膚トラブルの発生を最小限にするための良好なカバー力も有し得る。具体的には、シリコーンエラストマーは、他のシリコーン油と比較して低い艶消し度を有する。艶消し度は、ソフトフォーカス効果すなわち化粧材料の自然な仕上がりを反映するパラメータである。艶消し度が低いほど、材料はより自然な仕上がりをもたらすことができる。本出願に使用されるシリコーンエラストマーの艶消し度は約40未満である。艶消し度は、Nihon Denshoku Kogyoが製造するPG−1M光沢計(入射角/反射角:60/60°)で測定できる。本出願において有用な市販のシリコーンエラストマーとしては、Shinetsu製の商標名KSG−16のシリコーンエラストマーが挙げられ、この艶消し度は約37である。
本明細書に用いるのに好適なシリコーンエラストマーは、乳化性又は非乳化性の架橋シロキサンエラストマー、又はそれらの混合物であり得る。本明細書で使用するとき、用語「非乳化」は、ポリオキシアルキレン単位が存在しない架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを定義する。本明細書で使用するとき、用語「乳化」は、少なくとも1つのポリオキシアルキレン(例えば、ポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレン)単位を有する架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを意味する。本発明において有用な非乳化性エラストマーは、α、ω−ジエンとオルガノヒドロエンポリシロキサンの架橋を介して形成される。本明細書における乳化性エラストマーとしては、オルガノヒドロゲンポリシロキサンをポリオキシアルキレンジエンと架橋して形成されるポリオキシアルキレン修飾エラストマー、又はα,ω−ジエンと架橋された少なくとも1つのポリエーテル基を含有するオルガノヒドロゲンポリシロキサンが挙げられる。乳化性の架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、特に、米国特許第5,412,004号、同第5,837,793号、及び同第5,811,487号に記載の架橋ポリマーから選択され得る。更に、ジメチコンコポリオールクロスポリマー(及びジメチコン)から構成される乳化性エラストマーは、Shinetsuから商標名KSG−21として入手可能である。
非乳化性エラストマーは、ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーである。かかるジメチコン/ビニルジメチコンのクロスポリマーは、Dow Corning(DC 9040及びDC 9041)、General Electric(SFE 839)、Shinetsu(KSG−15、16、18[ジメチコン/フェニルビニルジメチコンのクロスポリマー])、及びGrant Industries(GRANSIL(商標)ラインのエラストマー)を包含する、様々な供給元から供給される。本発明において有用な架橋オルガノポリシロキサンエラストマー及びそれらの作製プロセスは、米国特許第4,970,252号、同第5,760,116号、及び同第5,654,362号に更に記載されている。本発明において有用な追加の架橋オルガノポリシロキサンエラストマーは、Pola Kasei Kogyo KKに譲渡された日本特願昭61−18708号に開示されている。本明細書での使用に好ましい市販のエラストマーは、Dow Corningの9040シリコーンエラストマーブレンド、ShinetsuのKSG−21、及びこれらの混合物である。
光輝性粉末と同様に、単層において被覆二酸化チタンとともに配合される場合、認識可能な自然な外見の効果を達成するために、シリコーンエラストマーの含有レベルは10%程度でなければならない。しかし、本発明では、シリコーンエラストマーを主に第2層に配合し、被覆二酸化チタンを第1層に配合し、かつ第1及び第2層が同時に皮膚に適用され得るようなやり方でそれらの層を皮膚に適用することにより、本発明のスキンケア製品は、より低レベルのシリコーンエラストマーを用いて満足のいく自然な外見の効果をもたらすことができる。その結果、より柔軟性のある製品製剤を提供しながらも、製品のコストを制御することができる。好ましい実施例では、第2層中のシリコーンエラストマーの含有レベルは、約1%〜約20%、より好ましくは約2%〜約15%である。第1層及び第2層の総重量に基づいて計算すると、シリコーンエラストマーの好ましい含有レベルは、約0.5%〜約8%、より好ましくは約1%〜約5%である。
油吸収性粉末
油吸収性粉末は、油を吸収することにおいて特に有効な顔料であり、したがって、皮膚からの過度な皮脂を吸収するために本発明の組成物に含めることができる。具体的には、本明細書における油吸収性粉末は少なくとも約100mL/100g、好ましくは少なくとも約200mL/100gの油吸収性を有する。油吸収性は、当業者に周知の単位であり、JIS K5101 No.21「Test Method for Oil Absorbency Level」によって測定することができる。
本明細書において有用な油吸収性粉末としては、球状シリカ及びメチルメタクリレートコポリマーが挙げられる。本明細書において有用な市販の球状油吸収性顔料としては、200mL/100gを超える油吸収性を有する、Miyoshi Kasei,Inc.から入手可能な商標名SI−SILDEX H−52の球状シリカ、200mL/100gを超える油吸収性を有する、ShinEtsu Chemicalから入手可能な商標名KSP−100及びKSP−101のビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンのクロスポリマー、及び100mL/100gを超える油吸収性を有する、GANZ Chemicalから入手可能でかつMiyoshi Kasei,Inc.によって表面処理された商標名SA−GMP−0820のメチルメタクリレートコポリマーが挙げられる。典型的には、油のてかりの制御のための油吸収性粉末を含めることは、組成物に好ましくない展延性をもたらす場合がある。しかし、本発明においては、主に第2層に油吸収性粉末を含めることにより、好ましくない展延性を改善することができる。好ましい実施例において、第2層における油吸収性粉末の含有レベルは約1%〜約10%であり、より好ましくは約3%〜約5%である。
皮脂固化粉末
本明細書において有用な皮脂固化粉末としては、低結晶質の酸化亜鉛、非晶質の酸化亜鉛、又はそれらの混合物で被覆されるベース物質を含むものが挙げられ、ここで酸化亜鉛は、皮脂固化粉末の約15重量%〜約25重量%である。ベース物質は、「顔料粉末成分」として以下に記載するものを含めて、化粧品用途に有用な任意の有機又は無機の物質であり得る。本明細書における皮脂固化粉末は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第2002/0031534(A1)号に開示されている方法に従って適切に作製することができる。皮脂固化粉末を表面処理してもよい。本明細書において有用な皮脂固化粉末は、皮脂を固化する能力を有する、すなわち遊離脂肪酸、ジグリセリド、及びトリグリセリドを吸着するのに有効であり、更にフィルムが約30分以内で形成されるように、これらを、これらの亜鉛塩を形成させることによって固化するのにも有効である。更には、元々光沢のあった皮脂の外観が変わり、艶消しのフィルムになる。そのような能力は、他の油吸収性粉末と区別することができ、他の油吸収性粉末は、吸収される油のタイプに関して選択的でなく、油の吸収後にフィルムを形成せず、したがって、皮脂の吸収後に光沢のあるゲル及びペーストを残し得る。外観の変化は、皮脂がコントロールされたことの認識可能な合図を使用者に提供する。皮脂固化効果は、一定量の粉末を一定量の人工皮脂と混合し、一定時間混合し、固化されるか又は艶消しの外観を示すまで放置することにより、便利に測定することができる。混合物が固化する又は外観を変えるまでに要した時間を記録する。固化する又は外観を変えるまでに要した時間が短いほど、粉末の固化効果は高い。
本明細書において有用な市販の皮脂固化粉末としては、ヒドロキシアパタイトでコーティングされた雲母、商標名PLV−20の20%の酸化亜鉛、及び商標名SI−PLV−20のメチコンで表面処理された酸化亜鉛粉末が挙げられ、双方ともMiyoshi Kasei,Inc.から入手可能である。典型的には、油のてかりの制御のための皮脂固化粉末を含めることは、組成物に好ましくない展延性をもたらす場合がある。しかし、本発明では、主に第2層に皮脂固化粉末を含めることにより、好ましくない展延性の性能を改善することができる。好ましい実施例では、第2層における皮脂固化粉末の含有レベルは、約0.2%〜約10%、好ましくは約1%〜約7%である。
処理方法
処置、適用、調節又は改善の様々な方法として、前述した組成物を使用することができる。本組成物は、身体の任意の皮膚表面に適用することができる。最も関係のある皮膚表面は、顔の皮膚表面、手及び腕の皮膚表面、足及び脚の皮膚表面、並びに頸部及び胸部の皮膚表面(例えば胸元)のような、通常は衣類によって覆われない皮膚表面である傾向がある。特に、額、口周囲、顎、眼窩周囲、鼻、及び/又は頬の皮膚表面を含む顔の皮膚表面上に適用し得る。
皮膚への組成物の適用のための多くのレジメンが存在する。処置期間中に、組成物を少なくとも1日1回、1日2回、又はより多くの頻度で毎日適用してよい。1日2回適用する場合、1回目と2回目の適用には少なくとも1〜約12時間間隔を空ける。典型的には、組成物を朝及び/又は晩に、公の場に出る前に適用することができる。
組成物を皮膚に適用する工程は、皺を含む区域に局所適用することにより行うことができる。組成物の適用に関して、用語「局所の」、「局所」又は「局所に」は、処置の必要のない皮膚表面への送達をできるだけ少なくしながら組成物を目標区域(皺を含む皮膚の区域など)に送達することを意味する。皮膚に組成物を適用し、軽くマッサージしてもよい。局所適用では、相当量の組成物が、処置される皺に隣接した区域に適用されてもよい(すなわち、組成物がいくらかの展延もなく皺の境界内に適用される又は留まることはほぼ不可能である)と認められる。局所適用を促進するように、組成物の形態又は皮膚科学的に許容可能な担体を選択する必要がある。本発明の特定の実施形態は皺区域に組成物を局所適用することを企図しているが、本発明の組成物を1つ以上の顔の皮膚表面により大まかに又は広く適用して、それらの顔の皮膚領域内の皺の外観を減少させることができることが理解されるであろう。同様に、本発明の組成物は、連続フィルムとして、又はパターンで適用してもよい。組成物の筋状、パターンになったスポット又はランダムな適用が望ましい場合がある。以下に記述するアプリケータは、パターン化された堆積を助けるために有益であり得る。
レジメンは、所望により洗浄工程から始めてもよい。消費者は、好適な洗浄剤(例えば、Olay Purifying Mud Lathering Cleanser、The Procter & Gamble Company(Cincinnati,OH)から入手可能)を用いて顔を洗浄し、タオルで優しく皮膚を乾かすことができる。本発明の処置レジメンの別の任意の工程には、以下の表3に例が記載されている市販の保湿剤(例えば、The Procter & Gamble Company(Cincinnati,OH)から入手可能なOlay Natural White UV Moisturizing Lotion SPF 15)の適用が含まれる。保湿剤は、皮膚を滑らかにする組成物の前に、皮膚を滑らかにする組成物の後に、又は両方で、皮膚に適用することができる。この保湿剤は、油又は顔料を含有していてもよく、含有していなくてもよい。本発明の処置レジメンの別の任意の工程には、メークアッププライマー又はカラー化粧品の適用が含まれ、それらの例は記載されており、市販されている(例えば、Procter & Gamble Company(Cincinnati,OH)から入手可能なOlay Simply Ageless Serum Primer、Covergirl Clean Liquid Makeup、Covergirl Simply Powder Foundation)。例に示されているように、カラーファンデーション工程は、液体、粉末、又は遷移形態でよい。皮膚を滑らかにする組成物の粘着力及び収縮能力の程度は、皮膚へのレジメン製品適用の順序並びに組成物に依存する。
本明細書に記載するいくつかの方法は、本発明の組成物をアプリケータで適用することを想定しているが、アプリケータは必要なく、本発明の組成物は人の指で直接、又は他の従来の様式で適用できることが認識されるであろう。
下記の表1は、市販の6つの製品と比較した、本発明に従った7つの実施例を示す。5つの市販の製品に関するウェブサイトを、表1の下に記載する。
Figure 2016527218
http://www.hydroxatone.com/product.card.php?name=Hydroxatone_Instant_Effect
http://beauty.hsn.com/serious−skin−care−firma−face−xr−all−over−skin−tightener_m−10045817_xp.aspx
http://www.peterthomasroth.com/p−193−instant−firmx.aspx
http://www.flawlesseffect.com/
http://boydsnyc.com/nolines.aspx
以下の表2は、収縮、白色度、収縮損失の測定値、及び1つの総合性能スコアにおける前述の4つ全てのコンポーネントの重みの計算値を示す。本発明に従った7つの実施例が、表1の6つの競合製品と比較されている。全ての値は21℃(70°F)、相対湿度40%で測定した。
Figure 2016527218
以下の表3は、本発明に従った7つの実施例を記載している。
Figure 2016527218
*A−Veegum HS(R.T.Vanderbilt Company,Inc(Norwalk,CN)から入手可能)。
*B−Keltrol CGT(CP Kelco(Atlanta,GA)から入手可能)。
*C−N Clear Sodium Silicate(PQ Corporation(Valley Forge,PA)から入手可能)。
*D−GLW55GRAP(Kobo Products,Inc.(South Plainfield,NJ)から入手可能)。
実施例1〜7に関しては、適した容器中にて水とケイ酸アルミニウムマグネシウムとを混合する。熱及び/又はせん断の形態で十分なエネルギーを付与することによりケイ酸アルミニウムマグネシウムを水和する。完全に水和されたときに、<30℃に冷却し、次いで、容器にプロピレングリコールを添加し、混合されるまで攪拌する。キサンタンガムを徐々に添加し、好適なミキサ(例えば、プロペラブレード、IKA T25)を用いて、キサンタンガムが完全に水和し、バッチが明らかに均質になるまで混合する。ケイ酸ナトリウム、次いで酸化鉄分散液を添加する。均質になるまで攪拌する。
試験方法
本明細書で使用するとき、「収縮」を測定するには、皮膚を滑らかにする組成物で処置後に、発泡基材の両端の間の距離をインチ(in)単位で測定する。発泡基材は、1×4cmにカットされた、Filtrona Porous TechnologiesからMedisponge 50 PWとして市販されている3mmの厚さの連続気泡ポリウレタン(この発泡体の低歪み又はヤング率は38.248kPaである)である。21℃+/−2℃(70°F+/−2℃)、40%+/−2%相対湿度環境において、テフロンコーティングした表面で発泡基材を用いると、150μLの皮膚を滑らかにする組成物は、基材の上面に均一に点在し、次いで軽く(〜0.3N(〜30g)の加圧)基材に広がって表面全体をカバーする。次いで、この一定温度/湿度環境において、処置した基材を24時間乾燥させる。次いで、発泡基材の両端の間の展開距離を定規を用いてインチ単位で測定する。この手順を3回以上繰り返し、平均値を算出する。
先の文節で詳述したのと同一の手順を、実施例5の製剤でも同時に行う。このデータは、発泡体のロットのばらつきを正規化するために使用する。
次いで、以下の計算を行う。「収縮」=[1.6−(D試料−D実施例5)/1.6]*100、式中、D試料は、インチ単位での、対象試料の展開距離、D実施例5は、インチ単位での、実施例5の展開距離である。この計算では、収縮が欠如した発泡材片のインチ単位の距離である値1.6を用いる。100%を超える値は、試料が基準点である実施例5より大きい収縮率を有することを示す。100%未満の値は、試料が実施例5より低い収縮率を有することを示す。
本明細書で使用するとき、「収縮損失」を測定するには、皮膚を滑らかにする組成物による処置後に発泡基材の両端の間の距離をインチ(in)単位で測定し、その物理的操作を繰り返す。「収縮損失」を決定するために、「収縮」方法(上述)の処置した発泡基材を繰り返し押圧して平らな配向にする。「収縮」の測定後、21℃+/−2℃(70°F+/−2℃)、相対湿度40%+/−2%の環境において、処置した発泡基材を単独で平らに2枚の顕微鏡ガラススライドの間に挟み、次いで、上位のガラススライドの上に重量305gを10秒間付加する。重りを10秒間取り除き、次いで、同じ10秒間隔で更に2回、重りの付加及び除去を行う。ガラススライドから発泡基材を取り除き、テフロンコーティングした表面に設置し、次いで、10分後に、定規を用いて発泡基材の両端の間の展開距離をインチ(in)単位で測定した。この展開距離は、D試料損傷後と呼ばれる。「収縮損失」=(D試料−D試料損傷後)/D試料。
本明細書で使用するとき、「白色度」を測定するには、不透明度又は明度/暗度を測定する。本発明の趣旨上、色はCIELABのカラーシステムでの値に従って定義され、Commission Internationale de l’Eclairage(CIEシステム)によって定義されたXYZカラーシステムに基づき、知覚された色及び色差を客観的に表す様式を提供する。X、Y及びZは、種々の様式、又は「スケール」で表すことができ、そのうちの1つはHunterスケールである。Hunterスケールは、3つの変数L、a及びbを有し、これらはRobertson,A.R.の「The CIE 1976 Color Difference Formulas」、Color Research Applications,vol.2,pp.7〜11(1977)に記載されるように、X、Y及びZに数学的に相関する。本発明の組成物は、L、a及びbの値を生成するDataColor International(Lawrenceville,NJ,USA)製のMicroflash integrating sphere spectrophotometerを用いて分析してもよい。「a」の値は、赤−緑(水平)軸に沿った値に相関し、「b」の値は、青−黄(垂直)軸に沿った値に相関する。例えば、青色の試料は、負のb値を有し、一方、赤色の試料は正のa値を有することになる。より正又は負の値は、色の強度がより強いことを表す。「L」の値は、明度及び/又は暗度の指標であり、水平軸及び垂直軸の両方に対して垂直の、z軸に沿った値と相関する。「L」が0は黒色であり、100は拡散白色である。フィルムの「白色度」の決定子として使用されるのは、「L」である。
フィルムの白色度を測定するには、まずそれをドローする必要がある。本明細書では、「ドローする」は、組成物を不透明度チャート(Form 2A(Leneta Company(Manwah,NJ))又はその同等物で、上半分が黒色、下半分が白色)の黒色部分の少なくとも一部に適用し、フィルムアプリケータ(例えば、BYK Gardner(Columbia,Maryland)から市販されているもの、又はその同等物)を用いて、厚さ約0.008センチメートル(約0.003インチ)を有するフィルムになるように塗り広げる。次いで、ドローしたフィルムを21℃+/−2℃(70°F+/−2℃)、相対湿度40%+/−2%の条件下で24時間乾燥させ、分光光度計(例えば、正反射を含むMicroflash積分球分光光度計)を用いて、不透明度チャートの黒色の部分で白色度を測定する。この場合も、ドローしたフィルムの「L」値の基準として白色度を使用する。数値が高いほど、黒色の背景に対して製品が白く見えることを示し、数値が低いほど、製品が白くない及び/又はより透明であり、黒色の背景の可視度が高いことを示す。白色度の決定は、2回の反復により行う。
用語「総合性能スコア」は、収縮、白色度、及び収縮損失のデータを用いて計算される。総合性能スコアは、次の等式を用いて計算する。総合性能スコア=(収縮/100)+(白色度/18)+(%収縮損失/100))。例えば、実施例1では、これは(82/100)+(27/18)+(3/100)=2.3である。この等式で白色度の値を18で割るのは、それが、完全に不可視のフィルムの概ねの値だからである。
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような大きさはそれぞれ、記載された値と、その値の前後の機能的同等範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味するものである。
あらゆる相互参照又は関連特許若しくは特許出願を含む、本明細書に引用される文献は全て、明白に除外又は限定されている場合を除いて、本明細書中にその全容を援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本明細書で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の任意の参照文献との任意の組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と競合する程度に、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態が説明及び記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (15)

  1. ケイ酸ナトリウムと、多価ケイ酸塩と、水と、を含む、皮膚を滑らかにする組成物を含む皮膚を滑らかにするフィルムであって、適用したときの前記フィルムの厚さが約5マイクロメートル〜約50マイクロメートル、好ましくは約10マイクロメートル〜約40マイクロメートル、更により好ましくは約10マイクロメートル〜約30マイクロメートルであり、カバーされた区域上の前記フィルムの標準偏差が、約30未満、好ましくは約25未満、及び更により好ましくは約20未満である、皮膚を滑らかにするフィルム。
  2. 約30%〜約160%、好ましくは約40%〜約150%、及び更により好ましくは約50%〜約120%の収縮値を有する、皮膚を滑らかにする組成物を含む皮膚を滑らかにするフィルムであって、適用したときに、前記フィルムが約5マイクロメートル〜約50マイクロメートル、好ましくは約10マイクロメートル〜約40マイクロメートル、更により好ましくは約10マイクロメートル〜約30マイクロメートルであり、カバーされた区域上の前記フィルムの標準偏差が、約30未満、好ましくは約25未満、及び更により好ましくは約20未満である、皮膚を滑らかにするフィルム。
  3. 前記フィルムが、ヒトの指又はアプリケータで適用される、請求項1又は2に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  4. 前記フィルムが、ヘッド及び本体を備えるアプリケータで適用され、前記ヘッドが、フロック繊維、毛、布、スポンジ、高分子メッシュ、不織布、及びこれらの混合物でコーティングされた表面の一部を有する、請求項3に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  5. 前記皮膚を滑らかにする組成物が
    a)シリカ含有量(SiO2)により測定されたときに、約0.5〜約4%のケイ酸ナトリウムと、
    b)約0.1%〜約4.0%の多価ケイ酸塩と、
    c)約10%〜約98%の水と、を含み、
    前記ケイ酸ナトリウムの前記多価ケイ酸塩に対する重量比が0.7以上であり、前記組成物がワォーターゲル又は水中油型エマルションの形態である、請求項1又は2に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  6. 前記皮膚を滑らかにする組成物が
    a)シリカ含有量(SiO2)により測定されたときに、約0.5〜約4%のケイ酸ナトリウムと、
    b)約0.1%〜約4.0%の多価ケイ酸塩と、
    c)約1〜約20重量%の可塑剤と、
    d)約10〜約98%の水と、を含み、
    可塑剤に対する前記ケイ酸ナトリウムと前記多価ケイ酸塩の合計の重量比が、1.8未満であり、前記組成物がワォーターゲル又は水中油型エマルションの形態である、請求項1又は2に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  7. シリカ含有量(SiO2)により測定されたときに、前記ケイ酸ナトリウムの多価ケイ酸塩に対する比率が0.7以上である、請求項1に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  8. 前記多価ケイ酸塩が、ベントナイト、ラポナイト、スメクタイト、カオリナイト及びこれらの混合物からなる群から選択されるケイ酸塩粘土である、請求項1に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  9. 前記多価ケイ酸塩が、10を超えるpHを有する組成物中において安定である、請求項8に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  10. 前記皮膚を滑らかにする組成物が、少なくとも1種類の可塑剤を更に含み、好ましくは前記可塑剤が、約1〜20重量%で存在する、請求項1に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  11. 前記可塑剤が、アルキルモノグリコール又はジグリコール、好ましくはプロピレングリコールである、請求項10に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  12. 前記可塑剤の構造が、3個〜5個の炭素原子を含む、請求項10に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  13. 前記皮膚を滑らかにする組成物が、少なくとも1種類の多糖類増粘剤を更に含み、好ましくはそれがキサンタンガムである、請求項1に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  14. 前記皮膚を滑らかにする組成物が、着色及び無着色顔料、干渉顔料、無機粉末、有機粉末、複合粉末、光学的光沢剤粒子、及びこれらの混合物からなる群から選択される約0.001%〜約5%の粒子状材料を更に含む、請求項1に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
  15. 前記皮膚を滑らかにする組成物が、ビタミンB化合物、ビタミンC化合物、ビタミンE化合物、ペプチド、糖アミン、天然植物抽出物、オイルコントロール剤、皮膚美白剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種類のスキンケア有効成分を更に含み、好ましくは前記スキンケア有効成分は、ナイアシンアミド、パルミトイル−リジン−トレオニン、パルミトイル−リジン−トレオニン−トレオニン−リジン−セリン、N−アセチル−D−グルコサミン、サリチル酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヘキサミジン化合物、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項14に記載の皮膚を滑らかにするフィルム。
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